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高鍋秋月藩の港町として栄えた美々津は、その名にふさわしい風光明媚な町並みが印象的。中でも、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている立縫地区には、廻船問屋が軒を連ねた江戸末期頃の面影が今も色濃く残る。
レトロな雰囲気が漂う町並みには、古民家を改築したカフェや雑貨店があり、当時を偲ばせるさまざまなアイテムが、訪れる人々の郷愁を誘う。
また、この地で生産される「美々津手漉き和紙」は宮崎県指定無形文化財に認定されている。

ところで、この立縫という地名は、かつて、神武天皇の出帆が早まり、天皇の衣を立ったまま縫ったという、神武東遷にまつわるエピソードに由来する。そう、美々津は、後に神武天皇となる「カムヤマトイワレビコノミコト」が、東に向けて「お舟出」をされたという、日向神話の舞台なのだ。2600年という時空を超えた物語は、今もなお語り継がれている。