高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート!


投稿:2011.01.20
【高千穂エリア】 【レジャー】 【マニアック】 【カルチャー】 【体験】

高千穂町の特色ある自然・歴史・暮らしを活用した、魅力的な「現地体験型ツアー」で、ひと味違った地元観光をたのしもう☆

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

 有名観光地だけでなく、神社めぐりなどの観光ツアーが盛んに行われている高千穂町。只今、町内では「夜神楽」が行われており、日中だけでなく夜も観光客で賑わっています。
 そんな高千穂町を、さらに盛り上げる様々な企画を打ち出しているのが「高千穂町観光協会旅行部」です。地元の特色ある自然・歴史・暮らしを活用した、魅力的な「現地体験型ツアー」を積極的に行い、ひと味違った地元観光の促進に貢献しています。
 体験メニューも「ムラの郷土料理つくり体験 」をはじめ、「岩戸五社めぐり」「縁結びレールウォーク」「彫り物体験」「自家製米粉のパン作り体験」、その他と、実に様々で、どれも高千穂の魅力をたっぷりと体感できる内容になっています。
 そこで今回の「旅レポ」では、そんな体験メニューの中でも、特に人気の「勾玉づくり」と「神楽面の彩色」体験の模様を詳しくご紹介いたします。
 さらに体験の合間に、高千穂町自慢の「高千穂牛」を使用した、地元の新名物『牛まん(鬼八饅頭)』を食べに、『がまだせ市場』に足を運びましたので、そちらも合わせてご紹介したいと思います。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

 ちなみに、「勾玉づくり」、「神楽面の彩色」ともに、所要時間は約1時間前後と実に手頃!「高千穂峡」や「天安河原」「国見ヶ丘」といった観光名所、そしてパワースポットめぐりなどの合間に気軽に体験できることから、今や、この体験メニューは、高千穂町観光の思い出づくりの強い味方として、大いに活用されているそうです。
 それでは、さっそく「地元文化の再確認」ということで、率先して参加してくださった「高千穂観光協会旅行部スタッフ」の皆さんと共に、体験レポートをスタートしたいと思います。
(レポート:松田秀人 協力:一般社団法人 高千穂観光協会)

一般社団法人 高千穂町観光協会

住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井809-1
TEL:0982-73-1213
URL:http://takachiho-kanko.info/

現地ツアー・体験メニュー一覧

URL:https://takachiho-kanko.info/tour/

 

高千穂観光協会(まちなか案内書)周辺マップ

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まちなか案内所で「勾玉づくり体験」

 まずは、上記でご紹介しました、高千穂観光協会「まちなか案内所」内でできる、古代アクセサリー?『勾玉づくり体験』をご紹介いたします。所要時間は1時間から1時間30分ほどになります。
 ちなみに、高千穂観光協会「まちなか案内所」の場所は、高千穂町中心部の「宮交バスセンター」の前です。すぐ近くに、有名な「高千穂神社」や、後ほどご紹介する、高千穂新名物「牛まん」を販売している「がまだせ市場」もあります。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲勾玉の完成品(左) 体験キット(右)

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲勾玉の形の由来は諸説あるようですが、まだ解明されていないそうです。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲左から、佐藤さん、沖崎さん、坂本さん

 作業は簡単!四角い石を”やすり”で削り、形を整え、ツルツルに磨きあげ、最後に「神社のご神水」で清めます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲作業手順(左) 形の変化(右)

※削りカスの飛散が気になる方のために、エプロンやマスクが準備されています。

 

勾玉づくり体験スタート

1)まずは予め用意された角石に、エンピツで勾玉の外形を描きます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・1)まずは予め用意された角石に、エンピツで勾玉の外形を描きます。

 

2-1)「棒ヤスリ」を使い、荒削りをします。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・2-1)「棒ヤスリ」を使い、荒削りをします。

 

2-1)固いイメージがありますが、実際にはガリガリ削れてしまいます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・2-1)固いイメージがありますが、実際にはガリガリ削れてしまいます。

 

3)凹んだ部分は細い「棒ヤスリ」をつかいます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・3)凹んだ部分は細い「棒ヤスリ」をつかいます。

 

4)次に目の荒いサンドペーパーで形を整えます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・4)次に目の荒いサンドペーパーで形を整えます。

 

5)目の細かいサンドペーパーで表面を整えます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・5)目の細かいサンドペーパーで表面を整えます。

 

6)水をつけながら耐水ペーパーで磨きあげます。光沢がでてきました。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・6)水をつけながら耐水ペーパーで磨きあげます。光沢がでてきました。

 

7)最後に神社のご神水で勾玉を清め、

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・7)最後に神社のご神水で勾玉を清め、

 

8)紐を通し、

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・8)紐を通し、

 

9)完成です!

