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2007年05月10日

遠藤ミチロウ アコースティックライブ07 [ 自主企画ライブ ]

 さて、今回ご紹介するレポートは、2007年3月25日(日)に延岡市は北一ヶ岡にあります「music&booze TAM」にて行われた「遠藤ミチロウ」さんのアコースティックライブの模様です。延岡のファンの間ではもうおなじみになっておりますミチロウさんによるアコースティックライブですが、今回で4回目となるTAMでのライブの歴史は7年前にさかのぼります。第1回目となる2000年は「music&booze TAM」が、まだ「スナックよしこ」と呼ばれていた頃で、当時は「なんで延岡の・・・それも一ヶ岡のスナックに、あの遠藤ミチロウが来れちゃうワケ?」「延岡の地で遠藤ミチロウをこんなに間近にみることができるなんて・・・」との声もあったとか・・・。そんな事から、毎回TAMでのライブを心待ちにしているファンも多いのです。そしてこの日は、初めての試みとして、そうしたコアなファンの一人であり、TAMでのライブには毎回欠かさずライブに足を運んでいたという「MAYUMI」さんが、DJとして参加しました。さすがにスターリン時代からのコアなファンというだけあって、選曲といい、タイミングといい、始まりから終わりまで、ファンの立場となって会場の雰囲気を盛り上げたことでステージの前後から、イベント全体を通してとても引き締まった内容になっていたと思います。きっとコアなファンの方も、トータルで満足出来たことでしょう!あえて言うまでもありませんが、人間力をギリギリまで出し尽くし、吼えるかのように言葉を叩きけるミチロウさんの歌声は健在で、相変わらずのミチロウ節を、脳みそに何発もいただき、半ばフラフラになりながら会場を後にした私でした・・・。

 さて今回のレポートでは特別に、遠藤ミチロウさんを最も近くで、そしてDJとしてライブを内側から盛り上げた「DJ:MAYUMIさん」の許可をいただき、彼女がご自身のブログに書き綴った、この日の出来ごとをご紹介したいと思います。その文章からは、その場では誰もが聴けるはずのない、DJとしての彼女のつぶやきが、リアルに再現されておりとても面白いのです。普段、会場では何も語らないDJですが、「1枚のレコードを選ぶにしても、これほど考えているのか・・・」というのが伝わってきます。私が、このMAYUMIさんのブログの内容を知ったのは、TAMのマスターである田村さんからの連絡からなのですが、読ませていただき、とても面白い角度からこの日のライブを感じることができるものだったので、ぜひレポートとして多くの方に紹介したく、MAYUMIさんにお願いをした次第であります。それでは、ここから先は「DJ-MAYUMIさん」にバトンタッチしたいと思います。PS:レポートUPが遅くなってしまったことをお詫びいたします。
(レポート文:DJ-MAYUMI 撮影・上記文:松田秀人)

遠藤ミチロウさん DJ-MAYUMIさん
▲左:遠藤ミチロウさん 右:DJ-MAYUMIさん

2006年のライブレポート(パワナビ木原)
http://www.pawanavi.com/music2/archives/2006/04/post_58.html
2004年のライブレポート(パワナビ松田)
http://www.pawanavi.com/sound/2004/0523michiro/index.htm
2000年のライブレポート(TAMさんの回顧)
http://www.wainet.ne.jp/~tam/yoshikolive3.html
music&booze TAM公式ホームページ
http://www.wainet.ne.jp/~tam/

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◆DJ-MAYUMIさんのブログより
※ここより下はDJ-MAYUMIさんによる文章です。

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3月27日 《声とストロークのカタルシス》

 3月のよく晴れた日曜日、TAMへと向かう途中の住宅地の光景が、今から始まるライブへの予感で、何かいつもと違って見えた。人はあまりに衝撃的な体験に出会うと、言葉を失くしてしまらしい。オープニングの「Just Like a Boy」から、アンコールのラスト曲「仰げば尊し」まで、たった1本のギターと生身の声で通した、2時間半に渡るライブを経た後に、何を語ればいいのだろうか。不思議なことに、ミチロウの歌にエロや政治性は感じない。あるのは圧倒的なカタルシスだけだ。

