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あとがき
私も高校時代にバンド活動をしていました。その頃には練習スタジオはなく、学校の音楽室、昼間のスナックなどで練習していました。もちろん、PA機材が整っていない為、ボーカルは楽器のアンプやカラオケ機械で出していました。学園祭や他校のバンドと自主ライブをしていましたが、PA会社を付けずにマイクの使い方もサウンドチェックのことなど何も知らずにやっていました。プロモーションビデオも見る機会もない時代のある日、ヴァン・ヘイレン、AC/DCなどのライブビデオの上映会がありました。初めて、動く憧れのミュージシャンを見て、私を含め皆が発狂し拳を突き上げ感動したものです。先輩が都会からマーシャルアンプを持ち帰ると、皆でアンプを囲み驚いていたほどです。はるかに現在より環境は乏しかったと思います。高校卒業後の上京して田舎と都会の差を思い知らされるのは当然です。いろんなライブコンサートを見ました。楽器店は数多くあり、マーシャルアンプが至る所にあるし、フェンダー、ギブソンなんて見たこともなかったのに1日で何十本も見られることに感動するばかりでした。アマチュアバンドの意識の高さとレベルの高さにも驚きました。そして、このような環境で生活しているうちに、ミュージシャン志望でない私でも「スタッフとして音楽をする」ことが出来る事を知りました。アマチュアバンドのマネージャーから始め、仕事としてローディやアシスタントマネージャー、舞台監督をやっているうちに、多くの素晴らしいミュージシャンとも出会い、生活が音楽中心となってきました。29歳の初夏、当時係わっていたアーティストがニューヨークでレコーディングを行っていました。それを訪ねようと、グレイハウンドバスで、サンフランシスコから、LA、フェニックス、ツーソン、エルパソ、サンアントニオ、ニューオリンズ、メンフィス、ナッシュビルなどを経由してN.Yまで一人旅をしました。初めての海外の行き当たりばったりのバスの旅。危険な事もありましたが、旅の途中、ストリートで歌う日本人大学生や、名も知らない地元ミュージシャンたちにも出会えました。これも、音楽の力だと思っています。音楽が、多くの素晴らしい出会いを創り出してくれたことに感謝しています。音楽制作、ライブ演奏には絶対にこうしなければならないということはありません。価値観も人それぞれです。自由に発想・創作して表現する事が一番大切でしょう。だからこそ具体的な練習方法、本番内容を提示しませんでした。しかし、ここに書かれている事はすべての音楽スタイルに共通できることだと考えています。熱心に活動すれば当然のように行う事でもあります。Spiritual、精神的な・・・好きであればこそ・・・ということでもあります。これを読み、「今までとは違う活動をしよう、したい」と思う方が一人でも増えれば幸せです。 〜 田村 正則 〜
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