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2007年07月31日
大萩康司in宮崎 インタビュー&ミニリサイタルレポ [ インタビューPR ]
小林市出身の世界的なクラシックギタリスト大萩康司さん。今回は、8月25日に宮崎県立芸術劇場 アイザックスターンホールにて開催されるコンサート「大萩康司 & チョウ・チン リサイタル “Eternal Harmony”」のお知らせのために帰宮した大萩さんに、ギターを始められたきっかけなどから現在にいたるまでのお話しなどを伺いました。また、宮崎市のマシンヘッドさんで開催されたミニリサイタルの模様もお届けします!それでは、まずは大萩さんのプロフィールからご紹介いたします!
(レポート:甲斐英利 取材協力:ガクオンユニティフェイス)
→インタビュー会場:ホテルメリージュ
■大萩康司プロフィール <ホームページより>
■公式ホームページ
宮崎県出身。
9歳より母の手ほどきでギターを始め、萩原博に師事。中学時代より約5年間、フォレストヒルミュージックアカデミー(福岡市)にて中野義久に師事。同アカデミーにて定期的に行われているマスタークラスにおいて、日本を代表するギタリスト・福田進一に指導を受ける。高校卒業と同時に渡仏し、パリのエコール・ノルマルに入学。翌年、パリ国立高等音楽院(パリ・コンセルヴァトアール)に第1位で入学。
1998年ギターの国際コンクールとしては現在世界最高峰とされる「ハバナ国際ギターコンクール」にて第2位を受賞。同時に「レオ・ブローウェル作品最優秀演奏賞」を獲得。一気に注目のギタリストとして世界的に脚光を浴びる。
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◆インタビュー
---ギターを始めたきっかけお母様だとお聞きしたんですが?
そうですね、フォークギターの流行の流れで母は弾いていたと思うんですが、ギターはクラシックギターだったんですよ。それで、家で練習しているのを見てて、自分も弾きたいと思い始めました。
---中学、高校ではエレキギターを弾く友達も多かったと思うんですが、大萩さんはずっとクラシック一筋だったんですか?
実は、中三の時に1ヶ月間だけ友達にバンドやろうよと誘われて弾いた事があったんですけど、エレキギターを触ったのはその1ヶ月間だけでしたね。
---大萩さんにとってはエレキギターはちょっと違いました?
んー、ずっしり重いのと、肩から掛けるのと、あとシールド(ケーブル)をさして、アンプが必要なこと・・・そして、自分で音色が変えられないことですね、クラシックギターだったら爪の角度や弾く位置で全く音がかわって、それが楽しかったんですけど、エレキギターでは、エフェクターを使わないと音色が変えられないですし・・・エフェクターをつかえばいろんな音は出せるんですけどね。そう、だからクラシックギターが自分にとっては音色作りでもやりがいのある楽器だったんだと思います。
---初めは、難しい事を考えずにギターを始められたと思うんですが?
はじめは、ただ「面白いな」というだけで・・・例えば、コンピューターゲームをするような感覚でギターを弾いていました。それぐらい、音楽が面白いと思っていて、音を真似するのもすきでした、テレビでモノマネをする人をまねをするとか、鳥の鳴き声をまねするというように、どうやったら、その音に似るのかと実験をしていました、それが楽しくて、続いていたんでしょうね。
---では、本格的にギターでやっていこうというのは、進路を考える頃には心の中に強くあったんですか?
最初は、小4の時に、学校の給食の時間の校内放送で、自分の夢を語る時間があって、そのときにはギタリストになりたいと言ってたんですよ。他にも塾にいったりもしてたんですが、塾よりも川に虫取りに行ったりしてて、「大萩くん来てませんよ」という電話でやめさせられたり(笑)あとは習字も母親が先生で、家でやってたんですけど、自分ではこれはうまく出来た!と思っても、採点によって段が上がらないというのが・・・6段まではいったんですけど、それからなかなか上がらなくて、納得いかずにそれもやめて(笑)それに対して、音楽はやったらやっただけ喜びが帰ってきて、練習すればするだけ技術が身に付くし、聞いてくれる人がいれば、「良かったよ」とかいってくれたり「すごく元気になった」と言ってもらえると、すごくやってて良かったと思えました。そして、高校からはもうギター一本でやらないといけないと思って、先生からも、バイトする時間があれば練習しなさいといわれてたので、留学してからもギターに関係ない事はしなかったですね。
---その頃の練習というのは、どのくらいするものなんですか?
一番練習してた頃は、コンクール前で、一日10時間くらいですね。今は、歳とともに筋力も衰えてくるので、それを保つ練習というのをしますね。
---では、今まででつらかったりした事はありますか?
やっぱり、練習しても伸びないときですね、いわゆるスランプというものだと思うんですけど、いくらやってもうまくいかなくて、でもそれは、やるしかないので・・・ ここでやめたら下手になる一方だたがら、とにかく引き続けました。するとある日突然パッと抜け出しましたね。それが、23の時ぐらいですね。
---23歳ということは、プロになられてからですが、うまくいかないというのはテクニック面での事ですか?
テクニックというか・・・スピードなどのテクニックはスポーツ選手のように落ちていくと思うんですが、音楽の場合はそれプラス感性を死ぬまでのばしていく事が出来るので、そのバランスを保つようになっていくんですね。音楽力というんでしょうか、表現する力ですね。
---そういった感性を磨くために取り入れていることはありますか?
例えば、今、モネやダヴィンチの絵が来てますが、自分でその場所に行って直接触れる事ですね。筆の筆圧が解るくらい近づいてみると、ニョロニョロと書いてあるものでも「これは一つ一つ意味があるんだろうな」と言う事が解って、それらから伝わる力があるのでそれを感じるようにしています。映画も、これは映画で見ておきたいと思うものは必ず映画館でみるようにしています。もちろん音楽もCDなどだけではなく、コンサートにいきます。本当に尊敬できるアーティストであれば、お金に関係なく絶対に行きます。
---それら、音楽だけでなく、芸術、美術はご自身の音楽にどのように反映されてますか?
すごいなとか鳥肌がたったなと思えるような事があった時に、なぜ、感動したんだろう、なぜ、鳥肌が立ったんだろうとその原因を探す事が出来るんですね。それを解明していく事で、感性が磨かれるというか、表現者としてはそれを知っていた方がいいと思うんです。
---今後の予定や活動について聞かせてください。
今回のコンサートのように他の楽器とのデュオなども続けていきたいですね。ソロとしては
キューバ、そしてブラジルの音楽でCDを作ったので、その流れで、中南米の音楽というのをどんどんやっていきたいと思います。キューバ、ブラジル、アルゼンチン、コロンビアそしてスペインのほうへというような事を頭の中で考えています。来年は30歳になるので、記念として、みんなのうたのような、いわゆる「知っている曲」で、もちろんクラシックギターで生きてくるような曲を選んで作りたいと考えています。
---最後に宮崎の皆さんに一言お願いします。
日常の空気からはなれて、コンサートの「聞く事しか出来ない」という独特の雰囲気を味わっていただきたいと思います。スピーカーから出た音楽を聞きながら何かをしたり、生活の音がする中で聞くものとは違い、それらが全くない、音が空中を飛んでいるような感覚、そしてそれが、舞台で演奏している人からでてくるという現象は見ていてとても面白いので、ぜひその感覚を味わっていただきたいと思います。それで、感動してもらえればとても嬉しいです。
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◆ミニリサイタルinマシンヘッド宮崎店
■マシンヘッドホームページ
限られた数の席を手にした幸運なお客さん達。会場に来てみて、その距離の近さにびっくり。こんなに近くで大萩さんの演奏が、見て聞ける事はなかなか無いのではないでしょうか?弦を弾く音、弦と指が擦れ合う音、そして、大萩さんの呼吸まで、すべてが生音で、しかも目の前にいる本人から聞こえる。カメラのシャッターをひとつ切るのもためらうようなそんな空間です。
ミニリサイタルはトークも含め、約30分程、しかも、コンサートホールでは無いので、外を走る車の音など、少なからず生活音は聞こえるものの、インタビューで大萩さんが言っていた「非日常」を十分すぎるくらい体験できるものでした。お客さんも良い意味での緊張感を楽しまれた事だと思います。
最後には、お客さんからの質問コーナー。クラシックギターを弾かれてる方からは、練習方法や、演奏する上でのテクニックなどの質問がされ実際にその曲を弾いて解説されていました。これには、質問された方も感動されていました。その後は、サイン会と大萩さんと一緒に写真が撮れる時間がもうけられました。
▲サインをする大萩さん。 ▲最後に残っていた子供達がなにげにした質問にもちゃんと答えて、また演奏をしてくれた大萩さん。演奏だけでなく、人としてもとっても素晴らしい方でした。自分自身も、取材の最中いろいろとお気遣いを頂きました。
▲こちらはリサイタルの会場となった宮崎マシンヘッドのスタッフの方ですが・・・なんと三人は同じ年ということがわかり、ギターの話などでしばらく楽しそうに交流をされていました。
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◆貴重なオフショット♪
リサイタルに向かう前に、立ち寄ったデパ地下の生鮮売り場。お土産にはやはりこれ?(笑)のマンゴーをバックにパチリ。
そして、大萩さんも写真を撮るのがお好きらしく、お昼ごはんを携帯でパチリ。最近はブログにのせる写真もいろいろと工夫されているそうなので、そちらもチェックしてくださいね!
