2008年04月24日
大いなる陰謀 [ 劇場/洋画/ドラマ ]
原題:Lions for Lambs
(2007年/米 1時間32分 カラー)
20世紀フォックス映画
監督:ロバート・レッドフォード
製作総指揮:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー、ダニエル・ルピ
製作:ロバート・レッドフォード、トレイシー・ファルコ、
マシュー・マイケル・カーナハン、アンドリュー・ハウプトマン
出演:トム・クルーズ、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ
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■パワナビ松田 レビュー (劇場にて鑑賞)
評価:★★★☆☆
将来を嘱望され、又野心家でもある共和党の若手上院議員ジャスパー・アーヴィング(トム・クルーズ)は「アフガニスタンにおける新たな作戦についての情報提供」という名目で、40年間に渡りアメリカの政治と向き合ってきたベテランジャーナリストのジャニーン・ロス (メリル・ストリープ)に1時間にも渡る独占インタヴューを提案する。大統領の側近かつ軍事アドバイザーであるアーヴィングからの破格の申し入れだけにTV局サイドも目の色を変える。ジャニーン・ロスが特別に指名されたのには訳がある。きっかけは8年前、アーヴィングが初当選したさいに書いた「共和党の若きホープ」という記事を、アーヴィング自身が大変気に入っていたという事から・・・。そしてインタヴュー当日、ワシントンD.C.にあるアーヴィングのオフィスにやってきた彼女は、秘書すらも置かず1対1で語りかけてくるアーヴィングに好意を抱きつつ、本題である「少数精鋭の特殊部隊によるアフガニスタン山中高地占領作戦を成功することで、対テロ戦争そのものに決着をつける」という内容について、ことさら積極的に語りかけてくる彼に戸惑いながらもベテランジャーナリストならではの鋭い質問を投げかける。やがて両者の話は「9・11同時多発テロ」にはじまり、「なぜこのタイミングに中東からの米軍撤退ではなく戦火拡大が必要なのか?」と白熱する・・・。しかしアーヴィングの「作戦を達成するためには手段を選ばない」という激しい言葉を聞いたジャニーン・ロスの胸中に様々な疑惑が浮かび上がる・・・。しかし時を同じくして、アフガニスタンでは山中高地占領作戦が既に実行に移されていた。物語の舞台は「アーヴィング上院議員のオフィス」から「アフガニスタン山中の戦場」に移る。さらには「西海岸にある大学内」へ・・・。そしてそれぞれの場所では、政治家、ジャーナリスト、兵士、大学教授、生徒といった立場からの視点で「自己」「組織」「国家」においての「戦い」そして「選択」が、多くの台詞を中心に展開され、やがて戦場を通じ、それらはリンクしていく。
今やクリント・イーストウッドと共に、俳優というようりは監督という立場での活躍が目に付くロバート・レッドフォード。自身としては「バガー・ヴァンスの伝説」以来7年ぶりとなる監督作品。しかも今回は監督だけでなく大学教授役として出演もしている。またベテランジャーナリスト役のメリル・ストリープはもちろん女優としても大ベテラン。過去には「クレイマー、クレイマー」「ソフィーの選択」などでアカデミー賞を受賞、近年では「プラダを着た悪魔」でもカリスマ編集長として活躍。おなじみトム・クルーズも、今回はノンアクションで共和党の若手上院議員の役を熱演している。ほとんどの場面が台詞中心で、あまり動きがないことから、役者としての技量がかなり重要になるが、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープといった大ベテランはもとより、二人の前ではどうしても「若手」に見えてしまうトム・クルーズの熱演のほどは特に見所といえる。そんな彼もいつの間にやら45歳と、もはや若手とはいえなくなってしまったが・・・。
ところで、この作品の邦題である「大いなる陰謀」と、その豪華なキャスティングから、ハイテク機器バリバリの大掛かりなサスペンスなどと、つい受けとりがちだが、内容はまったくの正反対で、冒頭にあるごくわずかな戦場への出撃シーン以外はアクションもなくただ淡々と会話がすすめられていくに過ぎない。過去においては、たった一つの部屋で、陪審員が評決に達するまでの議論の様子を描いた「十二人の怒れる男(1957年/米)」という作品があったが、ただ「大いなる陰謀」はあそこまで徹底しているわけではない。原題も「12 Angry Men」と内容もタイトルのそのままだった「十二人の怒れる男」に対し、こちらの「大いなる陰謀」の原題は「Lions for Lambs」。「子羊のためのライオン」とでもいうのだろうか?少々大作っぽくは感じられないが、内容的にはこちらのタイトルのほうが哲学的でもあるし、劇中でも「まるで子羊に率いられたライオンのようだ」という皮肉が語られる場面もあり、それがまた「なるほど」と思えたりもする事から、観賞した人なら原題のほうがしっくりくると思われるのではないだろうか?また、劇中における様々な立場の人間達が、それぞれの視点から「戦う」「選択する」ということに対して、見ている側に語りかけ、問いかけるような作品だけに、「これが答えです」「誰々が犯人です」といった事にはならない。しかし「大いなる陰謀」というタイトルから受けるイメージからすると、それらの答え、もしくは物語の落としどころが明確でないと、見る側としてはなっとくがいかない(苦笑)。やはり原題のほうがしっくりくる。
