2007年07月13日
宮崎県庁カリスマガイド 松木孝仁さん [ インタビュー ]
東国原知事の就任以来、全国版のメディア各社では毎日のように『宮崎』という言葉が見られるようになっています。関東・関西圏に在住している知人達に話を聞いたところ、かなりの頻度で『宮崎』がピックアップされているとか・・・。なんでも、旅行会社などのパックツアーにも以前にも増して『宮崎県』が組み込まれている率も高くなっているようで、観光地として大人気だった頃・・・とまでは行かないまでも、その頃を彷彿させるような賑わいが見られるスポットもあるのではないでしょうか?なかでも知事の提案で今年4月から始まった"宮崎県庁観光ツアー"では毎日のように多くの見学者が県内外から訪れ、1932(昭和7)年に完成し全国の都道府県庁で4番目に古い建物とされる「宮崎県庁」を見学されているとの事。そこで今回の宮崎人紹介のコーナーでは、今全国から注目を浴びている"宮崎県庁観光ツアー"のガイドの一人としてご活躍をされている"宮崎県観光リゾート課"の松木孝仁さんをご紹介したいと思います!松木さんは”元吉本興業所属の芸人さん”だったというユニークな経歴をお持ちの方で、只今、県庁ツアーの中では『カリスマガイド』としてご活躍されており、様々なメディアにも登場されていることから、見学者の皆さんからも「知事の次に県庁で会いたい人」という声も聞こえるほどの人気なんだそうです。そんな松木さんにガイドをお願いして、我々もツアーに参加しましたので、その模様もあわせてお楽しみ下さい☆
(レポート: 文 木原ケイ/撮影:甲斐英利)
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◆プロフィール紹介
まずはカリスマガイド松木さんのプロフィール紹介から☆
名前:松木"カリスマガイド"孝仁さん
身長:171cm
血液型:A型
好きな食べ物:チキン南蛮!!
嫌いな食べ物:イナゴ?ハチノコ?? とかの虫系
趣味:お酒を飲む事
行ってみたい所:ズバリ椎葉村!!
おススメデートスポット:日南海岸とか綾町とか。
東国原知事の印象:気さくな方です。お話がうまいし、かしこい方ですね。
一言:県民総力戦です!みんなで宮崎をもっともっと盛り上げていきましょう!!
◆宮崎県庁ホームページ
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/
◆宮崎県庁ツアー特設サイト
http://www.kanko-miyazaki.jp/special/07_kencho-tour/index.html
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◆宮崎県庁観光ツアー紹介
それではまず松木孝仁さんのインタビューの前に、現在、宮崎への観光ツアーの目玉になっているといっても過言ではない県庁ツアーの模様をお伝えします!ツアーのオープニングはコチラの正面入り口で知事のパネルが皆さんをお出迎え♪毎回ツアー客の皆さんからは、このパネルを見ながら『今日は本物の知事に会える?』という質問を受けるとか。。
前庭で職員の方による歓迎の言葉や宮崎の簡単な概要説明があった後、いよいよ庁内へ・・・。まずは玄関を入ってすぐ、五ヶ瀬町産の大理石で出来た階段をご覧頂きます。なんとこの大理石階段、4億2千万年前の石なんだそうで無数の化石を見る事が出来ます。
そして、「実はこの正面の階段が知事に合える一番のポイントなんですよ♪」という裏情報もこっそり教えてくれました。その階段を上ると、左手にある講堂前でパネルを使った説明があり、この宮崎県の歩みや建物の歴史を教えてくださいます。そしていよいよ緊張の瞬間・・・知事室前を通ります。が、この日知事は韓国へ行かれていて不在。知事に会えるか会えないか?はその日の運次第ということになります。ちなみに知事がいらっしゃる時には、タイミングが合えば知事室に入ることも出来たりするそうです!!その後、3階に上がる階段の踊り場にあるステンドグラスの説明があり、前庭に戻ります。
きっとご存知ない方もいらっしゃるのではと思うのですが、県庁の前庭は県内各地の観光名所をイメージして作られているそうで、樹齢97年のパームツリーや、えびの高原の溶岩石や西都原古墳群のはにわが飾られた庭、高千穂のおがたまの木等を見ることができます。そしてなんとこの日は約50年に一度しか花が咲かないといわれるリュウゼツランの花も見ることが出来ました!
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▲左:えびの高原の溶岩石 右:花の咲いていないリュウゼツラン
そしてツアーの最後には、知事のパネルとともに記念撮影を行なわれるようです。このツアーは県外からの観光客だけでなく県内から来られた方でも、予約をされていればガイドさんがツアーを行なってくれるそうです☆興味のある方は、県内在住でもぜひ利用してみてくださいね!また、夏季限定イベントとして県庁本館のライトアップ(9/1まで、毎週金・土)や県庁カフェもオープンされているようです。そんなことから職員さんからは「県庁がデートスポットになっています(笑)こんな開かれた県庁は全国探してもきっとここだけでしょうね☆」とのコメントといただいたのですが、こんなことは今までの宮崎の歴史にはなかったのではないでしょうか?
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◆松木孝仁さんインタビュー
そしてこのツアーが終わった後、松木さんに少しお話を伺ってみました。
7月10日に4万人を突破!の大人気ツアー☆
-----まずはこの県庁観光ツアーについて少しお聞かせ下さい。
松木さん:「このツアーは今年の4月23日、京都からのツアー第一便の方々から始まりまして、7月5日現在、観光バスにして約100台・3,800人、それ以外まで含めますと約3万7千人の方が見学に訪れています(7/10に4万人を突破されたそうです)。現在の東国原知事が就任された当初から考案されていたこのツアーは、現在ガイドの数が40名ほどおりまして全員が県の職員です。正直、始まった当初はここまで注目されるとは思っていなくて週に一組くらい来ればいい方だろうと思ってたんです。それがマスコミからの注目度の高さから、3ヶ月もしないうちに4万人近くの方が利用された。今では観光リゾート課の職員だけでは回らず、労働政策課や経営金融課の職員の方々にも助けて頂いています。もう言わば、県庁みずから県民総力戦を体現している形ですね(笑)。でも、本当に全員がイキイキとガイド役を行なっています。もちろんこのツアーが企画されるまで、自分も含めてガイドなんか一度もやったことのない方ばかりだったので、研修も行ないましたしもちろん我々の仕事内容は、それまでどおりの通常のデスクワークもありますので正直きついんですが、それでもお客さんがたにいろんな説明を行なった時に「ほぉ〜」とか歓声が上がる事で、それが喜びに繋がっていますね。」
-----松木さんは以前、芸人をされていた頃があったとか・・・
松木さん: 「どこで聞きました?(笑)実は名古屋の大学を卒業後、名古屋吉本に所属したことがあります。でもやっぱり芸人の道は険しいものがあり、宮崎に帰ることになりました。でも、当時県内には本当に就職先が無かったんです。それで一生懸命勉強して職員採用試験に合格し、職員として働く事が出来ました。県庁の仕事ってデスクワークが多いような気がしません?でも意外とそうでもなくて、いろんな所に走ったり、本当にいろんな経験をこれまで積ませてもらってますね。入社当時は、真面目な人しかいないんだろうなって思ってたんですが、意外とそんなことありませんでした(笑)本当に素晴らしい方がたくさんいると思います。」
-----ガイドの中では「カリスマ」の異名(笑)をお持ちだそうですが、初めから観光リゾート課に?
松木さん: 「いえ、初めは広報の仕事をしていました。いろんな情報をマスコミに流す仕事ですね。初めはものすごく緊張しましたよ。だって”ここでオレが間違えた情報を流したら、県内どころか全国でこの情報が流れるわけだろ・・・やばいじゃん!!”って思うでしょ?普通(笑)。あ、もちろんそんなことはしていませんが。常に緊張感はありました。そんな中で、仕事に対する達成感みたいなものを感じるようになりましたね。その後県教委に行き、そこから保健所に移り、そして昨年は経済産業省に出向という形で働かせていただきました。そしてこの春から観光リゾート課に所属してます。そして今回のこのツアーの仕事が始まりました。まぁ、少し芸人をかじっていた事もあって、喋りには少し自信が・・・。そんなこともあって、ネタになればいいかなと思ってカリスマを自称していたりもします(笑)」
-----なんだか本当に今のお仕事が楽しくてしょうがないみたいですね!
松木さん: 「ですねぇ〜(笑)。正直、今は公務員だからっていう枠にとらわれずにいろんな事をやってみたいと思ってます。それこそ以前、話題にもなった"お笑いライブ"とか。宮崎って、なんかお笑いでも音楽とかでもそうだと思うんですけどプロじゃないからやめちゃうような人が多いような気がするんです。でも本当はそうじゃなくて、素人さんでも続けてステージに立つことでその県の文化が生まれていくと思うんですよね。もしかしたら、練習する環境とかが無いからなのかもしれませんけど、でも折角だったら学生の頃から育てて行きたいなぁとも思います。M−1甲子園みたいなものもあることですし。実はこれまで、宮崎は好きだけど地域活性化とかなんか嫌いだったんです。でも昨年の経済産業省に出向してた際に行なっていた"公務員勉強会"に刺激を物凄く受けました。そこでは入省前の方もたくさん参加されてて、講師の方を呼んで毎回違ういろんなテーマのディスカッションを行なう。そこでは本当に沢山の意見が出て、みんな真剣にそのテーマについて議論するんです。これを宮崎でも行なえたらなぁって思っています。県庁だけでなく、各市町村の職員さんも一緒になって行って、地道に時間をかけて実績を作っていって、ん〜例えば10周年で知事を講師に迎えて行なえたりでもしたら最高でしょうね!」
というお話を伺ったところで、次のツアーガイドの為松木さんはお仕事に戻られていきました。インタビューを行なっていて、自分がこれまで思い描いていた役所の職員さんのイメージとは全く違う印象を松木さんから感じました。自分は数年前、所要で県庁に伺った事があったんですが、その時はなんだか硬い職員さんたちだなぁという記憶があります。でも、今回はその時と全く正反対で、目に見えた職員さん全員が本当ににこやかな笑顔でお仕事をされていて、なんだかこっちまで楽しくなりました。最近、テレビなどでは『宮崎=東国原知事の笑顔』というイメージのものが多く、それが宮崎の知名度UPに繋がっている事は明白だとは思いますが、その知事の下で働いている沢山の職員さんたちにも知事の影響からなのか、沢山の笑顔がこぼれていました。県庁の職員さんだけでなく県民全員がステキな笑顔で毎日を過ごせるようになったら、本当に楽しくてしょうがない宮崎県になるような気がしました。お忙しい中、取材を快く引き受けてくださった松木さん・観光リゾート課の皆さん、当日はありがとうございました。皆さんに負けないように、僕らも頑張っていきたいと思います!!
