2006年01月30日

06年第41回 新春馬術大会 2日目レポート

 今年のメインイベント場長杯は昨日の懇親会で『明日は僕が主役!』と語っていたJRA草薙選手(下左画像)が優勝!今日は気合のジャンプを見せてもらいました。『とても充実してたよ!』とのコメントどおり、馬上でもとてもいい表情をしていたのが印象的でした。それでは昨日の「1日目レポート」に続き2日目のレポートをご覧ください。
場所:JRA宮崎育成牧場
日時:2006年1月28日(1日目)1月29日(2日目
(撮影・文:黒田 健)

JRA草薙選手 JRA草薙選手


第6競技 クロス障害飛越競技「一般・少年の部」
 初心者を中心に行なわれたこの競技、9:00開始ということでまだまだ寒い中行なわれたのですが、小黒選手(下画像/クライングフリーマン号)が減点0 (65.9のタイム)で優勝。ちなみにこの競技、クライングフリーマン号は2度走って減点0。
小黒選手


第6競技 クロス障害飛越競技「ジュニアの部」
 2人で争われたこの競技、串間選手(下左画像/ターフィー号)が共に減点0の争いをタイムの差で勝利した。井上選手はタイムが速すぎて2位に。
串間選手 ジュニアの部

第7競技 チャレンジカップ競技「一般の部」
 韓国からのJRA研修生、朴選手(下画像左上/グッティーツーシューズ号)が安定した飛越で優勝。19人中14人が減点0、出場選手もベテランが多く、さすがの飛越を見ることが出来た。
朴選手 一般の部
一般の部 一般の部


第7競技 チャレンジカップ競技「少年・ジュニアの部」
 昨日落馬棄権の湯川選手(下左画像/ポエッコーナー号)が意地を見せて優勝。ゴール後のホッとした表情が印象的だった。宮崎のジュニアのレベルが毎年上がっているのを実感できた競技内容が続いていた。
湯川選手 少年・ジュニアの部
Jra-20060129-d705 jra-20060129-d706


第8競技 小障害飛越競技「一般の部」
 馬事公苑の福島選手が登場!日本チャンピオンの飛越に注目が集まった。減点0でジャンプオフに進出。日頃乗りなれていない馬でのこの成績はさすが!馬も飛び方を覚えよくなったとのこと。競技の結果はジャンプオフに残ったのが10名。そんな混戦を制したのは奥山選手(下左画像/フェアゲーム号)。2位児玉選手との差は0.05秒。競馬なら鼻の差??
奥山選手 一般の部


第8競技 小障害飛越競技「少年・ジュニアの部」
 茜ヶ久保選手(下左画像/タマモシルバー号)が平永選手とのジャンプオフを制して優勝。昨日の2位がきっかけになった模様。これをステップに大きく飛躍してほしい。
茜ヶ久保選手 少年・ジュニアの部


第9競技 場長杯飛越競技(M級B)
 前日優勝宣言をしていた草薙選手(下左画像/タマモシルバー号)。一番目のスタートということでプレッシャーを感じずスタート。減点0でジャンプオフの権利を得た。優勝候補の選手が次々とバーを落とし難コースに苦戦する中、松田選手(シルバーエルム号)が気合の飛越。減点0でゴール後には声をあげ喜びを表現。結局2人によるジャンプオフに!最初にとんだ草薙選手は後半の障害を一つ落とし競技終了。注目が集まる中競技が始まり無難に障害を飛んでいたのだが、後半、あと少しのところで障害を前に松田選手の馬が立ち止まってしまった。この瞬間草薙選手の優勝が決まった。これまであと一歩のところで、優勝を逃してしる草薙選手・・・。そんな姿を僕自身も見てきているだけに優勝の瞬間は感動的だった・・・。草薙選手に関しては、今回は上記で紹介したコメントどおり、心技体が充実し、一つひとつの技に集中できていたのでしょう。
草薙選手 M級B