これは予断だが、「陰謀」というのなら、もともと民主党支持者であるロバート・レッドフォード監督が、あえてアメリカ大統領選挙を迎える前年(アメリカでは)に、トム・クルーズ演じる共和党のアーヴィング上院議員に「戦争の激化」をうたわせるような作品を公開することこそ「大いなる陰謀」ではないか?などと、個人的に笑ってしまったりもし、比べるべきではないかもしれないが、ついついアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領の主演による、地球温暖化をテーマにした「不都合な真実(An Inconvenient Truth)」がチラッと頭に浮かんだりもしてしまう・・・。まあ、それはそれでこの作品がきっかけとなり、もっと真剣にアメリカの実情に踏み込んで考えてみようと思えればプラスにはなるし、民主、共和のどちらを選ぶにせよ、選挙の投票率が上がればそれにこしたことはない。ただし、単に「抗菌コート」に代表されるような「表示」に安心感を求め、温室でぬくぬくと育っている現代日本人にとっては、リベラリズムや偏見、差別など、考える暇・・・というよりは、ほとんどどうでもいいわけで、そんな事からこの作品は、ただよりかかっているだけで楽しませてくれたり、感動させてくれたりするようなものが好きな人にはおすすめできない。なんとなく「ジャック・ライアン・シリーズ」を楽しむような感覚で座席に座ると、大変な事になるのでご注意あれ・・・。
とにかくこの作品は、楽しい、楽しくないではなく、「自分の力でどれほどもぐり込んでいけるか?」に尽きる。見ているだけでなく、スクリーンの中に自分自身も入り込み、積極的に自分の意見をぶつけないとどうしようもなくなり、自分の居場所がなくなってしまう・・・。戦争はもちろん戦いだが、平和や安らぎを維持することも、家族や仲間を守ることもまた大いなる戦いである。いい事にせよ、悪い事にせよ、人間が個人の力で何かを「選択」しようとすれば、かならず摩擦がおこり、そこにエネルギーが発生するから何かが生まれる。そして、何かが生まれる時にはかならず、それ相応の痛みが伴うし、痛いからこそ体に刻み込まれ、また大切にしようと実感できる。「痛いの嫌い・・・」とただ傍観しているだけでは何も起こりようがない・・・。自己において「戦うという事」「選択するということ事」を、自分なりにもう少し突っ込んで考えたいという人には刺激になる映画かもしれない。
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2007年05月01日
BABEL / バベル [ 劇場/洋画/ドラマ ]
■タイトル BABEL / バベル
■監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
■出演 ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、役所広司、菊地凛子
■作品詳細 シネマセントラル延岡作品情報へ
みんなの平均点→3.750点(5点満点中)
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シネマレビュー↓
※評価は5点が最高です!点数間隔は0.5点です。(平均が3点)
※コメントはあくまでも主観に満ち溢れていますのでよろしくお願いします。
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■パワナビ松田・40代 男性 (評価:3点)
タロットカードの中では、崩壊、悲劇、災難、誤解などを意味し、正位置・逆位置を問わずもっとも不吉なカードとされている”塔”。そのカードに描かれているのは、神の怒りに触れ、落雷とともに崩壊する塔の図柄であるが、モチーフとなっているのが、旧約聖書に登場する「バベルの塔」だといわれている。有名な旧約聖書の創世記によれば、もともと人々は一つの言語を話していたが、東方より流れつき、シンアルの地にすみついた人々が、「全地に散らされることのないように」と神への崇拝の為ではなく、自分達の名声を高めるために、天にまで届くような塔のある町を作りはじめたとき、それを見た神が「彼らは一つの言語を話すからこのようなものを作りはじめたのだ」と怒り、人々の言語をバラバラにし、混乱させ、彼らをそこから全地に散らすことにより塔の建設が終わったというものである。ただ旧約聖書には、タロットカードのデザインのように、神が怒って塔を壊したという記述はないらしい・・・。ともかくも、人間達が共通言語により、大枠一つの文化圏で同じような価値観をもち、力を合わせることができれば、神ですらド肝を抜かれるような、大きな力を持つことができる・・・というようなことが言えるのだろう。しかし、それだけに欲望の矛先も一極化し、中には神になれると勘違いしていまう「分をわきまえない」人間も現れる。自分の力を過信し、なんの遠慮もなく土足でズケズケとそこに上がってしまうような事があれば、「無理が通れば道理が引っ込む」という自体を招き、その大きな自信がやがて混乱をまねくのである。ちなみに、「バベル」は混乱という意味の「バラル」からきているらしい。今回鑑賞した「バベル」という作品は、そんな旧約聖書の創世記「バベルの塔」をテーマにし、現代のモロッコ、アメリカ、メキシコ、東京といった、様々な地で繰り広げられる小さな出来事が、モロッコに住む少年が放つ一発の銃弾をきっかけに、次第に大きな波紋となり、上記で言うところの神が世界中に散らせた、言語や文化の異なる国の人々を一本の線で繋いでいくというものである。
