2006年01月25日

まずはKyuリーグへ! サン宮崎FCの2006年が始まる

 やっと書く時が来た――これが今の自分の素直な気持ちだ。
 「Jリーグを目指す」と宮崎のクラブチームのなかで唯一宣言し、2005年のKyuリーグ(九州リーグ)を戦ったサン宮崎FC。終わってみれば勝ち点3で断トツの最下位だった(0勝1PK勝1PK敗16敗)。ロッソ熊本とFC琉球が1年でJFLに昇格したのはKyuリーグの高いレベルを証明したとも言えるけど、同じ目標を持ちながらもがき苦しんだ末に県リーグ降格となったサン宮崎FCにとっては皮肉だったのかもしれない。1つもない90分の勝利、「ここで勝たなきゃどこで勝つんだよ!」という試合での敗戦(9月のvs三菱重工長崎)、最終戦での14失点(vsニューウェーブ北九州)など屈辱の連続だったのは間違いない。
 リーグ終了後、サン宮崎FCの公的な情報発信は止まった。動きがわからないのだから、チームとしてストップしたのではと考えた人も多いだろう。残った選手で練習しているとは聞いていたし、スタッフが来季の県リーグ参戦に向けて動いていることも少しは聞いていたけど、自分自身「どうなるんだろう?」という不安が強かった。
 しかし、サン宮崎FCはちゃんと動いていた。そして、やっと自分がこうやって書けるようになった。新体制、チームのビジョン、そして2006年の目標などを紹介したい。サン宮崎FCは県1部リーグ優勝、そしてKyuリーグ復帰に向けて動きだす。(照屋)
宮崎にJリーグを!

 
新監督は秋山亮

 まずは監督と選手について。監督は選手兼任で秋山亮が務める。秋山は宮崎出身で日章学園OB。ホンダロックSCの大串主将の先輩に当たる。昨シーズンは最年長選手として活躍していた。指導者のライセンスも持っている。
 選手は8名ほど。日章学園や宮崎第一高校を卒業する選手4、5名が新入団の予定だ(聞くだけでワクワクした選手)。2月にはセレクションを行うし、県リーグ開幕に向けて選手を増やしていく。
 選手たちは昨シーズンと同じ週5回(月水金土日)の練習を国富町などで行っている。


目標は県1部リーグ優勝、そしてKyuリーグ復帰

 サン宮崎FCの2006年の目標は県1部リーグ優勝、そしてKyuリーグに行くことだ。
 今年の県1部リーグは9チームで行われる。参戦するのはサン宮崎FC、延岡市SC、綾SC、楽蹴クラブ、サザンクロスFC1974、ディナモ都城、宮崎県庁SC、日向太陽SC1973、西諸ドリームズor都農FC(2月の入替戦でどちらかに)。県リーグでは抜けた存在で、「Kyuリーグに行きたい」と言っていた延岡市SCが一番のライバルとなる。
 県リーグのスタートは遅い。昨年は5月だった。だから、2月にセレクションというのは間に合う(県リーグの選手登録は3月いっぱい)。じつはJリーグ→JFL→地域リーグとカテゴリが下がるにつれて開幕も遅くなるので、地域リーグ以上でプレイしていた選手が加わる可能性もある。
 県リーグ以外だと、まずは天皇杯。宮崎予選はホンダロックSC(JFL上位でない場合)、産経大、九保大、鵬翔高校、日章学園など県リーグよりも手強い相手がいる。あとは九州社会人選手権の宮崎予選か。


若い選手で走り勝つ攻撃的サッカーを

 選手の大部分がこれから加入するとして、どういう選手によるどういうサッカーを目指すのか? 
 それは「若いチーム」による「走り勝つサッカー」。若い選手は試合終了の笛が鳴るまで走れるだけのスタミナを持っている。そういった若い選手をどんど使い、Kyuリーグを経験した中軸の選手を上手く融合させて攻撃的なサッカーを展開していく――これが狙いだ。
 残留した選手たちはKyuリーグというステージを経験している。2005年のKyuリーグはロッソ熊本、FC琉球、V・ファーレン長崎、新日鐵大分、ヴォルカ鹿児島、ニューウェーブ北九州といった強豪がひしめいていた。ここでもまれた経験は大きい。そして、チームとしてはこのときの失敗(コミュニケーション不足など)を活かそうとしている。
 獲得したいのは地元の選手。硬式野球の宮崎ゴールデンゴールズがそうであるように、高校や大学を出た選手の受け皿になろうとしている。これは地域スポーツの活性化、地域への貢献につながる。サン宮崎FCにとっては、若い選手を育てるチーム作りが大きな課題となる。


THE LOCALISM

 昨年のスローガン「THE LOCALISM」は今年も継続していく。献血やサッカースクールなどのボランティア活動を行い、地元への貢献を心がけていく。目指すは宮崎に根付いたチーム、地元に応援してもらえるクラブチームだ。
 マネージャーはシーズン終了後に解散していた。人に任せるのではなく、グランドのことや道具の運搬など自分たちでできることは選手自身がやっていく。
 画像にあるとおり、チームのエンブレムが変わった。ユニフォームもオレンジを基調に変わる。


もう一度、原点に帰る年

 今回紹介した内容は、広報の坂上さんに語ってもらったものだ。では、最後に坂上さんから――。

 今年はクラブにとってもう一度、原点に帰る年です。地元のクラブチームとは何なのか、足もとを見つめるチャンスでもあります。そう考えてやっていくつもりだし、これからもずっとこのクラブを継続していけるようにしたい。なおかつ、強くならないといけません。選手を作っていく指導をどういうふうにやっていくのか、どう上を目指すのか。中心になって活動していくクラブにしたいし、楽しいサッカークラブを目指していきたいと思っています。

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2005年09月29日

練習試合、サン宮崎FC vs ホンダロックSC

 ホンダロックSC(JFL)とサン宮崎FC(Kyuリーグ)が28日(水)の夜、イベントスクエアで練習試合を行った。
 試合は30分ハーフ。立ち上がりはホンダロック優勢も徐々にサン宮崎が盛り返す。前半21分、ホンダロック10番・大串のシュートは惜しくもバー。前半は0-0で終わった。
 後半8分、ホンダロックがフリーキックから先制。サン宮崎は後半14分、ボールを細かくつないでから3番・高山が抜け出してのシュートで同点に追いつく。しかし後半19分、ホンダロックは左サイドからのロングシュートを入れて2点目。これが決勝点となり、2-1でホンダロックが勝った。
 1点差で敗れはしたけど、サン宮崎はJFL相手にいい内容を残したと思う。ホンダロックは多くの選手を実戦形式で使えた。土曜日に公式戦を控えている両リーム。いい練習試合となった。

ホンダロックSC 2 - 1 サン宮崎FC
 (前半0-0、後半2-1)
試合前の整列 後半

 
ホンダロックSC(JFL) vs サン宮崎FC(kyu)

 ホンダロックSCとサン宮崎FC――ともに宮崎を代表する社会人チームであり、宮崎の外で戦うチームだ。天皇杯予選の決勝でこの対決が実現するかと楽しみにしていたけど、サン宮崎FCが準々決勝で産経大に負けたので無くなった。かなりガッカリしたのを覚えている。
 「ホンダロックと練習試合をしたい」とは、助っ人選手が合流した直後(V・ファーレン戦の前)にサン宮広報の坂上さんから聞いてはいた。でも、練習試合の相手は県1部リーグの宮崎県庁だった。9月27日に「明日、ホンダロックと試合します」とメールが来てビックリした。
 ホンダロックSCは宮崎で一番強いチームだ。天皇杯予選は圧勝だった。苦戦はしているけど、JFLというアマチュアでは最高峰のカテゴリで戦っているのは凄いこと。じつはこのサイトでも紹介していくつもりなのだけど(事務局の方に連絡済み)、バイト探しなどで自分の予定が固まらないため、なかなか依頼ができないでいる(10月12日の時点で)。すんません(ノД`)

