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2005年12月02日

12/1は世界エイズデー。必読!エイズとは? [ 健康 ]

エイズ予防キャラバン in 延岡高校!
 県内各高等学校の放送室から、お昼休みともなれば毎日のように流れる校内放送・・・。そんな静かなランチタイムに聴きなれない男の声が・・・・・。その高校生とは思えない声の主こそ、FM宮崎(JOY EM)Radio Paradise 耳が恋したのパーソナリティー、DJシローこと”濱田詩朗”だった。全校生徒に内緒で校内放送ジャック・・・そうまでして彼が訴えかけたい内容こそが「エイズ予防」だ!この年齢の男女だからこそ言っておかねばならない・・・。今日、彼のメッセージを真剣に受け止めたのは、宮崎県立延岡高等学校の生徒達。思いもよらぬ進入者に生徒達も驚きを隠せない様子だった。
(レポート:☆パワナビ松田)

シロー延高へ 放送中
主催:宮崎県福祉保健部健康増進課(宮崎県エイズ予防キャンペーン事業)
取材協力:宮崎県立延岡高等学校
取材協力:テレビ宮崎商事株式会社
協力番組:FM宮崎(JOY FM) Radio Paradise 耳が恋した

※このレポートはエイズの事をわかりやすく掲載しています。
  みんなでまじめにエイズを考えるタメにも、時間がある時に目を通してください。


■宮崎県エイズ予防キャンペーン事業の目的
 わが国におけるエイズ患者は3,257人、HIV感染者が6,527人となっており、年々増加傾向にあります。(平成17年1月2日現在の調査結果。凝固因子製剤による感染者は除く) 最近の傾向として、HIV感染者としては報告されずに、発症して初めてエイズ患者と報告される例があり、感染者の潜在化が懸念される。しかも、年齢別い見ると、若年層がその大部分を占めている。よって、若い人へのエイズの正しい知識の復旧が重要と考え、今回のキャンペーンを通して、高校生・大学生・若い人の多い企業等にエイズ予防を訴える。


■「校内放送ジャック!」エイズ予防啓発キャラバン隊について
”Radio Paradise 耳が恋した”の出張放送として、DJシローが県内各高等学校の昼食時に校内放送をジャック!DJシローと各学校の名物先生のトーク形式で、より多くの高校生に確実にわかりやすくエイズ知識を浸透させる。
※過去に訪問した学校のレポートはこちらをクリック


■午前11時、シロー延高に到着
今日はあいにくの雨模様・・・県北延岡は寒さも厳しい・・・しかしシローは雨にも負けず、車を飛ばし、宮崎市から宮崎県立延岡高等学校にやってきた。これからシローは、お昼の校内放送ジャックを試みるために生徒達に内緒で放送室に身を潜めなければならない。後ろの時計がちょうど11時過ぎである・・・この時計が12時40分をさす時、校内にシローの叫び声が流れ、校内放送ジャックが幕を開けるのだ。
シロー到着 ココが放送室だよ


■本日まずはお世話になる先生達をご紹介
左側の画像の左は生物の黒木和樹先生、本日のトーク担当!右は放送部顧問の酒井隆治先生、放送室のセッティングなど手伝っていただいた。右の画像は黒木先生との打ち合わせ風景。せっかく校内放送ジャックをするのだから放送部顧問の酒井先生に「放送部について」お話をうかがった。只今放送部員は6人!全て女子だそう。内、2年生が5人、1年生が1人。毎日、発声練習・発音チェック・原稿の読み合わせなどを行い、昼休みの校内放送や校内イベント時の音響係として活躍しているらしい。みんなとても明るく、わきあいあいとやっているが、イベント時などは連絡がとても密で漏れが少なく責任感の強いのが印象的だそうだ。本当に好きで活動しているのがわかるとの事だった。近年の実績としては、昨年九州高校新人放送コンテスト・朗読の部で甲斐菜々さん(現3年生)が宮崎県代表として出場。今年のNHK全国放送コンテスト・朗読の部で坂井美咲さん(現2年生)が宮崎県代表として出場している。今後の目標は部員の人数を増やし、ビデオ製作などもしていきたいとの事でした。
先生達 準備中