監督を務めたメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは「アモーレス・ペロス」や「21グラム」でもあったように、いくつかのストーリーや時間軸を交錯させる手法を得意としている。この「バベル」でも、いくつかの国で起こっている出来事を、時間軸を巧みにずらし、観るものの脳みそを刺激しつつ、進行していくのだが、それぞれの物語は、どれも次の展開が気になるような内容であるため、2時間を越える上映時間のわりに飽きるということはない。また、監督と同様に、脚本を手がけたギジェルモ・アリアガもメキシコ出身ということから、特にメキシコでのシーンは臨場感に溢れている。さらに、耳の聞こえない女子学生の役を演じ、惜しくも受賞は逃したもののアカデミー賞最優秀助演女優賞候補にノミネートされた菊地凛子の活躍も目立っていた。ただ、彼女が関係するシーンに関しては、手話の字幕表示に関する問題や、その大胆すぎる演技から、一部では、同じような立場にある人から、社会性を問われる批判的な意見もあるようだ。まあ、これに関しては彼女だけの問題ではないと思うところだが、やはり、モロッコ、アメリカ、メキシコのシーンに比べ、意図的であったとしても、菊地凛子や役所広司が登場する日本のシーンが、かなり浮いて見えるのが気になる。作品中にも、様々な国の異なる年齢層の人々の性に関する描写がされており、これに関しては特にどうというような事はないのだが、とりわけ日本のシーンのみギラついて見えてしまう。もちろん他の国々と比べても、裕福なくせに倫理感覚にとぼしく、誰もが鉄火面をかぶって人と付き合っており、金はあっても、最も人々が精神を病んでいるのは、他の国とくらべ一番裕福な日本だというのはわかる(この部分はアメリカの摩天楼ではなかった)。また特に宗教的な関心の薄い国という事もあり性的な描写もストレートである。そんなことからか、話の内容・時間からみれば、菊地凛子のヌードシーンが様々な場面で予想以上にタップリ用意されているように感じられるのだが、個人的には前半の展開からすれば、そこに時間を割よりも、むしろ都内の一等地にある高層マンションの最上階で暮らすチエコ(菊地凛子)とヤスジロウ(役所広司)の親子関係をもう少し深く掘り下げてもらいたかった。何故かといえば、砂漠地帯に暮らすモロッコやメキシコの人々とはあまりにかけ離れた裕福な暮らしそれをしてるくせに、もっとも心が砂漠化しているにもかかわらず、常に心のオアシスを求めているからだ・・・。しかし、それがないないために、彼女の純粋さや、父親の感情がいまひとつ理解できにくく、菊地凛子の演技のほどはさておき、単にいやらしく見えてしまう・・・。さらに都会の高層ビル群をバベルの塔なぞらえているようにも見えることから、ストーリー上いつか重要な出来事が日本でおこるだろうと注目してしまう事に加え、菊地凛子も作品の中では特出しているだけに、よくも悪くも日本のシーンだけが別物に見えてしまうのだ。そのわりには、そのままバタバタっとたたみ込むようにストーリーを繋げ、「後はよろしく〜」と言わんばかりの、投げっぱなしジャーマンスープレックスのような力技でまとめているのだから、ちょっといただけない・・・。このような作品の性質上「ミナマデ言ウナ」という事かもしれないが、にしても、着地の後は、おざなりでも手を横に広げて、演技の終わりを告げてほしいものである。
そんな中、私がもっとも印象的だったのは、メキシコ人の家政婦のアメリアが言った「私は悪人ではありません、ただ愚かな事をしてしまっただけです」というセリフである。このシーンは、息子の結婚式に出席するためにアメリカからメキシコに帰郷した家政婦アメリアと、車に同乗した、主人公夫妻(ラッド・ピット、ケイト・ブランシェット)の子ども達が、ちょっとしたアクシデントから大事になり、やがて彼女の人生をも狂わしてしまうほどの事件に発展してしまった時のもので、わけもわからずアメリカの警察官に追いかけられ取り乱してる彼女に向かって、主人公夫妻の息子が「あなたは悪人なの?」と質問した時のアメリアの答えが「私は悪人ではありません、ただ愚かな事をしてしまっただけです」である。
確かに警察官は俗にいう悪人だけを捕まえているのではない、愚かしく見える事をすれば善人だって捕まるのだ・・・。かといって捕まえる警察官が善人という保障はない。警察官の中にも悪人がわんさかといるに決まっている。だから変な話、悪人が善人を捕まえていることだってありうるのだ。また善人・悪人に限らず、いつの時代も「分をわきまえる事のできない」人間達は愚かな生き物として描かれるのだが、善人だろうが悪人だろうが、言語や文化が違っていようが、言葉が喋れようが喋れまいが、子ども・大人、貧乏・金持ちに関係なく、人間なら誰にだって大なり小なり様々な形の欲望がある。そして、言葉は欲望を満たすための大切な武器でもある。ある意味行動するよりも何倍も手っ取り早い事だってあるのだ。世間では、達成できそうもない絵空事を「バベルの塔」にたとえる事があるが、早いはなしが「分をわきまえない」ということであり、欲望に負け冷静な判断ができず、自分に都合のいい勝手な尺度のまま無理を通せば、他人を傷つけ大切なものが少しずつ失われ、まわりまわって自分が傷つく事になるのである。たまたま、このバベルでは、人間が作りだしたものとして、塔ではなく、あるライフルがきっかけとなり、物語が展開していくのだが、最近起こった米バージニア工科大学銃乱射事件しかり、なんにせよ銃を撃つのも人間なら、それを大量に作るのも人間である。とにかくも、ネガティブ思考という意味ではなく、分(節度)をわきまえることをしないという事は、上を向いて唾を吐いている行為となんら変わりない事・・・銃の乱射事件などはその一部である。それでも人間は飽きることなく、また新たな地にバベルの塔を作り混乱を巻き起こしつづける・・・見終わってからちょっと暗くなった・・・。
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■パワナビ甲斐・30代 男性 (評価:4.5点)
「おおおおおおおおお」と最後まで来てたんですが、本当の最後が「あ らっ?」という印象でした。この映画に関しては事件の解決が 問題ではないとは思うのですが・・・。上映が始まってからす ぐにハマってしまいましたし、見方をかえれば「もっと見たかった」ということかもしれません・・・。前もって、いろんな国々で別々のス トーリーが展開されるという事は知っていたので「見逃せない」という 気合いもあったのかもしれませんが、映像から感じられる緊迫感に強く 引きつけられる物がありました。場所はもちろん、時間軸がかなり前後し、交錯するのですが、といっても頭がこんがらがっちゃうような前後の仕方ではな
