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2007年05月19日

ひゅうがリサイクルセンター [ 環境 ]

 みなさん突然ですが、5月30日って何の日だか知っていますか?あんまり知られていないのですが、5月30日は、「ゴ(5)ミ(3)ゼロ(0)」で、「ゴミ0の日」、環境美化の日なんです。ちなみに、5月3日は、「ゴ(5)ミ(3))」で、ゴミの日です。そこで、今回パワナビでは「ゴミ」について考えてみました。日常の生活の中で結構ゴミって出ますよね。例えば喉が渇けばペットボトルのジュースや缶ジュース。ご飯を作れば、野菜を包んであるビニールや、食品トレー、生ゴミもそうです。パソコン、テレビ、冷蔵庫などの電化製品もいずれはゴミとなってしまいます。それではその後、ゴミは一体何処に行ってしまうのでしょう?そこで今回は、数あるゴミの中から、特に不燃物や粗大ゴミに焦点をあて、日向市に新しく完成した「ひゅうがリサイクルセンター」(株式会社 黒田工業)にお邪魔させてもらい、ゴミについて学ばせて戴きました。「ひゅうがリサイクルセンター」は、日向市全域の一般家庭から出る粗大ゴミ、不燃ゴミ、資源物と、産業廃棄物(主に事業活動に伴って出るゴミ)をリサイクル可能な再生プラスチックペレットや、固形燃料等に製造できる複合型リサイクル施設で、行政が完全に民間に委託するというのは、全国初!なんだそうです。
(レポート:藤木テツロー)

外観 川崎さん
▲左:施設外観 右:お話を伺った川崎工場長と木戸さん

設備 設備
▲施設内設備の一部

ひゅうがリサイクルセンター
(株式会社 黒田工業)
住所:宮崎県日向市竹島1-86
TEL:0982-55-0055

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◆ゴミの見学ツアーも随時企画予定

外観 施設内
▲施設外観と施設内


 ひゅうがリサイクルセンターでは、施設を通してゴミのことを考えていただけるようにと、施設内に見学コースを備えています。ゴミの見学ツアーも随時、企画していくそうです。実際に現場に来て、自分達が何気なく出したゴミが、どのような順序で処理され、どういうものになっていくのかを見るだけでも勉強になると思いますし、作業員の方々が一生懸命、分別している姿を見ると、ゴミに対する意識も変わると思います。

輪留めもリサイクル 輪留めもリサイクル
▲下記の『ペレット』から作られた擬木と車止め

 上記の画像にあります、こちらの施設の駐車場に設置された擬木と車止めも、実は、ゴミから生まれた『ペレット』というものを利用して作られているのです。さてみなさんの地域のゴミ事情はどうですか?ゴミ0の日を前に、みんなで考えてみてはいかがでしょうか?それでは、早速、みなさんとご一緒に施設内を見学したいとおもます。

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◆施設内にある最先端の機械で出来ること

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◆とはいっても、細かい分別は手作業しかない・・・

ゴミ ゴミ
ゴミ ゴミ

 最先端の機器があるからといって、なんでもかんでも、ごちゃ混ぜの状態で、機械に放り込むことはできません。様々な資源として再利用するための基本は、やはりゴミの分別の徹底にあります。一般廃棄物の場合は、各家庭からゴミを出す時点で、しっかりゴミの分別をしておかないといけません。結局最終的な細かな部分は、全て人間による正しい判断と、地道な努力しかありません・・・。

ゴミの分別 ゴミの分別
ゴミの分別 ゴミの分別
▲再利用するための基本はゴミの分別の徹底


危険なスプレー 危険なスプレー
▲ガス抜きされていない危険なスプレー

スチール缶とアルミ缶
▲スチール缶とアルミ缶にわけられる。

生きビン
▲そのまま再利用可能な『生きビン』

蓋がついたままのビン
▲分別されていない、蓋がついたままのビン


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◆破砕選別処理施設

破砕選別処理施設 破砕選別処理施設
▲投げ込まれたものを破砕していく機械

 不燃ゴミ、粗大ゴミを機械で粉砕し、リサイクル可能な資源物をとりだします。タンスなどの木製品の木くずは『RPF』(固形燃料)の材料となります。『RPF』(固形燃料)に関しましては下記にてご紹介しています。

