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2007年05月14日
小国WEG×高千穂FIVE コラボイベント [ 自主企画クラブ系 ]
世の中沢山の「フリーペーパー」が存在しますが、今回レポートしてきたイベントは、高千穂発信の「FIVE(ファイブ)」そして、熊本県小国町発信の「WEG(ヴェーク)」のコラボレーションイベントです!実は、今回はこのイベントだけでなく、それぞれのフリーペーパーでお互いの町を紹介して、同時に発行という紙面上でのコラボレーションも実現しています! 普段は、それぞれのコンセプトで、地元地域の情報などを発信しているフリーペーパーというメディアの特性上、こういったコラボレーションは全国でも珍しいはずです・・・そんな両紙が手を組んだ時、どんな化学反応が生まれたのか・・・
(レポート:甲斐英利)
WEG [oguni] × FIVE [takachiho]
・2007年4月14日(土)
・Open:18:00 ・Close:24:00
・at Restaurant Bar Cat's(高千穂町)
★小国WEGホームページ:http://oguni-weg.jp/
★高千穂FIVEホームページ:http://www.takachiho-five.jp/
コラボの切っ掛け・・・
なぜ今回のコラボイベントが誕生したのか・・・その発端は、FIVEの創刊前にまで遡るそうです。実は「FIVE」誕生の切っ掛けこそが「WEG」の存在だったそうなのです。そうして、WEGとFIVEの交流は自ずと始まりました。そんな中、2007年1月、両紙の編集長が「対談」(という名の飲み会らしいです(笑))をした時に今回の同時発行やイベントの企画がスタートしたそうです!
▲会場には記念すべきコラボ号の表紙を飾ったお二人も遊びに来ていました!
左からFIVE表紙の佐藤さん、WEG表紙の虎谷さん。
★コラボイベントスタート!
4月14日(土)いよいよコラボイベントがスタート。今回のイベントはクラブイベントWEG×FIVE風とでも言いましょうか?DJのMIX、ショータイムは普段のイベントでも見かけますが、編集長の挨拶があったり、紙面の紹介やイベントの告知など所謂クラブイベントとはちょっと趣が違います、そおして、なんといっても小国のみなさんと高千穂のみなさんとの交流があると言うのが大きな違いですね。
18:00。ゆっくりとスタートしたイベントも20:00頃にはすっかりクラブ状態に、飲んで踊って交流して♪大人から子供まで年齢性別関係なくみなさん楽しんでいました。あっ子供があそべるクラブイベントってのもなかなか無いですね(笑)
▲一発目のショータイムに登場したのは地元高千穂の「sista blue」のお二人♪
息ピッタリのダンスでフロアの皆を盛り上げてくれましたー
▲コチラのお二人が両紙の編集長。左からWEGのオーリーさん、FIVEのチャカさん。 右の写真は高千穂エイサーシンカゆいでおなじみの谷川さん。ハウスの曲にエイサーのお囃子をいれるあたりはさすがです♪
▲二度目のショータイムは高千穂のストリートダンスクラスのみなさんが登場。そのままフロアはダンスバトル会場に!指名されたが最後、ジャンルも旨いも下手も、そもそも踊れなくても問答無用のダンスバトル(笑)
★当日のDJラインナップ
田辺国昭・stech・senn(142skates)・NΩM(142skates)・アナイヨシオーリー
最後は楽しすぎて私甲斐も危うく撮影を忘れそうなに・・・「取材に来て踊ってる人初めて見ましたよー♪」と突っ込まれる始末(笑) それだけ、このイベントが盛り上がっていて楽しかったのいう事なのです!踊りくるっている人の横では名刺交換がされていたり、イベントをとおしてつながった人たちが楽しそうに交流していたり、フリーペーパー同士のコラボイベントならではの風景があちこちに見られました。
別々のフリーペーパーではありますが、「九州の真ん中から盛り上げよう!」という共通の思いが生んだ今回のコラボイベント。会場には普通のクラブイベントではありえないような、本当に様々な人が、紙面を超え、県を超えて集まっていました。これから、まだまだ第二弾、第三弾と続いていくこのイベントがとても楽しみです!
▲スタッフ、DJの皆さんお疲れさまでした!本当に楽しかったです!
★コラボはどこまでも続く・・・
イベントは12:00で終了しましたが、この人達に終わりはありません・・・
ここからは甲斐もマッタリとコラボさせていただきました。
次回はあなたもいかがですか???
投稿者 blogpawanavi : 23:02 | コメント (1) | トラックバック
JOY-FM 久嶋美さちの Far East Cafe [ インタビューPR ]
今回のパワナビミュージックコーナーでは、2007年5月6日(日)の19:00から1時間に渡ってJOY-FM(エフエム宮崎)の特別番組として放送された、地元宮崎出身のシンガー「久嶋美さち」さんによる、「久嶋美さちの Far East Cafe」の模様を、まるまるご紹介したいと思います。今回の内容は、2007年5月9日(水)に発売された6曲入りのニューミニアルバム「絹の道」(久保田 早紀さんの80年代にヒット曲「異邦人」のカバーや、映画「日本の青空」の挿入歌「愛は空の彼方」を含む)を中心に、JOY-FMのアナウンサー榎木田智子さんが、独特の切り口で、様々な角度から「久嶋美さち」さんの人間像を探っていく、とても面白いトーク番組となっていますので、もし「久嶋美さち」さんをご存知で無い方がいらっしゃいましたら、この機会に、ぜひご覧いただきたいと思います。 注)内容を分かりやすくするために一部コメントを編集しておりますのでご了承願います。
(レポート:松田秀人)
▲左:久嶋美さちさん 右:JOY-FMアナウンサー・榎木田智子さん
取材協力:エフエム宮崎(JOY-FM)
URL:http://www.joyfm.co.jp/fm/
取材協力:株式会社ダディクール
URL:http://www.daddy-kool.com/
ゲスト:久嶋美さち
URL:http://www.kyushimamisachi.jp
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◆久嶋美さちプロフィール
「文・画像:株式会社ダディクールHPより」
11月26日(B型)宮崎県出身
【趣味】風呂読書
【好きな映画】「Ray」「エイミー」
【好きな作家】「廣瀬ゆう子」「竹内めぐみ」「高橋歩」
【好きなアーティスト】ジョン・オズボーン、フィオナ・アップル、インディ・アーリー
レイ・チャールズ、ケリー・クラークソン、鬼束ちひろ
【憧れの地】NY(ブロードウェイ、ブラジル、富士山
幼少の頃、小児喘息に効くという母の薦めで習い始めた民謡。その民謡で培われた圧倒的な歌唱力は、小学校6年、中学校1年と2度にわたり民謡の全国大会で優勝するほど。「唄いたい!歌が好き!」という漠然とした思いを常に抱き育ちました。生家の裏にある遠方の山に向かい、毎日のように歌を練習していると、その山に住んでいる何百メートルも離れた友だちから、「みさち、昨日も唄っちょたやろ?ちゃんと聞こえてきたよ。」と言われたエピソードがある。
2003年上京。プロのシンガーになるための第一歩を踏み出す。一度聞いたら忘れられない艶の中に、どこか哀愁を帯びた声。その声と共に解き放たれる彼女の視線で表現された詞の世界は、「生きる力強さ」「前に進む勇気」「愛する痛み」「安らぎ」そして「ぬくもり」…。それは、同時代をたくましく生きる多くの女性の心に響くことでしょう。 美さち、にとって今必要なこと…それはひたすら自分の内面を磨くこと…そう言い切る彼女。 そこには、性別や年齢を超えた新たな女性シンガーの登場を予感させてくれます。
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◆ニューアルバム「絹の道」発売中!
