2005年02月17日
ザ・コミットメンツ [ ビデオ/DVD/ドラマdrama ]
The Commitments
1991年/英 1時間58分 カラー
ビデオ・DVD
監督:アラン・パーカー
製作:?ロジャー・ランドール・カトラー/リンダ・マイルズ
製作総指揮:アーミァン・バーンスタイン/
トム・ローゼンバーグ/スーター・ハリス
原作:ロディ・ドイル
脚本:ディック・クレメント/イアン・ラ・フレネ/ロディ・ドイル
撮影:ゲイル・タタソール
音楽:G・マーク・ロスウェル
編集:ジェリー・ハンブリング
出演:ロバート・アーキンズ、アンジェリン・ボール、アンドリュー・ストロング
どーも。また音楽映画です。しかし、今度は頭に『青春』がつきます!本作の主人公「ジミー」の回想という形で、物語は進んでいくのですが、学生時代にバンドやった!とかやりたいと思った!という皆様方、はたまた、やってる!今やりたいと思ってる!という少年少女の皆様は、絶対観とくべし!!マストです!
■マルフさん(ストーリー&レビュー)
■ストーリー
アイルランドのダブリンに本物のソウル・バンドを作りたいと夢みるジミーは、自らがマネージャーをつとめ、ボーカルをスカウトし、新聞にメンバー募集の広告をだし、おまけに憧れの女の子までコーラスメンバーに誘い、よせ集めながら、「ザ・コミットメンツ」を結成する。屋根裏部屋でのレッスンを重ね、ステージをこなし、めきめきとその実力を伸ばし、人気を得ていくバンド。しかしその一方で、音楽性、人間関係などメンバー間のすれ違いも大きくなっていく。そして、ついにレコーディングのオファーまでバンドのもとによせられるようになるのだが・・・。
1991年英国アカデミー賞受賞項目
■ 作品賞 ■ 監督賞 ■ 脚色賞 ■ 編集賞
■レビュー
ウィルソン・ピケットやオーティス・レディング等の名曲の数々が、また効果的に使われております。しかも!バンド映画なので、劇中のバンド「ザ・コミットメンツ」が演奏しとるわけです。これがまたいい!なんと、ボーカルの「デコ」役のアンドリュー君は撮影当時16歳!まじ?ふけすぎ!いや、歌すごすぎ!まじ、彼の歌はすんごいから!バラードなんて絶対泣くから!サントラ買っちゃうって!まじで。っていうか買ったほうがイイってサントラ。2枚リリースされていたんですが、ベスト盤まで後にリリースされてます(こちらにはアンドリュー君のソロの曲も入ってます)。
さて、音楽面でだけ語っちゃってますが、映画としても良く出来てます。たしかに監督以外は「だれ?」って面子でしょうが、リアルなんだなぁこれが。キャストはオーディションで選ばれたミュージシャンがメインです。そう!役者としては未経験者ばかりというのも驚きなんですが、作品はこれまた何度も観てしまうクオリティに仕上がっとります。バンドメンバーのキャラが非常に起ってます。特に、過去にエルビスとも共演したことがあって、昔はブイブイ言わせてたらしいトランペットの「ジョーイ」。彼には注目です。うさん臭いんだけど、結局みんな信じちゃう。ってか信じたくなっちゃう。だってその方が楽しいんだもん。
笑えるけどちょっぴり切なかったり、青春だとか人生だとか、夢だったり愛だったり、観る度なにか考えちゃうそんな素敵青春音楽ムービー「ザ・コミットメンツ」。アイルランドの若造も宮崎の若造も結局同じなんだなぁと思っちゃう映画です。あ、そうそう本編の中に、アイルランド出身の4人兄妹バンド「ザ・コアーズ」のメンバーがチョイ役ででてます。もちろん当時彼等はデビュー前。たぶん映画のオーディション受けたんだろうねぇ。
投稿者 blogpawanavi : 21:07 | コメント (0) | トラックバック
2004年07月29日
青いパパイヤの香り [ ビデオ/DVD/ドラマdrama ]
L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE
1993年/仏・ベトナム 1時間44分 カラー
ビデオ・DVD
監督 ・脚本:トラン・アン・ユン
音楽 :トン=ツァ・ティエ
出演:トラン・ヌー・イェン・ケー 、リュ・マン・サン 、グエン・アン・ホア
※カンヌ映画祭カメラドール賞・セザール新人監督賞受賞の
フランス在住ベトナム系フランス人、トラン・アン・ユン監督のデビュー作。
