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2007年09月19日

でっかいツリーハウス〜天空の城 [ 延岡 ]

 子どもの頃から何度となくテレビで見て「一度でいいからも登ってみたい」と思っていた"ツリーハウス"。なんだか見ているだけで冒険心がかき立てられ、意味もなくワクワクしてきます。しかし、どこにでもあるわけではないし、出会いがなければ一生登れないことだって考えられます・・・。ところが、なんという運命の悪戯か?最近、私の自宅のすぐ目と鼻の先にある「むかばき青少年自然の家」に、高さ7メートル、広さ18畳、そしてなんと2.5トンの重量に耐えられるという、小学生だったら一クラス全員で登っても落ちない「ツリーハウス」が完成間近だというではないですか・・・。これは、おそらく日本一の規模ではないでしょうか?そしてすでに「天空の城」という名前もついており、9月22日(土)に落成式が控えているとか・・・。確か、7月の初旬に木原&ノゾミが行った「むかばき青少年自然の家&ひでじビール」のレポートを読んだ時にちらっとツリーハウスの話題にふれていたような記憶があったのですが、はっきりいってすっかり忘れていました。そこで「完成間近」の噂を聞きつけた私が、早速現場に急行したところ、製作代表者である自然体験活動推進協議会CONEのトレーナー・矢野純一さんが、なんと最後の仕上げに取り掛かっていました・・・。思わず大きな声で「あがっていいですか〜」と叫ぶ私・・・。「どうぞ〜」と矢野さん。ついに私も夢の「ツリーハウス」に登ることができるのです。もちろん階段を登る時のワクワク感は大人も子どもも変わりません・・・。そして、登るやいなや、落成を控えての追い込み作業で忙しいの矢野さんに無理を言って小休止していただき、ツリーハウスへのこだわりや「むかばき青少年自然の家」にツリーハウスを作ることになったきっかけなどをお聞きしましたので、ツリーハウスに興味のある方は、ぜひ、ご覧ください・・・いやいや、ぜひ、体験しにいってください。
(レポート:松田秀人)

ツリーハウス 矢野純一さん
▲ツリーハウス「天空の城」と製作者・矢野純一さん

◆むかばき青少年自然の家
住所:延岡市行縢町760-3
TEL:0982-38-0272
URL:http://mukabaki.web.fc2.com/

◆自然体験活動推進協議会CONE公式ホームページ 
URL:http://www.cone.ne.jp/

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◆ツリーハウスは田中所長の夢だった

むかばき青少年自然の家 ツリーハウスの模型
▲むかばき青少年自然の家とツリーハウスの模型

 「むかばき青少年自然の家」の2階部分の喫茶スペースに、何気なく飾られているツリーハウスの模型。気がつかないで通り過ぎてしまう人もいると思いますが、実はこの模型には「むかばき青少年自然の家」で所長を務める田中廣太郎さんの大きな夢が込められていたのです。

田中廣太郎さん 楠
▲田中廣太郎所長と樹齢100年直径1メートルの大きな楠

 20年前に田中所長が職員としてこの施設に来たとき、敷地のど真ん中にある、大きな楠を眺めながら、その雄大さの虜になり、しまいには「この木にでっかいツリーハウスを作ったら、きっと大人も子どもも喜ぶだろう!」と考え、真剣に計画を練っていたそうです。もともと田中所長は宮崎市のご出身で、転勤で延岡市に来ていたことからまもなく移動になり、その後は県内の数箇所の施設を任され、月日は過ぎました。そして何十年かぶりに、縁あって延岡の地に戻ると知ったとき、真っ先に頭に浮かんだのは、途中でやりかけになっていたツリーハウスの計画を一刻も早く実行に移すことだったそうです。

ツリーハウス

 しかし、造ろうとしているのは、一般住宅ではなく「ツリーハウス」。地元の建築業者に頼めば直ぐに出来るかといえば、そういうわけにはいきません。かといって自分で造れるわけでもないのです・・・。何人もの業者や職人にあたっても快い返事が返ってきません・・・。やる気だけは満々でも、その夢を共に現実に導いてくれるパートナーが中々見つからなかったそうです。そんなある日、ツリーハウス造りに携わる専門家などの情報をインターネットで調べていたところ、たまたまヒットしたのが、今回、このツリーハウスを手がける事になった矢野純一さん(下画像)だったそうです。