発売日:2007/05/09
品番:MUCD-1162
価格:¥1,800(tax in)
「異邦人」他、映画〈日本の青空〉挿入歌「愛は空の彼方」を含む、
エキゾチックな世界感に満ちた6 曲入りミニアルバム。
1. 絹の道
2. 異邦人
3. ナミダの舟
4. 月蝕
5. 世界はほほえみを待っている
6. 愛は空の彼方
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◆久嶋美さちの Far East Cafe ここより本編
ゲスト:久嶋美さち(左/以下:久嶋)
JOY-FMアナウンサー:榎木田智子(右/以下:榎木田)
榎木田:こんばんは、榎木田智子です。5月6日ゴールデンウィークの最終日ですね・・・。ラジオの前の貴方はどんな大型連休を過ごされたのでしょうか?連休疲れでグッタリしていらっしゃる方もいれば、休み無しでグッタリされている方もいらっしゃると思います。本当にお疲れさまです。
さてこの時間は「久嶋美さちの Far East Cafe」をお気に入りの飲みものでも飲みながらゆったりと聞いてほしいな〜と思います。ゲストに久嶋美さちさんをお迎えしています。こんばんは!
久嶋:こんばんは!よろしくお願いします。
榎木田:久嶋さんと私は始めましてなんですけれども、まずは、お帰りなさいと言ったほうがいいかもしれませんね!
久嶋:ですね!とか言ったりして・・・(笑)。でも、本当にただいまです☆
榎木田:先日シーガイアでのライブがありましたが、地元宮崎に戻られたのはどのくらいぶりになりますか?
久嶋:そうですね・・・だいたい去年の秋に都城でライブがありましたので・・・だから5ヶ月ぶりぐらいですかね・・・。
榎木田:そんなに長いスパンが開いているわけではないんですね!
久嶋:プライベートでは中々帰れないんですけど、ライブではちょこちょこ帰ってきてますね!
榎木田:じゃあ宮崎でのライブ会場で、ご家族やお友達の顔を見ることが多いんですね?
久嶋:スケジュールの都合がつく友達は来てくれますね。両親は必ず来てくれます(笑)。
榎木田:ステージ上から見て分かりますか?
久嶋:ん・・・どこにいるのかな〜って探します。子どもの頃のお遊戯から成長していないように思われるかもしれませんが、やっぱり両親の姿を探しちゃいますね(笑)。
榎木田:でも居てくれると安心しますよね。逆に、両親に見られると照れたりしないですか?
久嶋:意識しちゃうとダメなんですよね・・・。ただ、ライブに初めて足を運んでくださった方をはじめ、いろんな方々がいるので、たとえ両親に見られていてもそこは割り切って、しっかりと歌っています。
榎木田:ライブとは別に、やっぱり地元に帰ってくるとホッコリしませんか?
久嶋:東京に居ると、はやく宮崎に帰って、溜まっているいろんなものを浄化したいな〜なんて思いますね・・・特に何がとは言いませんけど(笑)。
榎木田:宮崎で浄化できるんですね・・・でも、そうやって言っていただけると宮崎に住んでいる私達としては嬉しいですね。
久嶋:特に最近は、宮崎に帰れば帰るほど宮崎の良さを発見する事ができるんですよ!そして今は東京のほうでも、毎日と言っていいほど宮崎の話題を耳にすることができるので私も嬉しいです。
榎木田:嬉しいといえば、故郷を離れ東京で頑張っている久嶋美さちさんが、こうやってニューミニアルバムを携えて帰ってきてくれたというのも、地元のファンとしては嬉しいですよね!そのニューアルバム「絹の道」が、2007年5月9日水曜日にリリースされます。今夜はそのミニアルバムについてじっくりとお聞きしたいな〜と思っています。
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♪ Missing You / 久嶋美さち
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榎木田:まずは、久嶋美さちさんのデビューシングルになります「Missing You」をおとどけしました。この曲はオルタナティブなサウンドが印象的な楽曲ですが、今回リリースされたアルバムとは、ぜんぜん印象が違うんですよね・・・。
久嶋:前回のアルバムはロック調だったんですけれども、今回はエキゾチックというか、イメージとしてはオリエンタルな感じに仕上がっています。
榎木田:デビューされてから1年半がたちますが、その間に音楽的な部分での心境の変化などがありましたか?