■12時40分、校内放送開始!
ここからは校内放送をそのまま掲載。DJシローと黒木先生がエイズについてとてわかりやすくトークしているので、是非目を通していただきたい。
以後省略事項 → シ:DJシロー / 黒:黒木先生
DJシロー 黒木先生

シ:皆さんこんいちは!JOY FMで放送中のラジオ番組”Radio Paradise 耳が恋した”でおなじみのDJシローです!今日は”耳恋”で10月中旬から2ヶ月間やっている、エイズ予防キャンペーン番組「耳恋 Block The AIDS」の出張企画ということで、みなさんの高校にやってきました。これって校内放送ジャックですよね!延岡高校のみんなぁ〜。ちゃんと聞いてますか〜。今日は特別ゲストとして、みんなが日頃お世話になっている、生物の黒木和樹先生に出演していただいています。黒木先生こんにちは!今日は最後までよろしくお願いしますね!

黒:こちらこそよろしくお願いします。

シ:という事で、今日は生物の黒木先生と一緒にこの校内放送をお送りしたいと思います。最後まで聞いてくださいね!さて、早速エイズ予防キャンペーンの本題に入っていきたいと思いますがよろしいでしょうか?まず、僕が来た目的を知ってほしいんですけど、みんなは将来、いろいろな人と付き合って行くと思います。その時に、エイズという命に関わる重大な病気と、セックスという命を生み出す大切な行為について、正しい知識と、自分なりのきちんとした考えを持ってもらいたいと思いやってきました。もしかしたら今日話す内容は、今のみなさんに直接関係ない事かもしれませんが、将来のために絶対に必要な情報ですから、よく聞いてくださいね。はじめにエイズという病気について話をしましょう。黒木先生、エイズについてはなしをする時、HIV感染者と、エイズ患者という2つの言葉が出てきますが、いったいどういう事なのかご存知ですか?

黒:エイズと言うのは、まずHIVというウィルスに感染し、症状が進行して発症する病気なんです。ですからHIV感染者はエイズになる前の段階でまだ症状は出ません。発症後いろいろな症状が出て初めてエイズ患者となります。

シ:そうですね。さらに付け足すとHIV感染後、ウィルスが徐々に進行して、体を病気から守る免疫システム(体内に侵入してきた病原菌をやっつけたりする働き)が破壊され、抵抗力が下がり、健康な人なら何でもない細菌やウィルス、カビなどによって重い病気にかかりやすくなってしまうのです。こうして発症する病気がエイズです。エイズを完全に治す薬はまだ無いんですが、HIVウィルスが体内で増殖するのを抑えるさまざまな薬が開発されていて、現在では薬を服用し続けることによりHIVウィルスの進行を止め、エイズ発症を予防する事が可能になっています。では黒木先生、その薬をうっかり飲み忘れてしまうとどうなるでしょう?

黒:「うっかり」ということはそんなに多くないという事だから、みなさんは「何とかセーフなんでは?」と思うでしょうが、そんなに甘くはありません。

シ:そう!はっきり言っておきますが、なんと、たった1回薬を飲みわすれてしまっただけで、薬が効かない「耐性ウィルス」が体の中で増え、将来薬が効かずにエイズを発症するリスクが高くなってしまうそうなんです。

黒:かなり厳しいんですよね!

シ:エイズを発症させないためには、完治する薬が開発されるまで、一生忘れることなく薬を飲み続けなければならないから本当に大変なんです。では次です。黒木先生、最近あまりテレビやラジオでエイズという言葉を耳にしませんが、日本・世界における感染者・患者の数はどうなっていると思われますか?

