野球少年が演劇青年そして演劇オヤジと呼ばれるまで・・・
劇団こふく劇場 代表 永山智行
2005/07/06 更新

劇団こふく劇場 稽古場にて

 パワナビでも4月17日に行われた公演のレポートをさせてもらった「劇団こふく劇場」。今回は、代表の永山さんにスポットを当てて、永山さんとはどんな人なのか、そして、こふく劇場とはどんな劇団なのか、さらに今後の展望ををお聞きしたいと思います!
永山智行代表プロフィール(公式ホームページより)

劇団こふく劇場 ホームページ

永山智行
劇団こふく劇場 代表
劇作家/演出家

1967年、都城市生まれ。
トロンボーン吹きだった音楽少年時代、キャッチャーだった 野球少年時代を経て、都城泉ヶ丘高校で演劇少年となる。
東京学芸大学卒業後、都城市で劇団クロスピアを旗揚げ。
演劇少年は演劇青年と なり、今や演劇オヤジと呼ばれるまでになってしまった・・・。
・ 『空の月、胸の石』
 そして『北へ帰る』で劇作家協会優秀新人戯曲賞最終候補
・『パパのタネ』でKIN-DO芝居戯曲部門奨励賞  
・『so bad year』で第二回AAF戯曲賞優秀賞受賞
・劇作家協会会員 演劇人会議会員
こふく劇場の生い立ち・・・
 今年で旗揚げ15周年を迎える「劇団こふく劇場」。
もともとは1990年の4月に 泉ヶ丘高校演劇部OBを中心に「劇団クロスピア」として活動開始。 しかし、活動を続ける中、劇団としての目的がみえなくなる時期が訪れる。そして、1996年に劇団としての活動を一時停止することに。
 その後、再度、質の高い作品を創っていく為に、新しいメンバーなどを加え1997年に「劇団こふく劇場」として活動を再開。この「こふく劇場」とは、四字熟語の「鼓腹撃壌」(意味は、腹鼓を打ちながら太平の世を楽しむさま)から来ている・・・が、語呂が良いということから来ていて特に意味は無いというのだが。。。
現在、7名の劇団員で県内外で精力的に活動中!
野球少年の"永山智行"が劇作家/演出家へと・・・
パワナビ:永山さんと演劇の出会いはいつ頃、どんな形で訪れたのですか?
永山さん:もともと、野球少年で、キャッチャーをやっていました。そして、高校に入学し、他のポジションをやりたい!と思っていたんですが、またしてもキャッチャーをやることになりそうだった頃、学校の部活動紹介で演劇部が出てきたんです。そこには3人の部員しかいませんでした。そして、その3人の姿を見た時に、何故か、「自分で良ければ助けたい!」っていうスイッチが入ってしまったんです!
そうして、そのまま演劇部に入部しました。

パワナビ:そこで、演劇にハマってしまったのだと思うんですが、その後、現在まで演劇に関わることとなった理由はなんだったんでしょうか?

永山さん:演劇部に入り、活動していく中で、いつも劇が終わった後に悔しさがのこるんです。「次こそは!」と思い、そして、また「次こそは!」そうして、気が付くと高校卒業まで続けることになっていました。

パワナビ:その後、大学のサークルで活動を続けたのですか?

永山さん:いえ、大学ではサークルではなく、「演劇鑑賞」という単位があって、「鑑賞で単位がとれるのか?」と思い選択したのですが、実際は、『はい、みんなで、芝居を創って下さい』・・・「えぇぇぇっ?」って言う感じで芝居を作ったり、演じたりすることになったんです。そこで、仲良くなった人達と、自分達でも芝居をやるようになりました。結局大学生活も芝居、芝居、芝居、だったので就職もなく、とりあえず地元に帰ってきたんですね。

パワナビ:では、そこから現在のこふく劇場へと繋がっていくわけですね。

永山さん:はい、高校の演劇部のOB達と再会し、徐々にメンバーも増えてクロスピアを旗揚となりまし。
パワナビ:では、高校生の頃から、演劇に関わって来て、演者ではなく、作家、演出家となったのはなぜでしょう?どの辺りに魅力を感じますか?
永山さん:大学の時などは、自分達ですべて行うので、演者にもなりますが、自然と演出側にまわったりもしますよね、都城に帰ってからは、「言い出しっぺだから(笑)」。演出家としての楽しみは、もちろん、自分の感覚を信じて「こうだ!」と思って演出する部分も大事だと思いますが、演じる人の個性に気づいて、その部分を引き出してあげられることですね、逆にその部分を大事にしています。

パワナビ:それでは、ここで、間近に控えた第8回公演『空の月、胸の石』についてお聞きしたいと思いますが、こちらは以前にも公演されていますよね?

永山さん:はい、10年前、自分達が20代の頃に公演しています。今回は、それを、今、現在20代の劇団員が「やりたい!」という事で15周年記念第一弾として公演することになりました。

パワナビ:単純に再演と言うことではないんですか

永山さん:基本的な部分は元があるんですが、新たに台本を起こしています。2005年バージョンですね。
パワナビ:では、今回の演目の見所を教えて下さい。
永山さん:いつも、いろいろな事を実験的にやっているんですが、今回は台本から作るのではなく、出演する4人の会話の中から言葉を拾って台本になっていってます。ですので、悩みや、喜びなどがリアルに感じてもらえると思います。
パワナビ:リアルといえば、こふく劇場の公演は客席との距離が近く、普段からリアルさは強いと思うのですが。

