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2007年07月09日

第13回宮崎グラフィックデザイン展2007レポート [ 宮崎市 ]

◆JAGDA九州大会in 宮崎共催〜「焼酎とデザインの仕事展」
 6月23日〜7月1日、宮崎市橘通3丁目バス停前のプロショップ日高跡では、宮崎を代表するグラフィックデザイナーの集まり、宮崎グラフィックデザイナーズクラブによる、第13回宮崎グラフィックデザイン展2007「焼酎とデザインの仕事展」が行なわれました。グラフィックデザインというのは、印刷を主体としたデザインで、ポスターとか、パンフレットとか、パッケージなどがあるのですが、意識的に自分の身の回りを見てみると、驚くほどの数のグラフィックデザインに囲まれて暮らしているのがわかります。今回の個展では、宮崎のデザイナーが今までに携わったデザインの仕事と、宮崎には欠かせない飲みもの、『焼酎』、をテーマに作品が展示されました。そんなことから、こちらのレポートでは個性が際立つ作品を制作している宮崎のデザイナーの皆さんとその作品を紹介しつつ、「第13回宮崎グラフィックデザイン展2007」の実行委員長・萩原宏典さん(はにわ広告事務所代表)に「宮崎とグラフィックデザイン」についてあれこれお聞きしましたので、合わせてご覧ください。
(レポート:藤木テツロー)

ポスター 会場内
会場内 会場内

主催:宮崎グラフィックデザイナーズクラブ
MDC事務所 (有限会社SDグラフィックス内)
宮崎市霧島3丁目79加賀ビル1F
TEL:0985−23−5259
FAX:0985−23−5630
URL:http://www.mdc-web.info/

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◆会場風景

 ほぼ毎年行なわれているこの作品展、残念ながら今年の開催は終わってしまいましたが、興味を持たれた方はぜひ、こちらの「宮崎グラフィックデザイナーズクラブ公式ホームページ」をごらんください。今までの活動履歴なども見る事ができます。

URL:http://www.mdc-web.info/

会場風景 会場風景
会場風景 会場風景
会場風景 会場風景


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◆実行委員長、萩原宏典さん
(はにわ広告事務所代表)

萩原宏典さん

-----宮崎グラフィックデザイナーズクラブと、MDC展について教えて下さい。

萩原さん グラフィックデザインというのは、印刷を主体としたデザインで、ポスターとか、パンフレットとか、パッケージとか、色々あるんだけど、宮崎グラフィックデザイナーズクラブは、宮崎に住むグラフィックデザイナーの集まりです。最近は、カメラマンの方も参加されているのですが、今回は特別に宮崎公立大学でデザインを教えていた田中薫さんも参加されてのMDC展(宮崎グラフィックデザイナーズクラブの略)となりました。今回のMDC展は、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の九州大会が宮崎であるということもあり、共催という形で、今年のMDCのテーマ展も、(JAGDA)の九州大会のテーマと同じ、『焼酎』で遊ぼうということになりました。MDC展はほぼ毎年、やっているのですが、昨年は全国でも初めて、グラフィックデザイン展を美術館でやりました。というのは、美術館はまだ、写真や習字と同様に、グラフィックデザインを美術として認めていないんです。その中で、全国に先駆けて宮崎で宮崎のデザイナーと東京のデザイナーをお招きして開きました。グラフィックデザインを通して宮崎の活性化に貢献するという意味でも、最近は宮崎の街の中で展示会をやっていますし、宮崎でもこれだけのデザイナーがいるんだよということを知ってもらいたいですね。

-----グラフィックデザインには、宮崎を元気にする力がありますか?