いので、この手の手法のなかでは分かりやすい映画かと思います。わざ わざ謎が謎を呼ぶような仕掛けでもないですし、むしろ、初っぱなから ネタばれしてますからね。映像にも工夫があって、地域によって映像が違います。色身だったり、ノイズの感じだったりと言った感じです。ホームページを見てみると、はじめから、カメラのレンズやフィルムの 種類を変えているそうです。このあたりは「レポート書く事が前提」で 冷静に映画を見ていると解りますが、実際は「隠し味」のようなもので 気がつかず、あえてそうしいていても逆にそれが自然な事になってい て、製作している人たちのアイデアのすばらしさではないでしょうか?
それにしても、現代の人間関係の問題などがあからさまに描かれている この映画は多くの人に見てもらいたいなと思いました。ストーリーがどうとか、俳優がどうとかではなく、いろんな事を見つめ直す良い機会になるとおもいます。話的に、一見現実離れしているようにも見えるのですが、実際にに起こりうる話だし、ドキュメンタリーと言われても不思議ではないです。本当に怖いなと思いました。まったく同じでないにせよ、このようなちょっとした事からアクシデントが連続していくとは、身近なとこでも十分考えられるだけに、レポートを書くのが 今までで一番難しいんです。野生動物のドキュメンタリー見て「何点ですか?感想は?」と聞かれても何も言えないのと同じぐらい・・・。それだ け、映像も、話も、俳優の演技もリイアリティがあってすばらしい映画 だったという事なのだと思います・・・結局変なレポートになってしまい
いました。
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■Kさん 50代 女性 (評価:4点)
同じ監督の「21g」も見ましたが、あの映画は時間や場所の行き来が難しく、2回ほど見て何となく理解できるような感じでした。でも今回のバベルは場所も人種も大きく違うので理解しやすかったですね。ブラッド・ピットもケイト・ブランシェットも好きで、この二人がどんな夫婦を演じるのかも楽しみでしたが、見てみて、微妙な夫婦関係がよく描かれていてすばらしいかったと思います。ブラッド・ピットも良い意味で年を取り今までにない魅力がありました。また二人の子供の乳母役の演技がすばらしく、好きになりました。ストーリーは、遠く離れた場所の事件が日本とも関係があって・・・と言う風にスケールて大きくて面白かったですね。
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■Mさん 男性 (評価:3.5点)
複雑なストーリーが、うまく繋がっていく様がとても面白いです。ただ、繋がり始めるまでが、やや間延びしているような気がしてなりませんでした。印象的だったのは、犯人の少年の演技ですね!
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■M2さん 3女性 (評価:4点)
バラバラのストーリーだけでなく、時間軸がずれているにも関わらず、最後にうまく繋がるのが新鮮で、いいと思いました。菊地凛子の無音状態になるシーンは、まるで水の中にいるような感じがして印象にのこりました。マイナス点は、あまりに唐突な日本のシーンです。ほかの3シーンだけなら5点満点を上げてもいいのですが・・・・・残念。
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■ほーさん 30代 男性 (評価:3.5点)
この監督さんの作品は、以前にも見たのですが、異なるストーリーを繋げていくのがうまく、面白いといえば、面白いのですが、バベルは、有名俳優が出演していつつ、また、各国の人々が余りに個性的だったため、特に考えずに4つのストーリーを把握できたことから、日本でのエピソードが、日本人の私としてはあまりにも艶かしく、ちょっとほかのストーリーとカラーが合わないような気がしましたね!日本のシーンに関しては、日本人のスタッフが撮影しているという事もあり、あまりにも、日本からかけ離れた演出がされているわけではなかったのですが、ちょっと画面自体が浮かれすぎているというか?菊地凛子さんもせっかく熱演しているのに、終わってみれば、裸しか・・・。というのが正直な感想です。途中まではバベルの塔的な世界があったような気がしたのですが。
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2007年02月18日
守護神 [ 劇場/洋画/ドラマ ]
■タイトル 守護神
■監督 アンドリュー・デイヴィス
■出演 ケビン・コスナー、アシュトン・カッチャー
■作品詳細 シネマセントラル延岡作品情報へ
みんなの平均点→3.214点
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シネマレビュー↓
※評価は5点が最高です!点数間隔は0.5点です。(平均が3点)
※コメントはあくまでも主観に満ち溢れていますのでよろしくお願いします。
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■パワナビ松田・30代 男性 (評価:3.5点)
