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2008年02月28日
LOVE ROKKASYO and more …「六ヶ所村ラプソディー」 自主上映会 [ 日向市 ]
「勇気を持って伝えていくことで、その思いが伝わって、繋がって、そして必ず大きな力になると思います」(実行委員長・大武優子さん挨拶より)
2月3日(日)日向市中央公民館にて、日向市六ヶ所村ラプソディー自主上映実行委員会主催による、映画『六ヶ所村ラプソディー』の自主上映会とライブイベントが行なわれました。当日は、気持ちの良い青空のもとエコフリーマーケットも開かれ、日向市内外からたくさんの人々が集まりました。この上映会は、日向市の若者を中心にした実行委員会が自主的に行ったもので、風光明媚な日向から、若者達による新しいムーブメントの始まりを予感させるイベントだと感じました。
(レポート:藤木テツロー)
開催日:2008年2月3日(日)
開催場所:日向市中央公民館
主催:日向市六ヶ所村ラプソディー自主上映実行委員会主催
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◆作品紹介
青森県に、人口11,564人(平成20年1月31日現在)の六ヶ所村という小さな村がある。2004年、六ヶ所村に使用済み核燃料再処理施設が完成した。原子力発電所で使われた燃料からウランとプルトニウムを取り出す再処理工場である。所有する日本原燃鰍ヘ安全性を主張するが、一方でこの施設が本格稼動すれば、原子力発電所が一年間に放出する放射能を一日で大気、大地、海に放出されると言われている。放射線物質は青森県だけではなく、隣県の農作物や魚介類を汚染する。イギリスの再処理工場・(セラフィールド)、フランスの (ラ・アーグ)周辺でも、白血病の発症率が高くなっている。くらしの根っこに核がある。推進派の住人は期待する。過疎、少子高齢化で苦しむ村を経済的に潤してくれることを…。反対派の住人は言う。「よほど鈍感じゃないと暮らせない。家の下に地雷があるようなものだ…」と…。巨大な国家プロジェクトを前にそれを受け入れるしかないと諦める人たちもいる。2007年11月には本格稼動する。推進だろうと反対だろうと、核と共に生きることを余儀なくされている。なぜ、六ヶ所村にこの施設が必要なのか?あなたに問う。
☆参考
映画「六ヶ所村ラプソディー」のホームページ
http://www.rokkasho-rhapsody.com/
http://ameblo.jp/rokkasho/
青森県・六ヶ所村
http://www.rokkasho.jp/
日本原燃株式会社
http://www.jnfl.co.jp/
ストップロッカショJP
http://stop-rokkasho.jp/
原子力資料情報室
http://cnic.jp/
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◆スタッフ紹介とコメント
◆ご挨拶
☆実行委員長・大武優子さん
「今日は寒い中、たくさんの方に集まっていただき、大変嬉しく思っています。本当にありがとうございました。私ははじめ、このイベントをたった一人でやろうと思って始めました。けれども、この自分の思いを周りの人たちに伝えていったら、たくさんの人たちが力を貸してくださって、こうして素晴らしいイベントを作り上げることができました。一人ひとりの力はすごく小さいと思います。けれど、勇気を持って伝えていくことで、その思いが伝わって、繋がって、そして必ず大きな力になると思います。まずは、知ることから始まると思います。もし真実を知って、そして少しでも不安に思ったら勇気を持って動いてほしいと思っています。今日は本当にありがとうございました。」
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◆六ヶ所村核燃料再処理施設について
☆副実行委員長・田中春菜さん
「私は、去年の9月頃からこのイベントを知って、委員長の大武をはじめ、色々な人と関わらせてもらいました。すごく、貴重な体験をさせてもらいました。この映画の舞台になっている六ヶ所村は、青森県下北半島の根っこにある村です。その村には、核燃料サイクル基地と言う原子力に関係した施設があって、この映画で取り上げられている再処理工場も、その基地の中にあります。原子力発電所はウランを使って発電しているのですが、その発電所からは、使用済み核燃料という使い終わったウランがでてきます。その使用済み核燃料の中の燃え残ったウランと、ウランから新しくできたプルトニウムを取り出してリサイクルできるようにするのが再処理工場の役割です。このウランの流れのことを核燃料サイクルといいます。でも、今はまだ新しくできた燃料を原発で使用することは、技術的な問題もあってできていません。この映画の中では、2007年の11月に再処理工場が本格稼動するとナレーションされますが、色々なトラブルもあって稼動していません。今月2月中に、稼動すると言われておりますが、それもまた延期しそうです。
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◆実行委員長・大武優子さんインタビュー
-----『六ヶ所村ラプソディー』の上映会をしようと思ったきっかけを教えて下さい。
大武優子さん:長野県に住んでいる友だちが『六ヶ所村ラプソディー』を観た感想を教えてくれて、それで興味を持ちました。それから、六ヶ所村のことを調べて、放射能汚染が広がるような施設があるんだってびっくりして、それで『六ヶ所村ラプソディー』のことを調べたら自主上映できるっていうことを知り、自分でもこれだったらできると思いました。私自身がこの映画をみたかったし、自分ひとりで観るんじゃなくて友だちみんなと観たいと思いました。そして、こういう問題について語り合いたいなって思いました。
-----想いを形にするのは、とても大変なことだと思いますが、映画の上映会等のイベントに携わった経験などはあったのですか?