 キックオフは19時半。ワクワクしながら15分前に着くと、イベントスクエアでは両チームの選手が準備中だった。ホンダロックは白、サン宮崎はオレンジ。
 ホンダロックは土曜に公式戦がある。サン宮崎はリーグ最終戦前の最後の練習試合となる。試合は30分ハーフだ。
試合前のサン宮崎


前半

 システムはサン宮崎が4-3-3、ホンダロックが3-5-2だったかな?(間違ってたらゴメンなさい) 序盤はホンダロックの攻勢。ロックは前線からプレッシャーをかけている。サン宮崎は危ない場面が何度かあった。
 前半9分、サン宮崎がフリーキック(FK)。秋山が蹴るもバーの上。しかし、ここからサン宮崎が盛り返す。増田がドリブルで持ち込み、右サイドの伊藤にパス、そして伊藤がボールをセンターに放り込むといういい形を何度か作る。これでサン宮崎が攻めれるようになってきた。増田→秋山→伊藤という流れでのチャンスメイクには「おお!」となった。
 対するホンダロックは、ペナルティエリア前で細かいパスの連携を見せる。21分には左からのクロスを受けた大串がワンテンポ置いてシュート。これは惜しくもバーに返されてしまった。
 終盤はホンダロックの時間。サン宮崎よりもロックがサイドを使っている。しかし、大脇などがシュートを打つも、得点には至らず。
伊藤のドリブル


ハーフタイム

 スコアは0-0。得点はないけどチャンスは作っているし、サン宮崎はいい感じだ。
 選手たちに伊藤監督が「ルーズボールをいかに拾うか」など声を飛ばしている。増田選手は「ミスがなければJFLとこれだけやれるんだから。(ボールの)クリアは大きく。格上なのに、この前と全然違うよ」と指示を混ぜながらも、いい感触を口にしている。
伊藤と増田


後半

 ホンダロックはメンバーをずいぶん入れ替えてきた。大串や水永らが下がって、池田などが入っている。
 試合は互いに拮抗。しかし8分、ホンダロックがセンターラインとペナルティエリアの真ん中ほどでFKを得る。遠い距離だけど……なんと、直接入ってロックが1点目! キーパー・高橋、ボールが死角に入って見えなかったのだろう、反応が遅れた。
 サン宮崎は前半と打って変わって、左サイドからの攻撃が増えた。大平がドリブルで持ち込もうとする。そして14分、サン宮崎はペナルティエリア前でボールを細かくつないで、最後は高山がシュートして同点! あまりにも鮮やかで、「こういうプレイができるのかよ…!」とビックリした。
 ホンダロックはなかなか思い通りの形になってないような…? しかし19分、左サイドからのロングシュートが入って2点目。
 この後、サン宮崎は選手を2人交代。増田が下がった。ホンダロックはJFLで揉まれてるだけあって、さすがにプレッシャーが強い。対するサン宮崎はいいチャンスを作ってはいる。このまま互いに得点なく、ホンダロックの勝ちで試合は終了した。
池田と大串 試合後


ゲームの感想

 サン宮崎側の視点ばかりで観ていたので、サン宮崎の感想になってしまうけど……いいゲームだったと思う。JFL相手にこれだけやれるのか、と。三菱重工長崎とやったときよりずっと良かった。チャンスも作れていたし。
 ただ、試合後に伊藤監督と話をしたら不満そうだった。「1つ前の、2つ前のプレーを突き詰めなきゃ」といったことを話していた。前半については、意図があって右サイドのポジションについたとのこと。この後の熊本開催で活かせたのだろうか。
 増田選手はさすが。ホンダロックの大串選手が「いやなドリブルするね~」とベタ褒めだった。こういう戦略的にも精神的にも柱となれる選手の存在は、チームにとってとても大きい。


選手やスタッフのコメント

 試合の合間や終了後にスタッフの人たちと話をした。代表の山下さんは「リーグ戦の最後まで精一杯頑張る」など話してくれた。
 秋山選手たちとも話をしたんだけど……すんません、メモってなかったし、2週間たったら忘れてしまいました(ノД`)


ホンダロック・大串選手

 試合後、秋山選手に大串選手を紹介してもらった。大串選手といえばホンダロックの中心選手で、キャプテンで、JFLの得点ランキング上位でもある。秋山選手と大串選手は日章学園の先輩後輩。秋山選手が3年のとき、大串選手が1年だったそうだ。ちなみに自分は秋山選手の1コ上で、宮崎北のサッカー部だった(2年の夏にやめたけど)。
 大串選手と挨拶を交わす。じつは、「宮崎パワスポ」をチェックしてくれてるそうで、恐縮してしまった。自分はサッカーに関しては10年近くブランクのある浦島太郎だから…。大串選手に対する心の中での印象は「豪快そうな人やなぁ」だった。
 大串選手とはホンダロックのこと、JFLのこと、宮崎のサッカーのこと、これからたりたいことなどなど……ここでは書けないようなことも話させてもらった。メモなしの雑談だったので細かいことは忘れてしまって、ほんと申し訳ないです…。
 ホンダロックについて驚かされたのは、まあ企業としては当然なんだろうけど「仕事が第一」であること。ウィークデイの練習は月水金だけで、仕事に打ち込んでるそうだ。ホンダロックに入るためには、会社の試験を受けなくてはならない。つまり、サッカー選手でも頭が問われる。自分は「サッカーに集中してるんだろうな」と勝手に思ってたので意外だった。ちなみに、同じJFLの愛媛FC(クラブチーム)は毎日練習をやっている。
 JFLについて。先日のソニー仙台で負けた話を自分は持ち出したんだけど、「こうするんだという確たるものを持って試合に臨めていない」(注:実際はもっと別の言葉)といったことを話してもらった。ディフェンスの補強の必要性と来シーズンへの危機感は感じた。
 宮崎のサッカーについて。これは宮崎でサッカーをやってるほとんどの人が残念がっているんだなぁ、と思った。

 山下さん(日章学園OB)や伊藤選手もまじえて、雑談はずっと続いた。「選手の貸し借りなどお互いが協力できたら」といった話もあった(ロックは企業チーム、サン宮はクラブチームだから難しい)。他はナイショ。

 ホンダロックSCのこと、大串選手の話は取材してからまた改めて。

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2005年09月24日

長崎戦直前、サン宮崎FCの練習試合

 23日の昼、晴れのイベントスクエア。サン宮崎FCが宮崎県庁と練習試合を行った。自分は試合の終盤に到着したので、スコアはわからず。でも、この練習試合についてはスコアは気にするものじゃない。
 新メンバーの3人は、増田選手がフォワード、他の2人がディフェンスの左と中に入っていた。
試合 サン宮崎の選手たち