まずはじめに言っておかなければならないが、近年人気の「海猿」のリメイクではない。アメリカの沿岸警備隊による海中での人名救助シーンや、レスキュー隊の訓練シーンがあることから、ビジュアル的な部分で似通ってしまうのはどうしようもなく、"海猿ファンでない"私としては"海猿ファン"がどういった感情でこの作品を捕らえているのかはちょっとわからない・・・。あくまでも個人的な意見だが、ストーリー的にいえば「海猿」というよりは、1982年にリチャード・ギアが主演し、大ヒットとなった「愛と青春の旅だち」に近いように思われる。ちょっと乱暴な言い方だが、前記の「愛と青春の旅だち」や、トム・クルーズの「トップガン」が好きな人は見て損はないと思う。ストーリー的にも、特に解釈が難しいこともないし、荒れた海での人名救助シーンは迫力と同時にリアリティがあり、彼らの仕事の大変さが伝わってくる。監督のアンドリュー・デイヴィスは以前にもアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「コラテラル・ダメージ」という「ロサンゼルス消防庁」をテーマした作品を監督しているが、その手の方面になにかと縁があるのだろう(笑)。まあ、後はケビン・コスナーが好きとか嫌い(私は嫌い)とかそういった問題かもしれないが、中には「守護神」という邦題から「またケビン・コスナーのオレ様映画かよ・・・」なんて勘違いされる方がいるかもしれないが、見ていてそんな感じは受けない(嫌いな私が言うのだから・・・)ので、安心してケビンの鬼教官?ぶりを見つつドラマを楽しんでいただけると思う(笑)。ただ、さすがにケビン・コスナーも52歳になり、オッサン度もかなり進行していることから、そこまで露骨に"俺様"はできないのかもしれないが、実際に映画を鑑賞したら、ケビン目当ての女性も、モデル出身の若きアシュトン・カッチャー(デミ・ムーアとの年の差カップル報道で有名)に鞍替えしたくなるかもしれない?私も人の事を言えた年齢ではないが、それほど肌のつやが違うのだ(苦笑)。逆にケビンの渋さが心地よく感じるケビンファンにとっては、アシュトン・カッチャーのみずみずしい小憎たらしさが、妙な感じでケビンファン達の保護心に火をつけ終わってみれば「ケビンの守護神」になってしまう可能性も無きにしもあらずだ・・・意外にはまる人が出てくるかも?またドラマとしてはこの二人の人間関係が中心となり、ところどころに教官役のケビン・コスナーが教え子のアシュトン・カッチャーに嫉妬している場面がみられるが、それが女性的なものではなく実に男性的に描かれているところから、男同士の言葉の裏や、瞳の奥に隠された様々なプライドや優しさなどが映像からも伝わってくる部分がある。そういう角度から見ると、女性よりもむしろ体育会系の男性におすすめな映画ともいえなくはない・・・・・。当然のことながら、その反面"恋愛描写"はどちらかといえばおざなりなので、女性達が夢中なれるような際立った要素は無い。
さて、この作品で私が個人的に注目したのは上記の内容等々よりもむしろ(ごめんなさい)音楽である。まずこの作品の音楽担当は"トレヴァー・ラビン"。きっとロックファンなら"イエス"というバンド名をご存知だと思うが、"トレヴァー・ラビン"はもともと「そっち」の畑の人でバンドでは作曲以外にギタリストとしても活躍をしていた。あの有名なイエスの大ヒット曲"ロンリー・ハート"は彼の作品である。しかし1990年代に入ってからはバンド活動よりもむしろ映画音楽の方向に進路を変更し"アルマゲドン"や"ディープ・ブルー"その他多くの作品を手がけている。今回も緩急つけていろいろとやっているが、上記の乱暴な言い方をまねれば、「愛と青春の旅立ち」ほどしっとりしておらず、「トップ・ガン」ほどロックンロールしていない・・・好みは人それぞれだろうが、とにかく「アルマゲドン」の音楽で泣いた人はチェックしてみてほしい・・・。そして「アルマゲドン&涙といえば、エアロスミスの主題歌「I DON'T WANT TO MISS A THING」。もしかしたら作品そのものより、この歌にやられた人も多いハズ!そこで音楽同様に気になるのが"守護神"の主題歌「Never Let Go」を歌っているカナダ出身のシンガー・ソング・ライター"ブライアン・アダムス"。私も1980年代はあのハスキーボイスにはまり、何度もコンサート会場に足を運んだが、ここ数年はご無沙汰していた・・・しかし、今回スクリーンから流れてきた"あのハスキーボイス"は紛れもなくブライアン・アダムスのものだった。本当に申し訳ない話だが、たぶんこのときが一番興奮したのではないだろうか・・・?実はケビン・コスナー主演の作品でブライアン・アダムスが主題歌を担当したのは、今回が初めてではなく、1991年の作品「ロビン・フット」で「I'll Do It For You」という楽曲を歌い、これが世界中で大ヒットした。中でもイギリスでは16週連続1位という記録的な大ヒットとなりギネスブックに載っているという・・・。まあ、ブライアン・アダムスの歌が好きか嫌いか(私は好き)?という事に関しては、上記のケビン・コスナーが好きか嫌いか?という事となんら変わりないのだが、ケビン嫌いで、ブライアン好きな私としては、是非、主題歌に注目していただきたいと思う。・・・・・もし、見る前から「ケビンもブライアンも嫌い・・・」「そんなことどうでもいい」という人には、黙って海猿のDVDを渡す勇気を持ちたいと思う・・・。ちなみに上記の評価3.5点には主題歌特別加点は入っておりません。
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■HMさん 20代 女性 (評価:3点)
良かった点は、メインとなる二人の心の動きが良く分かったことです。ただ上映時間が長く、途中間延びしたような部分があったのが気になりました。演技がよかったので残念です。
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■TTさん 20代 男性 (評価:4点)
男らしいストーリーなので、単純にカッコいいと思いましたね!子どもの時にヒーローものを見て感じたような「あこがれ」が沸いてきました。ただ、マイナスなのはよくありがちなラブストーリーがあったこと・・・。せっかくの男っぽさが半減してしまいました。
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■YOUJIさん 40代 男性 (評価:3点)
とにかく女性陣にまったく魅力を感じないところがいけない。男くさい映画だけにそこは重要!