黒:あまりエイズのことを聞かなくなり、薬や環境整備の発達等で、感染者が減っているのではないか?と思われがちですが、実際は年々増え続けています。

オンエアー中 オンエアー中

シ:そうなんです。日本国内で見ると、平成16年までの国内HIV感染者は約6,000人、エイズ患者が約3,200人となっており、年々増加しています。ちょっと調べてみたんですが、昨年1年間だけの新たな患者の報告数を見ても、HIV感染者、エイズ患者のどちらも過去最高の増加となっているんです。

黒:過去最高とは驚きですね。

シ:世界の現状を見ても、HIV感染者の数は、昨年約4,000万人とこちらも過去最高の数となっており、特にアジア地区において2002年から2004年の2年間にかけて、1.5倍に増加している地区もあります。このようにHIV・エイズ患者は確実に国内、及び世界で増え続けていて、このまま放っておけば日本でも急速に広がっていきます。だからこのやうにエイズ予防キャンペーンを行っているんです。さてここからはエイズ予防法について話していきましょう。思春期のみなさんにとって、聞いていてちょっと恥ずかしい、しゃべっている僕はもっと恥かしくなる内容もありますけど、将来にとってとても大事な事なので、ちゃかしたり、ふざけたりせずに、お願いだから真剣に聞いてほしいと思います。

黒:みんなの将来のために大切な事なので、ちゃんと聞いてくださいね。

シ:まず、さっき話したエイズを発症する前の段階であるHIV感染はどのような経路で感染するのかという事を話さなくてはいけませんね。

黒:そうです、ココが一番肝心な点ですから・・・。

シ:いいですか?感染ルートは大きく分けて3つあります。
1)血液感染・・・麻薬常用者等の注射器のまわし打ち。
2)母子感染・・・HIVに感染している母親から妊娠出産時・授乳時に赤ちゃんに感染。
3)性的接触・・・HIV感染者と無防備なセックスをしたとき。
中でも、日本国内での感染ルートの80%以上を占めていて、今一番問題となっているのが、3)番目の性行為、セックスによる感染です。なんだか教室がザワついてきた感じですね・・・先生・・・。

黒:いや、ここは大事なところですよ!このセックスによる感染を防ぐ一番効果的な方法は知っていますか?シローさんはもちろん知っていますよね?

シ:ハイ、コンドームです。コンドームを必ず着用することです。そうしてもう一つ、不特定多数の人との関係をもたない事。この2つが重要なんです。補足しておきたいのですが、「私は夫婦や恋人などの特定パートナーとしかセックスをしたこがないから大丈夫!」というのは間違いです。そのパートナーに過去、セックスの経験があれば、すでに感染している可能性があるという事になるのです。だから信頼関係のあるなし、相手の多い少ないに関係なく、セックスのたびにコンドームを使用するという事が、自分と相手をエイズから守る一番の方法というわけですね。

黒:ココで間違った考えを持ってほしくないのは、ではコンドームさえつければ、不特定多数の人と関係を持っても良いのかという事だけど、多くの相手とセックスすると、当然、何らかの事故により、コンドームを着けていてもエイズにかかる可能性が高くなるし、望まない妊娠や、コンドームだけでは防ぐ事の出来ない性感染症にかかってしまうなど、あらゆる危険性が出てくることを理解しておいてほしいんです。

シ:ただしたかったからとか、好きな人に気に入られたいためといったような、欲望からだけの、自分が望まないセックスはいろいろな危険を持っていると同時に、後悔や一生取り返しのつかない事につながるという事もわかってください。自分をまもり、また大切な人をまもるために、セックスという行為の持つあらゆる危険性を理解して、必ずコンドームをつける「セーファーセックス」を心がけてください。エイズ予防とは、結局は自分の考え方が全てで、あなたの意思しだいだということなのです。前に話したように、日本・世界でエイズ患者、HIV感染者は増え続けています。では、今後自分の周りに実際患者・感染者がいたとしたら、何に注意すればよいのか?それがわかれば患者・感染者への差別や偏見、間違った認識からの恐怖心をかなり少なく出来るはずだと思います。

