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2006年05月19日
あおげば尊し [ 劇場/邦/ヒューマン ]
5月13日(土)、宮崎市民プラザ・オルブライトホールにて、市川 準監督作品、映画『あおげば尊し』の 試写会及び、この作品の宮崎上映を記念し、主演のテリー伊藤氏による全国初のトークショーが開催された。トークの相手は宮崎ではお馴染みのDJポッキーが務め、テンポのいいトークで会場を盛り上げた。大のジャイアンツファンということもあり、宮崎へはもう何十回となく来ているという、テレビでは既にお馴染みのテリー伊藤氏だが、映画での主演は今回が初!作品の内容も、人間の生と死、親子関係、教育問題などがテーマになっているため、バラエティー番組などでは見ることのできないテリー伊藤氏の、リアルな演技を見る事ができる。そこで今回のパワナビシネマレポートでは、作品の紹介と共に、共同記者会見、及びトークショーの画像を交えながら、テリー伊藤氏のコメントを紹介する。また、今回のトークショーの模様は、宮崎ケーブルテレビより、チャンネル1で特別番組として放送することになっている。(最下部に番組スケジュール有り)
(レポート:パワナビ松田)
5月20日(土)より宮崎キネマ館にて上映開始!
宮崎市橘通東3丁目1番11号アゲインビル2F
TEL:0985-28-1162
■宮崎キネマ館公式HP
URL:http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/
■取材協力:JOY FM エフエム宮崎、MCN宮崎ケーブルテレビ
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●作品プロフィール
タイトル:あおげば尊し(87分)
脚本・監督:市川 準
原作:重松 清「あおげば尊し」(新潮社刊「卒業」より)
出演:テリー伊藤(光一)、薬師丸ひろ子(麻理)、麻生美代子、加藤 武
配給:株式会社テンプリント/スローラーナー
(C)2005AZOTH 株式会社
URL:http://www.aogeba.com/
■ストーリー (パンフレットより)
・・・・・「父は黙ったまま、僕らに最期の授業をする」・・・・・
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(C)2005AZOTH 株式会社
末期のガンで病院に入院していた父に、余命が宣告された。長くてあと3ヶ月。やれるだけのことはやった。これから僕ら家族ができるのは、父の望むような日々を過ごさせてやることだけだろう。いい思い出を作ってあげてください------主治医の言葉をあとに、一家で父を自宅に連れ帰る。「これからね、本当に大変なのは。在宅で看取るって、相当覚悟いるから」妻の麻理は、僕よりはやく親を亡くしている。冬。庭の桜はまだ、つぼみさえ見せない。
小学5年生のクラス。光一は子供たちにパソコンの授業をしていた。ふいに、教室の一角が騒がしくなる。光一が歩み寄ると、田上康弘の画面に死体の写真が写し出されていた。「消しなさい」光一は強い口調で言った。そして、斎場からまた苦情の電話。田上が葬式に寄り道をしている。「なんで死体をみちゃいけないの?先生いつもいろんなことに興味を持ちなさいって言ってるでしょ?じゃあ死体だっていいじゃん」「・・・とにかくやめろ」真顔で訊ねる田上に、モラルだの常識だのを持ち出しても、あまり意味がないように思える。じゃあ、どうすれば・・・。
父も僕と同じ教師だった。冷たくて頑固で、誰よりも厳しい教師だった。「ガキのうちはいいんだ、どんなに恨まれたって。彼らが大人になったときに俺の教えが分かってくれれば、それでいい」 それが父の口癖だった。そんな父には、教え子から年賀状さえ来たことがない。こうしている今だって、誰ひとり見舞いになんて来ない。
父の体調は日ごとに悪化していった。僕は、母が父に見せていた古い卒業アルバムを見て、思わず言った。「父さん、会いたい人がいるなら教えて、来てもらうから」父は小さく首を振る。「じゃあお父さん、うちのクラスの子供たちに会ってくれる?ずっと一生懸命生きてきた父さんが、年をとって、今こうして自分の家で命を見つめている姿を、見せてやって欲しいんだよ・・・」」「やめなさい、光一!」母が声を震わせた。父は苦しそうに呼吸しながら、「み、せ、て、や、れ」確かにそう、言った。
はじまった光一の課外授業。けれど、興味を示したのは結局田上だけだった。でも、それでもいい。父さん、僕らに教えてほしいんだ。死とは、生きることとは、いったい何なのかを。もうすぐ春。庭の桜は間もなく満開になる。
■感想
