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2006年11月15日

DPT大会関連レポート~プロアマチャリティートーナメント [ ゴルフ ]

■DPT大会関連レポート11月15日

 11月15日(水)、晴天に恵まれたフェニックスカントリークラブでは「プロアマチャリティトーナメント」が行われた。スタート時こそ肌寒かったものの、日中は11月中旬とは思えないほどの強い日差しに恵まれ南国ならではの気候の中でのプレイとなった。毎年恒例となっている「プロアマチャリティトーナメント」は1組の中にプロ1人、予選を勝ち抜いたアマ3人が一緒にラウンド。普段は一緒にプレーすることのない憧れのプロと一緒にまわれるとあって気分も高まり、いつも以上のスコアになった方もいれば、緊張のあまり自分のゴルフをすることができなかった方もいたようだ。今日の優勝は欧州ツアー賞金王、P.ハリントン組。この勢いに乗ってハリントン選手が今トーナメントでどんな活躍を見せてくれるか楽しみなところ・・・。今日も出場プロ選手の画像と共に、試合後の共同記者会見での選手のコメントも紹介する。
(文・撮影:黒田 健)

青木 功 T・ウッズ

注)本日の画像は連続撮影可能な7番ホールにて撮影したもの。
(一部別ホールでの撮影あり)

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●大会参加選手(スタート時間)

【 NO.1 Tee start 】

藤田 寛之 川岸 良兼
8:00 藤田 寛之 8:10 川岸 良兼

谷原 秀人 星野 英正
8:20 谷原 秀人 8:30 星野 英正

T・ウッズ
8:40 T・ウッズ
 9番ホール、タイガーのまわってくるかなり前からグリーン前でずっと待ち続けている観客が多数。ティーショット後はタイガーの両端を塊となった観客がグリーンに向かって歩いてきます。一緒にラウンドのアマチュア選手がカップに入れた後、タイガーがボールを拾ってあげて渡しながら握手。タイガー自身はゆっくりとしたパットを確実に決めて、サインを求め押し合うファンの間を抜けてホールを後にした。

D・ハウエル
8:50 D・ハウエル

片山 晋呉
9:00 片山 晋呉
新しいクラブを取り入れながらのラウンド。きっかけをつかめば当然優勝争いが期待される。

I・ポールター
9:10 I・ポールター
派手な衣装が注目のポールター選手も、今日は地味め。プレーはもちろん衣装も明日からに期待。

平塚 哲二
9:20 平塚 哲二

横尾 要 T・ビヨン
9:30 横尾 要 9:40 T・ビヨン
優勝経験のある二人にもちろん今年も注目。このコースとの相性の良さは今日のラウンドでも見られた。

P・ハリントン
9:50 P・ハリントン
打倒タイガー・ウッズの一番手はやはり欧州賞金王ハリントン。ドライバーの飛距離と安定感は抜群。過酷な条件のヨーロッパツアーでの活躍でDPTにもすぐに対応して優勝争いに絡みそうな予感のするラウンド。

中嶋 常幸
10:00 中嶋 常幸
1番ホール、ティーショットの前から先日の優勝に「おめでとう」コールがかかり笑い声の響くスタートに。ショット後ボールにサインをして、観戦に来たお客さんにプレゼント。

J・ローズ 高橋 竜彦
10:10 J・ローズ 10:20 高橋 竜彦

横田 真一 高山 忠洋
10:30 横田 真一 10:40 高山 忠洋

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【 NO.10 Tee start 】

今野 康晴 Y・E・ヤン
8:00 今野 康晴 8:10 Y・E・ヤン
先週の優勝で一躍時の人に。来年はアメリカ、もしくはヨーロッパツアーが主戦になるかも。この試合に注目したい一人。

