高森町をうろんころん〜南阿蘇高森・湧水トンネル


投稿:2009.06.05
【南阿蘇エリア】 【レジャー】 【観光スポット】 【ドライブ・散策】 【カルチャー】 【遊ぶ】

雨ニモマケズ。「雨が降っていても楽しめるスポット」を求めて南阿蘇高森町を「うろんころん」。

南阿蘇高森・湧水トンネル

 いよいよ梅雨の時期がやってまいりました。しかし、家の中でじっとしているだけでは面白くない……でも、どこに行こう……。そんな気分の方も多いはず!という事で、今回は熊本県阿蘇郡高森町へ「雨が降っていても楽しめるスポット」を求めて「うろんころん」しに行ってまいりました。ちなみに「うろんころん」とは「うろうろ、うろつく」と言う意味の方言だそうです。

南阿蘇高森・湧水トンネル南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール

 今回は、まず「高森湧水トンネル公園」を目指したのですが、決めていたのはそれだけ…その後はまさに「うろんころん」して雨でも楽しめそうな場所を探すつもりでしたが、親切な高森町のみなさんに導かれ彷徨うことはありませんでした。それではさっそく「うろんころん」におつきあい下さい。
(レポート:甲斐英利)

高森観光のお問い合わせ

高森町産業観光課 電話:0967-62-1111
URL:http://www.town.takamori.kumamoto.jp
高森町観光協会  電話:0967-62-2233
URL:http://aso-takamori.jp

 

周辺マップ

ルートを検索

 

 

高森町へ

 高森町を目指し、延岡から218号線で高千穂町へ、駅通り交差点(又は総合公園前交差点)を右折し325号線(田原バイパス)に入ります。そこから「高森」の文字を頼りに進みます。

南阿蘇高森・道案内南阿蘇高森・道案内

▲265号線に交わり右折。くねくねと連続カーブとトンネルを楽しみながら下って行きます。途中のパーキングポイントからの眺めも素晴らしい!

南阿蘇高森・道案内南阿蘇高森・道案内

▲下り始めてしばらくすると湧水トンネル公園の看板が見えますのでその先のT字路を左折。

南阿蘇高森・道案内南阿蘇高森・道案内

▲左に行けば高森峠ですがここは直進。その先に再び看板があるので左折。

南阿蘇高森・道案内南阿蘇高森・道案内

▲この看板が見えたら、もうすぐ目的地!

 

高森湧水トンネル公園

住所:阿蘇郡高森町大字高森1034-2
電話:0967-62-3331

トンネル入場時間
4月~9月:午前9時~午後7時 10月~3月:午前9時~午後6時

入場料金
中学生以上/300円 小学生/100円 小学生未満/無料

南阿蘇高森・看板南阿蘇高森・水汲み場

 駐車場に車をとめ看板を確認し先に進むと水汲み場があり、地元の方のみならず県外の方も水を汲んでいます。

南阿蘇高森・湧水感南阿蘇高森・湧水感

 水汲み場の奥には「環境ライブラリー・湧水館」があり湧水トンネルの歴史や水を中心とした環境問題を学習できる施設になっています。湧水トンネルに入る前に見ておくと勉強になってトンネル内をより楽むことができます。ちなみに「湧水館」自体もトンネルの上に建っています。

南阿蘇高森・湧水館南阿蘇高森・湧水館

 

◆それではいよいよトンネル内へ……

南阿蘇高森・トンネル南阿蘇高森・トンネル

▲右手奥の階段から降りてトンネルへ。

◆と、その前に……。

南阿蘇高森・イメージ南阿蘇高森・イメージ

南阿蘇高森・イメージ南阿蘇高森・イメージ

 階段付近には花が沢山咲いていて、高岳、中岳などを背景に楽しめます。雨覚悟でしたが運良く曇りだったのでしばらく蝶々と戯れました。

◆トンネル入口

南阿蘇高森・入り口南阿蘇高森・入り口

▲トンネル入口で入場料を払って内部へ。

南阿蘇高森・湧水トンネル南阿蘇高森・湧水トンネル

そもそも湧水トンネルってなに?

 このトンネルは旧国鉄高森線と高千穂線を結ぶ工事が昭和48年に着手されましたが、昭和52年にトンネル工事中に突然大量の出水に見舞われ、高森地域の自然湧水が枯渇。そのため工事は中断されました。その後、高森 – 高千穂線計画自体が廃止となりました。そして残された高森トンネルは高森町に譲渡され平成5年度から「高森湧水トンネル公園施設」として公開されています。

