« 国会中継をみながら | メイン | エド・ウッド »
2008年02月09日
若者とは言えない年齢に達しそうな若者と自信家でないおじさんの会話
☆パワナビ松田
「こんちわ~!」
「ああ、こんにちは!最近調子はどうですか?」
「現状維持・・・って感じです。ところでなんかいい儲け話ないですか?」
「このご時勢で現状維持なら御の字です。贅沢はいけませんよ・・・それにそんないい話があれば、私なら誰にも教えません(笑)」
「今のは冗談です・・・実は会社辞めて○○をやってみようかな~って思うんです」
「それはおめでとうございます。覚悟をもって行動すれば、どんな事でも結果は後からついて来ると思いますよ!頑張ってください」
「なんでもがむしゃらに頑張ればきっと成功しますよね!この前も○○って映画見て俄然やる気でちゃいました!成せばなるって☆」
「ん~でもそれはどうですかね・・・あなたがもし18歳だったら、直ぐにそうだね!って答えますが、実際はちがうでしょうね。1日1,000回の素振りを10年続ければ必ずメジャーリーグの3割バッターになれる保障があるなら私もチャレンジしていましたよ。しかしそんな保障はどこにもないですからね~」
「それはそうですけど・・・ガンバルっむなしい事ですかね?意味がないことだと思いますか?そうは思わないけどな~」
「確かに結果的には、毎日1,000回素振りをしたおかげで3割バッターになれたともいえますし、私も意味の無いことだとは思いませんよ・・・」
「結果が全てってことですよね!わかります、わかります!もう学生じゃないし、とはいっても今更確実でないものにかける時間はありません。でも男のロマンみたいなものが燻ぶってて、やり残した事があるんじゃないか?って湧き上がってくるんです。ただ慎重になればなるほど選択肢って狭まっていきますよね!」
「実際には楽な儲け話なんて存在しないし、独立するのは大変な事なのです。あなたの場合、気がついたら独立していたとか、はじめから一人でやっている人とは少し違います。そういえば彼女だっているじゃないですか?だったらその大切な彼女のことを第一に考えたらどうです?慎重で堅実になるのも男として決してカッコ悪い事ではありません。だからこのさい転職はおやめなさい。先ほどのおめでとうは取り消します」
「だから楽な仕事の話は冗談ですって・・・でも、楽して儲けている人達がいるのも現実ですよね?」
「確かにそう見える人もいますが、リスクと差し引きすれば決して楽では無いのではないのでしょうか?じゃなければリスクを感じ取る能力がないとか・・・そんな人は直ぐに捕まってしまいます(苦笑)」
「ん~できれば、あまり高いリスクは背負いたくないですね!スマートに行きたいというのが本音です」
「どういうのがスマートなのか私にはわかりませんが、いいじゃないですか!絶対にリスクを背負いたくないというのも一つの覚悟の表れです。多くの人がそう思うでしょうし、それに徹する事で何か別な形の大切なものが生まれるかもしれません。だから貴方は今の会社を辞めるべきではないのです。この話は終わりにしましょう」
「でも、どうしても自分の力を試したいという気持ちが強いんですよね~。そろそろ自分も勝負をかけるような歳になりますし、ここらでガツンと一発決めたいんです!自分さがしってヤツも含めて!って感じですかね?」
「それなら一刻も早く今の会社を辞めて始めてみる事でしょう!善は急げです。躊躇していると肝心なタイミングを逃しますよ!」
「ん~だけど、スタートまでにはもう少し準備期間が必要なんですよ、だから今は様子見って感じで、こうやっていろんな人に意見を聞いているんです」
「様子見ですか・・・じゃぁ肝心の素振りはこれから始めるというわけですね?」
「きっと自分なら過酷な素振りでも耐えられるような気がするんです。体力ならあるし、こう見えてかなり自信あるんです!自分の目から見ても、センスの悪い奴がプロを気取ってのさばっているじゃないですか?まあ東京では無理かもしれないけど、ココでなら一発やれそうな気がするんです」
「だったら貴方は今後、素振りなど一切しないかもしれませんね・・・」
「何故ですか?」
「素振りの回数は不安によって決まるからです。だから何回やればという目安はありません。自分が常にどうありたいかという問題であって、体力とか自信によって振るのとは意味がちがいます。だって、あなたが部屋で何千回素振りをしたとしても、誰もほめてはくれないし、かりにもその姿を見せびらかすなんて言語道断です」
「ちょっとまってください!僕に独立は無理だと言いたいのですか?」
「言い方は悪いですが、無理ではなく無駄ではないか?と言いたいのです。それだけ自信があると言われる方は、いまさら素振りなどせずとも出きることがたくさんありすぎて素振りという行為が馬鹿らしく思えるからです。それに単に体力自慢の素振りならかえってやらないほうがいいとも言えます」
「そんなに素振りが大切ですかね?ぶっちゃけて言うと全てセンスの問題じゃないですか・・・センスの悪い人は何万回素振りをしても本番では打てないし・・・それに自信がないやつはバッターボックスに立つべきではないと思うんです」
「素振りは全ての要素のほんの一部です。ある人にとっては重要ではないかもしれませんが、それでも素振りに変わる何かによって信頼できる自分をつくり続けていると思います。自信は自分自身を信じる心ではないでしょうか?3割打てたか?今日打てたか?それは結果であって、今日はダメでも、その人がいつか3割打ってやると思い続け、改善したり研究をしたり、時には休憩もしながら素振り、もしくはそれに変わる事を継続事ができるかどうかが肝心なのではないかと思います。さらに、バッターボックスに関して入る入らないはその人の自由。中には入りたくないけど、やむをえない事情があって入っている人もいるでしょう」