投稿者 blogpawanavi : 11:25 | コメント (0) | トラックバック
2007年06月19日
建築デザイナー〜岩切剣一郎さん [ インタビュー ]
「五感に訴えるライフスタイルの提案」
今回は、宮崎県佐土原町出身で現在神奈川県横浜市にある建築設計事務所「ネイチャーデコール」の取締役、また建築デザイナーとしてご活躍中の「岩切剣一郎」さんに、宮崎県だからこそ実現できる個性的かつ機能的な一般住宅に対するロマンを、故郷宮崎の地でたっぷりと語っていただきました。そんな、岩切さんの趣味はサーフィンという事もあり、この日は、宮崎の海から上がってきた直後にインタビューをさせてもらったのですが、待ち合わせ及び、インタビュー会場として利用させてもらったのは、岩切さんが今年宮崎で始めて設計を手がけたという高鍋町のリゾート住宅です。インタビュー時はまだまだ工事の途中ではありましたが、完成まであとわずかというこもあり、おおよその外観や内装が確認することができたため、岩切さんの説明をとてもわかりやすく聞くことができました。「五感に訴えるライフスタイルの提案」をテーマに、お洒落なだけでなく、機能的かつ癒される空間が広がる雰囲気作りを大切にしたこの住宅は、内外装ともに、こだわりの質感や一見無駄に思われがちな余白部分や空間の使い方、さらに駐車場から玄関、リビングに行き着くまでに建物のコンセプトを感じ取ることができるようなストーリー性、そして生活の中で気持ちいいと感じられる音や光、影に至るまで、人間の五感を気持ちよく刺激する要素がふんだんに盛り込まれた設計となっています。岩切さんの建築設計事務所「ネイチャーデコール」の所在地は神奈川県横浜市なのですが、今までにも、関東圏にとらわれず、日本はもとより海外でのお仕事も請け負っているそうで、そうしたことから岩切さんとしては、やはり故郷である宮崎の地での仕事を心待ちにされていたそうです。今回縁あって高鍋町に在住の方から一般住宅の依頼があり、岩切さんが設計を担当されたそうですが、いい一般住宅を建てる上では、何より土地と建物の価格のバランスが重要で、そうした要素をクリアしている宮崎では、のびのびとこだわりの住宅を提案できるということから、できれば今後も、宮崎をより良く、そしてさりげなく演出できる建物を増やし、宮崎の持っているポテンシャルを引き出していける提案ができればと考えているそうです。それではさっそく、その高鍋町にありますリゾート住宅の画像を交えながら、インタビューをご覧いただきたいと思います。
(レポート:松田秀人)
◆ネイチャーデコール公式ホームページ↓
URL:http://www.nature-decor.com/
◆岩切剣一郎さんブログ↓
URL:http://iwakiri.jugem.jp/
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◆岩切剣一郎さん経歴
宮崎県佐土原町出身。
佐土原小学校
佐土原中学校
佐土原高校(電子機械科1期性)
東京製図専門学校
建築会社に就職(住宅の現場管理)
2級建築士取得
設計事務所に転職(不動産量産建売の設計)
1級建築士取得
現在は「NATURE DECOR」取締役として活動中
※一級建築士事務所 神奈川県知事登録12056号
<業務内容> 全国対象
個人住宅、プチホテル、別荘、コテージ、各種ショップ、
自然素材によるオーダーメード家具、インテリアコーディネート、
暮らしにハーブを取り入れたアロマテラピー住宅の提案。
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◆岩切剣一郎さんインタビュー
インタビュー会場:岩切さんが現在手がけている高鍋町の一般住宅
-----子どもの頃からもの作りが好きだった。
松田:大変申し訳ないのですが、こちらのスケジュールの都合により、勝手ながら久しぶりの地元でのサーフィンを途中で切り上げてもらうことになってしまいました・・・。
岩切:いえいえ、とんでもない。でも宮崎の海は最高ですね!(と言いつつウエットスーツを乾かしている)
松田:そういえば岩切さんのブログを拝見すると、サーフィンだけでなく、音楽やバイク、スポーツなど話題が豊富ですですよね。
岩切:結構多趣味なもので・・・でも、サーフィン、ツーリング、ゴルフ、フィッシング、その他スポーツ全般や、アウトドア関連を含め、いろんな趣味を本格的やるには宮崎県は最高の土地だと思います。
松田:確かに、都会で流行っている家庭菜園やガーデニングなんかでも規模が違うというよりは全部そのものズバリですし、近くに本物がたくさんあるので、そうしたことに興味のある人にとってはとてもいい環境だといえるかもしれません。
岩切:何より宮崎は食べ物が美味しいじゃないですか!生活を楽しむ上での「衣・食・住」の中で、最も重要な「食」が高得点な上に「住」にもっとも関わりの深い、自然環境に恵まれているのだから、アイデア一つで、かなり楽しい、そして人間らしい生活が都会のようにお金をかけなくても楽しめると思います。
松田:そうですね、宮崎県は大都会の中心部のように、何もしなくても、様々な情報や楽しみがやってくるようなシステムは発達していませんが、逆に、何かを自分で見つけようとしている人にとっては宝の山かもせれませんね・・・。
岩切:本当に都会では何かやろうとするたびに、すぐに多くの費用がかかってしまいます。良くも悪くも、物は溢れるようにありますが、宮崎のようにアイデアだけではどうすることもできないという現状もあります。
松田:さて、いきなり話が深いところに入って行きそうなので、ちょっとその前に岩切さんの経歴などをお聞きしながら、後ほど少しづつ、建築デザイナーの視点で宮崎を語っていただきたいと思います。
岩切:わかりました。じゃまずは何から行きましょうか?
松田:それでは、月並みな質問ではありますが、今のお仕事に至るまでを振り返ってもらえますか?
岩切:じゃあ、まずは小・中学校から・・・佐土原小学校、佐土原中学校を卒業して、もともと"ものづくり"が好きだったことから、佐土原高校の電子機械科に入学しました。ちょうどその年入学した僕たちが佐土原高校の1期性にあたります。高校を卒業後は、地方都市に住む若者なら、誰も一度は考えた事があるように、僕も人生の中で一度は東京や海外で生活したいという気持ちがあって、東京の専門学校に通うことにしました。
松田:専門学校は「東京製図専門学校」とプロフィールに記載されていましたが、高校の電子機械科とは方向性が違いますよね・・・。
岩切:確かにそうではありますが、僕としてのはずせないテーマが”ものづくり”だったので、とくに電子機器だけにこだわっていたわけではありません。その時は、もっと身近にある分かりやすいもので、はっきりと形になるような"ものづくり"がしてみたいと思い、建築やインテリアなどが勉強できる学校をえらびました。
松田:岩切さんが専門学校に進まれた頃って、ちょうど、CAD(Computer Aided Design / 設計支援ツール)が当たり前のように言われ始めた時期ですよね・・・。
岩切:僕が通っていた専門学校にもCAD科がありましたよ!
松田:岩切さんが建築に興味を持ったきっかけはCADですか?
岩切:いや、そうではなくて、最初はそこまで建築にはまっていたわけではないのですが、東京の専門学校に通い始めるということで、一人暮らしをはじめたんです。誰に気がねすることもない部屋だから、自然とインテリアに興味が沸いてきた一方で、自分が卒業した高校が、もともと工業系だったことから、大手自動車メーカー等に勤めた友人などと近況報告する機会も増え、そんな中で彼らの話を聞くと、たくさんあるパーツの一部分しか手がけることができないのが当たり前だということがわかりました。だから、いろいろと考えた結果、やっぱりトータルで"ものづくり"に携わることができるのは建築デザインじゃないか?って考えたのがきっかけです。それに建築っていうのは人間にとって大切な三大要素の一つである「衣・食・住」の「住」の部分をになう仕事だけに、将来的にみても十分進化出来うる要素や、それに対して打ち込む価値があると思いました。なにより、その頃に興味が沸いてきたインテリアというのが直接関わる仕事だったというのもあります。
-----建築現場での経験があるからこそ今の僕がある。
松田:「東京製図専門学校」を卒業をされてからは、もちろん建築関連のお仕事につかれたんですよね?
岩切:はい、4年間工務店に勤務し、現場監督を経験しました。
松田:えっ現場監督って・・・同じ建築関連の仕事とはいえ、設計とはまったく逆の仕事じゃないですか?
岩切:そうですね・・・同じ建築"ものづくり"とはいっても、デザインではなく、現場作業だったので180度違っていましたね(笑)。それでも、現場のことをかなり勉強できたのは大きかったですよ・・・。4年間のうちに2級建築士の資格を得ることができましたし、なによりここでの現場体験が、後の僕の設計業務にも大きく影響を及ぼしましたから。
松田:では、何故現場に入る事を納得されたのですが?また、結果的には現場仕事は4年でしたが、もしかしたらそのまま現場を継続しなければならなかったかもしれません・・・。目標がある岩切さんとしては遠回りには感じませんでしたか?
岩切:最終的にトータルで提案ができる仕事を考えていた事から、将来的には設計(デザイン)業務に携わりたいとは思っていましたが、その前に、まずは現場を体で感じ、設計者が提案するものが実際にどのような手順で仕上がっていくのかを見ておくことも必要だと思いました。だから遠回りという感覚はありませんでした。
松田:先ほど「4年間工務店に勤務」とおっしゃっていましたが、その後はどうされたのですか?
岩切:量産の建売を主に行っている設計事務所に転職し、とにかく設計の数をこなすという作業を繰り返していました。この事務所では、インテリアやエクステリアに特別なこだわりを持って設計するような場面には中々めぐりあえませんでしたが、なんといっても、注文の数が多かったことから、売る側、建てる側、共に様々な問題を抱えたお客さんも多く、特に法律などについて学ぶ事ができました。これに関しては、設計者としての下地づくりだと思い頑張りました。おかげで一級建築士の免許を取得する事ができましたし、ここでの経験もよかったと思っています。
松田:工務店での現場仕事、量産建売の設計・・・どちらも肉体だったり、精神だったり、一般的にはキツイと思われる仕事ですよね・・・。
岩切:まあそうなんですが、基本的に"ものづくり"が好きだったので、振り返ってみると、あまりそんなふうには思いませんね・・・確かに本当にキツイ日は何度もあったと思いますが、だからヤメルという事にはなりませんでした。
松田:一級建築士の免許を取得してから、すぐに独立されたのですか?
岩切:いや、独立するためには、まだまだデザイン面において足りないものが多いと感じていたので、デザイン的な勉強をするため、今度はそういった方面に力を入れている事務所に片っ端から連絡し、面接をうけました。面接に応じてくれる確立は10社中1社ぐらいのものだったのですが、どの事務所も、いかにも所長と部下といった関係が明確に表に現れていて、なんとなく暗い雰囲気の中で淡々と仕事をしているような職場が多く、"ものづくり"に必要な活気が感じられませんでした。確かに遊びではないことはわかっているのですが、やっぱり、いいものを作ろうというときには活気が必要ではないでしょうか?だから、たとえいい返事が得られても、自分の思う職場のイメージに合わないものはパスをしていきました。そうこうしているうちに、今の事務所と出会い、話をしているうちに、だんだんイメージしているものが似ていることがわかり、運よく勤めさせてもらう事になりました。それがちょうど26歳の頃ですね!
松田:遠回りという話をさせてもらったのですが、今にしてみれば、どれも必要なことであり、裏をかえせば意外とテンポよくステップアップしているとも思えてきました。
岩切:ただ、自分のまわりを見ていると、このようなルートでたどりついた人はあまり見かけませんね・・・。やはり、設計は設計、現場は現場・・・というのが普通なんです。あくまでも設計者になるために、まずは現場からというのは僕の考え方であり、どちらが近いということではないと思います。本当に今にしてみれば、しかるべき時期に、必要な事がうまい具合に現場で学べたわけですが、一歩間違えばどうなっていたことか・・・。
松田:岩切さんは「現場体験が、後の設計業務にも大きく影響を及ぼした」とおっしゃっていましたが、実際にどのような部分で現場仕事が役にたっていますか?
