« 闇に輝く水と松田代表 | メイン | ライフ オン ザ ロングボード »
2005年12月24日
キングコング
■タイトル キングコング
■監督 ピーター・ジャクソン
■出演 ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ
■作品詳細 シネマセントラル延岡プレイバックシネマへ
みんなの平均点→4.666点
シネマレビュー↓
※評価は5点が最高です!点数間隔は0.5点です。(平均が3点)
※コメントはあくまでも主観に満ち溢れていますのでよろしくお願いします。
■パワナビ松田・30代 男性 (評価:4点)
ロード・オブ・ザ・リング(以下ロード~)のピーター・ジャクソン監督(44歳)が9歳の頃に見たというオリジナルのキング・コング(1933年)がきっかけとなり、映画監督になることを決意させたという思い入れのある作品のリメイクだけあって、186分間という長時間ではあったが、しっかりと監督の「キングコング大好き度」を感じさせてもらった。前作で彼が手がけたロード~も、そして今回のキング・コングもどちらも映画としては超大作であり、そのストーリー自体も多くの人が、もっと以前からなんらかの形で見聞きしているそのジャンルでは世界的な代表作である。そんなことから、どちらも今更ストーリー云々といった話は意味がないので、その辺は省略したい・・・。
もともと、ロード~の企画が持ち上がる前に、監督にとっては念願のキング・コングのリメイクにとりかかっていたそうだが、途中でリメイク企画が流れてしまい、そのかわりに持ち上がったのが、ロード~の映画化だそうである。この世界的な大ヒットをとばしたファンタジー超大作の成功で、一時は流れてしまったキング・コングのリメイク製作が、史上最高の製作費2億700万ドル(248億4000万円)。といった形で、ピーター・ジャクソン監督の手元に舞い戻ってくるのだから、人生はわからない・・・。年代的にいって、私個人的には、オリジナルのキング・コング(1933年)は後々にTV見たぐらいで、強烈に印象にのこっているのはディノ・デ・ラウレンティス製作によるキング・コング(1976年)である。1933年オリジナル版が100分、1976年版が134分というから、今回の186分がどれだけのものかわかるだろう。さらにキング・コングという名前がタイトルにあるものはいくつもあるが、あまりに本編とかけ離れたものが多く、ただでかいゴリラ的なものをそういったりもしている。参考としてリンダ・ハミルトン主演のキングコング2(1986年)というのもあるが、こちらについては・・とりあえず1976年版の続編という事だったので若干触れておく。ストーリーは世界貿易センタービルから墜落死したはずのキング・コング(オリジナル版はエンパイアーステートビル)が実は人口心臓で生きていた・・・という、訳のわからないもの・・・。リンダ・ハミルトンは、この時、ターミネーター(1984年)出演後だったので、名前も売れていたはず・・・。興味のある方だけチェックしてもらいたい。実は1933年のオリジナル版にも、「コング復讐」なる続編があったりするが、きりがないのでこの辺にしておこう・・・。
話をもどして、先ほど”2”の話の中で「世界貿易センタービルから墜落死」と書いたが、大きく異なるのは時代背景である。オリジナル版と、今回の作品が1930年代大不況時のニューヨークを舞台にしていたのに対し、1976年版は、そのまんま70年代の近代ニューヨークを舞台にしていたため、ジェット戦闘機などが飛び交う作品となっている。さらに、今回の作品で見られる恐竜との格闘シーンなどはオリジナル版のもので、1976年版にはない。あくまでもピーター・ジャクソン監督はオリジナル版のリメイクに務め、CGなどを駆使し、1930年代のニューヨークを美しく再現している。1976年版のキング・コングが印象に残っている方は、そうした時代背景の違いから今回の作品が新鮮に見えるかもしれないが、逆に、ハイウッド版GOZIRAのような、ハイテク兵器とのバトルを期待しているとまったく違う結果になってしまう事を認識しておいてもらいたい。そして、この作品につきものなのが金髪の美女!はっきりいって後にTVでみたオリジナル版は細かいところまで記憶していないので、女優さんなども覚えていない・・・。1976年版は、TVの再放送やビデオでも見たのでよく覚えているが、当時27歳の新人女優だったジェシカ・ラングとキング・コングが滝で水浴びをするシーンは鮮烈で、子供ではあったが、目だまを丸くしてみていたような記憶がのこっている。大人になってからは普通に魅入ってしまった・・・。余談だがこの作品で、ジェシカ・ラングはゴールデングローブ賞新人女優賞を獲得している。