 今年も多くの人が馬と一緒にたたかい素晴しい演技を見せてくれた新春乗馬大会。来年へ向けてまた皆さんの練習が始まる。関係者の方お疲れ様でした。

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2006年01月29日

06年第41回 新春馬術大会 1日目レポート

今年もまた新春乗馬大会の季節がやってきました。毎年恒例のこのイベント、寒さの中県内外の乗馬関係者が集まりました。初心者からトップレベルの選手までの幅広い競技者が2日間にわたる熱い戦いを繰り広げます。ということで、今日は初日の結果をレポート!
(撮影・文:黒田 健)

競技風景 競技風景


第一競技 馬場馬術競技(第3課目)
 JRA宮崎育成牧場の秋山選手が62.7%の得点率で優勝!この競技、地味ではありますが馬と人との呼吸が合わないと減点が一気に増える緊張感のある競技です。優勝した秋山選手とアキノアイランド号の呼吸はぴったりでした。
第一競技 馬場馬術競技 第一競技 馬場馬術競技
トップ3
1位 11番 秋山康次郎 アキノアイランド JRA宮崎育成牧場 186 210 188 計584P
2位 08番 又川愛美 ダニー 宮崎県馬術連盟 182 179 185 計546P
3位 04番 塚本敏一 ポエッツコーナー JRA宮崎育成牧場 181 177 175 計533P

第二競技 ジムカーナー競技
 初心者向けのこの競技。課題のコースを回り、基準タイムに近い人が勝つことになるのですが、初心者といってもレベルは様々。馬に乗って一人で走っている人もいますが、最初から最後まで引っ張ってもらった福井選手(スイアクララール号)が優勝。優勝が決まって嬉しそうな福井選手の笑顔を見ていると良かったなあって思いました。これでもっともっと乗馬を好きになってくれればいいですね。
ジムカーナー競技 ジムカーナー競技
トップ3
1位 10番 福井文子 スイアクララール 宮崎乗馬クラブ 49.36秒 減点0
2位 16番 山元幸子 スイアクララール 宮崎乗馬クラブ 48.67秒 減点0
3位 13番 串間眞和 ターフィー 綾馬事公苑 45.75秒 減点0

第三競技 低障害飛越競技「一般・少年の部」
 最初の障害飛越競技。少し低めの障害ですが、比較的乗馬経験の少ない人が参加。日高選手(クライングフリーマン号)が減点0 44.99のタイムで優勝。2位との差は0.6秒の大接戦を制しました。重賞勝ち馬トッププロテクター号も参加!
低障害飛越競技 トッププロテクター号
トップ3
1位 21番 日高由美子 クライングフリーマン レッド・リバー・ランチ 44.99秒 減点0
2位 19番 藤本一樹 ディアナ 熊本県立南綾高校 44.39秒 減点0
3位 10番 上村博行 キャロル 延岡乗馬クラブ 43.11秒 減点0

第三競技 低障害飛越競技「ジュニアの部」
 将来を期待される選手が集まったジュニアの部。川原純選手(グッディーツーシューズ号)が優勝。減点0 45.75のタイムは一般少年の部をうわまわる記録。まだまだ伸びる小学生に期待!
低障害飛越競技「ジュニアの部」 低障害飛越競技「ジュニアの部」
トップ3
1位 04番 川原 純 グッティーツーシューズ JRA宮崎育成牧場 45.75秒 減点0
2位 07番 杉田祥恵 アイキューベスト 丸小野牧場 42.76秒 減点0
3位 05番 武田梨奈 天瓢 JRA宮崎育成牧場スポーツ少年団 40.28秒 減点 0

第四競技 二段階障害飛越競技「一般の部」
 1段階目を減点0で通過した選手だけが2段階目にチャレンジできる飛越の安定性が必要とされる競技。1段階目通過者は34名中12名。トップクラスの選手も通過できなかった混戦を制したのは昨年は低障害で優勝の赤坂選手(ポーラーポップ号)。一つ上のクラスで優勝で着実にステップアップしている。「馬に助けられた優勝です。これからも馬と共にたくさん学んで努力していきたいです」とのこと。
二段階障害飛越競技「一般の部」 二段階障害飛越競技「一般の部」
トップ3
1位 27番 赤坂幸保 ポーラポップ JRA宮崎育成牧場 69.0秒 減点0 22.41秒 減点0
2位 32番 井本貴典 シルバーエルム 松田ライディングファーム 57.0秒 減点0 22.68秒 減点0
3位 15番 東郷正也 クオリティーM ライディング・パーク鹿児島 65.0秒 減点0 23.3秒 減点0

