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2007年01月15日
硫黄島からの手紙 [ 劇場/洋画/ヒューマン ]
■タイトル 硫黄島からの手紙
■監督 クリント・イーストウッド
■出演 渡辺 謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬 亮、中村獅童
■作品詳細 シネマセントラル延岡作品情報へ
みんなの平均点→4.444点
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シネマレビュー↓
※評価は5点が最高です!点数間隔は0.5点です。(平均が3点)
※コメントはあくまでも主観に満ち溢れていますのでよろしくお願いします。
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■パワナビ松田・30代 男性 (評価:4.5点)
12月9日公開の作品ということもあり、遅ればせながらのレビューとなってしまったが、アメリカ人監督が"日本映画"を撮ったという珍しい作品なので、まだ見ていない方のためにぜひご紹介させていただきたい。
昨年のある日「地方都市におけるまちづくりセミナー」というものを見学に行った時のこと。大都会のまちづくりや活性化に携わっているという講師の方はこう言っていた。「まちづくりのコーディネイターには地元にどっぷり浸かっている人間よりも、むしろ外部から来た人間のほうが、偏った思い込みやしがらみに左右されず、いい部分悪い部分をシンプルに切りとることができるので、まちの活性化作業には適してしいます。実際に海外の方がリーダーをされている地域もありますし・・・」
もちろん何にでもあてはまることではないとは思うが、たとえば自分の口からでは言いにくい私的な内容を伝える場合など、むしろ本人よりも第3者に客観的に語ってもらうほうがよい場合がある。しかしその人選をまちがってしまうと、自分の意図とはうらはらに、まったくの逆効果になりかねない事もある。「こんなことになるのなら自分でしゃべったほうがましだった・・・」というシーンは誰しも経験のあることだろう。 そういった点では、「硫黄島からの手紙」の監督を勤めたクリント・イーストウッドは内容を正確に伝える事ができる第3者としては、過去の監督作(ミスティック・リバー 、ミリオンダラー・ベイビー、父親たちの星条旗 )などからみても実に適任だと感じる。日本対アメリカの戦争の話でありながら、アメリカ人の監督が、「彼らがどんな人間であったのかを世界中の人に伝えたい」という事から、日本人側・・・いや当時の兵士達の目となり、正確な日本側の情報を収集し、さらにアメリカ側の立場も熟知した上で"第3者"となり、その意味をよく理解しつくられているため、まったくといっていいほど違和感がない。特に史実の場合、間違った知識をもったまま突き進むアメリカ人監督作品もつらいが、ときとしてあまりに自己中心的な日本人監督作においても日本が舞台でありながら同じような違和感を感じる事がある・・・。ちなみにこの「硫黄島からの手紙」のように全編日本語で日本人が主人公のアメリカ映画は初との事。
クリント・イーストウッド監督はこの「硫黄島からの手紙」に先駆けて公開された、アメリカ側から見た硫黄島の戦いをテーマした作品「父親たちの星条旗」でも監督を務めており、当初は「硫黄島からの手紙の監督は日本人に」と考えていたそうだが、「父親たちの星条旗」を製作するにあたり「アメリカ兵も日本兵もかわりはない!」ということに気付いたことから、「硫黄島からの手紙」も自らメガホンを手にとることになったという・・・そのため、日本とアメリカの双方向から立体的な目線で「硫黄島」を見ており、感覚的なつじつまを合わせるためにも史実をよく調べており、また勉強もしているようである。作品内容も時間的な問題による省略はあってもズレはまったく感じられない。また現在の日本人からは中々口に出す事のできないセリフも必要とあらばさらりと言ってしまったりできるのも特徴的である。なにより、冒頭でふれた"第3者"にふさわしくなろうと努力しているのがよくわかる部分に共感がもてるし、それゆえに海外の監督が日本を表現するさいにありがちな勘違いは皆無である。しかし77歳にして湧き出るこのチャレンジスピリットはいったいなんなのだろう!ちょっと早めのリタイアなんて口が裂けてもいえない・・・。
ただ、この映画をタイトルだけでイメージし「思いっきり泣きたい」と思ってはいけない・・・。内容的には日本兵士の目線に立ち、現場で行われた事をリアルに淡々と進む物語なのだが、どこかに「泣き所」などの感動を待ち望むのであれば肩透かしをくう事間違いなしである。ちょっと乱暴なたとえだが、9.11をテーマにした作品で「ワールド・トレード・センター」よりもむしろ「ユナイテッド93」に好感をもてる方には特におすすめといえば、分かる方もいらっしゃるだろうか?ともかくも本土から離れた無機質な灰色に覆われた島に送られた日本人とアメリカ人が血まみれになって戦ったことに関しては、それ以上でもなければそれ以下でもない事がこの作品の映像からも充分伝わってくる・・・。いつ気が変になっておかしくない、そんな肉体的にも精神的にも過酷な環境の中、兵士達の心がたったひとつだけ逃げ込める場所が届く事さえ定かでない"手紙"だったという事はあまりにも切ない・・・・・。