 増田選手に、サン宮崎FCのメンバーについて感想を聞いた。返ってきた言葉は「全然良かった」。他の選手への理解、サン宮崎としての意識を持つことができたようだ。V・ファーレン長崎についてはグランドをワイドに使ってくるとか知っていた。「相手を気にしないで、ウチのサッカーをやるだけです」と結んでくれた。
 伊藤監督は3名について「合流して間もないので、コンディションはまだまだだと思う。でも、今できる限りのなかでいいプレイはしてくれている。あとはそれぞれでコンディションを整えて、試合に臨んでくれるだろう」。3人に期待することについては「いろんな面で質の高いものを持ってきてくれるし、彼ら自身だけでなくまわりの選手も活きてくる。メンタルなどいろんな面でグランドに置いてくれる」と話してくれた。
 さあ、あとは25日のV・ファーレン長崎戦だ!
アップ

 ところで、相手の宮崎県庁チーム。年配の方もいて、子供さんが応援に来ていた。腕を負傷して救急車で運ばれた選手がいたけど、まわりはなぜか笑顔だった。
 トップチームの後は、サン宮崎のジュニアチームが住吉サッカースポーツ少年団と練習試合をした。
宮崎県庁チーム ゴールを運ぶキッズたち

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2005年09月23日

サン宮崎FCに新加入の3人が合流

 先日、Kyuリーグの残り3戦に向けて、5人の新加入を発表したサン宮崎FC。21日には元横浜FCの増田選手ら3名が宮崎に到着し、チームに合流。早速、練習に参加している。
 1日たった22日の夜、サン宮崎FCの練習に行ってきた。

ミニゲーム

 自分がイベントスクエアに到着したのは21:20頃。ピッチではグランドの半分を使って、7vs7のミニゲームをやっていた。声を掛け合い、選手たちが走りまわっている。
 選手たちの顔を眺めてみる。見かけない顔――新メンバーが3人いた。
 ミニゲームが終わると柔軟運動。ペナルティエリアでは伊藤選手ら3名がシュートの練習をしている。白いTシャツの選手が教えてる姿を見て、彼が増田選手だとわかった。増田選手がヒールで軽く蹴って、伊藤選手がシュートしたり。日曜の長崎戦で、この2人が軸になってどう得点できるかがポイントの1つと言える。


選手の話

 練習後、増田選手に話を聞かせてもらった。ただ、練習場の灯りが消えてしまったので、まわりは真っ暗。写真が撮れなかったし、メモも取れなかった。自分が覚えてることをいくつか…。
 今回、伊藤監督が東京まで足を運んで、増田選手と直接交渉した。増田選手と伊藤監督は大宮東高校の先輩後輩である。「どうしようか迷ったけど、受けることにしました。彼(伊藤監督)は熱意があるしね」と増田選手。他の4名については「自分は関東でフットサルをやっていて、いい選手に声をかけました。自分がピックアップした選手たちです」とのこと。
 自分は「助っ人」という言葉を持ち出したけど、増田選手はそういう意識はないとのこと。チームにどう融合して、チームの良さを上手く引き出すか――それが大切だと話していた。
 今日、練習試合がある。「どんな選手たちなのかを把握したい」と話していたように、新加入と既存の選手たちがお互いを把握して、いろいろ確認しないといけない。「結果よりも、まずはそれが大事」と増田選手。これについては、伊藤監督も同じようなことを話していた。

 自分が気になったのは、まだ合流していない他の2人。伊藤監督の話によると、5名の補強を同時に行ったけど、選手登録の手続きの誤差でもしかしたら2人はV・ファーレン長崎戦には間に合わないかもしれないそうだ。

 秋山選手とも少し話した。秋山選手はイエロー累積のため、次の試合は出場できない。足首を怪我していて、これは痛々しかった…。
 増田選手については「熱い」「シュートが上手い」など。長崎戦については、長崎のスポンサーである親和銀行が東京三菱銀行と提携した話を。会場の佐世保は、親和銀行の地元でもある。こういった流れで、向こうはいろいろ応援する人が来るだろう…と。


今日は宮崎県庁と練習試合

 V・ファーレン長崎との公式戦2日前の今日、サン宮崎FCは練習試合を行う。相手は宮崎県庁。会場はイベントスクエア、時間は11時から。
 結果云々よりも、選手たちが語っていたようなことを確かめるものになる。ぶっつけ本番で公式戦に臨むよりも、ずっと有意義なものになるだろう。
 新メンバーを加えたサン宮崎FCを見るいい機会。時間のある方は是非、イベントスクエアへ。

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2005年09月17日

サン宮崎FCに元Jリーガーら5人が新加入

 残り3試合でKyuリーグ最下位という状況のサン宮崎FCに、5人の選手が新たに入団することになった。

増田功作(背番号14、FW、29歳、174cm、69kg)
 所属チーム:大宮東高校→ヴェルディ川崎→横浜FC
手島光洋(背番号22、DF、22歳、175cm、71kg)
 所属チーム:浦和学院高校
関根雄太(背番号23、DF、23歳、177cm、71kg)
 所属チーム:花咲徳栄高校
林英樹(背番号24、MF、24歳、177cm、69kg)
 所属チーム:大宮東高校
大塚鷹史(背番号2、DF、19歳、173cm、66kg)
 所属チーム:流経大柏高校

 増田選手はJリーグで長く活躍してきた選手。横浜FCには創立から所属し、昨年末にチームを離れていた。じつは、伊藤監督の高校の先輩にあたる。三菱重工長崎との試合後、伊藤監督が東京まで足を運んで増田選手に会い、今回の入団が決まった。
 他の4選手については現時点では詳しくはわからない(ゴメンなさい)。彼らは増田選手が声をかけた選手たちである。DFなので、今のサン宮崎FCには心強い存在となるだろう。
 次の試合は9月25日(日)、佐世保陸上競技場でのV・ファーレン長崎戦。“助っ人”を加えたサン宮崎FCは、残留をかけて、勝つために敵地に乗り込む。

最終節まで毎日練習

 9月16日の夜、シーガイア・イベントスクエア。自分がサン宮崎FCの練習を見るのは、あの三菱重工戦以来である。正直言って、自転車こいでるときは気が重かった…。
 練習には13人の選手が参加していた。オフェンスとディフェンスに分かれての実戦的な練習。
 サン宮崎FCはこれまで1週間の決められた曜日に練習をしてきたけど、この日からはKyuリーグの最終節(10/2)まで毎日練習することにしたそうだ。最終日までやれるだけやるという意志の表れだ。広報・坂上さんによると「ずっと走りまくりですよ」とのこと。かなり遅い時間まで練習することもあるらしい。
 ところで、サン宮崎FCは三菱重工長崎戦で4枚のイエローカードを取られた。これにより、イエロー累積で秋山、大平、川崎の3選手が次の試合に出場できなくなっている。


元Jリーガーと4人の助っ人

 「元Jリーガーを獲得したんですよ」
 この言葉には「えっ!?」となった。ビックリした。今回加入が決まった5人については、上に書いたとおり。
 増田選手はJリーグで長くプレイしてきた選手。ドリブルが持ち味で、あのリトバルスキー(ドイツの天才ドリブラー。横浜FCの監督だった)も惚れこむほどだったらしい。今のサン宮崎には強力な戦力となる。
 他の4選手は、増田選手が声をかけた選手らしい。自分が受け取った資料だけでは、どういった選手かはわからない(ネットでも検索できず)。ただ、ほとんどがDFなので、自分が弱いと感じてる部分――ディフェンスの補強となる。ディフェンスが強くなれば、伊藤選手が前に行って得点を狙える形にもなる。


伊藤監督インタビュー

 練習は22時過ぎに終了。伊藤監督に話を聞かせてもらった。

――今日はだいぶ走りこんだ練習でしたね。

 今日から毎日練習です。ランニング中心でいって、(試合前の)1週間でボールと使った練習を中心にと考えてます。体力的にすぐ効果が出るわけではないんですけど、やるとやらないでは違いますからね。

――次の試合では3名が出場停止です。どういう影響があるでしょうか?

