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2007年02月06日
マリー・アントワネット [ 劇場/洋画/ヒューマン ]
■タイトル マリーアントワネット
■監督 ソフィア・コッポラ
■出演 キルスティン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン ジュディ・デイヴィス
■作品詳細 シネマセントラル延岡作品情報へ
みんなの平均点→3.714点
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シネマレビュー↓
※評価は5点が最高です!点数間隔は0.5点です。(平均が3点)
※コメントはあくまでも主観に満ち溢れていますのでよろしくお願いします。
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■パワナビ松田・30代 男性 (評価:3.5点)
歴史にまったく興味がなく、いったい彼女がどんな人生を送ってきたのかを知らない人でも、名前ぐらいは聞いたことがあるであろう"マリー・アントワネット"がこの作品の主人公・・・。オーストリアのドイツ系貴族ハプスブルク家に生まれ、幼少時より楽器の演奏など芸術方面に明るく奔放な生活を送っていたが、フランスとの政略結婚のため14歳でのちのルイ16世のもとに嫁ぎベルサイユ宮殿にて暮らすが、1789年に貧困に苦しむ民衆の不満が王政にむけて爆発しフランス革命が勃発。マリー・アントワネットらはパリからの脱出を図るがあえなく革命政府に捕らえられ投獄された後、夫ルイ16世とともにギロチンによる斬首刑となった。
この作品の時代背景となった18世紀はアメリカ独立戦争、そして上記のフランス革命などの歴史的な大事件が起こるが、なんといってもジェームズ・ワットが発明した蒸気機関による産業革命の影響は計り知れない・・・。それまでの時間の流れとは明らかに異なるスピードで世界が回り始めたのである。しかし、ベルサイユ宮殿の中で暮らすマリー・アントワネット(だけではないが)は世間を知らないまま、独自の文化に身を置き、少女のまま時を刻みつづけてしまったのである・・・これが後に大きな悲劇をよぶことになる。余談だが、ちょうど同時期を生きた彼女と同郷の作曲家にヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがいる。彼も激動のヨーロッパの中を生きた一人だが、ウィーン時代の有名なエピソードで、音楽好きの彼女が7歳の頃、6歳のモーツアルトにプロポーズされたという話がのこっている。その場面についてはミロス・フォアマンの作品「アマデウス」でも会話の中で触れられているが、立て続けにおこる18世紀の様々な革命の一旦にこのモーツァルトの「音楽革命」も含まれるであろう。しかし、同世代で同郷の二人が、片や革命家達の手でギロチンの刑に処され、片や音楽界の革命家として短い人生を送ることになるのだから歴史は面白い。
そんな悲劇の王妃マリー・アントワネットを歴史的な観点からでなく、一人の女性の目線を通して描いたのは、まだ30代半ばの女性監督ソフィア・コッポラ。彼女に関しては、近年に「ロスト・イン・トランスレーション」という決して万人受けはしないであろう作品でアカデミー脚本賞を受賞し話題になり、さらに巨匠フランシス・フォード・コッポラの娘という事も手伝って名前はかなり売れている。が、しかしそれだけに"個性派"や"ガーリー・ムービー"という言葉が先行し、へんな先入観をもったまま食わず嫌いになっている人、特に男性も多い事だろう・・・。今回の作品「マリー・アントワネット」は「ロスト・イン・トランスレーション」に比べると広報宣伝活動も大掛かりで大作の臭いがただよう・・・。"大作ガーリー・ムービー"とでも言えばいいのだろうか?とにかく"ガーリー"という言葉を宣伝文句として頻繁に使うあまりに、映画を見る前から男性や、その手の触れ込みが嫌いな人が変に構えてしまう事もありうる・・・。そんな事から、下手をすると見る前から好き嫌いがかなりはっきりしそうな作品でもある。