それでは、最後に、コンサートの情報とCDなどのご紹介です。
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◆大萩康司 & チョウ・チン リサイタル “Eternal Harmony”
■日時 :8月25日(土)
■開場13:30 開演14:00 終演予定 16:30
■場所 :宮崎県立芸術劇場 アイザックスターンホール
■全席指定¥5,500(税込) 学生席¥3,500(税込)
※当日、指定席券と交換(要学生証)
★郵送販売
GAKUONユニティ・フェイス TEL:0985-20-7111
★プレイガイド
・ローソンチケット/ローソン TEL:0570-084-008 (Lコード 84720)
・チケットぴあ/ファミリーマート TEL0570-02-9999/9966(Pコード 257-249)
・イープラス http://eplus.jp(PC、携帯電話)
・宮崎山形屋、宮交シティ、宮崎県立劇場 他
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◆コンサート前にチェック!のCD情報
Aquarelle(アクアレル)
アルバム / VICC-60560
¥3,045(税込)
キューバで大喝采を受けた、音の詩人「大萩康司」が贈る新たなブラジルの世界・・・・。“サウダージ”の空気感をクラシックギターで見事に表現している秀作。
『10弦の響』趙静(チョウ・チン)/大萩 康司
アルバム/VICC-60461
¥3,045(税込)
チェロとギター、10本の弦が織りなす鮮烈な美の世界、才能溢れる2人が作りだす今までにないチェロとギターの意欲作!趙静(チョウチン)と大萩康司の2人が、いままでにないチェロとギターのアルバムを作り上げた。シューベルト、ピアソラ、ヴィラ・ロボス…、チェロとギターの新たな可能性を持った名盤がここに誕生。
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大萩さんのファンのかたのみならず、8月25日のコンサートにはぜひ行ってみてください。今回、大萩さんとご一緒させていただいて、間近で演奏を聞いて、自分はクラシックに対する気持ちが大きく変わりました。「普段クラシックはあまり聞かないから・・・」という人も、一日だけ、その中の2時間程は携帯の電源を切って、日常から完全に自分を切り離してみても良いのではないでしょうか?ぜひ皆さんにも「非日常」を体験して頂きたいと思います。
投稿者 blogpawanavi : 00:58 | コメント (1) | トラックバック
2007年07月30日
J-boy 7th Anniversary SouthG vol.7 [ 自主企画クラブ系 ]
7月7日宮崎市のウェザーキングにて開催された「J-boy 7th Anniversary SouthG vol.7」はイベント名にあるように延岡のストリートブランドショップ『J-Boy』の7周年記念イベント。記念イベントといっても、イベント自体は宮崎ではなかなか見る事の出来ない「DS455」「BIGRON/RICHEE」「LGY」などを迎えてのスペシャルな内容でした!その他にも県内外からDJ、MC、ダンサーが集まり、イベントを盛り上げました。お客さんもフロアに入りきらないほど!それでは、当日の盛り上がりをたっぷりとご覧ください!!
(レポート:甲斐英利)
J-boy 7th Anniversary SouthG vol.7
日時:7月7日(土)
場所:宮崎WEATHER KING
▼オープン前の会場前の様子。ぞくぞくとお客さんが来場!お客さんもこの日をとても楽しみにしていたようで、オープンが待ちきれない様子です!
★そして、いよいよイベントスタート!
■出演アーティスト
DJ KEN、DJ MEEK、DJ FUJISHIMA、DJ 賢明、DJ CHIHILOW、DJ 心
FAZE ONE、FICTIONAL COPS
ONE-G、EL DIOS、JACK P.、Mr.SENTRA、LOW 他
ショーケースでは宮崎ではおなじみのダンスチームFAZE ONEとFICTIONAL COPSが、そして、延岡から2MCのONE-Gが登場。
ここからは、スペシャルゲストの登場!
まずステージ上に現れたのは仙台から『LGY』
いま売れに売れている二人組!二人のDJ&プロデュースを兼ねるDJ No.2 ももちろん来宮!「Dear Mama」ではメロを歌うBIG RONも登場のサプライズでフロアの盛り上がりはやばいことになっました!
そして、そのまま「BIG RON/RICHEE」のステージへ!
BIG RON/RICHEEの魅力はなんといっても甘い甘い二人のボイス!
兄弟ならではの息の会ったメロディアスなナンバーには思わず聞き入ってしまいました。
そして、いよいよ『DS455』が登場!
もう、フロアは本当にヤバい状態!横浜からウエストコーストスタイルを日本全国に発信し続けている「DS455」が宮崎初登場!7月4日にニューアルバムをリリースしたばかりとあってお客さんも「DS455」のお二人もかなりテンションが高い!
ここで、LGY、BIG RON、RICHEEも再びステージへ!イベントならではのサプライズ!
▲出演が終わったゲスト達はフロアへ・・・しかし、たどり着くまでにファンに囲まれました。サインや写真撮影などのファンサービスにロビーは一時騒然となりました。
その後もイベントは朝方まで続きました。生憎の天気で天の川は見えなかった2007年の七夕でしたが、この場所は天気なんて関係なくスペシャルな夜でした。彦星と織姫ほどではありませんが、なかなか見る事の出来ないアーティストを生で見られて、宮崎のHIP-HOPシーンもさらに盛り上がるのではないでしょうか!?
出演されたアーティストのみなさん、そして、スタッフの皆さんお疲れさまでした!