久嶋:私はシンガーなので、いろんなジャンルの曲を歌いたいというのがあって、そういった気持ちはデビュー前からもっていました。そんな事から、前作はロックだったのですが、今回のアルバムを制作するにあたりスタッフの方たちと、久嶋美さちの声にはどういう曲が合うのか?というような事を話し合い、その時に「もしかしたら、エキゾチックとかオリエンタルといったイメージが合うのではないか?」っていう意見がでて、それががきっかけとなって「絹の道」が生まれたんです。
榎木田:ビックリするほど歌声がはまっているんですよね!でも、たとえばエキゾチックなイメージの曲があったとして、いきなり「歌って」と言われても難しいことなんじゃないかな〜って思うんですけど・・・。何か特別にされた事などはありますか?
久嶋:このアルバムを作る前にですね・・・去年の12月20日に久保田早紀さんのプロデュースで、過去にご自身が歌われていた80年代の大ヒット曲「異邦人」のカバーをリリースしました。そのカップリング曲が、久保田さんが書いて下さった「世界はほほえみを待っている」という曲で、今回のアルバムにも収録されているんですけど、レコーディング時に、「大陸を思わせる歌が歌えたね!」とのコメントをいただき、その流れから、じゃあ「異邦人」もって言うことになったでんす。そのときの私は茶髪だったし見た目にもロックな感じがしていたと思うので、まさか大陸っぽくなるなって思っても見なかったのですが、どうやら、宮崎の大自然と民謡をルーツとする私の中身がそうさせたようです(笑)。そんなことから、アルバムの話が持ち上がったとき、外見も含めてアルバムにあった自分を作っていこうと考え、努力しました。私はシンガーなのですが、個人的は歌の中では役者でありたいと考えています。だから、役者さんが台本をもらって、その役を演じるのにあたり、セリフの棒読みにならないように、その役の持つ人間模様や人間くささなどを表現するためいろんな資料を集めるじゃないですか!それと同じように、私自身、曲をいただいたときに、どういう風に表現できるかと考えたときに、テーマをもってどんどん自分を掘り下げていくのです。
榎木田:アルバムごとに自分探しをするんですね・・・。
久嶋:そうやって、自分のイメージを作っていった上で、次に楽曲ごとの絵をイメージしていくんです。たとえば、今回のアルバムの1曲目「絹の道」は、まず湖があって・・・そこから女神が出てきて何かを叫んでいて、森に木霊する女神の声を聞きつけてやってきた村人が恋におちてしまう・・・そんな情景を浮べていきます。
榎木田:それでは、今、久嶋美さちさんがおっしゃったような場面を、ラジオの前のみなさんにもイメージしてもらいながら、この曲を聴いてもらいましょう。
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♪ 絹の道 / 久嶋美さち
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榎木田:今お聴きになっていただいた曲は、ニューミニアルバム「絹の道」からタイトルチューンになっております「絹の道」でした。それにしても、本当に情景が浮かびますよね!先ほど久嶋さんがお話してくださったので、ラジオの前のみなさんも絵が浮かんだんじゃないかと思います。
久嶋:そうだったらいいですね・・・。民謡をやっていた私としては、ロック色が強かった前作に比べて、今回のアルバムはとても歌いやすかったから、絵としてのイメージも浮かびやすかったのかもしれません!もちろんクオリティの面ではどちらも高いものに仕上がっていると思いますけど・・・。
榎木田:歌いやすい・・・ですか?
久嶋:ん〜、メロディであったり、リズムだったり・・・自分の体の中にあるものに近いっていうか?だから、歌っていてストレートにライブがイメージできるんです。たとえば、どういうふうにお客さんを引き込んでいったらいいかとか・・・ファッションからヘアスタイル、ステージでのアクションなどもどんどん浮かんでくるんです。実際に、オレンジ色のチュニックだとか、黒髪を活かしたヘアスタイルだとか、ベリーダンスのような動き・・・など、とにかく具体的に見えてくるんです。そんなふうにどんどんアイデアが出はじめると、久嶋美さちのクリエイティブな部分活性化するように感じますね!
榎木田:まさに、新たな自分発見っていう感じですね〜。そんなニューアルバムを制作するにあたり、重要な人物がいるのですが、それが先ほどお話にもでた久保田早紀さんです。久保田さんはレコーディングにも立ち会ってくださったそうですね。
久嶋:そうなんです。「異邦人」の時にご一緒させていただきました。まずはじめに久保田早紀さんに私の歌を聴いてもらったのですが、とても気に入ってくださって、いろいろと話しているうちに「異邦人」の話になったんです。はじめて「異邦人を歌ってください」って言われたときは、こんなに光栄なことはないって感激しました。それだけにもちろんプレッシャーがあって当然なんですが、誰もが知っている1980年代の名曲を私に託してくださるってことが嬉しくって、プレッシャーを感じるのを通りこえて、ただただ光栄で、私が歌える異邦人を一生懸命歌おうって気持ちになりましたね。
榎木田:きっと、なにか久保田早紀さんとは違う、久嶋美さちさんならではの味付けがあったと思うのですが、具合的にはどういう部分にポイントを置かれましたか?
久嶋:もう絶対に言えるのは、声の艶を出すことですね。そして、声を張るとかドスが効いたという事ではなく、私が得意とする裏声と自声のコンビネーションをうまく織り交ぜながら、この「異邦人」を自分のものに出来ればと思いつつ歌いました。
榎木田:わかりました。それではその辺に注目していただいて、聴いていただきたいと思います。
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♪ 異邦人 / 久嶋美さち
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榎木田:ここまで2曲お届けしましたけれども、なんといっても久嶋さんは歌声が特徴的なんですよね・・・。さきほど、裏声と自声を巧みに織り交ぜてという表現をされていましたが、久嶋さんの歌声のルーツは確か民謡でしたよね!
久嶋:ハイ、6歳からはじめて16〜17年ですかね・・・。
榎木田:長いですね・・・。
久嶋:長いですよね〜。だから青春時代を「和」ですごしましたね!学生の頃は部活動が終わり、疲れた体で民謡の教室に通っていましたしね・・・。
榎木田:部活動って、何をされていたんですか?
