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2005年10月30日

九州実業団女子駅伝は九電工が4連覇 [ ]

 10月30日(日)、熊本県の大津市で「九州実業団対抗女子駅伝」が行われた。
 コースは本田技研熊本を周回する6区間、42.195km。出場したのは3年連続優勝の九電工、十八銀行、TOTO、サニックス、ナンチク。宮崎からは旭化成と沖電気。これに沖電気や旭化成などの選手による混成チームの計8チームで争われた。
 レースは1区と2区で旭化成と沖電気がリードするも、3区でサニックスがトップに。しかし、九電工が5区で首位にたって逃げきり、4連覇を達成した。
 1位の九電工、2位の旭化成、3位の十八銀行、4位の沖電気、5位のサニックスが12月11日(日)に岐阜で行われる「全日本実業団対抗女子駅伝大会」に出場する。

 テレビ中継を見たので、各区間の流れと感想を。

【1区・6.6km】
 気温は17.1度、湿度は51%。長距離レースにとっては暑めのコンディションで陽射しも強い。
 旭化成は昨年区間賞の宗由香利(21歳)。1500mで日本ランキング2位の選手だ。沖電気は山田幸代。九電工はケニア出身のパウリン。
 各チームダンゴ状態も、TOTOが遅れだす。初出場のナンチクは最後尾。
 残り1kmで宗がスパートするけど九電工、沖電気、十八銀行が喰らいつこうとする。でも、宗が抜け出して1位でたすきを渡した。沖電気の山田は2番手。

【2区・3.45km】
 旭化成の梅田樹里(九州女子高出身、19歳)に、沖電気の山元愛が付いていく展開。2人が後続を引き離している。九電工は5位と低迷。でも、昨年も前半がダメだったのに、最後の2人が逆転している。
 終盤、山元が梅田に迫る。山元はキレイなフォームとはいえないけど、粘る。そして、1位でたすきをつないだ。沖電気もすぐに続く。

【3区・10.0km】
 前半のヤマ場。旭化成はキャプテンで、名古屋での初マラソンを予定している上田美恵。沖電気は平良茜。
 この2人にサニックス、ケニア出身のエバリン・キムエイ(18歳)が迫る。千葉国際駅伝のケニア代表に決まっている、九州ではトップクラスのランナーだ。クロカンで鍛えられてるだけに、高低差にも強い。このキムエイが平良を抜き、そして3.37kmで上田も抜いた。
 キムエイが後続を離していくなか、十八銀行の扇まどかが順位を上げる。九電工もジリジリと4位の沖電気に迫る。沖電気の平良は足が上がっておらず、苦しい。
 トップでたすきを渡したのはサニックス。36秒遅れの2位が十八銀行。47秒遅れで3位が旭化成、1分6秒遅れで4位の沖電気。九電工が5位。6位のTOTOは完全に圏外。

【4区・4.1km】
 サニックスのランナーは樋口智美。サニックスはキムエイが作った貯金をどれだけ守れるか? 順位の入れ替わりが激しい九州女子駅伝だけに、後続はまだチャンスがある。
 たすきを1位で渡したのはサニックス。旭化成は瀬戸口麻美、沖電気は野呂かおりが走った。

【5区・11.26km】
 最長区間の5区。昨年、ここから九電工の逆転劇が始まった。今年も同じ2人が控えてるので、チャンスは十分だ。
 旭化成の西薫が先頭に迫る。九電工の西尾麻耶(3年連続区間賞)、沖電気の宮内洋子(姉)も上がってきた。5チームの大混戦。このなかでサニックスが脱落。キムエイの貯金を早くも使い果たしてしまった。
 九電工の西尾は5.38kmで旭化成の西、5.60kmで十八銀行をかわしてトップに立った。これに西が喰らい付く。しかし終盤、西尾がスパートして離した。
 1位は九電工。10秒遅れの2位が旭化成。3位の十八銀行は23秒、4位の沖電気は40秒遅れ。

【6区・6.785km】
 いよいよ最終区間。九電工は昨年と同じ、橋本尚子(23歳)。旭化成は松橋高出身で18歳のルーキー、下川智子。この2人の勝負だ。沖電気は宮内宏子(妹)がアンカー。
 先頭争いは橋本がジリジリと離しにかかる。下川は顔をゆがめながらついていく。このまま差は縮まらず、橋本がトップでゴールイン。九電工が4連覇を達成した(旭化成が昔やっている)。悔しい2着に旭化成。3着は十八銀行。沖電気は宮内が追い上げるも、4着がやっとだった。

【結果】
1着 九電工 2時間18分59秒
2着 旭化成 2時間19分8秒
3着 十八銀行 2時間19分31秒
4着 沖電気 2時間19分36秒
5着 サニックス

【感想】
 九電工が4連覇を達成した。しかも昨年と同じく、5区と6区の2人で逆転してのもの。他の選手がそろえば楽勝できると思うのだけど。
 旭化成は悔しい2着だった。しかし、若い選手にはいい経験になったし、これから上昇していけると思う。十八銀行は力を付けて来ている。これからも有望な選手が入ってくるようだ。沖電気は4着。旭化成もそうだけど、長距離区間で強さを発揮できるランナーがいれば違ったと思う。サニックスはキムエイの快走を活かせなかった。
 以上の5チームが12月11日(日)の「全日本実業団対抗女子駅伝大会」(岐阜)に出場する。しかし、九州のチームは全国レベルでは厳しいようで、昨年はさしたる存在感を示すことはなかった。今年はどれだけやれるだろうか。
 九電工の4連覇に終わったけど、他のチームが力を付けてるので、来年はまだ混戦になると思う。

投稿者 pawaspo : 2005年10月30日 18:07

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