萩原さん いや、厳しいかもしれない(笑)。ただ、今は東国原知事のお陰で宮崎は話題になっていて、知事のシールが張ってあれば何でも売れるという世界なんだけど、これはブームだから、リピーターが増えないとブームで終わっちゃうだろうな〜と思います。ブームが終わった時に品質やデザインが問われ、これからが正念場になってくると思いますので、ちゃんとしたデザインをしないといけないと思っています。デザイナーの仕事もどんどん変わっていっているんだけど、今、デザイナーも物づくりの段階から入っていくようになりました。結局、商品が良くないと、デザインが良くてもヒットしないわけです。物もよくて、デザインも良い、全部良いというヒットするものを作ろうと思ったら、デザイナーも出来上がったものに対して外側だけを作るんじゃなくて、最初から積極的に中に入って作ろうという流れになっています。

-----宮崎にはデザインしたい、良い素材はありますか?

萩原さん 素材自体は、宮崎は宝の山という人がいるぐらいだから、いいものはたくさんありますよ。それを上手くちゃんとデザインをして売っていかないといけないんだけど、今までの価値観がガラッと変わってきてるし、今の暮らしにあってないとなかなか売れないというのがあります。例えば、家具でいうと椅子だけとか、テーブルだけとか・・・。食器類にしたって統一感が重要なんです。それぞれがばらばらだと中々売れません。これからはトータルでデザインしたものを提案していかないと東京なんかのデパートにバラバラで置いても力がないんです。それをトータルコーディネートできるデザイナー、ディレクターが必要なのと、企業も一緒になってやらないといけないんです。それを色んな場所で、様々なものを利用し発表して、地方でも売って行けるようにして行かないといけないんじゃないかなと思います。前にいったように、もしそうなれば、デザイナーはデザインだけじゃなくて、物づくりから入るべきだし、大学の先生や色んな人たちが協力して新しい商品の開発や古いものの掘り起こしをやっていかなければならないと思います。もう地方から世界に発信できる時代になっているので、物が良ければ売ることができると思います。

-----萩原さんが目指しているデザインはありますか?

萩原さん 僕が目指しているデザインの究極は、『ご飯と味噌汁』。見た感じは普通のご飯と味噌汁なんだけど、素材は本物の良いものを使って、ご飯は釜を使って美味しく炊いて、味噌汁も本物で、器もいい。食べてみると味が違う、確かに美味しい。ご飯と味噌汁なんだけど、そのシンプルさの中に、もの凄さが見えるようなものが出来ると、いいなあ〜と思います。物が良ければ飾らなくていい、良さは食べてもらえばわかる。また、食べたいなあ〜。毎日でも食べたいな〜と思えるような、デザインが出来ればと思います。

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◆宮崎グラフィックデザイナーズクラブの皆さん

〜上から:名前/所属/画像/コメント〜


田方剛さん
有限会社タガタ企画代表

田方剛さん 田方剛さん

「宮崎のデザインの仕事を考えるとある程度オールマイティじゃないと飯は食えません・・・。ロゴから、看板、ちらし、メニュー、名札からなんでもかんでもしてやらにゃいかんですね。だから、イラストレーターだけ、コピーライターだけで宮崎で生業にするというのは、とても難しいものがありますよね・・・。いい仕事をするには、一つのことに精通するだけではなくて、ある程度オールマイティにこなせるか、良いブレーンを持つことが大切ですね。私が心がけているのは、クライアントとの約束事をきちんと守るということですね。それが今まで続けられてきた理由じゃないかなと思いますね。ITの波に飲み込まれんように、これにしがみついて、なんとか着いて行けるようにやっていかないとダメだって思っています。」


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牧野剛己さん
(有)マキノデザイン代表取締役

牧野剛己さん 牧野剛己さん

「今回はグラフィックデザイナーズグラブのデザイン展なので、冊子を中心にグラフィックを主として展開したものを出させてもらいました。うちの場合は写真も、コピーも、デザインも、作曲も、なんもかんも自分一人でまとめていくのですが、うちの売りはコピーなんです。コピーが読み物になるように文章を構築しています。CI企画(企業のコンセプト、イメージ)、SP企画(販売促進)を戦略プランとして、国内外に発信しています。」


