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2008年08月06日

中尾諭介「夕暮れアバンチュールライブ」 [ 自主企画ライブ ]

 梅雨もあけ、各地で海開きも始まり学生達は夏休み・・・。いよいよ本格的な夏の季節が到来したなぁ〜と感じている今日この頃。そんなある日、私パワナビ☆木原の小学校から高校にかけてのいっこ上の先輩で、現在東京を拠点に活躍中の「中尾 諭介」(In the Soup)さんから一本の電話がありました。「明日の土曜日にそっちに帰るんじゃけど、来週の月曜にどっかでライブ出来んじゃろか?」・・・。えっとですね、普通ライブってのは最低ひと月かけて威嚇したり準備したりするものなんですが…。「あんたなら何とかなるじゃろ?」・・・。じゃあシークレットライブ的な感じになるけど、どっかで出来ないか聞いてみますね。「よろしく〜!」といったノリでやる事になった今回のライブ。機材があり、ある程度のスペースがあり、尚且つ中尾さんの音楽性にピッタリの風景のある場所を延岡で…。そう考えているうちに閃いたのが「ココレッタ延岡」の2階パテオのスペース!ちょうどそこではビアガーデンが始まるというタイミングという事もあり、そのあたりも踏まえつつココレッタ延岡の担当者の方に連絡したところ快くOK!のお返事が。そうなれば早速、当日に向けた段取りを開始したのでした・・・。と、突発的に開かれる事になった今回のライブ。自分がある意味主催者なので、レポートは控えようと思っていたのですが、あまりにもカッコよくそして素晴らしいライブだった為、急遽レポートとして皆さんにもそのライブの模様をご覧頂こうと思いました。セルフレポ的なものになりますが、ぜひご覧下さい!!
(文 木原、撮影 甲斐)

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中尾諭介「夕暮れアバンチュールライブ」
日時:2008年7月14日(月) 19時〜
場所:延岡市幸町 ココレッタ延岡2階パティオ
協力:ココレッタ延岡、梶原音楽教室

