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2007年06月20日

ひどい話だと思います。 【宮崎の砂浜の行方】

『日向時間』創刊号で、赤江浜人工リーフ建設問題をとりあげました。
あれから、一年近く経ちましたが、工事に反対していたサーファーが言っていたとおり、人工リーフは早くも壊れ始めています。県が言っていたような砂浜に砂があふれるようなこともありませんでした。

赤江浜は宮崎県の工事でしたが、今度は、国交省が、シェラトン・グランドオーシャン前から石崎浜左岸前までの間に、長さ300m、幅150mのヘッドランド(T字突堤)7基を20年かけてつくる提示をしたそうです。

ひどい話だと思います。食糧不足、エネルギー不足。世界では、地球温暖化による異常気象、環境の変化にどう対応していくべきかが話あわれているときに、「美しい国、日本」の政府、お役人は、あいも変わらず、日本の国土を荒廃させ、短期的にでもそれで、お金が生み出せればそれでよしとしています。何処からお金を生み出すのかと言えば、日本国民の税金からです。信じられない話です。不良資産を払い続けなければならない、私たちのことはお構い無しです。未来の子どもたちのことは、まるっきり無視です。

税金も二酸化炭素も、いくら小さな蛇口を閉めて回っても、大きな蛇口が壊れているようでは意味がありません。


『日向時間』創刊号  赤江浜人工リーフ建設問題
http://www.hyuugajikan.com/backnumber/2006_spr/akae.html


以下、国交省、説明ppfから抜粋】

3(2)住吉海岸における浸食対策(案)1
■養浜+ヘッドランド(突堤)
・養浜が基本
・但し養浜だけでは砂浜を確保できないので砂を補足する施設(ヘッドランド
など)も整備
シーガイア前浜(既設の整備随消波堤北側)から石崎側左岸までの間に7基の
ヘッドランド(突堤)の地図提示
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3(3)ヘッドランドについて
・大きさ
(現在は長さ:300m、幅:150mとして計画)
・配置間隔
(現在は1kmおきに7基予定)
・材料
(自然の石、コンクリートブロック など)
・工事の方法など
(陸上から、海上から など)
-----------------------------------
4 今後のスケジュール
■中長期的な予定
・平成19年度は調査・検討のみ
・現在、平成20年度からの事業化に向け、予算要求中
(H19.8要求、H19.12事業化決定、H20.4予算配分)
・条件が整えば、平成20年度の秋以降に試験施工に着手したい
 (台風、アカウミガメの産卵・孵化が終了した11月頃)
・それまでに必要な調査・検討・設計を行う
・なお整備は20年かけて段階的に進める


投稿者 hujiki : 2007年06月20日 16:05

コメント

これじゃ、まるで賽の河原の石積みみたいなものだね。公共事業で飯を食っている土建屋さんはこれでずっと仕事があると思われるかもしれないけど、なんだかとっても無駄です。こんな壊れるもので所得移転をしないといけないなんて・・・。
ほんとはもっと生産的なことに資金が使われるようにしないといけないのよね。最近、若い世代が政治家になろうとするけど、これが程度が実に低いみたいで呆れる・・・。ちゃんと勉強していないというか、通り一遍等のことで済ませようというのが多いのね。まあ教育が悪いのだけどこれじゃあ、ね〜。と思ってしまいます。

投稿者 お日様大好き : 2007年06月20日 19:41

本当に無駄です。山から砂が供給されないという根本的な問題は無視し、対処療法で護岸工事をしても、それが逆に砂浜を守るために悪影響を及ぼしている。けれども、そこも無視する。日本全国の砂浜の現状を見ても、答えはでているのだけれど、最初から目的が違うのでしょうね。困ったものです。

投稿者 テツロー : 2007年06月20日 22:48

周りにも教えたいです、この納得いかない計画を。

建設ありきの計画と言うのが見え見えで腹立たしいです。

就職したてでバタバタしてましたが、そろそろやっていかんと…

いつも情報ありがとうございます!