投稿者 blogpawanavi : 18:21 | コメント (0) | トラックバック
2007年07月28日
Fried Pride DVD Release Tour 2007 in MIYAZAKI [ ライブハウス ]
◆ライブレポート&インタビュー
(データのトラブルにより更新が遅れた事をお詫び申し上げます)
6月28日「宮崎SR-BOX」にて、約一年ぶり(前回2006年8月30日)となる「Fried Pried」の宮崎ライブが行われました。昨年行なわれた宮崎ライブでは「6枚目にして初の日本語に挑戦!」というアルバム「Musicream」が発売された直後だった為、ステージでも日本語楽曲を多数披露とフラプラファンにはたまらない内容だったのが記憶に新しいところです。そして今回は2005年8月のニューヨーク『Blue note』でのライブと、2006年11月に東京で行なわれたライブの模様が収録されているDVD「Fried Pride Live In New York & Tokyo」(2007年3月発売)ツアーという事で、DVDに収録されているようなクオリティーの高いパフォーマンスがここ宮崎で観ることができました。人間の微妙な感情を音に変換し、圧倒的な表現力で肉感的に聞かせてくれるフラプラのステージはどんな人でも、ついつい引きこまれてしまうのです。それでは、当日のライブの模様と、ライブ後のインタビューを合わせてごらんください。
(ライブレポート:木原ケイ インタビュー:松田秀人)
日時:2007年06月28日(木)
会場:宮崎SR-BOX
取材協力:株式会社ホリプロ ガクオンユニティフェイス
■Fried Pride公式ホームページ↓
URL:http://www.friedpride.com/
■ビクターエンターテイメントFried Prideホームページ↓
URL:http://www.jvcmusic.co.jp/friedpride/
■Fried Prideブログ「フラリプラリ」↓
URL:http://yaplog.jp/friedpride/
■前回(2006年8月30日)の宮崎ライブレポート↓
URL:http://www.pawanavi.com/music2/archives/2006/09/fried_pride_liv.html
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◆Fried Pride プロフィール
類まれなる歌唱力と表現力を併せ持つハートフルヴォーカリストShihoと、超絶技巧のスーパーギタリスト横田明紀男の二人からなるジャズを超えたジャズユニット。2001年9月、日本人初の米国コンコード・レーベルからアルバム「Fried Pride」でデビュー。日本人離れした歌唱力とアルバムクオリティーの高さ、誰にも真似できないギタープレイで各方面から大きな注目を浴びる。その後、定期的にアルバムを発表。2004年8月にリリースした4thアルバム「That's my Way」ではグラミー賞アーティストでもある"マーカス・ミラー"、"ギル・ゴールドスタイン"、"マイク・マイニエリ"と共に作品を製作。この作品をきっかけに本格的に海外での活動をスタートさせた。現在までに米国ニューヨーク・ブルーノートをはじめ、数々の海外公演やイベントに出演する。2005年5月リリースの5thアルバム「two,too」でも更なる進化を魅せオリコンジャズチャート3位を記録。常に現在に満足せず、新たな可能性に二人で挑戦し続け、独自のサウンドやプレイスタイルはもちろん、ワールドワイドな活動を積極的に行い、多くの人々を魅了している。そして、いよいよ初の日本語に挑戦した6枚目のアルバム「Musicream」を2006年6月21日にリリースした。
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◆ライブ風景
薄暗い照明の中、Shihoさんのエネルギッシュな歌声がライブ会場に響き渡る。はっきりと姿を確認できない状態で、その歌声だけに耳を傾けると、体の大きなアレサ・フランクリンのような女性がヴォーカルを務めてるのでは?と思わず連想してしまう・・・。もちろんShihoさんはアレサとは180度違うプロポーションの持ち主だが、その歌声が耳に届けば、誰でも巨大なオーラを感じ、それがそのままイメージの塊となってこちらに押し寄せるまでに、さほど時間はかからない。さらに何処からともなく、ブギーのようなリズムを奏でるギターの音が重なると、あっという間にFried Prideの空気感が出来上がる。
前半から、かなり飛ばし気味に横田さんの圧倒的な超絶ギターテクニックが披露される。「やっぱり南国だから指が暖まるのも早いのかな〜」なんて事を思いつつ「叩く・はじく・掻きむしる?」という、おおよそギターを奏でる行為とは言えない(笑)、それでいてとても繊細なプレイを、至近距離でまざまざと見せ付けてくれた。なんといっても、通常のギターサウンドの隙間にベースやドラム的な表現の音が入り込むことで、さらに躍動感、臨場感がアップする「肉感的」な一人バンドサウンド状態は横田さんならではのプレイ!まるで音が汗をかき、臭いを発しているかのようである。MCでは「ようこそ宮崎へ!って書いてある知事の看板と肩を組んで記念撮影しちゃいました」と、ちょっと恥ずかしげな告白をされた横田さん。つい先日、48回目の誕生日を迎えられたそうだが、精神的に弱いのは変わらないそうで、「にんべんに弱と書いて『よこた』と呼ぶんです(笑)」とShihoさんに解説される始末・・・。そんな楽しいMCを挟みながらライブが進む。
そんな控えめな横田さんからは想像できない情熱的なギタープレイ同様、スレンダーな体つきからは想像できない圧倒的な声量と声域を持つShihoさんも、曲によってはスキャットにボイパを織り交ぜるという高度なテクニックや、アドリブでギターとの絶妙な掛け合いなども披露していた。スリリングな掛け合いは聞いていてとても気分がよくなる。それは、お互いがしっかりと自己主張しつつも、ちゃんと相手をリスペクトしているのがこちらにも伝わってくるからだ。自由な中に存在する、二人だけの暗黙のルールなきルールは誰がなんといっても気持ちいいのだ。
途中、昨年発売された「Musicream」の中から、井上陽水の名曲「リバーサイドホテル」のカバー曲や、オリジナル曲「Words With Wings」なども披露。本編のラストとなったカーペンターズの名曲「Close to you」では観客達がコーラスの一員となり、男女でパートを分け全員で歌い上げた。そして、大きな拍手に迎えられてのアンコール1曲目では、名曲の「君の瞳に恋してる(CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU)」を熱唱!原曲はかなりポップでキュートな仕上がりのこの曲だが、フラプラの二人にかかると全く印象が変わり、ジャジーな匂いの詰まった渋い大人な曲となった。そしてこの日のライブの最後を飾ったのはジョンレノンの「imagine」。表現力豊かで儚くも優しさに満ち溢れたshihoさんのヴォーカルと、切なさの奥底にあるほんの一握りの力強さを感じさせる横田さんのギター。二人から発せられる「imagine」という名の物語は、一人ひとりの人間それぞれが色んな夢を「想像」することの大事さを伝えてくれる。不意に涙がこぼれてしまったが恥ずかしさなんて感じない・・・。「imagine,there is no heaven」という有名なフレーズから始まるこの曲はこれまでも沢山のアーティストがカバーしている名曲で、当然私もいろんなアレンジでの「imagine」を聞いてきたが、フラプラのアレンジはこれまで聞いたどのアレンジよりも心に響くものだった・・・。曲が終わると会場内は割れんばかりの大拍手!「また絶対宮崎に来ます!」という嬉しい一言を残し、本日のライブは終了した。
ライブ終了後、観客達にサインをしたり、気さくに会話を交わしたりする二人。ライブの感想などにもしっかりと耳を傾け、丁寧に自分達の意見を述べる姿を見ていると、二人の音楽に対する誠実さがひしひしと伝わってくる。特にほめられると、少し照れながら本当に嬉しそうな表情をするShihoさんが実にキュート。それをやさしい笑顔で見守る横田さんの表情も印象的だった。
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◆インタビュー
パワナビ松田:1年ぶりということで、本当にご無沙汰です。昨年はライブ後にいろいろとお話を聞かせていただきありがとうございました。今年もまた、こうしてお時間を割いていただきありがとうございます。
Shihoさん:いえいえこちらこそ!そういえば昨年のライブレポの中で「リーダー(横田さん)がギターソロを演奏している時でも、その風景の中にShihoがいることが重要」という内容を書いてくださって、私としてはそれが印象的で嬉しかったです。
パワナビ松田:こちらこそありがとうございます。今回のライブでも”その”部分はさらにグレードアップされていて、昨年以上にステージから、物凄いエネルギーが伝わってきたように感じられました。もともと高い技術をもっているお二人なので、技術云々ということではなく、なんというか、体から発する音そのものが技術を乗り越えてやってくるみたいな印象をうけました。
横田さん:獣のおたけびみたな感じ?(笑)
パワナビ松田:ギタープレイもさることながら、リーダーである横田さんご自信のメンタル面、そしてフライドプライド自体も、いい意味で物凄く若返っていないですか?言い方が悪いかもしれませんが、二人がわがままになればなるほど、見ている、聞いている側は気持ちよくなれるような気がします。はじめて野外で見た5年前は、もっとお洒落&クールみたいなイメージがあったのですが、昨年はまっくそういった印象はなく、今年はさらにキッズ化しているというか?演奏している姿を見ていてもとても楽しそうです。
横田さん:いや〜、そう感じてくれたなら嬉しいですね!精神年齢15歳みたいな(笑)以前はいろいろと試行錯誤をしていた部分もあるから、なんか抜け切れてなかったかもしれないけど、最近はステージ上でも変な制約にとらわれることなく、突き抜ける事が出来てきたかな?と感じていますね!
Shihoさん:確かに5年ぐらい前ってそんなイメージだったかも・・・・・。きっと、その頃って「こういう事はしちゃいけない」みたいな、暗黙のルールがあったような気がします。まだ活動を始めて間もなかったし、個人的にも「こういう声は出しちゃいけない」って意識していたりもしましたから・・・。当然、その当時はそこまでなかったかもしれませんが、今ふり帰れば、かなり自分で制約を作り、可能性に蓋をしていたような気がします。
パワナビ松田:だから、CDなどの音源を聞くのもいいんだけど、ギターキッズ達にはぜひライブで、横田さんの呼吸や表情、指が弦に当たって弾ける感触やタイミングを体感してもらい、そしてShihoさんに関しても、歌はもちろん、それだけでなく、むしろ歌っていないときの体温だとか、音楽に対するアプローチを盗むように凝視してもらいたいですね!きっとジャンルに関係なく、重要な何かを感じ取れると思うのですが。
横田さん:そうだといいよね!演奏する側としても、今回の「宮崎SR-BOX」ぐらいの距離感は好きですね。もっと近くてもいいぐらい!
パワナビ松田:先ほども少しふれたのですが、お二人に関してはライブを見ていて「歌がいい・・・」とか「あそこのテクニックが・・・」なんてもうどうでもよくって「鳥がさえずっている」とか「トラが吼えている」みたいな、自然の中にある音にメロディーやリズムがついて、実体になっているようなイメージがあるから、単に音だけではなく、全部ひっくるめた大きなエネルギーの塊がぶつかってくるのが気持ちいいんです。そういう意味では、個人的にCDなどの音源とライブはまったく別ものなのですが、ライブ演奏だから特別意識しているという部分はありますか?