岩切:お客様のイメージするものが、実際にどのような工程・日数でおこなわれ、どのような部分に注意を払わなければトラブルが増えてしまうのか?材料や進め方など意味のない費用がかかっていないか?さらに、デザイン性には優れていても、それ自体が実際に使い勝手がいいものであるか?それを実現するために工事全体に大きな支障をきたすことがないか?などを、お客様、設計者、現場の立場から総合的に判断することができます。だから、現場の方達にも、はっきりと意思を伝えることができるし、たとえばNGの時は、なぜ出来ないのか!するべきでないか!を説明することができます。やはり、お金を払う側も、仕事を受け取る側も、いいものを作るために気持ちよく仕事を進めていかねばならないので、そういう時に僕は、いい環境といい関係を作るための、ちょうどいいフィルターの役割を果たすことが出来ると思っています。
松田:確かに図面の上と実際の作業現場では大きくことなりますよね・・・。私自身も過去に建物の内線工事の設計・施工にかかわる仕事と、建築現場での実作業をしていた事があるので、それはよくわかります。現場の環境は建物を建てる地域の特質や、季節、さらに様々な業者間のやりとりによっても大きく変わってくるので、設計変更を余儀なくされる場面も実に多かったです。こちらが思っているよりもずっと、双方の意思の疎通や連絡事項の確認が行き届いていないのだということを実感させられました。
岩切:でも、現場を経験していれば、このままではこういうトラブルに発展しかねないぞ・・・といった事も早期に予測できるじゃないですか?だから、そうならないためにも、先回りして業者さんや職人さん達に関連資料を送ったり、必要とあらば打ち合わせの場をセッティングしたりすることで、トラブルを解消していきます。中には本当につまらないトラブルで、理想の完成像からまったく遠のいてしまう事だってありうるのですから。
松田:たとえば建築の世界では、図面といわれるものは大きく3ツに分類されますよね!まずは建物の外観や雰囲気、さらに費用を見積もりするのに必要な「設計図」があり、次に、実際に建物を建てるさいに必要な寸法や施工詳細が書き込まれた、平面図や立面図、または展開図などの総称とした「施工図」、最後に建物が完成した後に、結果を書き記す「竣工図」があります。そんな中で、私の少ない経験からいっても、現場の環境を全く気にしない設計者が描いた図面は、"現場作業の事を何も考慮していない"と現場担当者から再三クレームがあり、何度も施工図を書き直さなければならず、当初の見積もり金額では合わなくなる事もしばしばあったと思います。結果、設計図・施工図と竣工図がかなり違っているような場合もありますよね・・・。私も現場作業をしている時に、設計担当者とクライアントさん、または現場監督や職人さんがもめている場面をよく目にしましたから。
岩切:きっとその時の雰囲気で感じられたと思うのですが、クライアントさんにしてみれば、たまたま進行状況を見に現場に足を運んだら、当初の計画と全然違う工事が目の前で進んでいたら目が点になってしまいますよね・・・。その場で職人さんに”それ違うだろ!”とひと言いってやりたいところだと思いますよ・・・。でも、職人さんからしてみれば図面の指示通りに作っているわけなので、クライアントさんは設計者に”いったいどうなってるの?”という事になるんです。実はこのような事はよくある話で、何が原因かといえば、クライアントと設計者だけでなく、設計者と職人さんとのコミュニケーション不足があげられます。特に現場が大きくなればなるほど、同じ建築業界にいても設計者と職人さんとは意外にコミュニケーションがとれていなかったりするものなのです。それは、きっと相手の仕事内容や気持ちを理解していないからではないでしょうか?
松田:特にこだわりの部分の多いクライアントさんはトラブルも多いでようね・・・。実はこだわりの多い人って、いいものを作りたい気持ちも人一倍あるので、神経質になるのは当然だと思いますし、また、それを手がける側のやりがいも大きいとおもうのですが?
岩切:そうですね。うちの事務所に仕事を依頼してくるクライアントさんの多くが、そうしたこだわりを持っている方々なので、特にコミュニケーションに気をつかわないと、仕事の途中で伝えたい事が伝わらないイライラが爆発してしまい、そのままにしておくと後で大変なことになりますから・・・。
-----宮崎だから気持ちいい住宅が作れる。
松田:関東近郊を中心に建築デザインのお仕事をされている岩切さんですが、ほとんど自然らしい自然が見当たらない都会で活動する上で、自然に恵まれた宮崎県の環境の中で思春期をおくられた岩切さんが、宮崎人でよかったな〜って思われる部分を教えてください。
岩切:ん〜、そうですね〜・・・まあこれは宮崎人だからってことでゃなく人にもよるのでしょうが、僕に限っていえば、宮崎の海のようにノビノビと仕事をやらしてもらっているところじゃないかな〜と思っています。そして、そういった日々の感情などが設計に活きているとしたら、ダイナミックさとか、または自然をイメージさせる光や音を様々な生活空間に溶け込ませたり、大胆に余白を使いきって、宮崎のビーチや空のように気持ちいいシンプルな空間を演出しつつも、宮崎人の持つ暖かみや安らぎの部分はしっかり押さえる事ができる。みたいなところでしょうか?もちろん都会に出てきたために、逆に窮屈になってしまった方もいると思うので、あくまでも個人的な考えではありますが・・・。
松田:サーフィンが趣味だとお聞きしておりますが、宮崎といえばやっぱりサーフィンですよね!そんな宮崎人ならではの趣味が仕事に活きたりしないのですか?
岩切:いや、これが結構役にたっているんですよ!サーフィンをやりに海外にも行くのですが、行けばかならず、その土地の建築物などを見て歩きますし、日本と全く違う町並みの中では、異なる文化をもった人々が独自のスタイルで生活していますし、デザインに関するヒントがたくさん詰まっていますから!
松田:岩切さんは、大胆に余白を使い、気持ちいいシンプルな空間を演出するとおっしゃっていましたが、デザインの中で余白部分をどう扱うかってかなり重要なことですよね・・・。
岩切:まあ、心情的にはできる限りなんでも詰め込みたいものなのでしょうが、最終的に気持ちよさを感じるのって、余白とその他のバランスだったりしますからね・・・。そういう点では、都会は自由になる土地面積も少なく、どうしても制約が増えるので、詰め込まざるを得ないといえます。だから余白や間の取り方が重要だといったところでどうにもならないのが現状です。その点、宮崎は自由になる部分がかなり多いのでノビノビとしたデザインを提案することが出来やすいのがいいですね!とにかく宮崎の海が最高なのも、実はデッカイくて白い砂浜が延々とあったりするからじゃないですか!この開放感が気持ちいいわけで、そんなダイナミックさがデザインに活きてくれば、宮崎らしい個性が生まれると思います。
松田:そして今まさに気持ちのいい故郷、宮崎の地に、岩切さんのデザインによるリゾート住宅が出来ようとしているのですが、初の地元での仕事にプレッシャーなどは感じませんでしたか?
岩切:いや〜プレッシャーというか、ものすごく力が入ってしまいましたね!何故かといえば、このリゾート住宅がきっかけとなり、今後、自分の地元である宮崎からの依頼が増えればいいと考えているからです。将来的に、宮崎の住宅をたくさん手がけることで、気持ちいい空間が広がる町づくりに貢献できれば嬉しいです。とにかく、僕は建築デザイナーなので、いい建物をつくることでしか地元に還元できませんから・・・。もちろん、家族や親戚が見に来るというのもプレッシャーといえばプレッシャーですが(笑)
松田:今回”課題”といったものはありましたか?
岩切:なにより土地の広さをどのように使うかですね!先ほども言いましたが、都市部ではとにかく土地がないので、それをどうやってカバーするか?等がよく課題となるのですが、逆に宮崎は住宅が密集している中心部から車を10分から15分も走らせれば、広々とした土地に出会うことができるのがいいですよね!土地をのびのびと使えるからこそ、どのようにまとまりを出すのかというのが課題でしたね!あとは、家に入ってリビングに落ち着くまでのストーリー・・・かな?・・・・・言ってる意味わかります?音楽でもちゃんとイントロがあって、Aメロ、またはBメロがあって、サビに入るわけじゃないですか?確かにいきなりサビから入る曲もありますが、それはちゃんとそういう演出がされていて、そのサビが引き立つようになっているはずです。だから住宅も、その家の持つ雰囲気が、訪れた人にしっかり伝わるように、イントロからしっかり作らなければならないんです。
松田:そういえば、心に残る住宅って、独特の雰囲気がありますよね・・・。
岩切:そういうのって車から降りてから玄関までの距離や、玄関の形状や質感、さらに扉を開けてからみんなが集まるリビングにたどり着くまでのちょっとした演出でワクワク感をアップさせる事ができ、家に帰ってくる事や、友人を呼んだりすることが楽しみになったりするのですが、装備ばかりが重要視され、雰囲気に関わる部分が意外と軽視されていたりもするのです。
松田:でも、そういった演出って、先ほどもお話にありましたが、何も置かない、置けないような空間・・・いわば余白をたっぷり使わないと出来ない事ですよね・・・。
岩切:だから都市部に比べ土地に余裕のある宮崎のほうが、素敵な住宅を建てられる可能性が高いのです。みなさんも知っての通り、都会は土地自体が高いので、値段のわりに建物自体にかけられる費用は少ないのです。さらに気持ちいい空間を作ろうとすれば、それなりのスペースが必要ですし、周辺の環境や陽あたりなども関係してきます。
松田:音楽にたとえるなら、この土地はこういう雰囲気だからクラシック風にしよう!とか、ポップ調にしよう!リズムはこうでメロディはこうで・・・というかなり自由な進行ができるのが宮崎のいいところなのかもしれませんね!逆に、土地面積や周辺の環境により、作る前から、曲の長さだけでなく、リズムや雰囲気まである程度決まっている中で、アイデアを出していかなければならないのが都市部なら、必然的に住宅もパターン化せざるを得なくなりますよね・・・。私もテレビや雑誌で、様々な住宅を見ましたが、かなり無理矢理詰め込んでいるのがみて取れます。デザインの肝は収納スペースをいかにしてお洒落に確保するかという部分がよく取り上げられていますし・・・。
岩切:そして、建物を建てる上で、環境というのはとても重要なのです。巨大なオフィスビルやマンションが乱立する都会だと窓を開けても青空が見えない住宅がたくさんあるんですよ・・・中には、排気ガスなどで窓が開けられない住宅もありますし・・・。でも、宮崎なら、青空や周辺の緑、自然の音までもをふんだんにとりいれつつ、明るい日差しが差し込んで、気持ちいい風が吹き抜ける住宅がたくさん作れるのです。まあ、僕をふくめ、宮崎に住んでいる人、住んでいた事がある人にとってはごく当たり前のことなのでしょうが。だからこそもっともっと気持ちいい、個性的な一般住宅が増えて、それが宮崎の風景の一部となればいいと思うのです。個性的というのは気持ちいいと感じる部分が人それぞれということです。
松田:今までのお話から、岩切さんが建物の持つ雰囲気や質感などを大切にされているのがわかるのですが、ひと通りこちらのお宅を拝見していると、そうした見た目や雰囲気といった部分だけでなく、機能面でもよく考えられているように思われます。たとえば、ガラス面も多く、ものすごくたくさん光が入ってくるのですが、どの窓も、直接強風が当たらないよう、少し離れたところに壁があったり・・・これも台風が多い宮崎だからでしょうか?さらに、キッチンや浴室のとりまわし、特に、今インタビューで使わせていただいている、リビングの横にある、琉球畳が敷き詰められたお座敷スペースもちょうどいい、膝高で思わず座ってしまいます。
岩切:はい、やはりお洒落で雰囲気があっても、使いにくいものであってはならないと思っています。だから、その土地の特質なども重要ですし、そのスペースで何がしたいか?というのも大切です。たとえば、このリビングなども”人が集まりたくなる”というのをテーマにしているので、奥にひざの高さぐらいのお座敷スペースを作り、何気なく腰掛けたり、少し疲れたらお座敷で寝転んだり・・・。その人その人が、気兼ねなく一番リラクックスできる体制をとり会話に参加できるようになっているのです。そしてキッチンが一番高くなっているので、料理を作るこの家のオーナーは常に全体を見渡す事ができつつ、常に会話にも参加できるんです。
松田:このスペースは天井も高くて、とても広々としていますよね!特に玄関から長い廊下を通って、突き当たりを曲がり、ふとリビングを見ると、階段の向こう側が透けているように見えて、もう、そこから開放感が感じられます。また階段の下にある、ちょっとしたスペースも気持ちいいですね。その奥には天井の高いリビングとキッチンとお座敷があるのですが、ただ間仕切りらしきものが全く見当たらないですね・・・。見た感じ直ぐに、たくさんの人を呼んだ時に活躍しそうだというのはイメージできるのですが、壁がないのに不思議と各スペースごとに独立感があるのは何故でしょうか?