 リーグ戦を通じて(警告の)累積で出場停止というのは、どのチームでもある問題ですからね。選手が出れないのは現実として受けとめて、残った選手で次にのぞむしかないです。

――新たに5名の選手が加入することになりました。

 今は結果が何よりも求められてますからね。もう、時間がないですから。新しく入る選手たちには結果を出してもらわないと。今いる選手たちがどれだけやれるかも大切です。
 チームが発足した時点で、(チーム内の)競争が生まれないまま遅れてしまった。いい環境を維持できずにチームがスタートしてしまった。
 今回、5名が加入するというのは、こういう状況(1つでも負ければリーグ降格の危機)だからできた補強でもあります。彼らとチームがどう融合していくかですよね。彼らは新加入というよりも、助っ人です。外国人選手みたいなものです。

――21日(水)に3人が合流すると聞いてます。日曜の試合までには練習試合はやっておきたいですね。

 水曜からトレーニングして、金曜夜に格下のチームが相手でしょうけど調整ゲームをやりたいですね。土曜はほとんど練習できないですし。

――Kyuリーグの2位はFC琉球が取りそうですけど、現在3位のV・ファーレン長崎にも可能性はあります。しかも、長崎はホーム最終戦。あちらも全力でのぞんでくると思います。

 向こうも負けられないというのは、やりがいがあります。そういう状況だからこそ楽しい。結果を出せば…ですしね。重要です。

――増田選手について。

 高校の先輩なんですよ。チームに入れば年齢は上だし、ハートが熱い人なんで。技術は高いし、スピードもあります。
 ただでは終われない気持ちですから。今回の補強はまわりが動いて出したことでもあります。
 じつは、三菱重工長崎との試合が終わってから、自分が東京まで直接足を運んで、増田さんに会ったんです。そこで、伝えるだけ伝えました。どうこう言ってられる状況じゃないですからね。

 インタビューはここまで。
 他に話したのは、新しい選手が入ってもチームがやろうとしてるプレイは変わらない……とか、そういう話だったかな?


1つ1つを勝つ

 もう一度書くけど、今回の補強はビックリした。これは、サン宮崎FCを見ている人、気にしている人にとっては誰もが「ヨシ!」と力の入ることだと思う。
 あの敗戦を引きずっている感じはチームになく、とにかく残留のためにやるだけやるという前向きなものばかりを感じた。チームのモチベーションはグッと高まってる。
 「残り3つ」ではない。1つ1つ、次のことを考えずに全力でのぞみ、結果を出さねばならない。そのためにチームは動いている。

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2005年09月04日

サン宮崎FC、三菱重工長崎に敗れる

 Kyuリーグ公式戦第15節、サン宮崎FCvs三菱重工長崎が宮崎県総合運動公園サッカー場で行われた。
 台風が迫るなか、激しい雨が降ったり止んだりの悪天候。前半は三菱重工が先制し、直後にロングシュートで2点目。対するサン宮崎はゴールキーパーのミスをついて10番・伊藤が1点を返すも、前半終了間際に3点目を決められてしまう。
 後半はともに得点なく3-1で試合終了。降格がからむ9位と10位同士の重要な試合で、サン宮崎FCは敗れてしまった。

三菱重工長崎 3 - 1 サン宮崎FC
 (前半3-1、後半0-0)
試合直前のイレブン ゴール近くでの激しいプレー

 
台風14号が接近…

 大型で非常に強い台風14号が接近しているため、宮崎は土曜の夜から激しい雨が時折降っていた。ちょっとやそっとの天気では中止にならないサッカーだけど、悪天候だと観戦に来る人の足が遠のいてしまう。台風についての不安は前々日から話していた。沖縄で開催予定だった2試合は早々と延期が決まっている。
 朝になっても天気は変わらず。自転車で駅に向かってる間はやんでいたけど電車に乗る頃には激しく降り、木花に着くとまたやんで、サッカー場に着く直前にまた激しく降るといった感じ。トイレで雨がやむのを待ってたので、サッカー場に着いたのは12時15分頃だった。


微妙な天気の試合前

 サン宮崎FCのホームゲームということで、サッカー場はサン宮崎を応援する雰囲気が感じられるものだった。
 スタンドの半分をオレンジ色の人たちが占めている。ユニフォーム姿のキッズ、Tシャツを着た家族やサポーター――サン宮崎を応援している人々でいっぱいだ。Tシャツを着ているスタッフもいる。サン宮崎のネームやキャラクターのフラッグも掲げられている。スタンド後方のネットには選手ひとりひとりの横断幕。
 スピーカーからはロックが流れ、DJが今日の試合や出場する選手を紹介している。サン宮崎FC代表の山下さんがスーツ姿でボールボーイもやるスタッフ(宮崎第一高校サッカー部)に指示している。
 ホーム最終戦ということで、サン宮崎FCを応援しよう、ゲームを盛り上げようというスタッフやファンが動いていた。スタンドには堅苦しさはなく、身近な選手たちを見に来た、応援に来たというのどかなものが感じられた。
横断幕

 選手たちが練習を始めた。自分はコートのまわりを歩いてみる。このサッカー場はラグビー場よりはマシだけど、ピッチの状態は良くない。センターサークルとゴール前ははげていて、水たまりができている。サッカー場としては、小林のほうが優れている。
水たまり サン宮崎の練習

 試合直前、雨が降り始めた。サン宮崎FCイレブンはサン宮崎U-12、三菱重工長崎イレブンは小松台FCの子供たちと手をつないでピッチに入場。雨が激しくなるなか、記念撮影。13時前、試合が始まった。
入場 スタンドのサポーター


