高千穂『旅館 神仙』


投稿:2012.08.27
【高千穂エリア】 【グルメ】 【日本料理】 【レジャー】 【観光スポット】 【宿泊・温泉】

神話と伝説の郷「高千穂」に流れる幻想的な風を感じながら、こころ和む空間で極上のひと時を……。JTB2011年度サービス優秀旅館受賞!『旅館 神仙』の人気の秘密を探る☆

高千穂『旅館 神仙』・外観

 古事記編纂1300年を数える今年。神話と伝説の郷として知られる宮崎県高千穂町には、古事記に縁のある神秘的なスポットを求め、全国各地からたくさんの観光客が訪れています。また11月後半から翌年2月にかけては毎年恒例の「高千穂夜神楽」が開催されるとあって、これからのシーズン、益々注目が集まることと思います。
 そこで今回のレポートでは、高千穂ならではの幻想的な空間を120%満喫したい方に大人気の隠れ家的存在の宿、『高千穂・旅館 神仙』をご紹介します。

高千穂『旅館 神仙』・高千穂牛高千穂『旅館 神仙』・女将 佐藤久美さん

 高千穂町に流れる幻想的な空気に溶け込むような、神話の郷ならではの佇まいが印象的な『旅館 神仙』。客室や懐石料理の充実ぶりはもとより、旅館の敷地内にある庭園から客室までのアプローチや、インテリア、そしてアメニティーグッズ等々、至るところに訪れる人々がふと時間を忘れてしまうような、きめ細やかな演出がされています。
 そして「きめ細やかな」といえば、なんといっても『旅館 神仙』の最大の特徴であり、リピーター拡大の秘密である「きめ細やかなおもてなし」の話題にふれないわけにはいきません!今春も、「JTB協定旅館・ホテル連盟 2011年度サービス優秀旅館・ホテル」の「九州地区小規模旅館・ホテル(客室数30室以下)部門」で優秀賞を受賞されたばかりなのです。
 ちなみに、この賞は、利用されたお客様のシビアなアンケート評価点に基づいて審査され、源泉に恵まれる九州では、環境・施設が整った温泉をメインに展開する高級旅館が選ばれることがほとんど。しかし、温泉地ではない高千穂で、『旅館神仙』が選ばれるということは、「おもてなし」という分野において比類の無い快挙なのです。ちなみに宮崎県でこの表彰を受けるのは、2000年の「ホテルオーシャン45」以来で12年ぶり、小規模旅館では県内初の受賞だそう!
 さて、ここからのレポートでは、そんな『旅館 神仙』の人気の秘密を探るべく、女将の佐藤久美さんにご同行いただき、旅館やサービスへのこだわりなどをお聞きしながら、敷地内をすみからすみまで、余すことなくご紹介します。
(レポート:中本望美)

高千穂『旅館 神仙』

住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1127-5
電話:0982-72-2257
FAX:0982-72-5488
チェックイン:14:00
チェックアウト:11:00
駐車場:乗用車20台分
※高千穂バスセンターからの送迎有り
URL:http://www.takachiho-shinsen.co.jp/

 

道案内と周辺マップ

 旅館の場所は高千穂町の中心部、「高千穂神社」や「がまたせ市場」がならぶ県道50号線からすぐ、下画像「がまたせ市場」のすぐ奥になります。

高千穂『旅館 神仙』・道案案内高千穂『旅館 神仙』・道案案内

高千穂『旅館 神仙』・道案案内高千穂『旅館 神仙』・道案案内

周辺マップ

 

館内紹介(本館)

 『旅館神仙』には、大まかに「本館」と、独立した3棟の離れ「神呂木の庄」があり、それぞれ敷地への門が別になっています。

本館門

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介

▲日中本館門

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介

▲夕暮れ時の本館門(画像提供:神仙)

外観・日本庭園

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)

▲下段は紅葉シーズンと雪景色の外観と庭園参考画像(画像提供:神仙)

 高千穂の神秘的な雰囲気をそのまま演出した本館の門をくぐり抜けると、四季に合わせて表情を豊かに変化させる日本庭園がひろがり、季節の風情を感じながら玄関口へと足を進める事が出来ます。この庭園だけでなく、施設の草木は全て「旅館神仙」の社長・スタッフが客室業務の合間をぬって、丹誠込めて手入れをしているというのですから驚きです!