矢野純一さん

 矢野さんの本職は建築業。しかしそれだけではなく「自然体験活動推進協議会CONEのトレーナー」という側面を持ち、その時点で既に数件のツリーハウスの現場に関わっていたという経験がある上に、田中所長にとって最も都合のよかったのが、延岡市在住だったということです。早速、仕事を依頼しに矢野さんの元へ駆けつけたそうです。しかし、内容を聞いた矢野さんは、その規模の大きさ(高さ7メートル、広さ18畳)に躊躇し、はじめは話を断ったそうです。なぜなら、矢野さんがトレーナーとして参加している「自然体験活動推進協議会CONE」という団体は、自然を通して人と人との繋がりや、人間性を深めていくという活動をされており、その関係から「むかばき青少年自然の家」にはよく足を運んでいるだけでなく、トレーナーという立場から、当然まわりの環境にも人一倍詳しく、さらにもともと建築関連のお仕事をされていた事から、直ぐに、どれくらいの機材や材料がなければ出来ないかを判断する事ができたからです。大人が2〜3人ぐらいが入れる大きさのものならともかく、大規模なものなら、まずツリーハウスを建てる大きな楠の周辺には、大型の作業車が入り込めなければスムーズな作業ができません、そのため、柱や梁となる大きな材料を上げることが難しいだけでなく、大きな楠の周りには、その他の木が密集していることから、材料の取り回しなどが困難になってしまうのです。

木が密集

 「人の力だけで作業を行うのは限界があるので・・・」と言ってはみたものの、田中所長のツリーハウスにかける情熱は相当なもの・・・熱いトークに押され、結局は設計から製作までを引き受ける事になったそうです。


 さて、田中所長の夢の請負人となってしまった人のいい矢野さんですが、ツリーハウスに対するこだわりは、ある意味田中所長を超えるものがあります。そんなことから、作業中の苦労話やこだわりなどは、これから私と一緒に「ツリーハウス〜天空の城」に登っていただき、実際に現物をみながら、聞くことにしましょう。


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◆ツリーハウス「天空の城」に登る

ツリーハウスに登る
「危ないから登らないでください」と張り紙がありますが登らせていただきます・・・。

ツリーハウスに登る
上記の模型では、縄梯子が1本おりていましたが、実際には、途中に踊り場があります。製作者の矢野さんいわく「高いところまで1本の梯子で登ると、たとえそれが安全性に優れているものでも、子ども達が恐怖を感じてしまいます。それではせっかくの体験が台無しなってしまいます。高いところが苦手なお子さんでも、きっとなんとか上まで登りたいと思っているはず。だから子ども達の冒険心をくすぐるちょっとしたワクワク感ぐらいのさじ加減が丁度いいのです」とのことでした。

ツリーハウスに登る
ちょっと振り返ってみる・・・。

ツリーハウスに登る
踊り場から上を見上げる・・・。上から矢野さんが大きく手を振っています(ように感じただけですが)。

ツリーハウスに登る
最後の1段・・・なんかワクワクしてきます。

ツリーハウスに登る
また振り返る・・・。

ツリーハウスに登る
つきました!頂上・・・・・?

ツリーハウスに登る
「ようこそ天空の城へ、どうです、気持ちいいでしょ!なんってったって高さ7メートル、広さ18畳、2.5トンの重量にも耐えられるように造っているから、小学生なら一度に一クラスが全員乗ってもビクともしませんよ!でもね、そのためには強度が必要だから、最初に上げた1本目の丸太はボランティアの方達と3人がかりでまる1日かかりましたよ・・・なにせここは大型の作業車が入れないから全て人力なんです・・・。」と矢野さん。

ツリーハウスに登る
「ああ〜これが、田中所長がほれ込んだ楠ですか・・・本当に大きいですね」と私。
「樹齢100年、直径1メートルだから凄い迫力ですよ!」と矢野さん。

ツリーハウスに登る
「おっ、ここからだと行縢の滝がみえますね!」

ツリーハウスに登る ツリーハウスに登る
「7メートルって思ったより高いな〜、ここから広場のキャンプファイヤーを見てみたいですね!そしてなによりビックリなのが安定感があってゆれないことですね」

