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2004年07月22日

8人の女たち [ ビデオ/DVD/ドラマdrama ]

8 FEMMES / 8 WOMEN
2000年/仏 1時間51分 カラー
ビデオ・DVD
監督 :フランソワ・オゾン
原作 :ロベール・トーマ
脚本: フランソワ・オゾン 、マリナ・ドゥ・ヴァン
音楽 :クリシュナ・レビ
出演:ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール
エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン、フィルミーヌ・リシャール
※史上初ベルリン国際映画祭主演女優8人全員受賞

 ベルリン国際映画祭では、キャスト8人全員が銀熊賞(最優秀演劇賞)をとった伝説的って言ってもいいような作品です。とにかく出演者が豪華!妻の母役・マミー(ダニエル・ダリュー)、妻役・キャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)、妻の妹役・オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)、メイド役・ルイーズ(エマニュエル・ベアール)、夫の妹役・ペエレット(ファニー・アルダン)、長女役・シュゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)、次女役・カトリーヌ(リュディヴィーヌ・リシャール)、乳母役・シャネル(フィルミーヌ・リシャール)、仏映画ファンの方にはたまらないキャストなんじゃないかなって思います。

■タマキさん(ストーリー&レビュー)

■ストーリー
 1950年のフランス。クリスマス・イブの朝、女子大生シュゾンが、帰省した。しかし、彼女を待ちうけていたのは、父マルセルの刺殺体だった。雪に閉ざされた大邸宅で一家の主が殺された。クリスマスを過ごそうと集まった家族は、メイドも含めて、8人全員が女!そして、全員が容疑者に!!お互いの疑心暗鬼が深まる中、怪しくも美しい8人の女たちの秘密が次々に明らかになっていく・・・犯人は、一体誰?

■レビュー
 上記で豪華キャストについて触れましたが、それだけではありません。すべてがお洒落だし、洗練されているんですよね。1950年の衣装もすっごくかわいいです。特に、長女シュゾンの衣装はお気に入りです。部屋の調度も趣味がよくてお洒落。そんな中で、「女とは何か」っていうのを、いかんなく見せてくれます。女同士の愛憎であったり、かわいらしさであったり、逆に嫌らしさであったり・・・。男性が見たら、ちょっと苦笑してしまうかもしれませんが・・・。そんな訳で、男性にはちょっと顔をひっこめてもらうことにします(笑)☆作品でももちろん男子禁制!登場人物中たった一人の男性で、今回の被害者である家の主人は、ちらっと後姿が映るだけで、もちろん言葉なんて一言も喋りません。徹底して、これは「8人の女たち」だけにスポットをあてた作品なんだなって思います。
 さて、この作品。実は、キャストが全員歌って踊ります。舞台は、雪に閉ざされた屋敷の中のみという事で、見ているうちに、ミュージカルを見てるんじゃないかなっていう錯覚に陥いるほど!同時期の作品に、アカデミー受賞作品「シカゴ」がありますが、比較すると分かりやすいかもしれないですね。同じ題材を、アメリカ的センスで作品にしたら「シカゴ」に、フランス的センスで作品にしたら「8人の女たち」になったっていう感じです。確かに、「8人の女たち」は、犯人は一体誰?という古典ミステリー作品ではありますが、「ミステリー」という部分だけを期待して鑑賞してはいけません(笑)。むしろ、ミステリー要素は、スパイスにすぎないんです!なぜならば、唐突に始まるミュージカルシーンは、犯人探しのストーリーには、ほとんど関係ないんです(笑)。8人の女優たちが、それぞれ1曲ずつ歌を披露して、他の女優さんたちが、コーラスに入ったりバックでダンスを踊ったりするんですが、本当にチャーミングでかわいい!そして、色気があるんですよね。謎解きは二の次、とにかくこのかわいらしさを堪能していただいた後に、さて事件は?といった具合です☆
 しかし、ただかわいいだけの映画でおわらないところが、この映画のスゴイところ。フランソワ・オゾン監督の技量ももちろんなんですが、現代を代表するフランス人女優達の素晴らしい演技の結晶が作品をさらに魅力的なものにしています。それぞれの女優さん達の持つ個性的な魅力が充分発揮され、8人全員のキャラが濃い上に絶妙に絡み合いお互いの味を引き出しています。誰が主役っていうわけでもなく、全員がこの屋敷を舞台に主役になったり脇役になっているのに、全然不自然ではなく、かといって盛り上がらないわけでもなく。各々のエピソードを、それぞれのタイミングで調和をとって盛り上げていっているんです。このさじ加減が絶妙なんです!!
 さて、8人の女たちには、それぞれに秘められた秘密があるわけですが、全員が殺された主人と秘密を共有しているが故に、自分以外の人間を怪しく感じてしまいます。それが、たとえ血を分けた親族であったとしても・・・。この映画は、何回みても飽きないし、そのたびに新たな発見ができる、そんな作品だなと思ってます。

投稿者 blogpawanavi : 2004年07月22日 20:42

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