2008年06月19日
平成20年度宮崎県高等学校総合体育大会~ラグビー15人制
高校ラグビー15人制決勝は2回戦・準決勝と圧倒的な力を見せ勝ち進んだ高鍋がモールを中心に攻撃を組み立て日向の個人技を封じ前半を12-0で折り返す。後半に入ると日向が反撃、1トライを奪うが高鍋も2トライで突き放し22-7で高鍋が優勝。雨の日の試合であったが少し反則が多かったのが気になった。
(文:黒田 健 ・撮影:木原ケイ)
会場:県総合運動公園ラグビー場・サッカー場
期日:5月25日(日)28日(水)・31日(土)/6月1日(日)・3日(火)
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ラグビー競技 結果
●1回戦
宮崎北 21-12 佐土原
都城 14-29 都城工業
●2回戦
高鍋 130-0 宮崎農業
宮崎北 29-21 都城農業
延岡星雲 30-19 都城工業
宮崎工業 10-59 日向
●準決勝
高鍋 46-5 宮崎北
延岡星雲 3-31 日向
●決勝
高鍋 22-7 (前半 12-0 後半 10-7)日向
日時:2008年6月3日 13:00K.O.
会場:宮崎県総合運動公園ラグビー場
レフリー:佐藤清文
前半
高鍋 2T 1G 0PG 0DG 12
日向 0G 0G 0PG 0DG 0
後半
高鍋 2T 0G 0PG 0DG 10
日向 1T 1G 0PG 0DG 7
投稿者 pawaspo : 20:39 | コメント (0)
2007年12月31日
全国高校ラグビーフットボール大会2回戦
雪の予報もなんとか天気は曇りまで。風は強く冷たいが熱い戦いとなった2回戦。1回戦を快勝した高鍋は優勝候補の一角、大阪工大高と対戦した。序盤高鍋は持ち前の展開力で試合を優位に進めるが、前半11分に大工大、下平に個人技でトライを奪われると、あとは相手の攻撃を防ぎきれずに防戦一方の内容。9つのトライを奪われ、相手DFの壁を破る事もなく0-60で敗戦した。
全国高校ラグビーフットボール大会
日時:平成19年12月27日~1月7日
場所:近鉄花園ラグビー場
●1回戦 高鍋 43-7 (26-0 17-7)富山工
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<高鍋高校スターティングメンバー>
FW 1 田上翔太
2 松田典之
3 福島健人
4 野満憲太
5 末永祐己
6 海野健史
7 石上雄士
8 逸見祐仁
HB 9 多田潤平
10 横尾晋平
TB 11 後藤兼三
12 中島烈史
13 黒木康平
14 佐々木隆史
FB 15 井上達朗
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●前半
11分:相手陣中央ラックから下平が右に抜け出し独走トライで0-5。
17分:ゴール前5mに迫られ中央モールでおしこまれ古川にトライを奪われる。ゴールも決まり0-12。
20分:中央ラックからつながれ天野に中央にトライを奪われる。ゴールも決まり0-19。
25分:右中間ラックから左にDFをかわしながらつながれ木村にトライを奪われる0-24。
前半の善戦は目立ったが、トライを個人技で奪われ許すと相手ナンバー8、竹中や大型のFW陣にボールがわたると1人のタックルでは止めることが出来ずに2人、3人とDFに。そこでパスをまわされ数的不利を作られると次々とトライを奪われ完全に試合は大阪工大ペースに。
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●後半
5分:ゴール直前までに攻め込まれると新里にトライを奪われ0-29。
12分:右中間ラックからつながれ途中出場の岡田にトライを奪われる。ゴールも決まり0-36。
19分:左中間ラックから、次々とボールをつながれ最後は忠津がトライ。ゴールも決まり0-43。
21分:自陣深く攻め込まれると平良に右中間にトライを奪われゴールも決められ0-50。
24分:選手を次々と交代してフレッシュな状態の大工大は攻撃の手を緩めず古川がトライを奪いゴールも決まり0-57。