「でもどんなに努力してもセンスが悪ければ結果がでないのが現実ですよね?さっきそう言ってませんでした?プラス運もあるでしょ?それこそ時間の無駄じゃないですか?」
「だからこそ覚悟が必要なんです。大袈裟に言えばいったん走りはじめたら、行くも地獄、戻るも地獄なんです。努力してもそれに見合った報酬を得ることが出来ない事なんて日常茶飯事です。ゴールもありませんし、ちょっとした運で局面が大きく変わる事もあります。それこそ隙を見せれば足をひっぱるだけではすみませんよ。足元から根こそぎ持っていかれるでしょう。あなたの場合、今はある意味会社に守られていますが、独立すれば守る立場にこそなれ、基本的には守られる事は無いのです。だからこそ、生き残るために決断力や大胆さなど、いろいろな要素が必要になるのです。それらは日々の素振りにより、かろうじて維持できる程度なんです」
「決断力や大胆さこそ生まれもってのセンスじゃないですか?重要なのはその部分ではないでしょうか?」
「そのセンスこそ磨いてなんぼだとおもいますよ。決断力や大胆さなどは生まれ持ってのセンスによる部分が多くを占めていますが、センスが錆付いていては肝心な時に一刀両断できません。センスが登場するのは確実に勝負が決するときです。ウルトラマンで言えばスペシウム光線を出すタイミング。仮面ライダーならライダーキックを放つタイミング。それこそがセンスです。必殺技にはウィークポイントも多い、もうその次はないのです。外れた時はこちらがやられる時です。ちょっと古い話ですが、ベイスターズの佐々木投手のホークボールだって毎回投げていれば押し出しのフォアボールが目に見えています。どんなにいい話でもタイミングを間違えば、単なる自慢に聞こえる時もあります。錆付いたセンスほどやっかいなものはないと思いますよ・・・。だから錆付かせないように日々、不安の数だけ素振りをし、イメージトレーニングを繰り返し、センスの出しどころを図る訓練をするのではないでしょうか?センスがひらめきなら、そのひらめきに見事に答えられるような準備も必要ということです。意味のある素振りをしているうちに、それに見合った体力が自然につくと考えれば、20代の頃に自慢だったセンスも、そのまま錆付かせてしまえば40歳になった頃、素振りで培った努力の人に追い抜かれるという事です。本来センスなんてスパイスのようなものです。いくらセンスがよくても素材自体にうま味がなければ、いつか化けの皮が剥がれるというものです」
「じゃあいったい自分はどうすればいいんですか?」
「もしあなたが、自分が思っているほどのセンスと行動力があるのであれば、きっと周りがじっとしていないでしょう!気づいてみたら、自然とあなたが思うような世界に呼び込まれ、活躍し、必要なだけの素振りを自然としていると思います。そうすることであなたにしか見えない価値観が生まれることだけは確かです。ただ、あなたのゴールが金銭的なものなのか?そうでないものなのか?は私にはわかりませんが・・・」
「やっぱり自分は会社は辞めるべきかもしれませんね・・・」
「いえ、そういう価値観は今の環境でも充分感じる事ができると思います。今あなたは必要な素振りを怠っているからわけが分からなくなり、単に環境を変えたくなっているだけです。環境を変えることで何かが変わると期待しているだけだと思います。そのうちあなたにもジョギングをしている中年太りの人を横目で見て心の中で笑うことすらままならなくなる日がくるでしょう。だから過去にやっていたかどうかは重要ではないし、これからやろうと思っているということもそれほど重要ではないのです。しかし今やっているかやっていないかはとても重要です。それこそが支点となるのですから・・・どちらにせよ、まずは汗をかいてみることではないでしょうか?」
「全然わからなくなってしまいました・・・」
「わからないから、不安の数だけ素振りをし、そして汗をかき、自分を安心させるのです」
「でも自分はセンスが全てだと信じています。これは生まれ持ってのものだと思っています。センスだけは汗ではどうにもならないし、素振りなんかではどうにもなりません・・・とにかく実践とやる気が重要!チャレンジ精神やロマンを忘れるようなちっぽけな人間にはなりたくないんです!」
「ちっぽけ・・・ですか・・・。私はそうはおもいませんが、そういうことでしたら、とにかくお悩み事は解決でよろしいすね!早速、辞表を書くのがいいでしょう。あたりさわりのない辞表の書き方ならお教えしますよ。そういう事に関してはこの私もちょっぴり自信があります(笑)大船にのった気持ちでまかせてください!」
「いや、自分にはもう少し準備が必要なんです・・・。それにこれからの事は彼女とも真剣に話し合わなければならないですし・・・。とにかく男としての筋だけは通したいんです。だから辞表はまた今度にします」
「そうですか・・・・・あっ、お湯が沸いたようです。おいしいコーヒーでもいかがですか?特別に無料でお出ししますよ(笑)」
「いいな~おじさんは・・・まったくのんきなんだから・・・すいませんけどこれから用事があるんで失礼します。また準備ができたら連絡しますから!」
投稿者 pawanavi : 2008年02月09日 00:03