小山内 譲 S・K・ホ
8:20 小山内 譲 8:30 S・K・ホ

尾崎 直道 伊澤 利光
8:40 尾崎 直道 8:50 伊澤 利光
二人のベテランが続いて登場。きっかけをつかめばもちろん優勝争いに。

谷口 徹 L・オイストハンセン
9:00 谷口 徹 9:10 L・オイストハンセン

深堀 圭一郎 D・チャンド
9:20 深堀 圭一郎 9:30 D・チャンド

S・カプール 広田 悟
9:40 S・カプール 9:50 広田 悟

 丸山 大輔 D・スメイル
10:00 丸山 大輔 10:10 D・スメイル

G・フェルナンデスカスタノ 加瀬 秀樹
10:20 G・フェルナンデスカスタノ 10:30 加瀬 秀樹
 昨年の成績からもコース慣れしレベルアップした今年に優勝を目指すフェルナンデスカスタノ選手。長身をいかした豪快なショットが魅力。ベテラン加瀬選手も昨年は見せ場をつくった。今年も活躍を期待したい。

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●競技終了後の各選手コメント

■T・ウッズ

T・ウッズ

-----一日を終えた感想は?

 今週宮崎に来て、このコースは初めてラウンドした。過去三回出ているが、昨年と比べラフが深いかなという印象だ。グリーンは速いし、相変わらず素晴らしい。ここは毎年そうだけどコースコンディションは最高だ。選手ら誰にとってもフェアなセッティングで、誰にとっても試練はあるだろう。4日間、良いプレーをして頑張りたい。今年は、コース上では良い一年だった。コース外では色々とあったが。ゴルフも1年を通してどんどん良くなっている感じだし、メジャーでも結果を出せていると思う。年の始めに取り組んできた事が実を結んできている感じ。後半から来年に向けても良い兆候になっているのではないか?毎年この大会は素晴らしく、出場選手も今年も選りすぐりの強い選手が集まっているのでぜひ見に来て欲しい。

-----日本の楽しみ方は

 ホテルもレストランもあってここは素晴らしい環境。食事もイタリアンあり、バーベキューありで本当にここは最高だ。

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■中嶋 常幸

中嶋 常幸

 昨日、一昨日とボールを打たずにコースチェックでハーフを歩いただけで、今日プロアマと回った感じでは調子は大丈夫、良いです先週から続いてますよ。不安があるとすれば、ラフが深いので痛みが再発するのではということはあるが、ラフに入れないように入れても痛くならないようにやるだけです。

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■P・ハリントン

P・ハリントン

 初出場だが、非常に素晴らしいコースという事が回ってみてよく分かった。また、大会も素晴らしい。今とてもワクワクしている。体調もいいし、何年もトレーニングを続けているから調子も良い。過去には怪我もあったが今はそうした事もなく、体調もゴルフも良い状態だ。基本的にシーズンオフの時期ということもあってハードなトレーニングは控えるようにしているが、充分に良いプレーができる状態は維持している。

-----何か昨年と違うこと、チャレンジしたことは?

 プロになって10年。10年間かけて変わってきた。10年前は自分のスイングと呼べるようなものはなかったが、積み重ねで上達が身になり今になっている。だから昨年と今年で大きく変わったという事はない。メンタル面も10年前よりは強くなっていると思う。少しずつ、成長を重ねてきた。

-----賞金王、強さの秘密は?

 年間トーナメント数は多い。良い時もあれば悪い時もある。経験はもちろん必要だし、一番はメンタル面。疲れたときにはムリせずしっかり休む。決してやり過ぎない、追い詰めないことが大事だと学んできた。

-----タイガーとの勝負について

 誰と戦うからという事はない。常に自分との戦い。タイガーはいうなら一つのボーナスだと思っている。世界No.1プレーヤーと一緒にプレーできるのだから。自分のゴルフをきちんとして、最終的に日曜日に勝てたら良い。