豪雨の前半

 試合が始まると、サン宮崎サポーターが太鼓を叩いて応援を始めた。ユニフォームはサン宮崎がオレンジ、三菱重工長崎は白。システムは互いに3-5-2。サン宮崎は10番・伊藤が前にいる。「点を取りに行く」ポジションだ。
 開始早々、サン宮崎にコーナーキック(CK)のチャンス。しかし、これは得点ならず。5分過ぎには三菱のCK。これはキーパー・高橋がパンチングでセーブ。サン宮崎はディフェンス(DF)にミスがあって怖い。三菱が攻める。ロングシュートはキーパーがキャッチ。さらに、ペナルティエリア前のフリーキック(FK)。壁は4枚。三菱は直接狙うも、ボールはゴールの外だった。
 10分をまわると、またも雨。そして、サン宮崎が攻める時間に。右側からのFK。これは入らず。さらにCK。雨が激しくなる。右クロスに18番・瀬掘がヘッドで合わせるも入らない。
 17分、試合がついに動く。サン宮崎のゴール前、上がったボールをサン宮崎DFがクリアしようとして空振り! これを近くにいた三菱の12番が蹴りこんで先制! 怖かったものが失点に結びついた。こういうゴール正面でのミスは危ない。
 サン宮崎の課題は1点を取られた後。しかし、20分。センターサークルを過ぎたあたりで、三菱の選手が右サイドからゴール前にロングボールを上げる。これがなんと、そのまま入ってゴール! まさかのゴールにビックリしながら喜び合う三菱イレブン。これは狙ったものじゃない。ラッキーなゴールだ。サン宮崎からすれば意表を突かれたし、運がなかった。ただ、ボールが自陣にあればシュートは打たれる可能性がある。気を抜いてはいけない。
 サン宮崎は2点をリードされてしまった。ところが、22分。下げられたボールを三菱キーパーが蹴って上げようとするも、対応が遅れた。10番・伊藤が突っ込んでボールを蹴ってシュート! サン宮崎が1点を返した。これは完全にキーパーのミス。キーパーのミスというのは失点に結びつくから怖い。こういうミスをすると死ぬほど恥ずかしい(自分もあるから…)。
 これが追い風になるかと思ったけど、試合は落ち着いてしまう。サン宮崎はグランドゴンディションが悪いのもあるけど、ミスがどうも目につく。あと、声が少ない気がする。キーパーの高橋が声を出しまくってる。雨はあがった。
 25分、サン宮崎20番・前畑にイエローカード。ペナルティエリア前のFKを与えてしまう。しかし、これもゴールの外。サン宮崎は30分前にシュートするもキーパー正面。
 サン宮崎はどうもパスがつながらない。ドリブルで持ち込もうとすると止められる。三菱は逆サイドを使って、サン宮崎を振っている。サン宮崎ディフェンスは息が合ってないように感じる。
 35分をまわって、三菱のシュートは入らず。そして、三菱のCK。これはサン宮崎がクリア。
 40分すぎ、サン宮崎のCKは得点にならず。43分、サン宮崎ゴール前で選手たちが交錯する。ボールを入れる側、出したい側。ここで三菱11番・品川の蹴ったボールがゴールに入った。三菱が押し込んで3点目。そして、前半終了。終了前の痛い失点だった。
豪雨 前半


ハーフタイム、伊藤監督の檄

 前半は3-1、三菱の2点リードで終了。サン宮崎が勝つには3点を取らないといけない。しかも、失点なしで。同点の場合は延長になる。これで勝つと勝ち点は2、負けたほうは1だから勝ち点差は1つ縮んで4になるだけ。ちなみに90分で勝てば勝ち点差は2、負けると8になる。
 選手やファンはどう思ってるだろうか。スピーカーからはJOURNEYの『Don't Stop Believin'』が流れていた。
 伊藤選手が監督として、選手たちに檄を飛ばす。
 「悔しがるなら、終わってから悔しがれ! 1つのプレイで下を向いてる場合じゃない! 相手の有利なペースになるだろ。1点取るにはどうすればいいかを考えろ。前を向いてやらないと。まだ終わりじゃない…。相手は足が止まってるじゃん! 要所で当たっていかない、戦う意志がない奴はいらない。もっと滑って感情をむき出しにしろ! きれいな顔も身体も見たくない。両サイドはガラガラじゃん。システムはお互い3-5-2。守れるときは対応できる。一瞬の前のシーン、プレッシャーがかけられてないから相手に楽をさせてる。最後の45分。5分が9回しかない。10分で1点を取る。あと、不用意なところでつなげすぎ! これがラスト、頑張ろう!」。
 自分の前では落ち着いた口調の伊藤監督が声を荒げている。彼の檄は悲痛な思いが伝わるものだった。「はい、円陣作って! (三菱が出る前に自分たちが)先に行こう!」と気持ちを前に前に、選手たちに声をかける。
 最後の45分。選手たちは円陣で気合いを入れてからピッチに向かった。スタンドからは「がんばれ!」と声がかかり、応援が始まった。
檄を飛ばす伊藤監督 円陣


雨が止んだ後半

 サン宮崎は風下。後半早々、13番・秋山にイエローカード。その後、サン宮崎のCK。これはそのままゴールキックに。返ったボールを秋山がダイレクトにロングシュートを狙うも入らず。
 サン宮崎のボールは中盤で止められてしまう。ゲームは三菱の流れ。ゴール正面での決定機もある。サン宮崎はそれをなんとか凌ぎ、ボールをつないでチャンスを作ろうとしている。
 10分過ぎ、三菱が左から切れ込んでくるところを止める。三菱のCK。これもなんとかクリア。
 三菱のディフェンスは、要所は1人に2人で守りにくる。対するサン宮崎、5番・大平がイエローカード。ハンドのファウルで審判に余計なことを言って、余計なイエローをもらってしまった。
 サン宮崎のディフェンスは危ない。ゴール前で相手をフリーにさせることがある。
 15分、サン宮崎にチャンスが訪れる。ゴール前のプレイで、18番・瀬掘がシュート。しかし、入らず。左ききなんだけど、右で蹴るしかなかったので上手く決めれなかった。
 その後もサン宮崎が攻める。5番・大平の左からのクロスに10番・伊藤がヘッドで合わせる。これは入らなかったけど、形はできてきた。やはり、サイドからの攻めが有効だ。ディフェンスは三菱のオフサイドを取る。
 20分過ぎ、16番・川崎が相手に抜かれてしまう。そして、後ろからスライディングの危険なプレー。サン宮崎はこの日4枚目のイエローだ。
 雨は後半に入ってからやんだまま。ただ、どうも滑るようだ。サン宮崎サポーターはずっと懸命に応援している。肝心のサン宮崎はサイドがあまり機能してないように思える。プレッシャーも薄いから、三菱はそれだけ楽をしてるのでは。
 25分過ぎ、サン宮崎の左からのFKは入らず。30分過ぎ、右のクロスに18番・瀬堀のヘッドはバーの上。35分過ぎ、瀬堀の右からのシュートは勢いなくキーパーがキャッチ。サン宮崎はなかなか得点できない。時間はどんどん過ぎ去っていく。
 40分を過ぎてもなかなかチャンスを作れない。FKがあったけど入らない。3分のロスタイムに入る。しかし、ゲームが動くことはなかった。終了。1-3でサン宮崎FCは敗れた。

○三菱重工長崎 3 - 1 サン宮崎FC●
 (前半3-1、後半0-0)
後半 試合終了


敗戦の現実

 両チームの選手がスタンドの前で礼をする。戻ってくる選手たちにスタンドから「おつかれさん」と声がかかる。伊藤監督は控え選手から差し出された水を受け取らず、歩いていった。ピッチに残っている選手のなかには、地面に両手を付けてうなだれている者もいる。
 重い敗戦だ。これで14個目の敗戦となるけど、リーグ後半での下位チーム相手の負けだから非常に重い。この敗戦で今後がさらに厳しくなってしまった。それは誰もがわかっていることだろう。
 自分はどうしようか考えず、ただ目の前のことを見つめていた。しばらくして、代表の山下さんと伊藤監督が挨拶をすることになった。まずは、山下さんがマイクを持った。
三菱重工長崎 サン宮崎FC

山下代表の挨拶
「ホーム&アウェイの公式戦、選手一同、開幕からなんとか頑張ってきました。応援していただいた皆さんに感謝しております。なかなか結果が出せなくて申し訳ないです。
仕事をやりながらサッカーをやるという環境で、選手たちは一生懸命やりました。今日は勝って、皆さんに喜んで帰ってもらいたかったんですが、なかなか思うようにいきません。子供たちも、選手の支えとなってくれて感謝してます。
まだ最後、3つあります。喜んでもらえるように……(涙で声が止まるも、スタンドから「がんばれ!」と声が)最後まで全力でやり遂げたいと思います」
山下代表

 後半から山下さんは涙がボロボロで声をやっと絞り出してる感じだった。試合が終わってから淡々と見つめていた自分ではあったけど、これはさすがに聞いていて辛く悲しかった。自分のメモの最後の言葉は読み取れない状態になっている(だから、ちょっと間違ってるかも)。
 次は伊藤監督。