この映画、監督をはじめスタッフのほとんどがパリ在住のベトナム人で、撮影もほとんどパリでおこなわれたとのこと。だからヨーロッパからみたアジアという雰囲気が映画全体に漂う。映像の美しさを見るも良し、アジアンテイストのインテリアをチェックするも良しといった感じ。
■印さん(ストーリー&レビュー)
■ストーリー
舞台は1951年ベトナム、サイゴン。10歳くらいの少女(ヌイ)が奉公先を訪れる。奉公先は布や糸を商い、家族構成は放浪癖があり趣味人の父、健気に家族に尽くし実際に店を切盛りする母、息子3人と父方祖母。家族は数年前、ヌイと同じ年代の娘を亡くし、落胆していた。そのため奉公先の母はヌイを自分の娘のように愛しむ。末っ子の少々?のイタズラはあるが基本的に悪意のない家族のなかで、ヌイは奉公を淡々とこなしていく。そんな中、ヌイは家族の長男の友人クエンに、ほのかな憧れを抱く。主人の死などを経て、経済的に窮し、家族構成も変わっていくなかで、ヌイの奉公先は、かつて憧れていたクエン宅に変わる。クエンは資産家の家に生まれ、パリ帰りの新進の作曲家というヌイとは違う世界に属し、美人の恋人がいた。しかし、ヌイが鏡に向かい口紅をさす仕草でクエンはヌイの存在に気づき、その後二人は結ばれる。
■レビュー
まず映像で印象に残ったのは水。水はヌイの生活の中で台所仕事や水浴等各所で効果的に使われ、肌をつたう水がキラキラして美しい。個人的には思春期の頃、漠然と水のような人間になりたいと思っていた。夏目漱石の則天去私をテーマにした「明暗」の登場人物・明子さん、図書館の神様の垣内君、チェット・ベイカーのトランペット、ナットキング・コールのスターダスト等等のように体調、機嫌や状況に関わらず人、物のあるがままに対して反応する姿は形を持たず何物にでもなれる水のようだ。ヌイはあまり言葉を発しないし感情もあまり表さない。ただ淡々と物事に接し、対処する。まさに則天去私。感情をあらわにしたのは、悲しみは自分を娘のように育ててくれた奉公先の母と別れるとき、喜びは映画終盤のクエンに愛され、言葉を習うときだけだった。ちなみに最後の笑顔は妊婦の笑顔だという人もいるが男の僕にはそこまで読み取れなかった。
子供の頃のヌイ役を演じている女の子(リュ・マン・サン)は大きな目をくりくりさせかわいらしいが、10年後とテロップが出て大人になったヌイ(トラン・ヌー・イェン・ケー)を見て、思わず?と軽い違和感を覚える。なんだか五輪真弓と鈴木杏樹そして篠原ともえをたして3で割ったようだ。しかし、スラリと伸びた手足、立居振舞の美しさで次第にそれにも慣れてくる。大人になったヌイが登場し、二度、ドビッシーの月の光が流れる。あの曲がもつ静と動が映画全体の持つイメージのようにも感じられた。
映画の最後にヌイが言葉をクエンに習っている教材の詩、 「調和ある水の戯れの美しさにたとえ水が逆巻いても桜の木は凛と佇む」 はヌイの生き方そのもの。欲深き自分の毎日を恥じ、無欲の強さを実感した。しかし大人になったヌイ、特にクエンを自分の寝室に迎えるときは容貌の変化から若干、作為的な感も否めないがそれは監督の本意ではないと思う。いずれにせよ蒸し暑い夜の続くこの時期、クーラーのきいた部屋でゆっくりと眺める映画として、ちょとオススメです。
どうでもいいがヌイの恋人役クエンを演じている俳優が僕の大好きな熊本市にあるバー・ヴェスパのバーテンダー「須郷さん」にそっくりだ。映画とともにこの方のカクテルをお薦めしたい。映画同様、カクテルがしっかり調和していて、お店の雰囲気
投稿者 blogpawanavi : 20:47 | コメント (0) | トラックバック
2004年07月22日
8人の女たち [ ビデオ/DVD/ドラマdrama ]
8 FEMMES / 8 WOMEN
2000年/仏 1時間51分 カラー
ビデオ・DVD
監督 :フランソワ・オゾン
原作 :ロベール・トーマ
脚本: フランソワ・オゾン 、マリナ・ドゥ・ヴァン
音楽 :クリシュナ・レビ
出演:ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール
エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン、フィルミーヌ・リシャール
