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2006年01月28日

第12回 V.LEAGUE 男子大会(延岡)レポート [ バレーボール ]

 本日、延岡市市民体育館にて「第12回 V.LEAGUE 男子大会」が開催された。対戦チームは13:00より「東レ・アローズ」vs「NEC・ブルーロケッツ」、15:00より「旭化成・スパーキッズ」vs「JT・サンダース」。会場となった延岡市市民体育館には約1,800人のバレーボールファンが訪れ、応援グッズを手にひいきのチームに声援をおくっていた。中でもイエローのハッピやジャンパーを着た「旭化成・スパーキッズ」の応援団が特に多く、ホームでの人気の高さを物語っていた。「旭化成・スパーキッズ」に関しては、一昨日に延岡での練習風景を取材したので、参考にしていただきたい。南・甲斐、地元出身両選手のインタビューも掲載している。下の画像は、この日の2試合目、「旭化成・スパーキッズ」vs「JT・サンダース」戦より、真鍋智彦選手(13番/旭化成)とガードナー・ガブリエル選手(15番/JT)、どちらもチームの核となる選手だ。
(撮影:松田 文:木原

真鍋智彦選手(旭化成) ガードナー・ガブリエル選手(JT)

~会場には1,800人のバレーボールファンが~
 会場となった延岡市市民体育館には約1,800人のバレーボールファンが訪れた。会場に入り、直ぐに目にとまったのが、黄色い軍団・・・。黄色のハッピやジャンパーを着た「旭化成・スパーキッズ」の応援団だ。試合前開始と同時に2階席の約70%が黄色く染まったのにはビックリした。ちなみに下の画像は会場風景と、「旭化成・スパーキッズ」の応援団。
延岡市市民体育館 観客席風景
旭化成・スパーキッズの応援団 黄色いハッピ

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~1試合目~

NEC・ブルーロケッツ (19,21,23) 0 - 3 (25,25,25)東レ・アローズ

スターティングメンバー(ローテ順)
NEC・ブルーロケッツ
朝倉 勇(3番),宇佐美 大輔(8番),大角 竜敏(16番),奥谷 信彦(12番),松本 慶彦(11番),ペレイラマックス(21番),L足立 和弘(5番)

東レ・アローズ
ディアスルイス(18番),柴田 恭平(3番),小林 敦(11番),越谷 章(10番),山本 太二(20番),齋藤 信治(7番),L田辺 修(2番)

 今年のVリーグ延岡大会は、リーグ1位のNECと3位の東レのリーグ上位同士の試合で幕を上げた。キャプテン大村を欠いているNECに対し、先週からの連敗を避けたい東レはこのゲームを確実にものにするべく気合ものっている。さすがにリーグトップ3の両チームだけあって、メンバー構成には、日本代表の選手が含まれている。NECには日本の司令塔、セッター宇佐美選手(8番)。東レには齋藤選手(7番)・柴田選手(3番)と計3名の日本代表が名を連ねている。またその他にも、ペレイラ・マックス選手(NEC)やディアス・ルイス選手(東レ)といった外国人選手、さらに多数の有力選手がスタメンに起用され、嫌が応にも好ゲームの期待は膨らむ。試合前から両チーム応援団もヒートアップしている。(左:NEC応援団 右:東レ応援団)
NEC応援団 東レ応援団

 1セット目、中盤までは両チーム共にサーブレシーブがきっちりセッターに返り、サイドアウトを取り合っていく互角の試合。こう着状態が破れたきっかけは、東レ柴田選手のサービスエース!これで点差が16-19となり、そのまま流れに乗った東レが、最後は10番越谷選手のブロックポイントで19-25となり、第一セットをモノにした。
NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ
NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ

 流れを変えたいNECは2セット目、朝倉選手・マックス選手にトスを集めるが、流れは変わらない。圧巻は9-9の時、越谷選手のスパイクをきっかけに3連続ポイント!柴田選手のサーブが相手を崩し、反撃のチャンスを渡さない。この柴田選手、ものすごいジャンプ力を持っていて、重要な場面できっちりと仕事をしている。しかしこのまま終われないNECは、14-21の劣勢からサーブをきっかけに一気に攻め立て、19-21と5連続ポイントを獲得する。しかし、この後東レは流れをきっちりと切り、21-25として勝利に王手をかけた。
NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ

 セットの合間に、両チーム応援団のチアリーダーがパフォーマンスを見せてくれた。
(左:NECチアリーダー 右:東レチアリーダー)
NECチアリーダー 東レチアリーダー

 勝負のかかった第3セット、NECは何とか流れをつかみ20-19までリードを保ったまま試合を進める。しかしここで痛恨のバックアタックミス!タイムアウトを取ってなんとか切りたいNECだったが、その直後東レ齋藤選手のブロックを皮切りに3連続ブロックで21-23とする。最後は、その齋藤選手の速攻が決まり、23-25として、東レがこの試合をストレートでものにした。この試合では、レシーブ力(サーブ・レシーブ共に)の差が出たようだった。NECはイージーなレシーブミスが多く、なかなか流れに乗り切ることが出来なかった。試合後の宇佐美選手の悔しそうな表情がなんとも印象的だった。
NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ
NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ NEC・ブルーロケッツ - 東レ・アローズ