永山さん:今回はそのリアルさをもっと感じてもらえるように円形のステージでお客さんが360°囲むような形になると思います。
パワナビ:では、現在の活動状況と今後の事についてお聞きしたいと思います。自主公演以外での活動を教えて下さい。
永山さん:現在は、三股町や門川町などでのワークショップの開催や、劇団員が個人的に色んなワークショップに参加したり、他の劇団の公演に出演したりしています。
パワナビ:では、劇団としての今後の活動や、目標を聞かせて下さい。

永山さん:あまり、演劇に縁の無い人達との距離を縮めていきたいと思います。敷居を高くしないで気軽に見て頂けるように頑張っていきます。また、色々な形で、子供達や、町の人達に還元できるような活動を続けていきたいと思います。そして、その人達が、誇りに思えるような劇団にななりたいと思います。最終的に1つのモデルケースになれればいいと思っています。その為には劇団員を増やしたいです(笑)いつでも見学は出来ますのでまずは気軽に遊びに来てみて下さい。

パワナビ:永山さん個人としてのこれからは?

永山さん:いい作品を創るというのはもちろんですが、作っていく上で、しっかりと地元地域に向けた作品を創っていきたいと思います。そして、演劇しに残るような作品を!

パワナビ:最後に演劇という山を登っているとしたら、今、何合目辺りでしょう?

永山さん:ん〜5合目位なのかも知れないですが、1合目なのかもしれません・・・見上げると、もやがかかっていて、この山の高さがハッキリしていないんです(笑)

パワナビ:お忙しい中、ありがとうございました!

稽古の合間にあべゆうさんにも質問!
P:演者の楽しさに気づいたのはいつですか?そして今演劇山の何合目ですか?
あ:高校の時、稽古中にアドリブをしたのに怒られなかった時ですね。それまで、台本通りにしか出来ないと思っていたのに、「演劇って自由なんだ!」と気が付いた時です。そして、こふく劇場に出会ってさらに、そう思います。
演劇山は小さい山を越えたと思ったら、実は目の前にさらに大きな山があって、今、やっとその袂についた感じですね。

最後に演者の皆さんから見た『空の月、胸の石』の見所を!
「今回は、歌有り、踊り有りで、普段のこふく劇場の演目からするとコミカルな感じだと思います。実体験などから出来ていく台本なので、"役作り"という感じはなく、自然体で、等身大の公演になると思います。今も、作りながら、稽古しながら、どんどん台本が変わり、出来ていくので自分達出来上がりがとても楽しみです皆さんも楽しみにお待ち下さい。そして、是非、会場に足を運んで下さい!」

みなさん、稽古中にありがとうございました!
15周年記念公演続々決定!
・第一弾 第8回公演
 『空の月、胸の石』作・演出/永山智行

昨日、私も25になった。そろそろ手紙を書いてみようか、あの月に…。

 
高校の演劇部の同級生ミチル、タカコ、エイジは、同じ演劇部の
 同級生アイの結婚式のため、久し振りの再会をはたす。
 その月夜の晩、三人は、月から落ちてきたという不思議な男に出会う。
 それは現実か、それともその男が見せた不思議な幻想か。
 ともに25歳を迎えた三人の男と女は、満月が雲に隠れた時、
 この7年間に失ったそれぞれの大切な人との再会をはたす。
 ふたたび満月が空に現れた時、男はもういなかった…。


1995年10月に初演し、翌96年12月に日本劇作家協会優秀新人戯曲賞の
最終候補作となった『空の月、胸の石』を、劇団こふく劇場15周年企画の第1
弾として、10年ぶりに、新たな演出、新たなキャストで上演いたします。
 とある高校の演劇部員達の再会を、ロスタンの名作『シラノ・ド・ベルジュラック』
を下敷きに描きます。

出 演  あべゆう/上元千春/濱砂崇浩/山村悠/永山智行


門川町総合文化会館 7月16日(土) 19:00〜
                 17日(日) 14:00〜

三股町立文化会館   8月18日(木) 20:00〜
                 19日(金) 20:00〜
                 20日(土) 14:00〜、20:00〜
                 21日(日) 14:00〜
[チケット]
※前売開始  6月16日(木)
一般 ¥1,800(当日¥2,000)  ペア ¥3,000(前売のみ・予約不可)
・CD付きチケット ¥2,000(オリジナルサウンドトラック付きチケット。
各会場15枚限定!*取扱:劇団こふく劇場)
・こふく05セット  ¥3,000(2005年度のこふく劇場3作品が見られます!
*取扱:三股町立文化会館)

[プレイガイド]
・門川公演
 門川町総合文化会館(0982-63-0002)、ローソンチケット(Lコード 89329)
・三股公演
 三股町立文化会館(0986-51-3462)、ローソンチケット(Lコード 89330)

・第二弾 プロデュース公演#9 2005年10月
 25馬力+こふく劇場 『小林三姉妹』(仮)
 作/藤井貴里彦 演出/永山智行

・第三弾 プロデュース公演#10 2006年2〜3月
 レコード・プレイヤー・シリーズvol.3 『音楽、とか』(仮)
 構成・演出/永山智行

この他にも様々な方面で活躍中の永山さんを始め、劇団こふく劇場のみなさんです。ぜひ、みなさんも一度会場に足を運んでみて下さい!今回、稽古中にお邪魔しし、まだ、未完成、しかも、ほんの一部分を見ただけだったのですが、見入ってしまい、すっかり長居をしてしまいました。まるで、自分もその輪の中にいるような錯覚でした。これが、こふく劇場の「リアル」なんでしょうね!本公演がとても楽しみです!


↑あくまでも演出です(笑)

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