第四競技 二段階障害飛越競技「少年・ジュニアの部」
 ジュニアの選手には少々難しかったこのコース。減点0は優勝した吉武選手(シロニナルカモ号)と茜ヶ久保選手のみ。吉武選手はスピード感のある飛越とあし毛の白い馬体が目立っていた。
二段階障害飛越競技「少年・ジュニアの部」 タマモシルバー
トップ3

1位 10番 吉武亮一 シロニナルカモ 宮崎県立高原高校 67.94秒 減点0 23.59秒 減点0
2位 04番 茜ケ久保知佳 タマモシルバー JRA 宮崎育成牧場スポーツ少年団 62秒 減点0 25.14
3位 02番 平永健太 リュウサンゼン 熊本県立南綾高校 82.34秒 減点6


第五競技 スピード&ハンディネス(M級C)
 JRA少年団の先生でもある草薙選手。今年もなぜだか1番最初に登場。日ごろからお世話になっているので期待をしながら見ていたが、猛スピードで二つ落としながらもゴール。あとは他の選手を待つだけ。残り三人のところまでトップ!悲願の優勝もなんて考えていると・・・。残り三人のところで渕上選手(マルコスルー号)が逆転。今年もまた草薙選手は2位に終わった。優勝した渕上選手、安定した飛越で減点0。明日の大一番「場長杯」にむけて好発進。
スピード&ハンディネス スピード&ハンディネス
トップ3
1位 21番 渕上裕仁 マルコスルー 熊本県立南綾高校 86.24秒 減点0 計86.24秒
2位 01番 草薙 裕 タマモシルバー JRA宮崎育成牧場  81.41秒 減点8 計89.41秒
3位 05番 高橋秀行 ポーラーポップ JRA宮崎育成牧場 86.29秒 減点8 計94.29秒

さあ、いよいよ明日が本番 場長杯に注目!詳しい事はこちらのHPで↓
http://www15.plala.or.jp/akenki/JRAinfo1.htm

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2005年10月13日

菊花賞当日に育成牧場でイベント開催

 秋のGIシーズンが始まった。最大の注目は、10日後に迫った菊花賞でディープインパクトの三冠達成なるか――だ。
 無敗で皐月賞とダービーを勝ったニューヒーローの誕生は、競馬の枠を超えて世間の関心を大きく集めている。三冠路線の最終戦である菊花賞はディープインパクトが競馬史にその名を刻むかどうかの戦いであり、日本全国が見つめるストーリー第1章のクライマックスとなるだろう。
 JRA育成牧場では菊花賞当日(10月23日)、さまざまなイベントが実施される。豪華賞品の対抗戦、無料の乗馬教室など楽しいものばかり。イベントを楽しみながら、多くの人たちと歴史的瞬間を目撃しよう!

菊花賞とは?