※史上初ベルリン国際映画祭主演女優8人全員受賞
ベルリン国際映画祭では、キャスト8人全員が銀熊賞(最優秀演劇賞)をとった伝説的って言ってもいいような作品です。とにかく出演者が豪華!妻の母役・マミー(ダニエル・ダリュー)、妻役・キャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)、妻の妹役・オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)、メイド役・ルイーズ(エマニュエル・ベアール)、夫の妹役・ペエレット(ファニー・アルダン)、長女役・シュゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)、次女役・カトリーヌ(リュディヴィーヌ・リシャール)、乳母役・シャネル(フィルミーヌ・リシャール)、仏映画ファンの方にはたまらないキャストなんじゃないかなって思います。
■タマキさん(ストーリー&レビュー)
■ストーリー
1950年のフランス。クリスマス・イブの朝、女子大生シュゾンが、帰省した。しかし、彼女を待ちうけていたのは、父マルセルの刺殺体だった。雪に閉ざされた大邸宅で一家の主が殺された。クリスマスを過ごそうと集まった家族は、メイドも含めて、8人全員が女!そして、全員が容疑者に!!お互いの疑心暗鬼が深まる中、怪しくも美しい8人の女たちの秘密が次々に明らかになっていく・・・犯人は、一体誰?
■レビュー
上記で豪華キャストについて触れましたが、それだけではありません。すべてがお洒落だし、洗練されているんですよね。1950年の衣装もすっごくかわいいです。特に、長女シュゾンの衣装はお気に入りです。部屋の調度も趣味がよくてお洒落。そんな中で、「女とは何か」っていうのを、いかんなく見せてくれます。女同士の愛憎であったり、かわいらしさであったり、逆に嫌らしさであったり・・・。男性が見たら、ちょっと苦笑してしまうかもしれませんが・・・。そんな訳で、男性にはちょっと顔をひっこめてもらうことにします(笑)☆作品でももちろん男子禁制!登場人物中たった一人の男性で、今回の被害者である家の主人は、ちらっと後姿が映るだけで、もちろん言葉なんて一言も喋りません。徹底して、これは「8人の女たち」だけにスポットをあてた作品なんだなって思います。
さて、この作品。実は、キャストが全員歌って踊ります。舞台は、雪に閉ざされた屋敷の中のみという事で、見ているうちに、ミュージカルを見てるんじゃないかなっていう錯覚に陥いるほど!同時期の作品に、アカデミー受賞作品「シカゴ」がありますが、比較すると分かりやすいかもしれないですね。同じ題材を、アメリカ的センスで作品にしたら「シカゴ」に、フランス的センスで作品にしたら「8人の女たち」になったっていう感じです。確かに、「8人の女たち」は、犯人は一体誰?という古典ミステリー作品ではありますが、「ミステリー」という部分だけを期待して鑑賞してはいけません(笑)。むしろ、ミステリー要素は、スパイスにすぎないんです!なぜならば、唐突に始まるミュージカルシーンは、犯人探しのストーリーには、ほとんど関係ないんです(笑)。8人の女優たちが、それぞれ1曲ずつ歌を披露して、他の女優さんたちが、コーラスに入ったりバックでダンスを踊ったりするんですが、本当にチャーミングでかわいい!そして、色気があるんですよね。謎解きは二の次、とにかくこのかわいらしさを堪能していただいた後に、さて事件は?といった具合です☆
しかし、ただかわいいだけの映画でおわらないところが、この映画のスゴイところ。フランソワ・オゾン監督の技量ももちろんなんですが、現代を代表するフランス人女優達の素晴らしい演技の結晶が作品をさらに魅力的なものにしています。それぞれの女優さん達の持つ個性的な魅力が充分発揮され、8人全員のキャラが濃い上に絶妙に絡み合いお互いの味を引き出しています。誰が主役っていうわけでもなく、全員がこの屋敷を舞台に主役になったり脇役になっているのに、全然不自然ではなく、かといって盛り上がらないわけでもなく。各々のエピソードを、それぞれのタイミングで調和をとって盛り上げていっているんです。このさじ加減が絶妙なんです!!