大武優子さん:ありませんでした。でも、環境問題には興味がありました。ベジタリアンになったのが一昨年の11月で、ベジタリアンになったのと同時にマイバッグを持ったり、マイ箸をもったり自然と一緒に生きていくことに興味が湧いてきて、それからずっと続けてきたのですが、あるとき友だちが「あなただったら、それを広めていける力がある」って言ってくれて、それで映画もやろうと思いました。9月に実行委員会をつくって、10月の終わりに試写会をしました。
-----実際、映画を観てどう思いましたか?
大武優子さん:それまでは、凄く怒っていました。国のやり方とか政治家とか、日本原燃とか。何でそんな大切なことをみんなに伝えないでやっちゃうのって思っていました。けど、映画を観て思ったんです。私たちもそれを求めてこなかったんですよね。私は政治とかに興味を持たなかったし、選挙に行きませんでした。そういうことが六ヶ所の映画に出ていた人たちの言葉に繋がっているって思いました。その中で本当に人間のエゴみたいなことを考えるようになりました。そして、これは六ヶ所村の話だけじゃないと思いました。自分の身近な問題と全部共通しているって思いました。この活動を始めてから赤江浜のサーファーや、高千穂線の復活運動をしている人たちと出会いました。赤江浜の人工リーフ建設の問題にしても、高千穂線の問題にしても、県民に十分な説明をしないで決定事項として大きく報道する。そういうことに憤りを感じていたけど、これは誰かの責任を責めるだけでは意味がなくて、今までこういうことを知らなかったし興味も無かったし、無関心だったし、実際に知っていても勇気がなくて行動しなかった自分、私たちみんなに責任があると思いました。だから、本当に一人ひとりが動かなきゃ、絶対に変わらないって思ったんです。それをイベントのテーマにしたいと思いました。
-----イベントを終えての感想を聴かせて下さい。
大武優子さん:予想以上にたくさんの人が来ていて、こんなに関心があるんだってびっくりしました。サーファーも多かったですよね。そういう繋がりが嬉しかったです。出来れば一年に一回は県北で上映会をやりたいです。今は頭の中が真っ白なんですけど、また、みんなでパワーを溜めて何かやりたいと思っています。映画の映像が乱れていたのは本当に申し訳なかったです…。来てくれた方々には、本当にありがとうございましたっていう気持ちと、映画の中の言葉でもあったんですけど、「出来る範囲」じゃないときついから…、出来る範囲でも、何か動いて行きたいなっていう気持ちが、このイベントから生まれてくると嬉しいです。
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◆森の声・代表 正木高志さんにインタビュー
URL:http://www.wacca.com/88/08/masaki/masaki.html
-----たくさんの人が集まりました。環境問題についての意識が高まっているのでしょうか?
