別府フィギュアエキシビション2014


投稿:2014.06.22
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「日本一のおんせん県おおいた」の泉都 別府市でメダリストたちの夢の共演が実現

▲会場となった別府ビーコンプラザに特設リンクが出現。立ち見を含め場内は全国のフィギュアスケートファンで埋め尽くされた。

 2014年6月21日・22日の二日間にわたり、大分県別府市の「別府ビーコンプラザ」にて「別府フィギュアエキシビション2014」が開催された。
ソチ冬季五輪で金メダルを獲得した羽生結弦選手や、急遽出演の決まったエフゲニー・プルシェンコ選手など国内外の現役トップスケーター、そしてプロスケーターが集結し、二日間、4公演で約12,000人の観客を高度な技や、華麗な演技で魅了した。
 別府でフィギュアスケートのアイスショーが開催されるのは、2007年の「チャンピオンズ・オン・アイス2007 ジャパンツアー 大分公演」に続き2回目となる。前回のアイスショーでは歌や踊りも多く取り入れられショーアップされた構成だったが、今回はスケーティングに重点をおいた構成で競技さながらの緊張感さえ伝わってくるようだった。
 しかし、当然ながらエキシビションであり、衣装やプログラム構成は「魅せる」ために選ばれている。カツラにダテメガネなど小物も使いコミカルな動きに投げキッスなどサービスも満点だった。

※今回のレポートは22日(日)の13時・18時の2公演をまとめたものとなります。

出演

羽生 結弦/無良 崇人/田中 刑事/日野 龍樹/今井 遥/平井 絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション/安藤 美姫(22日のみ)/鈴木 明子/織田 信成/ハビエル・フェルナンデス/トマシュ・ベルネル/エフゲニー・プルシェンコ/島田 髙志郎/本田 真凛/
ゲストライブ:GILLE

会場:別府ビーコンプラザ
開催日:2014年6月21日・22日
取材協力:ガクオン ユニティ フェイス

開演前の様子

 開演前には入場待機、そして、グッズ購入のための長蛇の列が出来た。急遽増設された立ち見席や、プレミアム席の販売も行なわれ、ロビーでは開演を待ちきれない観客の熱気が伝わってきた。

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 ロビーではオフィシャルグッズをはじめ協賛ブースなどが軒をならべていた

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 待ちわびた開場時間。ゲートが開かれ座席がみるみる埋まっていく。ゲートを入ったところにはプレゼントボックスが設置され、ファンたちが花束や手紙など思い思いの品を入れ込んでいた。

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ついに開演!オープニング!

 オープニングは本公演のテーマソングともなっていたGILLEの「Place to go」のライブからスタート。そして曲に合わせ出場選手がリンクに次々と姿をあらわした。
 個人のジャンプやスピン、そして全キャストでのリンク全体をつかった演技にはどよめきにも似た歓声がおこった。

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エキシビション

ノービス 島田 髙志郎

主な戦績
2013 全日本ノービス選手権1位

第1幕 演技曲 「トスカ」

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 バックステージでのおどけた笑顔から一転。リンク上では別人となる。種類豊富な3回転ジャンプだけでなく、長い手足を活かした表現力豊かな演技が魅力的だった。

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本田 真凛

主な戦績
2013 全日本ノービス選手権3位

第2幕 演技曲 「ヴァーテゴーゴー(13時)」「charleston(18時)」

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 ノービスながらジュニアの大会に出場した実績のある本田 真凛選手。トリプルのコンビネーションなど安定したジャンプはもちろんのこと、表情豊かでのびのびとした演技が印象的だった。

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日野 龍樹

主な戦績
2013 全日本ジュニア選手権3位

第1幕 演技曲 「キングアーサー_FEX版」

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 高い技術に裏付けられたダイナミックなジャンプと高速なスピンでジュニア界を引っ張ってきたトップクラスの実力をアピールした。淡々と冷静に見えるが、演技からは内に秘めた闘志がひしひしと伝わってくる。

第2幕 演技曲 「ロビンフット」

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今井 遥

主な戦績
2014 四大陸選手権4位

第1幕 演技曲 「Defiying Gravity」

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 スケーティングのスピードが魅力の今井選手。ステップの度に軽やかに加速していく。そこからスピードを活かしたジャンプは演技曲目の通り重力をあざ笑うかのようだ。第2部では衣装もグッと大人び、大人しめの照明の中でのスピンが際立っていた。

 

第2幕 演技曲 「Malaguena」

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田中 刑事

主な戦績
2013 全日本ジュニア選手権1位

第1幕 演技曲 「La Traviata」

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 日野選手とともに日本のジュニア界を牽引してきた田中選手。リンクいっぱい使ったスケールの大きいジャンプをつなぐ滑らかなスケートで表現力がグッと高まる。