さて、8人の女たちには、それぞれに秘められた秘密があるわけですが、全員が殺された主人と秘密を共有しているが故に、自分以外の人間を怪しく感じてしまいます。それが、たとえ血を分けた親族であったとしても・・・。この映画は、何回みても飽きないし、そのたびに新たな発見ができる、そんな作品だなと思ってます。
投稿者 blogpawanavi : 20:42 | コメント (0) | トラックバック
2004年04月06日
過去のない男 [ ビデオ/DVD/ドラマdrama ]
Mies Vailla Menneisyytta
2002年/フィンランド 1時間37分 カラー
ビデオ・DVD
監督・脚本・製作:アキ・カウリスマキ
出演:マルキィ・ベルトラ、カティ・オウティネン、アンニッキ・タハティ
簡単にいえば、蟹江敬三と岸田今日子が主演の恋愛映画といえばいいのだろうか?見たいような、見たくないような気もするが、ただならぬ雰囲気が漂っている。
■印さん(ストーリー&レビュー)
■ストーリー
舞台はフィンランド。夜汽車に乗って男がヘルシンキに到着する。到着しベンチに腰掛けて途方に暮れていると突然暴漢に襲われ、記憶を喪失する。病院から抜け出し、辿り着いたのはコンテナを住居にしている貧しい人々が暮らす街の一角。そこで過去をなくした男が繰り広げるドラマティックな生活をあくまで淡々と描いた作品。
■2002年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
■2002年カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞
■サン・セバスチャン映画祭国際批評家連盟賞受賞
■ハンブルグ映画祭ダグラス・サーク賞受賞
■レビュー
まずタイトルを見て考えた。過去をなくす。過去は決して優しいものばかりでは無い。かつての思わず穴があったら入りたくなるような出来事たち、やり直せるものならやり直したい人生の分岐点。時には思い出すだけで不愉快になるようなあの一言。でも本当に過去を消去してしまったらどうだろう。あの頬をそっとなでるようなそよ風、大好きだった女の子の赤らんだ顔、夏に食べるソーメンの食感、ライトアップされた高千穂峡等々、これらを忘れ去るには、ちょっと惜しい。そんなことを考えながらこの映画を見始めた。なんの説明も無く、夜汽車に乗ったちょっと事情がありそうな男(マルキィ・ベルトラ)を見て、蟹江敬三に似てると思った。冒頭の男と男を助けた家族との会話がストーリーを象徴している。男が助けてくれた家族の妻にお礼を言うと、貧しい暮らしをしながらも「恵まれてるの。住む所も夫にも週に2日だけど仕事があって。」と語る。また夫の方も男が記憶を失ったことに関して「人生は後には進まん。進んだら大変だ。」と話す。毎日の生活をそれ以上でもそれ以下でもなく受け入れる、人々の逞しい生活が伝わってくる。やがて男は救世軍という慈善団体に属する女(カティ・オウティネン=岸田今日子似)と出会い、当たり前のように恋をする。再生したことを自覚した男は、やる気になる。ここでもあくまでも表情は変わらないが・・・。
順調に生活が動きはじめた矢先、男は事件に巻き込まれ素性が発覚し、自分には妻がいることを知る。男はコンテナ街を離れ、妻に会いに行くが、自分がギャンブル狂で妻とけんかが絶えず、家を飛び出したという現実に対面する。男は淡々と妻の新しい男に「愛し合ってくれ。自分を愛するように。」と妻を託し、過去を精算した後、コンテナ街に戻っていく。電車に乗って帰る途中、ここで日本人なら驚くだろうが、電車のビィッフェで男が寿司と日本酒を注文するシーンでクレイジーケンバンドの「ハワイの夜」がBGMとして流れる。全編を通じていえることだが、この監督(アキ・カウリスマキ)、BGMも台詞として利用しているフシがあり、日本語の歌詞に、つい笑ってしまう。日本人の曲はもう一曲、同クレイジーケンバンドのメンバーの曲が使用されているが、タイトルは監督が命名したMOTTO WASABI(もっとワサビ)。男が自分のコンテナを掃除する場面で流れている。
この映画は2002年カンヌ映画祭でグランプリと主演女優賞(カティ・オウティネン)を受賞しているが、この時の監督のエピーソードがもっと可笑しい。皆が饒舌に行う受賞のスピーチで「まず、自分に感謝、そして審査員にも。」という短いスピーチで観衆を驚かせたとのこと。加えて映画祭入りする赤じゅうたんも踊りながら登場したとのことで監督は映画以上に面白い人かもしれない。是非一度酒の席をご一緒したいものだ。
記憶を失うということに関しては以前読んだ小川洋子著「博士の愛した数式」での読後に感じたことにも通じるが、都合の悪い過去なんて忘れてしまえば、人は何度でも許しあい、幾度でも再生できるのではないだろうか。自分勝手だと責めを負うかもしれないが、忘れてしまったものはある意味イノセンスではないだろうか?