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■I・ポールター

I・ポールター

 ここのコースにはとても良い印象を持っています。但し、グリーンのラフが深い為、難しさも感じる。フェアウェーが気に囲まれて狭いので、ボールは真っ直ぐ打たなければいけないと思いました。コンディションは万全ですが、疲れがでないように気をつけたいと思います。トーナメントでは毎回優勝を狙っているので今回も精一杯頑張ります。

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■T・ビヨン (1999年、2003年大会チャンピオン)

T・ビヨン

 ここ最近調子があまりよくないので、レンジへ行きます。コースコンディションが素晴らしい。グリーンは速く、フェアウェイ・ラフもよく整備されていました。勝ったことがあるので、コースのイメージは大変良いし、何とか調子を上げて週末に優勝を狙える位置につけるよう頑張ります。

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■J・ローズ

J・ローズ

 このコースはいいコースだと思います。グリーンも速く、風も影響してよりコースは難しくなっている。今日のプロアマはアマチュアの人達とも楽しくラウンドできて、調子も昨日に比べて良い。日本でプレーできるのはすごくうれしい。日本の人たちはすごく優しく、楽しみ。2週間オフでこの大会を迎えるが、2002年にこの大会に参加したときは4位、その成績が自信につながっている。とにかく楽しみたい。

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■G・フェルナンデスカスタノ

G・フェルナンデスカスタノ

 グリーンは速いし、昨年よりかなりコースコンディションが良い。ここのコースは、コンディションもそうだが、そのレイアウト、天候も素晴らしく今までプレーした世界のコースの中でもトップクラスだ(食べ物も美味しい)。昨年トップ10入りし、コースのイメージは大変良い。あとは、パッティングの調子しだいとなるでしょう。年末に向け今年の疲れが多少出ているが頑張ります。

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■D・ハウエル

D・ハウエル

 ラウンド途中から7年前の記憶が甦ってきました。相変わらずグリーンが速くコースも最高なコンディションでした。ただラフが非常に深く、今の自分の実力を試すには最高な機会ですね。前回は自分自身若く、初の日本ツアーで慣れていない部分もありましたが、今回は色々と経験もつんできましたし、状況も把握しているので落ち着いてプレーができると思います。

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■星野 英正

-----明日はタイガーと同組ですが?

 特別、気持ちの変化はないですね。ただいいゴルフが見れればいいと思うし、盗めるものがあればと思っていますよ。なんといっても世界一位ですからね。風をひいてしまって体調があまりよくないんです。ゴルフ自体は悪くないので体調しだいになると思います。(昨日点滴をしてこの後も点滴をするとのこと)
コースのコンディションは良いですよ、昨年よりも良い感じです。ラフも深いですね。とにかく体調しだいですけど頑張ります。

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■谷原 秀人

-----タイガーと同組ですが、お気持ちは?

 まぁ、嬉しいですね。

-----なにか真似をしたいことはありますが?

 全部です、打ち方とかも含めて。ショットは(真似するのは)ムリでしょうから、小技とか勉強になると思います。あとは雰囲気とかも、色々勉強したいです。

-----からだの調子は?

 クラブを振るのが辛いです。原因も分からないし、直しようがないんです。

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■Y・E・ヤン

Y・E・ヤン

-----先週はタイガーに競り勝っての優勝でしたが?

 やっぱり嬉しいですね。ワールドランキング上位の選手がたくさん出ていたけど、練習して経験をつめばチャンスはあると思いました。

-----今週もタイガーが出場していますが?

 誰が出ているか意識することもありますが、出場している選手みんなが勝ちたいと思っている。自分も自分のプレーをするだけです。強い選手が出ていると勝つのは難しいでしょうけど、自分のプレーをして勝つことができれば嬉しいですね。

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■横尾 要

横尾 要

-----昨年はプレーオフ、優勝経験もあり相性はいいですよね?

