タイ料理 『ルアン・マイ』
タイから仕入れた現地の素材でつくる本格タイ料理!
今回ご紹介するお店は、県北では珍しい、本格的なタイ料理を楽しむことができるお店『ルアン・マイ』さんです。昨年11月にオープンしたばかりだというのに、その美味しさと空間の心地よさが評判となり、あっという間に口コミで広がって、延岡市内外から本場の味を求めて足を運ぶお客様が続出。すでに一週間前の予約でなければお席が空いていないというほどの人気店となりました。
そんなお店を経営されているのは、「長年の夢だった料理店を開くことができました」という平田さんご夫妻。ご主人は、仕事の関係でタイに6年程住んでいたこともあり、「タイ」に関することにはとても詳しく、料理はもちろん、素材選びや仕入れに関しても、かなりのこだわりを持っており、料理につかう材料のほとんどをタイから仕入れているそうです。 さらに、奥さまが、タイ出身ということもあり、夫婦そろってタイ料理は得意中の得意なんです!
そこで今回は、タイ料理の「本当の美味しさ」を多くの人にたっぷりと堪能してもらおうと、ご主人と奥様が厳選したメニューを提供してくださる『スペシャル ランチ・コース』をご紹介したいと思います。
(レポート:中本望美、みよこ)
タイ料理 『ルアン・マイ』
住所:延岡市伊形町5221-4
電話:0982-37-3449
営業時間:11:00~19:00(完全予約制)
※お食事のお時間は約2時間を目安にお越しください
店休日:木曜日
駐車場:店舗敷地内に1台分
道案内
延岡市石田町の延岡南道路乗り口近くにある、伊形町のエブリワンから裏手の公園へ向かい、つきあたりを左折。
一本目の道を右折して10メートルほど進むと、右手にお庭や玄関に、「タイ料理 ルアンマイ」の看板と、タイの国旗を掲げたお店兼住宅がありますので、すぐ分かるかと思います!
周辺マップ
店舗紹介〜タイ国旗と季節の花が色あざやか☆
店名の「ルアンマイ」とは、「木の家」という意味。 住宅地の中の自宅の外観は、木造の古式ゆかしい日本住宅そのもの。しかし、門をくぐってみると、お庭にはバナナなどの亜熱帯植物が並び(夏場は中から通りが見えなくなるほどだそうです)、独特のアジアンテイストを醸し出しています。
玄関から店内に入ると、ホールにはタイの雑貨がディスプレイされ、タイのムードが漂っています。
案内されたお部屋に入ると、思わず「きゃぁ~~~♪♪」とトキメイテしまいました♪
そこには、タイのお店を思わせる、テーブルクロス、座クッション、壁掛けや雑貨の数々!!さらにテラスの向こうには、マンゴーやバナナなどの現地の植物がずらりと勢揃い!また先ほどのお庭を見渡すことができ、ここだけの異空間が広がっています。
スペシャル ランチ・コース 2,500円(1名)
『ルアン・マイ』では、あまりタイ料理に馴染みのないお客様、そしてタイ料理は食べたことあるが、今ひとつ理解できなかった……。などなど、タイ料理に対して不安がある方のためにと、オーナーご夫妻が自信をもってお勧めできるメニューを組み立てて、基本の「コース」を設定しています。
料理はお客様が到着されてから作り始めるので、できたての一番おいしい状態で楽しむことができます。デザートまで、たっぷりと堪能しできるのコースとなっているので、食事の時間は、約2時間~3時間ほど予定されているといいかもしれません。
ちなみに、「タイ料理」は、生のハーブや、生薬素材を使っているので、時間が経つと苦味が出てしまい、本来の風味が損なわれてしまいます……。会話を弾ませる前に、まず味わっててくださいねッ♪
それでは、まずは私たちも仕事をおいていただきます♪
トムヤムタレー