 まず、お客様をお迎えする前に「打ち水」を必ず行います。冬には乾燥して舞い上がる誇りを抑え、夏には涼をとる目的以外にも、「道を清める」という大切な意味合いを持つのだとか。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(外観・庭園)

 

帳場・ロビー

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(帳場・ロビー)

▲案内カウンターでは、施設やサービスの紹介から高千穂街内の観光名所など、あらゆる質問に答えを出してくれる、サービスのエキスパートがむかえてくれるので心強いです。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(帳場・ロビー)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(帳場・ロビー)

 館内に入ると、「和のくつろぎを感じられるように」という配慮で、玄関ロビーから部屋まで続く長い廊下といった、足を進めるありとあらゆる場所全てに畳が敷き詰められているのがとても印象的でした。

 また「旅で疲れた体をまずはお休めください」との心づかいから、チェックインの手続きは自分の部屋で行います。ちょっとしたことかもしれませんが、旅行者にとって嬉しいサービスのひとつですよね!

浴衣サービス

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(浴衣サービス)

 女性・男性用の浴衣と帯が常時約40枚も用意されており「着付けも無料サービス」。施設内での癒しや食事だけでなく、そのまま浴衣姿で近くの高千穂神社のお参りも可能。浴衣姿で「観光神楽」を拝観するのも、素敵な旅行の思い出の1コマになりそうですね。

 

お土産処

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(お土産処)

▲高千穂に限らず、神仙の雰囲気にマッチした選りすぐりのめずらしい作品がならぶこちらのスペースは、「お土産処」というより、作家達の作品を集めた「ギャラリー」という印象です。ひとつひとつの作品が持つ仕事の細やかさや上品さが、よりいっそう旅の気分を高めてくれます。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(お土産処)

▲伝統工芸有田焼でつくられた万華鏡。「数えきれないほどの種類の花」という意味の「万華」を演出する万華鏡の中でも、こちらのタイプは、なんと「6億回に1度の出会い」と言われるほど、無限に広がる万華の美しさを魅せてくれます。この有田焼万華鏡を置いている九州内の旅館は、長崎の嬉野温泉にある全国的に有名な老舗旅館「大正屋」とこちらだけ!
・手前(青) 欄花ちらし 52,500円(ガラス球型オイル)
・奥(赤)  ベネチアンレッド 55,650円( 〃 )

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(お土産処)

▲有田焼万年筆 香蘭社 青華春欄 157,500円
 有田焼の真骨頂とも言える万年筆。こちらの香蘭社の万年筆は、2008年主要国首脳会議で各国の首長に記念品として贈呈され、日本国の文化財として世界に認められたもの。磁肌のなめらかな質感と重厚さを直に感じれば、その魅力に吸い込まれそうになりますよ。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(お土産処)

▲世界のメイクアップアーティストが大絶賛する広島県熊野の「熊野化粧筆」。オーナーがボランティアで務めた高千穂高校の駅伝部監督時代に培った熊野高校との親交が元になってできた交流により筆工場から直接仕入れることが出来るので、普段店頭で目にする金額より遥かに低価格で販売されています!この価格に驚き、全セット購入される方も多いのだとか。

・ミドルクラスブラシセット 5,500円
(6本+リフィル2本 合皮ケース付き)
・ハイクラスぶらしセット 15,000円
(8本+リフィル2本 合皮ケース付き)
※1本ずつ購入も可能です!

 

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(お土産処)

▲熊野化粧筆の「洗顔ブラシ」 3,150円

 お花の形が空気を取り込み、クリーミィな泡をつくります。肌触りもよく、洗顔が極上のリラックスタイムになりますよ!

 

いわと(2階客室)

 ハリウッドダブルベッドルームの洋室と、落ち着いた和室が一体となった客室。波打ったような特殊加工されたタモ床で足裏からのリラックス効果と体に負担をかけないベッド、さらに総檜のお風呂で全身に癒しを、天井や窓枠に施された遊び心や美しく整えられた部屋の景色で心に癒しを与えてくれます。
・1泊1名 42,000円〜(プランや人数によって異なります)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)

▲ダブルクッションで深みのあるハイウッドタイプベッド。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)

▲飛騨の総檜のお風呂(左) 横・縦模様の障子戸を開閉すると、光が差し込んだ時の陰影が変化するという遊び心のある窓の景色(右)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(いわと)

 ▲「旅館神仙」にある最も大きな『熊野筆』(画像右)。全長140㎝、馬の尾尾を約50頭分使用した名工・管田光興氏の作品。

水琴窟

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(水琴窟)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(水琴窟)

▲客室前の広間には、大きな赤い陶器が水を受け止めている「水琴窟(すいきんくつ)」という風情豊かな遊び心が。そばにある柄杓で水を筒に注ぐと、やさしい旋律が聞こえてきます。

瑠璃(1階客室)

 開放感のある露天風呂(家族風呂)付きの広々とした和室で、ゆっくりと旅の疲れを癒すことができます。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(瑠璃)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(瑠璃)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(瑠璃)

▲こちらの風呂桶は、なんとひとつの大きな「焼物」なんです!