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 いや、実は困っていました。。ライブをやると決めて会場が決まったまでは良かったんですが、ライブ開催日まで当日を含めて実に残り3日間。どうやってこのライブを告知すれば良いものかと。とりあえず、自分が声を掛けてライブに来てくれるのがだいたい10名ほど。中尾さんの同級生でもある、ココレッタ延岡で営業されている宮崎さんの声掛けで10名ほど。「20人くらいしか来ないかもしれないけど、それでも大丈夫?」と中尾さんに聞いたところ、「一人でも来てくれるんなら全然大丈夫!」というお返事。という事で、告知はそれくらいに留める代わりに入場を無料にして、その歌声を聴いた近くを通ったお客さんも入りやすいライブにしよう!というスタンスで、当日を迎えることにしたのでした。
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 そして迎えたライブ当日。開始前に会場を設営し、ライブリハを行い、後は本番を迎えるのみ・・・。「どれ位来てくれるっちゃろうかね」という中尾さん。「一人でも来てくれたら一生懸命その人のために歌うわ!」と決意をされた所で時刻は18時を刻みました。すると少しずつ少しずつではありますが、だんだん会場に人が集まりはじめ、開始時間の頃にはその数約80名ほどに!!シークレット的なノリで始まったこのライブ企画ですが、どうやら口コミでライブの事が広まっていった様で、客席はもう十分過ぎるほどにお客さんで埋まりました!!そしていよいよステージに中尾さんが登場!ライブスタートです!!
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 「いや、こんなに来てくれるとは夢にも思ってなかったのですごく嬉しいです。今日はいつも以上に一生懸命歌うので、どうか最後まで聞いていって下さい。」というMCでスタートしたこの日のライブ。いつもはIn The Soupのボーカルとして、またソロでの弾き語りでライブを行う中尾さんですが、今回は現在活動休止中のメジャーバンド「COOL DRIVE」のリーダーでキーボーディストの田中 大介さんとのユニットでライブを行われます。
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 実は今回のライブ、中尾さんらはいわゆる「セットリスト」を組まず、その場のノリで演奏を行っています。「地元でのライブっていっつもみんながくれるパワーっつかエネルギーが凄くて、へたな事は出来ないのよ。だからセットリスト無しでやった方が、僕らも気持ちいい緊張感の中で出来るかなと思って」とおっしゃる中尾さん。オリジナルの曲を中心にしつつも、地元では始めてのキーボードとのユニットならではの音色と共に、張りのあるパンチの効いたヴォーカルを遺憾なく客席に投げかけていきます。
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 「じゃあここからは、キーボードの大ちゃんの時間です!」と、急に舞台から姿を消した中尾さん。「!?」というビックリした表情を見せる田中さん。もちろんこの時間も予定には全くありません。。そんな中、田中さんの選んだ曲は、日本が誇るアニメ"ルパン三世のテーマ"!!、だったのですが、ライブの緊張感と急にフラれた事情もあってか何度か演奏のやり直しとなりました。しかしながら、その演奏はとてもパワフルでありつつもキュートで、曲の持つ表情を丁寧に表現されていました。
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 そうこうしている内に時間はあっという間に経っていきます。地元で幼い頃に遊んでいた川を想って作られた「祝子川」や、ギターをガチャガチャ奏でる「ガチャガチャ」、さらには井上陽水のヒット曲「氷の世界」を中尾さんなりの解釈でカバーしたりと、非常に聞き応えのあるナンバーを並べている事もあり、あっという間に時刻は20時を少し回りました。今日のライブは終わり時間も決めていなかったのですが、そろそろ頃合かなとも思いカンペで「残り5分」の指示をステージに出したところ「そろそろラストの曲となりました。」という言葉の後に流れ出したのは、「人生レール」。これまで自分の進んできたレールを振り返ると共に、これから進んでいくレールへの期待を歌ったこの曲は、この日のラストをシメるにふさわしい曲。勢いあまっていつもどおりにギターの弦を切ってしまうのはご愛嬌(笑)。演奏終了後には盛大な拍手を持って、ステージを降りる二人でした。
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 しかししかし、口コミだけでこの日のことを知った会場のオーディエンスたちがこのまま二人を帰すわけがありません!!拍手がいつしか手拍子となり、二人をステージに戻るように促していきます。そのままアンコールの演奏へとなだれ込みます。そして演奏された曲は、中尾さんの代表曲ともいえる、小学校を卒業したならば誰でも知ってるといっても過言ではない「グリーングリーン」!しかもギターの弦が切れていたこともあって、演奏はピアノのみ。なかなかこのレアな組み合わせはそうそう見れるものではありません。客席からも自然に手拍子が沸き起こり、「グリーングリーン!!」と大合唱!!これをもって、この日の全演奏が熱狂の中終了となりました。そしてライブ終了後、会場に顔を見せた中尾さん。小さい子ども達にも人気が高いようで、たくさんのサイン攻めにあっていました。
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ここで今日のライブを終えたお二人に、今日の感想などをインタビューしてみました。
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中尾さん「今日のライブはほんの数日前に決まったシークレットライブだったのに、こんなにたくさんの人が集まってくれて本当に嬉しかったです。しかも小さい子ども達も大勢来てくれた。その喜びをライブ本番にいつも以上にぶつけられました。あの子ども達にとって、今年の夏の思い出になってくれてたら本当にいいですね!!9月にはサウンドビーチすみえにも出演するので、そこにもたくさんの方々が遊びに来て欲しいなと思いました!!10月には東京でワンマンライブも行うので、タイミングのあう方はぜひそちらにも遊びに来て欲しいと思います!!今日はありがとうございました!!」

田中さん「今回2度目の宮崎で初めての延岡だったんですけど、3日間いて感じたのは、道路の一本道が凄く多いなぁと。なんかアメリカみたいで8ビートの似合う町だなって感じました。「イージーライダー」みたいな(笑)延岡って暖かい気候って聞いていたんですけど、今日のライブとかで感じたのはアツい人とかアツい空気とか、夏の野外なので暑いのは当たり前なんですが、そんなところが気候までそうさせてるのかなぁと。このココレッタの周りにある緑がまた南国を思わせるし、ライブ中空を見上げたら鷹が飛んでるし(笑)とにかく気持ちよかったです。今回の経験を今後の自分の音楽人生の糧にしたいと思いました。ぜひまたコチラに来たいと思います!!」

 という訳で、勢いだけでやってのけてしまった今回のシークレットライブ。パワナビスタッフも実行委員として参加する「サウンドビーチすみえ」(9月14,15日開催)にも参加が決まっている中尾さんですが、改めて彼の歌声と演奏力の素晴らしさを感じさせてくれました。今回のライブを見逃した皆さん、ぜひ9月にはすみえ海水浴場に足を運んでもらって、中尾さんの素晴らしいパフォーマンスを楽しんでみて下さい!!!

投稿者 blogpawanavi : 2008年08月06日 17:41

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