« BLACK BOTTOM BRASS BAND『History』発売記念ツアー 〜ROLLIN'@延岡 | メイン | 湯川トーベン・mabo&m.shinライブ »

2009年03月04日

平原綾香 Concert Tour 2009 〜 Path of Independence 〜 [ ホールライブ ]

 2009年2月15日(日)、宮崎市民文化ホール(宮崎県宮崎市)にて、『平原綾香 Concert Tour 2009 〜 Path of Independence 〜』がおこなわれた。会場は1・2階席ともに満員となり、立ち見が出るほど多くのファンで埋め尽くされた。ステージでは、昨年12月3日にリリースされたニューアルバム『Path of Independence』に収録された楽曲全てを披露する他(アンコール2曲を含めた全19曲中14曲)、サックス奏者としてバンドメンバーと共にインストゥルメンタル曲を演奏したり、ジャズのスタンダードナンバーを見事に歌い上げるなど、みどころ満載の充実した内容となった。さらに「いつもは巨木のようにどっしりと立って歌っていますが、今日は動けるところをみせます!」という平原綾香自身の言葉通り、ライブが進むにつれ客席も徐々にヒートアップ!ライブ後半では、ステージ狭しと動き回る彼女のライブパフォーマンスに、ファン達は共に歌い、踊り、割れんばかりの大きな声援を送った。約2時間に渡るライブだったが、日頃のテレビ中継などでは、決して見ることのできない、彼女のエンターティナーとしての側面にふれる事ができ、単に歌を聞くというだけでなく、まるでミュージカルでも観ているかのようなボリュームが感じられた。ちなみに今回のライブレポートは、今年2月7日に神奈川県『秦野市文化会館』からスタートし、4月29日『東京NHKホール』まで続く(好評につき5月9日・追加公演も決定)、現在進行中のツアー内容で、通常は中々お見せすることはできないのだが、「チケットを購入できなかった皆様にぜひ楽しんでいただいきたい」という関係者からの要望により、セットリストを含め、特別にご紹介させてもらうことになった。
(レポート:松田秀人)

20090215-ayaka-000-001.jpg 20090215-ayaka-000-002.jpg

<平原綾香公式ホームページ>
URL:http://www.ayaka-hirahara.com/

<取材協力>
・GAKUONユニティフェイス
URL:http://www.gakuon.co.jp/


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆会場風景

20090215-ayaka-001.jpg 20090215-ayaka-002.jpg
20090215-ayaka-003.jpg 20090215-ayaka-004.jpg

2009年2月15日(日)
宮崎市民文化ホール
URL:http://www.miyazaki-bunkahall.jp/

 会場となった『宮崎市民文化ホール』には、開場前からたくさんのファンが詰めかけた。もちろんこの日の宮崎公演のチケットはSold Out!1階席の後方には立ち見まで出ていた。

20090215-ayaka-005.jpg 20090215-ayaka-006.jpg
▲ツアーグッズ販売コーナー ライブ中バンドメンバーも着用

20090215-ayaka-007.jpg 20090215-ayaka-008.jpg
▲CD・DVD販売コーナー 『Path of Independence』も販売

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆ファンのみなさん!

20090215-ayaka-009.jpg 20090215-ayaka-010.jpg
20090215-ayaka-011.jpg 20090215-ayaka-012.jpg
20090215-ayaka-013.jpg 20090215-ayaka-014.jpg
20090215-ayaka-015.jpg 20090215-ayaka-016.jpg

 会場で見かけたファンの方々の中で特に印象的だったのが、「お母さんと娘さんのペア」が非常に多かった事。それも特に決まった年齢層ということではなく、実に幅広い年齢層のファンがおり、中には親子三代では?というグループの姿も見かけた。ちなみに、上記画像いちばん最後の女の子は「この日が人生初のライブ体験」だそうである。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆ライブ風景

