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2003年11月19日

タイタス [ ビデオ/DVD/ミュージカルmusical ]

TITUS
1999年/米 2時間42分
監督 : ジュリー・テイモア
脚本 : ジュリー・テイモア
出演 : アンソニー・ホプキンス、ジェシカ・ラング、アラン・カミング
原作 : ウィリアム・シェイクスピア「タイタス・アンドロニカス」

舞台「ライオン・キング」の演出で女性として初めてトニー賞ミュージカル部門の演出賞に輝いたジュリー・テイモアが、シェイクスピア37本の戯曲中、もっともショッキングな作品といわれる「タイタス・アンドロニカス」を映画化!舞台で培った独特の演出とアート感覚は、舞台芸術の分野に新時代を切り開いた彼女ならではのもの!ショッキングな作品といわれるだけあって、レイプ、手首や舌や首の切断、そしてレクター博士を思わせるような食人・・・。と、作品はR15になってもしょうがない内容となっておりますが、それら全てをジュリー・テイモアがスタイリッシュなビジュアルで美くも残酷な新しい世界感を演出!舞台の手法が映画でどのように伝わるかが見物!1999年アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート作品です。

パワナビ松田(ストーリー&レビュー)

■ストーリー
 ローマ最高の戦士であり人格者でもある英雄「タイタス・アンドロニカス(アンソニー・ホプキンス)」はゴート族との戦いで勝利をおさめ、敵国の女王タモラ(ジェシカ・ラング)と3人の息子を人質にローマへ凱旋帰国を果した。タイタスは今回の戦争で死んだ息子たちの弔いと復讐のため、タモラの長男を生贄にせよと命じる。タイタスの人格を信じ、死に物狂いで命乞いをするタモラだがあえなく長男は処刑される。悲しみをどうすることもできないタモラは残されたふたりの息子カイロン(ジョナサン・リース・マイヤーズ)とディミトリアス(マシュー・リース)とともに、タイタス一族への復讐を誓った。
 一方、ローマでは亡き皇帝の長男サターナイナス(アラン・カミング)と弟のバシアナス(ジェームズ・フレイン)が、激しい帝位争いを繰り広げていたが、ローマの英雄タイタスの凱旋に湧き上がる市民達の声を代表する護民官から上がった新皇帝の名前は、2人の兄弟ではなく「タイタス・アンドロニカス」だった!しかしタイタスは授かった皇帝の座を前皇帝の長男サターナイナスにゆずってしまう・・・。さらにタイタスは皇帝争いに敗れた前皇帝の次男バシアナスと恋仲の美しい娘のラヴィニア(ローラ・フレイザー)をサターナイナスに嫁がせることを承諾する。以前からラヴィニアとバシアナスの関係を知っていたラヴィニアの兄(タイタスの息子)がコレに反対し、新皇帝サターナイナスとの関係を重視したタイタスは、立場上やむをえず息子の一人を殺すことになってしまう。しかし「ラヴィニアに恥をかかされた!」と怒りの収まらない新皇帝サターナイナスは、こともあろうかゴート族の王妃だったタモラを妃に迎えてしまう・・・。皇妃という立場になりタイタス一族に復讐を誓ったタモラは、絶好のチャンスを手に入れる。知らず知らずのうちに地獄へと引きずりおろされるタイタス!そして追い詰められたタイタスが決断したのは?