破砕選別処理施設 破砕選別処理施設


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◆廃プラスチック再生処理施設

農業用廃プラスチック 農業用廃プラスチック
▲左:農業用廃プラスチックゴミ置き場 右:廃プラスチック再生処理施設

 農業用廃プラスチックや、『ベール』と呼ばれる、地域から集められた家庭からでたゴミ(一般ゴミ)を圧縮したものを機械で破砕し、プラスチック製品とプラスチック製品以外の機械に入れたらいけないものとを、機械と手で選別します。

ベール
▲家庭から出た一般ゴミを圧縮したもの『ベール』

一般ゴミ処理風景
▲ゴミ処理風景

・プラスチック類は、専用の機械で粉砕して洗浄した後、さらに細かく粉砕し、『フラフ』と呼ばれる軽い羽根のような状態にします。

フラフ
▲廃プラスチックを破砕し、洗浄したもの『フラフ』

 フラフを溶かし小さく粒状にしたものを『ペレット』と呼び、擬木や車止めなど、プラスチック製品のリサイクル原料となります。

ペレット
▲フラフを溶かし、プラスチック製品の原料となるもの『ペレット』

・食品トレーや発泡スチロールは、専用の機械で溶かし、『インゴット』と呼ばれる、カセットケースや食品トレーなどのリサイクル原料となります。

分別する。
▲再利用可能なものとそうでないものに分別する

インゴット
▲『インゴット』を製造する機械

インゴット
▲再利用可能な原料となるもの『インゴット』


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◆固形燃料化施設 【RPF製造】

固形燃料化施設

 RPF…Refuse paper & plastic fuel 「RPF」とは、プラスチック製品として再利用が困難な古紙及びプラスチックを原料とした、高カロリーの固形燃料のことで、こちらの固形燃料化施設では、破砕選別処理施設、廃プラスチック再生施設から出た、可燃性残渣物と木くずを混ぜ合わせ、『RPF』と呼ばれる固形燃料が製造されます。

可燃性残渣物 木くず
▲左:可燃性残渣物 右:木くず

『RPF』は主に、工場内のボイラー燃料として利用されます。一般的に可燃性残渣物は焼却処分しますが、RPFの材料にするのが、ひゅうがリサイクルセンターの独自性と言えます。

固形燃料『RPF』 固形燃料『RPF』
▲固形燃料『RPF』

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◆汚水の洗浄

 ひゅうがリサイクルセンターでは、それぞれの工程で排出される汚水もきれいに洗浄しています。

50-mizu.jpg

 汚水は動物性バイオマス、化学薬品で処理されます。

洗浄作業
▲洗浄作業

残土
▲最終的に処理できない残土。小林市の処分場に運ばれます。


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◆工場スタッフのお話

川崎工場長
▲左:お話を伺った川崎工場長 右:施設案内をしてくださった木戸さん

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◆工場長の川崎さん

「ひゅうがリサイクルセンターを運営する株式会社黒田工業という会社は、昭和39年創業以来、農業用廃ビニールをリサイクルしてきた会社なのですが、なぜ、農業用廃ビニールに取り組んだかというと、当時、海がめがくらげと間違えてビニールを食べて、死んでしまって浜に打ち上げられていることが多かったんですね。そこで、うちの社長が何とかしようと思って廃ビニールの回収とリサイクルに取り組んできたわけです。今回、おそらく民間では初めて、行政から一般廃棄物の全面委託を受けることになり、大変責任を感じておりますが、民間の活力、民間の力、民間の知恵、民間の改善力を行政にも発信して行こうと思っています。小さな自治体でも一生懸命ゴミに対して取り組んでいるところもあるので、その情報を私たちが学び、それを日向市にフィードバックし、また、取り組みが遅れている地域に情報を発信していけるような情報発信基地になることも目指しています。」

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◆木戸加澄さん (四月入社)

テツ:ゴミを扱う仕事は、ご苦労もあると思うのですが、最初からこういう仕事に興味があったのですか?