 そうですね、イメージだけはね(笑)今日は風が分かりにくかったけど、このゴルフ場はイメージが良いから頑張りたいですね。自分自身も1回じゃ不満なのでもう1回勝ちたいです。タイガー始め強い選手がいっぱいいるので簡単にはいかないですけど。昨年は本当だったら勝っていないといけないのを自分から逃した感じがあるので、頑張りたいです。

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■L・オイストハンセン

 今回はじめて日本のツアーに出場でき、嬉しく思います。ヨーロッパツアーを主戦場としているが、日本のツアー(DPT)は素晴らしいトーナメントだと思う。ラフは深くて難しいし、グリーンも速い。本当に実力が問われるトーナメントだと思う。先週の試合(上海)では調子が悪かったが、今週は体のコンディションもいいので、良い成績で終われるように頑張りたい!

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■S・カプール

S・カプール

 このコースは素晴らしいコース。日本のコースを色々とツアーなどで回ったけど、一番良いコースだと思う。とても難しいコースでラフも深く、林に囲まれていて安定したティーショットを打たなくてはならなくて本当にゲームに集中しなければならない。調子はいい。今日のラウンドには満足している。先週のツアーや色々でみんな疲れていると思う。自分もちょっと疲れているけど調子はいい。世界や日本のトッププレーヤーが集まっているトーナメントでプレイできるのは楽しみで挑戦にもなる。

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■谷口 徹

 今週は強い選手がいっぱい来ているし、頑張りたい。

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■片山晋呉

片山晋呉

 特別なことはありません。いつも通り1試合1試合をプレーしていくだけです。ワールドゴルフランキング自己最高位になり、マスターズももう決まったので一つでも上のランキングを目指して頑張りたい。

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●「アルバ」新富店の草留さんコメント

草留さん

 今日は選手達のプレイ以外にも、彼らが使用しているギアに注目し、どのようなセッティングで明日からの本戦に挑むのかを分析する為に、地元新富町にてゴルフギアのリメイクショップをされている草留さんに同行してもらい、いつもとは違う角度からコメントをいただいた。

-----今日の感想をお願いします

 テレビでしか見ることのできないトッププロを大会期間中でも一番近くで見れるのがいいですね。試合では片山選手が新しいクラブを使っていたり、伊澤選手がタイトリストに変更していたりと気になるクラブが多数ありました。本番で使ってくるかどうかは分かりませんが、今回はそういった新しいもののテストが行われていて興味深いラウンドを見ることができました。

-----T・ウッズの5Wが話題になっていますが?

T・ウッズ使用クラブ

T・ウッズのコメント(共同記者会見より)
 「5Wは昨年から使用している。使わなかったのは昨年のDPTと全英の二試合だけ。それ以外では全て使っている。今回は2Iと5Wのどちらにするかと考えていたが、フェアウェイの状況をみて、高い球でもいいだろうと思うので5Wでいこうと思う。基本的には昨年2Iを使ったところを5Wで打つという事。4番などは4日間のうち3日は2Iを使ったが、2Iでグリーンを捉えるのは難しい。5Wならとらえるんじゃないかと思っている。」

 2Iと5Wは、飛距離的にはあまり変わらないのですが球筋(高さ)が違ってきます。毎年コースセッティングが難しくなる中で、タイガーがこのコースでそういってクラブを選んだ結果がどうなるか楽しみです。

-----他に何か気になることは?

 近くで見てみて気がついたのは外国人選手の下半身の強さです。スイング的には窮屈に見えることもありますが、球の飛びがやはり日本人選手とは違いますね。D・ハリントン選手のショットを見ていると非常に引き出しが多く、色々な形での攻めが見られました。彼がタイガーのライバルとして一番手にあるのではと思います。

-----最後に一言お願いします。

 男子プロゴルフにとって厳しい状況の中、全選手が精一杯力をだし、いいプレーを見せて欲しいですね。結果としてタイガーを相手に競り合うような選手が出てくる展開になればトーナメントが面白くなるのですが・・・。盛り上がるトーナメントを楽しみにしています。

投稿者 pawaspo : 2006年11月15日 20:59

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