伊藤監督の挨拶
「今日は会場まで足を運んでいただき、ありがとうございました。まだ終わってないんで、下を向いてる暇はありません。残り3つ、絶対勝ちます。応援よろしくお願いします」
伊藤監督

 伊藤監督は早口に、力強く言った。選手たちに「まだ終わってないよ」と声をかける。サン宮崎サポーターは「サーン! みやざき!」とこの日最後の声援を送った。
最後の声援


キッズの練習試合

 この後は子供のためのサッカー教室。ユニフォームを着た子供たちがボールを蹴って、準備を始める。サン宮崎の選手たちが一緒にパスをしたり、仲良く写真を撮ったりしている。
 三菱のほうを見てみると、選手たちが帰り支度をしていて、近くを通った子供たちが拍手を送っている。オイオイ、スッポンポンになってる奴がいるぞ…。
 サン宮崎FCのU-12と小松台FCの練習試合がスタート……した途端、豪雨。しばらくすると上がったけど。ほんと、嫌な天気だ。
 小さい子供たちだからシステムというのはあって無いようなもので、ボールに子供たちが群がる。それを蹴り合う。ボールを持つとドリブルして、なかなかパスをしない子供がいる。ゴールキックはちょっとしか飛ばない。
 この試合の後にサッカースクールの予定だったんだけど、雨が激しくなってきたため中止となった。自分は帰りが心配なので、ここで挨拶して帰らせてもらった。
キッズの試合


他のKyuリーグ公式戦

 Kyuリーグ公式戦第15節は他に2試合が行われた。
 これまで全勝で全国決勝大会進出をすでに決めているロッソ熊本と3位のV・ファーレン長崎との試合は1-1で延長にもつれるも決着つかず。PK戦となり、4-2でV長崎がついにロッソ熊本を負かした。
 ヴォルカ鹿児島と新日鐵大分の試合は、ヴォルカが4-2で勝ってリーグ戦5連勝。新日鐵大分は3連敗、リーグ後半戦でもたついている。
 延期となった海邦銀行vsFC琉球は9月11日に、沖縄かりゆしFCvsニューウェーブ北九州は9月18日に行われる。
 4日時点での順位は以下の通り。全国決勝大会に進出できる2位以内は、4位の新日鐵大分まで可能性がある。

1位 ロッソ熊本(14勝1敗、勝ち点43、得失点差+35)
2位 FC琉球(12勝2敗、勝ち点36、得失点差+34)
3位 V・ファーレン長崎(11勝4敗、勝ち点31、得失点差+13)
4位 新日鐵大分(10勝5敗、勝ち点28、得失点差+12)
5位 ヴォルカ鹿児島(8勝7敗、勝ち点24、得失点差+19)
6位 ニューウェーブ北九州(7勝7敗、勝ち点24、得失点差+7)
7位 海邦銀行(4勝10敗、勝ち点13、得失点差-13)
8位 三菱重工長崎(4勝11敗、勝ち点10、得失点差-30)
9位 沖縄かりゆしFC(2勝12敗、勝ち点8、得失点差-29)
10位 サン宮崎FC(1勝14敗、勝ち点2、得失点差-48)


自分の目から見た「サン宮崎FC」

 自分にとって、今回がサン宮崎FCの試合を見る初めての機会となった。自分の目にどう映ったか、どう感じたか――1試合見ただけなのは気が引けるけど、書かせてもらう。正直言って、言葉を選びながら書かないといけない…。
 この1ヶ月、自分は九州社会人選手権や天皇杯宮崎県予選などを観てきた。そのなかで、この試合はレベルの低いほうだった。三菱重工長崎は強いチームでなかった。そして、サン宮崎FCは三菱より弱かった。
 まず思ったのは、選手個人のレベル。悪いコンディションではあったけど、それにしてはボールコントロールが甘かった。ミスも目立った。ボールの追い比べで走り負けする場面もあった。チャンスで決めることはできなかった。伊藤監督が選手個人のスキルアップに力を入れている理由がなんとなくわかった。
 個人の技術を補うものがあったかというと、そうでもない。練習環境の不利のせいか、連携が上手く取れているようには見えなかった。今まで見たチームよりは声は出ていない。プレッシャーも甘い。

 上の順位表を見てもらえばわかるけど、サン宮崎FCは90分での勝ちがない。1勝はPK戦だ。勝ち点、得点(11)、失点(59)どれもがワーストだ。
 残り3試合。相手は海邦銀行、ニューウェーブ北九州、V・ファーレン長崎。最下位の可能性があるのは他は沖縄かりゆしFCと三菱重工長崎。三菱は海邦、NW北九州、新日鐵との試合が残っている。沖縄はNW北九州、新日鐵、ロッソ、ヴォルカと強敵ぞろい。
 サン宮崎FCが残留するためには少なくとも勝ち点7が必要だ。その内訳は「90分での勝ち2試合、延長1試合」、「90分での勝ち1試合、延長勝ち2試合」。正直言って、これは非常に厳しい。
 自分が見た限りでは、V・ファーレン長崎とニューウェーブ北九州はサン宮崎より上。勝ち点状況でもランクが上だとはっきりわかる。海邦銀行は下位4チームのひとつだけど、90分での勝利が4試合あるので、三菱重工長崎よりは上だろう。
 サン宮崎は海邦銀行には絶対勝たないといけない。V長崎とNW北九州は勝つか、延長に持ち込むか。これができる可能性は1%あるかどうかだろう。

 ぶっちゃけ、今回は勝たねばいけなかった。この試合で勝てなかったら、どこで勝つんだ――という試合だった。それを負けたんだから…。
 ただ、まだ諦めていない選手がいる。応援するファンがいるし、チームを支えるスタッフがいる。
 次の試合は9月25日(日)、佐世保陸上競技場でのV・ファーレン長崎戦。V長崎としては2位に入るため、最下位のサン宮崎FCには絶対勝たないといけない。サン宮崎FCは土俵際で倒れ掛かっている状態。ここでこらえて、最後にうっちゃることができるか? 負けたら終わりだ。


あとがき

 これを見てる皆さんや関係者には申し訳ないけど、自分は残り3試合、佐世保と熊本での試合は行けません。スポンサー無し、資金面でのバックアップも無しなので県外での取材は無理です。自分のできる範囲でサン宮崎FCを伝えていきます。
 ところで、この日。隣の補助球技場でサッカーの試合をしてました。社会人のクラブの練習試合? どこの試合かはわかりませんでした。ここでは中学、高校のときに試合をしました。1回戦はなぜかほとんど補助球技場。昔はかなり酷い芝のグランドだったんですけど、砂に変わってました。
 帰りは台風で大変でした。

投稿者 blogpawanavi : 20:50 | コメント (0) | トラックバック

サン宮崎FCvs三菱重工長崎、今日キックオフ

 昨日の昼、サン宮崎FCが橘通りでビラ配りを行った。
道行く人に声をかける 選手とスタッフ

 時間は13時から1時間ほど。宮崎の中心街というのは、じつは土曜のこの時間でも人通りは(他の県ほど)多くない。交差点ではいろんな業種の人がティッシュやビラを配っていて、衆議院総選挙の期間中ということで候補者が演説をしている。そんななか、サン宮崎FCの選手、スタッフはボンベルタ橘前だけでなく山形屋前や一番街の近くまで範囲を広げてビラを配った。
 伊藤監督を筆頭に、選手たちが道行く人に声をかけてビラをどんどん渡していく。ほとんどの人が、こういうサッカーチームがあり、そして大事な試合を翌日に控えていることを知ったことと思う。どれぐらいの人が足を運んでくれるだろうか。台風が近づいていて、これを書いてる今も激しい雨が降ってるので非常に心配ではあるけど。沖縄でのKyuリーグ公式戦は早々と延期が決まっている。
 夜には地元テレビの番組に出演したようだ。
ボンベルタそばの角 伊藤監督

