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2006年01月19日

日本一の産経大サーフィン部 (2) [ マリンスポーツ ]

 「日本一の産経大サーフィン部」の第1回、選手たちのインタビューは読んでいただいただろうか?
 さて、彼らを指導する立場、産経大サーフィン部の監督を務めているのが坂上司さん。サン宮崎FCの広報でもある。今回、自分を練習のあった木崎浜まで送り迎えしてくれた。
 第2回(全2回のラスト)は坂上さんから車の中や木崎浜で聞いた話を紹介する。自分は“サーフィン素人”なので、基本的なことや宮崎のことなどを教えてもらった。
(レポート:照屋盛義)

木崎浜

 
サーフィンとは?

 サーフィンの魅力や難しさなどは選手たちが語ってくれた。一番は「自然が相手」ということだろう。
 では、競技としてのサーフィンはどういうものなのか? 坂上さん曰く「サーフィンは10点満点の採点競技」。ジャッジは5人いて、ハイアンドローポイント(最高点と最低点をつけたジャッジの点数)をカットして3人の平均を取る。選手に与えられる時間はアマが12~15分、プロは20分。マキシマム8で(8本乗れる)、ベスト2ウェーブ(得点の高い2本が記録に)。だから、1人当たり20点満点ということになる。
 改めて書くけど、サーフィンは自然が相手だ。だから、波は選べない。これについては坂上さんは「コンテストではコンディションは選べない。どんな波でも乗らないといけない。日本は特に小さいから。いい波というのは誰でも乗りやすいし、身につくこともある。でも、悪い波でも練習するというのが1つの手なんだよね」と話してくれた。
 日本のサーフィンの歴史というのはまだ浅い。オーストラリアやカリフォルニアといった海外にはビーチカルチャーがあるし、子供の大会もあるそうだ。


宮崎について

 選手たちは宮崎について「最高ですね」と口を揃えていた。坂上さんによると「サーフィンの世界では宮崎ナンバーというのは一目置かれてる」そうだ。
 宮崎がサーフィンの盛んな土地であり、いい環境というのはサーフィンをしない人でも知ってることだと思う。そういう土地だから、夏場になると多くの人が訪れる。サーフィンは観光産業の柱になり、経済効果も生んでいる。サーフィンのために宮崎に暮らす人さえいる。
 宮崎が日本の中でも優れていること。それはサーフスポットと中心街が近いことだそうだ。仕事をしながらサーフィンをするにはバッチリらしい。欠点をあげれば「波が良すぎること」。これは悪い波でも上手く乗れるかどうかに関わってくる(上のほうで書いたこと)。
 宮崎では産経大のほか、南九州大などにもサーフィン部がある。産経大は5年、南九州大は30年の歴史があるらしい。坂上さんは「大学のサーフィン部が高校に手本を示すことが大切」と話していた。


産経大サーフィン部の強さ

 最後に、産経大サーフィン部の強さについて。坂上さんは監督としてどういうことを教えてるのだろうか。そして、強さのカギは何なのだろうか。
 「自分の教えは精神的なことが多いよ。選手をその気にさせるというか、自信をつけさせる。細かいこともいうけど、精神的なことが多い。サーフィンはメンタルスポーツだから。自分との闘いだよ。あとは得意技とか、得意なものを持たせるようにしてる」
 「サーファーはビギナー、オープン、スペシャルに分けられる。大学に入ったときはビギナー。でも、出るときは間違いなくスペシャルになってる。環境とか仲間とか、クラブが成長させてるんだよ。上手い人がいれば、まわりも上手くなる。自分はその手伝いをしてる。生活指導とか(苦笑)」


あとがき

 もう一度書くけど、恥ずかしながら自分はサーフィン素人。砂浜でサーフィンをじっくり見るのは今日が初めてだった。だから、今回は坂上さんの話に「へぇ~」「そうなんですか」と頷いてばかりだった…。
 サーフィンといえば、数年前にチネチッタ川崎(自分が一番足を運んだ映画館)で『ブルークラッシュ』という映画を観た。ガールサーファーの映画でストーリーも良かったし、映像も迫力があって美しかった。オススメです。
 それにしても、木崎浜はサーファーでいっぱいだった。土曜の午前だったけど、車がいっぱいあって、海にいる人もいっぱいいて。年配のサーファーもいた。「宮崎ってサーフィンが盛んなんだなぁ」と実感した一日になった。
 産経大サーフィン部はこれからも取り上げていく予定です。

≪おわり≫ 

投稿者 pawaspo : 2006年01月19日 01:01

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