横田さん:別に意識してそういう演奏を心がけているわけではないのだけど、音楽に対するイメージだとか、音楽を人に伝える時のイメージって、まさにそこなんですよ!おっしゃる通り、むかし僕らは「お洒落ユニット」みたいに受け止められていた事があって、まあ、きっと文字として表現する上でやりやすかったからだと思うんだけど、僕らとしては「小奇麗にまとめて・・・」っていうのはまったく違うんです。だから知らない人は、どこかで聞いたそういう先入観をもって見てしまうので、もっと、フライドプライドの本質を押し出していかないとダメかな〜っていうのはありましたね。
Shihoさん:決してお洒落ではないです・・・。いわいる、クールだとか、都会派だとかとはまったく無縁なんです。
横田さん:ちょっと意味不明かもしれないけど、言うなれば、人間のそのまま・・・今まで自分たちが歩んできた人生を丸ごとむき出しにして、さらにでんぐり返した状態で、ここに何があるの?というのが一番伝えたい、そして表現したいことなんです。それで「みんな分かれよ!」とかいうのではなくて「僕はこう感じて生きています」「これは絶対にゆずれない」という、人それぞれがもつ一番大事な事を、ギターという手段を通じて、また二人で造る音楽を通じて感じ取ってもらえることが重要なんです。だから、お洒落とかクールとはまったく逆なわけです。そんなことから、個人的には、それらが肉感、肉圧として相手に伝っているのだとしたら、表現者として、それほど嬉しいことはないですよね!
パワナビ松田:デビューからではなく、ここ1年の間だけでもちょっと変わったような気がするのですが・・・。
Shihoさん:最近2人だけでやる機会が多くなったので、進化の速度が加速したかな?っていうのはありますね。自分では中々わからないんだけど、久しぶりにライブに足を運んでくれた人はわかるみたいですね!きっと、自分は毎日鏡をみているから、髪の毛が伸びたのが分からないけど、たまに見た人が「あっ髪伸びたね!」といったな感じではないでしょうか?それも「伸びるのメチャメチャ早くない?」みたいな(笑)。
パワナビ松田:横田さんはどうですか?
横田さん:うん。自分に関して言えば、この年になってやっと、あるがままの自分を受け入れられるようになったからかな?最近のステージではかなり突き抜けるようになってはきたけど、中々自信が沸いてこないたちなんですよ(苦笑)。いつも心配だからつい練習しちゃう・・・みたいな部分があって・・・。でも、それはそれで、技術的には悪いことではないんだけど、自分を信用できないネガティブな考え方は、自分という人間を表現する上ではよくない事だよね・・・。それが、ここに来てようやく「これでいいんだ」って納得できるようになったんですよ!確かにメンタル面での微妙な変化かもしれないけど、それがステージとなれば断然ちがってきますよ!なにより、変わったのは二人とも音楽を造ることに貪欲になってきていますね。それは自分だけでなく、お互いの信頼感がより深くなったというのも大きいかもしれません。たとえば空中ブランコで1,000回飛んでも必ずキャッチするような・・・それって相手を信頼できなければなりたたないじゃないですか?音楽も同じじゃないかな〜と思います。
パワナビ松田:それではそろそろお時間もなくなってきましたので、フライドプライドの今後の活動についてお聞かせ願えますか?
横田さん:まだ内容ははっきり決まっていませんが、来年はフライドプライドとしてのアルバム製作の予定があるのと、お互いにソロでも活動する場面がありそうです。特に、アルバムに関しての課題は、毎回却下される、僕のオリジナル日本語曲をどうやって入れるかということです(笑)。
Shihoさん:だって、物凄くロマンチックな曲をもってくるから、恥ずかしくて歌えないんです(笑) でも日本語の歌詞という事に関しては、やっぱり日本人だし、もっと幅を増やしていきたいと思っています。確かに英語のほうが歌いやすいのですが、多くの日本人の方にとって言語が変わったせいで、歌詞の魅力がつたわらない、Shihoの歌う日本語曲は魅力がないと思われるのは、シンガーとしての私自信が許せないし、どんなツールを使っても、人の心に届くような歌い方をしていきたいと考えているので、日本語曲にはもっと挑戦したいです。さらに、ソロ活動で、もっと多くの経験をつみ、フライドプライドの肥やしにできればと思っています。
パワナビ松田:また、さらに突き抜けたお二人のライブが、宮崎の地で見れる日を心待ちにしています。今日はお忙しい中ありがとうございました。
投稿者 blogpawanavi : 23:39 | コメント (0) | トラックバック
2007年07月24日
今井雅之 〜 産隆大學應援團 [ インタビューPR ]
◆産隆大學應援團 全国ツアー2007〜地上最強のチアボーイズ〜
今回のインタビューは、2007年8月31日(金)に大分県立芸術会館にて公演される、あの「WINDS OF GOD」で宮崎でもおなじみの、今井雅之さん作・演出による、笑いと涙の男の舞台「産隆大學應援團」の見所について、今井雅之さんご自身にいろいろと質問させていただき、その内容について詳しく語っていただきました。この日はプロモーションのため東京から大分に来ていたところ、少しだけお時間をいただきインタビューさせてもらったのですが、お話の中で今井さんは、九州のファンに向けて「特に自分は九州と波長が合っていて居心地がいいんです、そんな自分が九州人にお勧めの作品を持ってきました!われこそは九州男児だと思う人はぜひ会場に足を運んでください!」との熱いメッセージを投げかけました。この作品は、もともとフジテレビのドラマだったことから、「知ってる!」という方もいらっしゃると思いますが、今井さんが舞台むけにアレンジし”今井風男スパイス”を加えたことで、切れ味が増していることは間違いなしです。このインタビューをご覧になって興味をもたれた方は、九州男児だけでなく、九州男児にあこがれる女性の方を含め、ぜひ!会場に足を運んでみてください。ちなみにチケットは只今発売中です!
(レポート:松田秀人 取材協力:エル・カンパニー、ガクオンユニティフェイス)
→インタビュー会場:大分全日空ホテルオアシスタワー
産隆大學應援團公式ホームページ↓
http://www.sanryu-ouendan.com/
◆大分公演〜只今チケット発売中!!
日時 :8月31日(金)
開場 18:00 開演 18:30
場所 :大分県立芸術会館
全席指定 ¥5,800(税込)※未就学児入場不可
<郵送販売>
GAKUONユニティ・フェイス(AM10:00〜) TEL:0985-20-7111
<プレイガイド>
★ローソンチケット/ローソン
TEL:0570-084-008(Lコード:85110)
★チケットぴあ/ファミリーマート
TEL:0570-02-9999/9966(Pコード:376−994)
中央町プレイガイド(ビートパワー)、エトウ南海
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◆今井雅之さんプロフィール
俳優・脚本・演出家
1961年4月21日生まれ
兵庫県出身
身長:178cm
特技: 空手(2段)柔道(初段)
銃剣道(初段)
少林寺拳法(1級)
学歴:法政大学文学部英文学科卒業
職歴:陸上自衛隊入隊経験有り
免許:自動二輪、普通免許のほか
大型特殊(戦車)免許取得
1986年 奈良橋陽子出演「MONKEY」で舞台デビュー
1991年 1991年度文化庁主催芸術祭において「WINDS OF GOD」で
史上初の原作・脚本・演技の三役で受賞
1993年 「WINDS OF GOD」で国際連合作家協会芸術賞受賞
1993年 エル・カンパニー結成
1996年 日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞
公式ホームページ→http://www.ceres.dti.ne.jp/~elle-co/
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◆ストーリー
熱い!アツイ!あとぅ〜い!超熱血コメディ。臭い、汚い、時代遅れーその暑苦しくも男くさい存在感ゆえ、女にモテないのはあたりまえ、一般市民からも避けられていた望月たち産隆大學應援團の團員たち。伝統ある應援團が團員不足のために、部の存続が危うくなってしまっていた。そこに現れたのは、愛する産隆大學應援團の危機を知り、再入学を果たした伝説の男・第20代團長の今井雅之演じる、渕村だった。「応援とは一方通行の愛だ!」そう言い切る渕村に、TAKE2東演じる、望月ら團員たちは…。はてさて、應援団の行く末はいかに・・・?!月曜日深夜に絶大な人気を誇っていた、フジテレビ制作のドラマが復活!ドラマには無かったオリジナルストーリーを本舞台では、今井雅之本人が熱く脚本を書き下ろし、演出を手がける。舞台ではあまり観る事ができない超熱血コメディ、観た人みんなが元気なれる作品にどうぞご期待下さい!!