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■OOOさん 30代 女性 (評価:4.5点)
アシュトン・カッチャーはまさにはまり役ですね!水泳の高校チャンピオンの役なのですが、身長もたかく、見た感じも「いかにも水泳選手」していてよかったです。私はケビン・コスナーのファンなのですが、最近いい作品に出会えずにいました。でも、この守護神はとてもいい映画だとおもいました。ただ、一点マイナスは「守護神」というタイトルです・・・。
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■JOBさん 30代 男性 (評価:4.5点)
海が荒れ狂っているシーンなんかどうやって撮影しているのでしょうか?かなりの迫力だし、ものすごい自然のパワーを感じます。遠目から見た岩肌にぶつかる荒波に向かって飛び込むシーンなどは、CGじゃなく本当に飛び込んでいませんか?メチャメチャリアルですよね・・・。1人の命を助けるのに、どれだけの人が勇気を振り絞って努力しているかがよくわかります。レスキューのみなさん本当にお疲れ様です!
投稿者 blogpawanavi : 14:04 | コメント (0) | トラックバック
2005年04月26日
Shall We Dance? [ 劇場/洋画/ドラマ ]
■タイトル Shall We Dance?
■監督 ピーター・チェルソム
■出演 リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン
■作品詳細 シネマセントラル延岡プレイバックシネマへ
みんなの平均点→3.666点
シネマレビュー↓
※評価は5点が最高です!点数間隔は0.5点です。(平均が3点)
※コメントはあくまでも主観に満ち溢れていますのでよろしくお願いします。
■パワナビ松田・30代 男性 (評価:3点)
1996年に日本だけでなく世界的にも脚光を浴びた”周防正行”原作・監督・作品の邦画”Shall we ダンス?”が”リチャード・ギア””ジェニファー・ロペス”といった「いかにもハリウッド」な二人の主演でメイク版として蘇った?。「”Shall We ダンス?”は、ただ単に、焦燥感を抱いた男がダンスの世界に入っていく姿を描いた物語ではない。これは、自分の本当の幸せを追求する機会に恵まれた人の物語であり、ダンスに限らず、誰にでも起こる話だ」と、作品公式ホームページにピーター・チェルソム監督の談話があるが、日本版”Shall we ダンス?”は逆に「ただ単に、焦燥感を抱いた男がダンスの世界に入っていく姿・・・」この部分が実にコミカルに、そして丁寧に描かれていて、”役所浩司”がかもし出す遠距離通勤サラリーマンの哀愁?や、ほとんどお芝居をしていない、ある意味本物の”草刈民代”をはじめ”竹中直人””渡辺えり子”といった強烈なキャラクターが印象的な作品だっただけにリメイクも難しいだろうと思われるが・・・さて・・・。
主人公のジョン・クラーク(リチャード・ギア)は遺言書作成専門の弁護士。ボタン会社の経理課長という役柄の”役所浩司”とはかなりイメージが違うが、来日時のインタビューで”リチャード・ギア”は”役所浩司”の演技・役どころにつて、こう語る「パーフェクトでした。あれ以上の演技は出来ません。ピーターが言うように、パーフェクトなものにどう変化を加えることができるかが私達にとっての課題でした。役所さんの演技はとても微妙でシンプルです。どんな映画の中でも一番難しいのはシンプルな演技です。ですから私達に出来ることはピーターが言ったように、アメリカ文化のフィルターをかけることしかありませんでした。」さらにピーター・チェルソム監督も「オリジナルにかなり忠実に再現していて、特に差をつけようとは思わなかったと」言いつつ「ただストーリーは同じでも、通されるフィルターが違うと思っています。オリジナルと一番異なる点はジョン・クラークのキャラクター設定です。彼はより裕福な状態にいます。彼の人生は紙の上ではパーフェクトですが、パーフェクトであっても欠けている部分もあるんだということ、リスト化されてしまった人生の中で何か欠けているものもある、ということがオリジナルと違うところだと思います。」このコメントからもわかるように「アメリカ文化のフィルターをかけることしかできない」ほど製作サイドにとっては難しい挑戦だったようだ。かつて”黒澤 明”の”七人の侍”をウエスタン調にリメイクした”荒野の七人”などは完全に”侍”を”ガンマン”にしたてているが、この”Shall We Dance?”はそういう作業はしていない。そういう意味では”リメイクした!”という部分を強烈にアピールするのが難しく、すでにオリジナル版を見ている方も多いと思うが、どうしても比較してしまう事が多いだろう。