試合後のインタビュー  東レ・アローズ 齋藤 信治選手
東レ 齋藤 信治選手

-----試合の感想は?
前節まで連敗していたので、勝てて非常に嬉しいです。
-----プレー中に気をつけていることは?
とにかく怪我をしないようにしています。特に体のケア・ストレッチは、入念に行なっています。
-----会場の皆さんに一言
たくさん応援を頂きましてありがとうございます。リーグ戦はこの後も残っているので、4強に残れるように頑張ります。ありがとうございました!


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~2試合目~

旭化成・スパーキッズ (25,23,26,23) 1 - 3 (21,25,28,25JT・サンダーズ

スターティングラインアップ(ローテ順)
旭化成・スパーキッズ
真鍋 智彦(13番),南 克幸(23番),丸山 利明(9番),熊谷 豪(6番),末次 士朗(10番),甲斐 裕之(1番),L船越 健太郎(11番)

JT・サンダーズ
直弘 龍治(10番),ガードナー・ガブリエル(15番),宮下 雅寛(1番),徳元 幸人(8番),前田 悟(11番),苅谷 淳司(3番)L酒井 大祐(21番)

 第1試合終了後多少のインターバルをはさみ、いよいよホームの旭化成の試合。対戦相手は、海外でプレーしていた加藤選手や前代表の尾上選手・直弘選手を擁するJT。一方ここまでJTに連敗中の旭化成は今日も苦戦が予想されるが、スパイク本数・決定率でリーグ5位(1/27現在)の真鍋選手や日本代表の延岡出身のキャプテン南選手、そして宮崎出身の甲斐選手らの活躍で何とか一矢報いたいところ。大勢詰め替けた旭化成・スパーキッズの応援団も、地元にゆかりのある選手の活躍と、チームの勝利を信じて、割れんばかりの声援をおくっていた。(左:旭化成応援団 右:JT応援団)旭化成応援団 JT応援団

 さらに、旭化成・スパーキッズにとってはホームゲームという事もあり、選手入場時には地元小学校の生徒と手を繋ぎ入場。各選手達が生徒達のTシャツにサインを書いたときには、会場から「いいな~」との声が多数聞こえてきた。地元小学生にとってはいい思い出となったことだろう。(旭化成:南小学校、城小学校 JT:東海小学校、伊形小学校)
南小学校、城小学校 東海小学校、伊形小学校

 JTは加藤・尾上選手を温存しての1セット目、序盤は緊張からかなかなかホームの利を生かすことの出来ない旭化成だったが、丸山選手のサービスエースを皮切りに16-13とリードする。JTは途中から加藤選手を送り出すが、それでも細かい選手交代などで旭化成はつかんだ流れを離さない。最後は真鍋選手・甲斐選手の強打でこのセットを25-21とものにする。旭化成は、JTのガードナー選手をブロック・レシーブ等できっちりマークし、仕事をさせなかった。
「旭化成・スパーキッズ」vs「JT・サンダース」 「旭化成・スパーキッズ」vs「JT・サンダース」
旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ 旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ

 続く2セット目、自力に勝るJTが徐々に力を見せ付け始める。トスを加藤選手・直弘選手に散らすと、旭化成はなかなかブロックを絞りきれずサーブ等もミスが多くなる。また、サーブレシーブがきっちりセッターに返らない状況ではなかなかリズムに乗り切れない。しかし、1セット同様細かい選手交代でリズムを引き寄せた旭化成は、真鍋選手の強打でついに22-22の同点とする!ここでJTは尾上選手を投入。最後はJTのブロックが決まり23-25でタイスコアとした。ここまで、コンビプレーはJT、ブロックは旭化成と互いに見せ場を作っている。旭化成は、もっとサーブで崩していきたいところ。
旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ 旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ

 第1試合同様、セットの合間に両チーム応援団のチアリーダーがパフォーマンスを見せてくれた。ホームという事もあり、旭化成のチアリーダーの人数が多かった。
(左:旭化成チアリーダー 右:JTチアリーダー)
旭化成チアリーダー JTチアリーダー

 そして第3セット、旭化成は甲斐選手のスパイクサーブがなかなか入らない。9-14となったところで、早くも2回目のタイムアウトを取る。しかし、ここから真鍋選手のサーブ・バックアタック等で14-15と追い上げる。ここでJTは2枚換えで引き戻し、加藤選手のサービスエースで18-22と引き離しにかかる。が、このままでは終われない旭化成は、大坪選手のサーブで相手を崩し22-23と追い上げる。そして真鍋選手の強打が決まり遂に24-24のデュース!きっちりサイドアウトを取る両チームだが、26-26となった時、旭化成の丸山選手が痛恨の負傷退場!!そのまま、26-28とこのセットを落とした。
旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ 旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ

