« 競馬予想2008~天皇賞 | メイン | エンドウの季節~豆ご飯を食べよう! »

2008年05月07日

山下新天街(延岡)~フリーマーケットで感じた事。

☆パワナビ松田

 ゴールデンウィーク最終日の昨日(5月6日)、延岡市の山下新天街にて、山下新天街商店街、サンロード栄町商店会、ココレッタ延岡と日向市のまちづくりグループによるコラボイベント、「やましたフリーマーケット」が行われた。このイベントは山下新天街アーケードのリニューアル1周年とココレッタ延岡開業1周年を記念したものである。(主催:山下新天街商店街、サンロード栄町商店会、ココレッタ延岡)

 フリーマーケットは10時からのスタートで、既に11時頃がピーク。「いったいどこから来たんだ」とも思えるほどの来場者の数に少々驚いた。フリーマーケット参加者はおよそ40組。延岡商業の学生達から、家族、地元のおじいちゃん、おばあちゃん達まで様々。遠くは佐賀県は「鳥栖」から来られた方もいた。またサンロード栄町では、「餅つき大会」や「餅まき」が行われ、山下新天街に面した今山八幡宮鳥居広場では歌や大道芸などのライブも行われた。フリマの終了時には先着200名に花の苗が配られた。

(※レポート詳細は後ほどイベントコーナーより更新)

080506-yamasita-001.JPG 080506-yamasita-002.JPG

 そして、山下では初の試みとなったのが、車を乗り入れての出店スタイルである↓

080506-yamasita-003.JPG 080506-yamasita-004.JPG
080506-yamasita-005.JPG 080506-yamasita-006.JPG

 イベントの最中、商店街内に店舗を構える「二代目さん」と話したところ、「以前からこのようなスタイルで何かできないか?とは考えてもみたのですが、車両の配置や誘導、さらに許可申請など、わからないことがたくさあり、中々実現には至りませんでした・・・。だから今回、日向の寺尾さんと、うちだ議員にご協力いただきこの日を向かえられた事が嬉しいです。なにより大切なのはこれを継続して行くことですよね!」と熱く語ってくれた。確かに、常日頃から「駐車場」の問題が上がっているだけに、来場者だけでなく、参加者の車の駐車場確保の事も考えれば当然かもしれない。しかし今回の試みで、結局「やれば出来きる」と言える部分は自信につながり、大きな収穫だったのではなかろうか?

080506-yamasita-008.JPG

 そこで今回大いに活躍したのが、先ほどの二代目の話に出てきた二人、寺尾さん(日向市)と内田さん(延岡市)である。二人は私も様々な企画事の相談をさせていただいたり、イベント開催時にはアイデアだけでなく、実際に力をかしてくれたりもし、個人的にも深く付き合ってもらっている仲間である。とにかく底なしにエネルギッシュな人達だから一緒に活動するだけでパワーが充電されていくような気がする。そんな事からこの日私とパワナビ甲斐も取材を兼ねて、朝8時前から微力ながらお手伝いに来たというわけだが、寺尾さん率いる日向スタッフがあまりにも手際がよかったので、私はあまり役にたたなかったのが悲しい・・・。この日向スタッフ達は終了後もしっかりと清掃までして帰っていった。

 まず、この日のイベント開催のきっかけになった人物「寺尾さん」だが、彼は日向市駅前で「バッケーロ」というカフェを経営しながら地元(日向市)活性化に深く携わり、様々なユニークな企画を地元の人々達と実践し、地域住民達の意識の向上を試みている。日向のまちづくりリーダー的存在なのである。なにより、その街づくりに関する豊富な経験からフリーマーケットに関するノウハウもたくさん持っており、フリーマーケットが持っている効果(参加者だけでなく主催者側についても)なども熟知している。今回も、車の配置や誘導、事前準備や許可申請など、ご自身のネットワークを駆使しフリーマーケット開催に大きく尽力した。