日本の映画ファンにとっては、オリジナル版は、およそ一般的な日本サラリーマンの目線から描かれており、ボタン会社で働く”役所浩司”にリアルな生活感を感じ、ダンスのシーンにきらびやかな夢の世界を感じる。その、夢の世界の最高峰にいるお姫様が”草刈民代”であり、一般の生徒達と彼女との距離は神様と人間ほどの差がある。小さなダンス教室にいる”草刈民代”はまるで天国から落ちてきた天使のごとくたたずんでいる。普通のサラリーマンにとっては手の届かない存在だ。しかしダンスをする事、楽しむ事により、その距離が少しづつ縮まるような気がする。そんなサラリーマンの哀愁を感じられるのがオリジナル版。しかし、ハリウッド版は”リチャード・ギア”と”ジェニファー・ロペス”のいかにもハリウッドといったお洒落効果や、ピーター・チェルソム監督がいうところの「主人公の設定はオリジナルより裕福な状態にいます」という部分、さらにオリジナル版では”原日出子”が演じた主人公の妻の役が、”ごく普通の主婦”だったのに対し、ハリウッド版では”スーザン・サランドン”がしっかりと仕事もし、自立した女性を演じている。そんなことから、主人公がダンスをする前から、私のような一般の日本人からすれば、すでにゴージャスな雰囲気が付きまとい、ダンスのシーンにある夢の世界と、現実世界との落差をあまり感じられない、大げさにいえば「そんなパーティーなんか日常茶飯事でしょ」といえなくもない裕福な家庭だ。さらにオリジナル版では、主人公が徐々にダンスにのめり込んでいくシーンが丁寧に描かれ、あこがれのダンス教室に入ったものの、そうしたスクールの泥臭い部分や、仕事をもった大人の世界のサークル内人間関係もコミカルながらリアルに伝わってくるし、なにより日本にとっては社交ダンス事態が日本の文化にはない、お洒落な海外文化なのである。バリバリの日本サラリーマン代表を見事に演じた”役所浩司”がダンスの競技会でみせたゴージャスな印象に、現実から解放された彼と、サラリーマン時の彼に落差を感じた。クラーク(リチャード・ギア)はダンスをする前から、すでに日本サラリーマン代表がほしいものの多くをもってしまっている・・・だから、ダンスの練習シーンが少なくても違和感を感じない・・・これが逆にいけない。奥さんと娘がこっそりダンス競技会を見に来るシーンを覚えているだろうか?あのシーンでは、見ているこちらまで「どうだいつものお父さんとは思えないだろ」なんて思ったが、今回は意外と言うほどサマになっていて、サッと見てしまえた。ある意味、落差がないのである。
作品事態は、ダンスというより、アメリカらしい夫婦や家族の絆を描いたハートウォーミングなもので、涙しながら見れるシーンや、笑えるシーンもあり、楽しく鑑賞できる・・・残念なのは、テーマがアメリカのフィルターをかけた事によって”ダンス”じゃなくてもいいものになってしまっているところだ。日本人のもつ疲れた現代社会のイメージの中に、現実と夢の世界をダンスとサラリーマンで表現し、最後に夢の世界からドロップアウトした天使”草刈民代”が、泥臭い人間界に生きる”役所浩司”に投げかける「Shall We ダンス?」という台詞がいろんな意味に受け取れるオリジナルに対し、ハリウッド版は洋画では、よくありがちな”ハートウォーミングムービー”になってしまっている。ハリウッド映画なのでゴージャスだが、夢の分量はオリジナルのほうが沢山つまっている。なんといっても最大のマイナス点は”Shall We ダンス?”が、”ケビン・コスナーでShall We ベースボール?”でもいいような造りになってしまっているところだ・・・。まあダンスパートナーを人生のパートナーに引っ掛けているとするならダンスでなければならないが、ピッチャーとキャッチャーでも出来そうな気がしてしまう・・・。
シリーズ物などの場合、「まだ見ていない方は、ぜひ、前作を!」といったコメントをいれるが、この作品に関しては、まだオリジナル版を見ていない方は、まずこちらを見てからオリジナルを見てはどうだろうか?そうすれば、後でオリジナル版を見た時に「やっぱり日本映画って華がないよね!」で、軽くかたづける事ができる”かも”しれない・・・。
しかし、個人的に、いちばん違うという夫婦設定の部分だが「もともとパーフェクトな弁護士と、仕事を持ち自立した妻」という今作の設定より、「パーフェクトにはほど遠いサラリーマンと普通に悩みを抱えた主婦」という設定のほうが、ダンスの世界がまるで幻想の世界に見えて面白い。今作の設定では、ある意味”ダンス”ではなく”リチャード&スーザンのような生活こそ夢”じゃないか?とも思う・・・そこまでパーフェクトで今更ダンスでもないだろうと、ひがみの一つでも呟きたくなる。そこでオリジナル版に軍配を上げることにした。リメイクではなく、オリジナルからヒントをもらって、ダンス以外でまったく別の作品にしてもよかったのではと感じた・・・と、ここまで言っているくせに、涙腺の弱い私は「あのシーンで」半泣きしていたと思う。いやした?っていうか、子供とか、家族とかで泣かせるのは反則だよ(笑)。
■パワナビHIDE・20代 男性 (評価:4点)
幸せに飽きたらダンスを習おう。というキャッチフレーズのハリウッド版「シャル・ウィー・ダンス?」。原作はご存知我らが日本の周防正行監。1996年度の日本アカデミー賞で13部門を独占。全米でも、ナショナル・ボード・オブ・レヴューなどの8つの外国語映画賞を受賞した映画。日本版とハリウッド版の大きな違いはなにか???そうはやっぱり、「文化」でし
ょうね。大まかなストーリーは同じでも、文化の違いから主人公が抱える悩みというか、葛藤の設定が大きく変わっています。そういう所から、ハリウッド版「シャル・ウィー・ダンス?」は只のリメイクではなく、オリジナリティ溢れる作品になっています!
