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2006年11月06日

土呂久・松尾35年企画   〜「息づくものは何か」語るつどい〜

11月4日に催されました、土呂久・松尾35年企画   〜「息づくものは何か」語るつどい〜、会場一杯の参加者に、さすがの底知れぬ力を感じました。

土呂久は、高千穂町。松尾は、木城町。ともに、砒素で苦しむ村人と労働者の話しです。

砒素に蝕まれた体で、生きているうちの救済を求めて裁判をおこした村人たち。
田舎のお爺さん、お婆さんが、「裁判をおこしたら、家も土地もとられるぞ」と脅されても、15年もの間法廷で訴え続けてきたこと。宮崎県庁や住友鉱山本社での座り込み。覚悟ですね。覚悟です。

支援してきた人たちもすげぇ〜なあと思います。

バングラデシュと、ネパールからも、お医者さんたちが参加していましたが、権力者でない市民が力を合わせて道を切り開いていくことに驚いたそうです。両国ともそれがかけているということに気がついたそうです。

直に経験した人のお話しを聴くことで、言葉だけではわからないその場の空気が伝わってきます。

被害者であるお婆さんが、支援者へ涙を流しながらに感謝の気持を伝えているのを聴いているだけで、支援してきた人たちの優しさや頑張りが伝わってくるようでした。

『日向時間』秋号の特集・アジア砒素ネットワーク、土呂久・松尾の歴史が、宮崎県内外に大きく広がればと思います。

土呂久鉱毒事件、アジア砒素ネットワークは、フォトメッセージマガジン『日向時間』の一つの源であります。

投稿者 hujiki : 2006年11月06日 15:35

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