 会場の照明が落とされると、どこからともなくピアノの旋律がなり響く。ざわついた客席が静まりかえり、真っ暗なステージの中央に一本のスポットライトのラインが入る。モノトーンの衣装に身を包んだ平原綾香(以下綾香)の姿が映し出され、彼女がマイクに手をかける。ライブのオープニングは最新アルバム『Path of Independence』からの楽曲で、『ノクターン』 『一番星』『孤独の向こう 』の3曲……。

 特に最近はオープニングから「観客が全員総立ち」という参加型?の忙しいライブイベントに顔を出す事が多かったから、今回のように1曲目からじっくりと楽曲に入り込む事ができるステージングはなんとも心地よく、大地にしっかりと根を張るような、彼女らしい雄大さを感じる事ができた。

20090215-ayaka-017.jpg 20090215-ayaka-018.jpg

 最初のMCでは

「今、宮崎はキャンプシーズンなので、空港にはたくさんのお客さんがいてびっくりしました。その中に私に気づいた人たちがたくさんいて、”頑張れ”と声をかけてくれたのがうれしかったです。それから宮崎市の繁華街に入って美味しい”釜揚げうどん”を食べました。あと、このホールに到着してから、楽屋でスタッフの方がつくってくれた”冷や汁”をいただいたのですが、これが本当に美味しかったです。以前、高千穂や日向に行った事があるのですが、その時も”金柑”や”マンゴー”さらに”地鶏”をたくさん食べました。なんか宮崎にくると、ついつい食べ過ぎてしまうので、今回はちょっと注意が必要です」

 と、笑顔で話してくれた……。さらに、

「いつもは巨木のようにどっしりと立って歌っていますが、今日は動けるところをみせます!」

 というコメントには、ファンも爆笑と同時に大きな拍手をおくった。

20090215-ayaka-019.jpg 20090215-ayaka-020.jpg

 さらに4〜6曲目も最新アルバムからのナンバーを披露。4曲目の『朱音 あかね』は2月25日にシングルカットされたばかり……。優しく雄大なメロディーを歌い上げる綾香のバックが夕焼け色にそまり、背景には、くっきりと「道」があらわれた。続くガットギターの音色が印象的な『雨のささやき』では、照明でできた水玉が綾香の体を緩やかに流れていき、まるで雨の中をたたずんでいるように感じられた。6曲目となる『今、風の中で』では、空に届きそうな伸びやかでパワフルな歌声を聞かせてくれた。

20090215-ayaka-021.jpg 20090215-ayaka-022.jpg

 気がつけば2003年12月17日に『Jupiter』(2004年日本レコード大賞新人賞受賞)でデビューしてから5年が経つという綾香。中ばんのMCではこんな事を語っていた。

「こんな私もデビュー5周年になりました。まだまだ5年という気持ちもありますが、逆に5年も歌い続けられていられる事に感謝もしています。なんか、まわりから見ていると私は”お気楽”に見えるそうですが、でも5年も経つと、いいことも悪いことも含め、いろんな事が見えてくるもので……それでも昔は割り切れない部分をあれやこれやとくよくよ考えたり、意識して見ないふりをしたり、力まかせにふり払おうとしたりしていましたが、この5年のうちに、何故か今では無理矢理ふり払うんじゃなくて、自分のダメな部分も含めて愛してあげられるようになれました……」

20090215-ayaka-023.jpg 20090215-ayaka-024.jpg

 そして最新アルバム『Path of Independence』についてこう語った。

「最新アルバムの”Path of Independence”というタイトルは”自立への道”という意味です。先ほど話したように、もちろん自分にも嫌いな部分、ダメな部分があります。でもそんな嫌いな部分にこそ、本当の意味での”自立”へのヒントが隠されているのでは?と感じ、そうした様々な想いを込めてつくったのが、このアルバムなんです」

20090215-ayaka-025.jpg 20090215-ayaka-026.jpg
20090215-ayaka-027.jpg 20090215-ayaka-028.jpg