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吉村博子さん
宮崎大学教育文化学部付属中学校、鵬翔中学・高等学校、美術科非常勤講師

吉村博子さん 吉村博子さん

「デザインっていうのは、美術の一つの分野ではあるんだけど、生き方自体をデザインするっていうか、普段の暮らしでもかっこいい自分を作っていくっていうことが、最終的な目標かな〜って気がするんですよね。この作品は橘通りに面した不動産会社のガラスの壁面に描くイラストレーションだったので、ずっ〜と流行り廃りなく、みんなに見てもらいたいな〜という気持ちで作りました。」


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鈴木要さん
宮崎ユニバーサル・カレッジ グラフィックデザイン学科講師

鈴木要さん 鈴木要さん

「今回は、自己表現という形で立体画とタペストリーを作りました。仕事ではなかなか難しいとは思うんですけど、自分が表現したいものを素直に出して、それを見る人が受け止めてくれるのかというところに、すごく興味があるので、あまり肩肘を張ってかっこつけてやるのではなくて、その時々に感じていることとか、思っていることを形にあらわせればいいなと思います。」


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その他、今回の個展に参加された宮崎デザイナーズクラブのメンバー

井上喜司さん  ビーリオセントリック 代表

金丸二夫さん  DESIGN WORK 代表

須賀田幸人さん ミラクルハウス 代表

塩川陽一さん  スタジオむーぶ 代表

関谷小百合さん 宮崎レディスカレッジ 総合デザイン学科 専任講師

田島和人さん  グラフィックデザインアップタウン 代表

田畑良親さん  有限会社デザイン・キャット 代表

堀田明さん   デザインパーク 代表

松村慎一さん  有限会社SDグラフィックス 代表

水間京子さん  水間デザイン 代表

山口眞一さん  山口デザイン室 代表

三輪浩治さん  アド・ルックス 代表

特別参加
田中薫さん  元宮崎公立大学人文学部教授


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◆会場のお客さん

会場のお客さん 会場のお客さん


鈴木洋世さん
宮崎レディスカレッジ 総合デザイン学科2年
「自分もデザインの勉強をしているんですけど、やっぱりプロの人たちは凄いですね!自分はあんまり奥深く考えないんですけど、先生たちは、ちゃんと一から十まで考えているのが、伝わってきます!」


鈴木久美子さん
宮崎レディスカレッジ ヘアアート学科2年
「先生が写真を撮ってくれたので見に来ました。やっぱり、自分たちが撮る写真と違いますね。色んな先生の色んな考えが知れてよかったです。二階の焼酎展も、とても印象に残りました。」


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◆藤木テツロー談

会場風景 会場風景

 今回の取材では普段の生活の中で見たことのある作品もあり、その作品を作ったデザイナーの人柄に触れることが出来たので、とても親しみがわきました。特にテーマ展『焼酎』では、黒壁に神楽の時に飾る彫り物、畳までひいてあり、その中に参加された個性の異なるデザイナー達の作品がそれぞれに飾られているのにも関わらず、統一された印象を持つことができ、なおかつ、つい焼酎が呑みたくなるような空間が広がっているのには、流石だな〜と思いました。

会場風景 会場風景
会場風景 会場風景

 形、色、言葉。色んなエッセンスを一つの形にまとめあげていくのが、デザイナーの仕事!個展を通して、デザイナーの方から一般の私たちにデザインの世界をわかり易く伝えてくれるのは、とても意義のあることだと思います。宮崎のデザイナーが宮崎の商品をデザインする事で見えてくる、デザインの奥にある理想の宮崎・・・。自信を持って愛せる宮崎ブランドを、生産者、デザイナー、そして私たち消費者で作って行けたらいいですね。来年の宮崎グラフィックデザイン展には、新しい宮崎ブランドが出来上がっているかもしれません!?全世界的にブームになるようなものが、宮崎から発信できたら面白いですね!

会場風景 会場風景
会場風景 会場風景

投稿者 blogpawanavi : 2007年07月09日 20:49

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