 金曜夜の練習は、J.U.R.I.SC(宮崎県リーグ)との練習試合。自分が見ていた30分のなかで、サン宮崎FCは5点ほど入れた。失点はゼロ。ただ、「入らないのか」「これはヤバイだろ」というシーンはあった。
練習試合

 さて、今日のKyuリーグ公式戦、三菱重工長崎との試合について。伊藤監督、秋山選手とちょっと話をさせてもらった。
 大阪大学との試合については、良い点と悪い点が見えて、それを意識しながら試合に臨めるようになった。ただ、J.U.R.I.SCとの練習試合については伊藤監督は不満をもらした。「こういう試合でも萎縮してプレーしてしまっている」「視野が狭くなっている」。前者については、練習でできないことは本番でも出せないということ。こういう練習試合でもしっかり出すべきことを出せていない、と。後者については技術的なものが大きい。それはいかにボールをコントロールできるかで、自分のもとにすぐにボールを置ければまわりを見る余裕ができる(海外の試合を見てみるといい)。でも、技術が足りないとボールの扱いに気を使うことになり、それだけ余裕は減る――そういうことだ。伊藤監督がなぜ選手個人のスキルアップに力を入れているかがわかる。
 三菱重工長崎については「手堅いサッカーをする」とのこと。新日鐵大分もだけど、三菱重工長崎は長らく九州リーグという地位をキープしている。企業チームで選手の入れ替わりはクラブチームほどないので、派手さはないけど手堅いサッカーをしてくる。九州社会人での新日鐵大分に対する自分の印象は「泥臭いサッカー」だった。三菱重工長崎は先週末の天皇杯長崎県予選決勝でV・ファーレン長崎に2-1で勝っている。秋山選手によると「V長崎は九州社会人など疲れがあったみたい」だけど、勝ちは勝ち。いい勢いで来るのではないだろうか。
 悪天候になった場合、伊藤監督曰く「ボールを相手陣地にとにかく蹴りこんでというサッカーになる」。こうなると、やるほうも観るほうも面白くないサッカーになるそうだ。そうなる可能性はどうやら高い。
 選手のコンディションについては、ベストに向けて努力しているとのこと。スポーツマンは怪我と二人三脚なのはしょうがないので、それは個人次第。ピッチに入ればもう痛いとか言ってられない、と。

 サン宮崎FCにとって降格にからむ重要な試合だ。これは現在9位の三菱重工長崎も同じ。もしサン宮崎FCが勝てば、勝ち点差は2つに縮まってわからなくなる。三菱重工長崎が勝てば勝ち点差を8つに広げれる。残り試合を考えればセーフティリードだ。お互い「負けられない」じゃなくて「勝つ!」だ。
 もし九州リーグから県リーグに降格すれば、チームのモチベーションが変わるだろう。県リーグ⇔地域リーグ、地域リーグ⇔JFLというのは昇格は難しいけど(決勝大会もある)、降格は難しくない。
 今日はお互い、総力戦になる。「最高のパフォーマンスを見せますよ」という言葉を信じたい。

投稿者 blogpawanavi : 01:27 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月03日

サン宮崎FC 試合直前情報

 いよいよ明日、Kyuリーグ公式戦の「サン宮崎FC vs 三菱重工長崎」が行われます。サン宮崎FCは現在10チーム中10位、三菱重工長崎は9位。降格が絡む重要な試合で、お互い総力戦になるでしょう。サン宮崎FCにとっては今季最後のホーム戦となります。

【Kyuリーグ公式戦】
サン宮崎FC vs 三菱重工長崎

【会場】
宮崎県総合運動公園サッカー場

【日時】
9月4日(日) 13:00キックオフ

 今日はサン宮崎FCの選手たちが橘通りで試合告知のビラ配りを行います。

【場所】
ボンベルタ橘前

【日時】
9月3日(土) 12:30~13:00

 さて、サン宮崎FCより皆さんにプレゼントを。明日の試合の特別ご招待券をいただきました。約20枚あります。Tシャツやタオル、帽子など何かしらオレンジ色のモノを持って来た方に差し上げます。さらに! オレンジジュースも付いてきます。
 欲しい方は掲示板にでも書いてください。でも、自分じゃなくても、受付に声をかければもらえると思いますんで。試合に行かれる方は、とにかく何かオレンジを!
特別ご招待券

 最後にサン宮崎FCの近況について。
 先週末の大阪大との練習試合は3-1で勝ったとのこと。ただ、結果よりも内容なので。この試合で良い点と悪い点を把握できたので、それを意識しつつ試合に臨めると伊藤監督は語っていました。
 そして、昨晩は急遽、宮崎県リーグのJ.U.R.I.SCと練習試合。自分が来てからは5点ぐらい入れてたかな? 明日に備えて実戦形式でのいい練習となりました。

投稿者 blogpawanavi : 01:14 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月26日

サン宮崎FC、大阪大と明日練習試合

 サン宮崎FCが明日(27日)、関西学生リーグ3部の大阪大学サッカー部と練習試合をすることになった。

【練習試合】
・サン宮崎FC vs 大阪大学
・会場は国際海浜エントランスプラザ 多目的広場
・10:30キックオフ
・40分の3本マッチ(練習試合ではよくあるスタイル)
8月26日の練習

 8月26日夜の練習。この日参加している選手は8人、怪我の選手が2人(計10人)。自分が来たのは21時をまわってからで、練習の終盤。選手たちは3対2(攻撃3人vs守備2人&キーパー)をしていた。
 マネージャーさんによると明日、練習試合が急に決まったとのことだった。しばらくすると、10人ほどの集団が見学に来た。声をかけられたので、話をしてみると大阪大学のサッカー部だった。合宿でこちらに来ていて、近くに泊まっているとのこと。サッカーの練習をやっていたので、観に来たそうだ(試合の相手とは知らなかったようで)。最後まで練習を見ていた。
 練習はPK、そして柔軟運動で終了。

 1週間後にはKyuリーグの三菱重工長崎戦があるので、ちょうどいいのかなとは思った。ただ、怪我人がいる。
 秋山選手も怪我人が多いことは気にしていた。「Kyuリーグは期間の短いリーグ。怪我をして休むと、良くない部分もある。いかに怪我と付き合っていくか。ウチは若い選手が多いので、そういうことも経験です」と話していた。
 怪我人でチームがそろわないので、伊藤監督としても「チームのコンビネーションよりも、選手個人の試合感を確認するのが大事」という見方。あくまでも大事なのは、1週間後のKyuリーグの公式戦。収穫が多ければと思う。

 時間のある方はぜひ。場所はフローランテ宮崎の裏側です。

投稿者 blogpawanavi : 23:09 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月25日

伊藤監督が語る「vs産経大」と「これから」

 サン宮崎FCは先日の天皇杯宮崎予選・準々決勝で宮崎産業経営大学(九州大学リーグ1部)に1-4で敗れてしまった。
 前半で1点リードしておきながら、なぜ後半に4点を取られたのか――自分のように試合を観れなかった人は試合内容や敗因が気になっていることだろう。試合を観た人にとっては、選手の口から聞きたいことがあると思う。
 24日の夜、シーガイアイベントスクエアでのサン宮崎FCの練習に行ってきた。雨が降るなか(途中でやんだ)、10人の選手が参加していた。
 練習後、プレイングマネージャーの伊藤監督に話を聞かせてもらった。
8月24日の練習

 
1点リードの前半

――まずは前半について。

 立ち上がりは悪くなかったです。リーグ戦だと序盤に失点するケースがあったんですけど、そうならないようにケアしつつゲームに入ることができた。相手の攻撃にも上手く対応できていました。
 ゴール前までにボールを持っていくチャンスを数少ないながらも作ることができて、流れのいいときにカウンターで先制(得点は伊藤選手)。点を取ってからも、選手は集中していました。
 合格とまでは言えないですけど、前半はいい感じでしたね。


4失点の後半

――後半は?

