« コールド・マウンテン | メイン | ドーン・オブ・ザ・デッド »
2004年05月10日
キル・ビル Vol 2 [ 劇場/洋画/アクション ]
■タイトル キル・ビル Vol 2
■監督 クエンティン・タランティーノ
■出演 ユマ・サーマン、デビッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ
■作品詳細 シネマセントラル延岡プレイバックシネマへ
みんなの平均点→3.916点
シネマレビュー↓
※評価は5点が最高です!点数間隔は0.5点です。(平均が3点)
※コメントはあくまでも主観に満ち溢れていますのでよろしくお願いします。
■パワナビ松田・30代 男性 (評価:3.5点)
注)今回は競馬的表現が多々入っております。お見(読み)苦しい部分等、申し訳ございませんがお許しください(苦笑)。
さて、もともと1本の作品が2本に別れたということでキル・ビルは前作ではなく前半部分、キル・ビルVol 2は後半部分と表現したほうかよいでしょう!1時間30分前後の作品が多いアクション映画の中でも、このキル・ビルは前・後半合わせて4時間をゆうに越える異例の大作で、競馬でいえば強引に力で押し切れる1200メートル等の短距離戦を得意とするアクション映画としては珍しく、3200メートルの長距離戦を、果たしてどう戦うのかが気になるとこではあります。さてさて、このような長距離戦ではとうていアクション一辺倒というわけにはいかず、ジョッキーの技術が重要視されタランティーノ騎手のペース配分なども見所となります。通常長距離戦は、スタミナ勝負ということもあり、ゆったりとした流れでスタート、徐々にペースアップ、最後はビシビシ。となるわけですが、そこはちょっと普通じゃないタランティーノ騎手!きっとみんなをおどろかせるような騎乗をすることでしょう。公開から少々時間もたっておりまして、様々なところで「Vol1とVol2は対照的!」のような感想が掲載されておりますが、さてどのような「流れ」で完結に至ったのか、競馬の実況風にVol 1〜Vol 2を私なりにまとめてみました。
昨年の秋にスタートしたこのレース、ゲートオープンと同時に見せたユマザブライドの素晴らしいスタートダッシュで、まず食い下がるコモチノコッパーをなんなく引き離すと、競馬の常識を打ち破るような暴走気味のハイペースと基本を無視したタランティーノ騎手の騎乗スタイルで、はやくも先頭に踊り出る!一番人気のビッグボスビルは様子をうかがうように後方を追走。先行勢のチアキゴーゴーとアネサンオーレンが独走を警戒し、意気投合、早速つぶしにかかるが、タランティーノ騎手が手にする日本刀型ムチ「半蔵」が乱れ飛ぶと、即座に反応しさらに加速するするユマザブライド!そのスピードについていけず、おいていかれる両馬・・・無理がたたり、アネサンオーレンに騎乗していた女性騎手ソフィは落馬後両腕を切断。なにもなかったかのごとくタランティーノ騎手とユマザブライドは20馬身リードを保ったまま折り返し地点を過ぎ、マイペースで後半戦に入る!ここで弱冠ペースが落ちるがユマザブライド先頭は変わらず、前半のイエローにブラックという攻撃的なキル・ビルカラーの展開から一変、ピンクを基調にザ・ラブ・ストーリーというキャッチコピーまでついてやや暴走気味だったペースも落ち着き、第3コーナーの坂上あたりでは20馬身あったリードも5馬身に縮まる。「そのうちバテてスピードが落ちるだろう」とたかをくくっていた有力各馬も、2004年GWの標識が近づき、ゴールまであと1200メートルを向かえるころになって、ようやく単なる暴走ではないことに気が付き、少々焦り気味で反撃態勢を整える・・・。どうやらタランティーノ騎手は前半のリードを生かし、レース中盤で一息入れ、最後の直線で二の足を使い、そのまま逃げ切りを図るつもりのようです。相変わらず独特な騎乗スタイルのタランティーノ騎手ではありますが、無謀ともいえる前半の大逃げの理由を観客達に納得させるがごとく、淡々とその過去を振り返ります。前半、信じられないほどの日本刀型ムチ「半蔵」をあびせ、無理矢理ハナを奪い、馬(ユマ)も実際戸惑い気味ではございましたが、今では人馬共にピッタリ折り合い、余裕すら感じられるほどです。残り600メートルの標識を越えて最後の直線にかかろうとしたあたりで後続集団が追いついてきました、ここから、先ほどまで温存していた二の足を使うべく、必死で腕を前後するタランティーノ騎手ですが、何故かユマザブライドの反応が鈍くエンジンがかかりません、まるで生きたまま土の中に埋められているかのごとく、先ほどまでの軽快な動きがうそのようです。