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2005年11月19日

T.ウッズが単独首位! ダンロップフェニックス3日目 [ ゴルフ ]

 19日(土)、「ダンロップフェニックストーナメント」は61名による決勝ラウンドが始まった。
 最終組をまわったのは前日首位のジム・フューリクと2位タイのタイガー・ウッズ、デビッド・デュバル。3人は前日同様の時には並び、時には誰かが抜け出すという激しい首位争いを展開し、多数のギャラリーを沸かせた。
 単独首位に立ったのはウッズ。フューリクは1打差につけている。初日首位だったデュバルは3打差の3位タイに後退。横尾要が3位タイまでスコアを伸ばし、優勝争いに絡んでいる。
※写真レポートはこちらをクリック
ウッズ フューリク
デュバル 横尾

 
T.ウッズ vs J.フューリク vs D.デュバル

1番ホール(Par4、386yard)
 11時20分、昨日までを遥かに上回る数のギャラリーがコースをぐるりと囲むなかでラウンドが始まった。天候は晴れ、冷たい強い風が吹いて旗や長めの芝が揺れている。
 ティーショット。ウッズはフェアウェイ、フューリクは左のラフ、そしてデュバルは左の林の中へ(2日目は右の林だった)。ウッズとフューリクが談笑しながらセカンドに向かう。仲の良い3人だけあって、序盤は笑顔で会話しているシーンを何度も見た。
 デュバルの2打目は木に当たってしまった。3打目で林からグリーンへ。ウッズとフューリクは2打目でグリーンオン。
 グリーンのまわりは「人の壁」ができている。まずはデュバルのパット。これを沈めて、ナイスパー! 凄い拍手が起こる。ピンチをしっかり凌ぐというのは前日から続いている。
 つづいて、タイガーのバーディーチャンス。これが入らない。デュバルは決めてバーディー! スコアを10アンダーにして、2人との差をいきなり2打に広げた。

2番ホール(Par4、435yard)
 3人とも2オン、2パットでパー。タイガーが打ち終わったとき、選手に気を使わない多くのギャラリーが動き出したので、フューリクのキャディーが注意を呼びかけた。

3番ホール(Par3、180yard)
 フューリクのティーショットがグリーンに乗って大きな拍手。ウッズもワンオン。デュバルはバンカー…。デュバルはショットがどうも不安定だ。ここでパーパットもはずしてボギーにしてしまった。フューリクはパー。ウッズはバーディーで、フューリクに1打差に迫る。デュバルは7アンダーに後退して、トップとの差は3打に。
1番ホール スタート前
ウッズの1stショット フューリクのパット
フューリクとデュバル 歩く

4番ホール(Par5、557yard)
 ウッズの332ヤードショットにどよめきが。ウッズはほんとよく飛ばす。つづくデュバルは315ヤードのショット。ギャラリーから「ナイスショット!」という声がかかった。フューリクはバンカーに。セカンドショット、ウッズはグリーンに。デュバルはグリーン手前。フューリクも3打目でグリーンに乗せた。
 ウッズのイーグルパット。これが……入らない! その瞬間、ウッズは膝を曲げたり伸ばしたり、身体中に悔しさを出していた。でも、次は決めてバーディー(-10)。デュバルも惜しいパットで悔しそうだった(パー)。フューリクもパー。ウッズが首位に並んだ!

5番ホール(Par4、415yard)
 ここは3人ともパー。ウッズはあわやチップインのアプローチで、入らなかった瞬間は苦笑いだった。デュバルは長めのパットを沈めた。
 自分はここでトイレタイム。近くの仮設トイレは行列だった…。ギャラリーはトイレに行くタイミングが難しい。

6番ホール(Par3、200yard)
 3人とも長い距離を残してのグリーンオン。このなかで、1発でパットを沈めてバーディーだったのがデュバル。その瞬間、大きな拍手が起こった。トップ2人との差は2打に。
デュバルのセカンド ラインを読むウッズ
打つフューリク 打つウッズ
フューリクとウッズ ウッズ