公開からかなり時間がたってしまったが、まだこの作品を見ていない方には「硫黄島の戦い」についてインターネットなどでキーワード検索をし、いろいろと参考資料を読んでから作品を鑑賞する事をおすすめする。簡単に解説をしたい気持ちもあるのだが、ちょと簡単にはいきそうな題材ではないないので、申し訳ないがご自身で調べてもらいたい・・・。まあ、知らなくても作品を見れば大よそ察することはできるのだが、いろんな意味でリアルな作品だけに知っておくと何倍も楽しむことができると思う。時代背景はもちろん、両国にとって小笠原諸島(東京都)に属する面積約22平方qあまりの小さな硫黄島が、何故軍事的に重要なポイントとなっているのか?日本軍の3倍といわれる規模のアメリカ軍に大打撃を負わせた渡辺 謙演じる栗林忠道陸軍中将の人物像や、当時の常識を覆すその独創的な作戦とはいったいどのようなものなのか、栗林と戦場を共にした伊原剛志演じるロサンゼルスオリンピック馬術競技の金メダリスト、バロン西こと西竹一陸軍中佐とはどんな人物なのか?さらに兵士達が硫黄島独特の過酷な風土との戦いも余儀なくされたことや有名なアメリカ海兵隊戦争記念碑にまつわる話、そして特に栗林中将の遺体のゆくえの秘密などを知れば知るほど、映画の場面場面が興味深いもになるはずである。仮に、今までまったく興味のなかった方もこの機会に、ちょっとだけ自国のとても近い歴史に触れてみるのもいいかもしれない・・・。
もう直ぐ40歳になろうとしている私だが、子どもの頃に祖母や両親から戦争体験の話を事あるごとに聞かされた・・・。しかし実際に体験をしていないだけに、それらの話は想像の域を脱しない・・・。何故だか祖母達の体験談が私の頭の中でビジュアル化されるにあたり、何かの映画で見たことのあるドイツ軍やタイガー戦車が浮かんできてしまったりするのだ・・。しかしこれといった回答もなされないないまま、リアルな戦争の話を語ってくれる人がどんどん少なくなっていく現在においては、今回のような単なる娯楽作品とは一味違った作品がクリント・イーストウッドやスティーブン・スピルバーグ(硫黄島からの手紙では製作を手がけている)といった著名人がとりあげることにより、過去をまったく知らない世代の耳にも入るように大々的な告知もされ興味をもってもらうきっかけができるのはいいことだと思う。しかし肝心なのは内容・・・大変申し訳ないが真珠湾攻撃をテーマにした「パールハーバー(2001)」のように、あまりにも史実を無視した作品はたとえ娯楽映画だからといっても共感することはできない。「真珠湾」のような史実をテーマに世界規模で上映される以上は演出云々の前に、せっかくの作品がプロパガンダと受け止められなように必要最低限の知識ぐらいはしっかりと認識し織り込まなければならない責任があると思う。そんなことから、一見淡々としていて爽快感の感じられないようにも受け取られてしまうアメリカ人監督による日本映画「硫黄島からの手紙」だが、作り手のスピリットは実に爽快で気持ちのいいものである。
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■パワナビ甲斐・30代 男性 (評価:4.5点)
戦争映画なんだけど戦争映画じゃないような・・・そんな不思議な感覚に包まれた「硫黄島からの手紙」でした。クリント・イーストウッド監督も「私がみて育った戦争映画はどちらかが正義で、どちらかが悪だと描いていました」と語っていますが、それは自分も同じで、殆どの戦争映画は勝者、敗者がはっきりとしています。しかし、この映画はもちろん歴史的には事実上の勝敗はあっても、その結果を魅せたい訳ではありません。それは、この映画がアメリカ側から見た「父親たちの星条旗」と日本側から見た「硫黄島からの手紙」という2本の映画から出来ていることからも解ります。
「父親たちの星条旗」はまだ見ていませんが、今回の「硫黄島からの手紙」を見るだけでもそれぞれの立場で、悩み、苦しむ人たちが描かれています。兵士の苦悩などは他の戦争映画でももちろん描かれていますが、この映画では、他の政治的なやりとりや魅せるだけの戦闘シーンなどは省いていて、より「人」にスポットをあてたシーンが多いのが印象的です。それに、とても日本的な映画です。もちろん出演者が日本人で、日本語を喋っているし、日系の脚本家が脚本を手掛けているとはいっても、他の映画では、やはりどこか違和感がある事が多いですが、自分としてはなんの違和感もなく見る事が出来ました。これは、きちんとした時代考証や日本の俳優陣が自由に演技できる現場の雰囲気作りなどがあったからなのではないでしょうか?また、歴史がどうとか、そういうのを省いて、いつの時代でもどこの国でも人間が戦争によって失うものは同じで、いい人も居れば、悪い人もいるというのが効果的に描かれているのも印象に残ります。