人間の生と死や家族間の人間模様、さらに教育問題などが背景にある作品なのに、じめじめとした暗さがなく、淡々としていながらも、心に熱いものを感じさせてくれる映画・・・。手持ちのカメラから写しだされるドキュメンタリータッチな映像は、光の加減からアングルに至るまで、まるで自分がその部屋にいるかのようなリアルな空気感が伝わってくる。主人公・光一を演じるテリー伊藤や、その妻・麻理を演じる薬師丸ひろ子、また病床の父役の加藤 武、母を演じる、サザエさんの磯野フネでお馴染みの麻生美代子も、重たい役を演じているにもかかわらず、まったく力が入っておらず、何処にでもいる本当の家族のような、さりげない温かみが常に広がり、観ている側を落ち込ませたりはしない。そして、死に対して純粋に興味を持つ生命力に満ち溢れる子供達と、死に直面し、死の扉の手前にいる老人との狭間で、どうやって死と向き合ったらいいのかを思い悩む中年教師・光一を演じる、テレビ番組で見るそれとは、まったく違うテリー伊藤の演技は見もの。自身が「本当の自分に近い」という今回のキャラクターは、彼のプライベートを垣間見ているかと思われるほどナチュラルなものだった。
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●テリー伊藤 プロフィール (パンフレットより)
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(C)2005AZOTH 株式会社
1949年東京都生まれ。テレビ番組制作会社"IVSテレビ"にて「天才たけしの元気が出るテレビ」(NTV)「ねるとん紅鯨団」(CX)などヒット番組の演出を手掛ける。その後独立し、「ASAYAN」(TX)を総合演出、「サッポロ生搾り」「ユニクロ」「プロピア」等数々のCMも演出。最近では、バラエティ番組でユニークな発言をするコメンテーターとしても活躍。日本のテレビ界になくてはならない存在となっている。また、「お笑い北朝鮮」(コスモ出版)「君は長島茂雄と死ねるか!」(メディアワークス)「テリー伊藤の遊びベタのための成功法則」(青春出版)「間違えっぱなしクルマ選び」(ロコモーションパブリッシング)「給与明細」(ロコモーションパブリッシング)等、ヒット著書も多い。その他、雑誌、ラジオ等、マルチな才能を発揮している。このたび「あおげば尊し」で、初の映画主演をつとめた。
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●共同記者会見・トークショー(テリー伊藤/DJポッキー)
(会場:宮崎市民プラザ・オルブライトホール)
-------今回が映画初主演となりますが
テリー伊藤:市川監督から作品への出演以来があった時はびっくりしました。どちらかといえば、私はバラエティーよりなので「うるさそう」というイメージがあると思うんですよ。そんなことから映画を見る方の先入観や市川監督の作品イメージから考えると思わず「僕でいいんですか?」と聞いてしまいました・・・。市川監督とはCM等で何度か仕事をしたことがあるので、TVとプライベートではかなりギャップがあり、控え室などではあまり喋らないという、本来の僕のことを理解した上でのお話だとは思ったのですが、市川監督いわく「はじめは有名俳優も考えていたんだけど、テリーさんならまったく違ったイメージで作品ができるのでは?と思ったんですよ!」と言ってくださったので、出演する運びとなりました。そして脚本を読んで、僕自身に重なる部分が多かったのも出演を決めるきっかけのひとつになったような気がします。僕の父も病気で倒れ、個室で闘病生活をしていました。5人の兄弟が交代で看病していたのを覚えています。でも、自分が看病している時、父と何を話していいのかわからず、「平気?」とか「大丈夫?」という事ぐらいしか声をかけてやることができず、思えば、最後まで父とは腹を割って話す事ができなかった・・・・。それだけが残念でなりませんでした。そんな、事もあり、今回の作品では、その時の事を思い出しつつ演じています。
-------出演後、死に対する考え方に変化はありましたか?
テリー伊藤:日本人は、学校に行くことも、恋人をつくることも、進学も全て、自分自身で決めますが、とりわけ死に関わる問題については、できるだけ触れないようにようにする習慣があるようです。予め家族で葬儀場を決めたりする事は不謹慎である・・・そんなことからか、結婚式に関してはは盛り上がっても、死に関する問題はあまり話題にはのぼりませんね・・・人生においてはどちらも重大事ではあるのですが・・・。そんな事から、リアリティを感じないまま死んでいくことが多いと思われます。この作品のテーマでもある「死に対して素直に接する事」で、死というものをもっと身近に考えてみたいと思いました。
-------教育と地域についてどうお考えですか?