■レビュー 
「時代を混合し衝突させる!」そんなジュリー・テイモア監督のコメントを読んだことがありますが、この作品に関しては、「象徴的に」とか「絵柄が」などの範囲にとどまらず、自由奔放にやっちゃってます・・・。ローマ帝国に車やバイクは出現するは、ペプシやゲームセンターらしきものまで出現!ファッションのほうも、まるでグラムロックのミュージシャンを思わせるかのような人がいる傍らに教科書で見慣れたローマ人がいたりと、過去と現在が「混合」というよりは、むしろ「混同」しております(ラップっぽく音をふんでみましたが失敗/苦笑)。自分自身この作品を3回ほど見ているのですが、もしかしたら2回半といったほうがいいかもしれません。なぜかといいますと初めて「タイタス」と出逢った(笑)のは、ある夜、なかなか眠れずに、なにげなくTVの電源(多分CS番組)をいれますと、なにやら昔風のローマのセットに舞台劇じみた台詞が流れてくるじゃありませんか!これといって興味も湧かず、あたりまえのようにチャンネルを変えようとする指先に「まった」をかけたのはアラン・カミング扮するサタ−ナイナスの風貌・・・。「何コレ・なんでローマなのにこんな人が出てるの?もしかしてデュラン・デュランの新しいプロモ?」・・・・・・。真面目なのか不真面目なのか、それともただのお笑いか?それこそ物語も何もわからずに、しばしお手並みを拝見することに・・・。するとどうでしょう、時間がたつにつれていよいよわからなくなるいっぽう!そんな微妙な空気の深夜3時に、追い討ちをかけるように現れた、舌をぬかれ口から血を流し、手は切断され木の枝が埋め込まれ、もだえ苦しむ美しい女性・・・。もう目が点です!台詞といい、舞台といい、演出といい、何か変わってるというのはわかるのですが、さすがに意味不明・・・!そのままチャンネルを変えるに変えれず?ひきずられるまま画面を見ていると、今度は見慣れた顔のオジサンが登場!ついついTV画面のアンソニー・ホプキンスに「あんたここでなにやっとんの?」と一言。そんな私の言葉に耳をかさず、アンソニーオジサンは長〜い台詞を演劇調に喋る喋る・・・・・・。オジサンが言うには、どうやらこれから復讐を開始するらしい・・・、そして雰囲気的にこれから物語りは山場にさしかかる可能性大!この辺でやっと冷静になってきた私は「これはもう一度はじめからみたほうがいいのでは?」と気付き、肝心の結末を見る前にTVの電源をOFF!わかっているのはオジサンが出ていることと、オジサンの役がタイタスだということ。しかし、今の時代はこれで充分!トムクルーズになった気分で、ミッションを開始!早速インターネットで検索すると見事にビンゴ!(お暇なかたはYahoo!で「アンソニー ホプキンス タイタス」と検索してみてください)。タイトルも解り、詳細もチェック、さっそく次なるミッションを開始するため翌日レンタルビデオ屋さんでタイタスをゲット!もちろんホームページチェック時にプロダクションノートなども見たので製作意図なども解り「意味不明部分」も納得済みで鑑賞できました。さすがにシェイクスピアの中で最もショッキングというだけにストーリーそのまんまだとかなり濃厚な内容で、重たく、シュールな感じになってしまいそうなものを、時には大げさな演技で、時にはビジュアルで、はたまた小ネタで、ジュリー・テイモアが食べやすいように料理してくれたようです。そういえば子供が嫌いなピーマンを小さく切り刻んでハンバーグに入れちゃうあの手法ですかね!だから本当にピーマンが好きな人にとっては「なんだよ!味がわからんじゃないか!どこがピーマンなんじゃい、新鮮なピーマンは甘くて美味しいんじゃ〜!!」と怒られてもしかたありません・・・。が、しかし、この辺は趣味の問題だと思いますし「ピーマンは食べなきゃいけないっていわれたけど、どうしてもだめなんです」という人もいたりなので、これをきっかけにピーマンが好きになればいいな〜と思いつつ、もっと嫌いになりそうな予感もしております。私自信も「おおっ」という場面と「なんじゃコリャ」と思う場面が一本の中にたくさん混ざり合っていて「ぜひ一度観てください!」とまで言う決定的な何かがわいてこないので、今回は「おすすめコーナー」ではなく「無理にとはいいません」で紹介させていただきました。
 「残酷。それでいて恐ろしいほどに美しい」なんてキャッチコピーになっておりますが、美しいとはいっても、やっぱり「エグイのは全〜然ダメ!」という人はやめといたほうがいいかもしれませんね、逆に「羊達の沈黙、ハンニバル、レッド・ドラゴン」のレクター博士(アンソニー・ホプキンス)が好きな人は見るべきです!なぜなら、レクター博士の祖先は絶対にタイタス・アンドロニカス(アンソニー・ホプキンス)だからです。どうやらアンソニーオジサンってハリウッドの人達からみても「人を食せたい男ナンバーワン」なのでしょう。何故かというのはタイタスを観てのお楽しみということでよろしく!
 ちなみに印象的だったのはアラン・カミング演じるサタ−ナイナスですかね!横ワケちょいキモボーイ具合が絶妙!メチャメチャはまっています(絶対、デュラン・デュラン、カルチャークラブ、デビッド・ボウイあたりの80年代プロモにいるタイプです)。とにかく、ああだこうだといいながら、私としても2回半も観ておりますので、きっとどこかに惹かれる部分があるのでしょう?2時間42分と長い映画ですがそれほど長いとは感じませんし、もちろんストーリーはしっかりしていますので見応えもあるでしょう。アンソニー・ホプキンス演じるタイタスの、立派だけど一本気で猪突盲信的な行動が頭悪そ〜に見えたり、舞台劇っぽい言い回しが時にコミカルに見え、またそんな役をアンソニー・ホプキンスが必要以上に大真面目にやっているのが面白いです。しかし、くれぐれもスプラッターホラーとは異なる「オエッ」な表現が数回ありますので、まったく苦手な人はやめといてください。「せっかく食べたさっきのミートパイが台無しよ!お金返して(怒)」等のクレームメールは受信できないようなシステムとなっておりますのであしからず・・・。
 それでは女性監督ならではの「世にもキモ美しい世界」をゆっくりとお楽しみくださいませ!

PS:前半でサター ナイナスとバシアヌスが皇帝の座を争い、街角で対立し言い争いをする場面で振っている旗があるのですが、じつはローマではライバルの関係にあるサッカーチーム「A.S. Roma(黄/赤)」と「S.S. Lazio (白/水色)」のイメージカラーだそうです。スタッフはみんなサッカー好きなのか?それともジュリーさんの個人的趣味なのか?
「タイタス」にビビッときた人はさらに上級編に突入(笑)↓

■狂い咲きサンダーロード

「地獄で開け鋼鉄の夢・・・。」
な、なんとも凄まじいキャッチコピーではないか・・・・・・・・・・。 1980年/日 98分

監督 : 石井聰互
出演 : 山田辰夫、小林稔侍、南条弘二
音楽 : 泉谷しげる、 パンダ&HAL、THE・MODS

日本にあるぞ復讐ムービーの上級編!1980年公開のバイオレンスムービー「狂い咲きサンダーロード」
バトルロワイヤル&キルビルに今更ながら宣戦布告!追い詰められた一匹狼が狂った街サンダーロードで血の華を咲かせる。

投稿者 blogpawanavi : 2003年11月19日 20:11

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