尋牛塾 2001/07/03
椎葉村畜産農家の勉強会、『尋牛塾』のレポートが、パワナビでもお馴染みの那須牧場那須清さんから届きました。
 6月20日、椎葉村、通称十根川の大神館で第2回尋牛塾が開かれました。 あいにくのお天気で、椎葉村は朝から土砂降り、あちこちで道路が崩れるなど、最悪のロケーションでしたが、共済、JA日向、高鍋農業高校からの参加者を含め20名の勉強会となりました。 講師の先生方は、受講者の熱意に押され、悪天候の中遠く鹿児島、宮崎から来訪してくださいました。
先生方をご紹介します。
共立商事株式会社 学術顧問
酒井一二先生
現役の獣医さんです。
わかりやすく、ユーモアをたっぷり交えたお話で、専門家でなくても聞き入ってしまうほどです。
宮崎オリオン販売株式会社
酪農課長 牧嵜昌次先生
みんなから『博士』と呼ばれています。どんな質問にも殆ど即答 !!
この先生の知識の広さには感服するばかりです。
医薬品販売会社 サンダイコー
課長 田中宏明先生
同じくサンダイコーの甲斐さん

畜産用医薬品の正しい使い方を指導中です。宮崎から遠路はるばるご苦労様です。

共立商事株式会社 中原先生
酒井先生のサポート役です。 鹿児島から来てくださいました。
『尋牛塾』の発起人、JA日向椎葉支店の藤本次長と、わたくしレポーターの那須清です。藤本次長は営農センターを退職した私の後任として、諸塚から椎葉に赴任して早4年。農家の手となり足となり、おかげで髪にも白い物がチラホラ。少しばかり『ネジ』な面もある頼もしい山男です。
※ 注:『ネジ』とは椎葉弁で偏屈という意味です。
大河内の椎葉真吾さん
建設会社に勤務しながら、母牛11頭の牧場を経営しています。
とても熱心に先生方の講義を聞き入っていました。
笑顔がとてもさわやかな人でした。
身を乗り出して真剣な表情で聞き入る、大河内の右田由一さん。
建設会社に勤務しながら、母牛36頭の牧場を経営しています。36頭の母牛の世話は大変です。片手間にできる仕事ではありません。 ご両親、奥様と家族総出で取り組んでいます。
椎葉弘実&レイ子さん。 母牛17頭の牧場を経営しながら、椎茸も生産しています。今年中には、母牛50頭の牧場に拡大する予定です。
レイ子さんはパソコンが得意なガンバリ屋の奥様です。今は『踊る電子メール』にハマっています。
JA日向肥育センターで、肥育牛300頭の管理をしている、椎葉利明さん。 肥育牛とは、子牛から肉牛として出荷するまでの牛をいいます。皆さんに美味しい『宮崎牛』を提供できるよう日々精進している利明さんです。
椎葉村の松尾で母牛25頭の牧場を持つ、那須亨さん。
質問をどんどん出していた亨さん。
普段の亨さんは、話題の豊富な楽しい人です。
大河内の那須敏明&真紀さん牧場を経営しながら、敏明さんは椎葉村のバスの運転手さん。
真紀さんは営農センターにお勤めです。
友達のような、仲の良いご夫婦です。
大河内の黒木誠志さん。建設会社に勤務しながら、牧場も経営しています。 カッコイイ人なのですが、カメラを意識してか、なかなかこちらを向いてくれません。
椎葉村共済組合の那須修さん共済組合では、牧場の財産の牛に保険をかけたり、建物の保険などを扱っています。
椎葉村松尾の、甲斐薫さんと那須猛さん どちらも、農林業の傍ら牧場も経営しています。 若い後継者の熱心な質問に、先生の説明も一段と熱が入ります。
まさに『歩くパワーポイント』!!パワーポイント顔負けのプレゼンは、全て酒井先生の手書きによるもの。 なにより、2時間半休憩なしで講義を続けられたパワーには驚きました。
こうして、静かな山里の夜はシンシンと更けていきます。尋牛塾を見る限りでは、農家の後継者不足という話がウソのようです。 これからも“価値ある情報の共有”というコンセプトで、みんなで楽しく勉強していきます。
■ 第2回尋牛塾をレポートして
 今年の春、私の牧場に『哺乳ロボット』を導入した際に訪れた、オリオン販売株式会社の営業マンの知識の広さに感心しました。
畜産に関するこれだけの知識を、私一人で聞くのはもったいない、同じ畜産農家と情報を共有し生産技術の向上に役立てたいと始めた勉強会が『尋牛塾』です。
  受講者は、これから畜産県宮崎を背負ってたつ若い後継者ばかりで頼もしい限りです。
 『学びて己の無学を知る それを学ぶという』私が一番好きな言葉です。皆さんの食卓に美味しい宮崎牛を届けられるよう、生産者も日夜学び、精進しております。
  『尋牛塾』の『尋牛』とは、常にゼロからのスタート、初心を忘れず学ぶ心を大切にという禅の教えを引用したものです。
 技術と情報、そして人と人とのネットワークは大切な財産だと考えます。そのネットワークから得られる情報には計り知れないものがあり、これからの農業には必要不可欠なものとなるでしょう。その情報を出し惜しみすることなく、一生懸命指導してくださる先生方に改めて敬意を表します。
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