さて、今回の作品で金髪の美女を演じているのは、ハリウッド版、リングシリーズ(ホラー)に主演、絶叫女優の異名をとる??ナオミ・ワッツ。キング・コングにも美女の悲鳴はつきものなので、ピッタリかもしれない・・。彼女達はどちらも役者(女優)の役で登場するのだが、設定が若干異なっている。今回とオリジナル版は、映画監督と新人女優が、一発ヒットを狙って地図にない島にやってくるところから始まる。それに対し、1976年版は油田を探しにきたメンバーが、遭難している女優(なんで遭難?)をたまたま助ける・・・という設定になっている・・・。そんなことから、上記で上げたように、あくまでもピーター・ジャクソン監督は、オリジナル版のリメイクにこだわっているようだ!とにかく3時間を越える作品だが、全体的に、アクション、ヒューマン、コメディ、アドベンチャー、ファンタジーの要素がバランスよく織り込まれ、長さを感じさせることはない。いつもなら「長すぎる」と言ってしまいたくなるところだが、そんなことはない。時間を短くするためにカットできるシーンはいくらでもあるだろう。しかし、子供の頃からの夢であった作品を、巨額を投じリメイクできる立場になった有名監督が、まるで子供のように楽しみながら製作しているであろう情景がスクリーンを通しても伝わってくるような気がしたので、その辺はマイナスにはならなかった。視覚的にも美しい風景が多く、もちろんどの作品にも言える事だが、特にこの作品に関しては、横長の大スクリーンを通してでないと伝わらないような部分が多いので、出来れば劇場で観賞するのがいいだろう。それは単なるアクションシーンの迫力に限らず、スクリーンの端から端まで使って体感できる、美しい風景やコングの質量が、たとえどんなに大きくてもTV画面などでは、半減してしまうだろうと思うからだ。
さて、一度は企画が流れてしまったこの作品だが、ロード・オブ・ザ・リングシリーズというビッグヒットを間に挟んだおかげで、ピーター・ジャクソン監督にとっては資金的にも、技術的にも、精神的にも、大幅にパワーアップし挑む事ができた。もし、なんのトラブルもなく、はじめの段階でリメイク企画が進行していたら、いったいどうなっていたのだろう?たいしたものにならなかった可能性も大いに考えられる。そんなわけで人生は本当に面白い。
マイナス点としては、上映時間が長い分、前半から様々な人間ドラマをしっかりと展開させていたわりには、肝心のコングと美女のエピソードと原住民達の扱いが少々あっさりしているような気がする・・・。1976年版の中で、街に逃げ出したコングに米軍が容赦なく弾丸を撃ち込むと、見かねたヒロインのジェシカ・ラングが「私を放さないで、私を放すと攻撃されるわ!」と叫ぶシーンがあるが、子供ながらに胸を打たれたのは確かだ。今回の作品でヒロイン(ナオミ・ワッツ)は、日々体を張り、アクロバティックな舞台を得意とする喜劇女優という設定なので、何かとアクションシーンも多く、普通の女性では確実に無理なアクションにも幾分説得力はあるものの、その分、良い悪いは別として、か弱き女性という印象は若干薄れてしまう・・・・・ただルックス的には、アメリカの強い女というよりは、美人だが柔らかい雰囲気をもった、いかにも日本人がこのみそうな外国人女性だと思がどうだろう?私は好きです。
しかし、ワザワザ背景を1930年代の大不況真っ只中のアメリカにしたことで、セットやら衣装やら、何かとお金もかかったことだろう・・・。逆に最新のジェット戦闘機やミサイルが出てこなかった分、映像のスピーディーさよりも、美しさを感じられるカットが多く、ファンタジー度はアップしているかもしれない。これももしかしたらロード効果だろうか?面白い事に、様々な映画専門雑誌やサイトなどのカテゴリー分けで、以前はSF・パニックなどにカテゴライズされていた作品が、アドベンチャーなどになっていたりしている。おなじキング・コングでも今回の作品はイメージがソフトになったのかな?とも受け取れる。
■パワナビ甲斐・20代 男性 (評価:4.5点)
言わずと知れた1933年作の「キングコング」のリメイク版。オリジナル版は上映時間100分ですが、2005年のキングコングは倍近くの上映時間があります!人物の心理状態や、環境などの違いからか、オリジナルでは描かれていない時代背景を説明する導入部分や技術的に描けなかった部分も最新のCG技術で描かれているので、上映時間が延びるのも理解できます。しかも、監督は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ3部作のピーター・ジャクソン監督。基本的に描きたい物が沢山あるのでしょうか。さらに納得です(笑)。あれでもロード・オブ・ザ・リングはかなり省略されているみたいですから・・・