岩切:そうですね・・・いくら空間を広く使いたいといっても、どこから何処までがキッチンで・・・。というのが全くないと、人は落ち着かないのです。もちろんキッチンとリビングやお座敷の間に、パーテーションのようなもので区切る事も考えられるのですが、せっかく天井も高くとっているのだし、このスペースに関しては、階段のデザインを見ていただければ分かるように、極力閉鎖感をもたれないようなデザインを心がけました。その結果、床の高さと、それぞれのスペースの質感に変化をもたせることで差別化を図ったのです。ただ、コンセプトがバリアーフリーになってくると若干見せ方も変わってくるのですが・・・。
松田:お座敷の高さも、そのまま歩いてきてヒョイと座れるからいいですよね・・・。そしてこのお座敷のすぐ横にあるプールらしきものに、水がチョロチョロと流れ落ちる音が心地よく聞こえるのもいいし、窓の外にみえる水面もキラキラ光って癒されますよね。
岩切:まあ、なんといっても僕のデザインコンセプトは「五感に訴えるライフスタイルの提案」ですから、その辺も全て計算しています(笑)。こういった水場があると、夏は視覚的にも涼しく感じますし、子どもさんならプールとして活用することができます。冬場などは、ちょうどお座敷に座ったままで、表情豊かな水面を見ることができますし、その窓にお花を飾れば、水面に浮かんだ花のようにも見ることができます。静かな昼下がりに、お座敷に寝転んでチョロチョロと流れる水の音を聞いているだけでも癒されますよ!やっぱり、自宅にいて癒されるのが一番なのです。
松田:確かに、雰囲気を重視すると使い勝手が悪くなってしまったり・・・そのバランスって難しいですよね・・・。でもこの住宅は、パッと見、お洒落優先のようにも見えるのですが、キッチンまわりやお風呂に洗面所、さらに洗濯スペースと、主婦の体の動かし方までしっかりと考えられていて、無駄がない上に、癒し効果まで盛り込まれているのが凄いです。
岩切:とにかく、日々使い込むものなので、使いやすさや癒されるといった部分はかなり重要なのです。そして、先ほどもいいましたが、都会ならアレはダメ、コレは出来ないという様々な制約が多く、あっちを重視すればこっちが弱くなったりというように、バランスをとるのがなかなか難しくなるのですが、なっといってもノビノビ提案ができる宮崎だからこそバランスのいい、それでいてお洒落な住宅が、都会に比べて、みなさんが思っているよりもずっと安価でつくれるのです。そして何より、宮崎は環境のよさが魅力です。
松田:今日は、横浜でご活躍中の建築デザイナー・岩切剣一郎さんに、地元宮崎での初仕事の現場にお越しいただき、宮崎と住宅について様々なお話を聞かせていただきました。それでは最後になりますが、今後の目標などをお聞かせください。
岩切:最近は自分と同年代のクライアントさんも増えてきましたし、そうした中には、個性的なこだわりの住宅を作りたいという声も多いのです。だから、僕も今よりもっともっと感性を磨いていかないと、よりよい提案ができなくなってしまいます。きっとそういうのって、もくもくと建築だけやっていてもダメだと思うんです。だからいろんな事にチャレンジし、たくさんのものを見て、それを自分のものにしていかなければならないと思います。最終的にその感性が、建築デザインを通して宮崎に還元できたら僕はうれしいです。
松田:お忙しい中、本当にありがとうございました。
岩切:こちらこそ!
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2007年04月02日
第11回宮崎県美術海外留学賞受賞〜村田晴子さん [ インタビュー ]
四月に入りました!桜の花が満開ですね〜と思いきや、ふと顔を上げると、紺碧の空に桜吹雪が舞っています♪静かな冬もいよいよ終わり、本格的に春の到来です!みなさんもそれぞれの新しい環境の中で、希望に胸を躍らされていることではないでしょうか?さて新しい環境といえば、今回ご紹介する宮崎人は、この春からフランスはパリにあります「アカデミー・グラン・ショミエール」に留学することが決まっている宮崎の若き芸術家「村田晴子」さんです!村田さんは先日、『第11回宮崎県美術海外留学賞受賞』(宮崎日日新聞社主催)というとても素晴らしい賞を受賞されました。この賞は宮崎県の芸術振興に貢献できる人材育成を目指したもので、1996年から毎年、その年の受賞者が学ぶにふさわしい国・学校に受賞者を一年間派遣するというものです。そして今回受賞された村田さんは、これからパリへと旅立つわけですが、その前に今の心境も含めて、ご自身の作品のことなどを語って戴きました。ちなみに、村田さんは僕が手がけているフォトメッセージマガジン『日向時間』の表紙を"四号続けて"描いてくれており、個人的にも大変お世話になっています。そんな事から今回の村田さんの受賞は、僕にとっても大変嬉しいものとなりました。
(レポート:藤木テツロー)
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▲村田晴子さん(左) 第11回宮崎県美術海外留学賞受賞式の模様(右)
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●村田晴子さんプロフィール
1981年 宮崎市生まれる
1999年 宮崎県立宮崎南高等学校卒業
2003年 宮崎大学教育文化学部生活文化課程芸術文化コース卒業
2005年 宮崎大学大学院教育学研究科美術教育専修終了
2006年 日向学院日章学園高等学校非常勤講師
このはな絵画教室 講師
フォトメッセージマガジン『日向時間』 表紙
2007年4月よりフランス・パリ アカデミー・グラン・ショミエール入学
<画歴>
2001年
第53回宮日総合美術展 特選 [宮崎県立美術館]
第55回二紀展 入選(〜06)[東京都美術館]
2002年
第28回宮崎県美術展 特選 [宮崎県立美術館]
第54回宮日総合美術展 特選 [宮崎県立美術館]
2003年
第29回宮崎県美術展 準特選 [宮崎県立美術館]
第5回雪梁舎フィレンツェ賞展 佳作 [雪梁舎美術館]
第55回宮日総合美術展 入選(〜04)[宮崎県立美術館]
2005年
第32回宮崎県美術展 入選 [宮崎県立美術館]
第25回西日本美術展 入選 [石橋美術館]
第7回雪梁舎フィレンツェ賞展 入選 [雪梁舎美術館]
倉敷現代アートビエンナーレ西日本 招待出品 [倉敷市美術館]
2006年
第15回英展 招待出品 [田川市美術館]
第8回春季二紀新人選抜展 出品 [東京銀座画廊・東京美術展]
第58回宮日総合美術展 奨励賞 [宮崎県立美術館]
2007年
第11回宮崎県美術海外留学賞 [宮崎日日新聞社]
[宮崎県美術海外留学賞]
趣旨:宮崎日日新聞社紙齢2万号記念と県民待望の宮崎県立美術館の完成を記念してこの賞を創設する。県内の芸術文化の振興に貢献できる人材育成を目指したもので、美術家や美術家を志している人など幅広い人々を対象とする。事業の内容 海外に1年間、1人を派遣する。このための渡航費や留学先での学費、滞在費、壮行会費などのほか、帰国後の報告展開催に関する費用を負担する。
(第11回宮崎県美術海外留学賞 村田晴子さん壮行会リーフレットより参照)
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●フランス留学直前インタビュー
テツ 『第11回宮崎県美術海外留学賞』受賞おめでとうございます。
村田さん ありがとうございます。
テツ この賞はご存知でしたか?
村田さん はい、知っていました。最近の受賞者が先輩だったり、後輩だったり、同級生だったり、すごく身近な人が受賞していたので、賞の存在も内容自体も知っていました。
テツ 選ばれたときは、どういう気持ちでしたか?
村田さん すごい、びっくりしました。「そ、そうか〜!」と思いました(笑。 宮崎でずっと絵を描いてたし、チャンスはあると思っていたんだけど、全国の公募展での受賞歴が少なかったので、まだ遠い話だと思っていました。
テツ フランス行きは、すぐに決心されたのですか?
村田さん 選ばれたら行こうと思っていたから、最初に話しをさせてもらったときに「行きます!」って言いました。今までずっと大学で絵を描かせてもらってて、先生もいるし、一緒に描いている先輩とか後輩とかもいて、すごくいい環境でしか絵を描いたことがなかったけど、ずっと大学にいるわけにもいかもないし、これから一人で絵を描いていかなければいけないなと思っていたときに話がきたから、ちょうどいいなって思いました。
テツ 初めての一人暮らしがフランスで始まるということですが、不安はありませんか?
村田さん ちょっと前までは楽しみの方がすごい大きかったんですけど、出発まで一週間きったのを自覚しはじめてからは不安な毎日です…。一人で生活できるかな、大丈夫かな〜っていうのはあります…。
テツ 留学先のアカデミー・グラン・ショミエールはどういう学校なのでしょうか?
村田さん 学校はアトリエみたいな感じで、モデルさんがいるから好きなときに行ってデッサンをするっていう感じだそうです。フランスについては、「日本は親切すぎるからフランスでは自分で言いたいことをはっきりと主張していかないと何も進まないよ」と、昨年受賞された平野良光さんから、アドバイスを戴きました。
テツ 村田さんは自分の意見をはっきり言うほうですか?また自分自身の性格をどう思います?
村田さん いや、言えないほうだし、そういう環境に置かれたことがないから…。性格は、ものすごく人に頼って生きているような気がします。
テツ フランスではどういうことが楽しみですか?
村田さん フランス中を行けるとこまでいってみたいし、ヨーロッパの違う国にも行ってみたいです。あと、(違う環境で)一人で絵を描くっていうのも楽しみです。
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テツ 今まで絵を描き続けてきて、その中で絵を続けることで悩んだりしたことはありませんか?
村田さん 就職した方がいいのかなとか…。大学を卒業する時も迷ったし、大学院を卒業する時も迷ったし、卒業してからも今の時期は毎年迷っています。ちゃんと就職して絵をやった方がいいのか、今のような非常勤という形で時間がある中で絵をやった方がいいのかとか…。一定期間、就職活動の間は絵を描くのを止めなければならないのかなとか、そういうのも悩みます。
テツ 村田さんの周りでも、様々な環境の中で絵を描き続けている人がいると思いますが、止めてしまう人も多いのでしょうか・・・?
村田さん はい、止めた人もいるけど、就職しながら描いている人もいて…、そういう人の絵には迫力があるなと思います。働きながら、それでも描くっていうところで、ちょっと負けてるような気もします。
テツ 言葉で表わすのは難しいと思うのですが、あえて村田さんの絵を言葉で表現するとどういう絵だといえますか?
村田さん 具象絵画(抽象絵画の逆、具体的な対象物を描いた絵画のこと)なんだけど、う〜ん…、現実の世界を写実的にそのまま描いているんじゃないと思う…。
テツ どういう気持ちで描いているのですか?
村田さん 自分のイメージをどうやって自分が納得する形で表わすかっていうのをずっと考えてて、そういう絵を描きたいというのがあって・・・。しっかりとしたこういう絵を描きたいっていうイメージがあるわけではないけど・・・。観た時に ‘‘自分が考えてる気持ち‘‘になるような絵を描きたいというのがあります。今まで描いてきたのは人の気配や存在感とかなんですけど、自分のやりたいのは例えばテツロー君を‘‘きれいに描く‘‘という方法ではないと思ってて…、上手くいえないけどそんな感じです。
テツ 絵は幼い頃から描いているのですか?
村田さん 絵は好きなだけでした。習ったりはあんまりしていません。幼稚園のときから、好きだった気がします。幼稚園でも家にいるときでも、よく描いていました。デッサンを勉強しないと大学を受験できないから高校二年生の夏に美術部に入りました。後は授業でする程度かな〜。
テツ いつ頃から本格的な活動をしたい思ったのですか?
村田さん 中学生のときに思いました。でも、小学校の頃からフランダースの犬にでてくる美術学校に憧れていました。本で読んで美術学校ってかっこいいな〜と思ってずっといきたいと思ってました(笑。
テツ 村田さんが考える絵の楽しさって何ですか?
