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2007年05月18日

茶房 信濃屋 [ 大分/カフェ ]

 今回ご紹介いたします店舗は、大分県は湯の街・別府市で26年間も続いている、「茶房・信濃屋」さんです。JR別府駅西口より山手方向に徒歩で3分という場所に位置し、昭和初期に建てられた別荘を、丁寧に改装して造られた店舗からは、元々絵画教室の先生だったという石川美巴子オーナーならではのセンスが随所に光り、懐かしい空気と共に、昭和ノスタルジーというよりは大正ロマンを思わせる、ほのかな哀愁と、心地よい暖かさを感じる事ができます。そして、「自分の子どもに食べさせるつもりで、お客様の体にいいものを提供しています」という言葉どおり、メニューのほとんどが手づくり!中でも、名物となっている「だんご汁定食/850円」は、このセットだけで約20種類の野菜をとることができるという優れもの☆さらに、オリジナルの黒蜜に挽きたてきな粉をタップリとかけた「豆乳デザート/600円」は、きな粉or黒蜜系が好きな人なら、一度は食べてみたい絶品。さらに、大人気の「コーヒーゼリーぜんざい/800円」は苦味と甘みが絶妙なオトナの本格デザートとなっています。このほかにも、自家製ヨーグルトといったデザート類から、カレーや各種定食といったご飯ものまで、美味しいだけでなく、体のことを十分に気遣った”お母さんの味”がたくさん用意されており、訪れるお客様は、視覚と味覚の両方から、暖かくも懐かしい、気持ちのいい空間にどっぷりと浸る事ができます。「北九州からのお客様も多いですが、宮崎からのお客様もとても多いですよ〜ぜひ、みなさんも足を運んでくださいね!」とは石川オーナー。それでは早速、先ほどご紹介した3種類のメニューを中心に、店舗の詳細をご紹介いたします。
(レポート:松田秀人)

店舗外観 だんご汁定食
▲左:昭和初期に建てられた別荘を改装した店舗 右:名物だんご汁定食

住所:大分県別府市西野口町6-32
電話:0977-25-8728
営業時間:9:00〜21:30
定休日:無休
駐車場&個室あり

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◆店舗紹介

地図
▲地図:クリック拡大

 お店は、JR別府駅の西口正面にあります「青山通り」を山手方向に上り、最初の信号を右折すると、片側1車線の細い道路が現れます。そのまま直進し、先ほど曲がった交差点から2ブロック目に店舗があります。店舗のすぐ前には野口病院があるので、目印になるでしょう。また、遠方からお越しの場合、高速道路などを利用する方は、別府市役所を目指すといいでしょう。ちょうど市役所の南側にあります、別府公園敷地の1ブロック東側が「茶房 信濃屋」のある、西野口町になっています。駐車スペースは店舗前と横にあります。

茶房 信濃屋 茶房 信濃屋

 店舗内は、テーブル席、カウンターのほかにも、お座敷(個室)もあります。お座敷に関しましては、電話予約をしていただければ利用可能との事です。また、店舗内の大きな窓から入ってくる、やわらかな光がとっても心地よく、その窓に映し出される庭の緑がとても美しく、心を和ませてくれます。

茶房 信濃屋 茶房 信濃屋
茶房 信濃屋 茶房 信濃屋

 最近では古い民家を、カフェや雑貨屋さんとして改装し、独特の空間を作りあげている店舗も多いのですが、石川オーナーが「茶房 信濃屋」をオープンされた26年前といえば、日本でのバブル経済が始まる数年前という事もあり、老朽化した建物はもの凄いスピードでどんどん壊され、近代的な建物が格段に増えはじめる頃ですが、そんな中、新築を建てるよりもずっとお金がかかるにも関わらず、あえて古い別荘を改装され、個性的なカフェをオープンされたという事は、今となってはそうした店舗の先駆け的な存在であったと言えます。

スタッフ 茶房 信濃屋
▲スタッフのお二人

 「手づくりメニューがいっぱいの茶房 信濃屋へぜひ起こしください!」


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◆石川美巴子オーナー

 湯の街・別府という事もあり、そのキリっとした印象から旅館の女将を思い起こさせる石川美巴子オーナー。この日も、バッチリきまっていたのですが、「恥ずかしいから、顔出しはごめんなさい・・・」と、ちょっと遠慮気味・・・せっかくのお顔をお見せすることができずに残念なのですが、お話のほうは、お店のことだけでなく、別府の街の移り変わりや、食や生活に関する事などを、細かく丁寧に教えてくださいました。