南阿蘇高森・湧水トンネル南阿蘇高森・湧水トンネル

南阿蘇高森・湧水トンネル南阿蘇高森・湧水トンネル

 常時、毎分32トンの湧水量があり、トンネルの長さは2,055メートル。その内、550メートルが一般公開されていています。クリスマスや七夕時などのトンネル内は、町内外の団体が参加して飾り付けが施され、水面に反射した光や飾りがとても幻想的なので要チェックです。現在は昨年の50を越えるクリスママスツリーが飾られていますが、6月末ころには七夕の飾り付けに変わるそうです。ちなみにトンネル内は一年を通して17℃と夏は涼しく、半袖でじっとしているとすこし肌寒いくらいです。この涼しさと、クリスマスツリーの光で外の蒸し暑さを完全に忘れてしまいました。

南阿蘇高森・湧水トンネルイメージ南阿蘇高森・湧水トンネルイメージ

南阿蘇高森・湧水トンネルイメージ南阿蘇高森・湧水トンネルイメージ

 奥にはフラッシュライトと特殊な装置を使って、流れ出る美しい水玉が落ちたり登ったり不思議な動きをする「ウォーターパール」がありずっと見ていても飽きません。たぶんここに20分くらいはいました(笑)

南阿蘇高森・湧水トンネル再奥部南阿蘇高森・湧水トンネル再奥部

▲ここが最奥部。水神様が祭られています。

南阿蘇高森・湧水トンネル

▲最奥部から入口方向の眺め

南阿蘇高森・イメージ南阿蘇高森・イメージ

▲雨が降っていると辛いかもしれませんが、トンネルの前は池を囲むように遊歩道になっていてのんびりと散策できます。

 

高森駅へ

 鉄道が通るはずのトンネルを見学した後は、せっかくなので高森駅へ。

南阿蘇高森・高森駅道案内南阿蘇高森・高森駅

▲駐車場を来た方へ戻り、高森駅の看板を目印に左折。道なりに進めば正面に高森駅が見えてきます。

南阿蘇高森・高森駅南阿蘇高森・高森駅

▲本来はこの先が高千穂へと繋がるはずだったんですね……。

 

阿蘇フォークスクールへ〜道案内

 当初の予定ではここからあてもない「うろんころん」をするはずでしたが、湧水トンネル取材時に高森町産業観光課の方がわざわざ現場に来て下さって、今回の趣旨を話すと次なる雨でも楽しめるスポットを紹介して下さいましたのでそちらの施設に向かいます!

南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内

▲高森駅の前の交差点を左折し進むと、325号線に交わるのでここを右折。

南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内

▲大分・阿蘇方面へ左折。月廻り公園越しに阿蘇の山々を眺めながら5分程進みます。

南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内

▲左手に阿蘇フォークスクールの看板が見えてくるので左折

南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール道案内

▲突き当たりを右折するとすぐに到着します。

 

NPO法人阿蘇フォークスクール

住所:熊本県阿蘇郡高森町上色見1390-1(旧上色見小学校)
電話&FAX:0967-62-0027
開校時間:午前10時~午後5時
休校日:毎週、火・水曜日
ホームページ:http://asofolkschool.eco.to

南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール

 阿蘇フォークスクールは、2003年小学校統廃合により、112年の歴史に幕を閉じた上色見小学校の校舎を残そうと、上色見地区の農・畜産・自営業の住人や点在するクラフト作家が、NPO法人化に動き、2004年、NPO法人阿蘇フォークスクールとして設立。陶芸、革工芸、ペーパークラフト、竹細工、料理など様々なクラフト体験講座が開講されています。また阿蘇クラフトフェアなども毎年開催されていて、県内外の作家さん達による交流や販売などが行われ毎年多くの人で賑わうそうです。

南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール南阿蘇高森・阿蘇フォークスクール

▲施設自体への入場、見学は無料ですが、施設存続の為にぜひ協力金を♪

南阿蘇高森・校内風景南阿蘇高森・校内風景

▲中には実際に校舎として使われていた頃の名残がまだまだ残っています。

南阿蘇高森・イメージ南阿蘇高森・イメージ

南阿蘇高森・校内イメージ南阿蘇高森・校内イメージ

▲教室を使った工作室。木のおもちゃが沢山!

 クラフト・自然体験は常時開催されていますが、最低2日くらい前の予約が必要です。また、講座によってはグループ単位となるので詳しくはお問い合わせ下さい。なお現在行われている講座は、革工芸、スーパー紙ヒコーキ、木工玩具、染色、木の実クラフト、郷土料理(田楽・饅頭・だご汁)、伝承工芸(わらぞうり・竹かご他)、根子岳散策、あか牛飼育現場見学などです。

南阿蘇高森・イメージ南阿蘇高森・イメージ

▲面白くてついクルクルクル……

南阿蘇高森・校内イメージ南阿蘇高森・校内イメージ

「南阿蘇えほんのくに えほん文庫」として公開されている絵本の部屋。南阿蘇地域には喫茶店から民家まで現在15の文庫があり、「絵本的世界や子ども的な感性を大切にしながら、子どもたちが将来安心して暮らせる地域と文化を創り出すことを目指して」活動されているそうです。