黒:それでは日常生活の中で何が大丈夫で、何が危険なのかを考えていこうと思います。今から8つの例を挙げますので、安全か危険か、みなさんも一緒に考えてください。じゃぁいきますよ。
1)握手や軽いキス
2)せき、くしゃみ、涙にふれる
3)電車のつり革や洋式便所、文房具等の共用
4)同じ食器や箸を使い、同じ皿の料理を食べる
5)お風呂やプールに一緒に入る
6)蚊やノミなどに刺される
7)飲み物の回し飲み
8)国内の医療機関や理髪店、美容院の器具の共用
さて、日常生活のどの行為が危険だと思いますか?

シ:う〜ん、そうですね・・・2)4)7)が怪しいと思うけど。

黒:正解は、全て感染しません。

シ:本当ですか?

黒:危険なのは血液がつきやすいカミソリ、歯ブラシ、ピアスなどを一緒に使ったり、皮膚や服に感染者の血液がついた時は、すぐに水で洗い流す必要はありますが、基本的にHIVは感染力の弱いウィルスなので、セックス以外の日常生活で感染することはまずないのです。

シ:みなさん、このことをよく理解し、患者・感染者がどのような気持ちで日々を送っているのかを考えて見ましょう。一番怖いのは差別する心じゃないでしょうか?差別や偏見をなくす為にも、正しい知識を見につける事が大切だと思いますよ!最後にここまで話を聞いて、みなさんはどう感じましたか?セックスという行為がまるでやってはいけない行為のように聞こえたかもしれませんが、危険性を持つ反面、大切な人との愛する気持ちを確認したり、何より新しい命を作り出すとても素晴らしい行為でもあるんです。

黒:シローさんのおっしゃる通りだとおもいますね!ただ、高校生のみなさんは、一人の人間として生きていくために人生の勉強をしている時期だから、今はまだ、そういう行為をちょっと横においといてほしいと思います。将来、責任のとれる立場になって初めて、心から愛する事ができる人と出会った時に、素晴らしい経験ができると思います。

シ:セックスが、自分自身にとって素晴らしい行為になるのか?また危険や後悔の基となるかは、その行為を選択し、行う自分自身であるという事をよく理解した上で、行動してほしいと思っています。何より自分と大切な人の両方を大事にしてください。最後に先生から生徒のみなさんへ一言お願いします。

黒:HIVに感染したかどうかは、各保健所で検査できます。匿名で検査料も比較的安く、5ccの血液を採るだけで、早ければその日のうち、遅くても約1週間くらいで結果がでます。もしも、不安な時は一人で悩まずに、まず検査に行ってほしいと思います。

シ:黒木先生、今日はお付き合いいただきありがとうございました。

黒:こちらこそありがとうございました。


■校内放送ジャック後
校内放送を聞きつけた生徒達と記念写真を撮ったり、サインをしたりと、交流する時間もあった。生徒だけでなく先生にも人気のDJシロー!次回はあなたの学校の校内放送からいきなり聴きなれない男の声が流れるかもしれない・・・・・。
先生と記念写真 サイン中


 12/1は世界エイズデーという事もあり、エイズについて再認識するいい機会だと思う。もしかしたら自分はHIV感染やエイズ患者にならなくても、身近でそういう出来事が起こらないともかぎらない。自分以外のまわりの人々の中で、間違った認識をして悩んだり、トラブルを抱えている事があれば、ちゃんと理解できるように説明することもできる。上記の会話の中で、最近メディアで「エイズ」という名前を聞かなくなったように感じる・・・とありますが、実際には減るどころか増えるいっぽうです。逆にメディアで報じられる機会が少なくなり、警戒心がうすれた今がいちばん危険な時かもしれません。万が一の事が起きた時でも、迅速に適切な処置、判断がくだせるように、エイズをいう病気の性質をしっかりと把握しておきましょう。

投稿者 blogpawanavi : 2005年12月02日 20:11

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