 今年で66回目を迎える菊花賞は3歳限定のGI。舞台は京都競馬場の右回り、芝の3000m(外)。今年は10月23日(日)の第11レース、15:40発走を予定している。
 よく「牡馬三冠」と言われるレースは皐月賞、日本ダービー、菊花賞のことを指す。芝2000mで4月にある皐月賞は「もっとも速い馬が勝つ」と言われている。日本ダービーはすべてのホースマンが夢見る頂点。そして、菊花賞は「もっとも強い馬が勝つ」と言われる。3000mという長い距離はどの馬も初めて体験するものであり、京都の3000mは坂のある3コーナー2度もまわるタフなコースだ。ダービーまでの力関係がそのまま当てはまるわけではなく、メジロマックイーンのように夏から力を付けた馬が勝つこともある。
 この三冠レースすべてを勝った「三冠馬」はこれまでに5頭いる。セントライト(1941)、シンザン(1964)、ミスターシービー(1983)、シンボリルドルフ(1984)、ナリタブライアン(1994)――いずれも今なお語り継がれる名馬だ。
 三冠をすべて勝つというのは難しい。まず、出るだけでも難しい。ここ数年、日本ダービーを勝ったタニノギムレット、キングカメハメハは秋の活躍を期待されながら、故障で一度も走ることなくターフを去った。牝馬路線では2003年にスティルインラブが三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を達成したけど、これは17年ぶりの偉業だった。アメリカの三冠馬(ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントS)は1974年のシアトルスルー以来、31年もいない(三冠目のベルモントSで敗れることが多かった)。
 これが無敗となればさらに難しい。日本では「皇帝」と呼ばれた七冠馬・シンボリルドルフだけだ。アメリカでもシアトルスルーだけ。1991年にミホノブルボンが無敗で菊花賞にのぞむも2着、2004年にスマーティージョーンズが無敗でベルモントSにのぞむも2着。いかに難しいかがわかってもらえると思う。
 そして、今年。ディープインパクトが無敗の三冠馬という偉業に挑戦する。無事に秋初戦の神戸新聞杯に出走、力の違いを見せつけて勝った。彼を脅かすような上り馬もいない。その瞬間を見届ける可能性は高いと言える。


写真展「カウントダウン菊花賞」

 JRA育成牧場内にあるインフォメーションセンターでは、10月8日(土)から「ディープインパクト 三冠制覇を目指して!」と題した写真展を開催している。
 内容は「春の3歳牡馬クラシック戦線総集編」「菊花賞を目指す有力馬たち」。ディープインパクトの写真も多数展示されている。
 期間は11月6日(日)までの9:30~16:30(月・火・祝日は休館)。ディープインパクトのオリジナルグッズも販売。土曜と日曜は大型モニターで競馬中継を放送している。


チーム対抗菊花賞予想合戦

 菊花賞をより楽しめる当日のビッグイベント。優勝賞品は……12月4日(日)、阪神競馬場の阪神ジュヴェナイルフィリーズ(GI)とワールドスーパージョッキーズシリーズのある日の指定席にチーム全員をご招待! これには往復の航空券、ホテル1泊、指定席券が含まれているからかなりお得! 自分が行きてぇよ…。
 場所はインフォメーションセンターで、時間は13:00~16:30。参加費は無料。募集は1チーム2~3名で15組ほど(20歳以上のみ)。12日の時点でまだ余裕がちょっとあるとか…。14日までにハガキを送れば、16日まで受け付けるとのこと(多い場合は抽選)。

【申し込み方法】
(官製はがき・表面)
 一番下を参照。
(官製はがき・裏面)
 代表者の「住所」「氏名」「年齢」「職業」「電話番号」「他の参加メンバーの氏名&年齢」「競馬歴&チームのプロフィール」を明記。


初心者乗馬&競馬教室

 JRA育成牧場でときどき開催されている初心者乗馬&競馬教室も当日に行われる。
 馬に乗るのはとても楽しい。競馬場では家族に人気の楽しいイベントとなっている。人馬一体になって、馬を操る――1人で乗る乗馬も楽しい。自分は北海道の浦河で乗馬をやって、大自然のなかを歩いたのが今でもいい思い出だ。ちなみに、90分で1万円だった。
 この乗馬教室が無料! 無料で乗馬を教えてもらえるのはかなりお得だと思う。時間は12:30~16:00。募集は20名程度(20歳以上のみ)。こちらも、12日の時点でまだ余裕がちょっとあるとか…。14日までにハガキを送れば、16日まで受け付けるとのこと(多い場合は抽選)。

【申し込み方法】
(官製はがき・表面)
 一番下を参照。
(官製はがき・裏面)
 参加者の「住所」「氏名」「年齢」「電話番号」を明記。

他のイベント

 他は「科学で解剖!! ディープインパクトの強さの秘密に迫る」が13時から開始予定。


申し込み&問合せ先

〒880-0036
宮崎市花ヶ島町大原2347
JRA宮崎育成牧場
『チーム対抗戦』係 or 『乗馬&競馬教室』係

(アクセス)
JR宮崎神宮駅そば。バス停「競馬場前」を下車してすぐ。

(電話)
0985-25-3448(9:00~17:00、月・火休み)