ツリーハウスに登る ツリーハウスに登る
「かなり補強を入れてますからね・・・。それに、骨組みや柱、手すりなどに使っている木は全て、台風などで倒れてしまった木や、廃材を使っているんですよ。そして、周りの木への補強も、木に傷をつけないよう慎重に行っています。釘なども使っていません。」

ツリーハウスに登る
「特に手すりなどは、外側に加重がかかるので、絶対に外側に支えになる木が必要になります」と手すりを揺らして安全を再確認する矢野さん。

ツリーハウスに登る
「矢野さん・・・この床もかなり頑丈そうですよ」
「ハイ、耐久性を考えて45mmのヒノキ材を使っています。通常の床材よりもずっと厚みがあります。だから床がダレる感覚もまったくありません。ちょっとこだわっているのが、焼きですね!周りの自然な雰囲気にあわせるために、塗料などは使用せず、すべて焼いています。焼きだけで6日間・・・ボランティアの方に手伝ってもらいました」。

ツリーハウスに登る
「屋根もまたいい感じですね」
「屋根は杉と樫を使っています。やはり床同様に焼いて色を整えています。」

ツリーハウスに登る
「矢野さんが一番苦労したのはどの部分ですか?」
「やっぱり、全てが自然の中にある材料なんで、どれもこれもまっすぐじゃないし、デコボコしてるし、均一じゃないし・・・普通の住宅造るようなわけにはいかないですよ・・・でも、均されてないところが味でもあるんですけどね!」
「作業期間はどれくらいかかりましたか?」
「約4ヶ月間です」
「もう直ぐ完成だと聞きましたが、出来のほどはいかがですか?」
「今までに何度かツリーハウスの現場に携わりましたが、設計から施工まで全てを通してやったのは初めてです。だから、なんかすごく達成感のようなものがありますね!でも、改めて見てもでかいですよ・・・ウン気持ちいいですね!なんといっても開放感が違います。まあ、はじめはどうなることか?と思いましたけど・・・(笑)」
「でも、大人の私がこれだけワクワクするのだから、子ども達は大喜びでしょうね!」
「そうですね!自然の中で感じる、ちょっとした冒険心をくすぐってやって、それがきっかけとなって、自然に対する関心や理解度が深まってくれると嬉しいですね!あと、ボランティアのみなさん本当にありがとうございました。お疲れさまです!」


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◆大人も楽しめる

☆落成式は2007年9月22日(土)

大人も楽しめる

 何十年も夢を見続けた田中所長に、大変だとわかっていながら、その夢に付き合った矢野さん・・・。私が言うのもなんですが、年齢的にはどちらも、決して若くはありません・・・。しかし、ツリーハウスに登っているときに、ふと上を見上げると、階段の上から私を見おろす矢野さんの表情がいかにも「この秘密基地、俺が造ったんだぜ凄いだろ!さあ早く登ってこいよ☆」と言っているようで、こころのそこからワクワクしてしまいました。そしてお仕事の関係で田中所長は、私を現場まで連れていくと、直ぐに帰ってしまいましたが、道中嬉しそうに「やっとツリーハウスが出来上がったんだよ!本当に凄いよ!こりゃ絶対日本一だ!」と語ってくれました。私もぜひお二人を見習い、いつまでも何かに向かって挑戦できる若々しい心を持ち続けたいと、改めて感じました。「あいつの夢に俺も付き合った!」なんて、そのうち私も言ってみたいものです。

投稿者 blogpawanavi : 2007年09月19日 18:10

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コメント

この壮大な夢と希望と苦労がたーくさん詰まったツリーハウス。ほんとうにスゴイ!の一言。私は、一ボランティアとして(というより、まぜくり役でした)ほんのちょっぴり関わった者です。写真を目にしてあらためて高さと大きさ(広さ)を感じ、驚くばかりです。この巨大なハウスに来た子どもたちから、ハウスに負けないくらいの大きな大きな歓声があがることでしょう。本当に楽しみですね。大人も間違いなく童心にもどりますよ、興奮します、ほんとに。これからのむかばきの顔として、所長さんをしのぐ勢いで活躍を期待していまーす。制作者の矢野さん、お疲れさまでしたー。次はどんな夢を実現されます?

投稿者 イッキー : 2007年09月21日 00:37

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