村田さん 最初が真っ白いからどういう絵を描くのも、どこにどう線を引くのも全部自分で自由に出来る。描いている時間が楽しいですよね。もちろん楽しいときだけじゃなくて、きついときもあるんだけど…。描けないとか、つかれたとか。でも、大学で研究室に入って卒業するときに止めたくないなと思ったのは、楽しいからで、他のものではないと思いました。
テツ 出来上がった自身の作品をみて、どういうふうに思いますか?
村田さん 「わ〜変なの!」と思うこともあるし、「良く描いたな」って思うこともあります。
テツ 大体百号の絵を仕上げるのには、どれくらいの日数がかかるのですか?
村田さん 平均したら一ヶ月ちょっとだと思うけど、いつも二枚ぐらい同時進行で描くことが多いです。公募展に出品するっていうのを自分で決めているんですけど、公募展って大体二点セットで出すんです。
テツ 色んな賞を獲っていますね。宮美展とか、二年連続で特選を受賞していますね。
村田さん 最初に出して、一番良い賞を獲っちゃったので、びっくりしました。
テツ 宮崎の自然や暮らしは、村田さんの絵に影響していると思いますか?
村田さん う〜ん、そうだな〜…。そうだろうな〜とは思います。自分の絵はすごく素朴な絵だなと思います。東京とか、思いっきり美術の学校で勉強した人の絵をみると強いな〜とか思うこともあるし、私の性格なのかもしれないんだけど、あんまり激しい色使いで主張する方ではないなと思います。
テツ ところで、海は好きですか?
村田さん 海?海好きです!
テツ 村田さんの絵にある単純な線とかは、水平線なのかなと思いました。
村田さん すっきりしているのはそうかもしれません。描いているときに水平線を意識することはあります。
テツ 絵はずっと描いていきたいですか?
村田さん ずっと描いていきたいです。止めたくはないなと思っているけど、でも、止めても別に悪くはないなとも思っています。
テツ 今までは『存在』や『気配』をテーマに描いてきましたが、これからはどういうテーマで描きたいですか?
村田さん あんまり変わらないとは思うんだけど、何をこれから先のテーマにするかはわかりません。今は特に変えるつもりもありません。
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テツ 最後の話題になりますが、村田さんには「おめでとう」だけでなく、ちゃんとお礼を言わなければなりませんでした・・・。『日向時間』の表紙を描いてくれてありがとうございました。
村田さん いいえ〜こっちこそ〜。
テツ 『日向時間』の表紙のような「絵と写真のコラージュ」という作品づくりを今までもしていたのですか?
村田さん コラージュは授業でやったぐらいで、作品づくりとしてはやったことはなかったです。
テツ やってみて、どうでしたか?
村田さん う〜ん。これは、やっぱり普通の自分の作品じゃないから、『日向時間』の内容にあわせてとか、テツロー君のイメージもあるし、そういうとこは難しかったです。
テツ 一番最初が大変でした?
村田さん 一番最初もすごい悩んだけど、イメージができてから仕上げまでは早かったです。後の方が大変だった(笑。毎回これでいいのかというのが不安で苦しかったけど、冬号とかではやっと楽しむ余裕が出来ました。良い経験になりました!
テツ ありがとうございます。『日向時間』も着実に広がっていってるので、もっと広められるように僕も頑張りますが、やはり、なんといっても楽しみなのは、フランス留学を終えて帰国した一年後の村田さんです♪いったいどんな風に変わっているのかな〜・・・。
村田さん そうですね〜、どうなっているかわからないけど・・・でも、あんまり変わらないと思います(笑。
テツ 今日は出発前のお忙しい中、インタビューにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。フランスでの生活を楽しんできてください!
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●テツローまとめ
インタビューさせて戴いた中で特に印象的だったのは、「絵は好きですか?」という問いに対して、「好きです!」と何の迷いもなく答えてくれた事です。そして、村田さんが「絵を描く喜び」を実感しているということがとても羨ましいと思いました。自分の事を振り返ってみても、迷わずに答えられるものって何だろう・・・?と考えてしまいます。村田さんにとって、パリの「アカデミー・グラン・ショミエール」へ留学することは大きな楽しみだということでありますが、、一方では初めての一人暮らしが言葉の通じない異国の地であることや、その後も続くであろう絵を続けていくために必要な環境のことなど、目の前にある現実に対しての村田さんが抱えている不安も見うけられました。しかし、今回の賞は、画家・村田晴子が描き続けた実績を評価されての事であり、そして留学に関しても、村田さん自身が今までとは違う環境を欲し、もっと深く絵画の世界に飛び込みたいと感じていたからこそ実現したのだと思います。私には絵に対する知識だとか、職業としての画家の生活などについては詳しくありませんが、自分が好きなことに対してしっかりと向き合っている人をみると応援したくなります。だからこそ、村田さんには、好きなことを感じるままにやって欲しいな〜と思います。きっと、そういう人がたくさんいれば、もっと世の中が明るくなるのではと思います。そんなことから村田さんにはフランスでの一年間を、思いっきり楽しんできてもらいたいですね!さて、僕も怠けてないで頑張らなければ!それでは村田さん、一年後にお会いするのを楽しみにしています!元気に、「いってらっしゃ〜い!」
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2007年03月15日
みやざきフラワーフェスタ2007〜野口壮一さん [ インタビュー ]
野山には紅白の梅♪あしもとには瑠璃色のオオイヌノフグリ♪岸辺を歩けば黄色い菜の花♪澄みきった青空の下で色鮮やかな花々が美しく咲き乱れております!ほ〜んと、宮崎の春は賑やかですね〜♪そんな宮崎の春を代表するビッグイベントといえば、『みやざきフラワーフェスタ』!!!毎年、こどものくにをメーン会場に色とりどりに咲き誇る宮崎の花を愛でに、県内外からたくさんの行楽客がやってきます!そして、今回の『みやざきフラワーフェスタ2007』で、なんと!フラワーフェスタが40回目を迎えることになりました!今年のフラワーフェスタ凄いですよ〜、国内最多の県内122会場に咲き乱れる花!花!花!これぞ「花とみどりのくに宮崎!」メーン会場のこどものくにでは、チューリップ、ベゴニア、パンジー、ルピナスなど、80種、80万本の花!花!花!の大乱舞!まさに、『フラワー・ビッグウェーブや〜!!!!』(彦麻呂風)てな感じに加えて、今年は例年にない様々な趣向をこらせた面白イベントが目白押し!こりゃ〜、宮崎に花の妖精が舞いおりること間違いなし!?ということで、今回ご紹介致します宮崎人は、『みやざきフラワーフェスタ2007〜こどものくにメーン会場』の企画運営を担当されています、宮崎市を拠点に活動している広告企画会社(有)プラネットノアの野口壮一(37歳)さんです!『みやざきフラワーフェスタ2007』にかける野口さんの熱い想いは、イベントをそして宮崎を盛り上げたい一心から、なんと"花"をテーマした『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』という宮崎発信のご当地オリジナルキャラクター生みだしました!今後は本格的なキャラクターショーで、子ども達に夢を与えていきたい!とめちゃめちゃ力が入っています☆そんな野口さんに、『みやざきフラワーフェスタ2007』をはじめ、思いいれいっぱいの『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』、今後の宮崎に描く夢やを語っていただきました〜!
(レポート:藤木テツロー)
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▲野口壮一さん(左) 野口さんが手がけたキャラクター「ミィヤ」(右)
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▲フラワーフェスタ・メーン会場 こどもの国(3月14日現在)と野口さん
※インタビュー会場:はにわ広告事務所、青島リゾート こどものくに
◆みやざきフラワーフェスタ2007会場紹介ホームページ↓
URL:http://www.pokapoka-miyazaki.jp/flower/index.html
◆青島リゾート こどものくにホームページ↓
URL:http://www.miyakoh.co.jp/kodomo/index.html
◆ダンシングフェアリー・ミィヤのホームページ↓
URL:http://www.df-miya.com/
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●花とアートのコラボレーション
テツ 『みやざきフラワーフェスタ2007』についての意気込みを聞かせて下さい!
野口 今回フラワーフェスタのテーマを何にしようかと、こどものくにのスタッフのみなさんと話し合ってきました。今回のフラワーフェスタが40回目を迎えるという良い機会なので、県内外より来られたお客様に、花だけをみる例年通りのフェスタを体感してもらう以外の、「毎日楽しい何か」を体感して戴きたいと思い進めてまいりました。「毎日楽しい何か」を何個作れるかということが今回のテーマで、とにかくスタッフのみなさんには「今回のフラワーフェスタ、毎日楽しいんです!」と、元気よく言って戴きたいと思ったんです。そういうところから観光宮崎の元気というか、楽しさを発信していければと思います。
テツ 「毎日楽しい何か」ということですが、どういう形のものが出来上がったので
しょうか?
野口 ハイ、いくつか楽しめる要素を作れたんですけど、その一つが、花とアートのコラボレーションです。宮崎出身の芸術家の先生方(鬼塚良昭、田中穀、上別府志郎、渡辺一宏)の作品を花壇の中に展示させて頂くことになりました。花壇はフェスタの核になる部分だから、ここに遊びをいれたくてアートを置いたらどうだろうかと思ったんです。
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▲フラワーフェスタ「花とアートのコラボレーション」告知ポスター
画像提供:(有)プラネットノア/はにわ広告事務所
テツ なぜ花の中にアートを取り入れようと思ったのですか?
野口 彫刻などの造形物は、自然のものを削ったり磨いたりしているんですよ。花もまた自然が作り出した造形物じゃないですか。花にも『命』を感じる。石を削った造形物にも『命』を感じる。木をくり貫いた彫刻にも私は『命』を感じるんですよ。そういう命と命のぶつかり合いというか、そういうものが化学反応を起こして不思議な空間が生まれるのではないかなと思ったんですよ。
テツ 『命』というのをもう少し具体的に表現してもらえますか?
野口 作品を作った作家の魂であり、想いです!そして、作品そのものが発する『気』です。美術館や博物館に行かれたときに、みなさん作品を見て立ち止まるじゃないですか。『気』を感じる、『命』を感じるから立ち止まると、私は思っているんですよ。そういう部分って人間は生物である以上、絶対持っていると思うし、波動を感じていると思うんです。
テツ 実際に会場にはどういう作品が展示されるのですか?
野口 一本の楠(くすのき)をそのままくり貫いた、高さ3メートルにもなる彫刻であったり、御影石を磨いて作られた可愛らしい犬の造形物であったりと、様々なものがあります。芸術家の方って発想が違うんですよ。「え〜!何でこの木をこうしようって思うの?」「何でこの石をこうするの?」って、見ていて凄く面白いんですよ!鬼塚先生が海岸に落ちている流木をポンとそこに指しただけでアートなんですよ〜。
テツ 恥ずかしながら彫刻などの芸術作品をあまり意識したことがないのですが、野口さんは芸術家の先生方との親交が前々からあったのですか?
野口 いえいえ全く知りませんでした。『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』のデザインを一緒に考えてくれている『はにわ広告事務所』の萩原社長にご相談したところ、「高岡町に住む鬼塚良昭先生が一番面白い先生だよ」と教えてくれたんです。それで、鬼塚先生のところに相談に行きました。最初は「無理だ」と断られたんです。「(作品を)運ぶだけでも大変だし、管理はどうするんだ。雨風に晒されるじゃないか」と言われました。そんな中でも諦めずにお話をさせて戴く中で、最後に鬼塚先生の奥様が「宮崎を代表するイベントに作品が置けるっていうことは、それだけみんなの目につくわけじゃない。あんたも表に出ないよ」みたいなことを仰ってくれたんです。その一言で鬼塚先生が決断してくださいまして、作品を展示させていただけることになったんです。宮崎の彫刻家の作品を一般の方はなかなか目にする機会がないじゃないですか。鬼塚先生も72歳を越えていらっしゃるので、そういうのもあって奥様が仰ってくれたんだと思います。鬼塚先生から芸術家仲間に広がって、田中穀先生、神別府志郎先生、渡辺一宏先生に参加して頂くことになりました。鬼塚先生は高岡町在住なんですけど、田中先生、神別府先生、渡辺先生は、関東在住の宮崎県出身者なんです。そして、実は田中先生は青島出身なんですよ。幼い頃みた、青島の生き物だとか自然だとかに感銘を受けて作品を作っていらっしゃるそうで、全ての作品が青島に繋がっているそうなんです。その作品が青島に帰るっていうことに鬼塚先生は閃いたというかピンと来られたみたいで、OKを出した理由はそこにもあったんです。『田中先生青島に帰る』じゃないけど、想いが繋がっていったんですね…。実際に鬼塚先生に、こどものくにに足を運んでいただき、作品に込められた想いを知っている鬼塚先生がこの作品を展示する場所まで決めて下さいました。花壇を作っている宮崎交通の小村さんと話し合って、お互いの想いが交錯する場所に決めたんです。お互いがそれぞれの仕事にプライドを持っていらっしゃいますから、最初はケンカになるんじゃないかと心配していました。案の定、最初からぶつかったんですけど(笑)、そのお陰で素晴らしい作品が出来上がったと思っています。
テツ 全部で何作品、展示してあるのですか?