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2005年09月01日

馬に親しむ日2005

 8月28日、よく晴れた日曜日。JRA宮崎育成牧場で「馬に親しむ日2005」が行われた。
 「馬に親しむ日」は今年で17回目となる、毎年8月の最終日曜日に行われるイベント。綱引き、かけっこ、ポニー競馬、ホースダンスなど馬と触れ合ったり、馬の演技を見たりといろいろ楽しめるものだ。
 昨年は台風で中止になり、今年は2年ぶりの開催。4000人近くの人が訪れて、たくさんの子供が楽しんだ。
スタンド アンダルシアン

 
JRA宮崎育成牧場

 JRA宮崎育成牧場は日本中央競馬会(JRA)の、日本に2つある育成牧場のひとつ。もうひとつは北海道の日高にある(すっごく広い!)。以前は宮崎競馬場として1943年まで国営競馬が、1963年までは公営競馬が行われていた。今も残るスタンドは、ここで競馬があった名残である。
 宮崎育成牧場の一番の業務は「育成」。JRAがセリで購入した1歳馬を人が乗れるようにトレーニングし、未来の競走馬として2歳馬のトレーニングセールに送り出す。宮崎育成牧場の出身馬には2001年の阪神ジュべナイルフィリーズ(GI)を勝ったタムロチェリーがいる。ダートは旭川のグランシャリオカップ(GIII)を勝ったイシヤクマッハ、金沢のサラブレッドチャレンジカップ(GIII)を勝って盛岡のダービーグランプリ(GI)で2着になったキングデールといった3歳で活躍した馬がいる。温暖な気候なので、年間を通して屋外で育成できるのが宮崎の強みであり、九州各地で育成が盛んな理由でもある。春にはここを会場に、九州トレーニングセールが開催される。
 他は「乗馬普及」。乗馬クラブがあるし、初心者向けの無料乗馬教室もある。1月末には新春馬術大会が開催されている。
 インフォメーションセンターでは毎週末にグリーンチャンネルの競馬中継が流されていて、競馬新聞を持った人たちがよく集まる。
 敷地の一部は憩いの場にもなっている。テニスコート、公園、多目的広場など。週末にはポニー馬車が子供を乗せている。そして年に一度、「馬に親しむ日」が催される。
タムロチェリーの記念碑 インフォメーションセンター


馬の絵展
 
 幼児や小学生が描いた作品による「第10回馬の絵展」。インフォメーションに入選作品、スタンドに他の作品が展示されていた。幼児の描く馬はなんで2本脚なんだろ…。
馬の絵展


ミニチュアポニー

 育成牧場にはアメリカンミニチュアホースがいる。名前は「チャーリー」。じつはもう1頭、「ヒカル」がいたのだけど亡くなってしまった…。しかし今回、新しいミニチュアホース(女の子)がいた。北海道から来たそうだ。
 いつもスタンド近くの柵内で見れるんだけど、この日は公園を散歩したりして大人気。大人も子供も手を差し伸べてナデナデ…。最後はみんなに囲まれていた。
ミニチュアポニー 手


ポニー馬車

 こちらは大きいポニー。とってもやさしいお馬さんだ。一休みしていると、大人も顔をナデナデしていた。
ポニー馬車 シーラ


乗馬試乗会

 乗馬の試乗会というのは、自分が高知競馬場に行ったときもよくやっている。子供も大人も馬の背に乗って、それを家族が記念撮影――それはここでも同じだった。かなりの人気で行列ができていた。
 初めてサラブレッドの背に乗ると、その高さに驚かされると思う。でも、それが気持ちいい。北海道の日高の大自然のなかを馬に乗ってまわったのは、今でもいい思い出だ。あと、乗馬をすると姿勢が良くなる!
乗馬 家族で一枚


