日本料理『高浜』


投稿:2005.08.17
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めひかりを延岡の郷土料理に、そして全国へ!めひかり料理を満喫できる創業90年の老舗日本料理店☆

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり刺身

 今回のグルメレポートは、延岡の郷土料理「めひかり料理」をたっぷりと堪能できることで有名な『日本料理 高浜』にお邪魔しました。
 場所は延岡市役所や延岡警察署のすぐそば!創業90年という歴史ある日本料理屋では、かに・ふぐ・かき・あゆなどの料理が「めひかり」同様に有名です。     
 しかし、地元の名産「めひかり」を実に様々なメニューで楽しませてくれるお店ということで、「めひかり料理」がクローズアップされ、様々形で情報が伝わり、中には「めひかり専門店」と思われている方もいらっしゃるのだとか!まあ、それくらい「めひかり料理」が美味しく食べられるという訳なのです!

めひかり料理『日本料理 高浜』めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり塩焼き

 さて、今回同行してもらったサトミちゃん(左上)も、めひかりが大好きな地元っ娘♪特に”唐揚”が好きということですが、実際に町の料理屋さんでよく見かけるのは”めひかりの唐揚”がほとんどではないでしょうか?しかし、こちらの『日本料理 高浜』では、刺身・寿司・姿焼き・南蛮漬けなどなど、普段あまりお目にかかれないようなメニューがたくさん!「延岡名物めひかりのことならなんでもおまかせください!」ということで、早速レポートスタートです☆
(レポート:松田秀人、サトミ)

日本料理 高浜

住所:宮崎県延岡市北町1丁目2-11
TEL:(0982)32-2366
FAX:(0982)33-8738
営業時間:11:00~14:00 17:00~23:00
定休日:日曜日(予約があれば営業可)
駐車場:店舗隣
※予約の場合は人数によって日曜営業いたします。

 

店舗周辺マップ

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店舗紹介

 めひかり料理『日本料理 高浜』・店内

めひかり料理『日本料理 高浜』・店舗外観めひかり料理『日本料理 高浜』・看板

 店舗内は1階と2階に別れ、特に1階の一番奥にある、上の画像のお部屋には、テーブルの下に囲炉裏があって、冬場などは大活躍!人気ナンバーワンのお部屋だそうです。また入って直ぐ左側には、カウンター席もあるので、1人2人で気軽にお食事もできます。

めひかり料理『日本料理 高浜』・店内

めひかり料理『日本料理 高浜』・店内めひかり料理『日本料理 高浜』・店内

めひかり料理『日本料理 高浜』・店内めひかり料理『日本料理 高浜』・店内

 カウンターの奥にはPL学園高校時代の清原選手や桑田選手のサイン(下)があります。実はこちらのオーナーはPL学園出身なんですね!そのお話は後ほど。

めひかり料理『日本料理 高浜』・店内めひかり料理『日本料理 高浜』・店内

 2階には下の画像のように大きなお部屋がありますので、大宴会などもOKです。建物全体が店舗となっているので、まるで旅館に入ったような錯覚に陥ります。

めひかり料理『日本料理 高浜』・店内

 

延岡の郷土料理 「めひかり」と「高浜」について

めひかり料理『日本料理 高浜』・延岡の郷土料理 めひかり

▲画像提供『日本料理 高浜』

「めひかりについて」 高浜パンフレットより抜粋

 終戦の頃、近海のものをとりつくした漁師は、日向灘の深みに、エメラルドのように光る目の魚の大群を発見しました。とってみるとグロテスクな小魚で、たいした魚ではなかろうと思いまいたが、あまりに美しい目の光に”めひかり”と名づけ、持って帰って食してみると意外な美味しさです。素朴で淡彩な味わいは、漁師が365日食べてもあきないといわれ、その味わいに魅かれた高浜の店主は、めひかり料理の研究に取り組み始めました。

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかりについて

 映画評論家で、食通としても高名な、故・荻昌弘氏がめひかり料理を絶賛されたことがきっかけで全国に紹介され、地場産業協議会より郷土料理として認められてここに、長年の店主の努力が実を結びました。また、現在”めひかり”は栄養に富み、コレステロールを抑える働きがあり、ヘルシー食品として注目されています。

 

「めひかりづくし」いただきま~す!

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかりづくし

 

めひかり寿司 800円(5貫)

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり寿司

☆サトミちゃんの感想
「小さな魚だけに、しめ方もさばき方も工夫がいる」とご主人!高浜独自の製法でしめた地場産めひかりに、地元の契約農家で取れたお米を使ったお寿司。パッと見は魚寿司のようですが、めひかり独特の模様が特徴的です。もちろん骨はないので、パクッと一口で頬張ると、控えめな酸味が口いっぱいにひろがり、めひかりの繊細な身の舌触りがとても気持ちいいです。めひかりをこんなふうに食べたのは初めてです。

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり寿司

 

めひかり塩焼き 840円

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり塩焼き

☆サトミちゃんの感想
 まずはじめに目玉は硬いので、食べる人と食べない人がいるそうです、私は女子なので食べませんでした(笑)。でも本当は頭からバリバリ食べるんです。さっと焼いているだけに見えるんだけど、骨まで平気でたべられます。塩焼きだと、なんとなく川魚と海の魚の中間のような感じがするんですよね・・・キスに似ているような気もするけど、キスより肉質がまろやかで、くせがありません。

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり塩焼きめひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり塩焼き

 