確かにハリウッドにありがちな"歴史大作"という目線でみれば、演出や音楽のせいか?どことなくチープなものに見えなくもないことから、「ガーリーでいいんじゃない」という事になってしまうだろうし・・・。また歴史に明るい人や、たとえば池田理代子原作の漫画「ベルサイユのばら」(私も一時期かなりはまった・・・これはもはや少女漫画の枠を超えた少女漫画である)のファンなどからすればストーリー的な物足りなさを大いに感じてしまうため、確かに歴史を強調することはできない。しかし映像的にみれば最近のハリウッド映画では感じられないような繊細さや、暖かさ、きもちいい空間があり個人的には男性の私が見ていて飽きる事はないし、"ガーリー・ムービー"という言葉のニュアンスを越えたセンスも感じられる。また、いろいろな情報誌などに掲載されている映画の感想を読んでいると「ミュージックビデオのようだ」という内容を見かけることがしばしあったが、私はミュージックビデオの映像とも違うと感じた。とにかく個性的な映像センスをもっていることは確かで、映像そのもがイコール"ガーリー"や"ミュージックビデオ"につながるものではないと思ったりもするのだが、では、何故""そのようにうけとられてしまう事があるのかと考えたときに思いうかぶのが、彼女の個性的な音楽センスである。
映画と音楽の関係は大変重要であることはもちろん分かっている。優雅で落ち着いたクラシカルな響きや、コテコテだが万人受けするようなタイタニックのテーマのような感動的ポップスが流れれば安定感は増し、大作感は間違いなく上がる。しかし"マリー・アントワネット"に関しては耳に残る音楽といえば俗に"ニューロマンティック"と呼ばれる70代後半から80年代にかけて、特に男性よりは女性の間で流行ったロンドンが発祥のロック(ポップス)で、今で言うヴィジュアル系のイケメン外タレからなる、ある意味コアなジャンルの音楽といえよう。具体的なグループ名を上げれば(この作品で使われているという意味ではない)、ウルトラヴォックス、デュランデュラン、スパンダー・バレエ、ABC、アダム&ジ・アンツ 、ヒューマンリーグ、カルチャー・クラブ 、その他である。現在40歳前後の方の中にはバリバリにハマっていた時期があってもおかしくないが、まあ「好きな人は好き・・・」というぐらいのもので、セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On/タイタニック」や、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You/ボディガード」のように、歌唱力のある女性が思わずカラオケで歌ってしまうほど市民権を得ているものではない・・・。まあ今思えば、確かにニューロマンティック全盛当時は、それらのバンドメンバーの画像が多く掲載されている音楽雑誌"ミュージックライフ"などを買っているのは女性が多く、男性的なハードロックやへヴィメタル、また男女兼用のポッスと比べれば、ニューロマンティックというジャンルは"ガーリーロック"だったのかもしれない・・・。そんな事から、私が思うに、ソフィア・コッポラが「ガーリームービーの女王?」などと呼ばれるのは、ある年齢層の女性達のハートにズバッとつきささる、その音楽センスからなるものだろう。だからこそ、他の作品と比べ音楽の輪郭が必要以上にはっきりし、あるときはミュージックビデオのようにみえたり、また「音楽がだめだから映画も好かん」という事になるのかもしれない。とにかく「毒にも薬にもならない音楽」は使わないというところは凄いとおもうのだが、人によっては完全に毒になる危険性もあるという事である。
前にも触れたが、この映画が舞台となっている18世紀といえば、なんといってもジェームズ・ワットの「蒸気機関」の発明に尽きるだろう。産業革命により時代は今までの何倍もの速さで動き出しているにも関わらず、そんな時間の流れにとり残されていることに気づかず、独自の文化でフランスの中心に居座るベルサイユ宮殿の人々は見事なまでに滑稽であり、フランス国民が明日のパンにも苦しんでいるさなかで、世継ぎや恋愛、ドレスやギャンブルの事で頭がいっぱいの王妃と呼ばれる少女こそ、国民からみれば、「こんなときにほんとかよ・・・」という実に非常識な存在なのである。まるで毎晩遅くまでクラブをハシゴして朝方帰ってくる年頃の娘を悲しい目で見つめる父親の心境である・・・・・。そんなことから私は、作品中に流れるミスマッチなロックンロールやニューロマンティック音楽が、なんだかとても切なく悲しげに聞こえてくるのだ・・・。