7番ホール(Par4、483yard)
 デュバルのティーショットは右の林へ…。デュバルはティーショットがほんと不安定。4打目でグリーンに乗せた。ああ、ダメだ……と思ったら、パットを沈めるんだから凄い。なんとかパーセーブ。デュバルはパットが冴え渡っている。ショットさえ良ければ、スコアは伸びるのに…。
 ここではウッズがパットをはずしてボギー。フューリクがパーなので、1位はフューリク(-10)、2位はウッズ(-9)、3位はデュバルとなった。

8番ホール(Par4、387yard)
 デュバルがバーディー! パットを沈めた瞬間、思わず「おおっ!」と声を出してしまった。デュバルは初日から見てるけど、「こうなったら面白いなぁ」という方向に流れるからいい。
 ウッズはバーディーパットをはずした。はずした瞬間にパターを1回転させて、悔しそうだった。フューリクはボギー。どうも前日の勢いがなくて、ウッズやデュバルと同じ我慢のゴルフになっている。
 これで3人が9アンダーで並んだ。そういえば、談笑するシーンは序盤よりは減った。

9番ホール(Par4、431yard)
 ここはまさかのシーンがあった。ウッズの、グリーンそばのラフからのアプローチショット。これをウッズが打ち損じてしまい、ボールはちょっと飛んだだけ。まさかのミスだった。これが響いてウッズはボギー。デュバルもボギー。パットを打ってから、手でボールに「行け行け」としてたけど3パットと崩れてしまった。
 フューリクは下りのロングパットを沈めて、2打差で再び単独首位に立った。
ギャラリー カメラマン
ウッズのアプローチ フューリクのパット
9番ホール スコア

10~18番ホール
 後半に入ってからも首位がフューリクだったりウッズだったり、もしくは2人が並んだり。デュバルがトップに立つことはなかった。最終的にはスコアを2つ伸ばしたウッズが10アンダーで単独首位に。1打差でフューリク。デュバルは1つ落として7アンダーの3位となった。


トップ3に迫った横尾要

 トップ3がスコアをなかなか伸ばせないなか、トップ3をジリジリと追い上げたていたのが2002年のチャンピオン、横尾要だった。
 横尾は16番ホールでショット良し、アプローチ良し、パット良しの三拍子でバーディー。スコアを7アンダーにしてデュバルに並んだ。
 17番のショートホール。横尾はティーショットをグリーンに乗せた。グリーンに向かうとき、スコアボードをチラッと見ていたので、ここで首位のウッズ&フューリクと2打差であることを把握しただろう。グリーンに着いたとき、ギャラリーから拍手が起こった。バーディーパットは入らず、ここはパーだった。
 18番のロングホール。横尾は1日目、2日目ともボギーだ。そのせいか、ティーを差すだけでも気を使っているように見えた。そして、ショットはいい感じに。2打目はグリーンそばへのバンカーへ。しかし、3打目はピンにピッタリ寄せて大きな拍手が起きた。バーディーチャンス。これを沈めればトップとは1打差で、最終日を最終組でまわる可能性が高くなる。
 しかし、ボールはカップのわずか右に逸れてしまう。このホールはパーで、最終的にはトップとは3打差の3位タイでラウンドを終えた。
18番 セカンド
ピンそば 終了後

【インタビュー】
 今日は練習場で風が強かったので、なるべくボギーを打たないように心がけた。ティーはフェアウェイを外さず、セカンドはグリーンへ。
 (9番、10番ホールと続けてボギーだったけど)しょうがないと思って、気持ちを切り替えた。11番、12番といいパーを取れて、雰囲気はよくなった。(17番と18番が惜しかったけど)18番は難しかった。17番はなんとか入れたかった。
 (タイガーについては)勝てるわけがない。上の3人は視野に入れていない。力の差がありすぎる。コツコツやって、いい成績が出ればいい。勝つのはミラクルなゴルフでもしない限りは無理。ドライバーの距離も違う。13番なんか彼らはドライバーを使わない。違うコースをまわっているようなもの。飛距離もだし、ショットの精度やパッティングも違う。やる以上はあきらめないで、頑張ります。2桁いけたらラッキー。
 (海外の選手と日本人選手の差は)最初から空いている。身体も違うし。昔は差はそれほどでもなかった。日本の道具が優れていたから。でも、彼らがテクノロジーを使うようになって変わった。
 (来週は欠場ですよね?)娘のお受験があるので。でも、このメンツで勝ったら、娘は受かんなくていいです(笑)
横尾の記者会見