久嶋:中学の頃は陸上部で、高校に入ってからは器械体操をやっていたんです。
榎木田:エッ体育会系だったんですね。ぜんぜん正反対じゃないですか!
久嶋:そうなんです。スポーツ大好き少女でした。
榎木田:歌一筋かと思っていました。
久嶋:でも、スポーツで培った体力って、歌を続けていくためには欠くことのできないものだとおもいますよ!たとえば腹式呼吸にしてもそうですし、特に基本中の基本でもある陸上競技なんてまさにそうですよ!昔は宮崎の大自然の中、山に向かって自然のリバーブを感じながら毎日歌っていたんですけれど、それができたのも体力があったからこそですから・・・。
榎木田:ちなみに、歌うときに一番使う筋肉ってどこなんですか?先ほど腹式呼吸の事をおっしゃっていたので、もちろん腹筋は重要なんでしょうけれども、ほかにも意識されていることがあるのでは・・・?
久嶋:歌い方については、デビューしてから今までずっと研究しています。よく喉を開くっていう表現をするのですが、そのために重要な腹式呼吸はなんとなく胃袋のまわりを想像してしまいますよね・・・でも私の場合は、背骨の腰の部分に空気を入れる感覚を持ち、しかも肩の力を抜き、鼻の奥の空気が抜ける部分のどこに空気をあてるとしっかり共鳴して響いてくれるか?を意識しながら歌います。特にクラシックの楽曲を歌われる方は、よく頭蓋骨を振るわせるなんていいますけど、私もまだまだ上手くなりたいので、最近は「ンー、ンー」「ンマー」って鼻の奥から頭蓋骨に共鳴させる練習をしています。
榎木田:特に、今回アルバムの中で、たとえば歌い方や発声方法など、神経を使われた曲はありますか?
久嶋:・・・・・4曲目の「月蝕」かな・・・?心の叫びを曲にしているんですが、AメロとBメロの歌い方が違う上に、もろに淡白に歌うんですね。さらにサビにコブシを効かせたロングトーンがあったりとか・・・結構てこずったかな・・・。でも、その分カッコいいんですよ!
榎木田:確かにパワフルな曲ですよね☆
久嶋:そう、パワフル!それでいて、あの曲は意外とエッチぃな内容で・・・(笑)。ここではあんまり深く言えないですけど、男性と女性が本当に純粋な気持ちで愛し合う事を歌った曲だと思います。
榎木田:そんな「月蝕」は後ほどおかけするとして、ここでニューミニアルバムから一曲お届けしたいと思います。
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♪ ナミダの舟 / 久嶋美さち
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榎木田:ニューミニアルバム「絹の道」から「ナミダの舟」お贈りしました。ん〜、女性ならではの悲哀に満ちた・・・それでいて芯が強い・・・。そんな歌ですよね。
久嶋:あのですね・・・「ナミダの舟」という曲は、実際には歌詞が入っている歌いだしの部分は、もともとメロディーがとてもよかったので、歌詞を入れるつもりがなかったんです。でも、また私の中で絵が浮かんできてしまって、入れることになりました・・・。これは失恋の歌なんですけど、この世のものではない幻想的な川?湖?に浮かんだ船に乗った女性が、「私の今までの恋はいったいなんだったんだ・・・」って考えてる様子を、冒頭で表現したくて、本来ならイントロだった部分に歌詞を入れてしまったんです。
榎木田:久嶋さんご自身が、ご自分の歌を聴いてそういう気持ちになって涙することってあるんですか?
久嶋:レコーディングの最後の作業、マスタリングが終わった後に全曲通して聴くんですけど、目をつぶってこの曲を聴くと、もう涙が止まらなくなってしまったんです。客観的に自分の曲を聴いて「いいんだけどね〜」っていうような半端な状態は作りたくありません・・・。自分で歌った曲を自分で聴いて泣けるって事は、中途半端な気持ちで歌っていない証拠なのでいい事だと思っています。そういうものって、言葉とか理屈じゃなく、強い思いが念となって相手に伝わるんじゃないかなっておもうんです・・・。
榎木田:客観的に聴いて、ご自身でも、それを痛感されたわけですね!
久嶋:そう、だからライブの時も入り込むと涙が出たりするし・・・。
榎木田:その感覚を味わえるって事は、シンガーとしてある意味幸せな事かもしれませんね。
久嶋:そうかもしれません・・・。
榎木田:逆に、どうしても煮詰まってしまったりとか、スタジオに居ても「嫌〜」っていう状態になったりはしませんか?
久嶋:デビューして最初の一年は、右も左も分からず、気持ちが滅入ってしまってダメになりそうな時もあったのですが、このままではリラックした本来の自分の姿が作品に出てこないと感じ、ある時からリラックスする事に課題を置いて、何事もポジティブに考えるようにしました。それからは、レコーディングに入る時は、いろいろと考えて歌うのではなく・・・ん〜・・・なんていったらいいかな〜・・・、これが一番難しいところなんだけど、無になるっていうか・・・?たとえば、あなたが好きっていう言葉でも、好きだっていう気持ちの大きさによって伝わり方が違うじゃないですか?だから、その曲のイメージをシンプルに受け止めたら、その間にその時々のいろんな感情を挟みこまずに、無の状態でそのまま表現するっていうか・・・?やっぱり説明が難しいですね・・・。でも、ライブとか見ていて、「アッあの人降りてきた」とか、「入ってる入ってる」とかっていう状態がそういうことだと思います。
榎木田:といことは、ライブのときもレコーディングのときも、一番リラックスした状態で望まなければならないということですよね!では、リラックスするためのアイテムを持ち込むなどの工夫はされていますか?
久嶋:アイテム・・・まではないですけど、瞑想します。
榎木田:自分で自分の無意識の中に入っていく努力をされるのですね!
久嶋:スタジオでも、いきなりパッと歌いはじめると、ふと「あっつ洗濯しなくちゃ」とか日常の雑念がはいって、歌に集中できないんですよ・・・。だから歌う前は、無音のスタジオの中で、集中して歌える状態になるように自分をもっていきます。
榎木田:さて、次にお届けする曲ですが、この曲に対する思い入れが非常に深いということなのですが、詳しく聞かせてもらえますか?