ちなみにこの映画の登場人物で一番好きなのは男が世話することになった、いかにもひ弱そうなハンニバル(食人鬼)と名つけられた犬。可愛かった。
投稿者 blogpawanavi : 20:36 | コメント (0) | トラックバック
2002年10月14日
アマデウス [ ビデオ/DVD/ドラマdrama ]
AMADEUS
1984年/米 2時間40分 ワーナーブラザース
監督 : ミロス・フォアマン
脚本 : ピーター・シェーファー
原作 : ピーター・シェーファー
音楽 : ネビル・マリナー
出演 : F・マーリー・エイブラハム(サリ・エリ)、トム・ハルス(モーツアルト)
今回のレビューは「秋の夜長」「芸術の秋」にピッタリの作品「AMADEUS アマデウス」を勝手におすすめします!アマデウスとはもちろん、あの有名な「ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト」のこと。「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」や「きらきら星変奏曲」。なんかは、音楽の授業で聞いたことがあるのでは、それでもわからない人は「パン、パ、パン、パ、パパパパパン♪」と、口ずさんでみてください!
さて映画はといいますと、1984年製作、その年のアカデミー賞を8部門、最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞・ 最優秀脚色賞・最優秀音響賞・美術監督装置賞・ 衣装デザイン賞・メイクアップ賞を受賞したスゴーイ作品なのです。舞台は1700年代〜1800年代のウイーン、かつての宮廷音楽家サリ・エリの自殺未遂のシーンで幕が上がり、彼のこんな告白からはじまる。「モーツアルトを殺したのは私だ!」、ストーリーを簡単に言ってしまえば「モーツアルトの生涯」、ところがドッコイこれがよくある伝記ものでないところが面白い!公開当時、熱狂的なモーツアルトファンからブーイングの嵐だったのがわかるくらいに、この映画でのモーツアルト(トム・ハルス)は「下品でわがままで女ったらし」、髪型もさることながら、笑い声が半端なく普通じゃない!しかし、その風貌とはウラハラに、子供の頃から父親による英才教育を受けてきたモーツアルトの、類まれなるセンスとテクニックとユーモア溢れる楽曲に人々の心は動かされ、やがてお偉いさんも女も子供も彼のとりこになってしまう・・・モーツアルトのウイーン、メジャーデビューによって閉鎖的で独創的ではなかった当時の音楽業界には嵐が巻き起こり、今まで守られてきた業界のルールやしきたりなどは、あってないようなものに!そんな派手で才能溢れるモーツアルトとは正反対なのが、(F・マーリー・エイブラハム)演じるこの映画の主人公「サリ・エリ」、貧しい家に育ち、子供のころから音楽家をめざし、神への感謝を日々忘れず、女性をも遠ざけ、だだひたすら作曲活動に没頭し、やがてその努力が実り宮廷音楽家にのぼり詰める。サリ・エリはこの成功を心の底から神に感謝し、幸せをかみ締めていた。そんな彼の目の前に突如現れたモーツアルト!まじめ1本ヤリでやってきたサリ・エリにはとうてい理解しがたい言動や行動、そしてサリ・エリに対する侮辱を繰り返す噂の天才モーツアルト、しまいには自分のあこがれの女性までもがモーツアルトに落とされてしまいサリ・エリは爆発寸前!・・・さらにモーツアルトの曲を聴けば聴くほど、自分の才能に自身を失っていくしまつ・・・幸せの絶頂から一変、最悪の状況に落ちていくサリ・エリ!「なぜ、神は私ではなく、下品で不道徳なモーツアルトをお選びになった???なんであんな奴に才能を???」あこがれの女性ばかりでなく、神様にもふられてしまっサリ・エリのプライドはもうずたずた!疲れきった彼の心は、次第に怒りや憎しみから「嫉妬」へと変化していき、やがて神にさえ「神よ、死ぬ前にお前を笑ってやる」と、かなりの荒れ模様・・・あげくのはて殺意さえ感じ始めた彼は、父親の死で悲しむモーツアルトをさらに追い込むのだが・・・・・。
投稿者 blogpawanavi : 19:32 | コメント (0) | トラックバック