茶房 信濃屋 茶房 信濃屋

 冒頭で、オープンから26年目と書きましたが、当時、石川オーナーは絵画教室の先生をしていたということで、今のお仕事とはまったく違うことをされていたそうです。全国的にも有名な湯の街・は、源泉数・湧出量ともに日本一といわれ、温泉地としての歴史も古く、かつてはたくさんの別荘が建てられており、中でも戦時中に空襲を受けなかった別府の街には、古い建物がたくさん残っていたそうです。こちらの「茶房 信濃屋」さんの建物もそうした別荘のひとつだったそうです。縁あって昭和の初期に建てられた別荘を譲り受けることになった石川オーナーですが、ちょうどその頃は昔ながらの建物が、老朽化や再開発などの問題から次々に取り壊されており、当時、絵画の先生だった石川オーナーは、芸術家的な感覚からか「どうにかして、この美しい建物を維持する方法はないものか?」と考え、その結果カフェとして利用することに踏み切ったそうです。ただ、この建物もほかの建物と同様に老朽化が進んでおり、カフェにするには大幅な改装が必要だったのですが、釘を使わない建築など、昔ながらの職人技が随所に見られるため、宮大工さんの手を借りなければならなかったり、新しい建材を使うと、せっかくの建物の雰囲気が壊れるからと、瓦は1600年代からの伝統を受け継ぐ淡路瓦を取り寄せたり、雨といの制作を京都に発注したり、それこそ新築したほうが安上がりというぐらいの経費がかかったそうです。しかし、それでも「せっかく人に見せるのだから手抜きはできない」と、最後までこだわりぬいたそうです。もちろん、今でも建物から庭に至るまで、しっかりと手を掛けていらっしゃるのですが、そんな石川オーナーも「オープンから26年の年月を重ね、当時はただ残さなければという、漠然とした感覚だけで無理をした私でしたが、あれからさらに同様の建物が次々と壊されるのを見つづける中、この信濃屋の建物自体の価値も十分理解していると思っています。わざわざ遠方から、この建物を見にこられる方もいらっしゃるので、いつも綺麗にしておかなければと思うのですが、これだけ古い建物なので、維持するのが思いのほか大変なんですよね〜」とおっしゃっていました。信濃屋さんのように綺麗ではありませんが、私が今住んでいる自宅も、同様に古い昔ながらの民家なので、手入れの大変さはよくわかります。毎年台風のシーズンはハラハラし通しなのですが、きっと石川オーナーも同じような気持ちではないでしょうか?ちなみに「信濃屋」という名前は、オープン当時まで長年受け継がれてきた、親戚が経営する老舗のお蕎麦屋さんがなくなってしまうというのを聞き、「名前だけでも残したい」との事で、譲り受けたそうです。

茶房 信濃屋 茶房 信濃屋

 そして、そんなこだわりは、建物だけでなくメニューにまで反映されています。今では立派に大きくなっている石川オーナーの息子さんも、小さい頃は体が弱かったらしく、そのため、「食べて強い体を作る」という事については、オーナーご自身が個人的に研究をされており、そんな事から、”ぬかどこ”から”ヨーグルト”まで、メニューのほとんどを手づくりされています。常にどんなお客様に対しても”母親になったつもり”で、子どもの体を気遣うように、特に体にいいものを提供されているそうです。