チビッコランド

 スタンドそばの芝生スペースが「チビッコランド」。
 カブトムシのフアフアがあった。フアフアは競馬場でけっこう目にするものだ。他は蹄鉄つり(蹄鉄を釣り竿で引っ掛けるもの)や射的など。
フアフア 蹄鉄つり


しんとみ梨

 中央広場にグルメコーナーがあって、新富町の本部梨園の「豊水梨」を試食させてもらった。みずみずしく、シャリシャリして甘い。この梨を使ったシャーベットもいただいた。控えめながら後から甘みが来る独特の味。一般販売も予定しているらしい。
 詳しくはみっちゃんの宮崎ガイド本部梨園のサイトを。
梨とシャーベット


勝ち馬当てクイズ

 競馬といえば予想が醍醐味! この日は重賞の新潟記念(GIII)の勝ち馬を当てるクイズ大会があって、特設テントで予想を書き込む人が多かった。
 出走馬は12頭。自分は最近、中央競馬をしっかり見ていないので近況を知らない馬ばかり…。適当に1番・ヴィータローザにした。アンカツだし。でも、勝ったのは江田照の6番・ヤマニンアラバスタ。
 近くでは電話投票「A-PAT」の入会受付をやっていた。
特設テント 投票券


トッププロテクターと記念撮影

 トッププロテクターは父ヘクタープロテクター、母アスターレディという血統で1999年7月から2003年5月まで走った。2002年には重賞の北九州記念(GIII、小倉1800m)を勝っている(騎手は和田竜二)。2着はロサードだった。他にもオープンの東風ステークスや米子ステークスを勝つなど、1600~1800mで活躍した競走馬だった。
 このトッププロテクターとの記念撮影が催されていた。北九州記念の優勝レイ、ゼッケンが近くに置かれている。撮影する人は勝負服を着用してパチリ。昔の名古屋競馬みたいな勝負服だ…。
 トッププロテクターは静かで、まわりを煩わせることなく撮影をこなしていた。
記念撮影


ポニー競馬予選

 綾競馬串木野浜競馬といった草競馬でおなじみの、ミニチュアポニーによる「ポニー競馬」があった。この日は8頭立ての予選レースを3つやって、各レースの3着馬まで9頭で決勝レースを行う方式。
 第1レースは「宮崎サマーダッシュ」(直線300m)、第2レースは「宮崎スプリントカップ」(直線300m)、第3レースは「フェニックスステークス」(直線400m)。どこかで聞いたような名前ばかりだ。コースは直線部分のみを使用。
 草競馬のポニーレースといえばなかなかまっすぐに走らなくて笑える場面続出なんだけど、この日は違った。まっすぐ走るポニーばっかり! これはビックリした…。
 配布されていたプログラムに、予選3レースの馬単(1着と2着を着順どおりに当てる)が書かれるスペースがあった。たぶん、ひとつの数字の組み合わせをプリントして、それを3レースに使うヤツだったんだと思う。
ポニー競馬 白いポニー


チャーリー君とかけっこ

 スタンド前で幼児たちとチャーリーがかけっこをした。距離は30m? 3組やったんだけど、速い子供がけっこういて、チャーリーといい勝負だった。
 これも参加する子供が多かったし、応援する親たちで大にぎわいだった。
かけっこ 走るチャーリー


マリリンと綱引き

 ミニチュアポニーやサラブレッドもだけど、この日は重種馬も活躍していた。体重が700kgのマリリンだ。毛色がホルスタインみたいだけど、身体も牛のように大きい“女の子”だ。このマリリンとの綱引きが行われた。
 相手はちびっ子たち。勝負が始まると、子供たちがズルズル引っ張られてしまう。スタンドがドッと盛り上がる。次の子供たちもズルズル。最後は子供たち全員、そして飛び入りの親やちびっ子も参戦。でも、ズルズル…。マリリンは強かった。
 北海道には重種馬によるばんえい競馬がある。これは200mの直線に大小の坂2つが設けられたコースで、馬がソリを引くというもの。ばんえい競馬最大のレース「ばんえい記念」では1000kg(1t)のソリを引く。自分は何度か見てるけど、一般の競馬とは違った楽しさがある。もし北海道に行く人がいればぜひ観戦してもらいたい。
マリリン 綱引き