29分:残り時間もあとわずかで、自陣中央20mで反則。PGを決められ0-60に。その瞬間ノーサイド!シード高の高い壁に一矢も報いることなく敗戦。
1回戦活躍の佐々木、井上の2人は相手DFをかわし前に進むチャンスをつかむが、そこには何人もの相手DFが。スピードある選手の突破を許しても確実に他のDFが押さえ込むことの出来るスペースに追い込む。戦略という点で明らかに出来上がった大工大のDFの前に何も出来ずに終わった。相手攻撃には次々とタックルを繰り返し粘りのDFをみせるが、フィジカルの能力の違う相手。2,3人とタックルをして相手を止めても、ボールの接点に人数がかかる為、DFの数的不利は明らかだった。それでも外にまわすわけでもなく中央を次々とおしこんでくる大工大の攻撃に高鍋DFは最後は対応する事が出来ないほど消耗していた。シードの壁は高かったが、最後まで1本のトライを目指して戦い続けた姿には感動させられた。選手はもちろん応援団にスタッフ、みんなが頑張った3日間。1勝という結果に終わったが宮崎を代表して誇り高い戦いを見せてくれた高鍋高校にありがとうを言いたい。
投稿者 pawaspo : 09:17 | コメント (1)
2007年12月29日
全国高校ラグビーフットボール大会1回戦
降りしきる雨の中大阪花園ラグビー場で行われた全国高校ラグビー大会1回戦高鍋対富山工の試合は展開力とスピードで上回る高鍋が前半5分のキャプテン逸見のトライなど計7トライを奪い7-43で快勝。12月30日に行われる大阪工大高との2回戦へ駒を進めた。
全国高校ラグビーフットボール大会
日時:平成19年12月27日~1月7日
場所:近鉄花園ラグビー場
●1回戦 高鍋 43-7 (26-0 17-7)富山工
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●試合前
いつものペースで試合に入る高鍋の姿が見られた。気負いもなく花園常連高の強みか?気になるのは雨と吹き始めた生駒山からの冷たい風。
<高鍋高校スターティングメンバー>
FW 1 田上翔太
2 松田典之
3 福島健人
4 野満憲太
5 末永祐己
6 海野健史
7 石上雄士
8 逸見祐仁
HB 9 多田潤平
10 横尾晋平
TB 11 高妻翔吾
12 中島烈史
13 黒木康平
14 佐々木隆史
FB 15 井上達朗
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●前半
5分:5m右ラインアウトからモールを押し込み逸見がゴール右にトライ!
8分:5 末永out 19 矢野in
先制後は相手の攻撃に押し込まれ気味の高鍋だったがキックで何とか反撃をしのいだ。
16分:松田出血のためスクラムが組めず 6 海野out 17 黒木in
20分:10m右中間ラックから右へ展開。最後は佐々木が右隅にトライ!難しい角度のゴールも石上が決め12-0に
27分:20m右中間ラックから左へ展開。最後は高妻が左隅にトライ!石上がゴールを決め19-0.
30分:10mライン付近右中間ラックから左に展開。最後は井上がDFを振り切り中央にトライ!ゴールも決まって26-0で高鍋リードで前半終了。
高鍋伝統のランニングラグビーと粘り強いタックルで富山工を圧倒し大量リードで前半を終える。県大会決勝でも見せた自陣ゴール前での粘りも健在。雨と不良のグランドコンディションにも関わらず高鍋のラグビーを見せてくれた。後半にも期待!
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●後半
1分:開始早々ハーフラインのこぼれ球を拾い右に展開。ここでも井上がスピードで圧倒し中央右にトライ!ゴールも成功、33-0に。
5分:11 高妻out 22 後藤in
13分:中央でパスミスをつかれ富山工にトライを奪われる。ゴールも決まり7-33に!
16分:25mラインアウトからモールを押し込み逸見がトライを奪う。フォワード戦では体格が上回る富山工を低い押しで終始圧倒!