めひかりから揚げ 630円

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかりから揚げ

☆サトミちゃんの感想
「めひかりの唐揚」これはもうおなじみのメニューですよね!でも、繊細な魚なので、油の温度調整とか、衣臭くならないような配慮だとか意外と気を使うそうです。高浜の唐揚は、衣が薄いのにカリッとしています。中はホクホクしていてとっても美味しい!これまた初めての経験として、高浜オリジナルの「かぼすポン酢」で食べてみたら、これがまた美味しい☆タダでさえ、魚や油臭さがないので、カボスの風味がストレートに伝わってきます。唐揚なのにスッキリしていて、これははまりそうです。お話によると、今は亡きオーナーのお母さんが残してくれたものなんだそうです。

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかりから揚げめひかり料理『日本料理 高浜』・めひかりから揚げ

 

めひかり南蛮 630円

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり南蛮

☆サトミちゃんの感想
 「魚の持つ個性を殺さないような南蛮酢作りが一番苦労した」という、めひかり南蛮!カツオベースの南蛮酢は、上記のお寿司の酢よりは若干甘目、でも食べたあとは甘さが残らないすっきりとした甘さ!なんでも、カツオは”血合い”の部分がまったくないカツオブシを使っているとの事。このカツオ風味が酢の風味を邪魔しない程度に効いていて、甘さの記憶をカットしています。南蛮酢事態がとても美味しいメニューです。おすすめです!

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり南蛮めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり南蛮

 

めひかり刺身 1,000円

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり刺身

☆サトミちゃんの感想
 刺身は天候によるので、ご注文は要予約になるそうです。刺身で食べて初めてわかるのは、淡白なようでいて、上品な油がのっている事!いわしのような生臭さはありません。時間がたつと、左の画像のように身がピンク色になっていきます。これは200~300メートルの深海で、甘エビを餌にしているから、エビ同様に実がピンク色になると言われています。そういえばオーナーはこんな事も言っていました「めひかりはオス・メスの判断がつきにくく、いまだに卵を持っためひかりに遭遇していないんだよ。」さらに、めひかりは5月~6月にかけては禁猟期間だそうです。餌となるエビの産卵期にあたるため、底引き漁は禁止されています。

めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり刺身めひかり料理『日本料理 高浜』・めひかり刺身

 

めひかりから揚げセット(特性ポン酢付き)

 さてさて、延岡名物の「めひかり料理」いかがでしたでしょうか?だいたい”から揚げ”は聞いた事があるかと思いますが、刺身とか寿司などは、知らない方も多かったのではないでしょうか?地元延岡では、交通安全のキャラクターにもなっているめひかり君、町田オーナーの話の中にでてきました「郷土料理という位置にあるのだから、一般の家庭でも気軽に食べられなければならない」という言葉、「確かにそれは分かるけど何をどうやっていいか分からない?」という方のために、高浜さんでは簡単にめひかりのから揚げが作れるセットを用意しておあります。最後に、今回は「めひかりから揚げセット」をご紹介してお別れしたいと思います。

「めひかりから揚げセット、地方発送もできます!」

めひかりから揚げセット(特性ポン酢付き)

※衣をまぶしてあるので後は170℃の油で揚げるだけ!
内容:1kg中寸(50~70匹)
価格:3500円
期間:オールシーズン
お問い合わせ:日本料理 高浜
TEL:(0982)32-2366
FAX:(0982)33-8738

 

町田博信オーナーのコメント

めひかり料理『日本料理 高浜』・町田オーナー

▲オーナーの町田博信さん

 この高浜は延岡市で約90年間続いています。もちろん私も子供の頃から、うちの両親が料理に関わっていた事を知っておりました。しかし私自身、学生時代は料理に興味がなく、ひたすら剣道に打ち込んでいました。中学校を卒業すると、剣道で大阪のPL学園高校に入学し、大学を卒業後、剣道で日本一になるべく京都府警に進みました。当時、高浜は母がきりもりしていて、「延岡に郷土料理を作りたい」との思いから、方々を歩き回り、めひかりと出会い、めひかり料理に力を入れてた頃でした。そして、私が25歳ぐらいの時になって少しづつ「将来は延岡にもどり実家を助けなければ・・・」と考えはじめ、考え出すと、このままダラダラしていると、直ぐに年をとってしまい、料理の世界になじめないようになってしまうのでは?とも思い。どうせやるなら早いほうがいい!と直ぐに意を決したのですが、剣道のほうも代表選手ということもあり、中々やめられず、結局28才になって延岡にもどりました。帰る間際は、調度、国体の京都代表の話があり、それを振り切って帰ってきたんです(苦笑)。それからはこの高浜で修行し、今は亡き母の思いを受け継ぎ「めひかり料理」を作っています。この「めひかり」という魚は、調理するのに大変手間がかかるのですが、食べる側からすれば、そのままガバッって食べられるいい魚なんですが・・・。今となっては地場を代表する魚という位置づけになっており、県外からも沢山のお客さんが「めひかり」を求めてやってきますが、地元をあげてもっと大切にしていかなければならないと思います。最近ではスーパーに並びはじめたのもいい事だと思いますし、そんな事から「延岡の各家庭でもよく食べている魚」というふうになっていってほしいと思います。「めひかり料理」は「郷土料理」!だから高浜も「めひかり専門店」であるべきではないんです。めひかり料理の美味しいお店でいいのです。
     以前「サンデー毎日」で、映画評論家の故・荻昌弘氏がめひかり料理の事について触れてくれまして、大変気に入ってもらったことから、一気に全国に知れ渡りましたが、延岡ではスーパーに並ぶめひかりも、都会に行くととても珍しい魚として貴重なメニューに数えられます。この延岡でも全国に誇れる地場産品として、日ごろから「めひかり」になじんでほしいと願っています。

 


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