木戸さん:学校で地球温暖化やゴミの埋立地の問題などの環境問題を勉強していた頃に、ちょうど、ひゅうがリサイクルセンターの求人票を見て、私も環境問題に興味があったし、新しくできた会社を一から作りあげるということで、自分もその中に入って一緒に働きたいなと思いました。

テツ:実際に働いてみて、どういうことを考えるようになりましたか?

木戸さん:今まで自宅では、特に意識して分別をしていなかったんですよ。でも、実際に自分がゴミの手選別などを体験してみて、しっかりと意識して分別しないといけない部分がたくさんあって、だから、家とかでもお母さんが分別できてなかったら、「もっときちんと分別しないと駄目よ〜!」って注意するようになったし、日常的に考えるようになりましたね。

テツ:働いていて、ゴミがこうなればいいな〜と思う希望はありますか?

木戸さん:分別してあると本当に助かります。今は分別が徹底されていませんね。持ち込まれるゴミでも、ペットボトルとトレーがごっちゃになっていたりしているから、それをここでまた、手選別しないといけないです。一番は機械にかける前にしっかり分別されていた方が、より良い製品ができるんですよ。全国的にもそうなんでしょうけど、やっぱり住民の方の意識ですね。作業させてもらっているものから言うと、やっぱり分別ですね。膨大な量のゴミが来ますが、みんな誇りを持って働いています。

テツ:皆さん気持ちの良い挨拶をしてくれて、とても感心しました!今日は、お忙しいところ、工場内を案内してくれて本当にありがとうございました!


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◆最先端の機械を見学して・・・

説明

 実際に工場内を見学させていただいた中で、印象的だったのは、手作業でゴミの選別をしている職員の方々の姿です。いくら最先端の機械を導入していても、ゴミの分別が徹底されていないので、こうした作業が必要になるのです。それぞれのゴミをリサイクルして新しい製品をつくるにしても、不純物が入っていると商品としては使うことが出来ないそうです。最初から住民が意識を持ってゴミを分別することで、分別するのにかかるコストを削減でき、最終のゴミ処分場に行くゴミも減るということがわかりました。ゴミの最終処分場に掛かる費用も大変なもので、先日、宮崎市のゴミ担当の職員の方にお話をうかがったところ、ゴミの最終処分場を作るのに掛かる経費がおよそ300億円。けれども、たったの15年間で満杯になるそうです。たとえば、日向市の一年間に排出するゴミが、約1,650,000sで、一世帯あたり70sです。最先端の機器を揃えたひゅうがリサイクルセンターが出来たことで、資源化できるゴミが増えたことは住民にとっては良いことだと思いますが、こうした施設を有効利用するためには、平行してゴミを出さない努力をすることを心がけ、それでも出てしまったゴミは分別化を徹底することが大切だと思いました。今回のレポートを通し僕自信も反省すべき点が多々あることに気がつきました。最後になってしまいましたが、川崎工場長、木戸さん、ひゅうがリサイクルセンターの皆さん、お忙しいところ色々と教えて戴きまして、ありがとうございました!

分別

 また、このレポートを編集中に、延岡市にある「延岡ジャスコニューシティー店」で、「ひゅうがリサイクルセンター」の川崎工場長及び、スタッフのみなさんと一緒に、環境やゴミについてのイベントをさせてもらいました。上記のような問題をわかりやすくパネルで紹介したり、子ども達と一緒に、ペットボトルや、牛乳のパックなどで工作教室をおこなったり・・・できれば、今後もこのような活動ができれば、もっと、環境やゴミなどについて、みんなで考える時間ができるとおもうのですが、そんな中、このイベントの会場に来ていた「パワナビの松田さん」が、こんな事を言っていました。