17分:8 逸見out 19 矢野in
21分:自陣30m中央ラックから右へ展開。最後は佐々木がスピードで振り切り右中間にトライ!43-7に。
ノーサイドの笛がなると同時に崩れる富山工の選手達。バランスよく攻撃を組み立てた高鍋の試合巧者振りが目だった試合も2回戦の強豪大阪工大高戦を考えると、1トライを奪われたミスが気になった。1つのミスも許されない緊張感の中での試合でベストパフォーマンスをみせる事が出来れば正月も見えてくるかもしれない。
投稿者 pawaspo : 09:12 | コメント (0)
2007年11月11日
第87回全国高校ラグビーフットボール大会 宮崎県大会
第87回全国高等学校ラグビーフットボール大会宮崎県予選が11月11日、県総合運動公園ラグビー場で行われた。6連覇を目指す高鍋高校が前半は7-0と初優勝を目指す日向にリードを許す展開となったが、後半フォワード戦に持ち込んだ高鍋は2つのトライを奪い7-12逆点勝ちした。高鍋高校は年末に大阪花園で行われる全国大会に出場する。
日時:2007年10月30日(火)・11月3日(土)・7日(水)・11日(日)
会場:県総合運動公園ラグビー場・サッカー場
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◆15人制
【決勝】
日向 7-12 高鍋
前半 7-0 後半 0-12
<前半>
高鍋のキックオフで始まった前半、風下の日向が攻め込む。スクラムで優位に立ち、キックで少しずつ前に進む。試合が動いたのは18分、ゴール前30m右サイドのスクラムからバックスにボールをまわした日向は15長友のスピードでディフェンスを振り切り先制のトライを奪う。児玉のキックもきまり7-0とリード。前半はそのまま終わり日向がリード。
<後半>
後半に入ると高鍋がフォワードをいかした攻撃で反撃に出る。右サイド深く攻め込み後半6分、ついにナンバー8逸見がトライを奪う。ただのゴールも決まり、試合はふりだしに。その後も疲れの見え始めた日向に対し、前半とはうって変わってフォワードで優位に立った高鍋は16分にモールで押し込み最後は田上がトライを奪い逆点。ゴールは決まらず14-9。試合はその後、日向が反撃。高鍋陣に深く攻め込むがあと一歩のところでミスが出て試合は無常にもノーサイド。両チームの死力を尽くした戦いに熱い拍手が送られた。
【準決勝】
日向 41-7 都城工
前半 26-0 後半 15-7
延岡星雲 10-36 高鍋
前半 3-24 後半 7-12
【2回戦】
日向 43-7 都城農
前半 21-0 後半 22-7
都城工 32-31 都城
前半 14-19 後半 18-12
延岡星雲 48-12 泉ヶ丘
前半 24-0 後半 24-12
佐土原 0-86 高鍋
前半 0-52 後半 0-34
【1回戦】
宮崎工 17-17 都城農 ※抽選により都城農が2回戦へ
前半 10-0 後半 7-17
宮崎農 5-78 都城工
前半 0-33 後半 5-45
泉ヶ丘 44-0 延岡
前半 22-0 後半 22-0
延岡工 5-22 佐土原
前半 5-5 後半 0-17
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◆10人制
【決勝】
日南 22-7 大宮
【準決勝】
日南 50-5 本庄 大宮 22-19 宮崎北
投稿者 pawaspo : 22:42 | コメント (1)
2007年06月06日
07宮崎県高校総体~ラグビー
準決勝で強豪延岡星雲に完封勝ちし5年ぶりの優勝を目指す日向と連覇を目指す高鍋の決勝戦が6月5日(水)県総合運動公園ラグビー場で行われた。序盤から展開力で勝る日向がリードをひろげ、後半高鍋の猛攻に3点差まで詰め寄られるものの最後は児玉のトライで突き放し31-21で勝利。九州大会への出場を決めた。
(文・撮影:黒田 健)
◆決勝結果
日向 31-21 高鍋
(前半 24-7 後半 7-14)
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◆決勝 6月5日(水)
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日向 31-21(前半 24-7 後半 7-14)高鍋
●前半
前半からバックスの展開力とフィジカルの強さを武器に押し気味に試合を進めた日向が児玉のトライなどで3トライを奪いリードを広げた。高鍋は例年のような覇気を感じない試合内容に不安を感じたまま前半は終了。
●後半
