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2006年01月07日

第26回宮崎女子ロードレース [ 陸上 ]

 女子長距離の年初めを告げる宮崎女子ロードレースが6日に行われた。
 今年から県庁楠並木通りからのスタートとなったハーフマラソンは55名の選手が出場。最後の最後まで激しい先頭争いが繰り広がられる展開となり、九電工の奥永美香が1時間9分57秒で優勝した。6秒差の2着はジェーン・ワンジク(パナソニック)、3着はルース・ワンジル(日立)。沖電気の宮内洋子は4着、昨年優勝のリディア・シモンは13着だった。
 5km・一般の部は福士加代子(ワコール)が大会新の15分32秒で優勝。5km・高校生の部は1着の枡田悠里など小林高校の選手が10位以内に6名入る強さを見せた。3km・中学生の部は妻中学の柴田彩香が1着だった。
レポート:照屋 撮影:黒田

ハーフのベスト3 5km優勝の福士

 
開会式&レセプション

 大会の前日(1月5日)、シーガイアのワールドコンベンションサミットで開会式とレセプションが行われた。開会式では昨年のハーフ優勝者、リディア・シモン(ルーマニア)が優勝カップを返還。選手代表による宣誓は、先日の全日本実業団女子駅伝で沖電気3位の原動力となった宮内姉妹が務めた。
 レセプションは招待選手の紹介などがあり、シモンは日本語で「ガンバリマス!」と言って会場を沸かせた。また、今回で11回目の出場となる小幡佳代子(アコム)に記念のプレートが贈られた。
 選手たちが食事をするなどして楽しむなか、宮内姉妹にコメントをいただいた。

【宮内宏子】
 脚の調子が悪いので、明日出れるかかわらないんです。脚は今日の練習で痛めました。もし出れるなら昨年の9位以上、1時間10分台が目標です。
 (今年の上半期について)トラックでは昨年、自己新記録を出したんです。ただ、ロードのハーフは1時間11分台まで。今年こそは1時間10分台を出したいです。

【宮内洋子】
 昨年は3位だったので、明日はそれ以上を目指して頑張ります。
 (今年の上半期について)都道府県対抗女子駅伝(1月15日、京都)に出場する予定なので、体調を上げていきたいと思ってます。
シモンpg 宮内姉妹
福士 小幡


ハーフマラソン

 ハーフマラソンは55名が出場。脚を痛めたと語っていた宮内宏子(沖電気)、平良茜(沖電気)、西薫(旭化成)ら18名が欠場した。
 スタート地点は昨年のシーガイアから、県庁通りの宮崎県警本部前に変更となった。スタート前に足を運ぶと、選手や大会スタッフ、選手の応援団(企業)、ギャラリーなどが多数いてビックリ。天候は曇り、気温は7.9度、風は強め。12時10分、選手たちはスタートした。
 レースは10kmを過ぎても団子状態。12km過ぎでワンジク(パナソニック)が抜け出した。しかしワンジクは失速。15km時点では嶋原(資生堂)、ワンジル(日立)、扇(十八銀行)、宮内(沖電気)ら2位集団(7名)との差は5秒に。レースは混戦となり、20km地点では宮内がトップに立つも、7位までの差はわずか19秒。この中から抜け出したのが奥永(九電工)で、宮内らを引き離して競技場に入って、そのまま1着でゴールした。
 レースが終わってからは、奥永は常に報道陣に囲まれる状態に。勝因については「ワンジクが下がってきたので、よし勝とうと」「気持ちを切り替えたらスパッと行けて、それが自然にスパートになった」と語っていた。奥永は29日の大阪国際女子マラソンに出場する。だから、今回は「マラソンのための調整レース」だった。「私のこと知らない人が多いと思いますけど、覚えてください」と話す彼女が有名になれるかは、大阪での活躍次第かなと思う。
 4位の宮内洋子は自己ベストを更新した。昨年より順位を1つ下げる格好になったけど、優勝争いに最後まで絡んだし内容は上々。今年はどれだけ飛躍できるか楽しみになった。宮内以外に10位以内に入る宮崎県勢がいなかったのは残念だ。
 昨年の優勝者・シモンは調子が悪かったのか13位。十八銀行が6位の扇まどかなど、11位以内に3名が入った。今回の結果は、九電工と十八銀行が沖電気や旭化成のライバルであることを強く感じさせた。