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◆パワナビ松田談

 たぶん昔の人は「節約」が当たり前だったのだろうけど、自分を含めて現代人は”もったいない”という感覚が非常に薄れているのだと思う・・・。その原因としては、とにかく商業主義で、何にもかもがスピード化され、自分で時間をかけて育てる事などはできにくく、そのためにお金に対する執着心が増すばかりで、物に対する愛がどんどん乏しくなる・・・。そんな中、バブル経済の影響や様々なイメージ戦略など、いくつもの要素が重なって、こんな風になってしまったのだとは思うんだけど・・・。だって、2年前に買った車がもう古臭いといわれ、去年買っパソコンは型おくれじゃぁ・・・だんだんさめてくるよね・・・それも、半ば無理やりって感じで愛着を剥ぎ取られるんだから、仕掛ける側も金金金で節操がないというか・・・。中には、そんな事には全く動じない人もいるけど、そういう人も、年々少なくなっていくんだろうね・・・。でも、うちの婆ちゃんは車の運転もできなければ、携帯電話も持っていないし、当然インターネットもできないけど、ゴミは出さないよ!ゴミをだすのはもっぱら自分やかみさん、子ども達で、だぶん婆ちゃんだけだったら、ほとんどゴミらしいゴミは出ないハズ・・・。だって、自分が食べるだけの野菜を自分でそだてて、ソレを引っこ抜いて、あます所なく料理につかって、自分の胃袋に入れる・・・。収穫しても、あきらかに食べきれない分は、保存が利くものに変えるし・・・。飲み物は自分が育てたお茶を飲み、お菓子は団子作って楽しんでいる・・・。まぁ、出るゴミといえば魚の骨ぐらいのものかな?確かに、はたから見れば、どこにでもいる田舎の老人に過ぎないし、もちろん何億円もするビッグな仕事をとってきたり、何千人もの従業員を操れる能力があるわけではないから、資本主義の中ではごくちっぽけな存在かもしれないけど、生物として地球からいわせれば、自分の暮らしにしっかりと責任をもっている実に優秀な人材なんだと思う。まあ、そんな婆ちゃんは、なにかにつけて「もったいない・・・もったいない」って口癖のように言っているんだけど・・・。そういえば、昔、誰かに聞いたんだけど”もったいない”っていう言葉は”勿体無い”と書くのだそうで、”勿体=もったい”は仏教用語で物体をさし、勿体がなくなる・・・物体のあるべき姿がなくなってしまうを惜しむことらしく、早い話が「その物の価値を分かっていない」という状態を差すそうなんだよね・・・。だから”もったいない”イコール”ダサい”なんていうのは、何か間違ったイメージのすりこみで、「君、そんな使い方はもったいないよ」なんて、お年寄りからいわれたら、「君は物の価値をぜんぜん分かっていないセンスのない人だね」という事になるんだよね・・・。確かに、髪型やファッション、街に立ち並ぶビルはどんどんハイセンスでお洒落になっていってるのだろうけど、こと、暮らしに関しては、年々、センスがなくなっているともいえるよね・・・。


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 確かに、われわれ先進国で暮らす現代人は、いろんな面から考えても、あまりにもハメを外しすぎており、すでに誰もが、本来人間ひとりが責任もてる範囲外のことをしているのかもしれません。しかし、それをしているのは、地球上で極一部の人間達だというのも忘れていけないでしょう。われわれの目の前から、あたかも消え去ったように感じられるゴミは、実は地球上のどこかに存在しており、それらの責任は何故か、きちんと責任をとっている人々に転換されたりしているのも事実なんです。
 

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◆参考〜ゴミの最先端地域のご紹介

【徳島県上勝町・上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言】http://www.kamikatsu.jp/zero-waste/frame.htm

 ゴミの34分別で有名な徳島県の上勝町は、2020年までに町からゴミをゼロにする、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言をしています。その宣言の中に、『ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最前の努力をします!』とあります。


投稿者 blogpawanavi : 2007年05月19日 13:51

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コメント

延岡市の企業だそうですが日向市に延岡市のごみが搬入されたり産業廃棄物が混入する可能性もあるのでは・・・危惧いたしております。

投稿者 福 : 2008年03月04日 21:30

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