名門高鍋は後半に入り力をみせ始める。フォワードを中心に少しずつ陣地を進め相手にチャンスを与えない。相手陣でゲームを進めながら2トライを奪い、残り10分を残して点差は3点に。両チーム死力を尽くしてのゲームは、相手反則から奪ったボールを一気に進め、最後はWTB児玉が混戦の中こぼれた球を拾ってトライ。難しい角度からのゴールも決まり高鍋を突き放した。その後は高鍋が最後の意地を見せ日向陣奥深くで何度も攻撃を仕掛けるが結局トライを奪う事は出来ずにノーサイド。
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決勝までの試合結果
◆準決勝
高鍋 43-0(前半 26-0 後半 7-14)都城
日向 22-0(前半 15-0 後半 7-0)延岡星雲
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◆2回戦
高鍋 31-12(前半 12-0 後半 19-12)泉ヶ丘
都城農 12-20(前半 0-10 後半 12-10)都城
日向 38-3(前半 17-3 後半 21-0)都城工
宮崎工 7-22(前半 7-15 後半 0-7)延岡星雲
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◆1回戦
泉ヶ丘 36-10(前半 10-5 後半 26-5)佐土原
都城農 40-14(前半 14-7 後半 26-7)宮崎南
都城工 17-0(前半 17-0 後半 0-0)日南
宮崎工 20-19(前半 15-14 後半 5-5)大宮
投稿者 pawaspo : 20:15 | コメント (0)
2007年01月30日
07高校ラグビー新人戦決勝は高鍋が快勝!
県高校ラグビー新人大会最終日15人制決勝が1月28日(日)に高鍋町小丸川運動公園多目的広場で行われた。高鍋対延岡星雲という昨秋の全国大会予選の再現となったこのカード。序盤からボールをキープしながら試合を優位に進めた高鍋が前半から着実にトライを奪い、後半も3つのトライを重ね、粘る延岡星雲を2トライに抑え29-10で3年ぶりに優勝。これにより延岡星雲と共に熊本で行われる九州高校新人大会に出場することになった。同日行われた10人制では都城工が優勝、4位までの延岡工、延岡、宮崎農と共に福岡で行われる九州高校10人制大会に出場する。
(文・撮影:黒田 健)
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●15人制
決勝
高鍋 29-10 延岡星雲
(前半14-0、後半15-10)
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●前半
立ち上がりは両チーム共に敵陣深く攻め込みながら、最後の1線をお互い破れず緊迫した展開になった。14分に高鍋はラインアウトからモールで上手く押し込み先制のトライを奪う。高鍋は先制で勢いに乗り22分、佐々木がスピードで振り切りトライを奪いリードを広げる。前半は14-0で高鍋がリードのまま終わる。
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●後半
高鍋は持ち前のハードな低いタックルで相手の攻撃の起点をつぶしリズムをつかむ。後半10分過ぎにトライを奪いリードを広げた高鍋は、疲れの見え始めた後半中盤モールから延岡星雲に2トライを奪い返されるが、終了間際に混戦からモールでトライを奪い29-10で延岡星雲を破り優勝を決めた。
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●パワスポ黒田の感想
地元高鍋の試合とあって会場はたくさんの人で埋まった。自分が両チームの試合を生で見るのは、高鍋は花園以来・・・そして延岡星雲は県大会決勝以来ということもあり、新チームになった両チームの力関係をみるにはいい機会となった。ゲームでは強烈な個性を持つ選手に注目した。なかでも花園でも活躍した佐々木(高鍋)のスピードはやはり素晴らしく、今後の宮崎高校ラグビーシーンを大いに盛り上げる存在になるだろう。
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●10人制
3位決定戦
延岡 40-12 宮崎農
決勝
都城工 26-5 延岡工
投稿者 pawaspo : 19:26 | コメント (0)
2007年01月08日
高鍋、全国制覇の強豪に意地の1トライ!第86回全国高校ラグビー3回戦
◆高鍋(宮崎県)5-65東海大仰星(大阪第二)
1月1日(月)大阪府東大阪市花園ラグビー場にて「第86回全国高校ラグビー大会3回戦」が行われた。相手は優勝候補筆頭の東海大仰星、公式戦無敗の強豪に11トライを奪われ大敗も後半終了間際に相手のミスをついて1トライを奪い今大会無失点の相手から初の得点を記録。最後まであきらめず戦い続けた試合で1つの結果を残せた事で次に繋がる結果になった。東海大仰星は決勝まで圧倒的な力の差を見せて大会を制し日本一に。ハイレベルな内容の大会の中、高鍋高校も宮崎を代表して素晴らしい戦いを繰り広げた。
