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2007年07月02日

生きるコアジサシの雛 【宮崎の砂浜の行方】

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今年も、コアジサシが誕生する季節となりました。もともと、コアジサシは河原で卵を産む鳥だったそうですが、残念ながら人間の河川工事により、安心して卵を孵せる河原がなくなり、砂浜で卵を産むこととなりました。この日もたくさんのコアジサシが孵化していました。全ての卵が孵るわけではありませんし、生き残れるわけではありません。中には、すでに死んでいる雛もいました。

生きるのは本能なのでしょう。ポリエチレン?の用器の下敷きになっている雛をみつけました。助けてやろうかとも思ったのですが、いっとき様子を見ることにしました。30分ほど砂浜を歩き、飛んでいる親鳥や亀の産卵の跡、テトラポットの写真を撮りました。下敷きになった雛はどうなったかなと思い、戻ってみると、雛がもう一匹増えていました。近くにいた雛が移動していました。。用器の下敷きになっていたのではなく、寒さを凌いでいたのだと思いました。朝の砂浜が寒かったのだと思います。誰からも教わらなくても、本能で生きる最善の策を選んでいるのですね。

この砂浜は、国土交通省が提示したヘッドランド建設計画がある住吉海岸の隣の浜です。
コアジサシは生まれる場所を奪われ、死ぬ場所を奪われては、生きていけません。それでも、どこかに生きる場所を探して生きていくのでしょう。

人間もまた、生まれる場所、死ぬ場所を奪われては、生きていけません。それでも、どこかに生きる場所を探して生きていくのです。

過酷な時代に入ります。それでも、生きることを諦めずに、コアジサシの雛のように、最善の策で道を拓いていかなくてはなりません。


投稿者 hujiki : 2007年07月02日 22:53

コメント

 コアジサシの姿が とてもけなげで
全身で生きているのを 生きていこうとしているのを感じました

 私も実際にこの目で見たい!
テツローさん そろそろ宮崎に行きたいです

投稿者 ゆか : 2007年07月03日 16:27

ゆかさん、こんばんは。今度の日曜日に、『佐土原・住吉海岸ウォッチング』がありますよ。以前、ゆかさんにご紹介した、林さんや赤江浜のメンバーもいます。タイミングがあえば、ぜひおこし下さい!http://www.pawanavi.com/hyuugajikan/archives/2007/07/post_202.html

生きると言うことは、当たり前ながら懸命なことですね。もっと小さな生まれたばかりの雛もいました。体を震わせながらしっかりと呼吸をしていました。

投稿者 テツロー : 2007年07月03日 23:19

いい写真。

投稿者 K : 2007年07月05日 12:05

Kさん、ありがとうございます!
雪マガ、一つ一つ積み上げてがんばって下さい!

投稿者 テツロー : 2007年07月05日 21:46