 

土筆(お食事)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(土筆)

 

薊(お食事)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(本館・薊)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(本館・薊)

 

桔梗(お食事)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(桔梗)

 食事はすべて館内の個室に案内されます。それぞれの部屋からは日本庭園をながめることができ、季節を感じながら四季折々の食事を堪能することが出来ます。ちなみに、部屋から見える木々の手入れはもちろん、垣根づくりや維持もスタッフ全員の手で行われているのだとか!

 

館内紹介〜離れ「神呂木の庄」

離れ門・庭園

 本館とは別に造られた離れ専用の門を潜ると、神話の郷として知られる高千穂の神秘的なイメージを再現したかのような日本庭園と、建物へ続く、趣のある長いアプローチが現れます。夜になるとライトアップされるので、日中とはまた違った庭園の表情を楽しむことができます。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(離れ・庭園)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(離れ・庭園)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(離れ・庭園)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(離れ・庭園)

▲夜のアプローチ(画像提供:神仙)

 

万葉(客室)〜月詠と同タイプ

 プライベート庭園に、それをゆったりとくつろぎながら眺めることができる広いデッキ、さらにデッキとの隔たりを無くした開放的な露天風呂がそれぞれの建物に設置されています。また、調度品やアメニティ、家具などのインテリア全てが選りすぐりのアイテムばかり!心のやすらぎとともに、贅沢なひとときを過ごしながら、高千穂を120%満喫することができるおすすめの空間です。
・1泊1名52,500円

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)

▲バスタイムを贅沢なひとときにしてほしいという思いから、バスルームのアメニティは高級ブランド「BVLGARI(ブルガリ)」を揃え、一度使ったバスタオルなどのリネンは全て取り替えるという徹底したサービスを心がけているそうです。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)

▲「世界のベッド」と称されるブランド「シモンズ」のベッド。天井を高くして開放感をより広げ、ベッドに横たわった時の天井の景色にも遊び心を持たせています。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)

▲広々としたプライベート庭園(左) 座椅子の座布団に座ると、ほどよく変形して体にフィットし、自然な肘掛けをともなったソファーのようになるので、体に負担をかけません。(右)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(万葉)

 

和樂(客室)

 2011年8月にオープンしたばかりの離れ「和樂(わらく)」は、「大人の遊びとプライベートタイム」をイメージしてつくられ、一緒に訪れたパートナーとじっくり向き合えるような演出がなされています。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)

▲建物内のあちらこちらに「遊び心」を持たせているのが印象的!さらに、楽しさだけでなく、旅の記念撮影の背景に好まれそうなポイントを意識しながら空間を演出しているそう!若い世代のカップルにも大人気☆

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(和樂)

▲大人の遊びスペースには、カードやオセロ、チェスなどの娯楽アイテムが豊富に揃えられています。

 

懐石料理

 旅の楽しみの大半は、やはり「料理」が占めるといっても過言ではありません。「旅館神仙」では、地元の素材はもとより、「その季節に一番美味しいと思われる素材を全国から厳選し使用した最高級の懐石料理」をコンセプトとしているとの事。「巧みな技術をもつ料理人だけでなく、包丁の握り方から勉強を始めた修行中のスタッフまで、調理場全員の魂を込めた懐石料理です」と語る女将の言葉のとおり、ひと目見ただけで1つひとつの作業の細やかさと丁寧さが体で感じられるほど巧みで繊細な料理ばかりです。

夕食イメージ

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)

▲夕食イメージ(画像提供:神仙)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)

▲取材時には、懐石料理の一部を紹介して頂きました!