(レポート:黒田健)
日時:平成18年1月1日(月)14:15 キックオフ
会場:花園ラグビー場 第3グラウンド
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●試合結果
高鍋(宮崎県)5-65東海大仰星(大阪第二)
(前半0-29 後半5-36)
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●前半
高鍋は前半開始早々左中間ラックからボールをまわされ最後は13谷野にトライを奪われゴールも決められる。相手の圧倒的な攻撃力の前に防戦一方の高鍋も11分、16分と立て続けにトライを奪われ完全に試合の主導権を相手に奪われる。そこから終了間際まで自慢のDFで粘りを見せるが、体力の落ちはじめた前半終了間際に2トライを奪われ前半は29点のリードを奪われ終了。相手の展開力、接点での強いあたりに圧倒された内容も、ゴール前での必死のDFで高鍋らしさを見せた。
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●後半
後半に入って東海大仰星は攻撃の手を緩めず、2分に得意のハイパントを15宮田が拾いトライを奪い、6分、8分には個人技でDFを弾き飛ばしトライを奪い得点差を離していった。東海大は後半メンバーを代えていくが、サイズも戦力的にも変化はなく次々と代わったメンバーが活躍しその後も攻撃を続ける。後半26分相手スクラムから展開したボールが高鍋の鋭い出足によってミスがうまれ左ウイングの11河野が拾い左隅にトライ。今大会初めて東海大から得点を奪った。試合は11トライを奪った東海大が快勝も最後まであきらめずに得点を目指した高鍋にも拍手が送られた。
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●感想
東海大仰星は高校日本代表を6人擁し他の高校を寄せ付けない圧倒的な勝ち上がり方で、無敗のまま今年の全国大会を制した。そんな高校を相手に最後の試合をあきらめずに戦い続けた姿に感動した。選手達に最後まで熱い応援を続けた高鍋高校の生徒や関係者、宮崎県人会の皆さんのサポートがあってこその結果だと思う。今年の高鍋高校はサイズも小さくDF中心のチーム。試合前はどこまで守れるかに注目していたが、結果としては攻撃の場面もあり、相手の激しいタックルに跳ね返されたが充分に力は出せたとおもう。「来年はもう少し大きなチームを連れて来ます。」そんな監督の最後の言葉が心に残っているが、高鍋高校にとっても宮崎の高校ラグビーにとっても大切なきっかけをつかんだ試合だった。
投稿者 pawaspo : 13:48 | コメント (0)
2006年12月31日
高鍋快勝!第86回全国高校ラグビー2回戦
◆高鍋(宮崎県)15-5平工業(福島県)
12月30日(土)大阪府東大阪市花園ラグビー場にて「第86回全国高校ラグビー大会2回戦」が行われた。初戦を守り抜いて強敵日川(山梨県)を破った高鍋、第2回戦となる今日の試合は平工業(福島県)との対戦。試合内容は序盤から攻守の切り替えの早いゲームとなったが、中盤からいい形で3つのトライを奪い相手の反撃を1トライに抑えて15-5で快勝。3回戦は1月1日14:15分より、今大会第1シード東海大仰星(大阪第二)、優勝候補を相手にDFを中心に粘りのラグビーを見せてくれるはず。大いに期待したい。
(レポート:黒田健)
▲左:個人技で一気にDFを抜き去りトライの井崎 右:堅いDFで今日も平工を1トライに抑えた
日時:平成18年12月30日(木)11:30 キックオフ
会場:花園ラグビー場 第3グラウンド
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●試合結果
高鍋(宮崎県)15-5平工業(福島県)
(前半5-0 後半10-5)
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●前半
試合開始直後は平工のはやいボールまわしで少々押され気味の高鍋もぎりぎりのところで持ち前の低いタックルでターンオーバーを奪い何とかしのぎきる。20分過ぎ高鍋はゴール前10mの右ラインアウトからのモールで押し込み江尻が左をついて右中間にトライを決め先制。コレで一気に試合は高鍋ペースになるものの後一歩のところでミスが出て前半はそのまま5-0のまま終わる。高鍋は前の試合のようなDFのゲームではなく責め続ける姿に後半も期待が持てる内容。
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●後半