さて、今回のキングコングはオリジナルに書き足す形で時間が長くなっている感じですが、単にストーリー的に長いだけではなく、監督がこの映画を最初に見て、「いつかこんな映画を撮りたい」と思い続けた35年間の思いがたっぷり詰まっているのだと思います。それ故、「今の10分位はまるまる無くても成立するんじゃないか?」っていう部分もちらほら、思い入れが強い分、見せたい、やりたい事が増えるのでしょうね。
今までも、リメイクされてきたキングコングですが、今までの作品と明らかに違うのはやはり最新技術を使った様々な描画。映画の中の撮影隊が向かった髑髏島のスケールも圧倒的で、古代から残る密林の湿っぽさ、、リアルすぎる?生き物たち・・・そして、なんと言っても「キングコング」。まさに「生き物」そのものです。
特殊撮影は、人がやっていた事をコンピューターが処理することによって危険を冒す必要がなくなったり、現実ではあり得ない事を再現することが出来るようになりましたが、コンピューター上での処理だけになり「凄いけど、なんだかなぁ・・・」という作品も少なくありませんでした。しかし、ここ最近は技術向上合戦も落ち着いてきたのか効果的なCGを使った作品が多くなってきたと思います。今回のキングコングも見た目の部分はもちろんCGでの描画であったりするわけですが、動きの部分は実際にちゃんと人間が動いて「デジタルの着ぐるみ」を着た俳優が演技をしているんですね。ちなみに今回のキングコング役?は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役アンディ・サーキス。ゴラムとキングコングじゃ偉い違いですね。。。顔は見えないけれど彼の動きがCGのキングコングに反映され、技術と相まってまるで本当に生きているかのように見えるんだと思います。やっぱり最後は「人」なんですね。(彼は一人二役としてちゃんとコック役でも登場します。頑張った割に可愛そうな役ですが・・・。)
見た目の違いもさることながら、ストーリー的にもオリジナルとは大きく違う点がありました。
オリジナルでは、「一目惚れした女性を連れ戻したいキングコング、捕らわれのヒロインは逃げたい一心。そしてキングコングにとって可愛そうな結末」といった感じですが、今回はヒロインの心理状態が違います。悲しい結末に違いは無いのですが、この心理状態だからこそ生まれた感動的なラストシーンが待っています。
でも・・・結構キツイ描画のシーンもあったりします。お覚悟を。
いや、切られて骨が見えるとかそういうのではなくて・・・未開の密林の谷底。
絶対居ますよあんなのが・・・うわぁ。思い出しただけで鳥肌・・・(笑
■母 30代 女性 (評価:5) 注意:軽くネタバレ
カラーになってからのキングコングはビデオで見たことがありますが今回の作品は
現代の技術を上手く使ってアレンジされていてとても良かったです。
特に印象に残ったのは、キングコングが胸にポンポンと手をあてて、ヒロインと、キングコングの心が通ったと解った時ですね。映像も綺麗でとても感動しました。
■娘 10代 女性 (評価:5点)
最初はちょっと怖かったです。虫とかも・・・
でも、ドキドキして面白かったです。
■YN フリーター 女性 (評価:5点)
前評判で「面白い」とは聞いていたけど、まさか泣いてしまうとは思わなかった・・・。コングとヒロインが心を通わすシーンの背景がとても美しく、よく溶け込んでいて、さらに感動させられました。私はキング・コングそのものをはじめてみましたが、ストーリーがとてもよく、3時間があっという間でした。いろんなジャンルの映画の要素が詰まっていてぜんぜん飽きません。
■TR 女性 (評価:4.5点)
印象にのこったのはとても美しい映像です。過去のキング・コングとちがい、笑いや涙があり、ヒロインに感情移入することができました。今までで一番、上映時間がながかったですが、全然きにならず、一番よかったと思います。ナオミ・ワッツはとても綺麗で魅力的でした。キング・コングの表情も豊かでした。マイナス点ですか・・・ん~、そういえば原住民達ってどうなっちゃったんですかね~。その後が知りたいです。
投稿者 pawanavi : 2005年12月24日 23:37