 マッチポイントのかかった第4セット、旭化成は南選手の速攻を主体に攻め立てる。その後もブロック・スパイク共に決まり、14-10となったところでJTのタイムアウト。JTは、疲れの見え始めた直弘選手・ガードナー選手を下げるが、凡ミスが続き上手く波に乗れない。が、自力に勝るJTはじわりと点差を詰め、その後旭化成のミスもあり19-19と追い上げる。たまらずタイムアウトをとる旭化成。直後の勝負どころになりそうな20ポイント目を上げたのは…甲斐選手をブロックに仕留めたJT!しかし、負傷した丸山選手に代わり出場した西沢選手がブロックを決め22-21とする!何とかこのセットをものにしたい旭化成だったが、最後はエース真鍋選手がブロックにかかり22-25でセットスコア1-3。JTが勝利した。
旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ 旭化成・スパーキッズ - JT・サンダーズ

試合後のインタビュー JT・サンダーズ 加藤 陽一選手
JT 加藤陽一選手

-----試合の感想は?
土曜日なのに、多くの方に応援に来て頂いた中、勝つことが出来大変嬉しく思います。
-----プレー中に心掛けていることは?
チームワークを大事にしています。特に人を思いやる心を持ってプレーを心掛けていますね。
-----会場の皆さんに一言
全国からたくさんの方に会場に起こし頂き本当にありがとうございました。明日は宮崎市で開催されます。ぜひ明日も会場にお越しください!

あいさつ 旭化成・スパーキッズ  南 克幸主将
南 克幸主将
「たくさんのご声援本当にありがとうございました。勝利は出来ませんでしたが、明日こそはぜひ勝ちたいと思います。明日の宮崎市へもたくさんの方に来ていただきたいです。ありがとうございました!」

南選手の挨拶のあとは、旭化成・スパーキッズの選手達が地元ファンと握手をしたり、プレゼントを投げ込んだりといったサービスがあり、この日のプログラムは全て終了した。
地元ファンと握手 地元ファンと握手

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試合後の記者会見

旭化成・スパーキッズ 南・甲斐・真鍋選手
南・甲斐・真鍋選手

-----ホームでの敗戦。大変残念です?
南:ホームで負けてしまい大変残念です。なかなか勝てないが、今日は気持ちを一つにして自分達のバレーをある程度はやれたと思う。途中から入った高橋選手や西沢選手も冷静に戦っていた。気持ちを次に切り替えて、集中して行こうと思う。ただ、勝ちたかった…。
甲斐:チームの雰囲気は悪くない。小さなミスが多かった。個人的にもスパイクミスが目立った。明日も頑張る。
真鍋:ホームだけに勝ちたかった。うちの弱点である連続失点、ミスが多く非常に悔しい試合だった。明日はミスを減らして今日以上に頑張りたい。

-----宮崎出身のお二人は特に勝ちたかったのでは?
南:生まれはこちらなので父母の知り合いがたくさん来ていました。旭化成の街ということで、お客さんもたくさん来ていただき、またホームゲームという事もあり、会場の設営やチケット販売でたくさんの方にお世話になったので、恩返しの意味もこめて本当に勝ちたかったです。明日はリーグ首位のNECが相手ですが、いい形のリズムで勝ちたいです。
甲斐:先生とか知り合いが沢山来ていた中、結果が残せなかったのが悔しいです。

旭化成・スパーキッズ 山田監督
山田監督

-----セットカウント1-3だったが、より競った感じがある。
最後の詰めが甘く、25点目をとりきれない。スパイクが決まらなかったりトスが少しずれたり…ここ一番で結果が出せない。
-----ホームでも開催、勝ちたい試合でしたね。
あまり機会もないので、勝ってもっとアピールしたかった。
-----JTの印象について
4強を狙うチームだけあって、選手層が厚い。そんな相手と戦うので、いろいろ試行錯誤しているが、ある程度は出来たと思う。
-----前節の試合からのいい部分を維持していたのでは?
良いイメージ付けを、特にジャンプサーブを使う選手達に行なった。それについてはしっかり打っていたので出来ていたと思う。途中、サーブミスが多くなってきたが、攻めていかないとうちは厳しい。どんどん打たせていった。
-----明日のNEC戦について
どの試合でも全力で一試合一試合を120%出して戦っていきたい。うちは100%じゃ負けてしまう。残り20%をいかに出して行くか。良いパフォーマンスをしてこれからも頑張って行きたい。

~1月29日(日) 宮崎県武道館~
13:00より「東レ・アローズ」vs「JT・サンダース」
15:00より「旭化成・スパーキッズ」vs「NEC・ブルーロケッツ」

1月30日更新の試合結果はこちら

投稿者 pawaspo : 2006年01月28日 20:43

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