遠藤ミチロウ

 爆音が鳴り響くライブや、夜通しのパーティで体験するのとは明らかに違う種類のカタルシス。だが外に発散するだけでなく、内側に向かう何か。彼の蒔いた種が、私達の中で育ち始める。今、ミチロウは円熟の領域に入ろうとしている。あのダイナミックなストローク、叫び声と沈黙の狭間で。自分の感性を信じ、表現を続けること。その大切さを、皮ジャンのポケットに突っ込んだ両手で、そっと握りしめる。この濃密な時間を、店を埋め尽くした客とそこに居た友人達と共に過ごせた幸運に感謝してこの一文をタムさんに捧げます。

3人
▲左より:DJ-MAYUMIさん、遠藤ミチロウさん、TAMさん

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3月28日  《トリビュートDJの密かな楽しみ》

 去る3月25日、遠藤ミチロウLive@延岡TAMにて、連動企画として『DJによる遠藤ミチロウトリビュート!Vol.2』 で参加させてもらった。通常ミチロウライブの際には、前座はバンドと相場が決まってるのだろうが、ここTAMでは私がスターリン時代からのファン&レコードコレクターというので名乗りを上げ、おそらく全国でも唯一、昨年に続いて前座でDJをやらせてもらうことになった。普通クラブでDJをやる際には、『不特定多数の客を踊らせること』 が目的だが、今回の目的は『ミチロウさん及び、客に紛れたマニアックな友人達にウケルこと!』であった。そう、パーティとは異なり、いかに特定の人々からリアクションを引き出すか、に重点を置いていた。

音源

 思えばずっと前、延岡初のDJバーだったCAMPというお店で、土曜日の夜にカウンターでDJをやらせてもらっていた頃があった。元々お客さん達は酒を飲むのが目的で来ていたのだが、曲をプレイすることによって、この人達から反応があったりすると楽しかった。。。「いいねー、これ何の曲?」とか。クラブパーティと違い、トラックでノリを作るというよりむしろ、選曲そのもののセンスが試されていた。今回のDJも、それに似た趣があるように思う。前回は、スターリンの曲と洋楽のパンクを交互にプレイしてみた。今回選曲するにあたって、MJQの最新アルバムをチェックしてみたら、スターリン時代の曲も再演しているようだったので、スターリンの曲はなるべくかけないことにした。だがお客さんからのリクエスト用に、スターリンとミチロウのレコードは全部持っていくことに。ロックはハウスと違って曲の長さが短いので、どうしても枚数が増えてしまう、、、結局レコードケース2箱分にもなってしまった、、、重い(泣)

レコード

 そして当日、開場前にセットリストを書き込んでいるミチロウさんに、緊張しつつ近づき。。。
「あのー、今日はスターリンの曲はかけないようにしようと思うんですけど」
ミチロウ「今日、スターリンの曲はやんないよー」
。。。ええーっ、そんなぁ^^;

070510-MICHIRO-008.jpg

 音出しを兼ねてレコードをかけてみる。P.I.Lの This is not a love songが流れたら、ミチロウさんがタムさんに「この店って普段はどういう曲かけてるの?」て訊ねていた。GNPではこの曲のカバーをしてたし、前回はミチロウさんから直々にP.I.L. のPublic imageをリクエストされた。おっ!さっそくリアクションあり!

会場

 開場時間の7時になってお客さん達が入ってくる。1番乗りの卍タム卍さんからお土産のCDを受け取る。。。奇形児に柴山俊之ライブとソロ。。。やっぱり濃いなー^^; あぶらだことサンハウスが見つからなかったので、代わりにウィラードとインディーズのコンピで勘弁してもらおう。ウィラードのTHE ENDと、SEX PISTOLSのNO FUN、鮎川誠のソロから「ほら吹き イナズマ」というJumpinJackFlashのパクリみたいな曲をプレイ。店内を見渡してみると、小学生の女の子を連れたファミリーや、鋲打ち皮ジャンのパンクスなど様々。。。どの辺りにターゲットを絞ればいいのか分からなくなってしまう。。。羆さんがいらっしゃったので、おそらく好きかと思われるZIGGY STARDUSTの BAUHAUSバージョンをかける。個人的にはDAVID BOWIEのオリジナルよりも、こっちの方がかっこいい!と思っている。