3日目の成績

 上位6名は2日目までと同じメンバー。スコアを伸ばして上位に迫る選手に期待したんだけど、いなかった。川原希、クリス・キャンベルがバディーを連取して「おおっ!?」と思わせたけど、失速してしまった。

1位  T.ウッズ(-10)
2位  J.フューリク(-9)
3位T 横尾要、D.デュバル(-7)
5位  W.リャン(-5)
6位  平塚哲二(-3)
7位T 川原希、M.キャンベル(-2)
9位T 谷原秀人、宮本勝昌(-1)
11位T S.K.ホ、丸山大輔ら7名(0)
18位T 田原創志、桑原克典、鈴木亨(+1)
21位T 尾崎将司、龍一ら4名(+2)
25位T D.チャンド、星野英正ら4名(+3)
29位T R.アレンビー、C.プラポール6名(+4)
35位T C.キャンベル、深堀圭一郎ら7名(+5)
42位T 中嶋常幸、伊沢利光ら6名(+6)
48位T C.モンゴメリー、D.スメイル(+7)
50位T J.ロリンズ、B.ワトソンら5名(+8)
55位T 小山内護、立山光広ら4名(+9)
59位 三橋達也(+10)
60位 崔光洙(+11)
61位 S.レイコック(+12)
リャン


3日目のドライビングディスタンス BEST10

 4番ホールと12番ホール、3日間の平均飛距離1位はやはりタイガー・ウッズ。ジム・フューリクは43位(269.33ヤード)、デビッド・デュバルは11位(287.50ヤード)、横尾要は50位(265.67)となっている。

1位 タイガー・ウッズ(305.00ヤード)
2位 バッバ・ワトソン(301.00ヤード)
3位 プラヤド・マークセン(296.67ヤード)
4位 ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ(296.50ヤード)
5位 ディネッシュ・チャンド(293.50ヤード)
6位 マイケル・キャンベル(292.50ヤード)
7位 小田龍一(292.33ヤード)
8位 ロバート・アレンビー(290.50ヤード)
6位 鈴木亨(290.33ヤード)
4位 ジョン・ロリンズ(289.00ヤード)


明日の最終組は「ウッズ、フューリク、横尾」

 さあ、いよいよ明日は最終日。気になる最終組はウッズ、フューリク、横尾要となっている。3日目より1時間早いスタートなので、会場に行く人はお早めに。

【9:30】マイケル・キャンベル、川原希、谷原秀人
【9:40】デビッド・デュバル、W.リャン、平塚哲二
【9:50】タイガー・ウッズ、ジム・フューリク、横尾要


3日目の会場

 ギャラリーは8003人。とにかく多かった。子供もけっこういて、何してるのかと見てたら、松ぼっくりを拾って遊んでた。
 18番ホールのスタンドそばで子供たちが「ボールくださ~い」と選手やキャディーに声をかけていた。自分は正直、「野球でもソフトボールでも同じこと言ってるだろ」と思った。競技が違っても、言ってることやってることは一緒。
パンフの案内


グルメ情報

 プロアマ戦レポで紹介した「妻地鶏」が土日限定メニューを出していた。ちょっと肌寒かったので、「しし汁」(200円)は身体を温めるのにもってこい。「妻地鶏めし弁当」(500円)は、昼にはなくなっていた。
しし汁 妻地鶏めし弁当


最終日に来場する人へ

 カメラを注意されるギャラリーを何人か見た。カメラとビデオの持ち込みは禁止となっている。知らないで持ってきたとしても、入口で係員がアナウンスしていたはず。ルールは守ってほしい。
 会場では携帯電話はマナーモードにするか、電源を切っておこう。もしもアドレス時のシーンとなってるとき、着信が鳴ってしまったら……。非常にヤバイ。
 ウッズと一緒にまわる場合は、ウッズが打ち終わったからといってすぐに動かないように。他の選手のプレイもあるのだから。キャディーが注意を呼びかけるシーンが何度かあった。あと、ウッズと優勝争いしてる選手のプレイを見ないのは違うと思うけどね。
 3日目は冷たい風が強くて肌寒かった。服は上にも何か着たほうがいいと思う。ちなみに、4日目の天気予報は「晴れ」となっている。

投稿者 pawaspo : 2005年11月19日 23:14

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