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)

▲焼物の器はすべて有田焼でそろえ、ひとつひとつ食べやすいように一口大にそろえられています。ミニトマト特有の厚い皮をむいて舌触り良くしたり、少しの歯ごたえを残したアスパラとやわらかい牛肉の組み合わせて食感にリズムを持たせたり、食事する心地よさまで計算されているような印象です。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)

▲メインで用いられる高千穂牛のステーキ(左)。最上級ランクの高千穂牛を使い、香ばしさととろけるような舌触りをしっかりと残しつつ仕、丁寧に上げられています。
 卵の黄身の味噌漬け(右)。栄養価の高い卵の黄身だけを取り出す繊細な作業にも驚かされますが、黄身のクリーミィさと味噌の風味が絶妙にマッチした深みのある大人の味わいに酔いしれてしまいます。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(懐石料理)

▲ウニのにこごり(左)ウニのまろやかさと風味を逃すこと無く、煮こごりで贅沢にとじこめています。
 サザエの肝味噌やき(右)大きなサイズの門川産さざえを一度取り出して食べやすい大きさにカットし、キレイにこした肝と味噌を焼いて添えた磯の香り豊かなつぼ焼きです。

 

ご会食(日帰り)案内


☆ご会食:懐石料理

5,250円~21,000円(ご予算に応じて)
夜会席(チェックイン17:30-チェックアウト21:00、LO20:30)
※ご予約は1名様より。前日までに予約。

☆ご昼食:創作懐石
3,675円、5,250円~(ご予算に応じて)
昼会席(チェックイン11:00-チェックアウト14:00、LO13:30)
※ご予約は1名様より。前日までに予約。

 

鬼八の森

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

 こちらは2011年4月にオープンした、「本館」と「離れ」の向かい側に位置する、神秘的な森をイメージした空間です。このエリアには、食事をはじめ、神仙オリジナル商品を始めとするお土産が購入出来るレストラン「神庭」と、「鬼八(きはち)の胴塚」がある庭園『鬼八(きはち)の森』があります。
 宿泊客が気分転換に散歩をしたり、森を眺めながらのんびりと過ごすだけでなく、地元の方の食事会や観光客の足休めの場としても利用されています。

 

レストラン神庭(こうにわ)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲食材は地どれのものにこだわり、デザートまですべて手作りで準備され、旅館神仙のコンセプトを守りつつも、肩の力を抜いて過ごせる雰囲気が人気となり、最近では、ママ友ランチ会や親子ランチなど、地元の方が多く利用されるようになったのだとか。ちなみに宿泊の方には、ドリンク無料といううれしいサービスも!

 

庭園

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲「鬼八伝説」に縁のある「胴塚」がある庭園。「鬼八」とは、倒されても何度も蘇生するために体を3つに分けられて埋葬されたという、高千穂神話「鬼八伝説」で語られる荒神で、ここにはその1つ「胴塚」があります。庭園でのんびりと森を眺めながらそんな神話に思いを馳せるのも、旅行の思い出のひとつになるのではないでしょうか。

 

レストラン神庭(こうにわ) 外観・店内

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

 

和食プレート9品盛り 1,000円(込)

(ご飯・お味噌汁セット/飲み物・デザート付き)
※その日の仕入れによって内容が異なります。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲地元の新鮮な野菜をつかったヘルシーな和食が9品も一挙に並べられた、贅沢かつオシャレなランチプレート。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲山芋のとろろごはん(左) 椎茸 山椒と木の実みそ和え(右)

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲ひじきの生姜風味(左) 手作りチーズケーキ(右)

この日の9品はこちら☆

・人参と明太子のきんぴら
・かぼちゃの煮物
・椎茸 山椒と木の実みそ和え
・たまご焼き
・鶏の香味焼き
・鰹のお煮付け
・ほうれん草のおひたし
・蓮根のきんぴら
・ひじきの生姜風味

その他のメニュー(飲み物・デザート付き)1,000円

・高千穂牛カレー
・鍋焼きビビンバ
・高千穂牛丼

 

お土産

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲部屋でのんびりする事が目的で宿泊される方や、お土産を買いに行きそびれた方、時間のない方など、さまざまなシチュエーションに対応出来るようにと、神仙オリジナルの商品や高千穂のお土産を販売しています。

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲「旅館神仙」オリジナルの特別栽培されたお米
 2kg 1,500円 450g 500円

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲お茶の入浴剤650円(画像左) 旅館神仙限定茶(画像右) ほうじ茶400円 鬼八の森500円 神呂木の庄550円

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲ブレスレット 600円
 現在台湾在住で、雑貨等を扱う仕事をされている、女将の妹さんから直接仕入れているというアジアンビーズリング各種。丁寧な細工で色もデザインも豊富に揃い、なおかつ手頃な価格なので、パワーストーンやアジアン雑貨に興味のある方は必見ですよ!