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・9)完成です!

 あとは高千穂の神社をめぐり、自分たちの手でつくりあげた「勾玉」にパワーを入れれば、この世に二つとない、「オリジナル勾玉」のできあがりです。

勾玉づくり体験

場所:高千穂町観光協会(まちなか案内所)
指導者:観光協会旅行部職員
人数:1名〜(8名からは要相談)
料金:1,000円(材料費・保険料込み)
所要時間:1時間〜1時間半
対象年齢:小学生以下保護者同伴
受入時期:通年
予約:必要なし
連絡先:高千穂町観光協会
駐車場:あり

 

高千穂神社

 というわけで、「勾玉」にパワーを注入するべく、高千穂町観光協会(まちなか案内所)のすぐそば(県道50号線を高千穂峡方面に約800m)にある、「高千穂神社」にやってきました。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂神社

高千穂神社「解説」

 11代垂仁天皇の時代に創建。六国史の記載で最高位の位を授かっている古く歴史のある神社。900年代に「十社大明神」と呼ばれ、88社の走者でもある。源頼朝の使者が植えた秩父杉(樹齢800年)、国指定重要文化財の鉄造りの狛犬3体のうち、2体は高千穂にあり、うち1体がこの狛犬である。

 

高千穂町の新名物『牛まん(鬼八饅頭)』を食す!

 ちょうど、昼時になったので、「高千穂町の新名物」として、最近話題になっている『牛まん(鬼八饅頭)』を食すことにしました!
『牛まん』は、高千穂神社から少しだけ高千穂町観光協会(まちなか案内所)に戻ったところにある、『高千穂・がまだせ市場』で販売されています。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂・がまだせ市場高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂・がまだせ市場

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂・がまだせ市場

▲がまだせ市場(県道50号線沿)

『高千穂・がまだせ市場』とは?

「第9回全国和牛能力共進会」(5年に1度開催)にて、「グランドチャンピオン」を獲得した「高千穂牛」をたっぷりと堪能できる施設。
 施設は、『高千穂牛レストラン 和』、『JA高千穂地区ミートセンター』をはじめ、高千穂生まれのこだわりの物産が並ぶ『直売所・鬼八の蔵』、そして、地元に根付いた様々な情報を発信している『むらなか案内所』からなる、2010年4月にオープンした、高千穂の新しい観光スポット。

 

高千穂牛レストラン 和

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂牛レストラン 和

営業時間:昼11:00~14:30、夜17:00~21:00(夏期22:00)
定休日:毎月第2水曜
電話:0982-73-1109(イイワギュウ)

 

JA高千穂地区ミートセンター

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・JA高千穂地区ミートセンター

営業時間:9:00~18:00
定休日:毎月第2水曜
電話:0982-73-1129(イイワニク)

 

直売所・鬼八の蔵

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・直売所・鬼八の蔵

営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
電話:0982-73-1831(イーヤサイ)

 

むらなか案内所

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・むらなか案内所

営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
電話:0982-72-5002

 

『牛まん(鬼八饅頭)』(1個150円)

※「直売所・鬼八の蔵」の店頭にて販売されています。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・『牛まん(鬼八饅頭)』

▲画像は「ピリ辛・牛まん」(辛くないタイプもあります)

 高千穂牛をミンチにせず、たっぷりと使用し、高千穂産の椎茸やタマネギを加え、ピリ辛の味付けをほどこした餡を、米粉を使用した「ふっくらモチモチ」の皮で包んだ、高千穂ならではの肉まんの進化形、それが『牛まん(鬼八饅頭)』なんです!
 毎日、高千穂町上岩戸で手作りしているそうです。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・『牛まん(鬼八饅頭)』高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・『牛まん(鬼八饅頭)』

 この『牛まん(鬼八饅頭)』は、もともと、高千穂町PRのための「イベント用商品」としてつくられたもので、2010年9月に福岡県で開催されたイベントに持ち込んださいに評判となり、同年の10月より、本格的に『がまだせ市場』の店頭に並ぶようになったそうです。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・『牛まん(鬼八饅頭)』

▲お話を伺った、「直売所・鬼八の蔵」の副店長・横川さん(左端)

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・直売所・鬼八の蔵高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・直売所・鬼八の蔵

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・直売所・鬼八の蔵高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・直売所・鬼八の蔵

▲地場産品が並ぶ「直売所・鬼八の蔵」店内

 