野口 全部で16作品です。今回は花とアートとのコラボを楽しんで戴きたいですね。それから、それぞれの作品に先生方からメッセージが戴いているので、それも見て戴きたいですね。お客様にも作品を観て感じた想いを先生方へのメッセージとして書いて戴ければと思っています。我々が責任を持って先生たちにお渡ししたいなと、それが、宮崎出身の先生方へパワーをあげることになるんじゃないかなと思うんです。
テツ 芸術家の先生方の個展でもあるわけですね。
野口 そうです!そうです!先生方の作品を一般の方々が目にふれることがあまりありませんから、より多くの方に観ていただいて、色々なことを意識して戴けたらと思います。
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●宮崎の大切な遊園地 『こどものくに』
野口 「こどものくに」は、60年を越える歴史を持ってる遊園地なんです。滑り台とか、ラクダとか、ボートとか…。宮崎県民にとっては、思い出がいっぱい詰まった遊園地なんです。こどもの国を何回もゆっくり歩いてみると、遊園地の中に自然が息づいていることがわかるんです。緑と大地と海と川と水と風とを感じる空間があって、これって素晴らしい遊園地だな〜と再確認しました。乗り物とかは古いかもしれませんけど、自然が豊かな、宮崎らしいこの遊園地を大切にしないといけないな〜と思ったんです。
テツ 野口さんも、子供の頃に「こどものくに」で遊んだ思い出がありますか?
野口 はい、あるんですよ。三歳のときに迷子になって大迷惑をかけたらしいんです
よ。兄がラクダに乗って、母が写真を撮っている間にいなくなって、大捜索願いがでて大迷惑をおかけしたそうです。自分は何を思ったのか山の方の崖を一人で登っていたそうなんです。母が「あんたがこどものくにの企画をするっていうのは、あん時の罪滅ぼしじゃわ」って言ってますね(笑)。
◆青島リゾート こどものくにホームページ↓
URL:http://www.miyakoh.co.jp/kodomo/index.html
◆こどものくに イベント
http://www.miyakoh.co.jp/kodomo/2007-festa/index.html
◆こどものくに 交通アクセス
http://www.miyakoh.co.jp/kodomo/access.html
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●ダンシング☆フェアリー ミィヤ!
◆ダンシングフェアリー・ミィヤのホームページ↓
URL:http://www.df-miya.com/
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テツ 今回のフラワーフェスタでは、『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』という宮崎発信のご当地オリジナルのキャラクターショーを行なうそうですが、そもそも『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』とはどういったものなのでしょうか?
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▲メインキャラの妖精ミィヤ(左) サブキャラの妖精サキーラ(右)
(ミィヤ&サキーラ = ミィヤサキー = ミヤザキ)
野口 『ミィヤ』は花の妖精です。『ダンシング』は『Dance&Sing』『歌って踊る』、『フェアリー』は『妖精』っていう意味なんですよ。お花畑に行ったとき、自然にハミングしたり、口笛ふいたり、楽しい気持になるじゃないですか。"ミィヤ"もお花畑が大好きだし、「みんなで歌って踊って楽しもうよ!」「花を愛する優しい心を大切にしてね!」っていう想いもあって『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』は生まれたんです。
テツ 『ミィヤ』が掲げるテーマや、物語を教えて下さい。
野口 『優しい心』がテーマです。胸のところに宝石のようにキラキラした、純粋な優しい心を表現した『ジュエルハート』があります。『元気』、『勇気』、『笑顔』、『愛』という四枚の花びらが集まって『ジュエルハート』を作っているんです。実はですね…、妖精界が大ピンチなんです!妖精界を明るく照らす美しい光の花『レインボーフラワー』を咲かせていた『みやざ木』が、どういうわけか元気がなくなってしまい、一言、「よだきい…」と呟いたんです。『レインボーフラワー』は枯れてしまい妖精界は真っ暗闇になってしまいました。妖精たちは妖精界一番の物知り、花占い師のおばば『ムジーナ』に助けを求めました。ムジーナは、「『みやざ木』を元気にするには、宮崎に行って『ジュエルハート』を集めることじゃ、そして『みやざ木』を甦らせるのじゃ〜!」と言いました。というわけで、『ミィヤ』と『サキーラ』は宮崎にやってきて、『ジュエルハート』を集めているのです。この二人に妖精界の存亡が託されているのです!
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▲左がミィヤのデザインを担当した河野真紀さん(はにわ広告事務所)
テツ 「よだきい…」。って、呟くのが宮崎らしくていいですね(笑)〜!フラワーフェスタに行けば、毎日ミィヤと会えるんですか?
----------主題歌は影山ヒロノブさんに決定!
野口 平日に関しては、ミィヤと一緒に歌って踊って、花壇の中を歩いてジュエル
ハートを探したり写真撮影会などをします。土、日、祝日はミィヤのキャラクターショーやゲーム大会をします。主題歌をアニメ『ドラゴンボールZ』のオープニング曲『CHA-LA HEAD-CHA-LA』を歌っていた、影山ヒロノブさんに歌ってもらうことになっています。本当に良い歌ですから、ぜひ会場に来て聴いて戴きたいですね。『元気』、『勇気』、『笑顔』、『愛』 『宮崎を元気にしたい!』
テツ 知られていないものを一から作っていくというのは、楽しいことかもしれない
けど、とても大変なことだと思うんです。そもそも、『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』をつくろうと思ったきっかけはなんでしょうか?
野口 自分たちの世代って、キャラクター世代なんですよ。仮面ライダーが生まれ、
ウルトラマンが生まれ、ゴレンジャーが生まれ、女の子物も生まれ、キャラクターを追いかけてきた世代だと思うんです。それに、キャラクターものって分かりやすくて、子供たちだけではなく親である自分たちの世代もすごく気になるんですよ。"ミィヤ"をきっかけに親子で花を育ててもらったり、ちょっとした会話が生まれたり、楽しんでもらえればいいなと思うんです。実際うちもミィヤを作ることに息子と娘が協力をしてくれています。"ミィヤ"のデザインも七歳の娘から何回もダメだしくらってますしね(笑)。とにかく、一般の方々には形がないと伝わらないじゃないですか…。『日向時間』でもそうじゃないですか?「藤木君は何がしたいの?」「あなたはどんな写真を撮ってるの?」って言われても、言葉では伝わらないと思うんです。でも、『日向時間』を見せる。写真を見せる。これが一番早く理解してもらえる方法だと思うんです。自分も全くそれと同じ。自分たちが伝えたいことは形にしないと理解してもらえないと思うんです。それに対しての後悔はしたくないので、一生懸命やっているということです。
テツ 既存のキャラクターもたくさんあると思うのですが、それでも宮崎オリジナル
のキャラクターにこだわった理由を教えて下さい。
野口 他所のものでは「宮崎がこうなったらいいな!」「宮崎をこうしたいな!」っていう願いを乗せられないからです。『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』は、フラワーフェスタでデビューしますが、その後もみんなの優しい心『ジュエルハート』を集めるために、宮崎県内各地でキャラクターショーをやっていきます。宮崎のアーティストの集まりでこういうものが生まれることが出来たっていうことで、「宮崎をなめんなよ!」じゃないですけど…、宮崎を元気にしていければいいなと思います。キャラクターショー以外でも、宮崎だけではなく世界を意識してWebで発信をしていきます。ホームページをつくることによって、さらに、ミィヤが伝えたい優しい想いや宮崎の良さが、きっと伝わって広がっていくと思うんです。
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▲総合デザインを担当する「はにわ広告事務所」
ではスタッフと連日、夜中まで打ち合わせを繰り返した
テツ 『宮崎を元気にしたい!』そのために野口さんが形にしたものがミィヤってい
うことなのでしょうか?
野口 そうです!一人では、やっぱり出来る範囲が限られてくるんですけど、いろん
な人が加わることによって予想外のパワーが生まれてくる…。出会いで物はつくられていくんだなと思います。ミィヤのデザインもスタッフのみんなで話し合って徹夜して突き詰めてきたし、今のところ後悔は全くないです。自分たちは広告企画会社なので、どういう広告企画をプロデュースして、演出していくかということが仕事なんです。せっかく宮崎でこういった仕事をさせて戴いているので、広告という可能性…、楽しいことを追求していくことで消費が生まれる、元気が生まれる。こういった部分を信じたいんですよね。あくまで広告という分野を突きつけていく中で生まれてきたのがミィヤであるし、広告によって町づくりができるんじゃないかということを死ぬまで突き詰めていきたいというのが、自分の中に持っているテーマなんです。
テツ 宮崎フラワーフェスタは宮崎を代表するイベントですもんね!
野口 そうですね、やれることは最大限やろうかなと!『元気』、『勇気』、『笑顔』、『愛』ですよ!不安を持ってたら何もやれないですよ!優しい心っていうのは、凄く勇気がいることなんじゃないかなと思います。楽しい心だったり、元気な心だったり、お花を大切にする心、命を大切にする心、色んな優しい心が集まって『ジュエルハート』ってことですよ!お客さんにもやっぱり元気を与えてね、「花とアート良かったよ〜!」とか、「わけのわからんキャラクターもよかったよ〜!」「楽しかったよ!なんか歌って明るかったよ〜!」って、それぐらい言ってもらえればいいのかな〜って思います。
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●テツローまとめ!
人それぞれ、その人が経験してきたこと、出会った人によって、見えているものが違うのだと思う。『宮崎』を一つ取り上げても、人それぞれの視点があり、それぞれの想いがある。そういう意味において野口壮一さんにも、今まで宮崎のさまざまなイベントに関わり、テレビコマーシャルを手掛け、広告企画という仕事を通して宮崎を感じ続けてきた視点がある。
今回で40回目を迎える『みやざきフラワーフェスタ2007』を機会に、『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』を生み出したということ。野口さんが感じ続けた宮崎へのさまざまな想いが、さなぎから蝶へと羽根を広げるように形になっていく。そして、きっとこれは、宮崎の状況が…、時代がそうさせたのだと思う。『ダンシング☆フェアリー ミィヤ!』のテーマとする『優しい心』は、誰もが感じている人の繋がりが薄れていくという社会の危機的な状況に対してのメッセージだと思うし、『ジュエルハート』を形成する『元気』、『勇気』、『笑顔』、『愛』は、今の時代に最も大切な人としての有り様であり、それでいて宮崎が持っている良さなのだと思う。その良さを再認識し、広げていくことで、野口さんは宮崎を元気にしようと勇気を持って挑戦しているのである。
『みやざきフラワーフェスタ2007』は、宮崎の春を代表する一大イベントである。『こどものくに』は、宮崎の大切な遊園地である。野口さんの言葉を聴いて、考えてもいなかった宮崎の大切なことに気づかされた。宮崎の春を満喫しに、"こどものくに"へ遊びに行ってみたくなった!期間中はとても忙しいと思うけれども、野口さんには全力で走りぬいてもらいたい。頑張れ野口さん!