正木高志さん:本当にたくさん人が集まったのでびっくりしたね。この映画の上映が全国で300回以上になっているんだよね。去年の今頃は、50回もいってなかったと思うよ。だから、凄い勢いで全国に広がっているよね。人の意識の変わり始めなんだけど、凄い始まりだなと思う。特に今年はこういうイベントもそうなんだけど、メディアも環境問題を取り上げているんだよね。そういう意味では、大きなトレンドの中にあると思うけどね…。
-----グラウンディング(大地回帰)と科学進歩についてですが、今の社会は持続不可能と感じて自然に帰る人と、今までどおり科学進歩を信じて邁進する人と二極化しているように思えるのですが…。
正木高志さん:僕は『グラウンディング(大地回帰)』の生き方をするっていうことなんだよね。バランスをとって、どの程度のグラウディングをするかっていう話ではないと思うよ。二極化っていうけど、同じものが別れていくっていうこととは違うんだよね。例えば、夜明けが来たときに、夜と朝が二極化したっていわないでしょ。夜が終わったから朝が始まる。もちろん、二極化したみたいに見える時期がある。例えば春か冬かわからんぐらいの春の日だったりね。でもこれはよくみると二極化じゃないんだよね。二つが混ざっているけれども、冬からだんだん春になっているんだよ。そんなふうに、環境のことに目覚めていない世界の闇が、冬が終わって、春が生まれる。目覚めの春っていうでしょ。そこのところの考え方は非常に重要だと思うよ。古い時代が終わって新しい時代が始まる。科学的に邁進していこうというのは、新しいものをクリエイトしていくっていうことじゃなくて、古いままで突っ走っていくっていうこと。つまりは、どんどんどんどん落ちていく。二極化っていうきれいごとじゃないと思う。
-----その中で、多くの現代人が生き方を迷っているのだと思いますが…。
正木高志さん:今日来ている若い人たちは、もうグラウンディングトレンドの中にいると思うよ。エコトレンドっていうのは、まだ意識が浅いんだよね。グラウディングはエコとか、グリーンとかよりも、もっと深いものだと思う。この言葉は、ハワイのネイティブの人たちから生まれている。ネイティブの人たちっていうのは森からでていない人たちだから、グラウンディングしたままの人たち…。その人たちが、深い自然の知恵を教えてくれる。僕からみるとキーワードなんだと思う。それが、先住民に対する興味だったりするわけでしょ、これも若い人たちのトレンドでしょ。それは、滅びつつあるネイティブの人たちに同情するっていうような話じゃなくて、ネイティブの人たちのメッセージを真剣に受け取っているってことでしょ。でも、ネイティブに戻って行くわけじゃない。僕らは文明の最先端から生まれ変わっていく。文明がグラウンディングしていく。グラウンディングした文明っていうことなんだよ。例えば、sustainability(サステナビリティ)という言葉がある。持続可能性という意味なんだけど、ほとんどの場合は、今のマネーシステムをどうやって持続可能にするかっていうことなんだよね。でも、今のマネーシステムは持続可能じゃないでしょ。持続不可能性を生み出しているわけ…。そこに、意識のすり替えっていうか、詐欺みたいなところがある。人も、進んで騙されたくなるところもあるんだけどね…。僕は、『現代文明』と書いて『アメリカ』と読むんだけれども、現代文明をどうやってサステナブル(持続可能)にするかっていうことじゃないでしょ。サステナブルじゃない現代文明を越えて、サステナブルな文明がどうやって生まれるのかっていうことに本当のポイントがある。現代文明というのも、もともと悪かったわけじゃなしに、500年、600年と経って、それで終わりのときが来ているんだよ。その文明を否定するっていう必要はないんだよ。でも、今の文明は続かない。だから、新しい文明になる。戻る訳じゃない。こういう話って東京とか大阪とか先端意識の中で話されている。もちろん、そういうところにいた人たちが、どんどんどんどん田舎に入ってきている。田舎の一番山奥で暮らし始めている。そこで、新しい意識が生まれつつある。
-----若物たちが中心になって作り上げた今日のイベントも、グラウンディングトレンドの現れなのですね?