流鏑馬演技

 流鏑馬(やぶさめ)の演技もあった。これは、鎌倉武士の装束を着た射手が走る馬の上から板の的を射るもの。宮崎では毎年4月に宮崎神宮流鏑馬が行われている。
 この日の射手は3名。確率は良くなかったけど、矢が的を散らすと「おおっ…!」という声が上がっていた。
流鏑馬


ポニー演技

 JRAの馬事公苑から来た、大きいポニーの演技。グリーンチャンネルで訓練してるのを見たことがある。生で観るのは初めて。
 まずは前脚を前に伸ばして、そのまま馬体を下げるようにお辞儀。小さい台座に片脚を乗せてポーズすると、スタンドは大喜び。両前脚を台座に乗せて、身体を回すことでクロスさせて、さらにグッと身体を落とすとスタンドはさらに大喜び。自分も驚いた。そして、身体よりはるかに小さい台座に4本の脚を乗せて、前脚を上げて2本立ち! もっと驚いた。
 ヒップに藁のスカートを着けて、腰をフリフリさせてフラダンスを踊ると笑いが。専用の椅子に座って、最後は2本足で立ち上がって終わり。子供も大人も大喜びだった。
前脚クロス 二本脚立ち
フラダンス 満員のスタンド


ポニー競馬決勝(宮崎ダービー)

 メインレースは「宮崎ダービー」、距離は400m、9頭が出走。0~30mのハンデ制。オートレースみたいだ。
 GIの入場テーマがかかり、誘導場がリードして9頭が本馬場に登場。ゼッケンは青字に黄色の数字と文字、片側には「宮崎ダービー」と書かれている。これ、GI仕様のゼッケンだ。
 GIファンファーレがかかって、出走。速い速い。外ラチに寄ってくるのは、新潟の直線レースみたいだ。勝ったのは3歳牝馬の「すずらん」、騎手は祝迫あやちゃん(11歳)。2着と3着の名前は忘れたけど、3着が母で2着が娘というありえないものだった(益田競馬場で娘のレースの誘導馬を母がつとめたケースはある)。
 レース後は表彰式。このレースは1着馬当てクイズがあって、その抽選も行われた。賞品は毛ガニ、富良野メロンなど。
誘導馬 本馬場入場
ゴール前 優勝馬すずらん


アンダルシアンのホースダンス

 最後は、JRA馬事公苑から来たアンダルシアン馬2頭による演技。アンダルシアンとはスペインの馬の品種。音楽に合わせて踊るショーは、スペインのヘレスにあるアンダルシア王立馬術学校の観光の呼び物になっている。
 白と黒の馬が、中世の衣装を着た2人の騎手を乗せて登場。2頭ともどっしりとした馬体だ。解説は、この日の司会を務めていた北野あずささん。TVK(テレビ神奈川)の中央競馬中継やグリーンチャンネルではおなじみの人だ。
 ここでトラブル! なんと、スピーカーが故障してしまった。音楽はなしに…。
 2頭がそろって歩き出す。「スペイン常歩」といって、前脚を前方に上げてグッと伸ばす歩き方を披露する。他にも立ち上がったりの演技を見せてくれたけど、音楽が使えなかったのは本当に残念だった…。
 終了後は記念撮影。これもまた多くの人が集まっていた。
アンダルシアン 2頭そろって歩く


馬に親しむ

 じつはオープニングパレード、スポーツ少年団による障害飛越供覧、軽乗演技、装蹄実演もあったんだけど、自分は昼から来たので観れなかった。
 入場者は4000人。人の多さもだけど、小さい子供が多くて本当に驚いた。いろんなアトラクションを楽しんでいたし。
 馬に接するというのは、とても楽しい。馬に乗ったり、触ったり。ホースセラピーも最近は知られるようになってきた。馬と人間は大昔から共存してきたので、通じるものがあるんだろうと思う。ホースダンスなど馬の文化というのは、競馬をよく観ている人間にとっても驚きだった。
 誰もが馬に親しめた一日だった。

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