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2007年03月09日
d-torso〜有限会社アキ工作社/松岡勇樹さん [ インタビュー ]
みなさんはd-torso/ディー・トルソーって聞いた事がありますか?私は昨年のある取材時に、たまたまd-torsoと出会い、そのあまりに個性的なルックスにひかれ、パワナビ編集部に飾ったり、2007年の年賀状に使用させていただいたりしました。さてそのd-torsoですが・・・「Torso/トルソー」は、よく洋服屋さん等でみかける人体の形に類似した、頭や手足のない像のこと・・・。じゃあ「D/ディー」は何の頭文字?ということになるのですが、実は"ダンボール"の"D"なんです。でもダンボールといえば、誰もが直ぐに思い浮かぶのが"箱"ですよね・・・・・。そんなことから、当然ダンボール箱に入れる中身には注目しても、ダンボールそのものを凝視することはめったにありません・・・。しかし、よく見れば、ダンボールの断面は独特な波型の形状をしているのが分かります。そのため、ダンボールを面で構成してしまうと、何処にでもありがちな何かになってしまうのですが、断面に注目が集まるような構成にすることにより、木や鉄、アクリルなどとはまったく異なる、独特な素材感を演出できるものに変身するのです。
(文:松田秀人 撮影:甲斐英利)
d-torsoの発案者であり、製作会社の代表でもある「有限会社アキ工作社」の松岡勇樹さんは、もともと建築デザイナーであることから、建物の側面や断面の美しさには人一倍こだわりがあり、あることがきっかけとなり、ダンボール断面の特性をデザインに取り入れた立体造形システム、"DTS"(D-Torso System/ディー・トルソーシステム)を考案することになります( PCT国際特許出願中 )。"DTS"とは、コンピューターにより立体情報をスライスデータに分割し、これを再構成して3軸(x,y,z)で組立てる造形手法を用い、さらにコンピューター制御によるレーザーカット技術を駆使し造られる立体造形のことで、主にマネキン製品を中心に、ミニチュア動物フィギアや照明器具、特殊パッケージ、各種インテリア、遊具、OEM商品等があります。
そして下の画像を見ていただいてもお分かりの通り、実にユニークで個性的な表情をもっていることから、既存のトルソーやマネキンに飽きたという、全国の店舗やギャラリーなどから注文があり、遠くはニューヨークやロサンゼ ルス、または海外のミュージアムなどからも注文があるそうです。さらに、パワナビ甲斐もハマってしまった「豚段」や「猫段」といった手作り感が楽しく、さらに購入しやすい商品もラインナップされていることから、d-torsoのファン層もアーティストやアパレル業界関係者はもとよりペーパークラフト好きの方や可愛いインテリアを求める女性達まで、とても幅広いのが特徴です。さらに今週、3月6日(火)から9日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される「ジャパンショップ2007」にも出展しているそうです。そんな、今、のりにのっている商品"d-torso"を製作している「有限会社アキ工作社」さんは、パワナビ編集部がある延岡市のお隣の大分県だというから私としてはじっとしておれません。早速、大分県は国東市安岐町にあります「有限会社アキ工作社」さんに伺い、d-torso誕生秘話や、製作風景など、細かくレポートしてきましたので、是非ご覧ください。
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▲お腹にハムを挿入しギフト用に(左) 様々な形状に対応できる(右)
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●有限会社アキ工作社
有限会社アキ工作社さんは大分空港の直ぐそば(歩いても行ける)にあります。会社の外観もd-torso同様にユニークでお洒落!そして外観だけでなく、この建物が面白いのは、日中は建物なが非常に明るく、夜になると逆に横の外壁面が光り、近所を通る人々の目を楽しませてくれるところです。上記でも触れたように、代表の松岡勇樹さんはもともと建築デザイナーであるという事がインタビュー中にわかり、そんなことから「この建物もご自分でデザインされたのですか?」と質問したところ、「いえ、自分のことを自分でやってしまうよりは、自分が一番好きな建築デザイナーに頼みたいな〜と思い、知人でもある塩塚隆生さんに一任しました」ということでした。ちなみに夜の外観風景は、塩塚隆生さんのホームページ内にあります、WORKをクリックすると画像を見る事ができます。さらに、「国東市は大分の中心部から離れているので不便ではないですか?」とお尋ねしたとこ、「いえ、仕事としては、海外にもお客様がいるので飛行機を使うことのほうが多いため、空港が直ぐ近くにある方が便利なんです。飛行機が着陸するのを見てから家を出ても間に合いますし(笑)、それに、日本国内や海外からのお客様が来られる時も、ごちゃごちゃして分かりにくい東京よりは、大分空港まで来ていただけば、直ぐに迎えに行けるので、場所的には不自由はしていませんし、情報的にはインターネットがあるので活動をしていく上ではまったく問題ありませんね!」と応えてくださいました。
住所:大分県国東市安岐町下原2406番地1
TEL:0978-66-7336
FAX:0978-67-2220
URL:http://www.wtv.co.jp
お問い合わせご注文:info@wtv.co.jp
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▲奥様の洋子さんはニットデザイナー(左) 洋子さんが描いた油絵(右)
さらに、事務所内には素敵なニットが飾られています。実は松岡代表の奥様はニットデザイナーとしてご活躍されており、ニットウェア専門のホームページも立ち上げられています。
◆Yoko-laboratory
URL:http://www.yoko-labo.com/
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●d-torsoのいろいろ
※商品の詳細は下記のホームページをご覧ください↓
URL:http://www.wtv.co.jp
d-torsoは大小、さまざまな大きさのものがありますが、現時点で一番大きいものは、等身大の馬だそうです。d-torsoは様々なパーツを組み合わせて作りあげるものなので、パーツの設計・組み合わせ次第では、かなりの大きさのもににも対応できるそうです。「まだ作った事はないですけど、象ぐらいまでなら作れます」とのことでした。さらに、その個性的な構造から、強度も優れています。また、素材がダンボールなので、様々な色にペイントしたり、紙を貼り付けたりするのは容易なので、楽しみ方の幅も広がりそうなのですが、松岡代表いわく、「やっぱりいろいろやってみたんですけど、最後はダンボール本来の色が落ち着くし、飽きないんですよね・・・」とおっしゃっていました。社内にはダンボールではない素材のものも飾られており、中でもびっくりしたのは鉄製のもの・・・ちょっと持ってみたのですが、めちゃめちゃ重かったです・・・。ちなみに、パッケージデザインや「猫→ダンボール→段々・・・だから猫段」といったネーミングも松岡代表のアイデアだそうです。
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●松岡勇樹代表インタビュー
松田:大変申し訳ない話なんですが、こちらの取材が決まる前に、豚段と出会っておりまして、そのときにd-torsoを製作されている会社が気になって、アキ工作社さんのホームページを拝見したんです。でもさすがにd-torsoの情報はあっても、仕事場の風景までは見ることが出来ず、"町工場"のようなイメージを勝手にもっていたのですが、来てびっくり、とてもお洒落で、室内も明るく、加工スペースもとても清潔感があるんですよね・・・。ちなみに創業されて何年くらいたつのですか?
松岡代表:えっ・・・綺麗ですか?それは、ありがとうございます。まず、会社としてはこの春で8期目を終わろうとしていますね!そして、この建物を新築したのが2年前でして、私の知人で、私が大好きな建築デザイナーである、塩塚隆生さんに一任したんです。特徴的なのは、昼はとても明るくて、夜は外からこちらを眺めると建物自体がビニールハウスのように光って見えるんです。実は、もともと自分は建築設計が仕事で、彼とはまったくの同業なんですけど、まあ、自分のことを自分でやるより、自分の好きな人に任せたほうがいいかな〜って・・・。
松田:へぇ〜、建築設計をされていたんですか・・・で、今は建築設計のお仕事をされていないんですか?
松岡代表:ん〜、現在はd-torsoのほうで忙しいですね・・・。
松田:では何がきっかけで、建築設計からd-torsoに移行されたのですか?
松岡代表:d-torsoの原型を作ったのはですね・・・・・実は、彼女(奥様の洋子さん)が手がけているニットの事業方が、d-torsoより長くて、1995年頃だったかな〜?初めてのニット展示会を渋谷のパルコで行う事になって、その時に彼女が、「どこかにいいデザインのマネキンないかしら?」ってことになって、いろいろと市場をさがしまわったんですけど、中々気に入ったものがみつからなくて・・・。マネキンもアジアから輸入された大量生産ものなら安価ですが、やはり展示会で使えるような、いいものとなると意外とレンタル料も高いんです・・・、だから、「じゃ自分で作ろう」って僕が5体ほど手作りしたのがきっかけですね。そして、いざ展示会が始まってみたら、僕の手作りマネキンがアパレル業界の人達の間でとても評判がよくて、「これはいいよ!早くパテントとっておいたほうがいいんじゃないの?」なんてアドバイスまでくれたりもしたんです。それから直ぐに、自分で特許申請書類を作って提出したりしました。
松田:ということは、d-torsoの原型は10年以上前からあったんですね・・・。でも、このd-torsoを手作りするって・・・ちょっと信じられませんね・・・気が遠くなりそうです。
松岡代表:製作方法が進化しただけで、構造や仕組みは、今もまったく当時と変わってないんですよ・・・。まあ、今にしてみれば、お金はなかったけど時間はありましたからそういうことができたんでしょうね〜(笑)。あたりまえですが、その頃は今みたいにコンピューター使って機械的に作業したりなんてできなかったから、全部手作業ですよ!デッサンして、型紙作ってカッターでコツコツと切リ抜きましたよ。
松田:展示会で評判だったということですので、その後は忙しくて大変だったんじゃないですか?
松岡代表:いや、まったく逆です・・・。特許がおりるまでに少し時間がかかるんですが、パルコの展示会の時はあれだけ盛り上がったのが、いざパテントをとっていろんな企業に事業をもちかけたら、まったく反応がなくて・・・・・。正直「アレ」って思いましたね。中には「お疲れ様」って、図書券送ってくる会社もあったし(笑)。ただ、話を持ちかけた会社が、マネキン関連の会社ではなく、紙関係の会社などをあたっていたので、今思えば、相手側の受け入れ態勢がなかったという事もあったかもしれません。おかげさまで、今では少しづつ評価をいただいているところではありますが、まだまだ、頑張ります!今のところ、宮崎では取り扱い業者はいませんので、もし、宮崎で気に入ってくださった方がいらっしゃれば是非、ご連絡ください。
松田:話はかわりますが、ダンボールという素材について聞かせてもらいたいと思います。「どこかに面白いマネキンないかしら?」から、どういう経緯でダンボールに至ったんですか?ほかの素材もあったでしょうし、もっといえばワザワザ(失礼)こんなに複雑なデザインにしなくてもよかったのでは?
松岡代表:ん〜、やっぱり当時を振り返れば、当然いくつかの制限はでてきますよね!たとえば素材は出来るだけ安価なものがいいとか、加工しやすいものでなければならないとか・・・。そんなことから、その2点で絞っていけば、大よそ紙に行き着くじゃないですか?じゃ、紙を使ってどうやって立体を作っていこうかと考えたときに、通常は紙を折りたたんだりして面をつくり、それを構成しようと考えるのが一般的じゃないでしょうか?でも、そうしていくと、多角形なら簡単にできるけど、曲面の表現が非常に難しくなるんですよ。かといって滑らかな局面を面で作り、その形を維持するには、中にその面を支える骨組みが必要になりますし・・・。ただ僕の場合もともとが建築設計をやっていたので、物事を断面で捉える思考が出来たんですよ。だから「どんな曲線でも、輪切りにして、断面を利用し面を表現すれば大よそ何でも出来る」っていうのはすんなり入ってきましたね・・・。だから。当時も設計は皆さんが考えられているよりはスムーズに出来ていたんです。そして、先ほどいった紙を折り曲げて作る直接的な面ではなく、断面の組み合わせによってできる間接的な面なので、素材そのものの断面の形状(デザイン)がかなり重要なんですよ。そんなことから、ダンボールの独特な波型の断面がd-torsoでは重要になります。d-torsoの構造の面白さと、ダンボール素材の構造の持つ面白さ合わさって、はじめてd-torsoの魅力が引き立つんです。それに、なんといっても自然環境の事まで考えたらリサイクルできる紙のほうがいいですよね!