もう一本何とかトライを奪い優位を保とうとする高鍋は後半9分、HB井尻が右ラックからショートパント2本で相手DFを抜き去る芸術的な個人技でトライを奪い10点差に。後半16分にも左中間ラックから右へ展開、つなぐラグビーで最後は佐々木が1回戦に続くトライを奪いついに点差は15点差。観客席からは勝利を確信した万歳が巻き起こった。その後は何とか反撃に出る平工に押されながらゲームは進み、後半27分に意地の1トライを返されるが何とかそのまま振り切り高鍋が15-5で3回戦に進出した。
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●感想
試合後の監督のコメントは非常に厳しいものだった。次の戦いは相手が一気に強くなるのは明らか、第1シードであり高校生の日本代表候補を多数含む東海大仰星。全てのことが上手くいかなければ試合にもならない可能性がある。試合前に東海大仰星の試合を見たが、前日大勝して勢いに乗る東海大翔洋を一蹴。試合のところどころに魅せるプレーを取り入れての内容。高鍋には守りのゲームしかなく1チャンスをものにすれば奇跡が・・・。今日の内容では全くオフェンスを止めることが出来ないのは簡単に予想が出来る。それが故の厳しい試合分析だった。目標の正月を花園で迎えることが出来た今、次は一本でも王者からトライを奪える事が出来れば何かが起こるかもしれない。悔いのない戦いを、頑張れ高鍋!!
投稿者 pawaspo : 19:40 | コメント (0)
2006年12月28日
高鍋初戦突破!第86回全国高校ラグビー1回戦
◆高鍋(宮崎県)14-5日川(山梨県)
12月28日(木)大阪府東大阪市花園ラグビー場にて「第86回全国高校ラグビー大会1回戦」が行われた。宮崎県代表の高鍋が県大会決勝で見せたゴール前での粘りのDFをここでも披露。ほとんどの時間を自陣で戦いながら、対戦校となる日川(山梨県)の一瞬の隙をついて2Tを奪い14-5で勝利した。2回戦は平工(福島)を相手に12月30日に行われる。
(レポート:黒田健)
▲左:先制トライは1年生の佐々木選手 右:天候も回復して好コンディションの中行われた
▲左:評判どおりの堅いDFで勝利 右:高鍋は数少ない攻撃でも着実に得点を重ねた
日時:平成18年12月28日(木)13:45 キックオフ
会場:花園ラグビー場 第1グラウンド
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●試合結果
高鍋(宮崎県)14-5日川(山梨県)
(前半14-0 後半0-5)
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●前半
前半4分高鍋は自陣ゴール前10m付近でのラックをターンオーバーし右に展開。1年生の佐々木が相手DFのタックルをかわし約90mを走り中央にトライ。ゴールも決まり7-0に。FW戦で押し気味に試合を進めていた日川はその後も攻撃を続けるが、後数メートルのところで高鍋のDFに止められ得点できずに試合は進む。前半15分中央付近のラックをターンオーバーしキックで相手陣に。キャッチミスした相手のすきを突いてボールを広いそのまま佐々木が右中間にトライ。難しい角度のゴールも決まり14-0に。前半終了間際にもう一本カウンター気味に相手ゴール前まで高鍋はボールを進めるが、後数メートルのところでホイッスルがなり前半終了。終始攻め続けた日川に対して高鍋の攻撃は3回程度。しかし試合を有利に進めるには充分な14点リードで後半を迎える。
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●後半
後半に入っても守る高鍋、攻め続ける日川の構図はかわらないが、最後の数メートルを進ませない。県大会から徹底して守り続けた高鍋のDFにいつの間にか時間は進んでいく。後残りわずかになったところで日川内田が左中間にトライを奪うが残り時間はあとわずか。数プレイの後ホイッスルがなりノーサイド。実力校を破り高鍋が2回戦に進出。
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●総評
試合の大半の時間は高鍋陣内で進んでいたが、試合は終始高鍋ペースだった。DFのチームの真骨頂をみせたゲームは自陣ゴール前で徹底的に守りきり、相手の攻撃を受ける中、精神的にも体力的にも消耗させ、一瞬の隙を突いてカウンター気味に点数を奪う。県大会決勝で見せた戦いをそのまま強敵相手にも出来た事が勝因だった。高校ラグビーの選手の大型化が進む中、小さい選手でも花園でやれるという事を見せてくれた快心のゲーム。もう1つ勝てば正月を花園で迎えることが出来る。頑張れ高鍋高校!