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◆メニュー紹介

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◆だんご汁定食〜850円

だんご汁定食 だんご汁定食

 まずは、このお店の看板メニュー「だんご汁定食」から。先ほどの石川オーナーの紹介時に「体にいいもを・・・」という言葉がありましたが、こちらの「だんご汁定食」は”体にいいものの代表”のようなメニューなんです。なにが凄いって、この定食をペロッと平らげてしまえば、実に20種類ほどの野菜をとった計算になるのです。でもパッと見、「いかにも野菜だらけ」という感じがなく、何気ないのがいいでよね!煮たり焼いたり、茹でたり、すり潰したり・・・実に様々な方法で野菜が取り入れられています。メインとなる「だんご汁」はイリコだしの効いた味噌汁に、手づくりだんご、ハクサイ、ナス、ニンジン、ゴボウ、ネギ、ジャガイモ、油揚げなどが入っており、どれも非常に食べやすいサイズにカットされています。特に、イリコだしの味噌汁は野菜との愛称が非常によく、何杯でもいただけそうなほどの美味しさで、思わずご飯を入れて食べたくなります。あとで、オーナーにお聞きしたところ、「ご飯を入れて食べています」との事!できれば、半分残した状態で、ご飯を入れて食べるのがいいかもしれません。そのほかでは、「おふくろの味」の代表ともいえる「たまご焼き」の甘さとやわらかさの加減が自分にピッタリで、ハマッテしまいました。


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◆豆乳デザート(黒蜜&きな粉)〜600円

豆乳デザート 豆乳デザート

 豆乳とくず粉を練って作った自家製豆乳プリンに、黒砂糖をしっかりと煮詰めて作った自家製黒蜜、さらに挽きたてのキナコをタップリとかけた和風デザートです。このデザートは、キナコ系が好きな人には、絶対に食べてもらいたい一品です。ちょっとしっかり目で腰のある豆乳プリンと、挽きたてならではのキナコの香りがする自家製黒蜜のマッチングは、中々食べられるものではありません・・・もちろん体にもいいメニューです。そんなことから、メニュー表を見た時に、チラッっと目に入った「黒蜜きな粉寒天/700円」が気になってしょうがないです・・・。


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◆コーヒーゼリーぜんざい〜800円

コーヒーゼリーぜんざい コーヒーゼリーぜんざい

 苦味のある手づくりコーヒーゼリーを大きな器にタップリ盛り付け、さらに、アズキと良質なアイスクリーム添えた、大人気メニュー!コーヒーゼリー自体はさっぱりしていて、すこし苦味もあるので、アイス→ゼリー→アズキ→ゼリー→アイスという順番で食べれば、それぞれの味を楽しむ事ができるし、一緒に食べても、甘すぎず、後味がすっきりしています。ちょっと大人っぽい味だと思いますよ!

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◆その他のメニュー紹介

お食事
・いわしのてり煮定食 900円 (鰯のてり煮、ご飯、小鉢、お新香)
・焼肉定食 1,000円 (焼肉、ご飯、小鉢、お新香)
・いわしだんご定食 1,300円 (だんご汁、鰯のてり煮、ご飯、小鉢、お新香)
・信濃屋定食 1,300円 (だんご汁、焼肉、ご飯、小鉢、お新香)
・レディスセット 900円 (ミックスサンド、フルーツ、コーヒーor紅茶)
・トースト類 350円〜
・クロワッサンサンド 各700円 (玉子、ハム、ミックス、おぐら、フルーツ)
・カレーライス 600円
・温めん 600円
・信濃屋ぞうすい 700円

デザート
・自家製ヨーグルト 600円〜 (クリーム、おぐら、きな粉、アロエ、フルーツ、他)
・おぐらバニラ豆乳 800円
・黒蜜寒天 600円
・黒蜜きな粉寒天 700円
・クリームあんみつ 800円
・ぜんざい 600円
・抹茶ぜんざい 800円
・抹茶・お菓子付 650円
・あべ川 600円
・いそべ巻き 600円
・おぐらもち 700円
・コーヒーゼリー 600円
・コーヒーフロートゼリー 800円
・メロンシャーベット 500円
・ビール、ワイン、水割り 600円

この他にもソフトドリンクや一品料理、デザートなどがございます。


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茶房 信濃屋

 有名な別府の街に店舗をオープンしてから26年という事もあり、このレポートをご覧の皆様の中にも、すでに1度や2度・・・いえいえ、常連として、足を運ばれていらっしゃるという方も少なくないのではないでしょうか?店舗そのものに歴史があるばかりか、すでに別府の街の風景の一部に溶け込んでいるその建物に引かれ、遠方から起こしになるお客様も多いそうです。もし、まだ1度も足を運ばれたことのない方がいらっしゃいましたら、ぜひ「茶房 信濃屋」さんへよってみてください。お店の中にいると、古きよき別府の雰囲気を感じとれるような気がしますよ!

投稿者 blogpawanavi : 2007年05月18日 09:59

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