久嶋:「世界はほほえみを待っている」という曲なんですが、人々の幸せって、平和ってなんだろう?とか、愛をもって人に接することで、どれだけ多くの人が穏やかな気持ちになれるか?といった事が描かれていて、強く自分を信じる事で、人を信じ、人に優しく出来、そんな一人ひとりの気持ちが世界を変えていくていう・・・。もちろん、今回のアルバムの曲はどれも大好きなんですが、中でも、あえてこの曲は名曲だろう!と思っています。
榎木田:今の久嶋さんのお話を聞いていて、楽曲自体は5分弱なんですけれども、その裏に隠された想いが伝わってきました。
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♪ 世界はほほえみを待っている ♪ 月蝕 / 久嶋美さち
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榎木田:え〜「世界はほほえみを待っている」という曲を聞き終わってみて、あらためて強いメッセージ性を感じますね。そして「月蝕」に関してはダイナミックなメロディ展開がとても印象的でした。ここまでに、ニューアルバムに収録されている楽曲を5曲聴いてきたんですけれど、それぞれに、風だったり雨だったり、星だったり・・・それらが織り成す、自然の表情を感じとる事ができますよね。
久嶋:それは、凄くうれしいです!私は私自身がどのような表現者になりたいのかって考えた時に、私が生まれ育ったこの宮崎県の自然達に愛されるようなシンガーになりたいって思っているんです。特に今回のアルバム制作を通して強くそれを感じるようになったので、そんな風に言ってもらえるのが本当に嬉しいんです。
榎木田:アルバムタイトル「絹の道」という名前からすると、冒頭でお話されたように、エキゾチック、オリエンタルという、とても遠い国のイメージがあるのですが、その裏には、久嶋さんの故郷、宮崎から生まれたものがたくさん詰まっていたんですね・・・。
久嶋:きっとどうあがいても、自動的にそこにもどってきちゃうんですよね・・・。だから、子どもの頃から宮崎の大自然とふれあい、民謡で培った、コブシであり、和の心であったりを、しっかりと背景にもちつつ、エキゾチックであれ、オリエンタルであれ、私なりに表現していきたいと思います。
榎木田:そんなミニアルバム「絹の道」の中で、私が特に優しさを感じたのが、アルバムの最後に収録されている「愛は空の彼方」という曲なんですけれども、非常に日本的なメロディだな〜っと感じました。
久嶋:この「愛は空の彼方」は、大澤 豊監督の作品「日本の青空」という映画の挿入歌としてエンディングに流れるんです。
榎木田:映画の挿入歌という事で、通常のレコーディングと、気持ち的に違った事はありましたか?
久嶋:ん〜、やっぱり映画の内容を知らないと、歌には望めないので、内容の確認をしたのですが、その「日本の青空」という映画は大日本帝国憲法が日本国憲法に以降するときに、ご活躍された憲法学者の鈴木安蔵さん(第9条:戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認の3つの要素を始めとした平和憲法の設置に貢献)という人物を題材にした作品なんです。彼がいなければ今の平和な日本はなかったといっても過言ではない方なんです。その映画を見て、先ほど話した「本当の幸せ・平和」とか「愛をもって人に接する」とかいう気持ちをどんどん膨らまして、それ以外の雑念は全部とっぱらって「愛は空の彼方」を歌いました。
榎木田:映画だけでなく、今後も久嶋さんには様々なフィールドが用意され、新しい出会いがまっていると思うのですが、それによってさらに進化できそうですか?
久嶋:私自身、人と出会うのが大好きなんです。なぜなら、人は一人ひとり存在しているだけで価値があり、宝であるのだから、そんな人々と出会うだけで、私にとっても新しい引き出しを開くチャンスに繋がるし、逆に私も伝える事ができるし・・・。だから、日本に限らず、いろんな国の人達にも、私の歌を聴いてもらいたいです。
榎木田:音楽のよさってそこにあるんですよね!とにかく今後のさらなる活躍に期待したいとおもうのですが、最後に、ラジオの前にいらっしゃる宮崎のリスナーの皆様にひとことメッセージをお願いします!
久嶋:今、私は、歌を表現するという事を、肌で感じ、吸収していっています。特に地元宮崎の皆様には、今後の久嶋美さちの成長を大いに期待していただきたいと思います!
榎木田:そして、今後の予定なんですが、先ほどもご紹介してくださいました大澤 豊監督作品、映画「日本の青空」が、順次、日本各地で公開されているという事ですが、この上映会場で歌を披露される事もあるということなのですが・・・。
久嶋:そうですね、会場やスケジュールにもよるので、今、こことここで歌いますとはいえないのですが、舞台挨拶などの流れで、歌う事になるかもしれません。
榎木田:さらに詳しい情報は、久嶋さんの公式ホームページにて確認という事でよろしいでしょうか?
久嶋:はい!よろしくお願いします。
榎木田:というわけで、ラジオの前の皆様も、ぜひホームページをチェックしてみてくださいね!
