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第4章 バンド資料を作る
第3章で書いた様に、ライブハウスにブッキングする際は、プロフィール、デモテープ、写真の提出を求められます。これらのバンド資料が無ければ、「作ってから来てください」と言われてしまいます。応募すれば出演できるようなイベントでは、「参考までに、どんな音楽をやってますか?」と聞かれる程度でしょう。しかし、通常のライブハウスやイベントであれば、バンド資料で出演したい意思や、どんなジャンルの音なのを確認しなければいけないのです。例えば皆さんも、知らないアーティストのCDを、ジャケットや帯のキャッチフレーズなどに書いてある言葉に惹かれて買ったことがあると思います。これは、皆さん(買い手)に文字だけで聞いてみたいと思わせているのです。要するにプロフィールと同じ事です。デモテープは、文章よりは実際の自分達の音が具体的に伝わります。ライブと録音された音とはかなり違いがあります。審査側は、演奏技術だけでなく、ジャンルやスタイルを参考とします。ここでは、プロフィールとデモテープの内容、作成方法などを紹介します。資料があれば、いつでも、どこにでも、「私達、こんなのやっているのですが、是非出演させてください」とブッキング活動ができます。 
4-1 プロフィール
プロフィールは、自分達の音、スタイル、メンバー紹介などを文章にして伝えなければなりません。ライブハウス(イベント)によっては専用の用紙に、更に書かないといけない場合もあります。中には、「あなたにとって音楽とは?」「目標は?」「平均動員数は?」などの質問項目もあります。これにより、店のカラーにあっているか、どんなバンドと対バンを組ませるか、熱心に活動しているかなどを判断します。プロフィールは、ブッキング資料としてだけで使うのではなく、ファンを増やすためにチラシとして使う事も出来ます。コピーバンドだからといって、「〜のコピーをしています」だけでダメです。上手い下手でなく、個性や目標、PRは必ず書けるはずです。是非、個性的なプロフィールを作って下さい。参考に、実際に使われていたアマチュアバンドのプロフィールを見てみます。(プロフィール例 参照)これ以外でも、最近ではインターネットにより、日本各地のアマチュアからプロまでのプロフィールを見ることが出来ます。参考にしてみると良いでしょう。
プロフィール例

《FREE STYLE》

 "FREE STYLE"・・・・
  言葉の意味ごとく「自由に形にとらわれず自然に」をコンセプトに曲を創り、
  自分たち、そして何よりもお客様が楽しめるステージを。
  これがFREESTYLE。
  ポップスを基本にしているがジャンルにとらわれず自分たちの音楽を創り出している。
  1986年夏に結成されて以来、学園祭、都内ライブハウスを中心に活動している。
  〜中略(活動歴)〜 このようにあらゆる活動を精力的に行っている。

[メンバー]
名前(ジロー) Vo 生年月日 出身地:宮崎県  血液型:A
  高校校時代、ロックバンドでドラムスを担当。大学を中退後上京。
いくつかのバンドに参加した後、FREE STYLEを結成。リーダーであり作詩・
作曲も行う。パワフルな歌とダイナミックなアクションが特徴。

名前(力也) Key&Cho 生年月日 出身地:東京都  血液型:O
中学、高校と宮崎県で暮らしフォークデュオを組み、作詩・作曲を行う。
   ラジオ番組に出演したり各種オーディションを受けながら活動していた。
  FREE STYLEサウンドの核となるシンセサイザーを駆使したオーケストラ
サウンドが特徴。

名前(タク) Gt&Cho 生年月日 出身地:宮崎県  血液型:A
  高校2年生からFREE STYLE結成まで、〜(B)、〜(Dr)
   と共にフュージョンバンドを結成し、ライブ活動を行う。
   ギターソロは少ないがアンサンブルを重視している。

名前(祐次) B&Cho 生年月日 出身地:宮崎県  血液型:A
  〜(Gt),〜(Dr)らとフュージョンバンドではリーダーを務める。
またその間、ロックバンド等にも参加。ステージでのチョッパーベースが
存在感をより強めている。

名前(TAKASHI) Dr&Cho 生年月日 出身地:大阪府  血液型:A
 天性のリズム感とセンスで独自のテクニカル・ドラミングを創り出している。
ライブ中での〈インフォメーションコーナー〉を担当。独特の話術で会場を
和ませている。

■プロフィール参考ホームページはこちら■
4-2 デモテープ
もちろんMDでもOK。わざわざDAT、CDにする必要はありませんが、最近では簡単にCDにできるのでCDでも良いでしょう。曲数は自信のある曲を2〜4曲で十分です。それ以上テープに入れても聴くこともないし、意味はありません。あくまで資料としてみた場合、アップテンポとバラードのように、違った曲調を入れるも良い方法でしょう。また、ダビングを重ねたり、打ち込み物をガンガン入れても、それがどうなる訳でもありません。それよりインデックスなどのデザインに工夫する方が良い印象になるでしょう。デモテープは、バランスと音質が良ければ一発録りで十分です。しかし、これが非常に難しい作業なのです。一番ポピュラーな方法は、MTR(マルチトラックレコーダー)を使用しての録音です。現在はMDやハードディスクのMTRが安価で購入でき、高音質で編集も便利になっています。しかし、機材が良くても、録音の為の練習をしていないと、録り直しばかりで時間だけが過ぎてしまいます。しかも、音質が良い分ヘナヘナの曲になってしまいます。録音技術については、専門の書籍などがあります。ここでは、流れにしぼって説明します。私が知るアマチュアバンドは、自分達でカセットMTRをスタジオに持ち込み、セッセッと録音していました。まず、全体の音のバランスを取り、リズム録り。楽器ソロ録り。コーラス、そしてボーカル、コーラスと順序立てて録音します。何度も失敗しながら仕上げます。そうすることで自然にリズムの練習になり、細かい所まで意識できるようにもなります。ここで完成したものでデモテープとして十分に利用できます。 更に、その後、ライブなどで曲が安定してきます。そこで、皆でお金を出し合い、エンジニアをつけて録音してもらいます。カセットMTRで録音したおかげで、既に、この時はリズム録りもスムーズです。段取りも分かっています。これにより、高価なスタジオ代も最小限に抑えられます。そして、出来上がったマスターテープを、メンバーで手分けしてテープなどダビングします。一本、一本に手作りのインデックスや歌詞カードを入れます。これを、お客さんに売り、バンド経費にします。もちろん、デモテープとして使えます。半年計画で数曲づつ分けて録音すれば、立派なアルバムにもなります。地味な作業ですが、とても大切なことです。やってみると分かりますが、自分達の音(作品)が愛しく思えてきます。これらは、実際に私も経験してきた事です。実は、この流れはプロのレコーディング作業と同じなのです。本番レコーディングの前に、まずプリプロ(制作前)作業をします。本番レコーディング用のスタジオより、シンプルなプリプロ用スタジオで、ラフな録音をします。そこでは、アレンジやダビングの内容などを詰めていきます。その後、選曲会議をし、収録曲をしぼり込みます。更に、効率よいレコーディングスケジュールをたてます。それから本番のレコーディング作業に入ります。プロのレコーディングスタジオ代は非常に高価です。しかもレコーディング作業は時間がかかるため、しっかりと段取りを決め、準備をしなければなりません。また、スムーズにやることで、余計なストレスを無くし、集中力を高めることも出来ます。いまだプロでも、リハーサルスタジオにカセットMTRを持ち込み録音している人もいます。皆さんもMTRをスタジオに持ち込み、ガンガン録音するということをお薦めします。 録音作業は、演奏技術を向上させる最高の手段です。
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