世界三大スープ(タイのトムヤムクン、ロシアのボルシチ、中国のふかひれスープ)の1つ「トムヤム・クン」をグレードアップさせた、海鮮スープ。そもそも、よく耳にする「トムヤム・クム」とは、「トム」=スープ、「ヤム」=酸っぱい、「クン」=エビ、という意味なのだそうです。その「クン=えび」を「タレー=海鮮」に変えて、今は旬の「牡蠣・エビ」を贅沢に、そして現地の生薬素材を使い、パクチーやレモングラス、ショウガ、タマリンド、ミニ玉ねぎなどなど、たくさんのハーブ、調味料を使って仕上げられたのがこちらのスープ。見るからに贅沢で、しかも体が温まりそうなスープですよね~♪中には、今が旬の大粒の牡蠣がゴロゴロ!大きなエビの存在感に圧倒されてしまいます!パクチーなどの香草・ハーブの香りが心地よいです。
見た目は、赤いトウガラシが浮かび、ちょっと辛そうな感じですが、ひとくち飲んでみると、辛さよりも、あっさりした酸味が広がり、そのあとで辛さの刺激がきます。しかし、さらにその後で、ふわ〜っとした甘みがやってくるんです。その甘みを感じるようになると、この辛さが病み付きになってしまうんですよね!エビも牡蠣も食べ応えがあり、このひと品だけで一気にタイ気分に浸れます~♪さすが、世界三大スープの1つ!!最後の最後まで、お鍋をひっくり返していただきました(笑)
※こちらのスープは、通常3名様まではそれぞれスープ皿に盛りつけられ、「4名様からお鍋で提供」されるということでした♪ 4名以上でのお食事の方がお得かもしれませんね♪
生春巻き
タイ料理の定番ですね!今では、日本の一般家庭や レストランなどでもよく見かけられますが、とにかく、この生春巻きは「タレ」が格段に違うんです!!タイの調味料を使った、「ルアン・マイ自家製のタレ」は、野菜の旨味を損なわない絶妙な辛さに加え、中の具材と絡んで引き出される、すっきりとした甘みがくせになりそうです(本当にいろんなものにつけて食べたくなる、まさに万能タレだと思います)。
「こちらは、トウガラシもたくさん入っているので、少しずつ味を見ながら、好み量をかけておめしあがりください」と進めていただきましたが、いやいや、美味しすぎて思わず「たっぷり」かけてしまいました。
クイッティオ ラーメン
お米の麺の「フォー」をつかった、タイの「屋台料理」の定番メニューです。タイに行ったことのあるほとんどの方は食べたことがあるのではないでしょうか。
出汁と塩でシンプルに味付けされた、透明スープのラーメン。今までの料理とは違い、辛味がまったくありません。とっても味わい深く、それでいてあっさりしたスープが印象的!好みに合わせて、トウガラシ、砂糖、ナンプラー、自家製お酢を入れてお召し上がりください。
最後にちょっとトウガラシを入れてみました!これはほんのちょっとでも辛い(笑)!!でも、香りは市販のものと全く違い、トウガラシの豊かな香りがします。この粉末トウガラシは、旬のトウガラシが生った時にまとめてご主人が手づくりされるそうですよ。食べる毎に、いろんな味を試してみるのも楽しいですね。
エビとカシュナッツのオイスターソース炒め
※通常は、食べやすいように、個別でお皿に盛り付けています
オイスターソースの香りが食欲をそそります~♪ソースを贅沢にたっぷりと使われていて、エビも大きくプリプリでとっても豪華です!
ほんのり甘い味付けで、カシュナッツや野菜など、それぞれの具材の食感が実に楽しいです。美味しい辛さを追求するからこそ生まれた「優しい甘味」に感動です☆
タイ・カレー(グリーンorレッド)
※画像はレッドカレーです
日本の家庭やレストランなどで食べるカレーをイメージしないでくださいね(笑)。ココナッツミルクと、トウガラシや香草を合わせて作られた独特の風味に、タイカレーならではの、パンチ(タイだけにキックでしょうか?)の効いた辛みが刺激的なサラサラしたカレーです。
ちなみにタイカレーと言えば、「グリーンカレー」の名前をよく耳にしますが、今回はあえて「レッドカレーもめちゃめちゃ美味しいんだぞ!」ということで、こちらを選ばせてもらいました!
もちろんライスはこだわりの「タイ米100%」!日本のお米より細長くてほぐれやすいのが特徴で、タイカレーにはぴったりとマッチするんです!さらに、タイ米は日本のお米に比べてカロリーが低いので、「ダイエット」されている方や、「低カロリー志向」の方にもお勧めなんです!