 それ自体が開催のきっかけになったのかはわからないが、今年に入って直ぐに寺尾さんのお店へ遊びに行った時の事、「ココレッタと山下新天街も1周年ですよね!延岡のまちなかは盛り上がってますか?」と突然聞かれ、自然そういったいった話題になり、話が盛り上がってきた頃、寺尾さんが「何か僕にできる事ないかな~」などと言い出し、「きっと山下の商店街なんかで、商店街の端から端まで使ってフリマやったら盛り上がると思うよ!絶対にたくさんお客さんが来てくれるし、それだけでなく、様々な繋がりが商店街と出来ると思うんだけどね~どうだろう?」とニコニコしはじめた。それは延岡に住む私としては願ったりかなったりな提案なわけで、力強く「ぜひ!」という話をした記憶がある・・・。そして、実際にそうなったわけである。

080506-yamasita-009.JPG
寺尾さん

 しかし、日向市で活動している寺尾さんとしては、実現するにあたって延岡サイドの窓口がどうしても必要である。そこで延岡で様々なイベント活動においてボランティアなどで活躍している「うちだりささん」に協力を求めたわけである(フリマ詳細はブログにも書かれている)「うちだりささん」は延岡の市会議員でもあるが、あくまでも、過去からのイベント活動における現場での手腕が買われたのであり、議員としての立場は関係ない。彼女とは開催までのPRや経過などを電話でやりとりしたが、いろんな意味で中々大変だったようである・・・。何故ならどのような素晴らしいヴィジョンや意識をもってこういった事を行うかを言葉で力説したところで、やはり一度も体感していないものを、商店街の人達にイメージだけで受け入れてもらうのは至難の技である。それだけに受け入れる商店街の不安も大きい。ましてや商店街の中でのフリマとあって、店の前に車を乗り入れ、横付けしてしまうのだから「じゃぁうちの店はどうなっちゃうのよ!」ということだって当然言いたくなる・・・。とにかく、良いも悪いも一度試みなければ何も語れないのだから、どうにかして第1回を開催してしまわなければ前に進まない・・・。ただ、こういった事はあくまでも「人間力」のみが支えとなるのだから、「やってやろう」という意識で臨むか、「しょうがなし」という意識で臨むかによって、その後に得られるものの大きさは天と地ほど異なる。だから、彼女からすれば、スムーズな運営にも気を配らなければならず、また地元商店街の方達にどれだけ興味をもってもらえるか?という部分でも苦労したはずである。

080506-yamasita-010.JPG
うちだりささん
 
 とにかく上の画像のように、フリマには多くの来場者もあり、まずは成功といえるのだが、問題はフリマの成功云々では決してない。延岡サイドとしては、なぜ日向で活動する寺尾さんが、わざわざこのような企画を言い出し、様々な困難を乗り越えてまで実行したか?を考えなければならない。単に「寺尾さんがフリマ好きな人物で、山下の商店街を舞台に、縦に細長い一風変わったフリマがしたかったから協力してやった・・・結果いろいろあったけど大成功!」という救われない思考だけはしてはいけない・・・。(注:山下新天街の理事長さんは決してそんなふうには考えておらず、人間関係や意図を含め前向きに考えている)

 延岡サイドに立っていた「うちだりささん」は自身のブログ内で、今回のフリマ開催の「目的」を下記のように述べている。

「日向のまちづくりグループから、まちづくりに対する姿勢とフリマ運営のノウハウを学ぶこと。大勢の方に、山下までとにかく足を運んでもらうこと。山下、栄町、ココレッタ延岡の方々に、今回のイベントを通して今後のイベントを受け入れてもらえるように成果を出すこと」

 さらにこの地域では常に話題になる「駐車場問題」や「活性化」についても

「よくイベントなどで、駐車場がないから人が来ない。という言い訳を聞きますが、必要なのは駐車場ではない!主催者の情熱が必要なのだ!という日向のまちづくりリーダー寺尾さんの心の声が聞こえてきそうな、その点をはっきりと証明してくれたイベントとなりました。とにかく、人が来るということは、活性化につながるのです。いろんな客層を歩かせる。望むばっかりでなく、自分がまず動く。できることをまずする。すると、人が人を呼び、何かが生まれる。私は議員として、山下活性化なんて言葉は使いたくありません。まず動くことです。毎年の積み重ね、人間としての付き合いが大事だと思ってます」