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◆インタビュー 〜 応援とは一方通行の愛だ!
-----この「産隆大學應援團」もともとフジテレビのドラマだったものを、今井雅之さんの脚本により舞台化される事になったと伺ったのですが・・・。
今井さん:そうですね・・・ドラマの舞台化に関してですが、今までの舞台は100%オリジナルの作品ばかりだったので、今回のような流れは初めてですね。
-----何故チャレンジしようと考えたのですか?またドラマを意識されたりしましたか?
今井さん:以前から応援団をテーマにした作品に興味があり、そのうち自分でもやってみたいという想いがあったので、産隆大學應援團の舞台化の依頼を受けました。ただ、応援団に関しては自分なりにイメージがあったので、その辺はまったくドラマと同じわけではなく、あくまでも今井雅之のスピリットが充分注入されています。ドラマを意識する・・・という点では、舞台はドラマや映画と違いスピーディーなカット割りなどはできないので、そういった部分で出来上がっているドラマのコミカルな部分やテンポ感を崩さないように、どのようにして舞台に転換させるか・・・さらにドラマの持つ”テイスト”だけは変えない事を意識しました。
-----ドラマから舞台へ変換するさいの打ち合わせの段階で「ここは変えてはならない」など、テレビ局側から細かな指示などはあったのですか?
今井さん:まあ、もちろん途中はいろいろとありましたけど、最終的にはほぼ全体的に自分のスタイルでやらせてもらいましたね!
-----舞台から今井雅之さんをイメージすると、どうしても「WINDS OF GOD」を思い出してしまうのですが、比べられたりはしませんか?
今井さん:確かに「WINDS OF GOD」は舞台だけでも18年以上も関わっている作品だし、映画を含めれば来年で20年たつわけだから、ファンの側からしてみれば比べて当然でしょうね。
-----比べるといえば、「WINDS OF GOD」などの裏話で、今井雅之さんならではのハードトレーニングをされたと伺いましたが今回も、主要メンバーはトレーニングをされたのでしょうか?
今井さん:もちろんトレーニングは行いましたが、「WINDS OF GOD」の時のようなハードなトレーニングはしませんでしたね(笑)。自分が取りまとめを行っている作品に関しては厳しいトレーニングがつき物なんで、一緒に舞台をやっていく役者の皆さんに「最後までついて行きます」的な誓約書を書いてもらうんです。途中で挫折したらそれなりのペナルティもあります。特に「WINDS OF GOD」のような戦争をテーマにしたような作品の場合は、精神的な部分の表現もあるので、失神者が出るぐらいのトレーニングをしました。もちろん自分も一緒にトレーニングをします。ただ今回の作品に関してはテレビ局との契約も絡んでいたので、そういった誓約書を書いてもらうようなことはありませんでした。
-----これは個人的な意見ですが、そうしたハードなトレーニングの効果から、役者さん達の肉体は凄く引き締まっており最初から最後まで、緩みのようなものを感じませんでした。心身ともにリアルな表現がなされていることから、「WINDS OF GOD」に関しては映画よりも舞台のほうが、役者さん汗や肉感がリアルに感じられて好きですね!
今井さん:ああ、嬉しいですね!それだけの事を、みんなでやってきてますから・・・。
-----「WINDS OF GOD」とは全く違うタイプの作品かもしれませんが、応援団がテーマということからストーリーを見た限りでは「男の世界」を描いている部分は似ていますよね!でも今回の作品はディテールを作り上げていく過程において、その大部分が「笑い」に転換されなければならないので、同じ「男の世界」でもかなり異なりますよね?
今井さん:そうなんですよ・・・舞台の中で応援団達がやっている事って、結局「笑い」に繋がってしまうのだけど、でも、「本当の意味で応援するってどんなこと?」というのが、彼らの行動を通して徐々に伝わっていくうちに、その「笑い」が感動に繋がっていくんですよ!だってある意味、必死になってただただ応援することって滑稽じゃないですか?
-----確かに勝ってもほめられるのは選手達ばかりで、応援団がほめられるということはあまりないですね・・・。逆に負けた時は「応援が少なかった・・・」なんていわれる事がありますけど。
今井さん:だって、応援団員達も選手達と同じような過酷な練習をして試合にのぞむわけですよ・・・。でも、いくら応援団員達が血ヘドをはいて応援練習をしても、選手がまったくだらしがなかったら、それらの事が無意味になってしまうんです・・・。正直いって馬鹿な話ですよ・・・でもね、僕は昔から言ってるんですけど”応援とは一方通行の愛”なんです。だから、その恋に喜んでもらいたいとか、振り向いてもらいたいとか、そういった気持ちは捨てなければならないんです。
-----漠然としていますが、たとえばちょっと昔までは、そういう意味で一見無意味に見える事に命をかける「男っぽさ」がいい意味で描かれた、映画やドラマ、漫画などが多かったように思いますが、最近はなんとなく、そういうのってダサい・・・みたいな風潮があたりまえのようにありますよね・・・。確かにスマートではないかも知れませんが、たとえダサくてもそれをやった事がある人でないと分からない感覚や世界もあるような気がするのですが・・・?
今井さん:確かにそうですね・・・でも、大人になれば誰でも不条理な事に直面するじゃないですか?そういう中で、とにかくみんな消耗してしまうんですけど、若いうちからそういうものに対して肉体的にも精神的にも鍛えられていないと、ちょっとしたことでも簡単に潰れてしまうようになるんですよ・・・。
-----私も最近、怒られなれていない人・・・折れやすい人が多いのでは・・・と感じることが多々あります。
今井さん:この件に関しては誤解されたくないんだけど、たとえば体罰とイジメってまったく違うもので、相手の将来を考え愛をもって行うのが体罰で、相手をおとしめることしか考えないのがイジメなんです。だから、体罰は殴った方も、心や体が痛むんです。そして、人間としてやってはいけないことは、何がどうあれやってはいけないんです。そのことに関しては、しっかりと”やってはいけないこと””くじけてはいけないこと”として肉体に刻み込まれなければならないのです。家族を背負って立つ男ならなおさらです。でも、最近の世の中は体罰とイジメを同じ土俵に上げているようなところがあるのが残念ですね・・・。
-----笑いだけでなく、それらの部分も今回の作品に描かれているわけですね!それでは、ものすごくアバウトな質問で申し訳ないのですが、ザッとで構わないので、今回の作品の見所を教えていただけませんか?
今井さん:見所・・・ですか・・・・・う〜ん「九州人ならきっとわかる!」と言えるかもしれませんね・・・。いや、たとえ九州人でなくとも、心が九州人の方にはきっとわかってもらえるはずです。
-----といいますと・・・・?でも、確か今井さんは兵庫県出身ですよね・・・九州にはよく来られると聞いていますが?
今井さん:九州の人とはなんとなく波長があうんですよね!だから自分がやりたい事、表現したい事をちゃんと理解してくれるっていうか・・・とにかく熱い人が多いですね!そしてなにより、男に二言は無い!という表現がピッタリはまる人達が全国の中でも一番多いのではないでしょうか?だから、そんな九州男児のスピリットを持った人がこの作品をみれば、至るところで共感できるわけです!
-----共感できなければ九州男児ではないと?(笑)
今井さん:まあ、そういうことになります。(笑)
-----それでは、もうそろそろ時間が無くなってきましたので最後の質問です。ちなみに今回公演が予定されている大分県の印象はいかがですか?
今井さん:九州でも物凄く熱〜い、福岡、熊本、鹿児島にくらべると、「熱」という点では若干低いと思いますけど、人が優しいし、なんといってもフグが美味しいのが印象的です。
-----ということで、お忙しい中インタビューにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。8月31日(金)の大分公演楽しみにしています!
今井さん:こちらこそ!われこそは九州男児と思う皆さん、ぜひ会場に足を運んでください!「押忍」
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2007年07月21日
岩田浩史ライブ in 宮崎 Live at music & booze TAM [ 自主企画ライブ ]
2月のTAMライブの興奮冷めやらぬまま、・・・来てくださいました!岩田浩史さんヽ(~-~)ノ!!「色んな条件クリアできれば、夏ぐらいには…☆」と聞いていたのになんと!6月に!・・・早い!今回のライブを知ったその日から大発狂の私☆待ちわびていた岩田浩史さんライブ。この思いを是非皆さんにも再び…!と、『music&booze TAM』マスター田村さんそしてパワナビ編集長に頼み込み、レポートさせていただくことになりました♪かなり独断と偏見が強いかもしれませんが、少しでもこの日のライブの様子が伝われば・・・と思います!