テリー伊藤:TV、ラジオ、ITという、即効性があり日本中何処にいても同じものを見聞きできる今日に地域性というものはないようにも思えます・・・。しかしそんな現代でも、本当の教育と言うものは即効性を求めるのではなく、時間をかけて、真心をこめて接することで、10年、20年後に子供達が社会にでてから、先生の言葉が心のどこかで思い出されるようなものなんだと思います。
-------淡々とした演技をされていましたね
テリー伊藤:いや、演技というより、素の僕に近いんです。ドキュメンタリーなイメージもあり、ハンディカメラのブレすらも、心のゆれを表現したりといった中、あえて演技をするという事は、僕自身にとって嘘っぽい感じがしたのです。テレビで見る僕とはイメージがちがうかもしれませんが、友人達からすれば、テレビの僕ほうが「やりすぎ」「嘘っぽい」と見えるようです。
-------ところで市川監督はどんな監督ですか?
テリー伊藤:非常に貪欲で厳しい監督ですね。撮影は朝から始まって夜の11時ぐらいに終わるので、僕達の睡眠時間はとても少ないのですが、そんな中、作品を少しでもよくしようと、翌日の台本を、撮影終了後に書き直したり・・・「いったいいつ寝ているんだ?」と思うほど頑張っていますね。
-------監督・役者として今後も映画に取り組む予定は?
テリー伊藤:おかげ様で、この作品も、インターネットの満足度ランキングなどでもベスト3にランクしたりと、よい評価をいただきましたので、機会があれば取り組みたいと思います。ただ役者としては呼ばれなければ出れないので・・・・・。でもバラエティー番組とは違う顔で出たいですね。監督の話などもあり、それっぽいことも考えているところです。本当は近いうちにそれらの事もまとめたいのですが、レギュラー番組などのスケジュールも詰まっているので、ひと段落してからやっていきたいと思っています。
-------理想の教師像はありますか?
テリー伊藤:何か、子供達と一緒にできる事があるといいと思います。上に立って、何かを教えるという事に関しては親も教師もきっと同じだと思います。たとえば学校や家庭ではなく、会社でもそれはいえると思います。僕も会社をやっていて、様々なスタッフが入ってきますが、社長として「もっと経費を節約をしなさい!」という時は尊敬などされませんが、一緒に演出の仕事などをしている時は、そんなスタッフ達が尊敬してくれるんです。そんなことから、親や教師も、単に言うだけでなく、目線を一緒にし、目的が同じものを一緒にやって、みせてあげると尊敬や思い入れが沸いてくるのではないでしょうか?そして、人それぞれに持っている能力が違うわけだから、彼らの隠れた能力を感じ取り、それを高めてやるのが、教師であり、親であると思います。
-------最後に宮崎のみなさんにメッセージをお願いします?
テリー伊藤:この作品は様々な世代の人間達が死に対して素直に向き合っています。ご覧になられる皆様も、様々なポジションの役柄に入り込んで観ていただきたいと思います。そして、とてもいい作品に仕上がっていると思いますので、世代を越えて見てもらえたらと思います。
-------今日は忙しい中ありがとうございました
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●映画「あおげば尊し」上映記念トークショーin宮崎
(宮崎ケーブルテレビ 1チャンネル)
MCN宮崎ケーブルテレビ公式HP
5月21日(日) 午前8時00分 〜 午前8時30分
5月21日(日) 午後3時30分 〜 午後4時00分
5月21日(日) 午後7時00分 〜 午後7時30分
5月21日(日) 午後11時00分 〜 午後11時30分
5月22日(月) 午前11時00分 〜 午前11時30分
5月27日(土) 午後8時00分 〜 午前8時30分
5月27日(土) 午後3時30分 〜 午後4時30分
5月28日(日) 午前8時00分 〜 午前8時30分
5月28日(日) 午後3時30分 〜 午後4時00分
5月28日(日) 午後7時00分 〜 午後7時30分
5月28日(日) 午後11時00分 〜 午後11時30分
5月29日(月) 午前11時00分 〜 午前11時30分
6月1日(木) 午後4時30分 〜 午後4時30分
6月1日(木) 午後9時00分 〜 午後9時30分
投稿者 matsuda : 2006年05月19日 22:43
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