 アコースティックギターとアコーディオンのシンプルな伴奏に、綾香が切なげなメロディーを重ねる。「明日があるぞ!という気持ちになれる曲を聞いてください」という綾香自身の紹介で7曲目の『明日』が演奏される。

 また9曲目のインストゥルメンタル曲『Precious Time』では、サックス奏者として綾香がステージに登場。リードギターとサックスとの掛け合いも披露した。このあたりから楽曲のテンポも上がり、ステージは徐々にヒートアップ!ステージ上の綾香の動きも激しさを増してくる。

20090215-ayaka-029.jpg 20090215-ayaka-030.jpg

 最新アルバムからのメドレーとなった後半の『空に涙を返した 』『天使の梯子』『さよなら私の夏』では、ついに客席が総立ちとなり手拍子をおくった。さらに14曲目の『虹の予感』では、会場の壁一面に、色とりどりに描かれた、たくさんの「ひまわり」がうつし出され、前半とは180度違うノリノリ状態に突入。

20090215-ayaka-031.jpg 20090215-ayaka-032.jpg

 ホール全体がたっぷりと熱しきったところで、オープニングから今まで、黒を基調とした衣装に身を包んでいた綾香が一変。星空をバックに真っ白な衣装をまとい、16曲目となる『Jupiter』を歌い上げる。先ほどまで、綾香の後ろに何気なく存在した「道」の上に小さな星たちがキラキラと輝きはじめ、やがて「天の川」となった。

 そして「今日はこの会場に足を運んでくれて、本当にありがとうございます。最後の曲になります」というあいさつと共に、ピアノの伴奏が流れ、この日の17曲目、最新アルバムのタイトルトラック『Path of Independence』を観客一人ひとりに語りかけるように熱唱。

 楽曲の終わりと共に、ゆっくりと時間をかけて深々とお辞儀をする綾香に、たくさんのファン達が暖かい声援と拍手をおくった。

______________________________________________

<2009年2月15日 セットリスト>
1. ノクターン (New Album)
2. 一番星 (New Album)
3. 孤独の向こう (New Album)
4. 朱音 あかね (New Album)
5. 雨のささやき (New Album)
6. 今、風の中で (New Album)
7. 明日
8. 誓い
〜BAND〜 Boiling that Ring
9. Precious Time (インスト)
10. Re:PEPPER
11. i'm Beginning To See The Light
12. 今・ここ・私 (New Album)
13. 空に涙を返した (New Album)
〜天使の梯子 (New Album)
〜さよなら私の夏 (New Album)
14. 虹の予感
15. 星つむぎの歌 (New Album)
16. Jupiter
17. Path of Independence (New Album)

EC1. カンパニュラの恋 (New Album)
EC2. To be Free (New Album)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆ライブ後

20090215-ayaka-033.jpg 20090215-ayaka-034.jpg

 ツアーグッズの販売コーナーは大盛況。ちなみにライブ中に綾香が「おすすめです!」と語っていた、裏面がミラーになっているという『携帯電話ストラップ』(画像右)も人気だった。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆最新アルバム

Path of Independence

発売元: Dreamusic
発売日: 2008年12月3日
品番: MUCD-1195
価格: 3,045円(税込)

20090215-ayaka-000-pathofindependence.jpg

1. Path of Independence
2. ノクターン
3. 星つむぎの歌
4. 孤独の向こう
5. 空に涙を返したら
6. さよなら私の夏
7. 今・ここ・私
8. 朱音 あかね
9. 天使の梯子
10. 一番星
11. 今、風の中で
12. 雨のささやき
13. カンパニュラの恋〜Acoustic Version〜
14. To be free

投稿者 blogpawanavi : 2009年03月04日 22:11

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pawanavi.com/blog/keitrack.cgi/6614

コメント

コメントしてください




保存しますか?


pawanavi since 2001.01.24  last renewal 2005.10.11  Copyright - (C) 2001-2005 All Rights Reserved