 最初の失点は後半が始まってから10分過ぎですね。後半の最初は上手く凌げていたんですけど、ちょっとしたマークのズレから1点を失ってしまった。
 そこから守備が崩れて、立て続けに失点してしまった。点を取られたあとにまた失点してしまうという、リーグ戦での課題が出てしまいました。
 流れが悪くなって、ウチの選手たちの足も止まってしまった。向こうはさすがに運動量がありましたね。


ゲームの敗因

――立て続けの失点が大きいことではあったんですけど、敗因を挙げるとすれば何でしょうか?

 一番大きなことは、1点を取った後に(追加点を)取りきれなかったことですね。
 相手は受けの状態だったんです。そこでモノにできればいいんですけど、押し切れなかった。良い時間の後には悪い時間が来ます。そこを相手は上手く突いてきた。
 1点を守りきるよりも、1点を取りに行くほうがいいんです。今回は上手くスキを突かれた。狙ってたんでしょうね。

――リーグ戦での悪い点が出てしまった…。

 天皇杯でも出てきてしまいましたね。気持ちを切り替えても出てきてしまった。同点にされたら、相手の流れですからね。

――フリーキックでの失点もありました。

 フリーキックに対してどうこうよりも、フリーキックになる前のシーンを防がないと。1つ、2つ前のプレイが問題なんです。マークがずれて、そうなってしまった。大事なのは「その前のプレイ」なんです。

――選手たちの集中力というのはどうだったんですか?

 1点を失ってから、ウチの選手たちは経験が少ないので集中力が切れてしまう。紙一重の差なんですけどね。
 経験不足というのはしょうがないので、どれだけ点を取って楽にするか、なんです。リードされるとプレイの幅が狭くなってしまう。経験がないから、プレイが小さくなってしまう。
 サッカーは90分で勝てばいいんです。時間は90分ある。


数少ない収穫

――課題が多いんですけど、良かった点は何でしょうか?

 収穫は数少ないチャンスをモノにできたことですね。
 自分はフォワードなんですけど、なかなか前に参加することができない。前に出ればゴールはできる。(0-1と健闘した)ロッソ熊本との試合では最終ラインに入ってました。
 やりたいポジションをできない選手がいるなかで、自分は後ろからチームを動かしてます。まずは点を取られないことが大事ですから。


vs三菱重工長崎

――次は最終ホームのリーグ戦、三菱重工長崎との試合です。残留のためには勝たないといけない試合と思いますが。

 勝ち点を取りにいくと、勝ち点は取れないんじゃないかと考えてます。
 たとえば、自分が前に行くのが「勝ち点を取るやり方」。でも、それをすると守りが薄くなる。
 勝つためにはいかに失点を減らすか、です。攻撃チャンスは少ないし、強い相手との力関係というのはしょうがない。それをいかにするか、なんです。
 次は勝ち点を取りたい。そのためには、失点をしないことです。失点をしないで、89分に点を入れればいいんです。


他にもいろいろ

 メモを取っていたのはこれまで。メモを止めてからも、伊藤さんとの話は続いた。伊藤さんというのはサッカーが好きで、そしてサッカーの話をするのが好きなので、話はこちらが止めない限り続く。
 先週聞いたこともまじえて、思い出したことを紹介してみよう。

【Kyuリーグ】
 九州リーグの特徴として伊藤さんが挙げていたのは「ハイスコアが多い」こと。
 九州リーグは春から秋にかけて行われる。九州での暑い時期だ。だから、選手の足が止まることが多いらしい。そして、得点シーン(もしくは失点シーン)が連続してしまう、と。
 9月は台風がやって来る。雨の中での試合となる可能性が大きくなる。

【V・ファーレン長崎とニューウェーブ北九州】
 残り4試合のうち2つがV長崎とNW北九州との試合だ。この2チームは九州社会人で試合を観たので、話に出た。
 V長崎についてはサン宮崎FCは前節、4-6で負けている。前半は0-3、後半はなんと4-3。3点を先制されて(さらに3点を奪われながら)4点を取り返している。伊藤さん曰く「後半はノーガードの殴り合い」だったそうだ。次はいけると自信を見せていた。
 九州社会人については、Kyuリーグのチームのモチベーションが低いのはしょうがないだろう、と。大事なのはリーグ戦だから。リーグ戦で地位が決まる。自分は「大相撲でいえば本場所ですね!」と言った。

【ロッソ熊本】
 ロッソ熊本は全勝で全国決勝大会進出を決めている。JFL昇格は有力だと言われている。伊藤さん曰く「力はJFLの下位チームよりは上でしょう」。
 このロッソ熊本とサン宮崎FCは0-1の接戦をした。この試合については「金星を得るチャンス、得点のチャンスは何度かあった。でも、決めさせずに、こちらから1点を取る力が向こうにはあった」そうだ。
 ロッソの試合は一度は観ておきたい。じつは、2月のJキャンプのとき、宮崎に練習試合で何度か来てたんだけど…。

【選手に合った戦術】
 代表の山下さんが語っていた「ボールをつなげるサッカー」というのは、伊藤さんが最初から打ち出したものでなく、今いる選手で最前のものとして辿りついたものだ。

【個人の力】
 伊藤さんはチームの力よりも、個人のスキルアップを重視している。
 チーム力というのは確かに重要。ただし、ここぞという場面では個人の力がモノを言うときがある。九州社会人でも「ここで個人技があれば」というシーンはあった。
 個人の力があれば、必ずしもチームのかみ合いは必要ない――そういう考えだ。そして、個人のスキルアップは参加人数の少ない練習だからこそ力を入れれる。チームの一員としてだけでなく、一選手として存在感を示してほしい、と。

【さらに上へ】
 今、チームの状況は良くない。雑音が入ることもあるらしい。でも、伊藤さんは「気にしてないです」とキッパリ。熱心に応援してくれる人もいれば、悪く言う人もいる。悪く言われるのは「気にしてもらってるわけだから」と。前向きに受け止めていた。
 そして、この一年はチームのこれから、選手個人個人のこれからにとって良い経験になる、と。選手のサッカー人生はまだあるし、スキルがアップすればより上のチームで活躍してほしい、と。
 残り4戦あるから、残留の可能性はまだまだある。サン宮崎FCの人たちは常に前向きで、あきらめることはしない。

 他はジュニアの選手たちが大分遠征に行ってること、宮崎のこと、伊藤さんの夢、自分(てるKUN)の話など。
 とにかく、次のホーム戦だ。

投稿者 blogpawanavi : 14:18 | コメント (0) | トラックバック


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