投稿者 pawaspo : 23:35 | コメント (0)
2006年11月13日
高鍋5連覇!第86回全国高校ラグビー宮崎大会決勝
11月12日(日)県総合運動公園ラグビー場にて「第86回全国高校ラグビー宮崎大会決勝」が行われた。対戦は目下4連覇中の高鍋と、学校統廃合により来年度より学校名が「延岡星雲」に変わる7度の花園出場を誇る「延岡東」の対戦となった。私の個人的な感覚だがノーサイドの笛の音がグランドに響き渡ったとき、何か切なさを感じたこの試合・・・。勝者と敗者の差はなかった、ただ国立への道のりは一校にしか与えられないという現実だけが胸に突き刺さった。試合の結果は7-3で高鍋高校に軍配が上がり、見事に5連覇達成となったが、勝敗は別として、今回の試合内容は私が今まで見た高校ラグビーの中でも最高のゲームにあげられるひとつになった。きっと今日の試合は観戦に来た人々の心にいつまでも残るだろう!
(文・撮影:黒田 健)
▲見事に5連覇を達成し花園への切符を手に入れた高鍋の選手達
▲試合風景
日時:平成18年11月12日(日)13:30 キックオフ
会場:県総合運動公園ラグビー場
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●試合結果
高鍋7-3延岡東・星雲
(前半7-0 後半0-3)
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●前半
試合開始早々から敵陣で試合を進める高鍋は前半6分相手ボールのスクラムからの混戦の中、井上が相手ボールを奪いそのままトライ。ゴールも決まり高鍋が7点を先制。反撃に出る延岡東・星雲はキックで相手陣深く攻め込み、圧倒的に優位を保つラインアウトでほとんどの時間を相手陣で攻め続けるが、後一歩のところで得点を奪えずに前半は終了。
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●後半
後半は一方的なペースで試合は進む。敵陣深く攻め込みスクラム、モールで押し続ける延岡東・星雲。高鍋も反撃を試みるが、キックで陣地を回復するのが精一杯。後半14分、相手反則から延岡東・星雲志田がPGを決めいよいよ点差は4点に。1トライで逆転のシチュエーションの中、試合は終盤に。少しずつ時間が経過する中ゴール前で必死に攻める延岡東・星雲に対しあと少しのところで必死に守る高鍋。
誰もがラストプレーを意識した中、延岡は5分近くモールと突進を繰り返し責め続けたがあと1メートル、いやあと数センチ届かない。ノーサイドのホイッスルが吹かれたとき延岡の選手は泣き崩れ、守りきった高鍋の選手は歓喜の雄たけびをあげた。
上記のように学校統廃合により、来期より校名が「延岡星雲」と変わってしまう「延岡東」だが、高校ラグビーでは宮崎県を代表する名前だけに実に名残惜しくもあるが「延岡東」の名に恥じることのない、見事な試合内容で最終戦を飾ってくれた。
投稿者 pawaspo : 19:33 | コメント (2)