南阿蘇絵本の国ホームページ
URL:http://www.aso.ne.jp/~ehon

南阿蘇高森・校内イメージ南阿蘇高森・校内イメージ

▲当時と何も変わらない教室

南阿蘇高森・校内ディスプレイ南阿蘇高森・校内ディスプレイ

 職員室だったと思われる部屋では、作家さん達の作品が並べられ、購入することが出来ます。普通の雑貨屋さんではなかなか手に入らない手づくりのものばかりなのでこれだけでも立ち寄る価値はありますね。

南阿蘇高森・校内イメージ南阿蘇高森・校内雑貨

南阿蘇高森・校内雑貨南阿蘇高森・校内雑貨

南阿蘇高森・校内風景南阿蘇高森・絵本文庫

▲校舎の奥には古い民家を改築して作られた別のえほん文庫があり、木の温もりの中で絵本が楽しめます。

南阿蘇高森・母屋

▲こちらは改築中の母屋。宿泊施設や郷土創作料理のお店が誕生予定だそうです。

◆帰りは校庭を抜けてみました……

南阿蘇高森・校庭

▲校庭もイベント会場になったり、フェア開催の時には駐車場になったりと大活躍しています。

 

手づくりパンの店 はなしのぶベーカリーのオーナーは街角案内人

 ここで次なる目的地がなくなったと思ったら、思いがけない出会いがありました。その方は、たまたま打ち合わせにフォークスクールに来ていた「たそがれよしおくん」。取材の話を聞かれていて、「宮崎からなの?」と声をかけていただいたので趣旨を話すと、「実は、『たそがれよしおくん』という名前で街角案内人をしてるんだよ」と…。なんとも思っても見ない言葉、さらに地元のパン屋さんのオーナーさんだというではありませんか!ということで取材をお願いしたところ快くOKしていただいたので、よしおさんのお店へ向かうことに……

南阿蘇高森・はなしのぶベーカリー

▲フォークスクールから325号線までもどり、熊本方面へ右折、道路沿いにある高森ショッピングセンター「アスカ」のなかにお店はあります。

手づくりパンの店 はなしのぶベーカリー

住所:熊本県阿蘇郡高森町高森1978-2 ショッピングセンターアスカ内
電話:0967-62-3555
営業時間:午前9時~午後7時30分

南阿蘇高森・はなしのぶベーカリー南阿蘇高森・はなしのぶベーカリー

 はなしのぶベーカリーでは、毎日約60種類の焼きたてパンが並び、手作りのピザやサンドイッチはもちろん、自家製酵母でじっくり醗酵させたライ麦パンや食パンちょっと変わったアイデアパンも楽しめます。「素材」にこだわり、添加物は一切使わず、手間と時間をしっかり掛け、心を込めてひとつひとつ丁寧に焼き上げているそうです。

南阿蘇高森・はなしのぶベーカリー南阿蘇高森・パンイメージ

 パン生地を醗酵させる酵母にはこだわりの天然培養酵母を使っているそうで、酵母菌は、国産小麦粉・減農薬米・麹菌・高森湧水のみを使い培養し、食品添加物を一切使わで、醗酵にとても時間がかかそうですが、風味豊かで、味や香りが楽しめ、安心しておいしく食べていただけるパンが焼き上がるのだそうです。

南阿蘇高森・パンイメージ南阿蘇高森・パンイメージ

▲右のパンは世界でここだけ?の電信柱パン!

南阿蘇高森・街角案内人

▲はなしのぶベーカリーオーナー兼、街角案内人「たそがれよしおくん」。

「高森に来て、行き先に困ったり、分からないことがあったら気軽によって聞いてください」とのことですので、ぜひ皆さんお立ち寄り下さい。また、事前に連絡して頂いて、よしおさんとの都合が合えばガイドもしていただけるそうなのでコアな高森町を満喫したい方は連絡されてみては?これまでも、自生しているお茶を使ったお茶会などのイベントや様々な活動をされていらっしゃいますので、きっと楽しいツアーになると思いますよ!

 このまま、よしおさんにガイドをお願いしたい気分でしたが、次回のお楽しみとして今回の「うろんころん」はここで終了することにしました。今回訪れた場所は駐車場から施設への距離も短く、雨が降っていても気軽に立ち寄れ、ゆっくりと時間をすごせる場所なので皆さんもぜひ訪れてみて下さい。

◆帰りに高森駅と繋がるはずたっだ高千穂駅へ

南阿蘇高森・高千穂

 平日は駅舎待合室とホームの開放されています。(水曜日は定休日)
土日、祝日限定で、遊具トロッコやレールバイクの試乗もできるそうです。
高千穂あまてらす鉄道株式会社ホームページ
URL::http://www.torokko.jp/

 


pawanavi Since 2001.01.24|Renewal 2012.07.23 Copyright - (C) 2001-2016All Rights Reserved