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(鬼八の森)

▲手作りブレスレット 800円
 シルクをロウでコーティングしているので、使ううちに光沢が増してきます。

 

旅館 神仙・女将 佐藤久美さん

 私たちは『おもてなし』について、いつもスタッフで話し合い、お客様の言葉に表現されたリクエストだけでなく、表情や言葉のトーンや仕草で、ひとりひとりのお客様の『心の声』を全身で感じ取れるようにつとめています。

 高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(女将:佐藤久美さん)

▲旅館神仙・女将 佐藤久美さん(左)

 

Q:このたびは、「JTB協定旅館・ホテル連盟2011年度サービス優秀旅館・ホテル」の「九州地区小規模旅館・ホテル(客室数30室以下)部門」での優秀賞受賞、誠におめでとうございます。一報を受けたときの率直な感想をお聞かせ下さい。

「ありがとうございます。連絡はスタッフの1人が受けて報告を聞いたのですが、正直、私も社長も『え?冗談でしょ?』と思いました(笑)」

Q:何故そのように思われたのですか?

「みな様もご存じの通り、九州には全国的に名のある温泉地が点在し、源泉をもつ高級旅館と呼ばれる老舗施設もたくさんあり、『日常と離れた旅行の思い出をつくる異境の地』という演出の部分では、源泉 を持たない高千穂は既存の条件だけで出遅れている点があり、温泉地以外の旅館が受賞する事はむずかしいと言われていたからです。この審査は、利用されたお客様のアンケートだけを審査のポイントとされています。つまり、お客様の満足度こそがこの賞につながります。『旅館神仙』は、近年5年連続でこのJTB利用客アンケートで90点以上獲得し、全国では初めてという喜びに加え、四半期ごとの集計でサービスという項目において99点以上という高得点を頂き、このような最高の賞を頂きました。」

Q:そのような不利な条件を乗り越えての受賞には、お客様に心から満足してもらえるような『おもてなし』が最重要な鍵になると思うのですが。

「はい、やはり『おもてなし』でお客様の満足につながらなければ、このような高い評価は頂けなかったと思います。私たちは、その『おもてなし』について、いつもスタッフで話し合い、お客様の言葉に表現されたリクエストだけでなく、表情や言葉のトーンや仕草で、ひとりひとりのお客様の『心の声』を全身で感じ取れるようにつとめています」

 

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(JTB2011サービス優秀旅館)

 

「満足されるおもてなし」とは私たちの「チームワーク」からうまれるものだと思います。

 

Q:女将の考える『満足されるおもてなし』とは?

「そうですね……『おもてなしとは何か?』と聞かれても、『これです』と明確なひとことでは表現出来ません。お客様が旅行に懸ける思いはそれぞれ異なります。のんびりと過ごす為だけに来られる方、結婚やお誕生日などの嬉しい記念日だけでなく、今日の日を人生の締めくくりとしての旅行にされる方など、その思いは計り知れません。また、どのような思いがあって足を運んで下さったのかを教えていただける方もいれば、その思いをひっそりと胸に閉じ込めて過ごす方も いらっしゃいます。だから、『おもてなし』とは千姿万態でお客様それぞれに形をかえるものだと思います。」

Q:では、満足していただけるためにどのようなことが必要だと思われますか。

「私たちがいつも念頭においているのは、『おもてなしはかけ算と一緒』という事です。私たちがいくら心を込めた接客をしても、料理がおいしくなければ満足して頂けません。接客と料理が良くても、リネンが並んでいなかったり、アメニティが不揃いだったり、ベッドの寝心地が悪かったりなど、どこか一点でも残念に感じる瞬間があれば、それはお客様に満足していただけたことにはなりません。どこかにひとつでも『0(ゼロ)』があれば、それはすべて『0(ゼロ)』になります。それどころか、印象は『マイナス』です。だから、お客様に喜んでいただけるおもてなしは、当館に到着してお見送りするまで、スタッフが連携し、全員が『チーム』となって気を抜かずに全身全霊で取り組むものだと考えています。」

Q:ひとりひとりに課せられた責任が重く、とても大きなプレッシャーを感じるのでは……。

「先ほども申しましたように、お客様が旅行に懸ける思いはさまざまですから、そこに関わる私たちも真剣勝負のような気持ちで臨ませて頂いています。しかし、そのように気負いすぎると、反ってお客様に不快な思いをさせてしまうことになりかねません。ですから、自分がゆとりをもっておもてなし出来るように、チームワークが必要だと伝えています。私はよく『精神減責=チームワーク』と言っています。スタッフがお互いに助け合い、サポートする力が強ければ強いほど、ひとりが心に背負う責任が小さくなりますから。そしてその中から『仲間への感謝』も生まれるので、職場にとても活気が出るんです」

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(女将:佐藤久美さん)

 

 「宿は人なり」……自分たちが育たなければ宿は育たない

 

Q:チームワーク向上のために神仙で取り組んでいる事は?