(久嶋美さち公式HP URL:http://www.kyushimamisachi.jp)
久嶋:トップページからは、私が歌う「異邦人」が流れています。
榎木田:さあ、それでは、最後に「愛は空の彼方」を聴きながらお別れという事になります。「久嶋美さちの Far East Cafe」今夜はゲストに久嶋美さちさんをお迎えしてお贈りいたしました。久嶋さん今日は本当にありがとうございました。
久嶋:こちらこそありがとうございました。
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♪ 愛は空の彼方 / 久嶋美さち
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投稿者 blogpawanavi : 00:30 | コメント (0) | トラックバック
2007年05月10日
遠藤ミチロウ アコースティックライブ07 [ 自主企画ライブ ]
さて、今回ご紹介するレポートは、2007年3月25日(日)に延岡市は北一ヶ岡にあります「music&booze TAM」にて行われた「遠藤ミチロウ」さんのアコースティックライブの模様です。延岡のファンの間ではもうおなじみになっておりますミチロウさんによるアコースティックライブですが、今回で4回目となるTAMでのライブの歴史は7年前にさかのぼります。第1回目となる2000年は「music&booze TAM」が、まだ「スナックよしこ」と呼ばれていた頃で、当時は「なんで延岡の・・・それも一ヶ岡のスナックに、あの遠藤ミチロウが来れちゃうワケ?」「延岡の地で遠藤ミチロウをこんなに間近にみることができるなんて・・・」との声もあったとか・・・。そんな事から、毎回TAMでのライブを心待ちにしているファンも多いのです。そしてこの日は、初めての試みとして、そうしたコアなファンの一人であり、TAMでのライブには毎回欠かさずライブに足を運んでいたという「MAYUMI」さんが、DJとして参加しました。さすがにスターリン時代からのコアなファンというだけあって、選曲といい、タイミングといい、始まりから終わりまで、ファンの立場となって会場の雰囲気を盛り上げたことでステージの前後から、イベント全体を通してとても引き締まった内容になっていたと思います。きっとコアなファンの方も、トータルで満足出来たことでしょう!あえて言うまでもありませんが、人間力をギリギリまで出し尽くし、吼えるかのように言葉を叩きけるミチロウさんの歌声は健在で、相変わらずのミチロウ節を、脳みそに何発もいただき、半ばフラフラになりながら会場を後にした私でした・・・。
さて今回のレポートでは特別に、遠藤ミチロウさんを最も近くで、そしてDJとしてライブを内側から盛り上げた「DJ:MAYUMIさん」の許可をいただき、彼女がご自身のブログに書き綴った、この日の出来ごとをご紹介したいと思います。その文章からは、その場では誰もが聴けるはずのない、DJとしての彼女のつぶやきが、リアルに再現されておりとても面白いのです。普段、会場では何も語らないDJですが、「1枚のレコードを選ぶにしても、これほど考えているのか・・・」というのが伝わってきます。私が、このMAYUMIさんのブログの内容を知ったのは、TAMのマスターである田村さんからの連絡からなのですが、読ませていただき、とても面白い角度からこの日のライブを感じることができるものだったので、ぜひレポートとして多くの方に紹介したく、MAYUMIさんにお願いをした次第であります。それでは、ここから先は「DJ-MAYUMIさん」にバトンタッチしたいと思います。PS:レポートUPが遅くなってしまったことをお詫びいたします。
(レポート文:DJ-MAYUMI 撮影・上記文:松田秀人)
2006年のライブレポート(パワナビ木原)
http://www.pawanavi.com/music2/archives/2006/04/post_58.html
2004年のライブレポート(パワナビ松田)
http://www.pawanavi.com/sound/2004/0523michiro/index.htm
2000年のライブレポート(TAMさんの回顧)
http://www.wainet.ne.jp/~tam/yoshikolive3.html
music&booze TAM公式ホームページ
http://www.wainet.ne.jp/~tam/
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◆DJ-MAYUMIさんのブログより
※ここより下はDJ-MAYUMIさんによる文章です。
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3月27日 《声とストロークのカタルシス》
3月のよく晴れた日曜日、TAMへと向かう途中の住宅地の光景が、今から始まるライブへの予感で、何かいつもと違って見えた。人はあまりに衝撃的な体験に出会うと、言葉を失くしてしまらしい。オープニングの「Just Like a Boy」から、アンコールのラスト曲「仰げば尊し」まで、たった1本のギターと生身の声で通した、2時間半に渡るライブを経た後に、何を語ればいいのだろうか。不思議なことに、ミチロウの歌にエロや政治性は感じない。あるのは圧倒的なカタルシスだけだ。
爆音が鳴り響くライブや、夜通しのパーティで体験するのとは明らかに違う種類のカタルシス。だが外に発散するだけでなく、内側に向かう何か。彼の蒔いた種が、私達の中で育ち始める。今、ミチロウは円熟の領域に入ろうとしている。あのダイナミックなストローク、叫び声と沈黙の狭間で。自分の感性を信じ、表現を続けること。その大切さを、皮ジャンのポケットに突っ込んだ両手で、そっと握りしめる。この濃密な時間を、店を埋め尽くした客とそこに居た友人達と共に過ごせた幸運に感謝してこの一文をタムさんに捧げます。
▲左より:DJ-MAYUMIさん、遠藤ミチロウさん、TAMさん
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3月28日 《トリビュートDJの密かな楽しみ》
去る3月25日、遠藤ミチロウLive@延岡TAMにて、連動企画として『DJによる遠藤ミチロウトリビュート!Vol.2』 で参加させてもらった。通常ミチロウライブの際には、前座はバンドと相場が決まってるのだろうが、ここTAMでは私がスターリン時代からのファン&レコードコレクターというので名乗りを上げ、おそらく全国でも唯一、昨年に続いて前座でDJをやらせてもらうことになった。普通クラブでDJをやる際には、『不特定多数の客を踊らせること』 が目的だが、今回の目的は『ミチロウさん及び、客に紛れたマニアックな友人達にウケルこと!』であった。そう、パーティとは異なり、いかに特定の人々からリアクションを引き出すか、に重点を置いていた。
思えばずっと前、延岡初のDJバーだったCAMPというお店で、土曜日の夜にカウンターでDJをやらせてもらっていた頃があった。元々お客さん達は酒を飲むのが目的で来ていたのだが、曲をプレイすることによって、この人達から反応があったりすると楽しかった。。。「いいねー、これ何の曲?」とか。クラブパーティと違い、トラックでノリを作るというよりむしろ、選曲そのもののセンスが試されていた。今回のDJも、それに似た趣があるように思う。前回は、スターリンの曲と洋楽のパンクを交互にプレイしてみた。今回選曲するにあたって、MJQの最新アルバムをチェックしてみたら、スターリン時代の曲も再演しているようだったので、スターリンの曲はなるべくかけないことにした。だがお客さんからのリクエスト用に、スターリンとミチロウのレコードは全部持っていくことに。ロックはハウスと違って曲の長さが短いので、どうしても枚数が増えてしまう、、、結局レコードケース2箱分にもなってしまった、、、重い(泣)
そして当日、開場前にセットリストを書き込んでいるミチロウさんに、緊張しつつ近づき。。。
私「あのー、今日はスターリンの曲はかけないようにしようと思うんですけど」
ミチロウ「今日、スターリンの曲はやんないよー」
。。。ええーっ、そんなぁ^^;
音出しを兼ねてレコードをかけてみる。P.I.Lの This is not a love songが流れたら、ミチロウさんがタムさんに「この店って普段はどういう曲かけてるの?」て訊ねていた。GNPではこの曲のカバーをしてたし、前回はミチロウさんから直々にP.I.L. のPublic imageをリクエストされた。おっ!さっそくリアクションあり!