さあゴールまであと400メートル!やはり前半の無謀なハイペースが祟ったか・・・このまま馬群に埋もれてしまいそうです・・・。あろうことかユマザブライドは後続馬に追い抜かれ、逆に1馬身ほどのリードを許し、今度は追いかける形になりました。しかし他馬も長丁場の道中に足をつかったため思ったほどの伸びはありません。・・・っとここで、いきなりタランティーノ騎手はあれほど多用していた日本刀型ムチ「半蔵」を捨て、中国拳法の達人のごとく掌でユマザブライドを刺激しはじめました!おおおっ・・・なんとしたことか、先ほどまでもがいていたのが嘘のようにユマザブライドが走りだしました。ゴールまであと100メートル、ずるずると下がるカウボーイバドとエルスネークをかわし、残るはビッグボスビルのみとなりました!しかし逃げるビッグボスビルも苦しい!首の上げ下げの勝負!ユマザブライドかビッグボスビルか?内か外か、なにやらこの後におよんでアメリカンヒーローの違いを語リはじめるビッグボスビルに対し、まったく耳をかさずに集中力を高めるユマザブライド、ここで差し切ればタランティーノ騎手には栄光の超ロングエンドスクロール公開OKの切符が手渡されます。Vol2までひっぱって負けるわけにはいきません!さあ後50メートル、首の上げ下げ・・・!そして今、寄り添うように2頭ならんでゴーーールイン!!!!!・・・・・・・微妙な判定を残し結果は写真判定となりました・・・。衝撃的な前半の大逃げとは裏腹に、手に汗にぎる叩きあいの後半!・・・おおっ!どうやらレースレコードが出た模様です。中央のターフビジョンには全米興行収入初登場首位の文字が写し出されております。オープニングとしては前半の通過が2210万ドル、てこずりながらも後半2560万ドルと、前半を上回っております。・・・・・さあ、確定のランプが点灯しましたレースの結果が確定した模様です。・・・さて1着はビッグボスビルかユマザブライドか・・・・・・。
とこのような感じなのですが、どんな感じかわからないですよね・・・(苦笑)。この作品を1と2と分けてしまうと、どちらもタランティーノのエッセンスは感じられるものの、スピード感はまったく違います。Vol 2で殺しまくり、切りまくりを期待しているとちょっと違ってしまうかもしれませんので注意です。3200メートルの長丁場を勝つためにタランティーノ騎手は、あえて前半に大きく逃げる戦法をとって話題性を演出しました。が、本来は後半の騎乗の方がタランティーノ騎手らしい部分ではあると思います。前半の暴走気味のスタートダッシュは毎回通用しない事を知った上で、長丁場を乗り切るための奇策だったのではないでしょうか?結果的にVol2オープニングの時点では、前半の奇策がハマリ、後半の興行収入が前半よりもアップしたわけですから・・・今後の課題として、次回からはこの戦法は読まれてしまい奇策が奇策ではなくなってしまいますが、しかし、このような戦法が成功したのも展開に左右されない抜群のダッシュ力とスタートの上手さがあったからに他なりません・・・。この戦法なら誰がやっても結果が出せるというものではないわけです。
前回の感想でもいろいろと書きましたが、この映画の判断基準は「面白いか面白くないか」ではなく「好きか嫌いか」かもしれません。どちらも同じようではありますが弱冠違います。できれば専門店があるのがいいのかも?「B級レストラン・タランティーノ」など(笑)。Vol 2 でも食べられる?マカロニウエスタン風ラーメンや香港少林寺カレー、少年ジャンプ定食は好きな人は毎日でも食べたくなるメニューでしょう。まあB級だからってつまらないわけではありませんし、ジョン・ウェインの西部劇よりもクリント・イーストウッドやジュリアーノ・ジェンマ、リー・バンクリーフのマカロニウエスタンが好きな人だって多いはずです。制作費の都合で特撮や大規模なロケやセットが組めないから、大げさな音響や演出、超個性的キャラでインパクトや効果を出そうと試みるところに、ダメダメな失敗から、今では定番となるほどの成功まで、様々なB級ならではのアイデアがたくさん詰っています。しかし、もともと制作費がなくてB級になってしまった作品が多々ありますが「お金をかけてわざわざB級にした!」というのも聞いたことがありません(笑)タランティーノ監督がわざわざキル・ビルにお金をかけ、時間をかけ、この手の映画では型破りの上映時間をつかうあたり、なんとなく「B級映画供養?」にみえなくもないのですが・・・。やはり監督さんも、有名になり大監督になれば、お金の動く桁もちがってき、初心を忘れがちで、ほとんどのアイデアはお金でどうにかなってしまいます。