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2008年02月11日
エド・ウッド
☆パワナビ松田
以前から気になっていたものの、何故か鑑賞する機会を逃しつづけていた映画「エド・ウッド」を、やっと見る事ができた。1994年、ティム・バートン監督のモノクロ作品で、主演はティム・バートンといえばおなじみのジョニー・デップである。内容は「史上最低の映画監督」と言われた実在の人物「エドワード・D・ウッドJr」の伝記的映画で、その内容はオープニングからエンディングまで見事に救われないのである。
映画会社の下働きをしながら日夜一流映画監督を夢見るエド・ウッドをジョニー・デップが好演!オーソン・ウェルズにあこがれるエドは、映画にかける情熱には物凄いものがあるが、その内容たるや散々で、映画関係者ならまだしも、素人目に見てもまるでトンチンカンものばかり・・・。製作過程などはとても見れたものではない。おまけに女装趣味ときているからプライベートにおいてもトラブルが耐えない。出来上がった作品の評価はどれも最低最悪・・・。ある人などは「悪い冗談」と受け取ってしまうほど・・・。しかし、どんな状態に陥っても自分の映画をを撮り続けるエネルギーだけはなくならない。人生の何もかにもを燃料とし躍進するも、最後まで評価を得られず54歳の若さで、アルコール中毒に基づく心臓発作で死去してしまう。
と、ストーリーはこんな感じなのだが、この内容とは裏腹に、作品からは悲壮感は感じられず、常に暖かい。ある恋愛の達人は「片思いが最高の愛の形」などというが、このエド・ウッドもあきれるほどに映画界からそっぽを向かれるも「誰になんといわれようが好きなものは好き!」と、常にあっけらかんとしているのだ。この映画と同時に「スカイパーフェクTV」で「101回目のプロポーズ」を連続でやっていたのを見たが、まるで「僕は死にましぇん」の武田哲也のよう。皮肉な事に、彼(エド)が作る作品より、彼自身の人生を追いかける方が興味深いのだということがこの作品からうかがえる。
エド・ウッド・・・彼と接するものは何も報われない、そして誰も救われないのに、何故かなにもかも、誰も彼もがカラッとしている。確かに、他人との価値観に関してはかなりのズレがあるのだが、少なくとも彼は、たとえ自分の子どもや友人が他人から見てダメな奴だったとしても、自分自身の価値基準を信じ、決して「あの人がこう言ったから・・・社会一般的に見ればこうだから・・・」という、そういう類の偏見はもたないだろう。悲しいかなそういう人ほど世間では変人扱いされてしまう・・・。
とにかくティム・バートン監督の映画への思いや、様々なメッセージが感じられる作品であり、とても奇妙な暖かさを感じさせてくれる映画だった・・・。
Ed Wood
1994年/米 2時間3分 モノクロ
ビデオ・DVD
(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン )
監督:ティム・バートン
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ/ティム・バートン
製作総指揮:マイケル・レーマン
脚本:スコット・アレクサンダー /ラリー・カラツェウスキー
音楽:ハワード・ショア
出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー
投稿者 pawanavi : 2008年02月11日 15:10