開場時間の7時になってお客さん達が入ってくる。1番乗りの卍タム卍さんからお土産のCDを受け取る。。。奇形児に柴山俊之ライブとソロ。。。やっぱり濃いなー^^; あぶらだことサンハウスが見つからなかったので、代わりにウィラードとインディーズのコンピで勘弁してもらおう。ウィラードのTHE ENDと、SEX PISTOLSのNO FUN、鮎川誠のソロから「ほら吹き イナズマ」というJumpinJackFlashのパクリみたいな曲をプレイ。店内を見渡してみると、小学生の女の子を連れたファミリーや、鋲打ち皮ジャンのパンクスなど様々。。。どの辺りにターゲットを絞ればいいのか分からなくなってしまう。。。羆さんがいらっしゃったので、おそらく好きかと思われるZIGGY STARDUSTの BAUHAUSバージョンをかける。個人的にはDAVID BOWIEのオリジナルよりも、こっちの方がかっこいい!と思っている。
シャイコナさんは予告通り、オデッセイ・1985・SEXの7インチ、杉山シンタロー、友川かずき、INUといったコアなレコードを持ってきてくれた。後で選曲を手伝ってくれるように頼んだ。かんちさんは、SOFT PARADE/THE DOORSを持参。ドアーズといえば、たいていファーストかLAウーマンなのに、これを押さえているとはやるなー!この中から、ミチロウさんの別ユニット名にちなんで、TOUCH MEをプレイ。FRICTIONの REPLICANT WALKを聴きながら、このバンドって今聴いてもリズム感かっこいいよなーとか思ってると、タムさんからライブを始めるとの合図があった。
ミチロウさん登場時のBGMは、打ち合わせ通りドアーズのジ・エンド(=遠藤らしい・笑)。前回はジ・エンドにヘリコプターの飛ぶ音のSEを重ねてみたが、今回は第二次世界大戦の開戦時のラジオのアナウンスの声が入ったソノシートをミックスしてみた〜緊張感漂う演出になったのでは?と自負している。
ライブは、なんといきなり名曲「JUST LIKE A BOY」でスタート! これは例えば森進一だったら「おふくろさん」、ストーンズでいえばサティスファクション、ハウスでいえばSWEETEST DAY OF MAY、テクノでいえばSTRINGS OF LIFEで始まるようなものだ!この曲を1曲目にもってくるあたりに、今のミチロウさんの充実ぶりがうかがえる。凄いライブになりそうだー!!濁水さん達、間に合わなくて残念だなー
迫力の第1部終了。2部が始まるまでの間は、女性ボーカル物メインでいこう。同じカノンネタの戸川純:蛹化の女や、ミチロウさんもカバーしていたPATTI SMITH:Ask The Angels。シャイコナさん所有のオデッセイ・1985・SEXの女性ボーカルバージョンはすごいレアだ^^;LOU REED:ワイルドサイドを歩けが、もう少しで終わろうとしている時に、ちょうどいいタイミングで第2部がスタート。
ライブ終了後は、風の音のSEにインストものをミックスして、余韻を残す雰囲気にするつもりだった。だがアンコールで「21世紀のニューじじい」を演ったので、この曲の最後にギターリフを引用してる点から、20th century boy:T.REXをタンテに乗せる。しかし更にアンコールのアンコールのラスト曲に、仰げば尊しが登場! すばやくレコードをミチロウバージョンの仰げば尊しに差し変えた。するとこれが大当たり! 出口に戻ってきたミチロウさんは上機嫌! 「懐かしいなー、この曲聞かせてよ!」と言いながら、帰ってゆくお客さん一人一人と握手をしていたのだった。ミチロウさんはあまりに多作なので、おそらく昔演った曲を全て聴く機会は無いのでは?と思われる。
その後も悪魔を憐れむ歌のリミックスをかけながら
私「スターリンにも、アクマデ憐レム歌ってありましたよね〜?フレーズをちょっと引用した風な」
ミチロウ「あれはカバーじゃないんだよ、パクリのギリギリってとこw」
Jose FelicianoのLIGHT MY FIREのラテン系カバーをかけたらミチロウ「これ誰が歌ってるのー?」と訊ねられたりとか・・・等など、あの遠藤ミチロウさんと、レコードを通じて密かに楽しい会話をすることが出来て、またまた嬉しい体験だった。人から見れば「あんな一人でレコードかけて何が面白いんだろ?」と思われがちなDJだが、実はこーんな楽しい一面もあるのだ♪
投稿者 blogpawanavi : 17:55 | コメント (0) | トラックバック
2007年05月08日
JABBERLOOP〜日向駅LIVE [ 自主企画ライブ ]
ゴールデンウィークの最終日にあたる5月6日、昨年の12月にJR日豊線高架に伴い、旧駅舎から新駅舎へと生まれ変わった「JR日向駅」にて、高千穂出身のトランペッター「長友誠」さんが在籍するバンド「JABBERLOOP」によるライブが行われました。主催は県北を中心に自主企画ライブイベントを展開しているグループ「Joze」。運営は彼らが中心となり、地元日向市の方々の協力のもと行われ、ステージやチラシなどは全て手つくりによるものでした。「JABBERLOOP」に関しては、パワナビでも、昨年11月に高千穂町で行われたライブをレポートいたしましたが、あれから半年、なんと今回は2007年7月4日に、ファン待望の1stアルバムが、コロムビアミュージックエンターテイメントよりリリースという、嬉しいニュースを届けに東京からやってきてくれました。この日はあいにくの雨模様となり、同時に開催を予定していたフリーマーケットが雨天中止となってしまったのですが、それでも「JABBERLOOP」のサウンドを楽しみに、JR日向駅にはたくさんの人々が訪れました。「駅ライブ」という、県北ではちょっと珍しい試みではありますが、そんなところからも、生まれ変わったJR日向駅の可能性を追求する地元の方々の活力を感じさせられるイベントになりました。
(レポート:松田秀人)
◆JABBERLOOP公式ホームページ↓
URL:http://www.jabberloop.com
◆2006年11月の高千穂ライブの模様↓
URL:http://www.pawanavi.com/music2/archives/2006/11/post_65.html