どうにかならないからB級なわけで、チープに見えるのですが、決してダメだということはありません。燃えよドラゴンでブルース・リーがラストにボスの頭を蹴る時、どこからみても人形に見えますが、だから「嫌い」にはなりませんし、逆にネタになります。それは元々面白いから観てるのではなく「好き」なんです。いわばファン心理ですね!ということで、この「キル・ビルVol 1 / キル・ビルVol 2」は普通に話題性だけで観ると、中には不快な思いをする方が出てくるかもしれませんね・・・。監督の思い入れと興行は別問題で、監督の思い入れで表現できる部分は多くはないはずです。にもかかわらずこのご時世、これだけ思い入れタップリに作れたことは凄いことだと思います。音楽にもこだわっていたようですし・・・。その辺のこだわり度ははVol 2のなが〜いエンドロールからも充分伝わってきます。少し前に「シネマお勧めコーナー」紹介した「ヘドウィグ アンド アングリーインチ」の中で、マドンナが欲しがったという曲「ミッドナイトレディオ」があることを描きましたが、主人公のロックシンガーが歌うその歌詞に、
パティにティナにヨーコにアレサにノナにニコにそして私に乾杯!イカレタロッカー達あなたたちは正しい、今夜はしっかり抱き合おう
とあります。まさにキル・ビルのタランティーノは
子連れ狼にヤクザ映画に深作欣二、マカロニウエスタンにカンフー映画、ブルースリーに千葉真一、エンリオ・モリコーネにラロ・シフリン、そして私に乾杯!イカレタB級映画屋達あなたたちは正しい、今夜はしっかり抱き合おう
そんな感じでしょうか?世の中で、圧倒的な数を占めるB級・C級映画、私は大好きですが、かといって、点数のとおりキル・ビルを高く評価しているわけではありません。キル・ビルは全編を通して場面ごとに「〇〇へのオマージュ」などと表現されているように、私個人的にはB級映画へのトりビュート的に感じておりますので、どうしてもオリジナリティの部分でマイナスがあり他の作品と比べ点数は高くありません。オリジナルという意味ではパルプフィクションに点数をあげたいです。しかし、バンドなどでも本物以上に本物らしいスピリットをもったトリビュートバンドなどを観るのも意外と楽しくて随所に笑いが散りばめられていて大好きです。同様に「俺のお気に入りのユマって娘、凄く歌も上手くて、ルックスも最高!おまけにブロンドときてる。彼女にジャニスを歌わせて、途中にカーペンターズなんかのベタベタものを歌わせて、最後に女性版ミック・ジャガーもやっちゃおうよ!絶対うけるって・・・金は俺がだすからやらせてよ・・・もちろんアレンジや演出もばっちやるからさ・・・」そんなノリのキル・ビルも好きです。普通こんなに大事にはならないでしょうからその辺はさすが名のある監督のすることですね。
それではイカレタ(失礼)B級映画ファンの皆様、今後もB級映画のビデオを見ながらしっかり抱き合って寝ましょう(笑)。
PS:ビル役のデビッド・キャラダインが主演していた「燃えよカンフー」は最近再放送でもしているのでしょうか?子供の頃、夕方に見ていましたが、それ以来お目にかかれません。まさにマカロニウエスタンとカンフー映画が融合していた作品でした。お金のかからない頃のジョディー・フォスターや、ハリソン・フォードのゲスト出演もあったりで、70年代当時より、今観てこそオオッと思うはずです。ビデオとかないのかな〜。というわけでブルース・リーの門下生デビッド・キャラダインのビルは感慨ぶかいものがあり、Vol 2 でビルが淡々とかたるアメコミキャラクター論はとても印象に残りました。キル・ビルを作りながらもタランティーノはこんなことを考えているのかと・・・・・。
■パワナビHIDE・20代 男性 (評価:4点)
遂に完結?キルビル!遂に全ての復讐が終わるであろうvol.2!1作目の謎?謎というほどたいしたものじゃありませんが、いろんな真実が明かされていく今作は、サブタイトルが「ザ・ラブ・ストーリー」。注:「ラブストーリー的」と言った方がいいような気がしますが(笑)
ビルとブライドの関係や、惨殺事件の真相などが明らかになります。もちろんいろんなところで色んな”LOVE”が出てきます。結局おまえも金髪LOVEかよ!みたいなLOVEもありますが・・・とにかく「ラブストーリー的」な映画です。そう言えば・・・
最初にキルビルの広告を目にした時にはvol.1の文字はありませんでした。相当前の話ですが・・・そして、公開が近くなると突然vol.1の文字が!おいおい!続き物かよ!と突っ込んだ記憶があります。最初は2作に分けるつもりは無かったのでしょうか・・・?
