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2006年11月13日

行縢で"しめなわ"作り!

☆パワナビ松田

 毎年、七五三の季節になると私が住んでいる延岡市の行縢町では、行縢山の登山道入り口にある行縢神社の注連縄(しめなわ/七五三縄/)の架け替えが行われます。新しい注連縄(しめなわ)の製作は町民の手によって行われるのですが、昨日(11月12日)その注連縄作りが行われ私も参加してきました。注連縄は「神域と外界とを隔てるためのもの」として、様々な神社の敷地内で見かけますが、その起源は私達にとって、とても身近な高千穂町の天岩戸だと聞きました。ご存知方も多いかと思いますが、注連縄についての話の内容は次の通りです。「天岩戸から天照大神が引き出されたその後、再び天岩戸に侵入できぬよう太玉命が注連縄で戸を塞いだ」というのが起源だそうです。注連縄は種類や太さ、長さも様々で、設置箇所もひとつの神社でも本殿(神殿)、拝殿、鳥居、手水舎(手洗所)、社務所、神木などがあり、大小・何本も作らなければなりません。太いものになると、大人が6~7人必要となり、かなりの重労働になりますが、注連縄の製作から設置を終わってみると、なれない作業で疲れはしたものの、やはり手作りならではの気持ちよさを感じる事ができました。そんなことで、今回の日記では私の地元行縢町から、町民にとっては欠かすことのできない年中行事のひとつとなっています「しめなわ作り」の風景をご紹介いたします。

作業中 松田
▲左:注連縄(しめなわ)製作中 右:パワナビ松田 

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 11月12日(日)朝、この日も抜けるような青空が広がり、私の自宅から行縢山登山道入り口の中間にある注連縄の製作現場までの道のりはとても気持ちよく、相変わらず我らが地元にそびえる行縢山も美しいです。車の窓を全開にすると冷た~い風がビュンビュン入ってきますがそれすらも心地好いと感じます。・・・しかし、農家が多い行縢地区にとっては、この美しい青空が続き過ぎるのも問題でして、最近の雨の少なさに頭を悩ましていらっしゃる方も多いのです・・・。

行縢山 行縢地区

 作業現場となった行縢神社の宮司さん宅には町民の代表が集まり、早朝から準備がおこなわれます。お飾りなどの細かい技術のいる仕事はベテランが、そして太い注連縄作成などの力仕事は、若者(私を含めて若者という表現は?ですが)が中心となって行います。しかし、このような共同作業をするたびに感じるのは、おじいちゃん、おばあちゃん達が、当たり前のようにやっている手作業についていけない事と、昔の人ならではのちょっとしたアイデアのすごさです・・・・・。私も春に藁で細い縄を綯う作業を、地元の先輩達に教えてもらったのですが、見事に、遅い、汚い、弱いの三拍子が揃っていましたし、なんといっても、ボルト・ナットや接着剤などを使わずに、竹や縄だけで様々な容器を簡単に作ってしまうのが凄いです・・・。そして製作時に見られる、切り込みの入れ方や縄の締め方など、ちょっとした工夫のひとつひとつに関心した事をおぼえています。

作業中 作業中
作業中 作業中

 そんな事から、細かい技術が必要な「お飾り作り」なんて私には無理です・・・もちろん、力仕事担当ということで・・・・・。さて肝心の注連縄作りですが、まずはスムーズな作業が出来るように藁の方向などを整え、きれいにならべます。

準備 準備

 次に注連縄の一番太い部分になる中央部をロープで縛り、作業がしやすいように吊るしあげます。様々な作り方があるようですが、ここでは三本を交互に編んでいくタイプのもので、中央部分が太く、左右が端に行くにしたがって細くなっていくデザインのものを作りました。注連縄のデザインについては、どちらか一方に向かって細くなる左末右本、左本右末や、右綯い、めおと綯い、そして中央部分が極端に太いもの、その他様々な種類があるようですが、個人的にはまったく詳細を知らないので、興味のある方は「注連縄」などのキーワードで検索してみてください。