 と書いてあった。確かにこの日の特殊な出来事をそのまま日常に転換できるわけではないが、これだけの参加者(約40組)と来場者があったのは現実であり、今後、「駐車場」に関する件では、意識の面においてプラスになればいいと思う。

☆うちだりささんによるフリマレポート↓
URL:http://uchida-lisa.seesaa.net/article/95864826.html

 フリマのピークは午前中の数時間である。当然いいものは早くなくなる。スタッフとしてたいして役に立っていない私はそんな活気あふれる午前の会場を行き来しつつ、活き活きと動き回るスタッフ達を横目に徐々に肩身がせまくなった。「コレじゃぁいけないなにかせねば」と思い、少々商品の出入りが落ち着いた出店者の方や商店街の方に話をうかがったり、意見交換などをし、取材をはじめた。そんな中、以前に、パワナビ「日々輝」のコーナーに出演いただいた「サユキさん」の姿もあったのでびっくりした。なんでもパワナビに日記に更新されていた今回のフリマ情報を見て、GWということもあり、県外にいるお母さんを呼び寄せ、一緒に参加することを決めたそうである。そのお母さんによれば「大学生の娘が、今、実際に生活している土地のイベントに、地元の人達と一緒に参加をし何かを感じたかった」との事。なんとも素敵なお母さんである。そして笑顔で積極的に接客するサユキさんの撮影時にはみられなかった一面にお目にかかれたのは非常にラッキーだった。

080506-yamasita-007.JPG
▲サユキさん

 またあるときは客となり買い物をさせてもらったりした。値札の無い商品を手に取り「これいくらですか?」と聞くときはドキドキしワクワクもする。「いくらなら買ってくれますか?」と一度聞かれたが、その時はかなり緊張した。なんとなく自分自信のあらゆる力が試されているような気分になる。「500円じゃダメですか?」「もちろんいいですよ」「えっ本当に・・・」そんなやりとりが心を暖かくしてくれる。向こうのほうから「これ買った時は3万もしたんだけど、今日は100円で譲るわ!」「でも悪いから300円払います」「じゃ遠慮なく!」といった会話が聞こえてきた・・・・・。「物と人」とのやりとりではなく「人と人」とのやりとりは実に小気味が良い!

080506-yamasita-011.JPG
▲個人的に子どものおもちゃとバッグを買った。全て500円

 「フリーマーケット」・・・・・。たくさんの人々が、その日初めて出あった人とコミュニケーションをとりながら、大切なお金を納得づくで支払う。機械化された大型ショッピングセンターやネット販売では味わう事のできない「売る・買うという行為そのものの楽しさ」である。ふと、大型ショッピングセンターにはなく近所の商店街にはある「付加価値」っていったいなんだったけ・・・昔はあったのに、最近なくなってしまったと思われていたものって・・・?そんな事を考えながら、フリマの会場内を行ったり来たりした。「人情」や「心意気」なんて今更・・・とも思えるが、実際にそれらの全てが「フリマ」にはあるから、たとえ駐車場がなくても、店舗を構えていなくても多くの人が集まるのだろう。50円や100円、500円という「リーズナブル」なだけでも「価値の分」だけは人もくるが、やはり買い手だけでなく売り手も含め圧倒的な人気をほこるのは、機械化された現代の売り買いに物足りなさを感じる人々が、自分の手で作り上げる「人情」や「心意気」といった「付加価値」が生み出すハプニングやドラマの部分に魅力を感じるからではなかろうか?この「付加価値」は人が意識をしなければ出来ない事でり、その「付加価値」の部分から生まれたものこそが、人や心であれ、お金であれ、なにかしらの財産になる。そういうちょっとした部分が好きな人も意外に多いということである。

 とても嫌な言い方になるが、今回成功したのは「フリーマーケットそのもの」であり、まだまだうちだりささんが言うところの「目的」は達成されていない。「目的」のための足がかりが出来たにすぎない。しかし、残念な事に延岡(だけでないが)の様々なイベントをみていると、どうしても「開催すること」だけにこだわり、そこで終わってしまっているものが多いように感じられる。たとえるならホームページを開設する事には必死になるが更新はまったくされてないようなもの・・・。「ホームページ開設!」は話題にもなるし、ある意味日の当たる華やかな部分ではある。しかし本当の意味でホームページを開設した効果がわかるのは「更新作業を通じなにを行うか?なに得たか?」という、地味でそれでいてけっこう大変な作業の積み重ねからである。でもその部分になると、開催時あれほど目立とうとしていた人も「それは俺のやることじゃない」といった風になってしまい、その熱がさめ、全体的にトーンダウンしてしまうのが残念である・・・。もちろんそうした「意識の持ち方」はこの商店街や街だけの問題ではなく、結局は自分達一人ひとりにも言える事でもある。

