新田原基地航空祭『新田原エアフェスタ2014』


投稿:2014.12.12

 

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ブルーインパルスの曲技飛行展示から、陸上自衛隊の空挺隊員によるパラシュート降下等など!全国の航空ファンが毎年楽しみにしている、新田原基地航空祭『新田原エアフェスタ2014』

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 12月7日(日)、宮崎県児湯郡新富の新田原基地で『新田原エアフェスタ2014』が開催されました。注目のブルーインパルスの曲技飛行展示は本年度九州では初めての展示(他地区での展示は天候等で中止となっていた)となるため、会場には6万人を超える航空ファンが訪れました。今回のレポートでは写真を中心にこの日の会場風景をご紹介します。
(レポート:パワスポ 黒田 健)

新田原エアフェスタ2014

【日程】平成26年12月7日(日)
【会場】航空自衛隊 新田原基地
航空自衛隊 新田原基地 公式サイト
URL:http://www.mod.go.jp/asdf/nyutabaru/

 

オープニング

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機種:UH-60 U-125 F-4 F-15
新田原基地所属機による航過飛行

 早朝から基地所属の飛行機が次々と飛び立っていきます。F-4の離陸時には甲高いエンジン音が体に響き、F-15の離陸時の加速感には驚かされました。離陸後上空をたくさんの人に見せつけるように堂々と飛行する姿。待ちに待った航空ショーが始まりました。

防災・救難隊

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機種:UH-60 U-125
新田原救難隊による救難展示

 航空自衛隊が運用している救難捜索機U-125が上空を飛行、そして救難展示ということで地上のターゲットを確認!ちなみに救難を必要とする人が見つけやすいように、この飛行機は水色にカラーリングされています。続いて旋回性の優れたUH-60 ブラックホークが接近。上空から物資を投下しました。その後上空で待機のブラックホークから隊員が降下し、タンカと共に上空に引き上げられました。災害時 に行われる自衛隊の救難捜査、こういった高度な訓練と最新の設備がたくさんの人の命を救っているのを再認識しました。

教育

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機種:F-15
飛行教育航空隊による飛行教育展示(機動飛行等)

 F-15イーグルが登場。自衛隊の主力戦闘機であり、現在はライセンス国産化された飛行機です。この飛行機その名の通り空を飛び回る鷲のような旋回性を持っています。快晴の空を飛び回る二機のシルエットをみながら「きっと宇宙から怪獣がやってきても守ってくれるだろう」なんて考えながら、ウルトラマンのウルトラ警備隊が出動する場面を想像してしまいました(笑)。

防空

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機種:F-4
第5航空団第301飛行隊による防空飛行展示(機動飛行等)

 F-4 ファントムⅡ。現在日本でF-4を戦闘機部隊で運用しているのは新田原基地第5航空団の第301飛行隊、茨城県百里基地の第7航空団第302飛行隊、この二つの飛行隊のみとなっています。離陸時の高温のエンジン音と迫力はこの機体ならではのものでは!現在米軍では引退しているF-4ですが、飛行する姿、そして着陸後パラシュートを使用して減速する姿に戦闘機の歴史を感じました。

機種:F-15
飛行教導群による防空飛行展示(機動飛行等)

 カラーリングされた2機のF-15と通常カラーの2機、計4機が大空を駆け回る姿は爽快でした。また着陸時に見せる機種の前の部分を挙げて着陸する体制が特徴的でした。事前の取材でパイロットの方に話を聞いていたのですが、飛行の際一番苦しいのは旋回時らしく、大きく回るときには長時間かなりの重力が体にかかり続けるそうです。

機種:F-2
第8航空団第6飛行隊による防空飛行展示(機動飛行等)

 築城基地からやってきたF-2。通称バイパーゼロと呼ばれるこの機体は、旋回能力に優れ高度な機動飛行を見せてくれました。世界最高峰レベルの能力を持つこの機体の動きは、まさに空を自由自在にとびまわる鳥のようでした。

アクロ

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機種:F-16
米軍機による曲技飛行展示

 

 米軍所属の1機のF-16ファイティング・ファルコンが離陸から一気に上昇。そして旋回をしながらの降下や上昇の連続といったアクロバット飛行。単独の飛行でしたが米軍のパイロットの技術の凄さを表現していました。じゃじゃ馬を乗りこなすような荒々しさを感じた飛行展示でした。

空挺

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機種:C-1
陸上自衛隊第1空挺団の隊員による空挺降下

 三度にわたって金色のパラシュートで陸上自衛隊の空挺隊員が降下。高いところが苦手な私には少しゾクッとするような瞬間でしたが、無事にターゲットに着地する隊員の姿に拍手が起こっていました。

アクロ

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機種:T-4
第4航空団第11飛行隊による曲技飛行展示

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 エアフェスタのクライマックスは本年度九州初登場となったブルーインパルスの飛行展示でした。飛行前にはパイロットのサイン会が行われるほど大人気で、離陸前には機体に乗り込む際にパイロットの紹介が行われました。

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 4機、そして2機のT-4が離陸、きれいに揃った小さめの青い機体が飛び立ちました。

 上空を旋回、青空に白いスモークを放ちながらハートを描いたり、星を描いたり、ブルーインパルスの飛行展示はあっという間に終わりに近づきました。

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 ショーのクライマックスは会場正面からのコークスクリュー。2機の機体が描く絵は龍のように見えました。

 最後に6機での編隊飛行、そして次々と着陸する機体。パイロットが手を振りながらたくさんのファンの前を通過しショーは終わりました。

 航空祭の撮影は今回で6回目になるのですが、今年は事前に自衛隊の方々といろいろとお話をすることが出来ました。普段の訓練のことや飛行・整備の厳しさの話を聞いてからの撮影ということから、いつもよりも緊張感が増したように感じました。
 6万人を超える児湯郡最大のイベントが多くのスタッフやファン、そして地元の人々に見守られながら無事終了。
 日本の空が、世界の空が今年も来年も平和であるように……。そんな思いを胸に会場をあとにしました。


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