(レポート:キョウコさん 撮影:甲斐英利)
music&booze TAM present Vol.24
岩田浩史ライブ in 宮崎 Live at music & booze TAM
ゲスト 岩田 浩史 O.A Skunk-NG(Vo,Gt蒼井濁水、Dr前田勇造)
6/3(日) 19:00 〜
■岩田浩史H.P http://www.iwataxroom.jp
■music & booze TAM http://www.wainet.ne.jp/~tam/
■2006年7月30日elliライブにゲスト出演した時のレポート
■2007年2月4日のライブレポート
オープニングアクトは前回のライブでも岩田さんと素敵なセッションを繰広げたAg.濁水さんと、今回初の参加、Dr.勇造さん!勇造さんは日向で活躍している「THE SUB STUFF」というバンドのギター・ボーカルさんで今回は音楽を通じて知り合った濁水さんとユニットを組み、「Skunk-NG」として出演!
第一声
濁)「スコッチ、お酒…お酒ください・・・・笑」お酒、お酒のしゃがれ声。端からはべろんべろんに見える・・・けど、音はしっかり深い濁水さんのギター。もちろん声も素敵。それに勇造さんのスネアが加わると、リズム感が何倍にもなる!前回、濁水さんソロだったマディ・ウォーターの「アイ・ガット・マイ・モジョ・ウォーキング」、新ユニットとは思えないくらい息はぴったり、会場はノリノリ♪
印象的だったのは、勇造さんがボーカルを務めた、イーグルスの「デスペラード」。勇造さん、スネアだけにしとくのはもったいなくらい声も素敵でした☆「テイク・ミー・イン・ザ・リバー」で会場は立て揺れ♪大盛り上がりで岩田さんのステージへ・・・
岩田さんのライブスタート
初めて岩田さんとお会いしたのは前回のライブ。そのときの印象は確か、「コワイ…('-';」Vシネマ映画音楽も手掛けてらっしゃるそうですが、まさに仁義なき場に馴染みそうな凛々しい出で立ちなのです。。(失礼しました笑)だけど今回はめちゃくちゃ笑顔。気分は「おかえり、岩田さん(^-^*(^-^*(^-^*!」という感じです。私がレポートさせていただく旨を伝えると、「わからない曲や気になるところがあったら、何でも聞いてね」と。(;_;) や、やさしい・・・(ハートわしづかみ その1)何と言いましょう、とにかくジェントルメンなお方なのです。お話すると伝わる、なんか優しげな雰囲気。そして、すすすす、とステージへ。
岩)「どうも、4ヶ月ぶり。岩田浩史です。足元の悪い中、どうもありがとうございます。とにかく!楽しんでいってくださいね〜 」始まったとたん、「あ・・・」とよみがえる2月のライブ。オープニングはチャップリンの映画『ライムライト』より「エターナリー」。一つひとつの音の強弱が、とにかくキレイで水が流れてくるような。いえ、降ってくる感じです。音が降ってくる感じ。TAMのマスター田村さんも、この日のために音響の調整を重ねに重ねたとのこと。店中に響く音に酔いしれる・・・ お客様も、し----ん(´ー`*ステキ ・:*:・☆
岩)「え― 3月に、アルバムを出しました。買わないと、店から出られません。笑」
あはは (^-^*(^-^*(^-^*・:*:・°★,。・:*:・°☆そう、アルバムを出されてます。
Low×Rex 1stAlbum『5040』
『Low×Rex』はギタリスト・岩田浩史氏 × ギタリスト・大橋勇氏によるユニットで、それぞれの存在感が見事に絡み合った、上質なインスト、メロディ。惜しくも今回ライブを見逃してしまった皆様、是非アルバムで聴いてみてくださいね! そして、アルバムの紹介に続いて2曲目。ジョージ・ガーシュイン作曲の「サマー・タイム」を岩田さんの和訳で。つづいては、「仕事に追われてる皆さん、少し休んではいかがですか、という曲を。」と紹介された3曲目はアルバム『5040』より「スロウ・イン・ダウン」。さらに、岩田さんが、映画『白い犬とワルツを』のために作り出した「ワルツ」。と続きます。優しいアルペジオが響いて、映画を観たわけではないのですが新緑の中で一人の老人が白い犬と遊ぶ姿が目に浮かぶ・・・・ 気がしました。('-'*
ここでMC。
岩)「え―。お天気はよくなかったのですが、日向を観光してきました。いいとこ連れてっていただきましたよ!一泊二食つき¥3,800の宿らしいんですが、昼のおまかせ定食がすごかったです。さしみ…太刀魚だったかな、それにエビフライ・ごはん・味噌汁がついて…¥980!!知らない方は是非行ってください。ほんとすごいから!って回し者ではございませんけど 笑」そこは日向某所にある、宿兼定食屋らしいです。サーファーをはじめ、海の男御用達の穴場とのこと…
「あと・・・クルスの海、ですかね。行ってきました。幸せの鐘、みたいなのを鳴らしまして。でもですね。たまたま見た崖に、サンダルが2足並んでたんです。否、違うんですけどあれはいかんでしょ。・・・なんか、暗―――――い気持ちになって帰ってきてしまいました。。。」室内は笑いの渦☆身近な観光スポットの話題で、会場は和やかムード。一つひとつ、ゆったりとお話しされるのですが、声も何もかも心地よいのです。・・・岩田さん中毒と自覚です。あっという間に時間は過ぎ、第一部ラストの曲はペドロ&カプリシャス『別れの朝』!岩田さんがかき鳴らすギター、深くて強い重なり合う和音。お客様のノリも最高潮で、曲に合わせ手を振る手を振る、手を振る・・・ヽヽ(^-^*(^-^*(^-^*ノノ♪鳴り止まない拍手。
「ここで少し休憩。第二部の前に、オススメTAMのピザを!オーダーするなら今ですよ!」そして、しばしご休憩のあと「ピザが2分後に焼きあがりま−す。出来次第、第二部はじめますよ〜。」としっかりお店のアピールをしてくださる岩田さん。思わず和みます。(^-^*
はい、私も食べました。TAMさん特製ピザ。ほんっと美味しかったです♪
岩)「さて。第二部も楽しんでくださいよ〜日頃の色々、忘れて。最近、小さい事でもストレスたまる世の中ですからね。では、TAMくん(マスター)と仕事していた時の曲を。「Mama,don't cry」」
これは、お母様を謳った歌。溢れる愛情。男性が母親を想い歌う曲は、ぐぐっときてしまう・・・(ハートわしづかみ その2)前回のライブで聴いてから、耳から離れないメロディ。ブルースハープが乗っかって、じんわり響くギターの音。今回は、前回のライブに参加していない大切な友人たちを連れてきたので、この曲を聴いて貰えて本当に嬉しかった。私もまた、聴けて嬉しい。何度でも何度でも、同じ歌でも何度でももう一度聴きたくなってしまう。それが岩田さんライブなのです。(^-^*
宮崎ネタのMCを挟みつつ岩)「みやざき。離婚率高いそうですね〜。いやいや、深い意味は知りませんが… 笑。というわけで3年前に書いた『りこんのうた』を。」
この『りこんのうた』、曲名は「RESET〜離婚の唄〜」。
♪ 街の 明かりがさ 滲んでるのは
少しだけ 素直にさ なれたからかな … ♪
岩)「ぐっとしみた方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。フフフ。」
その後も、俳優の白竜さんと一緒にお仕事することが多いということで、まさにVシネマ!というような、ギター1本とは思えないエフェクターによって繰広げられる曲、うってかわって、ビートルズ『I've Got A Feeling』☆など岩田ワールドは続いて行きます。店内が本当に一体となってきた頃、岩田さんが3年前に入院した経験から作り出された、ブルース『ゴーイング・トゥ・ザ・ホスピタル』。。
岩)「・・・供養になるかもしれませんので皆さんもご一緒にと 笑」
岩)「腎臓のブルース♪」 客)「腎臓のブルース♪」
岩)「糖尿のブルース♪」 客)「糖尿のブルース♪」
岩)「前立腺のブル〜ス♪」 客)「笑 前立腺のブルース♪」
岩)「痛風のブル〜〜ス♪」 客)「笑笑 痛風のブルース♪」
爆笑コール&レスポンスで盛り上がります。とにかく皆、笑顔、笑顔。
ここから!オープニングアクトを務められたドラム勇造さんが参加♪岩田さんのもう一つのユニットBrush&Picksのアルバム『リズム』から一番ノリの良い曲、「リズム」。勇造さんが入ると、また違う勢いが加わって凄く良い。二人が織り成す世界に酔いしれているところに、、本当に酔っている濁水さん、ご入場。2件先の薬屋さんで酔いつぶれていた、というのはアトから聞いたお話し・・・そんなことを物とも見せず、始まったのは「アイ・シャル・ビー・リリースト」。
岩)「濁水、顔がコワイよ・・・ 笑」
かき鳴らすギター、弾けるドラム。とにっかく楽しそうな3人、ノリノリのお客さんたち(^-^)♪最後方でライブを観ていたのですが、隅から隅まで、みんな笑顔。「春夏秋冬」という曲に合わせ、手拍子、手拍子。メンバー紹介。会場のノリを裏切らない、ロックンロールなラストナンバーは「スイート・ホーム・シカゴ」!