作業風景 作業風景

 さて元となる中央部分の準備ができたら、縄を編んでいく中心となる三人それぞれが、ぶら下がっている藁を掛け声と共にねじりながらテンポよく隣の人に手渡していきます。それを繰り返しながら長くしていくのですが、もちろん途中で何度も藁束を継ぎ足す事が必要となります。一度に継ぎ足す藁の量で太さが決まってきますから、完成時の注連縄の長さをイメージしながら、徐々に藁束の量を減らし細くしていきます。このとき、注連縄の太さを意識しながら、必要なだけの藁束を、編み係りに渡していく係りが二~三人必要です。さらに、常に一定の高さで作業ができるように、注連縄をずらしていく係りが必要となります。こうやってまずは半分を作ります。本殿(神殿)などに設置する太いものの場合は、1本の注連縄を作るのに6~7人ぐらいが必要となり、これを7本作らなければならないので、終わった頃には、藁との摩擦で手のひらがヒリヒリします。ちなみに私は、上記のように若くもないのに「若者だから」という、嬉しい?言葉をいただき、この編みこむ係をやらせてもらいました。

編込み 編込み
編込み 編込み

 単純作業の繰りかえしではあるのですが、あらかじめ決まっている長さまでの間に、バランスよく徐々に細くしていくのが中々難しいです。この辺は藁束の減らし方次第なのですが、これから作る逆側と太さや長さがあっていないと不恰好になってしまうので気をつけないといけません。決まった長さに達すると細くなった先端を解けないようにしっかりと結びます。そして先ほど作った注連縄をよく観察しながら、もう一方も同様に作っていきます。

編込み 編込み

 こういった力仕事を行う一方では、飾りつけなどの細かい仕事が行われています。「若いもんに力仕事をやらせろ!」とはよく言ったもので、現場で一見「楽」に見えるような仕事は熟練の技を要すものが多く、実際には経験の少ない若者は身体をつかってやる「大味」な単純作業ぐらいしかできないのです(中にはそうでない方もいるとは思いますが)・・・。さらに、それらの細かい技の中には、大味な仕事を経験したからこそ浮かぶアイデアなどがたくさん詰まっています。こう言っては失礼ですが、普段何気なくすれ違っている地元の方達の意外な能力に小さな感動をおぼえたりします。

飾り 飾り
飾り 飾り

 とりあえず上がった注連縄は余分な「ひげ」だらけなので最後に、ハサミを使って形を整えていき注連縄製作作業は終了します。この日は行縢神社の宮司さんも、七五三のシーズンで忙しい中、神社と作業場の間を何度も行ったり来たりして、仕事着のまま作業を手伝っていました。

宮司さん 剪定

 ハサミを入れる前と入れた後では見栄えがまったく違います。

注連縄

 出来上がった注連縄を、みんなで行縢神社に運びます。

行縢神社 行縢神社

 途中で、七五三参りを終えた地元方に出会いました!七五三といえば、上記(タイトル)のでも書きましたが、しめなわは「七五三縄」とも書きます。なんでも、七五三縄は縄を三筋、五筋、七筋とひねりをたらすことからきているそうです。そういえば高千穂の天岩戸神社にある「天の安河原」の画像などを見ると、向かって右から七本、五本、三本とたれているのが確認できます。

七五三参り

 注連縄を設置する場所は神社内と、地元の神様を祭っている数箇所です。古い注連縄は先日はずしているので、あとは設置をするだけです。この作業が終わるとすべてが終了します。

設置風景 設置風景
設置風景 設置風景
設置風景 設置風景

 完成した新しい注連縄が、本殿(神殿)、拝殿、鳥居、手水舎(手洗所)などに設置されていくのは実に気持ちのいいものです。もしこれが、どこかで購入してきたものだとしたら、こういう気持ちにはならないでしょうね・・・。

設置完了 設置完了

 たしかに、注連縄を作るのは大変だし、一人ではできないので多くの町民の協力が必要になります。今はお金さえ出せば市販で見栄えのいい注連縄を買う事もできるのでしょうが、神社の各部署への設置が終わった注連縄と、「お疲れ様」と声を掛け合う町民達の表情をみていると、こうした作業を通して行うコミュニケーションの大切さを痛感しました。私自身、仕事の忙しさから、参加できない町の行事もあるのですが、そんな自分を振り返りつつ、あと10年たった時にどれだけの協力者が集まるのかと思うとちょっと不安になったりもします・・・。できれば来年も参加し、作業風景を子供達にも見せてやろうと思うのですが、かえって作業の邪魔になるかもしれないのが少々不安です・・・(笑)。

投稿者 pawanavi : 2006年11月13日 12:07

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