 ビルも街も肉体も「箱」は何処までいっても単に「箱」でしかない・・・。とはいっても「箱」の飾りつけもセンスが良いのと悪いのでは差がでるのは当然のこと。要は中味とのバランスであり、偏らないバランス感覚を持つために、常日頃どういった意識をもって選択をするか?は重要だと思う。

 そして山下のフリマから一夜が明け、先ほど「うちだりささん」と話をしたのだが、イベント後に商店街の人達からも様々な前向きな意見や感想が寄せられ、本当によかったと語ってくれた。「今だから」というわけではないが、やはり、開催にこぎつけるまでは、商店街の会長(理事長)さんをはじめ、寺尾さんやスタッフともたくさん意見交換し、また話を前に進めるための対立や熱い戦いが随所で行われたようである。打ち上げの席ではそれらもいい思い出話となり「正直、物凄くほっとした」と笑顔で話し、さらに「目的意識をもって物事を成そうとしたら、なれあいではダメ!地域、行政、個人どういう立場であっても、ちゃんと前を向いて意見し、戦って、その中から何かを絞りだしていかないと、行動をおこす意味がない」と付け加えた。商店街会長(理事長)も「開催までにはいろいろあったけど、なんといっても素晴らしい人達と出会えたことを今はただ感謝したい」と声をかけてくれたそうである。

  とにかくも寺尾さん、うちださんはもとより、商店会長(理事長)さんをはじめ商店街の方々(山下、栄町、ココレッタ延岡)も初めての事だったので、心身ともにいろいろと大変だったと思われる。特に車の乗り入れなどに関してはお気を使われたことだろう。 本当にお疲れ様でした。

 

投稿者 pawanavi : 2008年05月07日 10:49

コメント

本当に可能性を感じさせるフリーマーケットでした。
途中、車は無理だとの声が出ました。時間的に・・・・の弱気が出る中
内田さんたちの情熱が実施に繋がったと思います。
応えてくれた地元商店街のみなさんにも感謝。
そして、成功おめでとう。第1歩ですね。でもあたらしい何かを感じました。ヽ(^O^)ノ

投稿者 ノンノン : 2008年05月07日 22:01

>ノンノン様
 本当にいい意味での第1歩だと感じました。当日、商店街に店を構えている若者が、「大切なのは次なんですよ次!この熱が冷めないうちに僕らがアクションを起こせるかが一番重要なことなんですよ!それができなければ今日の出来事はまったく意味のないものになってしまうんです」と熱く語ってくださいました。そんな「若者達の情熱」こそが何かを少しづつ変えていくのだと思います。アーケードのリニューアルやイベントそのもので何が変わるものではないはずです。全国の商店街をみても、だんだん売り方がマニュアル化し、店員さんたちの態度も、大型ショッピングセンターとなんら変わりなくなってきつつあります。そのことについては、商店街だけでなく、パワナビや私自身にも言えることです。やはり「こころ」を感じる、伝える事ができる物づくり、店づくり、人間関係などを意識していいなければ、だんだんとマニュアルに頼らざるを得なくなってしまいます。上記の感想は、ある意味、自分に気合を入れるために書いたものとも言えます。

 この感想を書いているとき、何故かふと村上春樹の小説に書かれていた文章をおもいだしました。それは次のようなものです。

「ここは血なまぐさく暴力的な世界です。強くならなくっては生きていけません。でもそれと同時に、どんな小さな音をも聞き逃さないように静かに耳を澄ませていることもとても大事なのです。良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるのです。」

 特に意味はありませんが、ふと頭に浮かんだのです。

投稿者 ☆パワナビ松田 : 2008年05月08日 11:48

コメントしてください




保存しますか?