主人公「ジョン・クラーク」を務めるのはリチャード・ギア。映画「シカゴ」でも華麗な歌とダンスを見せてくれたリチャードですが。今回も見事なダンスを披露してくれます。ジョンががダンスを始めるきっかけは、ダンススクールの窓から憂鬱そうに窓の外を眺めるジェニファー・ロペス扮するポリーなの姿を電車の中から見つけたことでした。仕事も順調。マイホームを持ち、家族もいて、どう見ても幸せな生活を送っているであろう「ジョン・クラーク」。そんな彼も単調な生活の中でなにか、物足りなさを感じていました。そんな中で見つけたポリーナの姿は彼に強烈な印象を残しました。そこから、彼のダンス生活が始まります。初めはポリーナ目当てだったものの次第にダンスの楽しさを知っていくジョン。毎週1回のレッスンと会社、家庭、駅のホームでの個人練習。そんなジョンを不振に思う妻。「浮気?」という思いから、探偵に調査を依頼。探偵の薦めでジョンの出場するダンス大会を見に行くことになり、事実を知りますが、やりきれない思いが怒りに変わります。そこでジョンが発した言葉が凄く印象的でした。「自分が恥ずかしい。恥ずかしいのはダンスを習っていた事じゃな
く、充分幸せな生活を送っていたのにそれ以上を望んだ事」という言葉。葛藤、憧れ、情熱を通して一番大切な物はなにかを思い出すんですね。 しかし、「日常な」「平凡な」と言っていますが、そこはハリウッド!そんな、洒落た事しねぇ〜よ〜って事を「日常的」にやっちゃってます(笑)そこが、映画ならではの楽しみなんですが・・・。
見所は、前編に渡る、リチャード・ギアの演技。微妙な笑い顔や満面の笑み、困った顔。そんな、細かい表情が、物語に厚みが出ている気がします。この映画の楽しみの一つでもある、笑いどころも満載。脇を固める個性的な俳優人がいい味出してます。日本版を見た人も、見てない人もきっと楽しめると思います。この映画を見て、日本版を見直して、日本とアメリカの文化の違いなどを見比べるのも面白いかも知れません。社交ダンス=恥ずかしいという気持ちの強い日本に対して、割と一般的なアメリカ。こんな大きな違いから、細かなライフスタイルの違い。色々な「違い」を見て取れると思います。
是非、この映画でアメリカのハリウッド的「日常生活」を味わって下さい。きっと「非日常」味わえるとおもいますよ。しかし、幸せな気持ちで劇場を後に出来ることだと思います。
■主婦さん 40代 女性 (評価:5点)
文句なし5点満点です。ひと言で言うと、「よかったぁ」って感じです。リチャード・ギアの素敵さを改めて感じました。そして、夫婦の絆の大切さも改めて感じました。ちょっとダンスを習ってみたいかなぁ(笑
■TSさん 女性 (評価:4点)
社交ダンスをしていますので、公私共にパートナーの大切がわかります。この映画ではそれぞれにパートナーの大切さが描かれていると思います。オリジナルも見ましたが、ダンスの部分や、ダンスに引きこまれていく部分はやはりオリジナルには勝てないようです。リチャード・ギアさんも素敵で、とても楽しめましたが、こちらは、ダンスでいえばラテン系といいますか、かなり大味だったように思います。
■AOさん 女性 (評価:4.5点)
TSさんと一緒に社交ダンスをやっています。ちょっと泣いちゃいました(笑)。ハリウッドらしく、家族などの話に重点を置き、見せ方も派手で楽しめました。残念なのは、主人公が気付いたらダンスが美味くなっていました・・・もっと、上達までに様々な人間関係や、努力がオリジナル版にはあったように思えます。今作もオリジナルもどちらも男性は素敵ですね。ただ野生的なジェニファー・ロペスと、知性的な草刈民代ではまったくキャラクターが違いますね!
■モップ 30代 男性 (評価:1.5点)
日本のオリジナルもみたけど、そっちのほうが断然よかったです。この作品では、全てが揃いすぎた主人公に「まだ必要なのかよ」といいたくなりました。まったく共感できません。台詞に重みがなく、なんかハリウッド的言葉遊びを聞かされているような気がしました。途中でリチャード・ギアとジェニファー・ロペスが2人で踊るシーンは、ちょっと引きました・・・。オリジナル版を見なければ、もっと楽しめたと思います。
投稿者 blogpawanavi : 18:28 | コメント (0) | トラックバック