ですが、今回のvol.2で2作に分けた理由がはっきりしました。個人的な見解ですが・・・2作に分けたと言うよりは、分けざるおえなかった・・・って感じでしょうか?全回の感想にも書きましたが、タランティーノがやりたい、見せたい事、とりあえず一通りやりました!って感じのこの映画。おそらく脚本作るときに、どんどん沸いてくるアイデアを全部入れたんでしょうね・・・「こういうシーンが作りたい・・・」「じゃぁ、こうならなきゃ・・・」「それじゃ、その前にこんなシーンが必要だ」「その為には・・・」って感じで。そうして単なる復讐劇が壮大な復讐劇になっちゃった・・・。 違ってたらゴメンナサイ。いや、きっとそうだ!だからこそ、ブライド(ユア・サーマン)はvol.2開始早々ぶっとばされたんだ(笑)どんな風にぶっとばされて、どうなったかは見てのお楽しみですがね♪中国でのシーンを撮影するにはぶっ飛ばされるしか無かったはず!じゃないと元、プロの暗殺者があんなやられ方しないだろ・・・・・・という風に今回もつっこみ所満載です!”勝手に想像所”も満載です!キルビルは楽しまなきゃ損です!vol.1でマニアックワールドに参った人も、vol.2は目に見えるマニアック度エグイ度が下がってますから、意外とすんなり見られると思いますよ!公式HPの壁紙もチェック☆!素敵なイラスト壁紙がイイ!CDのジャケットだったら間違いなく「ジャケ買いのススメ」に登場だ!他にも書きたいこと沢山なんですが、自分の文才じゃどうしてもネタバレになってしまいそうなのでこれくらいで勘弁して下さい(ー。ー;)最後に・・・エンドロールの後のおまけ映像は期待してただけに、ソレダケカヨ!でした。
■TR 30代 男性 (評価:4.5点)
これ見ないと、スッキリしないでしょ!やっとすっきりしたよ!!なんだかんだいってちゃんとストーリーらしきものがあったね。特に中国拳法の修行シーンはカンフー映画をよく見てるな〜って感じがした。ハリウッドっぽくないところがいい!今度は2作まとめてみよう☆いやいや楽しかった。
■SS 20代 女性 (評価:3点)
前作のほうがスリルがあって面白かった・・・でも、全ての謎がとけたのでよかったです。前作では客観的にみていたユマ・サーマンにも今回はとても入り込めました。
■YA 10代 女性 (評価:4点)
ネットの紹介などで「昔の映画のあのシーンは」とかでてるけど、私は全然しりません・・・。だからよくわからないけど、画面がお洒落に見えました。1もみたけど血が出すぎで気持ち悪かったので2の方がお洒落な感じがしました。片目のエルがとてもカッコよかったです。
■ON 男性 (評価:4.5点)
こういうの大好きです。たぶん前作と比べると面白くないっていう人がいるかもしれないですけど、絶対に今回も切りきざんでいたらワンパターンとかいわれるハズ!格闘シーンがないわけでもなく、スリルもある。エル・ドライバーとバドのやりとりなんか「絶対に何か裏がある」ってハラハラしながら見てました。印象に残ったシーンは、ブライドの回想シーンでホテルの部屋にアジア系の暗殺者がきて妊娠検査グッズをやりとりするところかな〜、ああいう部分は前作にはなかったですね!時間も長さを感じさせませんでしたよ☆
投稿者 blogpawanavi : 2004年05月10日 16:47
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pawanavi.com/blog/keitrack.cgi/3818