 

第2幕 演技曲 「ドクトルジバゴ」

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平井 絵己&マリオン・デ・ラ・アソンション

主な戦績
2013 全日本選手権2位

第1幕 演技曲 「Mon Lonesome Cowboy」

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 2011ー2012シーズンからペアとなった平井 絵己選手とマリオン・デ・ラ・アソンション選手。初出場となった全日本選手権では2位に入った。シーズンを重ね、信頼がダンスに反映されますます魅力的なカップルになった。

 

第2幕 演技曲 「Golden Eye」

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GILLE ライブ

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無良 崇人

主な戦績
2014 四大陸選手権1位

第1幕 演技曲 「Love never dies」

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 男の色気たっぷりの無良選手のアイスショー。トップクラスの高いトリプルアクセルをはじめキレあるスケーティングにますます磨きがかかる。新たな家族の存在もあり平昌五輪へ向けてさらに期待が高まる。

 

第2幕 演技曲 「Feeling Good」

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海外ゲスト トマシュ・ベルネル

主な戦績
2011 欧州選手権3位

第1幕 演技曲 「Short program 2014」

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 確かな技術はもちろんのこと、人を引きつける魅力が随所に詰まったショーだった。第2幕では、下の写真の衣装で登場だ……。盛り上がらないわけがない。

第2幕 演技曲 「Sexy and I know it」

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織田 信成

主な戦績
2013 グランプリファイナル3位

第1幕 演技曲 「Brass Neck&Quicke Cuts The Cheese」

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 織田選手のファンならば、おなじみのパジャマ姿での第1幕。コミカルな動きに、おもわずつられてしまう笑顔に会場が釘付けになった。第2幕ではうってかわって黒一色。艶やかに新たな魅力を見せてくれた。

 

第2幕 演技曲 「Adios Nonino (Tango Rapsodia)」

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ハビエル・フェルナンデス

主な戦績
2014 世界選手権3位

第1幕 演技曲 「2013‐14 Short Program」

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 華麗な4回転を含む鋭いジャンプが魅力のフェルナンデス選手。今回のショーでも惜しみなくそのジャンプを披露してくれた。第2幕ではエキシビションならではのトリッキーな構成でポテンシャルの高さを見せつけた。

 

第2幕 演技曲 「Black Betty」

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鈴木 明子

主な戦績
2012 世界選手権3位

第1幕 演技曲 「リベルタンゴ」

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 卓越した表現力が魅力の鈴木選手。プロスケーターとして魅せる演技がさらに魅力をました。1幕は黒、2幕は白をごくシンプルな衣装がその動きをさらに美しく引き立てた。

 

第2幕 演技曲 「She」

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安藤 美姫

主な戦績
2011 世界選手権1位

第2幕 演技曲 「Say something」

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 22日のみの出演となった安藤選手。ひとつのプログラムのなかで華やかさと、静けさと、躍動と……。色々な表情を見せてくれる。他の誰とも違う魅力で観客を魅了した。

 

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エフゲニー・プルシェンコ

主な戦績
2014 ソチオリンピック団体戦優勝
2010 バンクーバーオリンピック 2位
2006 トリノオリンピック 優勝
2002 ソルトレークシティオリンピック 2位

第1幕 演技曲 「Storm」

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 直前に、急遽参加の発表のあったプルシェンコ選手。怪我からの復帰後とは思えない思い切ったスケーティングはさすがの一言。スケーティングの技術だけでなく、人を虜にする表現力も並外れていた。

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羽生 結弦

主な戦績
2014 ソチオリンピック1位 世界選手権1位

第1幕 演技曲 「言えないよ」

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 そして、いよいよ金メダリスト羽生選手の登場。スケーティング中以外は、歓声がなりやまない。場内放送も、隣の人の話し声さえも消え去るほどの歓声が会場を包み込んだ。映像や写真では伝わらない細やかな動き。髪の先まで神経が通っているようなそんなショーだった。

 

第2幕 演技曲 「White Legend」

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エンディング 〜オールキャスト〜

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4回転祭り

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 オールキャストでのエンディングの後……。最後に大きなサプライズが待っていた。エキシビションならではの4回転祭りだ。フェルナンデス選手・トマシュ選手・織田選手と続けてトウループ・サルコウと成功させる、そして、一度降りきらなかった羽生選手だったが、「トウループでいい?」「いや、ループで!」というジェスチャーでのやりとりの後……。

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▲4回転ループ成功の瞬間

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▲そして、自分の事のように喜び合う選手たち!最後の最後にきっちり魅せてくれた。集まったフィギュアファンにとっても最高の瞬間だっただろう。

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