「それぞれスタッフが勉強する機会を設けています。たとえば、料理にぴったりのお酒をご案内出来るように日本酒やワインの勉強会を開いたり、厨房スタッフを京都で開催される料理勉強会に参加させるなど、スタッフが勉強する機会を頻繁にもつようにしています。また、話題になる有名な施設には日本だけでなく海外にも研修で足を運び、実際に宿泊してお客様の立場に立ってサービスを体感するなど、『外』に目を むけて常に新しいものを取り入れるようにしています。」

Q:女将自身がスタッフ育成に心がけている事は?

「まず、全員に伝えている事は、『世界中にあふれる宿泊施設の中で、ここを選んで頂いた』という感謝の真心で取り組む事です。神仙のスタッフは、着物の着かたも知らない、サービスも何かわからないという接客スタッフや、包丁の握り方も知らないという調理スタッフなど、原点からスタートした従業員がほとんどです。もちろん礼儀作法や所作は大切ですが、一番は『心』をこめてお客様に接すれば、私たちの思いは伝わると考えています。女性スタッフには、清潔感のある日本人女性の奥ゆかしさをもち、お客様が安心して自分に何でも注文してもらえる様な佇まいを意識するように『指先まで女性でいるように』と指導しています。調理スタッフには、良い食材や調理法などで試してみたいと思うならばどんどん挑戦してもらい、『もっと良くしたい』という探究心を大切にするよう指導しています。スタッフの意識が向上すれば、自ずと旅館の質も向上していくと考えています」

Q:旅館の質をきめるのは、単に表向きだけの技術を磨くだけでなく、スタッフの意識や感性を高めることが重要なポイントなのですね!

「私はそう考えています。神仙には『宿は人なり』という理念があります。技術やマナーばかりを重視するのではなく、中で働く『人そのもの』が意識や感性を高く持ちながら成長することが一番大切だと思います。神仙には、世界中を飛びまわる感覚の優れた方や、皇室の方からもご利用頂いておりますので、スタッフには神仙で働く事に誇りを持って、世界中に目を向けて自分の意識をレベルアップしてほしいと日々伝えています」

 

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(女将:佐藤久美さん)高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(女将:佐藤久美さん)

 

『宿は生き物』。人が成長すれば宿も成長し、人が成長をやめれば宿は衰えていくだけです。

 

Q:今の神仙に必要な事はなんでしょうか?

「今の現状に満足しない気持でしょうか……?足を運んで下さるお客様のニーズは、それがたとえ同じ方であっても日々変わります……。昨日と同じ事をしていては、お客様には満足して頂けません。だから、日々新しい気持ちでお客様に向き合い、常に向上心や探究心を持たなければなりません。常に頂点を目指して自分たちを成長させる事が、宿を成長する事につながります。やめてしまえば、そこで私たちと神仙の成長は止まってしまいますから……。そして、お客様だけでなく、仲間、職場、支えてくれる家族、すべてに『感謝の心』を忘れない事です」

高千穂『旅館 神仙』・館内紹介(女将:佐藤久美さん)

 

Q:最後に今後のことについてお聞かせください。

「この神仙に宿泊する事が『夢』と思って頂ける様な旅館にしていきたいですね。以前、あるお客様に『実は私、ず〜っと前からここに泊まりたいと思っていたんです。今日、やっとくる事ができたんです!』と言って頂いたことがあります。その時私は『まさかこの旅館が人の夢になるなんて……』と、嬉しさと同時に衝撃を受けました。それ以後、この出来事がずっと心に残っています。これからも、私たちがするべき事・しなければならない事を忘れずに日々努力しながら、『神仙に泊まりたいから来ました』と言って頂ける様な、何かの目標になれる旅館神仙に育てて行きたいと思います」

お忙しい中長時間取材にご協力いただきありがとうございました。

 


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