≪ハーフマラソン順位≫
1位 奥永美香(九電工) 1時間9分57秒
2位 ジェーン・ワンジク(パナソニック) 1時間10分3秒
3位 ルース・ワンジル(日立) 1時間10分4秒
4位 宮内洋子(沖電気) 1時間10分4秒
5位 八木洋子(スズキ) 1時間10分6秒
6位 扇まどか(十八銀行) 1時間10分11秒
7位 嶋原清子(資生堂) 1時間10分16秒
8位 小幡佳代子(アコム) 1時間11分0秒
9位 野田頭美穂(ワコール) 1時間11分7秒
10位 藤田真弓(十八銀行) 1時間11分11秒
資生堂の応援団 スタート前
スタート 競技場へ
奥永 ワンジル&ワンジク 宮内


5km 一般の部

 先月の全日本実業団対抗女子駅伝で驚異の14人抜きをやってのけた福士加代子(ワコール)が力の差を見せつけた。ピースしまくる余裕を見せながら、大会新記録でゴール。今年ももちろん、女子の長距離界を引っ張っていきそうだ。ちなみに、福士の出身地は青森県板柳町。あの高見盛と同じだ。
 旭化成の宗由香利は9位だった。

≪5km 一般の部順位≫
1位 福士加代子(ワコール) 15分32秒
2位 ウィンフリーダ・ケバソ(デオデオ) 15分44秒
3位 湯田友美(ワコール) 15分45秒
4位 津隈久美(日立) 15分50秒
5位 藤永佳子(資生堂) 15分57秒
6位 佐藤絵理(名城大学) 15分58秒
7位 清家愛(シスメックス) 16分7秒
8位 神品枝里(デオデオ) 16分9秒
9位 宗由香利(旭化成) 16分10秒
10位 高木美沙紀(シスメックス) 16分11秒
余裕の福士 笑う福士 湯田


5km 高校生の部順位

 10位以内に小林の選手が6人! そら、強いわな…。

≪5km 高校生の部順位≫
1位 枡田悠里(小林) 16分36秒
2位 永田あや(小林) 16分41秒
3位 黒木沙也花(宮崎日大) 16分43秒
4位 甲斐みのり(小林) 16分55秒
5位 田平彩菜(小林) 17分0秒
6位 矢野真理絵(デオデオ) 17分16秒
7位 川畑静香(小林) 17分24秒
8位 狩野美砂(小林) 17分29秒
9位 竹内理沙(戸畑商業) 17分32秒
10位 小山内春香(宮崎日大) 17分37秒
枡田


3km 中学生の部

 204名が出場した中学生の3km。妻の選手5名が15位以内に入った。さすがは全国中学駅伝の代表校。

≪3km 中学生の部順位≫
1位 柴田彩香(妻) 10分29秒
2位 肥田木理菜(生目台) 10分37秒
3位 宮路葵(三股) 10分49秒
4位 黒木春那(妻) 10分54秒
5位 荒竹知代(松尾) 10分56秒
6位 河原真奈美(高鍋東) 10分57秒
7位 田之上まどか(中郷) 10分58秒
8位 黒木美乃里(妻) 10分59秒
9位 工藤萌容(岩戸) 11分5秒
10位 森崎未来(住吉) 11分6秒
柴田のゴール 柴田


現場で感じたこと

 スタート地点はほんと人が多くて、ビックリした。選手がスタートしたら、橘通に移動する人が多かった。選手が来るのは先なのに。そこから道路を南下したけど、選手を待つ人たちが並んでいた。
 地元の宮内洋子への声援は大きかった。スタートのときは「宮内、頑張れ~!」の声がかかっていたし、競技場での拍手は一番。活躍することで知名度と人気が上がってるからこそと思う。
 多かったといえばスタッフの数。青いジャンパーのボランティアがたくさんいたし、宮崎北など10校の高校生が補助員を務めていた。演奏は宮崎南高校。ふつうの観客として観ていると気にならないけど、取材する側として観ると大会を支えるスタッフが気になるし関心もする(他の競技でも)。
 取材陣の関心が優勝した奥永や有力選手に向かっているなか、最下位(53位、2名はリタイア)の選手が競技場に入ってきた。奥永がゴールしてから20分後だ。彼女を見ていると、演奏が始まった。そして、ゴールする瞬間に合わせて指揮者が演奏を止めた。タイムは1時間31分29秒だった。

(文:照屋、画像:黒田&照屋)

投稿者 pawaspo : 2006年01月07日 01:24

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