遠藤ミチロウ

 シャイコナさんは予告通り、オデッセイ・1985・SEXの7インチ、杉山シンタロー、友川かずき、INUといったコアなレコードを持ってきてくれた。後で選曲を手伝ってくれるように頼んだ。かんちさんは、SOFT PARADE/THE DOORSを持参。ドアーズといえば、たいていファーストかLAウーマンなのに、これを押さえているとはやるなー!この中から、ミチロウさんの別ユニット名にちなんで、TOUCH MEをプレイ。FRICTIONの REPLICANT WALKを聴きながら、このバンドって今聴いてもリズム感かっこいいよなーとか思ってると、タムさんからライブを始めるとの合図があった。

遠藤ミチロウ

 ミチロウさん登場時のBGMは、打ち合わせ通りドアーズのジ・エンド(=遠藤らしい・笑)。前回はジ・エンドにヘリコプターの飛ぶ音のSEを重ねてみたが、今回は第二次世界大戦の開戦時のラジオのアナウンスの声が入ったソノシートをミックスしてみた〜緊張感漂う演出になったのでは?と自負している。

遠藤ミチロウ

 ライブは、なんといきなり名曲「JUST LIKE A BOY」でスタート! これは例えば森進一だったら「おふくろさん」、ストーンズでいえばサティスファクション、ハウスでいえばSWEETEST DAY OF MAY、テクノでいえばSTRINGS OF LIFEで始まるようなものだ!この曲を1曲目にもってくるあたりに、今のミチロウさんの充実ぶりがうかがえる。凄いライブになりそうだー!!濁水さん達、間に合わなくて残念だなー

遠藤ミチロウ

 迫力の第1部終了。2部が始まるまでの間は、女性ボーカル物メインでいこう。同じカノンネタの戸川純:蛹化の女や、ミチロウさんもカバーしていたPATTI SMITH:Ask The Angels。シャイコナさん所有のオデッセイ・1985・SEXの女性ボーカルバージョンはすごいレアだ^^;LOU REED:ワイルドサイドを歩けが、もう少しで終わろうとしている時に、ちょうどいいタイミングで第2部がスタート。

遠藤ミチロウ

 ライブ終了後は、風の音のSEにインストものをミックスして、余韻を残す雰囲気にするつもりだった。だがアンコールで「21世紀のニューじじい」を演ったので、この曲の最後にギターリフを引用してる点から、20th century boy:T.REXをタンテに乗せる。しかし更にアンコールのアンコールのラスト曲に、仰げば尊しが登場! すばやくレコードをミチロウバージョンの仰げば尊しに差し変えた。するとこれが大当たり! 出口に戻ってきたミチロウさんは上機嫌! 「懐かしいなー、この曲聞かせてよ!」と言いながら、帰ってゆくお客さん一人一人と握手をしていたのだった。ミチロウさんはあまりに多作なので、おそらく昔演った曲を全て聴く機会は無いのでは?と思われる。

遠藤ミチロウ

 その後も悪魔を憐れむ歌のリミックスをかけながら
「スターリンにも、アクマデ憐レム歌ってありましたよね〜?フレーズをちょっと引用した風な」
ミチロウ「あれはカバーじゃないんだよ、パクリのギリギリってとこw」

遠藤ミチロウ

 Jose FelicianoのLIGHT MY FIREのラテン系カバーをかけたらミチロウ「これ誰が歌ってるのー?」と訊ねられたりとか・・・等など、あの遠藤ミチロウさんと、レコードを通じて密かに楽しい会話をすることが出来て、またまた嬉しい体験だった。人から見れば「あんな一人でレコードかけて何が面白いんだろ?」と思われがちなDJだが、実はこーんな楽しい一面もあるのだ♪

DJ-MAYUMI

投稿者 blogpawanavi : 2007年05月10日 17:55

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