投稿者 nobukof : 2007年06月20日 23:23

 あれからもう一年たったんですね。
その後の、赤江浜を写真で見ましたが…君ヶ浜以上に悲惨な海になってしまったように思えます。

 先日、仕事で中国に行ってきました。

3(3)ヘッドランドの材料(自然の石、コンクリートブロック など)ですが、君ヶ浜では中国から輸入した「自然の石」を使ったといわれています。
そのまったく同じ「石」が、中国で本当に山のように積まれ輸出をまっていました。
 その先には、採掘のために破壊された山が無残な姿になっておりました。

 「金」にものを言わせ「美しい国、日本」を作るために、地球を壊す日本をひしひしと感じました。

我々の声は…届かないのか?と情けなくも感じました。

投稿者 銚子の野口です。 : 2007年06月21日 01:20

nobukofさん、お仕事には慣れましたか?
今度は、国土交通省の事業です。
長年、環境問題に取り組んできたAさんの話によると、8月には予算要求、12月には事業化決定、来年4月に予算配分、そして11月頃着工予定の流れであるそうです。受注先も決まっていそうですね。

銚子の野口さん、日本は、食料、木材、石までも海外から輸入しているんですね。途上国の貧困問題の最大の原因は、国の借金で、何もかも売らなければならないほど追い詰められていることにあるそうです。本当であれば、自分たちが食べる食料を作らなければけないのに…。最も多く金を貸し付けているのが日本だそうです。

投稿者 テツロー : 2007年06月21日 09:18

てっちゃんお疲れ様。赤江浜の問題大変な事ですね。私が小さかった頃鹿児島のばあちゃんの家に行ってすぐ近くの海で、足の裏で貝を探って取っていました。そしてそれを持って帰って刺身で食べていました。親戚の舟に乗って海の上から見えるキスをつりたい放題取ってそれも刺身にしていました。私がまだ小学生の頃。その時から喜入の浜には石油コンビナートが出来始め、いつの間にか貝は取れなくなったようです。私が子供の頃幸せだと感じた事を今の子供達に手渡し出来ないのはとても残念です.環境問題とか色々考えると結局思うのは、あー、そしたら何もせずに日の出と共に起きて、ぼーっと一日自然の中で暮らして日没と共に寝るのが一番幸せなんだろうなって最近思ってミクシィもやめていました。だけどそれだけじゃ変わらないよね。経済も大事、動く事も大事、自然も大事。私はどうしよう?って悩むぽん太でした。でもいえるのはやっぱ自然の摂理って当たり前だと思うんです。人が手を加えるって不自然だよね。子供達は笑っていた方が私は嬉しい。よ。

投稿者 ぽん太 : 2007年06月21日 22:26

はじめまして。
mixiのまちゃまちゃさんのところから飛んできました。

僕、この計画の第1回目の意見交換行ってきましたよ!

ただの意見交換と聞いてましたが、すでにここまで計画が進んでいるんですね・・・

守る会のメンバーもこられていてなぜ砂浜がなくなるのか?を理論的に説明されてましたが
国交省の方は???
そうなんですか?
みたいな雰囲気でした・・・

地球環境のために少しでもお力になれば・・・

投稿者 ドルフィン : 2007年06月21日 22:42

ぽん太さん、自然のことが当たり前に言えるようになったのは、つい最近のことっていうことを秋号で森林と水について、執筆していただいた河野耕三先生が仰っていました。 それまでの自然保護活動は挫折の連続だったそうです。少なくとも今は、自然のことが当たり前に言える時代です。じゃんじゃん当たり前のことを言おうじゃありませんか!未来は、作っていかないとね!

ドルフィンさん、初めまして!
意見交換行ってらっしゃったんですね。僕の知り合いのAさんという方も行ったそうですが、ガス抜きにもならないものだったと、メールがきました。
国交省の担当者は、三年もすれば違う場所に行ってしまいます。長期計画で砂浜を考えるなら住民が主体となりすべきです。何のために工事をするのかという根本的なことに、住民と行政の意識の違いがあるように思います。

投稿者 テツロー : 2007年06月21日 23:33

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