「おいおい、遊んでばかりいないで少しはまわりを見てみたらどうだ・・・お前だけ置いていかれて後でないてもお父さんは知らないぞ・・・少しは大人になりなさい」と無反応な娘の背中に語りかけても、聞こえてくるのはヘッドホンからもれて聞こえるわけの分からない音楽のみ。実に切ない・・・。「お前らに常識はあるのか?王政なんてくそ食らえ、ベルサイユでロックンロール!」と叫びたいのは、むしろ国民のほうなのだ。とにかく、当時の国民の目にうつる宮殿内の暮らしは、フランス史劇にロックンロールをかぶせて英語でセリフを話すぐらいのミスマッチ感はあったはず。そして極力、国民の貧困シーンや市内の腐敗シーンを視覚的に見せずに、徹底的に宮殿内の非常識ぶりを演出し、見ているこちらまで「あ〜あ、やりすぎだよ」と思わせるあたりは「中々やるな」と思ったりした。だから私的には、音や映像からの情報にしても単に"ガーリー・ムービー"とかたずけられないぐらいの何かは残っている。
今回点数は5点満点中、3.5点としたが、マイナス点を上げるとすれば、映像や音楽からはソフィア・コッポラらしさ見えたのに対し、ストーリーが意外なほど史実の中を行ったり来たりと小さくまとまっており、映像や音楽のような斬新なアイデアが感じられなかった事・・・。その結果、歴史に明るい人から見れば実に微妙なさじ加減で中途半端に写ってしまうのではないだろうか?できればもっと気持ちよくフランス史さえもロックンロールし、ソフィア・コッポラならではの大胆な仮説を元にした内容で、もっとパンキッシュに突き抜けてほしかった。上記でも触れたたが、主人公が同郷で同世代。尚且つ、監督による今までの解釈にない独自のキャラクター設定が見所ということから、どうしてもモーツァルトの毒殺をテーマにしたミロス・フォアマンの「アマデウス」(モーツァルトファンからはかなり攻撃されたようだが)を思い出してしまう。作品中にロックミュージックなどは使われておらす、実際のモーツァルトの楽曲が流れていたが、その曲の使われ方や、主人公(サリエリ/F・マーレー・エイブラハム)はじめ、その他のキャラクター達全てがドラマの中で立っており(顔そのものがかなり個性的な俳優ばかりが出演)、キャラクターの個性により(もちろん脚本や美術も素晴らしいが)独特の空間を作りあげていることから、史実なんてどうでもよくなってしまうぐらいはじけていたのが印象的である。今回のマリー・アントワネットではキルスティン・ダンストがキュートにはじけている分、ストーリーやその他のキャラクターの個性がもっとぶつかり合い、史実を忘れさせてくれるほど独自の世界に引きずりこんでほしかった・・・。作品中でマリー・アントワネットが、仲間達を呼んで自分が主役を演じる舞台を見せるシーンがあるが、もともとマリー・アントワネットは芸術家肌をもった人だったようなので、その部分のエピソードがもっとふんだんに盛り込まれていればよかったような気もする。
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■パワナビ甲斐・30代 男性 (評価:4点)
さて、映画祭でのブーイング?、評論家からの酷評?などなど、いろいろと話題の映画「マリー・アントワネット」ですが、「どんな映画なのか?」ということを自分なりに解釈して見ないと痛い目に遭うかもしれませんね・・・。この映画で「革命前のフランスの歴史を見てよう」とか、そんな気持ちで見に行くと「なんじゃこりゃー!」となっても当然でしょうね。ブーイングの話もその後は拍手がわき起こったという話もありますし、あくまでも歴史映画では無いと言う事は頭に入れてみて頂きたいと思います。また監督を勤めるソフィア・コッポラの「監督業」以外の事も頭に入れておいた方が良いかもしれません。自分は最初から、ソフィア・コッポラがマリーアントワネットという題材で、本物のヴェルサイユ宮殿を舞台にどんな「映像」を魅せてくれるのかな?ということに焦点を絞っていたので、逆に「あら、意外と細かく描かれているなぁ」と思いました。もっと、ぶっとんだ感じかと思っていたので・・・と言っても当時の「ヴェルサイユ宮殿」からしてみれば十分にぶっとんでるんでしょうけど・・・。