岩)「また呼んでね!年内に!!笑」
ええええええ、まだ聴きたい・・・・!!当然鳴り止まないアンコールの拍手に、ディズニーの「オーバー・ザ・レインボー」をしっとりと歌い上げる岩田さん。切ない口笛。
もう〜〜〜 オープニングアクトのお二人から、最後の最後まで、本当に笑顔に溢れるライブでした。♪ヽヽ(^-^*(^-^*(^-^*ノノ♪こうした、会場一体型のライブが楽しめるのも、TAMさんならでは、です。岩田さんのライブスケジュールを見ると、東京・東京・大阪・兵庫・東京…に、ぽんっと【九州】しかも「延岡、TAM」!
一流のアーティストさんのステージをこんなに身近に観ることができるのは、本当にありがたいことです♪次なるゲストさんが楽しみ…そして岩田さん再来の予定もチェック!皆さんも、TAMライブスケジュールをお見逃しなく・・・・!!
最後に(^-^*
またの飛び入りレポートを心良く了解いただいた岩田さん、TAMマスター田村さん、レポートをすることにより、より深く心に残るライブになりました。ありがとうございました!!
投稿者 blogpawanavi : 21:31 | コメント (4) | トラックバック
2007年07月19日
たなばたLIVE in むかばき [ 自主企画ライブ ]
7月7日(土)、むかばき青少年自然の家(延岡市)にて「たなばたLIVE in むかばき」が行われました。とにかく”むかばき青少年自然の家”といえば”豊かな自然”の中、県内外の様々な団体による研修が行われることで有名な施設です。とくに宮崎県北の方々は学生時代には研修やキャンプなどで、大自然の中、飯ごう炊飯をしたり天体観測ドームで星を眺めたりした記憶があるのではないでしょうか?そんなことから、今回のライブの趣旨には、「アースコンシャス」の要素が含まれており、自然の持つ素晴らしさや有難さを、「音楽を通し、観客、職員、そして5組のアーティスト達が一つになって感じよう!」というもので、アコースティックサウンドをメインとしたライブの間には、田中廣太郎所長より、自然環境や地球温暖化に関する熱いメッセージが語られました。ただ、残念だったのが「雨・・・」。みなさんもご存知の通り前日からの雨で、当初は屋外に設置されるはずの特設ステージが、急遽屋内のプレイルームに変更になってしまいました。ただ、こちらのプレイルーム(下画像)は、壁1面が全面大きなガラスになっており、屋外にある森が一望できることから、スタッフ達が大きなイチイガシの木をライトアップしたり、キャンドルを飾ったりして、屋外に負けない雰囲気を作り出し、会場を盛り上げていました。さらに、ここ行縢(むかばき)は星がきれいに見えることに加え、こちらの施設内には天体観測ドームがあることから、七夕の夜空を楽しみにしていた方も多かったと思われますが、あいにくの雨模様で「星空は無理」と判断された方が多かったのではないでしょうか?しかし、なんという梅雨の天気の気まぐれか?ライブ終盤からどんどん雲が切れ始め、明るい星空が浮かび上がり、ライブ終了後は、みんなで天体観測ドームに登り、木星ウォッチや星空をながめる事ができました。そして打ち上げは、むかばき青少年自然の家から歩いてすぐのところにあります”ひでじビール”さんの協力を得て、出来立ての美味しい地ビールをたっぷりと堪能させてもらいました!これには出演者のみなさんも大喜びでした☆
(レポート:松田秀人)
▲スタッフによる手作りステージ(左) ライブが行われたプレイルーム(右)
開催日時:2007年7月7日(土曜)17時〜入場無料
会場:むかばき青少年自然の家 屋内特設ステージ)
URL:http://mukabaki.web.fc2.com/
出演者(バンド)↓
濱田 詩朗 (宮崎市)
坂本梨奈 (宮崎市)
森山由希華 (延岡市)
SOY (延岡市)
JAM THE MOD (延岡市)
青少年自然の家スタッフ (延岡市)
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◆会場風景
前日からの雨の影響により、ステージは当初予定されていた屋外から、屋内プレイルームに変更となってしまいましたが、スタッフ達の手により、ステージまわりはじめ、室内から見える部分の屋外ライトアップや、キャンドルによる演出、さらに七夕飾りが施され、急造とは思えない立派な会場になりました。ただ星がきれいな行縢(むかばき)だけに、やはり森の臭いを感じながら、星空の下で行われる屋外ライブが見れなかったのは残念ですが、時間のない中スタッフ達の手で作りあげられたステージからは、イベントに対する思い入れがしっかりと伝わってきて、とても素晴らしい出来栄えだったと思います。
▲会場はあいにくの雨模様・・・七夕のお飾りも悲しそうでした・・・。
そして「ぜひ行縢の素晴らしい大自然の中で、親子が一緒に楽しめる無料の手作りライブを開催したいんです」と、このライブを企画した青少年自然の家主任指導員の甲斐一恵さん(下)も、終了後に「職員ブログ」内でこう語っています。
▲左:このイベントを企画した青少年自然の家主任指導員の甲斐一恵さん
▲右:パワナビ木原(右側)も甲斐さんと共に、スタートからイベント作りに協力!
甲斐一恵さんのコメント
「今回のライブに関しては、初企画ということもありました。地元の方々にも直前まで応援いただきました。そのほか、ポスター掲示をしてくださったショップ、ボランティアの方々などなど本当にたくさんの方々に感謝感謝のライブでした。次回もやりますよ!頑張ります!この場をお借りして、ご来場頂いたお客様、ライブに関係された皆様方、深くお礼申し上げます。今後ともむかばき青少年自然の家をかわいがってください!最後に。。。今回のライブの趣旨には、アース コンシャスの要素が含まれておりました。夜にライトアップされた大きなイチイガシの木を見ながら、豊かな自然に恵まれた私たちはこの恵みを決して忘れてはいけないとつくづく感じた一日でもありました」
◆むかばき青少年自然の家
住所:延岡市行縢町760-3
TEL:0982-38-0272
ホームページ:http://mukabaki.web.fc2.com/
パワナビ関連レポート→むかばき青少年自然の家&ひでじビール
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◆ライブ風景(出演順)
青少年自然の家スタッフ (延岡市)
この日は、日頃から練習しているという「We Are The World 」を披露。スタッフがそれぞれの役どころを演じ楽しく聞かせてくれました。特にこの日のイベントを企画したメインボーカル的存在の、甲斐一恵さんの歌唱力は素晴らしく、思わず聞き入ってしまう場面が何度もありました。
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JAM THE MOD (延岡市)
九州保健福祉大学軽音楽部で活躍しているJAM THE MOD。中でも、ヴォーカル&ピアニカを担当している森本真実さんの歌声は、一度聞くと耳にのこる、とても個性的で独特の雰囲気を感じさせるものでした。オリジナルの楽曲をたくさん聴いてみたい気がします。
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SOY (延岡市)
延岡市内で活動中のSOY!通常はバンドスタイルで演奏している彼ら、でもこの日は、会場の雰囲気に合わせでアコースティックなサウンドを聞かせてくれました。演奏する楽曲は洋楽・邦楽、さらに年代を問わず様々!まさに、子どもから大人まで、みんなが楽しめました。
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森山由希華 (延岡市)
地元だけでなく、県外でも活躍中の津軽三味線森山流の森山由希華さん。昨年の11月にはココレッタファンクラブ結成記念コンサート 「"en-Ray"二胡と奏でる和みの世界」でオープニングアクトを務めるなど、活動の幅を広げています。この日は、津軽三味線の演奏だけでなく、三線で弾き語りなども見せてくれました。
URL:http://www.geocities.jp/music_yukiaki45/
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坂本梨奈 (宮崎市)
今年の3月にパワナビでも、2ndミニアルバム「あめいろのうた」リリースに伴うインタビューをしたばかりの坂本梨奈さん。只今東京と宮崎を行ったり来たりと忙しい日々を送っているようですが、この日も東京から宮崎経由で、行縢(むかばき)までやってきてくれました。坂本梨奈さんの癒しの歌声は、行縢(むかばき)の大自然に実に溶け込んでおり、ちょっとしたトークをはさみつつ、オリジナルの楽曲8曲(満ちてくる、あなたのうた、He、LOVE、rain-bow、give me all、kidnapper、name)を歌ってくれました。また子ども達(特に女の子)にも大人気でステージ後にCDを買い求める方も多かったです。
URL:http://www.atono.co.jp/rina/
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濱田 詩朗 (宮崎市)
この日の最後を飾ったのは、パワナビがラジオやイベントでいつもお世話になっている、JOYFM「Radio Paradise 耳が恋した」のパーソナリティー濱田 詩朗さん。相変わらず圧倒的な歌唱力と、ちょっとスリリングな面白トークで、ステージと会場を、たとえようのない空気で繋いでいきます。子ども達もクスクスと笑っています・・・。その空間に漂う”微妙な間”にみんな引きずられ、だんだん癖になり、終わってみれば一体感が漂っていたというマジックのようなステージでした。さらに、歌だけでなくステージを通してMCも務めていました・・・本当にお疲れ様でした。
URL:http://www.pawanavi.com/shiro/
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◆雨があがり天体観測ができました!