「タイ」そして「レッド」という響きから、「どれだけ赤いんだろう」とか「どんな匂いがするんだろう」なんて、頭をぐるぐる回転させて想像している中、レッドカレーが登場しました。
ココナツミルクのやさしい香りと、やわらかい色合いだったので、ちょっと意外でした。ご飯の上に豪快にかけて食べてみたのですが、『トムヤムタレー』同様に、きりっとした辛味の中に感じる甘味が心地よく、また、ココナッツミルクと、ほくほくした甘いカボチャがマイルドさを演出し、結果的に思ったほど辛さを感じませんでした。これはいくらでも食べられそうです♪
ところで、みなさんは「レッドカレー」と「グリーンカレー」の違いを知っていますか?簡単にいうと、「青唐辛子」と「赤唐辛子」の違いで、基本的な辛さに違いはなく、辛さは唐辛子の量で調節するのだそうです。こちらでは、あまりタイ料理にあまり馴染みのない方のために、食べやすい辛さで調節しているのだそうですよ。
タピオカとコーンのココナッツミルク
いよいよデザートです♪この日は、タイではなじみ深い「タピオカ」と「ココナッツミルク」をつかったでデザートでした。
タピオカのモチモチした食感と、とろけるミルクが絡み合って、口の中にやわらかな甘みが残ります。「コーン」は意外な組み合わせでしたが、プチプチした「タピオカ」と、シャキっとした「コーン」の歯ごたえがマッチしておどろきました。
濃厚なのに後味すっきり、でも、かなり尾を引く味です(もういっぱいくださ〜い!)。コースの最後にふさわしいデザートでした!(日によってデザートは異なります)。
特製チャーハン
乳製品アレルギーやココナッツミルクが苦手な方には、カレーではなく別メニューも準備していただけます。こちらもタイ米100%でつくったチャーハン。
油分が少なく、サラサラしていて塩味もちょうど良く、かなりの量いけそうなチャーハンです(笑)。
こちらもご主人お勧めの一品ですよ!
ご希望のお料理は予約時にご相談ください!
他にも、鶏肉の出汁をたっぷりふくませた鶏飯や、タイの家庭・屋台で人気のメニュー、そして、現地で食べた思い出のお料理など、タイ料理に関してリクエストがある方は、予約の時点で相談されてみると、そのお料理に出会うことができるかもしれませんので、ぜひお尋ねされてみてくださいね♪
メニュー
・スペシャル ランチ:1,800円(1名)
・スペシャル ランチ・コース:2,500円(1名) 上記レポート参照
・スペシャル ディナー・コース:2,500円 / 3,500円(1名)
世界三大スープのひとつ「トムヤム・クン」からはじまり、タイカレー(グリーンorレッド)で終わる(デザート付き)、様々なコース。
辛さにつきましてはご相談ください。タオルは持参でお願いします。
平田さんご夫妻からのメッセージ
「具材や調味料はすべて現地から独自のルートでとりよせ、お客様にタイの素材100%で料理を
提供しています。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、現地では、天候変動の影響で、ココナッツミルクや様々な食材が製造できないという危機に陥っています。しかしなんとか食材を確保し、お客様に楽しんでもらえるように努めています。
もちろん、今回のコースで準備した定番のメニュー以外にも、タイ料理には数えきれないほど美味しい料理がありますので、予約の際に、辛さやお好み、思い出のリクエストメニューなどをお伺いし、オリジナルのコースも対応できます。
店舗は、夫婦二人で対応しているため、お客様にはお手数をおかけ致しますが、完全予約制にて承っております。食材の仕入れの関係で、3日前までの予約受付とさせていただいていますが、最近ではありがたいことに予約が込み合い、一週間前までの予約でなければお席がご準備できない状況となっていますので、ご了承のほどお願い申し上げます。
ここでの時間がみなさまにとって特別であるように、現地に旅行へ出かけた気分になれるような、雰囲気作りを心がけ、そしてみなさまには、あわてずゆっくりと楽しい時間を過ごして頂けるようなセッティングでのサービスを行っておりますので、よろしければ時間に余裕をみてお越しいただきたいと思います。目安は2時間から3時間ほどみていただければ結構です。
本場のタイ料理を囲んで、みな様の素敵な思い出づくりのお手伝いができればなによりです。」
タイで生まれ育ったの奥さまの味覚、そしてご主人が培った料理の感性を活かしてつくられた、まさに、日本とタイの素晴らしい部分が活かされたタイ料理のお店『ルアン・マイ』。
旅先の思い出のお料理をもう一度楽しみたい方、タイ料理に興味がありながらも、なかなか食べる機会のなかった方は、まず足を運んでみてください。
PS:汗かきのかたはタオルは持参ですので忘れずに♪♪♪