内容的には当時は、映画に出てくるような仕掛け花火もないでしょうし、舞踏会でロックはかからないでしょう(笑)。しかし、映像的には純粋に「すごいな」と思います。本物の宮殿を使っているので、背景がリアルで素晴らしいのは当たり前ですが、ファッションも手掛けるソフィア・コッポラならではのこだわりが随所に出ていると思います。プロダクションノーツを見るとデザイナーとのやりとりなどもあり、映像だけでは気がつかなかった事も知る事が出来ます。シーンが切り替わるごとに変わるドレス、帽子、髪型そして、靴。これでもか!というくらい出てきます。スイーツなどの色と合わせて本当に鮮やかにスクリーンを彩り埋め尽くします。見る人によっては、この華々しい雰囲気だけでも充分に満足するかもしれません。
ストーリー的には、14歳で嫁がされ、宮殿を追われるまでで、宮廷内だけで、一般の人たちの暮らしなどは一切省かれています。本当に限られた世界です。歴史的、政治的なことも、殆ど出てきません。あくまでもマリー・アントワネットがどのように感じ、どう生きたかをソフィア・コッポラなりの解釈で描いています。細かい発言なども合わせて、少なくとも自分はこの映画の「マリー・アントワネット」に共感をもちました。極端な話ですが、あなたなら14歳で一人外国へ行かされ、特殊な環境の中、プライベートもなく、嫉妬、ねたみの中で、責任だけを問われる。そんな状況で正常で居られますか?自分はむりだと思いました。「浪費」と言われるのも、今で言うところの「買い物依存症」のような感じでとらえる事が出来ます。とにかくこの映画は何をどう見て、どう感じるかで大きく意見が分かれると思います。軽く流せる事もできるでしょうし、ストーリーとは別の部分でいろいろと考えさせられることもあります。 歴史的な事は知らなくても楽しめますし、逆に詳しく知らない方が、映画としては純粋に楽しめるかもしれません。この映画の雰囲気は海外のサイトを見ると解るかもしれませんね。
http://www.marieantoinette-lefilm.com/(音でます)
http://www.sonypictures.com/movies/marieantoinette/site/
映画のタイトルロゴも映画を見て初めて知りましたが、とても強烈なピンク!です!
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■モモさん 20代 女性 (評価:4.5点)
主人公のキルスティン・ダンストがとてもかわいかった!特に前半のベルサイユ宮殿に嫁いで間もない頃までのシーンは、何度も見たくなってしまうほど大好きです。マイナス0.5はラストシーンかな・・・?
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■Jさん 20代 女性 (評価:4点)
映画に出てくるスィーツやドレスなどの微妙な色が本当に綺麗です。カメラのアングルもメチャメチャお洒落で、DVDになった時には、どのカットを一旦停止してみても絵になりそうなものばかり!最近のハリウッド映画がマンネリ気味だったので目が覚めた感じがしました。マイナス1はストーリーがかなり荒削りなところです。
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■Iさん 50代 男性 (評価:3点)
特に、マイナスな点はありませんでした。マリーアントワネットの話としては新鮮でしたが、歴史的な話ではないので、それを期待すると物足りないと思います。映像的には凄く派手なイメージですが、人間としてどうなのかという部分で描かれていたのは良かったと思います。
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■Kさん 50代 女性 (評価:4点)
まさに豪華絢爛!女性はやはりあの豪華な衣装などの目が行くでしょうね。ただ、自分の年代はマリーアントワネットに先入観があるので難しいですが、若い女性がみたらどうなのかな?と思います。監督の若さも映画にとても出ていました。あとは、アメリカ出身の監督が描いたフランス人ということも頭にいれてみると面白いかなと思いました。
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■TRさん 30代 男性 (評価:3点)
音楽かなり好き!映像綺麗!ほか微妙・・・。
投稿者 blogpawanavi : 2007年02月06日 21:48
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