この日は誰もが「この天気では天体観測なんて無理!」と考えていたのですが、ライブが進行するに連れて、少しずつ雲間から明るい空が顔をのぞきだし、ライブ終了時には、なんと天体観測ができる状態になったのです!
みんなで天体観測ドームに登り、職員の方のお話に耳を傾けながら、順番に「木星」などを確認する事ができました!私も、しっかりと木星のストライプを確認させていただきました。
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◆ひでじビールで打ち上げ
ゲストもスタッフも大喜びだったのが「ひでじビール」さんのビール工場での”打ち上げ”!ライブ会場の”むかばき青少年自然の家”とは目と鼻の先・・・歩いて行ける距離に位置することから、研修で工場見学に行かれる方も多いそうです。この日は特別に、ひでじビールスタッフの方々の計らいにより、美味しいひでじの地ビールをメいっぱい堪能させていただきました!なにせ横が工場ですから飲んでも飲んでも・・・・・・。
▲田中所長と甲斐さんからゲストへ花束贈呈(左) 乾杯!(右)
▲お疲れ様と声を掛け合う田中所長と甲斐さん(左) ひでじビールのみなさん(右)
◆ひでじビール
住所:延岡市行縢町747-56
TEL:0982-39-0090
ホームページ:http://www.hideji-beer.jp/index.html
パワナビ関連レポート→むかばき青少年自然の家&ひでじビール
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◆感想
とにかく、私パワナビ松田が在住するこの行縢町で、このような形態のライブイベントが開催されたのは嬉しいことでした。秋まつりでの歌謡ステージは見たことがありますが、今回のような内容のライブはきっと今までにはなかった事だと思います。ただ、あいにくの雨模様だったために、足を運ばれなかった地元の方々も多かったと思われますが、自然と音楽が気持ちよく融合した、まさに森林浴の豪華版的な内容であることから、音楽のジャンルを問わず、ぜひ今後も継続をしていってもらいたいと思います。このライブイベントを企画した、むかばき青少年自然の家主任指導員の甲斐一恵さんによれば、これからもライブイベントの企画を考えているということなので、次回開催を楽しみにしています。そして雨の中での開催ということもあり、前日から多くのスタッフの皆様が、会場の変更などで苦労をされていたようです。関係者のみなさま本当にお疲れさまでした。
投稿者 blogpawanavi : 14:19 | コメント (1) | トラックバック
2007年07月12日
姉妹によるハープとピアノの夕べ [ 自主企画ライブ ]
6月13日(水)延岡総合文化センターで「竜巻被害のチャリティーコンサート 姉妹によるハープとピアノの夕べ」が開催されました。出演は宮崎、東京などで活躍中の津野田 淑さん、そして、東京藝術大学音楽学部大学院修士課程在学中の津野田 圭さんのご姉妹。「地元延岡の為に自分たちの出来る事で何かお役にたてないか・・・」という思いで企画されたこのチャリティーコンサート。延岡総合文化センターの小ホールは立ち見が出るほどの多くのお客さんでいっぱいになりました。昔からお二人を知るお客さんも多く訪れていたようでとても穏やかな雰囲気で開催されたコンサートは、それぞれのソロステージの後、お二人でのステージという構成。お二人のステージでは兄弟ならではの息の会った演奏が会場を包みました。コンサート終了後には、今回の目的である竜巻被害のためのチャリーティー活動が行われました。それでは、当日の模様をステージを中心にご紹介致します。
(レポート:甲斐英利)
竜巻被害のチャリティーコンサート 姉妹によるハープとピアノの夕べ
場所:延岡総合文化センター 小ホール
日時:6月13日(水)
主催:津野田音楽院
後援:延岡市・延岡市教育委員会・延岡市文化連盟・毎日新聞社・宮崎日日新聞社
夕刊デイリー新聞社・ケーブルメディアワイワイ
会場前にはパネルと季節の花「あじさい」などが飾られお客さんをお出迎え。
逆に開催を祝うお花も沢山届けられていました。
---午後7時開演
■津野田 圭ソロステージ
まず、ステージに登場したのは妹・圭さん。写真を見てもらえばわかるように、圭さんはハープ奏者。普段は間近で見たり、聞いたりする事の出来ないハープの雄大さや綺麗な音色に会場のみなさんはすっかりみとれ、聞き惚れているようでした。
圭さんは、現在、東京藝術大学音楽学部大学院修士課程に在学しながら、多くのオーケストラに賛助出演するなどして活躍されているそうです。また、第10回からは宮崎国際音楽会にも参加されています。今後は2007年9月からは大阪国際音楽コンクールの奨学金を受け、パリのエコールノルマル音楽院へ留学されるそうです。ますます活躍の場が広まりそうですね。
▲あまり見る事の出来ないハープ。自分は間近で見るのは初めてでした。その、見た目と、音色の綺麗さ、優雅さは、形は違えど4000年以上も前からあると言われているハープならではだと感じました。また、ハープの奏法は弦を弾くだけだと思っていたら、ペダル操作もしていることにびっくり。これも生で見る事の出来たおかげです。って知らなかったのは自分だけでしょうか・・・
■津野田 淑ソロステージ
続いてのステージは姉・淑さんのピアノソロ。
現在は延岡を拠点に東京などを行き来しているという淑さん、津野田音楽院で講師として後進の指導もされていいるという事で生徒さんも多くいらっしゃってました。各地でソリストとして活躍されている淑さんのソロはぐっと引き寄せられるものがあり、会場後方からでも距離を感じることなく聞き入る事ができました。先生のこういう姿は生徒さんにも良い刺激になるのではないでしょうか?
曲の間のちょっとした間に拍手がおきちゃった時も、笑顔をしっかり返してくれるのは流石の一言。
淑さんはピアノソリスト、講師としてだけでなく、津野田音楽院ハンドベルクワイア「葡萄の木」でも指揮、指導、そして演奏者としても活躍し、長崎・宮崎などのハンドベル・フェスティバルに参加されているそうです。
淑さんは、県内の小中学校で学校コンサートも行われているのでご覧になったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
■姉妹ステージ&アンコール
今回のコンサート最後のステージは津野田姉妹によるステージ。時折、目を合わせて微笑みながら呼吸を合わせている姿がとても印象的でした。そんな姉妹ならではのステージに客席からの拍手はやむ事をしりませんでした。
■コンサート終了後
コンサート終了後は、淑さん、圭さんのお二人が自ら義援金箱をもってチャリティー活動。お客さんと一緒に写真を撮ったり、フロアから笑顔が絶える事はありませんでした。「地元の為に何か出来る事を・・・」という思いで開催された今回のコンサート。義援金という形に残る物だけでなく、素敵な音楽で、元気になったり、素敵な気分になれたり、来場されたお客さんの中にはきっといろんな思いが届いたと思います。
コンサート終了後、「地元の皆様の前で演奏できるのは私達にとって大きな喜びです。広い心で応援いただけるのは何よりも励みです。これからも勉強を積み重ねていきたいと思っておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします。」とコメントを頂きました。これからも、地元をしっかり見つめながらも、各地で活躍されるお二人の姿を見るのを楽しみにしいて行きたいと思います!
淑さん、圭さん、そしてスタッフのみなさんお疲れさまでした!