高千穂牛レストラン「和」

「第9回全国和牛能力共進会」(5年に1度開催)にて、「グランドチャンピオン」を獲得した「高千穂牛」と、高千穂地どれの食材を活かした四季折々の食材を楽しむことができる「高千穂牛レストラン 和」。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂牛レストラン「和」高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂牛レストラン「和」

 ディナーメニューは、「鉄板ステーキコース 3,800円〜」、「テーブルステーキコース 2,200円〜」、「ハンバーグ 1,650円〜」、ランチメニューは「焼肉 1,400円〜」、「鉄板 2,500円〜」。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂牛レストラン「和」・鬼八の蔵高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂牛レストラン「和」・鬼八の蔵

 また、店頭での「高千穂牛販売」、さらに「地方への発送」も行っています。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・高千穂牛レストラン「和」・鬼八の蔵

高千穂牛レストラン「和」

営業時間:昼11:00~14:30、夜17:00~21:00(夏期22:00)
定休日:毎月第2水曜
電話:0982-73-1109(イイワギュウ)

 

神楽面の彩色体験

 ここからは、高千穂町の中心部から、岩戸へ移動して体験を行います。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

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体験会場〜高千穂焼(五峰窯)

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲岩戸にある「高千穂焼(五峰窯)小規模作業所」が体験会場となります。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲指導は「五峰窯」の佐藤和彦(中央)さんが担当してくださいました

 

神楽面の彩色体験スタート

 この「神楽面の彩色体験」では、あらかじめ用意された「素焼き」の神楽面に、彩色をほどこす作業を行います。所要時間は約40分〜1時間ほどになります。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲仕上がりの色がサンプルと異なる場合があります。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート

▲体験するのは、高千穂観光協会旅行部の丹波さんと瀧口さん。

 

1-1)まず顔全体にベースとなる色を入れます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・1-1)まず顔全体にベースとなる色を入れます。

 

1-2)筆はムラをなくすために、面のしわにそって、同方向に動かします。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・1-2)筆はムラをなくすために、面のしわにそって、同方向に動かします。

 

1-3)ちなみにベースとなる色は、約30分ほどで乾くそうです。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・1-3)ちなみにベースとなる色は、約30分ほどで乾くそうです。

 

2-1)次に、立体感を出すために、スプレーで面に影を入れます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・2-1)次に、立体感を出すために、スプレーで面に影を入れます。

 

2-2)ぼかし効果を出すために、スプレーを入れる角度にコツが必要です。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・2-2)ぼかし効果を出すために、スプレーを入れる角度にコツが必要です。

 

2-3)影が入ると迫力が増しますね!

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・

 

3-1)目と歯に金色を入れる細かい作業をおこない、彩色完了です。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・

 

3-2)金色は乾くまでに3〜4時間かかるので指で触れないように…。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・3-2)金色は乾くまでに3〜4時間かかるので指で触れないように...。

 

4)面に紐を通して完成です。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・4)面に紐を通して完成です。

 

5)持ち帰りやすいように、箱詰めして、

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・5)持ち帰りやすいように、箱詰めして、

 

6)紙袋に入れてくれます。

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・6)紙袋に入れてくれます。

 

7)さっそく、高千穂観光協会旅行部(まちなか案内所)内に飾りました!

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・7)さっそく、高千穂観光協会(まちなか案内所)内に飾りました!

 

神楽面の彩色体験

場 所:岩戸 高千穂焼(五峰窯)小規模作業所
指導者: 佐藤和彦(五峰窯)
人 数:2〜20名
料 金:2,500円(材料費・保険料込み)
所要時間:40分程度
対象年齢:小学生〜
受入時期:通年
定休日:不定休、盆・正月の1週間
予 約:1週間前まで
連絡先:高千穂町観光協会旅行部
駐車場:あり 
備考:山道ですので、運転にはお気を付けください。

 

この他にも様々な体験メニューがあります!

 高千穂観光がはじめての方だけでなく、もう、何度となく足を運ばれていらっしゃる方でも、体験メニューの効果から、今までとはひと味ちがう、町内観光が楽しめるかもしれませんよ!体験内容に興味のある方は、ぜひ、お気軽に下記までお問い合わせくださいね!

現地ツアー・体験メニュー一覧

URL:https://takachiho-kanko.info/tour/

 

高千穂町「勾玉づくり」「神楽面の彩色」体験レポート・岩戸五社めぐり

▲体験メニューのひとつ「岩戸五社めぐり」風景(落立神社)。高千穂のスピリチュアルスポットである「岩戸」に点在する神社5社を神楽も舞う地元ガイドが案内するプチ神話体験!落立神社・二ッ嶽神社・八大龍王水神・石神神社・鉾神社と「岩戸」をぐるっとめぐります。

 


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