正木高志さん:そうなるようにと思って、今日は日向に来たんだよ (笑。
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◆エコフリーマーケット
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◆ジャンベチーム『B-bross』
ジャンベのリズム♪奏者の楽しさが伝わってくる♪
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◆『hou』ライブ
言葉の力を信じて歌うhouさん。天と繋がる感覚が嬉しい♪
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◆有機農法、無農薬野菜の話もありました☆
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◆映画・イベントの感想
☆『寒川』助監督の坂元敏志さん
「実は観るのが2回目なんですけど、前回観たときにはまだ遠い話なんだな〜と思って実感がわかなかったんですけど、もう2008年になっているのでタイミング的には、真っ只中なんだなっていうのを今日改めて感じています。この映画は賛成反対っていうのを鮮明にあらわしている映画じゃなくて、誰にとっても選択に迷いがあるっていうのを反映している映画です。観ないことには考えるきっかけにもならないので、今日、日向で観られて本当に良かったって思いつつ、じゃあ自分はどんな選択をするんだって余計考えさせられました。お米を作っている農家の方が言っていましたよね。中立っていうのは楽だ。反対だと覚悟しないといけないし…。って」
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☆オーガニック・カフェ『天空Zeal』の福田久美子さん
「若い人は行動力が凄いなあと感激です。頭で考えるんじゃなくて心で感じたことを行動に移すという素晴らしさが私には励みになりました。正木さんの話であったけど、体をつくっているのは環境だというところに立ち戻ること。私は『食』のお店をやっているんですけど、『環境=食』。今年、私がやりたいことは消費者と農家を繋げること。消費者が農家の方にこういうものを作って下さいと訴える力がもっともっと大きくなればお店に並ぶものも変わってくるから…。自分が食べているものに関して興味を持って、食べ物が体を作っているということを、わかってほしいなーと思いました。プランターでも、自分で種を植えて育ててみるっていうことをやると意識が変わってきます。まずは、自分の生活を見直すことが、私たちができること。六ヶ所村の問題は遠いところの話ではなくて、自分の毎日の生活に潜んでいることだと思います」
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◆テツロー感想
『六ヶ所村核燃料再処理施設』のことは、以前、パワナビで取材したナマケモノ倶楽部の中村隆市さんや、六ヶ所村を訪れたことのある友人から聴いていました。有名なところでは、音楽家の坂本龍一さんがこの問題に対して運動をおこしています。映画・『六ヶ所村ラプソディー』は、初めて観ました。六ヶ所村で作られるプルトニウムには使い道がないといいます。その物質は、角砂糖5個分で日本が全滅できる恐ろしいものだといいます。 年間に海に放出する量は、致死量47000人分だといいます。本当に必要な施設なのでしょうか?この映画を見たときに、高千穂町の土呂久鉱毒事件のことを思い出しました。砒素精製のための亜砒焼きによる煙、汚染された水により、多くの村人に健康被害がでました。一家全員が死滅したところもあります。木は立ち枯れ、飛んでいる鳥も汚染された大気の中で中毒をおこし落下するほどでした。牛も死に、作物も収穫できなくなった村人は、山を越えて作物を買いにいきました。日銭を求めて苦しみながら鉱山で働きました。村や県は小さな村の生命より、権力の大きな方を大切にしたという歴史があります。土呂久に限らず、水俣や、他の公害問題でも同じように、本来であれば住民の生命を守る責任のある企業や、国が、逆に被害者を貶めるようなことをしています。最近でも、薬害肝炎問題、薬害エイズ問題、年金問題など、国の無責任な体質が露呈しています。今回のイベントの実行委員長の大武さんは、映画『六ヶ所村ラプソディー』を、「考え、行動を起こすための種」と言いました。僕からみれば、それを運んだ大武さんをはじめ、実行委員会のみんなの行動もまた、「考え、行動を起こすための種」だったと思います。大武さんはサーファーです。副実行委員長の田中さんは、中学生です。一般の人が意識を高く持つことで、大なり小なり、自分たちの生活に色んな変化がでてくると思います。未来に希望の持てる、素晴らしいイベントだったと思います。
投稿者 blogpawanavi : 2008年02月28日 21:11
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コメント
「六ラプ」イベントからひと月たちましたが、詳しいレポートありがとうございます。正木さんのインタビューも話し言葉をそのまま載せているので、わかりやすかったですよ。(ただGrounding=グラウンディングの片仮名が、途中からグラウディングになってたのが少し気になりましたが…)
正木さんの20年前のキーワードは“自給”や“自立”だったけど、今思うとそれはまだ人間の側に力点が置かれていました。しかしこのGroundingという言葉には、もっと深く自然の側に入っていこうよという、意志や願いが感じられますよね。
投稿者 石窯男 : 2008年03月04日 09:04
石窯男 さん、コメントありがとうございます!
春菜ちゃん、頑張りましたね!
正木さんの話、とても分かりやすかったです。正木さんの考えや、存在がとてもありがたいような気がします。石窯男 さんが言うように確固たる意思を感じられるからだと思います。
曖昧なものが多い世の中にあって、それってやっぱり道しるべになりますよね。
投稿者 テツロー : 2008年03月16日 09:22