映像に関しても、防衛のために作った無数のトンネルの中でのやりとりやが多かったり、黒い砂浜、岩山でのシーンが多く、それを低いトーンでざらついた感じで表現しているので、当時の現場の空気の重さや息苦しさを疑似体験しているような感じにもなります。真実を描くという点からか、自害のシーンなど思わず目を伏せたくなる場面も多いですが、そこは、登場人物の心境が変化していく重要な場面でもあるような気がしました。無駄な描写はなく、2時間半も長くは感じませんでした。個人的には、ただただ映画のトーンがツボに入ったので高い評価をしたいと思います。残りの0.5点は「父親たちの星条旗」に期待を込めるという意味で残しておきます。
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■サトシさん 40代 男性 (評価:5点)
素晴らしい!そんな表現が似合う作品ではない・・・。何かを深く考えさせられるような作品でもない・・・。しかし、ここで見たものは一生わすれない。
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■モールさん 40代 女性 (評価:5点)
涙というより、クリント・イーストウッド監督に「とにかくこういう映像を残してくれてありがとう」と感謝をしなければならないと感じました。本来なら日本人が企画し、日本人の手でつくりあげ、「こういうものなんだ」と世界に訴えなければならない事だと思います。政治ではいえないことも、アートに置き換えて表現する事は可能だと思います。
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■Pさん 10代 女性 (評価:5点)
初めはタイトルや雰囲気から暗い映画だと思い、見るのはどうかな〜と思っていましたが、今は見てよかったと思います。自分自身が勝手に考えていた、戦争に対する思い違いなどに気付く事ができました。私のような若い人がもっともっとたくさん見たらいいと思います。
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■Rさん 20代 男性 (評価:5点)
見る予定じゃなかったのですが、時間の関係で見ることになりました。とても重たい映画だと感じましたが、でも見ておいてよかったと思います。
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■匿名さん 60代 男性 (評価:4点)
映像が生々しく、自分にはすこし辛いところがありました。しかし、自分には戦争の記憶は殆どと言っていいほどありませんが、この人たちのおかげで今の自分があるかもしれないと思うと、感慨深いものがありますね。実際に戦場に居た人や家族の気持ちはとても理解する事はできませんが、想像するだけでも息がつまります。アメリカ側から見た映画の方も見てみたいと思いました。
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■タカスケさん 10代 男性 (評価:3.5点)
渡辺 謙さんの演技が印象にのこりました。戦闘シーンなどでも、カメラの視点が独特ですごく入り込んでしまいました。とても長い作品だったようですが、長いと感じる事はなかったのですが、史実に忠実だっただけに、あまりに淡々としていて、感動の場面がなかった事が残念です。戦争からかなり離れた世代だけに、なにかグッとくるものがほしかったです。
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■ササキさん 10代 男性 (評価:3.5点)
個人的に二宮和也がすきなので見に来ました。若いのに渡辺 謙に負けない演技がよかったのですが、やっぱり渡辺 謙とはオーラの出方がちがいますね(笑)。さすが世界の渡辺 謙です。そして外国人監督が撮った作品にしては、しっかりとした日本の見方ができているのがよかったです。個人的には、この戦争をまったく知らないだけに、変にドラマ仕立てにいじられていないのがよかったです。せっかくなので、涙ぐらいは流したかったです・・・その部分がマイナスかな?
投稿者 blogpawanavi : 2007年01月15日 19:19
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トラックバック時刻: 2007年01月25日 16:34
» 映画DVD「硫黄島からの手紙」 from 映画DVDがそこにある。
2006年アメリカ
見ておもしろい。と言う作品ではないのでしょう。
戦争の悲惨さ、滑稽さ、無意味さが伝わってきます。
こんな闘いがあった事は知りません... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年11月24日 16:17