松田:第一号は完成までどのくらいかかりました?手作りですよね・・・。
松岡代表:第一号に関しては、プロトタイプということもあったので試行錯誤はしましたが、設計から完成まで1週間ぐらいで出来ました。
松田:ダンボール素材以外でも製作はされるのですか?
松岡代表:クライアントさんによっては、様々な要望もあるので、ダンボール以外の素材でも製作はするんですが、建築設計を手がけてきたものとしては、「構造の持つ美しさ」という意味でのd-torsoの原点は、やっぱり「断面に魅力のある」ダンボールなんですよね!素材的にカラーリングも簡単なので、もいろいろためしてみたりもしました。あるときは、表面に海外の新聞を貼り付けたり・・・まあ、いろいろやってはみるんですけど、最後に落ち着くのは、シンプルなダンボールですね・・・。
松田:製作方法としては、現在はレーザーカットを導入されていますが、ダンボールは紙なので焦げたりしないんですか?
松岡代表:厳密にいえば焦げますね!でも、ダンボールの構造上、たとえば木製の板を切ったときのような断面の焦げ方にはならないですよね?ダンボールって断面を構成する面積が非常に少ないじゃないですか・・・ある意味"ない"とも言えるほどです。ただ少ないとはいえ、厳密にいえば断面があるから焦げるんですけどね・・・でも、ダンボールならその焦げも最小限度におさえられますよね!
松田:レーザーカットに比べて原始的かもしれませんが、たとえば金型などを利用してせん断加工をすれば焦げの心配もなくなり、大量生産もできるのではないでしょうか?
松岡代表:いや、それだと、せん断加工の特性上、結局最後は押し切って(引きちぎって)しまう形になるので、若干ですが断面がつぶれてしまうんですよ・・・。まあ、焦げはしないでしょうけど、レーザーでスパッと切ったような美しさはないですね!金型は一度作れば、大量生産には向いているかもしれませんが、やはり「断面ありき」のd-torsoのコンセプトには反するんじゃないかと・・・。逆に、レーザーのいいところは、まったく同じデータをつかって鉄素材でも、木素材でも同じように切れてしまうところです。うちでも鉄製のものを作った事がありますよ!
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▲ダンボール以外にも鉄(左)や木(右)といった素材のものもあった
松田:一番大変だった、形状はなんですか?
松岡代表:ずっと、マネキンの形態のものをつくってきたなかで、はじめて動物に挑戦したときが大変でしたね!動物自体は体の構造が似ているので、1ツできれば、犬でも猫でも豚でも、あとはどうにかなるのですが、人型のように、スッっと立っているわけでなく、4本の足を地に付けて立っているじゃないですか・・・だから、犬のプロトタイプが一番てこずりました。今では動物もなんてことはありませんが。
松田:設計をする上でのポイントは?
松岡代表:そうですね・・・全体の雰囲気を壊すことなく、いかにしてパーツを少なくするかというところですね・・・。パーツを詰め込みすぎるとカッコよくならないんです。ある意味、隙間がカッコいいみたいなところがありますから!実際には無い空間を演出するのがd-torsoの特徴なので、空間の気持ちよさが重要です。たとえばボディーは何処で輪切りにするのがいいかとか、隙間を何ミリにすればいいかなどは、いくらコンピューターがあっても、決めるのは人間ですから。
松田:あまり深く考えていませんでしたが、d-torsoはパーツとパーツの「空間」が気持ちいいわけですね!だからオブジェとして見ても、都会的なインテリアにも、大自然のなかにでも、直ぐに溶け込めるわけですね!それはd-torso自信がまわりの空間を取り込んで、本体の一部にしてしまえる特徴を持っているからなんですね!
松岡代表:だから、いつもパーツをどうやって減らそうか・・・?って悩んでいます。そこをクリアできれば、もう完成したも同然です(笑)
松田:松岡代表、いろいろとお話ありがとうございます!d-torsoの何処が魅力で、何処を見ればいいか?などが理解できたような気がします。さらにお願いがあるのですが、もしよろしければ、d-torso製作の作業工程など、見せていただくことはできないでしょうか?できれば写真や、レーザーカット風景の動画も・・・。
松岡代表:ハイ、写真でもビデオでもなんでもOKですよ!じゃぁ、まずはじめに、設計からお見せしましようかね・・・。
☆というわけで、ここからは、その"てこずった"という"犬"さんにモデルになっていただき、d-torso製作の流れを追いかけて見たいと思います。レーザーカットに関しては途中の「動画」をご覧になっていただきとわかりやすいかと思います↓↓↓
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●d-torso製作風景
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▲どの部分でスライスするのがいいかをミリ単位で見極めます
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▲各パーツの3Dイメージを見ながらディテールの細部を確認します
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▲各パーツを平面に置き換え、レーザーカット用のデータを作成します
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▲アキ工作社さんには、このようなレーザーカット専用マシンが2台あります
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▲実際にレーザーでカットしているところです。先端にレーザーの光がみえます
▲こちらはレーザーでカットしている動画です。
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●松田の感想
なんといっても、誰も気にかけないような、ダンボールの断面をクローズアップしてしまうあたりが、凄いですよね・・・。使い終わったら捨ててしまうだけのダンボールをココまで美しいものにしてしまうのだからさすがです・・・。ダンボールにしてみれば、自分の長所を見つけてもらい、それを引き出し演出までしてくれる人と出会えたのだからこれほど幸せな事はないでしょう。そんな考え方は"人"にも当てはまるような気がします・・・。さらに、d-torsoがよく考えられているのは、環境問題がクローズアップされる今日において、ダンボールから造られるこれらの商品が不必要であれば燃やす事もできるし、リサクルを経てまたd-torsoとして再生されるという、環境に優しいものなのです。そんなことから、今後、"地球に優しいオブジェ"して、あちこちで見かける事になるかもしれませんね〜楽しみです。そして、なにより印象的だったのは、あの複雑な形状をしたd-torsoを、はじめは手作りしていたということです・・・。松岡さんは、いとも簡単に「お金はなかったけど時間はありましたからね〜」なんて言っておりましたが、いやいやどうして、そのくらいの事でこれだけの作業ができるとはおもえません・・・。きっと心の奥底に自分を信じる事ができる力や、一緒にそれを共有できるよき理解者がおり、なによりd-torsoというアイデアが素晴らしいものだったからに他ならないのではないでしょうか?これからも、松岡代表はこのDTSシステムを利用し、様々なアイデア商品を開発される事と思われます。デザインから汎用性、さらにはリサイクルといった環境問題をもクリアしている今の時代にピッタリのd-torso!今後も「有限会社アキ工作社」さんからは目が離せなくなりそうです。
PS:お忙しい中、お付き合いいただきました、松岡代表そして奥様の洋子さん、さらにスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。また遊びに行きたいと思いますので、その時はよろしくお願いいたします!
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2007年02月13日
ホップステップアヤウェブ〜日高亜矢さん [ インタビュー ]
『おめでたい!』しあわせは歩いてこない、だーから歩いていったろかい!
〜シンガーソング・アニメーター日高亜矢さんってどんな人?〜
今回ご紹介するのは、自称シンガーソング・アニメーター「ホップステップアヤウェブ」の日高亜矢さんです・・・・・。ところでみなさんは"シンガーソング・アニメーター"って聞いたことがありますか?僕自身、そのような"変わった"職業の方とお会いしたのは日高亜矢さんが初めてでして、中々イメージすることができなかったのですが、彼女と接しているうちに「なるほど適切なネーミングだ!」と思えるようになりました。日高亜矢さんは宮崎市にありますご自身が経営するデザイン事務所「ホップステップアヤウェブ」で、オリジナルのキャラクターを活かしたアニメーションやキャラクターグッズ、さらにアニメーションの背景に流れるオリジナルソングなどを制作し、それらをインターネット経由で全国に発信しています。さらに、事務所でのお仕事だけでなく、「お笑いが大好き!」という性格も手伝って、時にはイベントなどで漫才としたりギター片手にテレビ出演をしたりと、多方面で活躍をされているとにかくもの凄いパワーの持ち主なのです!またパワーだけでなく、実績のほうもしっかりと残しており、近年では自身の半生を描いた『東京リベンジ』で、世界的にも有名な「東京国際アニメフェア2007・アワード」にて「優秀賞」を受賞し、あのスタジオ・ジブリと肩を並べてフェア会場に作品を出展!また、それとは別に、NHKデジタルスタジアム デジスタ・MAYA MAXX(NHKしゃべり場のイラストレーター)セレクションにも選ばれ、3/1(木)24:00 BS-2 3/3(日)23:00 BS-hiにテレビ出演しちゃったりもするのです!しかも、スタジオで歌まで歌っちゃうとの事・・・・・。とにかくも、今まさに"破竹の勢い"の真っ只中にある日高亜矢さんなのです!しかしこれ位で驚いちゃあいけません!日高さんの眼前に広がるイメージはなにを隠そう「世界のカンヌ映画祭」なんです!ということで、そんな日高亜矢さんの元気や勢いの秘密を是非とも知りたいと思いインタビューに行ってまいりました!
(レポート:藤木テツロー)
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●ホップステップアヤウェブ事務所
宮崎駅裏から伸びる道路をツツゥ〜と入った住宅街の奥にお洒落なガルバリウムの建物があります・・・それが「ホップステップアヤウェブ」の制作事務所・・・。ちなみに、日高さんは僕が作っているフォトメッセージマガジン『日向時間』の裏表紙を毎号描いてくれたり、ホームページを作ってくれたりもしています。
◆ホップステップ七福 (事務所)
http://www.hopstep.tv
宮崎市吉村町平塚甲1903-7
TEL・FAX: 0985-61-1575
E-mail:info@hopstep.tv
◆東京リベンジ (東京国際アニメフェア優秀賞受賞作品)
http://www.hopstep.tv/video/tokyo_revenge.html
◆東京国際アニメフェア
http://www.tokyoanime.jp
◆NHK デジタルスタジアム
http://www.nhk.or.jp/digista/
デジスタ・MAYA MAXXセレクション
3/1(木)24:00 BS-2 (日高亜矢さん出演)
3/3(日)23:00 BS-hi (日高亜矢さん出演)
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●日高亜矢さんインタビュー
テツ)東京アニメフェア、優秀賞受賞!&デジスタ出演!おめでとうございます!
日高)いや〜ありがとうございます。デジスタは私たちのような仕事をしている人は
「あ〜知ってる!」っていうような番組で、全国から応募されたデジタル・アートの作品を番組内で放送するんですけど、今回はその四作品の中の一つに『東京リベンジ』が選ばれたんです。正直、時間をかけて作りこんでいる作品に比べれば質的には見劣りするんですけど、今回のテーマが東京リベンジっていうことで、それが本人のリアルな話っていうのが面白いと思って評価してくれたんだと思いますね。東京アニメフェアの方は、出展する企業がスタジオ・ジブリなど、すごいんですよ。運良く「手を組みませんか?」って言ってくれるところがないかな〜なんて思ってるんですけど…(笑)。アヤウェブは小ちゃいスペースなんですけどね。幸か不幸か、まだ商業ベースになってないから優秀賞もとれたんですよ(笑。
テツ)「東京リベンジ」の発想はどこで生まれたのですか?
日高)あれは私の半生なんです。新潟からイラストレーターになりたいと思って東京に出てやってたんですけど、まさにあの歌のように田舎で「絵が上手いねっ」とか言われて天狗になってたのに、東京で思いっきりへし折られて「くっそ〜!みんななんかすげぇ、こんなはずは無い!」って思いながらも、「