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◆JR日向駅
「木からの発想/まちづくりからの発想」
まずはじめに、会場となった「JR日向駅」をご紹介いたします。同駅はJR日豊線の高架に伴い2006年12月に「日向市中心地区再生の中心となるようなシンボル性と、それに伴う高いポテンシャルを持つ駅」というコンセプトの元生まれ変わりました。地元産杉集成材をふんだんに使った近代的でお洒落なデザインの駅からは、外観の美しさだけでなく、機能面も充実しており、体の不自由な方にも優しいバリアフリー設計がなされています。ちなみに、男子トイレにも子ども用の椅子が設置されているのは嬉しいです。これがありそうで中々ないんです・・・。
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「まちの駅・とみたか」
また通常の売店の他にも地元の物産を販売する「まちの駅・とみたか」もあり、鉄道利用客以外の市民や観光客にも人気のようです。休憩コーナーもあるので、待ち合わせ等のさいはとても便利です。
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◆イベントスタッフ
▲(左より)音響:Jive請関さん、企画:Joze高舘さん、協力:BUCKAYRO寺尾さん
--- 高舘英嗣さん(Joze)コメント
イベント主催者代表の「Joze」高舘英嗣です。「音楽を通して人と繋がろう」をテーマに、友人(田崎さん)と二人で、「Joze」というライブイベント企画グループを結成したのがちょうど1年前の2006年5月でした。年2回のペースで県北を中心にライブイベントを企画しているのですが、今回が4回目の主催になります。僕たちの大きなテーマでもある「音楽を通して人と繋がろう」ということから、今回はさらなる地域密着という角度から考え、単なる交通手段としてだけでなく、街のシンボルとしても市民の方々に愛されている「新しいJR日向駅」でのライブイベントを試みました。今回も、JABBERLOOPのメンバーのみなさんはじめ、たくさんの地元の方々の協力により、あいにくの雨模様ではありますが、たくさんの方々に足を運んでいただき無事開催することができました。本当にありがとうございました。
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◆JABBERLOOPライブ
2007年7月4日に、ファン待望の1stアルバムが、コロムビアミュージックエンターテイメントよりリリースされる事になった「JABBERLOOP」のライブが、JR日向駅の1階、入り口前にて行われました。ゴールデンウィークの最終日だというのに、外はあいにくの雨模様・・・。しかしライブスタート前からたくさんのファンや、地元の方々が駅につめ掛け、演奏が始まると同時に、雨だったことを忘れてしまうような盛り上がりを見せていました。さらに駅を利用される方達も、そんな光景を目の当たりにし、しばし足を止めてライブに見入ってしまったりと、次第にその数が増していきました。
◆2006年11月の高千穂ライブの模様↓
URL:http://www.pawanavi.com/music2/archives/2006/11/post_65.html
そんな中、JABBERLOOPでトランペットを担当する、高千穂出身の長友 誠さんは、日向市民吹奏楽団に所属し、ひょっとこ祭りで演奏したことなど、宮崎県での思い出話をはじめ「ゴールデンウィーク最後の日曜日の昼間にも関わらず、こんなにたくさんの人が集まってくれて、東京から来た甲斐がありました。みなさん本当にありがとうございます。」と笑顔で語ってくれました。
そして、JABBERLOOPのライブは、聴かせることはもちろん、道行く人が思わず立ち止まってしまうような、迫力のパフォーマンスを惜しみなくみせてくれるので、あまりJAZZになじみのない人でも、思わずのめりこんでしまいます。なんといっても、まったく予備知識の無い、小さな子ども達までノリノリにさせてしまうところが凄い!特に女の子達は、時折みせるフロント二人の笑顔にやられてしまうのかも・・・。とにかく、ファッショナブルであり、さらに、見るたびに進化していくように思えるJABBERLOOPサウンドからは、アルバムリリース効果もあってか、さすがに登り調子の勢いを感じさせてくれます。また次回お会いできるのが楽しみです!
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◆メンバー
▲Drums:斉藤陽平 Turntable:DJ Shinsuke
◆JABBERLOOP公式ホームページ↓
URL:http://www.jabberloop.com
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県北においては、町の中心部での屋外ライブイベント自体が、案はあっても騒音などの問題などから中々実現できないでいるのが現状なのですが、メジャーデビューを果たすJABBERLOOP同様に、若返った新日向駅に、様々な角度から可能性を見出そうとしている地元の人々の背中からは「やれることはなんでも精力的にやっていこう!」というやる気オーラが出ています。さらに駅をもライブ会場にしてしまう若者ならではの陽気なパワーが感じられます。そして、やはりパワーのみなぎるところには必ず人が集まってくるもので、この日も雨にも関わらず本当に多くの人が、このJR日向に集まってきました・・・。線路の高架及び、この新駅舎により、国号10号線側と、線路の反対側にある駅前リーフギャラリーが筒抜けになり、新駅舎のデザインも手伝って、以前とくらべると、日向の町の中心がとても明るくなった事が簡単にみてとれます。気持ちが明るくなれば、行動力も増すのが人間です!今回、メジャーデビューを果たし、勢いにのるJABBERLOOPのライブが実現したのも、きっとそうした明るさが大きなポイントだったはずです。そんな、両者には、ぜひ今後も持ち前の明るさで、さらなる進化をとげていただきたいと思います。