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はじめに
延岡市を含め県北地区は、県内でも「バンド密集地」という話をよく聞くことがあります。しかし、「ライブ活動も盛んなの?」となるとどうなのでしょう。私は1999年から県北地区のイベントや学園祭などに立ち会う機会が度々あり、アマチュアバンド(ミュージシャン)の活動を見てきました。実際、多くのバンドが結成されています。そこでの印象ですが、「バンド密集地」と言われる割にはライブ活動をしているバンドは少ないと感じています。このようなバンドは、オリジナル曲をメインに演奏している数バンドでしょう。その他、流行や定番のバンドや曲などを演奏するコピーバンドは、多く結成されています。しかし、残念ながらライブ活動をしているとまでも言えないと思っています。勿論、アマチュアである限りどのような演奏をしようと、どのような活動や楽しみ方をしようが自由だと思っています。私があえてこの様な事を書いているのは、県北地区のバンドの意識や活動内容を知るほど残念に思うことが多いのです。今の楽しみ方で満足していて良いのだろうかと思うのです。「バンドをやる」、「ライブ活動をする」という事を、もっともっと知って頂きたいと思うのです。

70年代初めに日本のフォーク、その後の日本のロックが音楽ビジネスとして確立された時から現在まで、福岡を中心に数多くのアーティストが誕生しています。日本の音楽シーンの歴史を語る際、必ず「九州」「福岡、博多」という地名が出てきます。音楽が盛んな所には、理想的な構図が成り立っています。それは、
地元アマチュアミュージシャンの活動が盛んでライブハウスなどの活動する場が多くある。そういう場があれば、都会や他県のプロ・アマがライブハウスツアーを組み頻繁にやって来る。それを見る一般の音楽ファン、バンドに興味を持つ人が多くいる。そして更に増える・・・。昨日までアマチュアだった彼らが、音楽シーンをリードするまでの存在になる・・・。

残念ながら宮崎にはこんな構図が出来ていないと言ってよいでしょう。ただでさえ「CDが売れない」、「メジャーでもホールが満員にならない」と言う業界の声も耳にします。人口も福岡に比べれば遥かに少ないし、宮崎市内でもプロ対象のライブハウスも、アマチュア対象のライブハウスも、ここ数年の間にやっと出来てきたという話を聞いています。しかしこれは、宮崎や延岡だけでなく、若者が少ない、TVなど都会からの限られた情報しかない届かないなど、小さな街では同じ事が言えるでしょう。

都市では、ライブハウス、クラブ、映画館、美術館などが年々増えています。しかし、ここにはその兆しもありません。それより、娯楽が少ない田舎ほど盛んな
『ニッポンオリジナル二大大衆娯楽』の「パチンコ」「カラオケ」が多くの人々に親しまれています。「パチンコ」に関して言えば、人口10万人当たりのパチンコ営業店舗数が鹿児島に次ぎ、宮崎が全国第2位だという記事を見た事があります。延岡は特に街の象徴になっているのは皆さんの方がご存知でしょう。こんなに小さな街でも利用者が多いからなのでしょう。それでは、音楽など人間が表現する文化・芸術的な物は発展しない環境なのでしょうか?

ここ数年間、県北地域で熱心に音楽活動をしているバンドマン達、スタジオ・音響照明の「プロステージ ナガトモ」さん、「FLUM」さん他、ライブ企画・主催関係者、この県北情報サイトの「パワナビ」さん、地元新聞社の「夕刊デイリー」さん、そして音楽ファンの人々と出会いました。ここで私が述べたような、アマチュアのレベルが上がらない、音楽が根付かないなど、様々な事柄について話を聞いてきました。私自身も、小規模ながらプロミュージシャンのライブの企画・制作を行っていますが、事実、宣伝や集客に苦労があります。告知する度、「TVに出ている人?有名? 知らない人だから良くないでは?」といった声を聞きます。この地では知名度は低いのは分かっています。しかし、どうしても情報が偏っているせいでしょうか、TVなどのメディアが全ての様に感じます。それでも、県内各地や、大分、熊本、鹿児島から何時間もかけて見に来てくださる方もいます。東京から来た方もいました。私は、このような街だからこそ、あえて目の前で音楽に触れてもらわなければと思います。そして、いつも残念に思うのが、地元アマチュアミュージシャン達が興味を示してくれない事です。これは自分達がやっているジャンルが違う、好きなミュージシャン以外は興味がないという理由のようです。ここに、ここのアマチュアミュージシャンの姿が表われていると思います。このような街で音楽をやっているからこそ、もっと貪欲になって欲しいのです。プロの演奏技術だけでなく、音楽の色々なところを見て感じて欲しいのです。先ほど福岡の話でもしましたが、音楽発展地はアマチュアミュージシャンの活動が盛んです。同じアマチュアの活動に、こうも差ができてしまったのは、
音楽に対する考え方、スタンスの違いがあるのです。彼らは、音楽で多くの人々を動かすことができるなど、様々な音楽の魅力を知っています。

私はこの「THE LIVE」を通して、県北地区のアマチュアミュージシャンに音楽、ライブについて少しでも理解して頂きたいと思っています。この中には、ライブ演奏に向けて行うこと、マナーなどを書きました。ここには、プロや、都市で活動するアマチュアミュージシャンが実際に行っている事も紹介しています。これを知るによって有意義で充実した音楽活動ができると理解して頂きたいと思っています。是非、参考にして下さい。
田村 正則  
*** パワナビ ***
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